JP5277951B2 - ラミネート用樹脂組成物およびラミネートフィルム - Google Patents
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Description
このようなポリオキシエチレンアルキルアミンを構成するR1、R2、R3の炭素数は、該ポリオキシエチレンアルキルアミンの接着剤への移行速度を決定するため重要であり、好ましくは炭素数が8〜30であり、更に好ましくは8〜22である。R1、R2、R3の炭素数がこの範囲にあると、ポリウレタン系接着剤及び/又はイソシアネート系接着剤への移行性に優れ、接着剤の硬化速度向上効果が高く好ましい。このようなポリオキシエチレンアルキルアミンは一種を単独で用いても構わないが、二種以上を混合して使用してもよい。
このようなアルキルアミンを構成するR4基の炭素数は、該アルキルアミンの接着剤への移行速度を決定するため重要であり、好ましくは炭素数が8〜30であり、更に好ましくは8〜22である。R4基の炭素数がこの範囲にあると、ポリウレタン系接着剤及び/又はイソシアネート系接着剤への移行性に優れ、接着剤の硬化速度向上効果が高く好ましい。また、R5,R6基の炭素数がこの範囲にあると接着剤の硬化速度向上効果が高く好ましい。このようなアルキルアミンは一種を単独で用いても構わないが、二種以上を混合して使用してもよい。
エチレン系重合体の場合は、JIS K6922−1(1997年)に準拠し、プロピレン系重合体の場合はJIS K7210に準拠して測定した。
JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
実施例により得られたラミネートフィルムを幅25mm、長さ100mmの形状に切り取り、ポリウレタン系接着剤及び/又はイソシアネート系接着剤を介して接着させたPETフィルムとポリオレフィンフィルム間の接着強度をオートグラフDCS−100((株)島津製作所製)にて測定した。測定はラミネート成形5分後と700分後に行った。剥離速度は300mm/分である。
実施例により得られたラミネートフィルムのポリオレフィンフィルム表面同士を温度150℃、圧力0.1MPa、時間1秒の条件でヒートシールした。ヒートシールしたフィルムを幅15mm、長さ100mmの形状に切り取り、ヒートシール部の剥離強度をオートグラフDCS−100((株)島津製作所製)にて測定した。測定は、ラミネート成形後1〜12時間の間は1時間間隔で、その後は12時間間隔で72時間後まで行った。試料は、ラミネート成形後23℃雰囲気に放置したものを用いた。剥離速度は300mm/分である。40℃の雰囲気で72時間放置した試料のシール強度の80%の強度が発現する時間をシール強度発現時間とした。
(株)アドバンテスト製TR8601とTR−42を用い、23℃,50%RHの環境下で、加電圧500kVにおける1分後の実施例により得られたラミネートフィルムの(A)層側表面の固有抵抗値を測定した。
協和界面科学(株)製自動接触角・界面張力計PD−Zを使用し、23℃、50%RHの環境下において、実施例により得られたラミネートフィルムの(A)層側表面に純水を滴下した直後の接触角を求めた。
オレフィン系重合体として、MFRが8g/10分、密度が918kg/m3である低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン213、以下PE−Aと記す場合がある)99.94重量%、アルキル基を有するアミン化合物としてポリオキシエチレンラウリルアミン(日油(株)製 商品名ナイミーンL−202、以下、B−1と記す場合がある)を0.01重量%、脂肪酸金属塩としてステアリン酸亜鉛(日油(株)製 商品名ジンクステアレート、以下、C−1と記す場合がある)を0.05%になるよう配合し、ニ軸押出機((株)東洋精機製作所製 ラボプラストミル)にて溶融混練し樹脂組成物のペレットを得た。
タケラックA3210、タケネートA3072はいずれも三井化学ポリウレタン(株)製
接着剤厚み:0.2μm
得られたラミネートフィルムの接着強度を表1に示した。
樹脂組成物として、PE−Aを99.94重量%、B−1を0.01重量%、C−1を0.05重量%とした代わりに、PE−Aを99.88重量%、B−1を0.02重量%、C−1を0.1重量%とした以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、PE−Aを99.94重量%、B−1を0.01重量%、C−1を0.05重量%とした代わりに、PE−Aを99.68重量%、B−1を0.02重量%、C−1を0.3重量%とした以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、PE−Aを99.94重量%、B−1を0.01重量%、C−1を0.05重量%とした代わりに、PE−Aを99.90重量%、B−1を0.05重量%、C−1を0.05重量%とした以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、PE−Aの代わりに、オレフィン系重合体としてMFRが10g/10分、密度が914kg/m3であるエチレン・1−ヘキセン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロンZ−TZ420、以下、PE−Bと記す場合がある。)を用いたこと以外は、実施例2と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、B−1の代わりに、アルキル基を有するアミン化合物としてポリオキシエチレンステアリルアミン(日油(株)製 商品名ナイミーンS−202、以下、B−2と記す場合がある)を用いたこと以外は、実施例2と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、B−1の代わりに、アルキル基を有するアミン化合物としてジメチルステアリルアミン(日油(株)製 商品名三級アミンAB、以下、B−3と記す場合がある)を用いたこと以外は、実施例2と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、C−1の代わりに、脂肪酸金属塩としてジオクチル錫ジラウレート((株)ADEKA製 商品名OT−1、以下、C−2と記す場合がある)を用いたこと以外は、実施例2と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、PE−Aを99.94重量%、B−1を0.01重量%、C−1を0.05重量%とした代わりに、PE−Aを100重量%とし、B−1およびC−1を配合しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表2に示したが、接着性、シール強度発現時間とも劣っていた。
樹脂組成物として、PE−Aを99.94重量%、B−1を0.01重量%、C−1を0.05重量%とした代わりに、PE−Aを99.98重量%、B−1を0.02重量%とし、C−1を配合しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表2に示すが、接着性は優れるものの、シール強度発現時間が劣っていた。
樹脂組成物として、PE−Aを99.94重量%、B−1を0.01重量%、C−1を0.05重量%とした代わりに、PE−Aを99.90重量%、C−1を0.1重量%とし、B−1を配合しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表2に示したが、接着性、シール強度発現時間とも劣っていた。
樹脂組成物として、PE−Aを99.94重量%、B−1を0.01重量%、C−1を0.05重量%とした代わりに、PE−Aを95.6重量%、B−1を2.2重量%、C−1を2.2重量%とした以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表2に示したが、接着性、シール強度発現時間とも劣っていた。
オレフィン系重合体として、MFRが6.5g/10分、密度が900kg/m3であるプロピレン系重合体(日本ポリプロ(株)製、商品名FW4BT、以下、PPと記す場合がある。)99.88重量%、B−1を0.02重量%、C−1を0.1重量%になるよう配合し、ニ軸押出機((株)東洋精機製作所製 ラボプラストミル)にて溶融混練し樹脂組成物のペレットを得た。
セイカボンドは大日精化工業(株)製
接着剤厚み:3μm
得られたラミネートフィルムの接着強度を表2に示した。
(A1)層に用いるオレフィン系重合体として、MFRが2g/10分、密度が920kg/m3であるエチレン・1−ヘキセン共重合体(東ソー(株)製、商品名ニポロンZ−ZF230、以下、PE−Cと記す場合がある)へ変更し、かつ(A1)層、(A2)層のPPをPE−Cに変更した以外は実施例9と同様にしてラミネートフィルムを得た。
Claims (4)
- 少なくとも(A)層/(B)層/(C)層の3層から構成され、(A)層がオレフィン系重合体96〜99.998重量%、下記一般式(I)で表されるポリオキシエチレンアルキルアミン及び/又は下記一般式(II)で表されるアルキルアミン0.001〜2重量%、亜鉛、リチウム、コバルト、鉄、錫から選ばれる少なくとも1種の金属を含む脂肪酸金属塩0.001〜2重量%から構成されるラミネート用樹脂組成物からなるポリオレフィンフィルム、(B)層がポリウレタン系接着剤及び/又はイソシアネート系接着剤、(C)層が少なくとも1層以上の基材からなることを特徴とするラミネートフィルム。
- 脂肪酸金属塩が、炭素数が4〜30である高級脂肪酸の亜鉛塩であることを特徴とする請求項1に記載のラミネートフィルム。
- ラミネートフィルムの(A)層側表面の表面固有抵抗値が1013〜1017(Ω)であることを特徴とする請求項1又は2に記載のラミネートフィルム。
- ラミネートフィルムの(A)層側表面における水の接触角が50°以上110°以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のラミネートフィルム。
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