JP2005238469A - 積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 粉末状の食品や医薬品を包装材料のみならず、ICチップのキャリアテープなどの産業用資材などとして、高い接着強度と安定した帯電防止性能を両立する積層体を提供することに関する。
【解決手段】基材の少なくとも片面に下記の要件を満たすポリオレフィン樹脂組成物からなる(A)層及び(B)層が順に積層されてなることを特徴とする積層体を製造し、用いる。
(A)層:ポリオレフィン系樹脂95〜99.999重量%、エポキシ基に由来するオキシラン酸素量が1重量%以上であるエポキシ化合物0.001〜5重量%からなるポリオレフィン樹脂組成物。
(B)層:ポリオレフィン系樹脂98〜99.99重量%、帯電防止剤0.01〜2重量%からなるポリオレフィン樹脂組成物。
【選択図】 選択図なし

Description

本発明は積層体に関するものである。更に詳しくは、安定した帯電防止性を発現しかつ基材との接着性に優れた積層体に関するものである。
紙やプラスチック基材にポリオレフィン系樹脂フィルムをラミネートした積層体は、飲食品や医薬品、トイレタリー製品などの包装材料として広く用いられている。粉末状の食品や医薬品を包装する際、摩擦等によりポリオレフィン樹脂表面に静電気を帯び、これら内容物が付着し密封性や外観を損なうといった問題が発生する場合がある。そのため、帯電防止剤を添加したポリオレフィン樹脂をラミネートした積層体が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
このような積層体を製造する際、アンカーコート剤と称される接着促進剤を基材に塗布する場合があるが、アンカーコート剤の塗布量が不均一になり帯電防止性能が不安定になる、又は帯電防止性能の持続性に劣る、といった問題があった。アンカーコート剤を塗布しない場合は、帯電防止性能は優れているものの基材との接着性に劣るといった問題があった。
特開平1−141932号公報
特開平4−214343号公報
本発明は、上記のような状況を鑑みなされたものであって、帯電防止性能を損なうアンカーコート剤を塗布しなくとも、基材との接着性に優れ、帯電防止性能の安定した積層体を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、基材の少なくとも片面にポリオレフィン樹脂と特定のエポキシ化合物からなる層を設け、さらにその層上にポリオレフィン樹脂と帯電防止剤からなる層を形成した積層体が接着性に優れ、かつ安定した帯電防止性能を発現することを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、基材の少なくとも片面に下記の要件を満たす(A)層、該(A)層上に下記の要件を満たす(B)層が積層されてなることを特徴とする積層体に関するものである。
(A)層:ポリオレフィン系樹脂95〜99.999重量%、エポキシ基に由来するオキシラン酸素量が1重量%以上であるエポキシ化合物0.001〜5重量%からなる層。
(B)層:ポリオレフィン系樹脂98〜99.99重量%、帯電防止剤0.01〜2重量%からなる層。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の積層体を構成する基材は、合成高分子重合体からなるフィルム、シート、織布、不織布、金属からなるフィルム、シート、箔、及びパルプなどからなる紙、セロファンなどである。
合成高分子重合体としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリアミド、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン等を例示することができる。
金属としては、例えばアルミニウム、金、銀、銅、鉄などが挙げられる。
紙としては、クラフト紙、クルパック紙、上質紙、グラシン紙、板紙等を例示することができる。
これら基材は、その表面がアルミ、アルミナ、シリカなどにより蒸着されたものでもよく、また、ウレタン系インキ等を用い印刷されたものでもよい。このうち、紙、及びポリエステル樹脂からなるフィルム、シート、織布、不織布が、本発明の(A)層との接着性が特に優れるため好ましい。
本発明の(A)層に用いるポリオレフィン樹脂は、一般的にポリオレフィン系樹脂と称されているものでよく、このようなポリオレフィン樹脂とは、エチレン、プロピレン、1−ブテンなど炭素数2〜12のα−オレフィンの単独重合体もしくは共重合体を示す。例えば、高圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−へキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・メタクリル酸エステル共重合体等のエチレン系重合体、ポリプロピレン、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体、ポリ1−ブテン、ポリ1−ヘキセン、ポリ4−メチル−1−ペンテン等が挙げられ、これらポリオレフィン樹脂は、1種単独又は2種以上の組み合わせで用いてもよい。
これらの中で、高圧法低密度ポリエチレン、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−へキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体が、コストパフォーマンス、基材との接着性に優れているため好適である。
本発明の(A)層に用いるポリオレフィン樹脂は、ラミネート成形性や基材との接着性に優れることから、JIS K6922−1(1998年)によるメルトマスフローレート(以下、MFRと記す)が0.1〜100g/10minの範囲にあることが好ましい。
また、本発明の(A)層に用いるポリオレフィン樹脂は、必要に応じて酸化防止剤、滑剤、中和剤、ブロッキング防止剤、界面活性剤、スリップ剤等、通常ポリオレフィンに使用される添加剤を添加したものでもかまわない。
本発明の(A)層に用いるエポキシ化合物とは、エポキシ基に由来するオキシラン酸素量が1重量%以上であるものである。該エポキシ化合物は、基材に対する優れた接着性を発現するために添加されるものである。
オキシラン酸素量の測定方法は、例えば、村井孝一編著、「可塑剤−その理論と応用」幸書房出版、1973年3月1日発行、664頁等に記載されている方法が例示される。オキシラン酸素が1重量%未満である場合、基材に対する優れた接着性を発現することができないため、好ましくない。
上記エポキシ化合物のうち、ゲル浸透クロマトグラフィを用いて、以下に示す条件下で測定し、単分散ポリスチレンでユニバーサルな検量線を測定し、直鎖のポリエチレンの分子量として計算した重量平均分子量(以下、Mwと記す。)が2,000〜100,000を示すものが基材に対する接着性に優れ好ましく、4.000〜80.000を示すものが最も好ましい。
機種:東ソー HLC−8120GPC、SC8020
溶媒:テトラヒドロフラン
流速:1ml/min
温度:40℃
測定濃度:1mg/ml
注入量:100μl
カラム:東ソー製 TSKgel GMH HR−H 2本
このようなエポキシ化合物は、例えばエポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油等のエポキシ化植物油、エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化ポリイソプレンなどのエポキシ化ゴム、グリシジルメタクリレート等グリシジルエステルの単独重合体、グリシジルメタクリレート等グリシジルエステルとスチレン、アクリル酸、アクリル酸エステル等不飽和二重結合を有するモノマーとの共重合体、フタル酸ジグリシジルエステル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ビスフェノールA−エピクロロヒドリン型エポキシ樹脂、等が挙げることができ、エポキシ化ポリブタジエンが接着性に特に優れているため好ましい。これらは一種もしくは二種以上の混合物として使用してもよい。
上記構造を有するエポキシ化合物は、市販のものを使用することができる。例えば、エポキシ化大豆油として旭電化工業製「アデカサイザーO−130P」、日本油脂製「ニューサイザー510R」、花王製「カポックスS−6」等、エポキシ化アマニ油として旭電化工業製「アデカサイザーO−180A」、日本油脂製「ニューサイザー512」等、エポキシ化ポリブタジエンとしてダイセル化学工業製「エポリードPB3600」、旭電化工業製「BF−1000」等、その他日本油脂製「ブレンマーCP」「ファルパック」シリーズ等が挙げられる。
上記エポキシ化合物の配合割合は、ポリオレフィン樹脂成分量に対して0.001〜5重量%、好ましくは0.005〜2重量%、より好ましくは、0.01〜1.5重量%である。帯電防止剤の配合量がこの範囲外(0.001重量%未満又は5重量%を越える場合)にあると基材との接着性が悪化し好ましくない。
ポリオレフィン樹脂とエポキシ化合物の混合方法は、特に限定されるものではなく、ヘンシェルミキサーやタンブラーなどの混合機を用いた混合や単軸押出機、ニ軸押出機などによる溶融混練方法を例示することができる。
本発明の(B)層に用いるポリオレフィン樹脂は、一般的にポリオレフィン系樹脂と称されているものでよく、このようなポリオレフィン樹脂とは、エチレン、プロピレン、1−ブテンなど炭素数2〜12のα−オレフィンの単独重合体もしくは共重合体を示す。例えば、高圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−へキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・メタクリル酸エステル共重合体等のエチレン系重合体、ポリプロピレン、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体、ポリ1−ブテン、ポリ1−ヘキセン、ポリ4−メチル−1−ペンテン等が挙げられ、これらポリオレフィン樹脂は、1種単独又は2種以上の組み合わせで用いてもよい。
これらの中で、高圧法低密度ポリエチレン、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−へキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体が、コストパフォーマンスに優れているため好適である。
また、本発明の(B)層に用いるポリオレフィン樹脂は、必要に応じて酸化防止剤、滑剤、中和剤、ブロッキング防止剤、スリップ剤等、通常ポリオレフィンに使用される添加剤を添加したものでもかまわない。
本発明の(B)層に用いる帯電防止剤としては、ポリオレフィン用帯電防止剤として用いられる、非イオン系界面活性剤、両性イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤が挙げられる。
上記非イオン系界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸グリセリンエステル、オレイン酸グリセリンエステル、ラウリン酸グリセリンエステルなどのグリセリン脂肪酸エステル類;ステアリン酸ジグリセリンエステル、オレイン酸ジグリセリンエステル、ステアリン酸テトラグリセリンエステル等のポリグリセリン脂肪酸エステル類;ソルビトール類;N,Nージヒドロキシエチレンステアリルアミン、ポリオキシエチレンステアリルアミン、ポリオキシプロピレンステアリルアミン等のアルキルアミン類;ポリオキシエチレンステアリルアマイド、ポリオキシプロピレンステアリルアマイド等のアルキルアマイド類、を挙げることができる。
また上記両性イオン系界面活性剤としてアルキルベタイン、アルキルイミダゾリウムベタインなどのベタイン類を挙げることができる。
さらにアニオン系界面活性剤として、ラウリルスルフォン酸ナトリウム、ラウリルスルフォン酸カリウム、オレイルスルフォン酸ナトリウム、オレイルスルフォン酸カリウム、ステアリルスルフォン酸ナトリウム、ステアリルスルフォン酸カリウムなどのアルキルスルフォン酸塩類;ラウリルベンゼンスルフォン酸カリウム、オレイルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、オレイルベンゼンスルフォン酸カリウム、ステアリルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、ステアリルベンゼンスルフォン酸カリウムなどのアルキルベンゼンスルフォン酸塩類;アルキルフォスフェート類等を例示することができる。
このような帯電防止剤のうち、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、アルキルスルフォン酸塩類が、帯電防止性と接着性に優れるため特に好ましい。
このような帯電防止剤は、市販のものを使用することができる。例えば、グリセリン脂肪酸エステル類及びポリグリセリン脂肪酸エステル類として理研ビタミン製「リケマール」、日本油脂製「モノグリ」、「ユニグリ」、花王製「エレクトロストリッパー」等、アルキルスルフォン酸塩類としてICI製「アトマー」、ライオン製「レオスタット」、ミヨシ油脂「ダスパー」等が挙げられる。
帯電防止剤の配合割合は、ポリオレフィン樹脂成分量に対して0.01〜2重量%、好ましくは0.05〜2重量%、より好ましくは、0.07〜1.5重量%である。帯電防止剤の配合量が2重量%を超えるとブロッキング現象が発生し好ましくなく、0.01重量%未満では帯電防止効果が得られず好ましくない。
ポリオレフィン樹脂とエポキシ化合物の混合方法は、特に限定されるものではなく、ヘンシェルミキサーやタンブラーなどの混合機を用いた混合や単軸押出機、ニ軸押出機などによる溶融混練方法を例示することができる。
本発明の積層体は、押出ラミネート成形や共押出ラミネート成形、ドライラミネート成形、サーマルラミネート成形などのラミネート成形により得ることができる。
押出ラミネート加工に供する際、良好な接着性を得るため、ダイより押出された本発明のポリオレフィン樹脂とエポキシ化合物からなる溶融フィルムの少なくとも基材と接する面は、空気もしくはオゾンガスにより酸化されることが好ましい。空気による酸化反応を進行させる場合、ダイより押出された本発明の押出ラミネート用樹脂組成物の温度は290℃以上であることが好ましく、オゾンガスによる酸化反応を進行させる場合は、ダイより押出された本発明の押出ラミネート用樹脂組成物の温度は200℃以上であることが好ましい。またオゾンガスの処理量としては、ダイより押出された本発明の押出ラミネート用樹脂組成物よりなるフィルム1m当たり0.5mg以上であることが好ましい
また基材との接着性を高めるため、基材の接着面に対してコロナ処理、フレーム処理、プラズマ処理などの公知の表面処理を施してもよい。
コロナ放電処理は、プラスチックフィルムやシート表面の連続処理技術として広く使用されているものであり、コロナ放電処理機により発生したコロナ雰囲気にフィルムを通過させることにより行われる。コロナ放電密度として、1〜100W・分/mであることが基材と(A)層との接着性に優れ好ましい。
フレーム処理は、天然ガスやプロパン等を燃焼させたときに生じる火炎にフィルム表面を接することで処理が行われる。
プラズマ処理は、アルゴン、ヘリウム、ネオン、水素、酸素、空気等の単体又は混合気体をプラズマジェットで電子的に励起せしめた後、帯電粒子を除去し、電気的に中性とした励起不活性ガスをフィルム表面に吹き付けることにより行われる。
本発明の積層体を構成する(A)層及び(B)層の厚みは、本発明の目的が達成される限りにおいて特に限定はないが、基材との接着性や包装材料として用いた際の内容物保護の観点から、それぞれ1μm〜1mmの厚みであることが好ましい。
本発明の積層体は、帯電防止性能を必要とする粉末状の食品や医薬品を包装材料のみならず、ICチップのキャリアテープなど産業用資材などとして極めて有用である。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(1)メルトマスフローレート(MFR)
JIS K6922−1(1998年)に準拠。
(2)密度
JIS K6922−1(1998年)に準拠。
(3)帯電防止性
表面固有抵抗値測定機としてアドヴァンテスト社製TR8601とTR−42を用い、
23℃,50%RHの環境下で、加電圧500kVにおける1分後のフィルム表面の
固有抵抗値を測定した。また帯電防止性の持続性については、防曇性評価において水
槽上で7日間経過したフィルムの表面固有抵抗値を測定することにより求めた。帯電
防止性は、表面固有抵抗値が1.0×1014Ω/□未満であるものを良好とした。
(4)基材との接着性
基材と(A)層間を剥離し、引張試験機(島津製作所(株)製、商品名オートグラフ
DCS500)を用い、サンプル巾15mm、剥離速度300mm/分、180度剥
離での剥離強度を測定し、該剥離強度を接着強度とした。
実施例及び比較例におけるポリオレフィン樹脂としては、以下に示すポリエチレン
[(P1)〜(P3)]を用いた。
(P1)高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン203、
MFR=8g/10分)
(P2)エチレン・α−オレフィン共重合体(東ソー製(株)、
商品名ニポロン−Z TZ420、MFR=10g/10分)
(P3)高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名ペトロセン212、
MFR=13g/10分)
また、実施例及び比較例におけるエポキシ化合物として、以下に示すエポキシ化
合物[(E1)〜(E2)]を用いた。
(E1)エポキシ化ポリブタジエン(ダイセル化学工業(株)製、
商品名エポリード PB3600、重量平均分子量37,000)
(E2)エポキシ化大豆油(旭電化工業(株)製、商品名アデカサイザー
O−130P、重量平均分子量1,000)
また、実施例及び比較例における帯電防止剤として、以下に示す帯電防止剤
[(S1)〜(S3)]を用いた。
(S1)アルキルスルフォン酸ナトリウム(ミヨシ油脂(株)製、商品名ダスパー
802D)
(S2)ステアリン酸グリセリンエステル(理研ビタミン(株)製、
商品名リケマール S−100)
(S3)ステアリン酸ジグリセリンエステル(理研ビタミン(株)製、
商品名リケマールS−71D)
実施例及び比較例におけるポリオレフィン樹脂とエポキシ化合物の混合は、単軸押出機を用い溶融混練することにより行なった。単軸押出機の口径は50mmφ、溶融温度は150℃であった。
また、実施例及び比較例におけるポリオレフィン樹脂と帯電防止剤の混合についても同様に、短軸押出機を用い溶融混練することにより行なった。短軸押出機の口径は50mmφ、溶融温度は150℃であった。
実施例1
ポリオレフィン樹脂(P1)99.5重量%、エポキシ化合物(E1)0.5重量%を混合した試料を90mmΦのスクリューを有する押出ラミネーターの押出機へ供給し、320℃の温度でTダイより押出し、基材である坪量30g/mのグラシン紙(王子製紙(株)製)の片面に引取り速度100m/分で10μmの厚みとなるようラミネートした。その後、該試料上にポリオレフィン樹脂(P3)99.5重量%、帯電防止剤(S1)を0.5重量%を混合した試料を上記と同じ条件にて、10μmの厚みとなるようラミネートし、3層からなる積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表1に示す。
Figure 2005238469
実施例2
ポリオレフィン樹脂(P1)99.5重量%、エポキシ化合物(E1)0.5重量%の代わりにポリオレフィン樹脂(P1)99重量%、エポキシ化合物(E1)1重量%とした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表1に示す。
実施例3
ポリオレフィン樹脂(P1)99.5重量%、エポキシ化合物(E1)0.5重量%の代わりにポリオレフィン樹脂(P1)99.9重量%、エポキシ化合物(E1)0.1重量%とした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表1に示す。
実施例4
ポリオレフィン樹脂(P1)99.5重量%、エポキシ化合物(E1)0.5重量%の代わりにポリオレフィン樹脂(P2)99.5重量%、エポキシ化合物(E1)0.5重量%とした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表1に示す。
実施例5
ポリオレフィン樹脂(P1)99.5重量%、エポキシ化合物(E1)0.5重量%の代わりにポリオレフィン樹脂(P1)99.5重量%、エポキシ化合物(E2)0.5重量%とした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表1に示す。
実施例6
ポリオレフィン樹脂(P3)99.5重量%、帯電防止剤(S1)0.5重量%の代わりにポリオレフィン樹脂組成物Bとして、ポリオレフィン樹脂(P3)99重量%、帯電防止剤(S1)1重量%とした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表1に示す。
実施例7
ポリオレフィン樹脂(P3)99.5重量%、帯電防止剤(S1)0.5重量%の代わりにポリオレフィン樹脂(P3)99.9重量%、帯電防止剤(S1)0.1重量%とした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表1に示す。
実施例8
ポリオレフィン樹脂(P3)99.5重量%、帯電防止剤(S1)0.5重量%の代わりに、ポリオレフィン樹脂(P2)99.5重量%、帯電防止剤(S1)0.5重量%とした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表2に示す。
Figure 2005238469
実施例9
ポリオレフィン樹脂(P3)99.5重量%、帯電防止剤(S1)0.5重量%の代わりにポリオレフィン樹脂(P3)99.5重量%、帯電防止剤(S2)0.5重量%とした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表2に示す。
実施例10
ポリオレフィン樹脂(P3)99.5重量%、帯電防止剤(S1)0.5重量%の代わりにポリオレフィン樹脂(P3)99.5重量%、帯電防止剤(S3)0.5重量%とした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表2に示す。
実施例11
グラシン紙の代わりに二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(東洋紡績(株)製、商品名東洋紡エステルフィルムE5100、以下PETと記す場合がある。)を用いた以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表2に示す。
比較例1
ポリオレフィン樹脂(P1)99.5重量%、エポキシ化合物(E1)0.5重量%の代わりにポリオレフィン樹脂(P1)100重量%、エポキシ化合物0重量%とした以外は実施例9と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表3に示すが、基材との接着強度が劣っていた。
Figure 2005238469
比較例2
ポリオレフィン樹脂(P1)99.5重量%、エポキシ化合物(E1)0.5重量%の代わりにポリオレフィン樹脂(P1)94重量%、エポキシ化合物(E2)6重量%とした以外は実施例9と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表3に示すが、基材と接着性が劣っていた。
比較例3
ポリオレフィン樹脂(P3)99.5重量%、帯電防止剤(S1)0.5重量%の代わりにポリオレフィン樹脂(P1)100重量%、帯電防止剤0重量%とした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表3に示すが、帯電防止性に劣っていた。
比較例4
ポリオレフィン樹脂(P3)99.5重量%、帯電防止剤(S1)0.5重量%の代わりにポリオレフィン樹脂(P1)97重量%、帯電防止剤(S2)3重量%とした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表3に示すが、表面がべたつきブロッキング現象が発生した。
比較例5
グラシン紙の代わりにPET(東洋紡績(株)製、商品名東洋紡エステルフィルムE5100)とした以外は比較例1と同様にして積層体を得た。
得られた積層体の表面固有抵抗値及び接着強度を測定した。測定結果を表3に示すが、接着性が劣っていた。

Claims (5)

  1. 基材の少なくとも片面に下記の要件を満たす(A)層、該(A)層上に下記の要件を満たす(B)層が積層されてなることを特徴とする積層体。
    (A)層:ポリオレフィン系樹脂95〜99.999重量%、エポキシ基に由来するオキシラン酸素量が1重量%以上であるエポキシ化合物0.001〜5重量%からなる層。
    (B)層:ポリオレフィン系樹脂98〜99.99重量%、帯電防止剤0.01〜2重量%からなる層。
  2. 帯電防止剤が、グリセリン脂肪酸エステル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
  3. 帯電防止剤が、アルキルスルフォン酸塩であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
  4. エポキシ化合物が、エポキシ化ポリブタジエンであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の積層体。
  5. 基材が、紙、ポリエステル樹脂フィルム、シート、織布及び不織布からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の積層体。
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