JP5273999B2 - 折り畳み式放熱板 - Google Patents

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Description

本発明は、床暖房システムに好適に用いられる折り畳み式放熱板に関する。さらに詳しくは、梱包、運搬、敷設が容易であり、かつ、流体用配管の損傷を防止できる折り畳み式放熱板に関するものである。
従来、温暖地方の寒冷期および寒冷地の住宅などの構造物における居住空間の居住性を向上させる目的で、多様な暖房技術が提案され、実用化されている。その大部分は、居住空間の床面に配置する床暖房システムである。床暖房システムの例としては、発泡合成樹脂製板状体や木製板状体などを基体としており、その一方の面に刻設された溝に熱媒体管を埋設し、これらの表面を、アルミニウム箔などの可撓性薄板(均熱板)で被覆した構造の放熱板を備えるものが挙げられる。これは、床暖房システムの放熱板内に配設された熱媒体管を流れる熱媒体によって床面が暖められ、その床面からの輻射熱により、室内を暖房するものである。
上記放熱板は居室の床面等の暖房箇所に敷き詰められるものであり、通常は大型である。そのため、敷設現場までは放熱板を折り畳んだ状態で運搬し、敷設現場で展開するという手段が採られている。
従来の折り畳み式放熱板では、隣接する基盤の上面と上面とを近付ける方向に折り畳む折り方(以下、「谷折」という。)をする箇所では、隣接する基盤の上面同士を均熱板で連結させ、下面同士は不連続とすることで谷折を可能としていた。このとき、隣接する基盤の上面に貼られた均熱板を互いに密着させて畳むことで、梱包が安定し輸送時に放熱板が傷まないという利点があった。(特許文献1)
特開2007−93029号公報
しかし、従来の折り畳み式放熱板では、谷折する際に、上面同士が連結された隣接する基盤の上面同士を合わせる折り畳み方をしていたため、一方の方向で谷折をした場合、その後、その方向に対して略直交方向でさらに谷折することはできなかった。そのため、放熱板を一方の方向で谷折した場合、その後、その方向に対して略直交方向では下面と下面を近付ける方向に折る畳み方(以下、「山折」という。)をする必要があった。このことによって、従来の折り畳み式放熱板では、放熱板をコンパクトに折り畳むことは可能であっても、それを敷設現場において一人で展開することは困難であるといった問題があった。また、流体用配管が一部露出するために、流体用配管が損傷する危険性がある上、放熱板を展開した後に均熱板を張らなければならず手間であった。
そこで、本発明は、梱包、運搬、敷設が容易であり、かつ、流体用配管の損傷を防止できる折り畳み式放熱板を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明は、片面に溝(1)が刻設された複数の板状体(2)を備える複数の基盤(3)が、第一方向(A)に配列され、折曲可能な連結部(4)を介して連結されている、平面形状が略長方形の第一連結板(8a)と、片面に溝が刻設された平面形状が略長方形の小基盤(7)と、片面に溝が刻設された複数の板状体を備える複数の基盤が、第一方向に配列され、折曲可能な連結部を介して連結されている、平面形状が略長方形の第二連結板(8b)と、が第一方向に対して略直交方向である第二方向(B)に配列され、小基盤と第一連結板とが谷折可能な第一谷折部(6a)で連結されるとともに、小基盤と第二連結板とが谷折可能な第二谷折部(6b)で連結され、溝に流体用配管(5)が埋設されるとともに、連結部、第一谷折部、又は第二谷折部を介して隣接する基盤、又は小基盤を流体用配管が連通する配管連通部(14)に、流体用配管の座屈防止手段が備えられることを特徴とする、折り畳み式放熱板(10)を提供することによって、上記課題を解決する。
ここに、「片面に溝が刻設された板状体」とは、片面に流体用配管を埋設させるための溝が刻設された板状の部材であって、板状体の形状や刻設される溝の形状は、その板状体が配置される場所によって異なる。また、「複数の板状体を備える基盤」とは、少なくとも上記板状体を複数枚繋ぎ合せて構成される部材であって、板状体のみでなく、板状体と他の板状体との間に小根太などが配置される形態で繋ぎ合わされたものでも良い。
「複数の基盤が第一方向に配列され」とは、ある一つの方向に複数の基盤が配列されることを意味する。また、「連結部」とは、放熱板の敷設時に隣接する基盤同士の境界線うち、何らかの連結手段によって連結させられた基盤同士の境界線を意味する。連結手段としては、例えば、隣接する基盤の上面を、連続した金属製の均熱板を貼ることで連結させる方法や、隣接する基盤の下面を、粘着性を有するテープを貼ることで連結させる方法などが考えられる。さらに、「折曲可能な連結部」とは、上記連結手段によって、例えば、隣接する基盤の上面を連結させ、下面は連結しないことで谷折を可能とする連結部や、隣接する基盤の下面を連結させ、上面を連結しないことで山折を可能とする連結部などを意味する。
「片面に溝が刻設された小基盤」とは、片面に流体用配管を埋設させるための溝が刻設された板状の部材であって、複数の部材から構成されていても良く、第一連結板、及び第二連結板に比べて小さい部材であることを意味する。また、「第一連結板と、小基盤と、第二連結板と、が第一方向に対して略直交方向である第二方向に配列され」とは、第一連結板、小基盤、及び第二連結板がその順番で、第一連結板、及び第二連結板を構成する基盤が配列される方向に対して略直交方向に並べて配列されることを意味し、第一連結板と第二連結板との間に配列される小基盤の数は複数であっても良い。さらに、「小基盤と第一連結板とが谷折可能な第一谷折部で連結されるとともに、小基盤と第二連結板とが谷折可能な第二谷折部で連結され」とは、本発明にかかる折り畳み式放熱板が、少なくとも一つの小基盤を備えており、その小基盤が谷折可能な第一谷折部及び第二谷折部を介して第一連結板と第二連結板とに挟まれた形態で備えられることを意味する。
「連結部、第一谷折部、又は第二谷折部を介して隣接する基盤、又は小基盤を流体用配管が連通する配管連通部」とは、第一連結板、及び第二連結板を構成する各基盤間や、第一連結板と小基盤との間や、小基盤と第二連結板との間で、流体用配管が跨って埋設されている部分を意味する。さらに、「流体用配管の座屈防止手段」とは、第一連結板、及び第二連結板を構成する各基盤や、第一連結板と小基盤と第二連結板とを折り畳む際に、配管連通部で流体用配管が座屈することを防止する手段である。座屈防止手段の具体例として、例えば、配管連通部で、流体用配管を連結部などに沿って埋設される部分を設けるなどの手段を挙げることができる。
また、本発明において、第一連結板(8a)及び第二連結板(8b)に複数の小根太(9a)が連結部(4)に対して略平行に配置され、第一連結板に配置される小根太の長手方向の小基盤(7)が備えられる側の先端、及び第一連結板の小基盤が連結される側の端面(13a)の間、並びに/又は、第二連結板に配置される小根太の長手方向の小基盤が備えられる側の先端、及び第二連結板の小基盤が連結される側の端面(12a)の間に、流体用配管(5)が小根太に対して略直交方向に埋設される配管横行部(11)がある場合、配管横行部の幅と小基盤の第二方向(B)の長さとの合計が303mm以下であることが好ましい。
ここに、「配管横行部の幅」とは、配管横行部が存在する、小根太の先端と基盤の端面との間の距離を意味する。すなわち、「配管横行部の幅方向」と「小基盤の第二方向」とは、同じ方向になる。
また、本発明において、第一連結板(8a)及び第二連結板(8b)に複数の小根太(9a)が連結部(4)に対して略平行に配置され、第一連結板に配置される小根太の長手方向の小基盤(7)が備えられる側の先端、及び第一連結板の小基盤が連結される側の端面(13a)の間、並びに、第二連結板に配置される小根太の長手方向の小基盤が備えられる側の先端、及び第二連結板の小基盤が連結される側の端面(12a)の間に、配管横行部(11)がない場合、小基盤の第二方向(B)の長さが303mm以下であることが好ましい。
また、本発明において、第一連結板(8a)の第二方向(B)の長さが303×n±20mm(nは自然数)であるとともに、小基盤(7)の第二方向の長さと第二連結板(8b)の第二方向の長さとの合計が303×n±20mm(nは自然数)であることが好ましい。
本発明にかかる折り畳み式放熱板は、第一連結板及び第二連結板の間に谷折可能な第一谷折部及び第二谷折部を介して小基盤が備えられることで、第一連結板及び第二連結板をそれぞれ連結部で谷折した後、さらに、第一谷折部及び第二谷折部で谷折することによって、第一連結板及び第二連結板を重ねることが可能である。すなわち、本発明によれば、小さく、展開が容易な形態に折り畳むことができる折り畳み式放熱板を提供することができる。また、本発明にかかる折り畳み式放熱板は、流体用配管を露出させずに折り畳むことができる。したがって、本発明によれば、梱包、運搬、敷設が容易であり、かつ、流体用配管の損傷を防止することができる折り畳み式放熱板を提供することができる。
また、本発明によれば、第一連結板に配置される小根太の長手方向の小基盤が備えられる側の先端、及び第一連結板の小基盤が連結される側の端面の間、並びに/又は、第二連結板に配置される小根太の長手方向の小基盤が備えられる側の先端、及び第二連結板の小基盤が連結される側の端面の間に、配管横行部がある場合に、配管横行部の幅と小基盤の第二方向の長さとの合計を303mm以下とすることによって、小根太と直交する方向に尺寸法のフローリングを張り易い、折り畳み式放熱板を提供することができる。
また、本発明によれば、第一連結板に配置される小根太の長手方向の小基盤が備えられる側の先端、及び第一連結板の小基盤が連結される側の端面の間、並びに、第二連結板に配置される小根太の長手方向の小基盤が備えられる側の先端、及び第二連結板の小基盤が連結される側の端面の間に、配管横行部がない場合に、小基盤の第二方向の長さを303mm以下とすることによって、小根太と直交する方向に尺寸法のフローリングを張り易い、折り畳み式放熱板を提供することができる。
また、本発明によれば、第一連結板の第二方向の長さが303×n±20mmであるとともに、小基盤の第二方向の長さと第二連結板の第二方向の長さとの合計が303×n±20mmとすることによって、小根太と直交する方向に尺寸法のフローリングを張り易い、折り畳み式放熱板を提供することができる。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明するが、以下に説明するものは本発明の実施形態の一例であって、本発明はその要旨を超えない限り以下の説明になんら限定されるものではない。
図1は、本発明にかかる折り畳み式放熱板10(以下、単に「放熱板10」という。)を概略的に示した上面図である。図が煩雑になるのを防ぐため、一部符号を省略している。
図1に示すように、放熱板10は、第一方向(以下、「A方向」という。)に配列された基盤3d、基盤3e、及び基盤3f(以下、区別する必要がないときは、基盤3a、基盤3b、及び基盤3cを含めて、「基盤3、3、…」という。)を備える第一連結板8a、小基盤7、並びに、A方向に配列された基盤3a、基盤3b、及び基盤3cを備える第二連結板8bが、第二方向(以下、「B方向」という。)に配列されている。そして、基盤3a及び基盤3b、基盤3b及び基盤3c、基盤3d及び基盤3e、基盤3e及び基盤3fが、それぞれ谷折可能な連結部4a、連結部4b、連結部4c、及び連結部4d(以下、区別する必要がないときは、「連結部4、4、…」という。)によって連結されている。さらに、第一連結板8a、及び小基盤7は谷折可能な第一谷折部6aで連結され、第二連結板8b、及び小基盤7は谷折可能な第二谷折部6bで連結されている。第一谷折部6a、第二谷折部6b、及び連結部4、4、…を谷折可能とする手段は特に限定されないが、例えば、具体的には、第一谷折部6a、第二谷折部6b、及び連結部4、4、…を介して隣接する基盤3、3、…、又は小基盤7の上面を連続した金属製(例えば、アルミニウム製など)の均熱板などによって連結し、下面を連結させないことによって、谷折可能とすることができる。
さらに、放熱板10には、ヘッダー15が備えられている。ヘッダー15には、熱源機(不図示)によって加熱された熱媒体をヘッダー15まで流すための往き管(不図示)、及び放熱板10で放熱した熱媒体をヘッダー15から熱源機まで戻すための戻り管(不図示)が取り付けられ、基盤3、3、…、及び小基盤7に刻設された溝1には、ヘッダー15から出てヘッダー15へと戻る熱媒体を流通させるための流体用配管5が埋設されている。そして、流体用配管5が第一谷折部6a、第二谷折部6b、及び連結部4、4、…と交差する配管連通部14、14、…には、第一谷折部6a、第二谷折部6b、及び連結部4、4、…で谷折をした際に流体用配管5が座屈することを防止するための手段が備えられている。流体用配管5の座屈を防止する手段は特に限定されないが、例えば、流体用配管5を第一谷折部6a、第二谷折部6b、及び連結部4、4、…に沿って一定距離埋設する手段等を挙げることができる。そうすることで、第一谷折部6a、第二谷折部6b、及び連結部4、4、…で折り曲げた際、第一谷折部6a、第二谷折部6b、及び連結部4、4、…に沿って埋設されている流体用配管5がその曲げ方向に捻られることによって座屈を防止できる。
さらに、放熱板10には、小根太9a、及び小小根太9bが備えられており、その小根太9aと小小根太9bとの間、小根太9aと第一連結板8aの上端面13aとの間、小根太9aと第一連結板8aの下端面13bとの間、小根太9aと第二連結板8bの下端面12aとの間、及び小根太9aと第二連結板8bの上端面12bとの間に、流体用配管5が小根太9a、及び小小根太9bに対して、略直交方向に埋設される配管横行部11を有する。
図2は、基盤3、3、…の構成をわかり易く示すために、基盤3aに注目して概略的に示した上面図である。図2では、図1と同様の構成を採るものには図1にて使用した符号と同符号を付し、説明を適宜省略する。
基盤3aには、図2に示すように、片面に溝1が刻設された複数の板状体2、2、…、小根太9a、9a、9a、及び小小根太9b、9b、9bが備えられており、板状体2、2、…には、溝1の曲線部分を有する板状体2a、2a、…と溝1の曲線部分を含まない板状体2b、2b、…とがある。板状体2a、2a、…、及び板状体2b、2b、…を一体の金型等で作製することも可能であるが、板状体2a、2a、…、及び板状体2b、2b、…を、それぞれ別々の金型等を用いて作製した後に組み合わせることで、基盤3aを容易に作製することができる。
基盤3b、基盤3c、基盤3d、基盤3e、及び基盤3fについても、基盤3aと同様に、片面に溝1が刻設された複数の板状体2、2、…、小根太9a、9a、…、及び小小根太9b、9b、…を備えている。一方、小基盤7は、片面に溝1が刻設された板状の部材で構成されており、これは一つの部材から構成されていても良く、複数の部材を組み合わせた構成であっても良い。
図3(a)は、放熱板10を構成する基盤3、3、…、及び小基盤7の繋がり方、及び寸法などをわかり易く示すため、小根太や溝などを省略して示した上面図である。図3(b)は図1、及び図3(a)に示したIIIの部分を拡大して示す図である。図3(a)、及び図3(b)では、図1と同様の構成を採るものには図1にて使用した符号と同符号を付し、説明を適宜省略する。
図3(a)に破線で示した第一谷折部6a、第二谷折部6b、及び連結部4、4、…は谷折が可能であることを意味する。放熱板10では、第一連結板8a、及び第二連結板8bの間に小基盤7を配置することで、斜線部で示したような間隙20が形成される。放熱板10を敷設する際には、この間隙20に、放熱板10を構成する部材とは別の部材を配置する。この別の部材は特に限定されないが、例えば、小根太9aや小小根太9bと同材料(例えば、木や樹脂など)の部材を用いると、放熱板10の上からフローリングを施工する際に釘を打つことができるため、施工しやすい。また、釘を打つことを考えない場合などでは、断熱性を有する部材(例えば、ビーズ法発泡ポリスチレンなど)を用いると、熱効率が良く好ましい。さらに、小根太9aの長手方向の延長部分には小根太9aと同材料の部材を用いて、その他の部分には断熱性を有する部材を用いることも可能である。そうすることで、フローリングを施工し易く、かつ、熱効率が良くなるので好ましい。上記いずれの場合においても、間隙20に配置された別の部材の上面に均熱板を貼ると、隣接する基盤3、3、…、及び小基盤7の表面の温度差を小さくすることができ、好ましい。
放熱板10では、図3(b)に示すように、間隙20に配管横行部11が隣接している。さらに、間隙20のB方向長さ(以下、「間隙20の幅」という。)と配管横行部11のB方向長さ(以下、「配管横行部11の幅」という。)とを合わせた長さuが303mm以下となっている。また、第一連結板8aのB方向長さ(以下、「第一連結板8aの幅」という。)tが303×n±20mm(nは自然数)となっている。さらに、小基盤7のB方向長さ(以下、「小基盤7の幅」という。)と第二連結板8bのB方向長さ(以下、「第二連結板8bの幅」という。)との合計の長さsは303×n±20mm(nは自然数)となっている。かかる構成とすることで、放熱板10の上にフローリングを施工しやすくなる。以下に、図5を用いて、フローリングの施工方法について説明しつつ、その理由について説明する。
図5は放熱板10の上にフローロング51を施工した場合の例を概略的に示した図である。図5(a)は上面図であり、図5(b)は(a)に一点鎖線で示した箇所の垂直方向の断面の一部を示した図である。
図5(b)に示すように、放熱板10の上にフローロング51を施工する際は、根太55の上に敷設された下地合板54の上に、放熱板10を敷設し、さらにその上から小根太9a、及び小小根太9bに対して略直交方向にフローリング51を施工する。フローリング51の施工時には、フローロング51を釘52によって固定し、この釘52はフローリングの一枚の幅方向の長さ(303mm)おきに打たれることになる。このとき、釘52は放熱板10を貫くため、流体用配管5が配設された場所の上から釘52を打つと、流体用配管5を傷つけ、流体用配管5を流れる熱媒体が漏れる虞がある。そのため、放熱板10の上からフローリング51を施工する際には、流体用配管5が埋設されている箇所に釘52を打つことは避けなければならず、釘52を小根太9aに沿った位置に打っていく。しかし、小根太9aの延長線上には配管横行部11が存在し、この配管横行部11には釘52を打たないようにしなければならない。
配管横行部11は、基盤3、3、…の端部に備えられ、放熱板10の場合は、第一連結板8aの下端面13b側、第一連結板8aの上端面13a側、第二連結板8bの下端面12a側、及び第二連結板8bの上端面12b側に配管横行部11がそれぞれ備えられている。上述したように、第一連結板8aの幅tが303×n±20mm(nは自然数)であり、小基盤7の幅と第二連結板8bの幅との合計の長さsが303×n±20mm(nは自然数)となっているため、第一連結板8aの下端面13b側、第一連結板8aの上端面13a側、及び第二連結板8bの上端面12b側に備えられる配管横行部11については、第一連結板8aの下端面13b、第一連結板8aの上端面13a、又は第二連結板8bの上端面12bから303mm以内の位置に備えるようにすることで、第一連結板8aの端13bからフローリングを敷いていっても、第二連結板8bの端12bからフローリングを敷いていっても、釘52を打つことを容易に避けられる。一方、第一連結板8aの上端面13a側に備えられる配管横行部11については、間隙20の幅と間隙20に隣接する配管横行部11の幅とを合わせた長さuが303mm以下となっているため、釘52を打つことを容易に避けられる。
これまでの説明では、間隙20に配管横行部11が隣接している形態について説明してきたが、本発明はかかる形態に限定されるものではない。間隙に配管横行部が隣接していない形態であっても良く、かかる形態の場合は、間隙の幅が303mm以下であれば、放熱板の上からフローリングを施工し易くなる。
図4は、放熱板10の折り畳み方を示した図である。図4(a)、図4(b)は図3(a)に示したyの方向から放熱板10をから見た図である。図4(c)、図4(d)は図3(a)に示したxの方向から見た図である。また、点線及び矢印は、点線の位置にあった部材が矢印の方向へと動いたことを示している。図4では、図1と同様の構成を採るものには図1にて使用した符号と同符号を付し、説明を適宜省略する。また、図面が煩雑になるのを防ぐため、一部符号を省略している。
放熱板10を畳む手順は、まず図4(a)に示すように、連結部4c(4a)で谷折して、図4(b)に示すように、連結部4d(4b)で谷折する。ここで、連結部4、4、…で折りたたむ順は、どの順番でも良い。連結部4、4、…で折り畳んだ後は、図4(c)に示すように、第一連結板8a、及び第二連結板8bを重ねるように、第一谷折部6a、及び第二谷折部6bで谷折することによって、図4(d)に示したように折り畳まれる。放熱板10はこのように折り畳まれるため、小基盤7のB方向長さは、折り畳まれた時に小基盤7の両端に連結されている基盤3b、及び基盤3eの間に挟まれる、基盤3a、基盤3c、基盤3d、及び基盤3fの厚さの合計より長いことが好ましい。
上述したように放熱板10を折り畳む際、連結部4、4、…、第一谷折部6a、及び第二谷折部6bにおいて、配管連通部14、14、…には、流体用配管5の座屈を防止する手段が備えられているため、流体用配管5を座屈させずに折り畳むことが可能である。また、流体用配管5を大きく露出させずに折り畳むことが可能であるため、流体用配管5の損傷を防止することができる。
このように、放熱板10は、一方向に谷折した後、その方向に対して直交する方向にも谷折し、小さく、展開が容易な状態に折り畳むことができる。さらに、流体用配管5の座屈を防止し、流体用配管5を大きく露出させずに折り畳むことが可能である。したがって、本発明によれば、梱包、運搬、敷設が容易であり、かつ、流体用配管の座屈を防止できる折り畳み式放熱板を提供することができる。
これまでの説明では、小基盤7が放熱板10の中央付近に備えられる形態についてのみ説明してきたが、本発明はかかる形態に限定されるものではない。小基盤は第一連結板、及び第二連結板の間に配置され、基盤を連結部で折り曲げることを妨げない形態で連結されていれば良い。例えば、小基盤が基盤3a、及び基盤3dに連結される形態や、基盤3c、及び基盤3fに連結される形態でも良い。
また、これまでの説明では、小基盤7のA方向長さが小基盤7に連結される基盤3b、及び基盤3eのA方向長さより短い形態についてのみ説明してきたが、本発明はかかる形態に限定されるものではない。ただし、小基盤のA方向長さが、小基盤に連結されている基盤のA方向長さより長い場合、折り畳んだ際に小基盤が突出した形態となるため、小基盤の長さは、小基盤に連結されている基盤のA方向長さと同一か短いことが好ましい。
また、これまでの説明では、小基盤7が一つだけ備えられる形態について説明してきたが、本発明はかかる形態に限定されるものではなく、複数の箇所に備えることも可能である。
また、これまでの説明では、小根太9a,9a,…及び小小根太9b、9b、…が備えられる形態について説明してきたが、本発明はかかる形態に限定されるものではない。小根太、及び小小根太が備えられない形態であっても、梱包、運搬、敷設が容易であり、かつ、流体用配管の損傷を防止できる折り畳み式放熱板を提供することができる。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う折り畳み式放熱板もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明にかかる折り畳み式放熱板10を概略的に示した上面図である。 基盤3aを概略的に示した上面図である。 (a)は放熱板10を構成する基盤、及び小基盤の繋がり方などを概略的に示した上面図である。(b)は図1、及び図3に示したIIIの部分を拡大して示した図である。 放熱板10の折り畳み方を示した図である。 フローリングの施工方法を示した図である。
符号の説明
1 溝
2 板状体
3 基盤
4 連結部
5 流体用配管
6a 第一谷折部
6b 第二谷折部
7 小基盤
8a 第一連結板
8b 第二連結板
9a 小根太
9b 小小根太
10 折り畳み式放熱板
11 配管横行部
12a 第二連結板の小基盤が連結される側の端面(第二連結板の下端面)
12b 第二連結板の上端面
13a 第一連結板の小基盤が連結される側の端面(第一連結板の上端面)
13b 第一連結板の下端面
14 配管連通部
15 ヘッダー
20 間隙
A 第一方向
B 第二方向

Claims (4)

  1. 片面に溝が刻設された複数の板状体を備える複数の基盤が、第一方向に配列され、折曲可能な連結部を介して連結されている、平面形状が略長方形の第一連結板と、
    片面に溝が刻設された平面形状が略長方形の小基盤と、
    片面に溝が刻設された複数の板状体を備える複数の基盤が、前記第一方向に配列され、折曲可能な連結部を介して連結されている、平面形状が略長方形の第二連結板と、
    が前記第一方向に対して略直交方向である第二方向に配列され、
    前記小基盤と前記第一連結板とが谷折可能な第一谷折部で連結されるとともに、前記小基盤と前記第二連結板とが谷折可能な第二谷折部で連結されており、
    前記溝に流体用配管が埋設されるとともに、前記連結部、前記第一谷折部、又は前記第二谷折部を介して隣接する前記基盤、又は前記小基盤を前記流体用配管が連通する配管連通部に、前記流体用配管の座屈防止手段が備えられることを特徴とする、折り畳み式放熱板。
  2. 前記第一連結板及び前記第二連結板に複数の小根太が前記連結部に対して略平行に配置され、
    前記第一連結板に配置される前記小根太の長手方向の先端、及び前記第一連結板の前記小基盤が連結される側の端面の間、並びに/又は、前記第二連結板に配置される前記小根太の長手方向の先端、及び前記第二連結板の前記小基盤が連結される側の端面の間に、前記流体用配管が前記小根太に対して略直交方向に埋設される配管横行部があり、
    前記配管横行部の幅と前記小基盤の前記第二方向の長さとの合計が303mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の折り畳み式放熱板。
  3. 前記第一連結板及び前記第二連結板に複数の小根太が前記連結部に対して略平行に配置され、
    前記第一連結板に配置される前記小根太の長手方向の前記小基盤が備えられる側の先端、及び前記第一連結板の前記小基盤が連結される側の端面の間、並びに、前記第二連結板に配置される前記小根太の長手方向の前記小基盤が備えられる側の先端、及び前記第二連結板の前記小基盤が連結される側の端面の間に、前記配管横行部がなく、
    前記小基盤の前記第二方向の長さが303mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の折り畳み式放熱板。
  4. 前記第一連結の前記第二方向の長さが303×n±20mm(nは自然数)であるとともに、前記小基盤の前記第二方向の長さと前記第二連結の前記第二方向の長さとの合計が303×n±20mm(nは自然数)であることを特徴とする、請求項2又は3に記載の折り畳み式放熱板。
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