JP5278193B2 - ラミネート用樹脂組成物及びラミネートフィルム - Google Patents
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Description
このようなポリオキシエチレンアルキルアミンを構成するR1、R2、R3の炭素数は、該ポリオキシエチレンアルキルアミンの接着剤への移行速度を決定するため重要であり、炭素数が8〜30であり、好ましくは8〜22である。R1、R2、R3の炭素数が8以上である場合、ポリウレタン系接着剤及び/又はイソシアネート系接着剤への移行量が増大し、接着剤の硬化速度向上効果が高く好ましい。また炭素数が30以下の場合はアミノ基の量が多くなり、接着剤の硬化速度向上効果が高く好ましい。このようなポリオキシエチレンアルキルアミンとしては、ドデシルジオキシエチルアミン、テトラデシルジオキシエチルアミン、オクタデシルジオキシエチルアミン、16−オキシヘプタデシルジオキシエチルアミン、オクタデシルオキシエトキシエチルアミン、17−オクタデセニルジオキシエチルアミン、1−メチルヘプタデシルジオキシエチルアミンなどを例示することができる。このようなポリオキシエチレンアルキルアミンは一種を単独で用いても構わないが、二種以上を混合して使用してもよい。
エチレン系重合体の場合は、JIS K6922−1(1997年)に準拠し、プロピレン系重合体の場合はJIS K7210に準拠して測定した。
JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
実施例により得られたラミネートフィルムのポリオレフィンフィルム表面同士を温度150℃、圧力0.1MPa、時間1秒の条件でヒートシールした。ヒートシールしたフィルムを幅15mm、長さ100mmの形状に切り取り、ヒートシール部の剥離強度をオートグラフDCS−100((株)島津製作所製)にて測定した。測定は、ラミネート成形の60分後および24時間後に行った。試料は、ラミネート成形後23℃雰囲気に放置したものを用いた。剥離速度は300mm/分である。
実施例により得られたラミネートフィルムの(A)層表面どうしを、JIS K7125(1999年)に準拠して、μS(静摩擦係数を測定した。なお、測定はラミネート成形72時間後に行なった。測定に供したラミネートフィルムは、ラミネート成形後23℃雰囲気に放置したものを用いた。
オレフィン系重合体として、エチレン・1−ヘキセン共重合体(東ソー(株)製 商品名ニポロン−Z TZ420、以下PE−Aと記す場合がある)99.88重量%、脂肪酸アミドとしてエルカ酸アミド(日油(株)製 商品名アルフローP−10、以下、FA−1と記す場合がある)を0.02重量%、ジステアリン酸亜鉛(日油(株)製 商品名ジンクステアレート、以下、CAT−1と記す場合がある)を0.1重量%になるよう配合し、ニ軸押出機((株)東洋精機製作所製 ラボプラストミル)にて溶融混練し樹脂組成物のペレットを得た。
タケラックA3210、タケネートA3072はいずれも三井化学ポリウレタン(株)製
接着剤厚み:0.2μm
得られたラミネートフィルムの物性を表1に示した。
樹脂組成物として、PE−Aを99.88重量%、FA−1を0.02重量%、CAT−1を0.1重量%の代わりに、PE−Aを99.86重量%、FA−1を0.04重量%、CAT−1を0.1重量%とした以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、PE−Aを99.88重量%、FA−1を0.02重量%、CAT−1を0.1重量%の代わりに、PE−Aを99.82重量%、FA−1を0.08重量%、CAT−1を0.1重量%とした以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、PE−Aを99.88重量%、FA−1を0.02重量%、CAT−1を0.1重量%の代わりに、PE−Aを99.76重量%、FA−1を0.04重量%、CAT−1を0.2重量%とした以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、CAT−1の代わりに2−エチルヘキサン酸亜鉛(日本化学産業(株)製 商品名ニッカオクチックス亜鉛18%、以下CAT−2と記す場合がある。)とした以外は、実施例2と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、CAT−1の代わりにポリオキシエチレンラウリルアミン(日油(株)製 商品名ナイミーンL−202、以下CAT−3と記す場合がある。)とした以外は、実施例2と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、CAT−1の代わりにジメチルラウリルアミン(日油(株)製 商品名ニッサンアミンBB、以下CAT−4と記す場合がある。)とした以外は、実施例2と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、CAT−1の代わりにCAT−2を0.05重量%、CAT−3を0.05重量%とした以外は、実施例2と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表1に示した。
樹脂組成物として、PE−Aを99.88重量%、FA−1を0.02重量%、CAT−1を0.1重量%の代わりに、PE−Aを99.96重量%、FA−1を0.04重量%とし、CAT−1を使用しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表2に示したが、60分後および24時間後のシール強度が低かった。
樹脂組成物として、PE−Aを99.88重量%、FA−1を0.02重量%、CAT−1を0.1重量%の代わりに、PE−Aを99.9重量%、CAT−1を0.1重量%とし、FA−1を配合しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表2に示したが、静摩擦係数が高くスリップ性に劣っていた。
樹脂組成物として、PE−Aを99.88重量%、FA−1を0.02重量%、CAT−1を0.1重量%の代わりに、PE−Aを97.7重量%、FA−1を2.2重量%、CAT−1を0.1重量%とした以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表2に示したが、60分後および24時間後のシール強度が低かった。
樹脂組成物として、PE−Aを99.88重量%、FA−1を0.02重量%、CAT−1を0.1重量%の代わりに、PE−Aを97.76重量%、FA−1を0.04重量%、CAT−1を2.2重量%とした以外は、実施例1と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表2に示したが、24時間後のシール強度およびスリップ性に劣っていた。
樹脂組成物として、CAT−1の代わりにステアリン酸カルシウム(日油(株)製 商品名カルシウムステアレート、以下CAT−5と記す場合がある。)とした以外は、実施例2と同様にしてラミネートフィルムを得た。評価結果を表2に示したが、60分後のシール強度および24時間後が低かった。
比較例1により得たラミネートフィルムを成形直後に40℃のオーブンに保管した。本試料について、成形60分後および24時間後のシール強度、静摩擦係数を測定した結果を表2に示すが、スリップ性に劣っていた。
Claims (5)
- 少なくとも(A)層/(B)層/(C)層の3層から構成され、(A)層がオレフィン重合体96〜99.998重量%、脂肪酸アミド0.001〜2重量%、及び、脂肪酸亜鉛塩及び/又はアミン化合物0.001〜2重量%から構成されるラミネート用樹脂組成物、(B)層がポリウレタン系接着剤及び/又はイソシアネート系接着剤、(C)層が少なくとも1層以上の基材からなることを特徴とするラミネートフィルム。
- 脂肪酸亜鉛が、炭素数が8〜22である脂肪酸亜鉛であることを特徴とする請求項1に記載のラミネートフィルム。
- 脂肪酸亜鉛が、脂肪酸の炭素数が8の脂肪酸亜鉛であることを特徴とする請求項1に記載のラミネートフィルム。
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