JP5278081B2 - 表示部材の製造方法、ならびにその表示部材を用いた表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに隣接する透過部および遮光部を有する表示部材を製造する方法に関するものである。
従来、表示装置に用いられる表示部材として、例えば特許文献1には、液晶表示パネルの表示方向前側に設けられる表示部材が開示されている。この特許文献1の表示部材は、透光性部材のいずれかの表面の一部に光を遮光する遮光層を形成することによって、透過部および遮光部を有する表示部材を実現している。
特開2008−209764号公報
近年、例えば車両用の表示装置において、さらなる見映え向上を目的とし、表示装置の各表示を表示方向に立体的に配置する構成が広く採用されている。このような車両用表示装置に用いられる立体的な表示部材を形成するため、本発明者らは、特許文献1に開示のような表示部材に、圧力差を用いて金型の形状に沿わせる所謂真空成型又は圧空成型等の成型工程を施すことを考えた。しかし、以下の問題を生じることが判明したのである。
透光性部材の表面には、遮光層のみが形成されている。故に、透光性部材の表面と遮光層との間には段差が生じた状態となっている。この状態で、透光性部材の遮光層の形成されている表面を金型側に向けて、真空成型又は圧空成型等による成型工程によって、透光性部材を金型の形状に沿わせる。するとこの成型工程によって、透光性部材と遮光層との間の段差が、金型とは反対側の透光性部材の表面に段差として顕現するのである(図9参照)。このような透過部と遮光部との境界付近における段差が、表示部材の透過部と遮光部との境界を強調して、見映えを悪化させてしまう問題を生じてしまうのである。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、見映えに優れる表示部材を製造する方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、光を透過する透過部および透過部と隣接して光を遮蔽する遮光部を有する表示部材を製造する方法であって、透光性材料よりなる透光性部材を準備し、透光性部材のいずれかの表面に透過部を表示する透過層および透過層と隣接して遮光部を表示する遮光層を形成する層形成工程と、層形成工程後に、表面を金型側に向けて、透光性部材の金型側と、透光性部材の金型とは反対側との間に圧力差を発生させて、透光性部材を金型の形状に沿わせて成型する成型工程と、を含み、層形成工程において、同一の層厚となるよう形成する透過層および遮光層を、透光性材料の表面と交差する方向において互いに重ならないように隣接して配置することを特徴とする表示部材の製造方法とする。
この発明によれば、層形成工程において透光性部材の表面には、まず透過部を表示する透過層と、遮光部を表示する遮光層とが隣接して形成される。この状態で、透過層と遮光層との間に生じている段差は僅かである。以上の層形成工程後、透過層および透光層の形成されている表面を金型側に向けて、透光性部材の金型側および金型とは反対側との間に圧力差を発生させることで透光性部材を金型の形状に沿わせる。透過層と遮光層との間の段差が僅かであることによれば、この成型工程後の透光性部材において、金型とは反対側の表面への段差の顕現は防止される。このように、透光性部材の透過部と遮光部との境界で発生する段差の抑制によれば、当該段差によって境界が強調されることはない。したがって、以上の製造方法によれば見映えに優れる表示部材を提供できるのである。
加えてこの発明によれば、層形成工程後において、透過層と遮光層との間に生じる段差をさらに低減し得る。故に、成型工程後の透光性部材において、金型とは反対側の表面への段差の顕現は確実に防止される。このように、透光性部材の透過部と遮光部との境界で発生する段差のさらなる抑制によれば、当該段差によって境界が強調されることはく、見映えに優れる表示部材を確実に製造できるのである。
ここで、層形成工程において、透過層および遮光層の形成される位置のずれによって、透光性部材の表面で透過層と遮光層とが重なり、段差を生じる懸念がある。そこで、請求項に記載の発明では、層形成工程において、複数のドットが分布されてなる遮光ドット部を透過層側に具備する遮光層を形成することを特徴とする。また請求項に記載の発明では、層形成工程において、複数のドットが分布されてなる透過ドット部を遮光層側に具備する透過層を形成することを特徴とする。まず、透過又は遮光ドット部を具備する透過層又は遮光層のいずれかが先に形成された後、遮光層又は透過層が形成され、この遮光層又は透過層の一部が先に形成されている層に重なった場合について説明する。この場合、後から形成された遮光層又は透過層は、透過又は遮光ドット部をなす分布されたドットの隙間に入り込むこととなる。故に、隣接する遮光層および透過層が重なった場合でも、段差の発生を抑制できるのである。このように、透光性部材の透過部と遮光部との境界で発生する段差の抑制によれば、当該段差によって境界が強調されることはない。
次に、後から形成される遮光層又は透過層が透過又は遮光ドット部を具備している場合について説明する。この場合、いずれかの層に重なって形成された透過又は遮光ドット部は、成型工程において透光性部材と金型との間に押し潰されることとなる。故に、金型とは反対側の透光性部材の表面に段差が顕現し、境界を強調することはない。したがって、見映えに優れる表示部材を製造できるのである。
さらに請求項に記載の発明によれば、透過層と遮光層との間に形成される遮光ドット部は、透過部と遮光部との間の境界を暈す作用を発揮する。この暈し作用が、上述した段差の抑制作用とともに発揮されることによれば、透光性部材の透過部と遮光部との境界はさらに目立たなくなる。したがって、見映えに優れる表示部材が製造されるのである。
請求項に記載の発明では、層形成工程において、透過層側に向うに従いドットの分布が粗となる遮光ドット部を具備する遮光層を形成することを特徴とする。また請求項に記載の発明では、層形成工程において、遮光層側に向うに従いドットの分布が粗となる透過ドット部を具備する透過層を形成することを特徴とする。これらの発明によれば、互いに隣接する層と重なる可能性の高い透過ドット部の遮光層側又は遮光ドット部の透過層側のドットの分布を粗とすることによれば、透過層と遮光層との重なりによる段差の発生をさらに未然に防ぐことができる。
さらに請求項に記載の発明によれば、透過層と遮光層との間に形成される遮光ドット部の粗密によって、遮光層から透過層にかけて光の透過率が漸次的に増加することとなる。このように、遮光部と透過部との間にグラデーションを設けることによれば、透光性部材の透過部と遮光部との境界は確実に目立たなくなる。したがって、さらに見映えに優れる表示部材が製造されるのである。
一般にスクリーン印刷によれば、塗布される塗料の厚さを容易に均一にし得る。そこで請求項に記載の発明のように、層形成工程において、透過層および遮光層をスクリーン印刷によって均一な厚さで形成することによれば、透過層と遮光層との間に生じる段差を容易に低減できる。故に、成型工程後の透光性部材における段差の顕現の防止によれば、見映えに優れる表示部材を確実に製造し得るのである。
請求項に記載の発明では、請求項1〜のいずれか一項に記載の製造方法によって製造された表示部材と、表示部材の遮光部の表示方向前面に沿って回転し、遮光部とともに指針表示を行う指針と、表示部材の透過部の表示方向後面側に配置されて、透過部を透過して情報表示を行う表示パネルと、を備えることを特徴とする表示装置とする。上述したように、透過部と遮光部と間の段差を抑制する作用の発揮によれば、指針が遮光部とともに行う指針表示と、表示パネルが透過部を透過して行う情報表示とが一体的である全体表示を形成できる。このように異なる表示が一体的に形成されることによれば、表示装置は優れた見映えを獲得することができるのである。
本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータの正面図である。 本発明の第一実施形態による表示板の機械的構成を示す図であって、図1のII−II線断面図である。 本発明の第一実施形態による表示板の製造方法について説明するための模式図である。 本発明の第一実施形態による表示板において、透過層と遮光層とが互いに近接する方向にずれを生じた場合について説明するための模式図である 本発明の第二実施形態による表示板において、透過層と遮光層とが互いに近接する方向にずれを生じた場合について説明するための模式図である。 本発明の第三実施形態による表示板の製造方法について説明するための模式図である。 本発明の第三実施形態による表示板において、透過層と遮光層とが互いに近接する方向にずれを生じた場合について説明するための模式図である 本発明の第四実施形態による表示板において、透過層と遮光層とが互いに近接する方向にずれを生じた場合について説明するための模式図である。 従来の表示板の製造における課題を説明するための模式図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
以下、本発明による表示装置の表示部材を、コンビネーションメータ10の表示板100に適用した場合を例に説明する。図1は、本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータ10の正面図である。コンビネーションメータ10は、車両の車室内に設けられたインスツルメントパネル内に収容され、図1に示す正面側が運転席側に向けて配置されている。
(構成)
コンビネーションメータ10の表示は、車両に関する情報の指針表示を行うスピードメータ13、各種の情報表示を行うマルチ表示部15、ならびに当該スピードメータ13およびマルチ表示部15以外の領域となる地部12を備えている。このコンビネーションメータ10の表示は、表示板100、表示板100の表示方向前側に配置される指針35、および表示板100の表示方向後面側に配置される液晶表示パネル55等によって構成されている。この表示板100は、光を透過する透過部50、および当該透過部50と隣接し、光を遮蔽する遮光部30を有している。
スピードメータ13の表示は、指針35と、表示板100の遮光部30に表示されている目盛意匠13aおよび文字意匠13b等とによって構成されている。指針35は、スピードメータ13の表示上の中央に回転中心を具備し、当該回転中心から径方向外側へ伸張している。目盛意匠13aは、指針35の回転中心を基準にして、放射状かつ等間隔にずれて形成された矩形形状の意匠である。目盛意匠13aに対して指針35の回転中心側には、車両の速度を示すための数字を模った文字意匠13bが形成されている。これら目盛意匠13aおよび文字意匠13bの表示方向前面に沿って指針35が回転することにより、スピードメータ13は指針表示を行う。尚、コンビネーションメータ10は、このような指針表示部を行う計器として、例えばタコメータ、水温計、油温計、燃料計、および電圧計等を有している(図示しない)。
マルチ表示部15は、表示板100の透過部50の表示方向後面側に配置されている液晶表示パネル55によって、車両に関する情報として例えば瞬間燃費計、オド・トリップメータ、および車両のドアの開状態を運転者に警告するインジケータ等を表示する。このマルチ表示部15を表示する透過部50と隣接する地部12は、表示板100の遮光部30によって表示されている。この地部12を表示する遮光部30と透過部50との間には、境界14が形成されている。
次に、表示板100の機械的構成を図2に基づいて説明する。
表示板100は、基材60および遮光層63を有している。基材60は、加熱によって軟化する透光性材料、例えばポリカーボネート等の樹脂よりなる板状部材である。この基材60の表示方向後面には、スクリーン印刷等によって遮光層63が形成されている。この遮光層63は、目盛意匠13aおよび文字意匠13b、ならびに地部12等(図1参照)を具備する遮光部30を表示し、例えば黒色等の塗料によって形成されている。
加えて表示板100は、特徴的な構成として、透過部50を表示する透過層65をさらに有している。この透過層65は、スクリーン印刷等によって基材60の表示方向後面に遮光層63と隣接して形成されている。加えて透過層65は、例えば無色透明の塗料によって遮光層63と同一の層厚となるよう形成されている。
さらに遮光層63は、複数のドットが分布されてなる遮光ドット部64を透過層65側に具備している。この遮光ドット部64は、透過層65側に向うに従いドットの分布が粗となるよう形成されている。
(製造方法)
以下、本発明の第一実施形態による表示板100の製造方法について、図3に基づいて詳細に説明する。
《層形成工程》
層形成工程では、基材60を準備し、当該基材60の表示方向後側となる表面に、遮光ドット部64を具備する遮光層63をスクリーン印刷によって形成する(図3(a)参照)。つづけて、遮光層63に隣接する透過層65をスクリーン印刷によって形成する(図3(b)参照)。尚、印刷によるずれが生じていない正規の状態において、遮光層63および透過層65は重ならない配置とされている。
《成型工程》
成型工程では、層形成工程後の基材60を、材料であるポリカーボネートが軟化する温度まで加熱する。この加熱によって軟化した基材60を、表示方向後面を金型80側に向けて、当該金型80に設置する(図3(c)参照)。ここで、基材60の表示方向後面を金型80側に向けることによれば、成型時の金型80表面との間のすべりに起因して基材60表面に生じる傷を、表示方向前側から隠匿することができる。以上の状態で、基材60と金型80との間に介在していた空気を吸出し、基材60の金型80側と、基材60の金型80とは反対側との間に圧力差を発生させて、基材60の形状を金型80の形状に沿わせる(図3(d)参照)。
次に、互いに隣接する透過層65および遮光層63の形成される位置が正規の位置からずれた場合について、図4に基づいて説明する。
層形成工程では、遮光ドット部64を具備する遮光層63が先に形成された後、透過層65が形成される。この透過層65の一部が先に形成されていた遮光層63に重なった場合、後から形成された透過層65は、遮光ドット部64をなす分布されたドットの隙間に入り込むこととなるのである。
図3および図4に示すようにここまで説明した第一実施形態では、層形成工程において互いに隣接するよう形成された透過層65と遮光層63との間に生じる段差は僅かとなる。この層形成工程後、基材60の表示方向後面を金型80側に向けて、圧力差によって基材60を金型80の形状に沿わせるので、基材60の表示方向前面への段差の顕現は防止される(図9比較参考)。このように、基材60の透過部50と遮光部30との境界14で発生する段差の抑制によれば、当該段差によって境界14が強調されることはない。したがって、見映えに優れる表示板100を提供できるのである。
加えて第一実施形態では、同一の層厚で形成される透過層65および遮光層63によれば、透過層65と遮光層63との間に生じる段差をさらに低減し得る。故に、成型工程後の基材60の表示方向前面への段差の顕現は確実に防止されるのである。
また第一実施形態では、遮光層63の具備するドットの隙間に透過層65が入り込む構成とすることで、印刷のずれ等に起因して隣接する遮光層63および透過層65が重なった場合であっても、これらの間の段差の発生は抑制される。さらに、透過層65と重なる可能性の高い遮光ドット部64の透過層65側のドットの分布を粗とすることによれば、透過層65と遮光層63との重なりによる段差の発生をさらに未然に防ぐことができる。以上によれば、基材60の透過部50と遮光部30との間で生じる段差はさらに抑制されるので、当該段差による境界14の強調を未然に防止できるのである。
また加えて第一実施形態では、透過層65と遮光層63との間に形成される遮光ドット部64は、透過部50と遮光部30との間の境界14を暈す作用を発揮する。加えて、この遮光ドット部64の粗密によって、透過層から遮光層にかけて光の透過率が漸次的に増加することとなる。この透過部50と遮光部30との間に設けられるグラデーションによれば、境界14は確実に暈される。そして、この暈し作用が上述した段差の抑制作用とともに発揮されることによれば、表示板100の透過部50と遮光部30との境界14はさらに目立たなくなり、さらに見映えに優れる表示部材とすることができるのである。
さらに第一実施形態では、層形成工程において、透過層65および遮光層63をスクリーン印刷によって均一の厚さで形成することによれば、透過層65と遮光層63との間に生じる段差をさらに確実に低減できる。故に、成型工程後の基材60における表示方向前面の段差の顕現は確実に防止されて、見映えに優れる表示板100が容易に実現し得るのである。
また加えて第一実施形態では、上述したような透過部50と遮光部30と間の段差を抑制する作用の発揮によって、見映えに優れた表示板100とすることができる。この表示板100を、図1に示すスピードメータ13およびマルチ表示部15を備えるコンビネーションメータ10に用いることによれば、指針35が遮光部30とともに行う指針表示と、液晶表示パネル55が透過部50を透過して行う情報表示とによって、一体的な全体表示が形成されることとなる。このように異なる表示が一体的に形成されることによれば、コンビネーションメータ10の見映えはさらに優れたものとなるのである。
尚、本実施形態において、液晶表示パネル55が請求項に記載の「表示パネル」に、基材60が請求項に記載の「透光性部材」に、表示板100が請求項に記載の「表示部材」に、コンビネーションメータ10が請求項に記載の「表示装置」に、それぞれ相当する。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態の層形成工程では、基材60の表示後方後面に先ず透過層65をスクリーン印刷によって形成する。つづけて、遮光ドット部64を具備する遮光層63をスクリーン印刷によって形成する(遮光層63および透過層65がずれを生じることなく形成された状態は、図3(b)を参照)。
この第二実施形態において、隣接する透過層65および遮光層63の位置が正規の位置からずれて、遮光ドット部64が透過層65に重なって形成された場合を図5に基づいて説明する。層形成工程において、透過層65に重なった遮光ドット部64は、当該透過層65の表面から突出している。加えて、分布する各ドット間には隙間が形成されているので、遮光ドット部64は層形成工程後の成型工程で基材60と金型80(図3参照)との間で容易に押し潰される。故に、金型80とは反対側の基材60表面に段差が顕現して、境界14が強調されることはないのである。
以上のように、透過層65および遮光層63を形成する順序にかかわらず、遮光ドット部64によれば、透過層65および遮光層63のずれを保障したうえで、基材60表面の段差の発生を防止することができる。したがって、見映えに優れる表示板200が確実に実現し得るのである。
(第三実施形態)
図6および図7に示す本発明の第三実施形態は、第一実施形態の別の変形例である。第三実施形態の遮光層363は遮光ドット部を具備しない。対して透過層365は、遮光層363側に複数のドットが分布されてなる透過ドット部366を具備している。この透過ドット部366は、遮光層363側に向うに従いドットの分布が粗となるよう形成されている。
第三実施形態の層形成工程では、基材60の表示後方後面に先ず遮光層363を形成する(図6(a)参照)。つづけて、透過ドット部366を具備する透過層365を形成する(図6(b)参照)。尚、この層形成工程後の成型工程は第一実施形態と同様であるため、説明を省略する(図6(c)および(d))。
第三実施形態において、隣接する透過層365および遮光層363の位置が正規の位置からずれた場合であって、透過ドット部366が遮光層363に重なって形成された場合を図7に基づいて説明する。層形成工程において、遮光層363に重なった透過ドット部366は、当該遮光層363の表面から突出している。加えて、分布する各ドット間には隙間が形成されているので、透過ドット部366は、層形成工程後の成型工程で基材60と金型80(図6参照)との間で容易に押し潰される。故に、金型80とは反対側の基材60表面に段差が顕現して、境界14が強調されることはないのである。
以上のように、透過層365が具備する透過ドット部366であっても、遮光層63の具備する遮光ドット部64と同様に、透過層365および遮光層363のずれを保障したうえで、基材60表面の段差の発生を防止することができるのである。
(第四実施形態)
本発明の第四実施形態は、第三実施形態の変形例である。第四実施形態の層形成工程では、基材60の表示後方後面に先ず透過ドット部366を具備する透過層365を形成する。つづけて、遮光層363を形成する(遮光層363および透過層365がずれを生じることなく形成された状態は、図6(b)を参照)。
この第四実施形態において、隣接する透過層365および遮光層363の位置が正規の位置からずれて、遮光層363が透過ドット部366に重なって形成された場合を図8に基づいて説明する。この場合、後から形成された遮光層363は、透過ドット部366をなす分布されたドットの隙間に入り込むこととなる。故に、隣接する遮光層363と透過層365とが重なった場合でも、これらの間の段差の発生は抑制されるのである。したがって、金型80(図6参照)とは反対側の基材60表面に顕現する段差によって、境界14が強調されることはないのである。
以上のように、層形成工程における透過層365および遮光層363を形成する順序にかかわらず、透過ドット部366によれば、透過層365および遮光層363のずれを保障したうえで、基材60表面の段差の発生を防止することができるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
上記実施形態では、透過層および遮光層は、同一の層厚となるよう形成されていた。しかし、透過層および遮光層の層厚に僅かな差異がある場合でも、透過層と遮光層との間の段差は低減される。故に、基材の表示方向前面への段差の顕現を抑制することができるので、境界が強調されることのない見映えに優れる表示板が実現し得るのである。
上記実施形態では、表示板には、遮光ドット部64を具備する遮光層63、又は透過ドット部366を具備する透過層365のいずれか一方が形成されることによって、遮光層および透過層の互いに近接する方向のずれを保障していた。しかし、遮光ドット部を具備する遮光層、および透過ドット部を具備する透過層がともに形成される表示板であってもよい。また、遮光ドット部は、透過層側に向うに従いドットの分布が粗となるよう形成されていた。しかし、ドットの分布が均一である遮光ドット部、又は透過層側に向いに従いドットの分布が密となる遮光ドット部であってもよい。同様に、ドットの分布が均一である透過ドット部、又は遮光層側に向うに従いドットの分布が密となる透過ドット部366であってもよい。あるいは、透過層と遮光層との層形成工程における重なりを防止することができれば、透過ドット部および遮光ドット部は設けられなくてもよい。尚、遮光層および透過層が互いに離間する方向にずれを生じた場合、遮光層と透過層との間に溝部が生じる。しかし、この溝部が基材60表面に段差を引き起こし得る幅となる危険性は非常に小さい。
上記実施形態では、透過層および遮光層は、スクリーン印刷によって形成されていた。しかし、スクリーン印刷以外の、例えばインクジェット印刷やレーザー印刷等によって形成される透過層および遮光層であってもよい。あるいは、基材60に塗料を吹き付けることによって形成される透過層および遮光層であってもよい。加えて、上記実施形態では、遮光層は黒色の塗料によって、透過層は無色透明の塗料によってそれぞれ形成されていた。しかし、遮光層は光を遮蔽することができればその色相が限定されるものではなく、例えば白色の塗料によって形成されていてもよい。同様に、透過層は光を一部でも透過することができれば、有色透明の塗料によって形成されていてもよい。
上記実施形態では、透過層および遮光層は、基材60の表示方向後側の表面に形成されていた。しかし、透過層および遮光層は、基材60の表示方向前側の表面に形成されてもよい。この場合、基材60は表示方向前面を金型80側に向けた状態で成型される。
上記実施形態の成型工程では、基材60と金型80との間に介在する空気を吸出する、所謂真空成型によって、基材60の形状を金型80の形状に沿わせていた。しかし、基材60の金型80とは反対側の空気の圧力を高める、所謂圧空成型によって、基材60の形状を金型80の形状に沿わせてもよい。以上のように、基材60の金型80側と、基材60の金型80とは反対側との間に圧力差を発生させる方法であれば、成型工程に用いる加工方法は限定しない。
そして、上記実施形態においては、本発明を車両に関する情報を表示するコンビネーションメータ10、およびコンビネーションメータ10に用いられる表示板100に適用した場合を例に説明した。しかし、本発明は、例えば車両の内装に設けられた各種のスイッチ類等、遮光部および透光部を備え、真空成型又は圧空成型等の実施される種々の表示部材、および当該表示部材を備える表示装置に適用することができるものである。
10 コンビネーションメータ(表示装置)、12 地部、13 スピードメータ、13a 目盛意匠、13b 文字意匠、14 境界、15 マルチ表示部、30 遮光部、35 指針、50 透過部、55 液晶表示パネル(表示パネル)、60 基材(透光性部材)、63,363 遮光層、64 遮光ドット部、65,365 透過層、366 透過ドット部、80 金型、100,200 表示板(表示部材)

Claims (7)

  1. 光を透過する透過部、および前記透過部と隣接して光を遮蔽する遮光部を有する表示部材を製造する方法であって、
    透光性材料よりなる透光性部材を準備し、前記透光性部材のいずれかの表面に、前記透過部を表示する透過層、および前記透過層と隣接して前記遮光部を表示する遮光層を形成する層形成工程と、
    前記層形成工程後に、前記表面を金型側に向けて、前記透光性部材の前記金型側と、前記透光性部材の前記金型とは反対側との間に圧力差を発生させて、前記透光性部材を前記金型の形状に沿わせて成型する成型工程と、を含み、
    前記層形成工程において、同一の層厚となるよう形成する前記透過層および前記遮光層を、前記透光性材料の前記表面と交差する方向において互いに重ならないように隣接して配置することを特徴とする表示部材の製造方法。
  2. 前記層形成工程において、複数のドットが分布されてなる遮光ドット部を前記透過層側に具備する前記遮光層を形成することを特徴とする請求項1に記載の表示部材の製造方法。
  3. 前記層形成工程において、前記透過層側に向うに従い前記ドットの分布が粗となる前記遮光ドット部を具備する前記遮光層を形成することを特徴とする請求項2に記載の表示部材の製造方法。
  4. 前記層形成工程において、複数のドットが分布されてなる透過ドット部を前記遮光層側に具備する前記透過層を形成することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の表示部材の製造方法。
  5. 前記層形成工程において、前記遮光層側に向うに従い前記ドットの分布が粗となる前記透過ドット部を具備する前記透過層を形成することを特徴とする請求項4に記載の表示部材の製造方法。
  6. 前記層形成工程において、前記透過層および前記遮光層を、スクリーン印刷によって形成することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の表示部材の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法によって製造された表示部材と、
    前記表示部材の前記遮光部の表示方向前面に沿って回転し、前記遮光部とともに指針表示を行う指針と、
    前記表示部材の前記透過部の表示方向後面側に配置されて、前記透過部を透過した情報表示を行う表示パネルと、を備えることを特徴とする表示装置。
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