JP5273322B2 - 進角値設定方法、モータ駆動制御回路、およびブラシレスモータ - Google Patents

進角値設定方法、モータ駆動制御回路、およびブラシレスモータ Download PDF

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Description

本発明は、例えばファンモータやブロアなどの送風機に使用されるブラシレスモータの進角値を設定する進角値設定方法、この進角値設定方法により設定された進角値に基づきモータを駆動制御するモータ駆動制御回路、およびこのモータ駆動制御回路を備えたブラシレスモータに関する。
このようなブラシレスモータは、一般的にロータの回転位置を検出する位置センサを備えている。そして、位置センサにより検出された位置情報に基づく通電タイミングでステータの巻線が駆動されることにより、ロータの回転位置や回転速度が制御される。ところが、例えば位置センサの取り付け位置がずれたりすると、ブラシレスモータの正確な回転制御ができなくなり、回転効率の低下や回転音の増大などを招くという課題があった。
このため、従来、位置センサからの位置情報を、適切な通電タイミングに補正して巻線駆動するような技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような従来の技術では、モータ制御回路においてモータ電流検出手段と通電タイミングを補正する補正手段とを設けた構成としている。そして、モータ制御回路は、モータ電流検出手段で検出したモータ電流値が極小なるように、補正手段が通電タイミングを補正するように制御している。より具体的には、あらゆる運転状態での最適な位相補正量を予め調べてメモリに蓄える。そして、このように予めメモリに蓄積した位相補正量を使って運転した後、補正量を適宜ゆらがせて、モータ電流が極小値をとる場合の位相補正量を最適値としている。すなわち、従来のモータ制御回路は、モータ電流が小さくなるような進角量(電流進み位相角)でモータを駆動している。
この従来例では、このように構成することで、回路定数、モータ巻線定数、直流電圧、モータ電流などのばらつきによる影響を抑制し、回転制御の安定化を図っていた。
しかしながら、上述した従来例のようにモータ電流の極小値を検出しようとしても精度よく極小値を検出できないという課題があった。図9Aは、通電タイミングに相当する進角量とモータ電流との理論的な特性例を示した図である。図9Aに示すように、理論的には、ある一定な回転数において進角量を変化させたとき、下に凸となるような特性となり、モータ電流が最小となる極小値が存在する。すなわち、モータ電流が極小値となる進角量で巻線を駆動することにより、モータを効率よく駆動することができる。一方、図9Bは、進角量とモータ電流との測定例を示した図である。図9Bでは、ある一定な回転数において、進角量を変化させたときのモータ電流値を測定した一例を示している。図9Bに示すように、モータ電流を実測定した場合、理論的な下に凸となるような特性は得られにくい。すなわち、モータ電流の極小値近辺は、大きな電流値に比べてノイズの影響を受け易く、また、通電タイミングの変化に対する電流値の変化量も少ない領域となる。このため、モータ電流を実測定した場合、モータ電流の極小値は容易に検出できないことが解かる。よって、従来例のような構成としても、最適な位相補正量とならなかったり、位相補正量が頻繁に変化することによる騒音が発生したりするなどの課題があった。
特開平6−284782号公報
本発明の進角量設定方法は、巻線を巻回したステータとステータに対向して回転自在に配置されたロータとを含むブラシレスモータの巻線を、予め設定した保存進角値に基づく通電タイミングで通電駆動するモータ駆動装置の進角値設定方法である。本進角量設定方法は、予め定めた回転数で回転するようにロータを回転させるステップと、回転数で回転する期間において進角値を切替えながら巻線を通電駆動するステップと、巻線を通電する電流量の平均値を切替えた進角値ごとにそれぞれ対応づけて算出するステップと、ある進角値に対応する平均値とその前後の平均値との合計値を進角値ごとに算出するステップと、合計値それぞれのうちで最も小さい合計値を求めるステップと、最も小さい合計値に対応する進角値を回転数に対する前記保存進角値として設定するステップとを備える。
この構成により、電流値の平均値を実測に基づき算出し、この平均値を最も小さくするような進角値を抽出して保存進角値としているので、組立によるばらつきなどによる影響を吸収できる。このため、モータ電流値が極小なるような進角量をより精度よく求めることができ、モータ実働時のモータ電流を精度よく抑え、低騒音化を図ることが可能となる。
また、本発明の進角量設定方法は、上記ブラシレスモータが回転軸に装着されたファンをさらに備え、ファンの吹出し側または吸込み側に空気整流部材を配置し、ファンを回転させ、上述のそれぞれのステップを実行する。
この構成により、ファンモータに上述の進角値設定方法を適用する場合、ファンに対する負荷変動を抑制でき、より好適に保存進角値を求めることができる。
また、本発明のモータ駆動制御回路は、上述の進角値設定方法を実行する機能を備え、保存進角値に基づく進角でモータ駆動する。
この構成により、精度よくモータ電流値を極小とするような進角でモータ駆動できるため、モータの低騒音化を図ることが可能となる。
また、本発明のブラシレスモータは、上述のモータ駆動制御回路を内蔵または一体化している。
この構成により、モータ電流値を極小とするような進角で本ブラシレスモータが駆動されるため、低騒音化を図ることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1におけるブラシレスモータの断面を示す図である。 図2は、同ブラシレスモータのモータケースの内部を上面から示した図である。 図3は、同ブラシレスモータのモータ駆動制御回路のブロック図である。 図4は、同進角値設定方法のフローチャートである。 図5は、同進角値設定方法によって保存進角値を算出する詳細を示す図である。 図6は、同進角値テーブルに基づき算出した進角値の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態2における進角値設定方法の構成を示す図である。 図8は、同進角値設定方法での空気整流部材の斜視図である。 図9Aは、通電タイミングに相当する進角量とモータ電流との理論的な特性例を示した図である。 図9Bは、従来の進角量とモータ電流と測定例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態における進角値設定方法、モータ駆動制御回路およびブラシレスモータについて図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態におけるブラシレスモータ10の断面を示す図である。本実施の形態では、ロータがステータの内周側に回転自在に配置されたインナロータ型のブラシレスモータの例を挙げて説明する。本実施の形態のブラシレスモータは、複数相の巻線を有しており、各相がパルス幅変調(以下、適宜、PWMと呼ぶ)された信号で駆動されて回転する。
図1に示すように、ブラシレスモータ10は、ステータ11、ロータ12、回路基板13およびモータケース14を備えている。モータケース14は密封された円筒形状の金属で形成されており、ブラシレスモータ10は、このようなモータケース14内にステータ11、ロータ12および回路基板13を収納した構成である。モータケース14は、ケース本体14aとケース蓋14bとで構成され、ケース本体14aにケース蓋14bを装着することで略密封されたモータケース14となる。
図1において、ステータ11は、ステータ鉄心15に相ごとの巻線16を巻回して構成される。本実施の形態では、互いに120度位相が異なるU相、V相、W相とする3つの相に区分した巻線16をステータ鉄心15に巻回した一例を挙げて説明する。ステータ鉄心15は、内周側に突出した複数の突極を有している。また、ステータ鉄心15の外周側は概略円筒形状であり、その外周がケース本体14aに固定されている。
ステータ11の内側には、空隙を介してロータ12が挿入されている。ロータ12は、ロータフレーム17の外周に円筒形状の永久磁石18を保持し、軸受19で支持された回転軸20を中心に回転自在に配置される。すなわち、ステータ鉄心15の突極の先端面と永久磁石18の外周面とが対向するように配置されている。
さらに、このブラシレスモータ10には、各種の回路部品31を実装した回路基板13がモータケース14の内部に内蔵されている。これら回路部品31によって、モータを制御や駆動するための駆動制御回路が構成される。また、回路基板13には、ロータ12の回転位置を検出するために、ホール素子などによる位置検出センサ38も実装されている。ステータ鉄心15には支持部材21が装着されており、回路基板13は、この支持部材21を介してモータケース14内に固定される。そして、U相、V相、W相それぞれの巻線16の端部が引出線16aとしてステータ11から引き出されており、回路基板13にそれぞれの引出線16aが接続されている。
このような構成とするため、まず、ステータ11をケース本体14aの内部に挿入してケース本体14aの内面に固定し、次にロータ12、回路基板13をケース本体14aの内部に収納した後、ケース蓋14bをケース本体14aに固着することで、位置検出センサや駆動制御回路を内蔵したブラシレスモータ10が形成される。なお、ブラシレスモータ10が駆動制御回路を一体化した構成であってもよい。特に、モータケース14を金属製とすることによりシールド効果があるため、回路基板13やステータ11などから外部に放射される電磁ノイズを抑制できる。また、ステータ鉄心15をケース本体14aに直接固定した構成であるため、ステータ11で生じた熱を金属製のモータケース14を介して外部に放熱できる。
図2は、本実施の形態におけるブラシレスモータ10のモータケース14の内部を上面から示した図である。なお、図2では、巻線16を巻回していな状態でのステータ鉄心15を示している。また、図2は、ステータ鉄心15と永久磁石18との配置関係を示している。図2に示すように、ステータ鉄心15は、環状のヨーク15aと、突極としてのそれぞれのティース15bとで構成されている。本実施の形態では、突極数を12極とした12個のティース15bを有する一例を挙げている。このようなステータ鉄心15の外周が、ケース本体14aの内面に固着される。また、ティース15bのそれぞれは、内周側へと延伸して突出するとともに、ティース15b間の空間であるスロットを形成しながら周方向に等間隔で配置されている。また、ティース15bは、それぞれU相、V相、W相のいずれかに順番に対応づけられている。そして、U相のティース15bにはU相の巻線16が巻回され、V相のティース15bにはV相の巻線16が巻回され、W相のティース15bにはW相の巻線16が巻回される。また、このような12個のティース15bの先端部と対面して、内周側にロータ12が配置される。ロータ12が保持する永久磁石18は、S極とN極とが交互に配置されるように、周方向に等間隔で着磁されている。本実施の形態の永久磁石18は、図2に示すように、S極とN極とを一対として5対、すなわち、周方向に磁極数が10極となるように着磁されている。このように、ブラシレスモータ10は、10極12スロットの構成である。
以上のように構成されたブラシレスモータ10に対して、外部から電源電圧や制御信号を供給することにより、回路基板13の制御回路や駆動回路によって巻線16に駆動電流が流れ、ステータ鉄心15から磁界が発生する。そして、ステータ鉄心15からの磁界と永久磁石18からの磁界とにより、それら磁界の極性に応じて吸引力および反発力が生じ、これらの力によって回転軸20を中心にロータ12が回転する。
次に、回路基板13上に実装された位置検出センサ38や回路部品31により構成されたモータ駆動制御回路について説明する。
図3は、本実施の形態におけるブラシレスモータ10のモータ駆動制御回路(以下、適宜、駆動制御回路と呼ぶ)40の構成を示すブロック図である。
駆動制御回路40は、3つの相にそれぞれ対応する位置検出センサ38とともに、回転制御部41、駆動波形生成部42、PWM回路43、インバータ44、通電タイミング生成部45、位置信号生成部46、進角算出部48、電流検出部50、進角テーブル生成部51、および進角値テーブル52を備える。駆動制御回路40には、例えば外部の上位器などから、回転速度として例えば1分間あたりの回転数(rpm)を指令する回転指令信号Rrが通知される。
回転指令信号Rrは、回転制御部41に通知される。また、回転制御部41には、位置信号生成部46で生成された検出位置信号Rpが通知される。検出位置信号Rpは、基本的にはロータ12の回転位置検出に基づき生成した信号である。回転制御部41は、回転指令信号Rrと検出位置信号Rpとに基づき、巻線16への駆動量を示す回転制御信号Ddを生成する。
具体的には、回転制御部41は、速度指令を示す回転指令信号Rrと、検出位置信号Rpから微分演算などにより算出した検出速度との速度偏差を求める。そして、回転制御部41は、速度指令に従った実速度となるように、速度偏差に応じたトルク量を示す回転制御信号Ddを生成する。回転制御部41は、このような回転制御信号Ddを駆動波形生成部42に供給する。
駆動波形生成部42は、巻線16を駆動するための波形信号Wdを相ごとに生成し、生成した波形信号WdをPWM回路43に供給する。巻線16を正弦波駆動する場合には波形信号Wdは正弦波信号であり、巻線16を矩形波駆動する場合には波形信号Wdは矩形波信号である。また、波形信号Wdの振幅は、回転制御信号Ddに応じて決定される。そして、波形信号WdをPWM回路43に供給するタイミングは、通電タイミング生成部45からの通電位相信号Dpに応じて決定される。基準とするタイミングに対して、通電位相信号Dpに応じたタイミングが進み方向の位相のときにはいわゆる進角であり、遅れ方向の位相のときには遅角である。
PWM(Pulse Width Modulation)回路43は、駆動波形生成部42から相ごとに供給された波形信号Wdを変調信号として、それぞれにパルス幅変調を行う。PWM回路43は、このように波形信号Wdでパルス幅変調したパルス列の信号である駆動パルス信号Pdを、インバータ44に供給する。
インバータ44は、駆動パルス信号Pdに基づいて、相ごとに巻線16への通電を行い、巻線16を駆動する。インバータ44は、電源の正極側に接続されたスイッチ素子と負極側に接続されたスイッチ素子とを、U相、V相、W相それぞれに備えている。また、正極側と負極側との両スイッチ素子の反電源側は互いに接続されており、この接続部がインバータ44から巻線16を駆動する駆動出力端部となる。U相の駆動出力端部Uoは巻線16Uに、V相の駆動出力端部Voは巻線16Vに、そして、W相の駆動出力端部Woは巻線16Wに、それぞれ引出線16aを介して接続される。そして、それぞれの相において、駆動パルス信号Pdによりスイッチ素子がオンオフされると、電源からオンのスイッチ素子を介し、駆動出力端部から巻線16に駆動電流が流れる。ここで、駆動パルス信号Pdは波形信号Wdをパルス幅変調した信号であるため、各スイッチ素子がこのようにオンオフされることにより、波形信号Wdに応じた駆動電流でそれぞれの巻線16が通電される。
以上のような構成により、回転指令信号Rrに従ってロータ12の回転速度や回転位置を制御するフィードバック制御ループが形成される。
次に、検出位置信号Rpや通電位相信号Dpを生成するための構成について説明する。
まず、回路基板13上に実装された位置検出センサ38は、回転するロータ12の永久磁石18の磁極変化を検出し、位置センサ信号Detとして出力する。位置センサ信号Detは、通電タイミング生成部45および位置信号生成部46に供給される。
位置信号生成部46は、位置センサ信号Detを用いて検出位置信号Rpを生成し、回転制御部41に供給する。
通電タイミング生成部45は、位置センサ信号Detのタイミングを基準タイミングとして、基準タイミングからある進角量だけ位相をずらせたタイミングを生成する。通電タイミング生成部45には、進角算出部48から進角量としての進角値Pが供給される。そして、通電タイミング生成部45は、基準タイミングから進角値Pだけ進角したタイミングを示す通電位相信号Dpを生成する。このような通電位相信号Dpが、駆動波形生成部42に供給される。これにより、駆動波形生成部42は、位置センサ信号Detに基づく基準タイミングから通電位相信号Dpだけ進角したタイミングで、波形信号Wdを出力する。
駆動制御回路40は、このような進角値Pを生成するため、進角値テーブル52と進角算出部48とを備えている。さらに、本実施の形態では、進角値テーブル52を生成するために、進角テーブル生成部51を備えたことを特徴としている。
詳細については以下で説明するが、進角値テーブル52は、回転数(rpm)に対応づけてその回転数で最適とする進角値を記憶している。本実施の形態では、各回転数においてモータ電流が最も少なくなるような進角値を保存進角値として記憶している。
進角算出部48には回転指令信号Rrが通知され、進角算出部48は、回転指令信号Rr近傍の回転数に対応する進角値PRを進角値テーブル52から読み出す。そして、進角算出部48は、読み出した進角値PRを利用して回転指令信号Rrに対応した進角値Pを、例えばスプライン補間などの演算によって算出する。このようにして求めた進角値Pが通電タイミング生成部45に供給される。なお、以下、進角値テーブル52に設定した複数の進角値を保存進角値PRとし、保存進角値PRを用いて演算により算出した進角値を進角値Pとして説明する。
駆動制御回路40は以上のような構成を有しており、ブラシレスモータ10の回転動作において、駆動制御回路40に回転指令信号Rrが通知されると、進角算出部48は、進角値テーブル52を参照してモータ電流が最小となるような進角値Pを算出する。通電タイミング生成部45は、この進角値Pだけ位相をずらせた通電位相信号Dpを駆動波形生成部42に供給する。そして、駆動波形生成部42は、進角値Pだけ基準タイミングから位相がずれたタイミングで、波形信号WdをPWM回路43に供給する。駆動制御回路40は、このように動作することにより、回転指令信号Rrに応じて、その回転数でモータ電流が最小となるようにブラシレスモータ10を回転駆動する。このように、ブラシレスモータ10はモータ電流が最小となるように回転するため、運転時はトルクが最小となり、モータ騒音も抑制できる。
さらに、本実施の形態では、進角値テーブル52の各値を生成するため、駆動制御回路40は、電流検出部50および進角テーブル生成部51を備えている。電流検出部50は、インバータ44に供給される電流量Idを検出し、検出した電流量Idを電流値Itとして進角テーブル生成部51に通知する。また、進角テーブル生成部51は、順次通知される電流値Itを利用し、回転数に応じて最適な進角値を保存進角値PRとして進角値テーブル52に設定する。
駆動制御回路40には、外部の上位器などから進角設定信号TMが通知され、進角設定信号TMにより進角設定が指示されると、駆動制御回路40は、進角テーブル生成部51を中心に進角値設定の動作を開始する。このような進角値設定は、例えば、ブラシレスモータ10の生産において、図1のように組立てられた後、モータ個体ごとに調整工程などで実施される。モータ個体ごとに進角値を設定することにより、例えば位置検出センサ38の実装位置など組立によるばらつき、巻線16や永久磁石の磁気特性のばらつきなどによる影響を吸収でき、モータ個体ごとの最適な進角値設定が可能となる。
次に、駆動制御回路40において実施される本発明の進角値設定方法について説明する。
進角設定信号TMが通知されると、駆動制御回路40は、次のように進角値設定の動作を実行する。まず、進角テーブル生成部51が、回転制御部41に対し、回転指令信号Rrに対応する回転指令信号Rtにより回転数RTを指令するとともに、通電タイミング生成部45に対し、進角値Pに対応する進角値PTにより通電のタイミングを制御する。すなわち、回転制御部41は、回転指令信号Rrに代えて回転指令信号Rtにより動作し、通電タイミング生成部45は、進角値Pに代えて進角値PTにより動作する。さらに、進角テーブル生成部51は、電流値Itを順次検出し、検出した電流値Itに基づき保存進角値PRを生成して進角値テーブル52に設定する。これにより、駆動制御回路40は、進角値テーブル52に保存された保存進角値PRに基づく通電タイミングで巻線16を通電駆動する。なお、以上のようにして保存進角値PRを生成するために、通電タイミング生成部45に供給する進角値を、以下、上述のように進角値PTとして説明する。
本実施の形態の進角値設定方法では、概略次のようにして、保存進角値PRを進角値テーブル52に設定している。まず、進角テーブル生成部51は、回転指令信号Rtにより所定の回転数RT(=RT0)でブラシレスモータ10を回転させる。この所定の回転数RT(=RT0)で回転中に、進角値PTを順次変更しながら電流値Itを検出して、モータ電流が最小となるような保存進角値PR(=PR0)を求める。この一巡の動作が終わると、進角テーブル生成部51は、回転指令信号Rtにより次の回転数RT(=RT1)で回転させて次の保存進角値PR(=PR1)を求める。進角テーブル生成部51は、順次このような動作を繰り返して、各回転数RTに対応して最適とする保存進角値PRをそれぞれ求め、進角値テーブル52に保存する各値を作成している。
図4は、このような進角値設定方法の詳細を示すフローチャートである。また、図5は、最適とする各保存進角値PRを算出する詳細を示す図である。以下、図4および図5を参照しながら、本実施の形態の進角値設定方法について説明する。ここでは、回転数RTとして、回転数RT0からRT1、RT2と順に回転数RT9までの10段階の回転数を設定し、各回転数RTに対応する保存進角値PR(以下、適宜、単に進角値PRとして説明する)として、10個の進角値PR0〜PR9を求める例を挙げている。より具体的には、回転数RT0=200[rpm]、回転数RT1=300[rpm]というように順に回転数RTを設定し、例えば、回転数RT0=200[rpm]に対する進角値PRとして、進角値PR0=5°[電気角]を求めている。すなわち、この例の場合、回転数が200[rpm]のときには進角量を5°[電気角]とすることが最適であるとしている。
図4において、まず、進角値設定の動作が開始されると、進角テーブル生成部51は、本設定処理開始の回転数RTとする回転数RT0を回転制御部41に指令する(ステップS100)。これにより、ブラシレスモータ10は、回転数RT0となるように回転駆動される(ステップS102)。そして、安定した回転数RT0となるまで待機する(ステップS104)。
安定した回転数RT0となると、進角テーブル生成部51は、まず、初期値とする進角値PT0を通電タイミング生成部45に設定する(ステップS106)。この設定により、通電タイミング生成部45は、進角値PT0のタイミングを示す通電位相信号Dpを駆動波形生成部42に供給する。これによって、ブラシレスモータ10は、このとき、回転数RT0の状態で、進角値PT0だけ進角して回転駆動される(ステップS110)。
このような駆動状態で、進角テーブル生成部51は、例えば1000回とするような所定の回数だけ電流値Itを測定する(ステップS112)。さらに、進角テーブル生成部51は、所定回数分測定した電流値Itの平均電流値Ipを算出する(ステップS114)。以下、進角値PT0のときの平均電流値Ipを平均電流値Ip0、PT1のとき平均電流値Ip1、PTmのとき平均電流値Ipmとして説明する。
進角テーブル生成部51は、現在設定の進角値PTが最後の進角値PTであるかどうかを判定し、最後の進角値PTでなければステップS118に進み、最後の進角値PTであればステップS120に進む(ステップS116)。すなわち、例えば初期値の進角値PT0が終了すると、回転数RTは同じ状態で、次の進角値PT1を設定(ステップS118)し、ステップS110に進む。そして、新たな進角値PT1だけ進角させて回転駆動し、進角テーブル生成部51が、進角値PT1に対応する平均電流値Ip1を算出する。
図4では、このようなループ処理を進角値PT0から進角値PTmまで繰り返す一例を挙げている。また、図5の平均電流値テーブルは、このような処理で作成したテーブルの一例である。図5の平均電流値テーブルでは、進角値PTをPT0=19[°]からPT14=33[°]まで1[°]間隔で設定し、それぞれ平均電流値IpとしてIp0=I19[A]からIp14=I33[A]まで算出した例を示している。すなわち、図5の平均電流値テーブルにおいて、例えば、進角値PTを19[°]に設定したときに得られた平均電流値Ipは、I19[A]であったことを示している。
ステップ110からステップ116までのループ処理により、各進角値PTに対応した平均電流値Ipの算出が終了すると、移動平均を算出するように、連続した複数個の平均電流値Ipの合計値SIを、順にずらせながら算出する(ステップS120)。すなわち、中心とする平均電流値Ipとその前後の所定個の平均電流値Ipとの合計値SIを、順にずらしながら算出する。図5では、連続した7個の平均電流値Ipの合計値SIを、このようにして算出する例を挙げている。例えば、合計値SIがSI3の場合、中心とする平均電流値IpのIp3とその前後それぞれ3個との合計、すなわち、Ip0からIp6までの合計値SI3を算出している。そして、次に、Ip1からIp7までの合計値SI4を算出するというように、合計値SIとして、SI3からSI11までを求めている。ここで、中心とする平均電流値Ipに対応する進角値PTと合計値SIとを対応づけている。例えば、合計値SI3は進角値PT3に対応させ、合計値SI4は進角値PT4に対応させている。
次に、進角テーブル生成部51は、このようにして算出した複数の合計値SIの中で最小となる合計値SIを探索し、最小となる合計値SIに対応した進角値PTを抽出する。そして、そのときの回転数RTに対応させ、このように抽出した進角値PTを進角値PRとして、進角値テーブル52に設定する(ステップS122)。すなわち、本実施の形態の進角値設定方法では、最小となる合計値SIに対応した進角値PTを、回転数RTでの最適な進角値PRとする。そして、このような進角値PRを、各回転数RTに対応させて進角値テーブル52に設定している。例えば、図5において、回転数RT0のとき、合計値SI3からSI11までの中でSI7が最小の場合、合計値SI7に対応する進角値PT7が抽出される。そして、回転数RT0に対応させて、抽出した進角値PT7を進角値PR0として進角値テーブル52に設定する。図5の例では、進角値PT7は26[°]であるので、回転数RT0に対応する進角値PR0として26[°]が設定される。すなわち、この場合、回転数RT0においてモータ電流を最小とするのに最適な進角量を、26[°]としている。
図4において、進角テーブル生成部51は、現在設定の回転数RTが最後の回転数RTであるかどうかを判定し、最後の回転数RTでなければステップS126に進み、最後の回転数RTであれば、処理を終了する(ステップS124)。すなわち、例えば設定開始時での回転数RT0が終了すると、次の回転数RT1を設定(ステップS126)し、ステップS102に進む。そして、新たな回転数RT1に変更して回転駆動し、進角テーブル生成部51が、新たな回転数RT1における進角値PR1の設定を実行する。
図4では、このようなループ処理を回転数RT0から回転数RTnまで繰り返す一例を挙げている。また、図5の進角値テーブルは、このような処理で作成したテーブルの一例である。図5の進角値テーブルでは、回転数RT0から回転数RT9まで、それぞれの回転数RTに対応した進角値PR0から進角値PR9までを設定した一例を示している。
以上、本実施の形態の進角値設定方法は、次のような各ステップを含む。すなわち、予め定めた回転数RTで回転するようにロータ12を回転させるステップS102。回転数RTで回転する期間において、進角値PTを切替えながら巻線16を通電駆動するステップS110。巻線16を通電する電流量Idの平均値を平均電流値Ipとして、切替えた進角値PTごとにそれぞれ対応づけて算出するステップS114。ある進角値PTmに対応する平均電流値Ipmとその前後の平均電流値Ip(m−1)、Ip(m−2)・・・、Ip(m+1)、Ip(m+2)・・・、との合計値SImを、進角値PTごとに算出するステップS120。合計値SIそれぞれのうちで最も小さい合計値SIxを求め、最も小さい合計値SIxに対応する進角値PTxを、回転数RTに対する保存進角値PRxとして設定するステップS122。
さらに、回転数RTを切替えるステップS126と、保存進角値PRを、切替えた回転数RTごとにそれぞれ対応づけて設定するステップS122とを備える。
このように、本進角値設定方法は、平均電流値Ipを実測に基づき算出し、平均電流値Ipを最も小さくするような進角値PTを抽出して保存進角値PRとすることで、位置検出センサ38の実装位置など組立によるばらつき、巻線16や永久磁石の磁気特性のばらつきなどによる影響を吸収している。さらに、モータ個体ごとに保存進角値PRを設定することで、モータ個別のばらつきをも吸収し、より最適な進角量の設定を図っている。
図6は、進角値テーブル52に基づき算出した進角値Pの一例を示す図である。図6では、進角算出部48による各回転数に対して最適とする進角値Pを補間曲線として実線で示している。また、参考に理論特性値を破線で示している。
上述の進角値設定方法により、進角値テーブル52には、図6に示すような保存進角値PR0〜PR9が記憶されている。そして、本ブラシレスモータ10の通常動作時においては、進角算出部48が、回転指令信号Rr近傍の回転数に対応する進角値PRを進角値テーブル52から読み出し、回転指令信号Rrに対応した進角値Pを出力する。
例えば、通常動作時、図6に示すように、回転指令信号Rrにより回転数Rtaが指令されると、進角算出部48は、回転数Rta近傍に対応する進角値PRとして、進角値テーブル52から進角値PR1、PR2およびPR3を読み出す。進角算出部48は、進角値PR1、PR2およびPR3を用いて、3次スプライン補間により図6のような補間曲線を算出する。そして、進角算出部48は、この補間曲線に基づき曲線補間し、回転数Rtaに対応した進角値Pとして進角値Paを出力する。ブラシレスモータ10は、このような進角値Paだけ進角して回転数Rtaで回転駆動される。
このように、駆動制御回路40は、最適な保存進角値PRに基づき生成した進角値Pを用いて巻線16を駆動し、ブラシレスモータ10のモータ電流の低減化を図っている。また、ブラシレスモータ10は、モータ電流が最小となるように回転駆動されるため、運転時はトルクが最小となり、そのモータ騒音が抑制される。
なお、回路基板13にマイコンを搭載し、駆動制御回路40の機能をプログラムとして組み込み、上述した本進角値設定方法の各ステップの処理や進角値Pを算出する処理などを実行するよう構成すればよい。このように構成することで、例えば、本進角値設定処理を含む各処理をより柔軟に実行することができる。
また、本進角値設定方法は、ブラシレスモータ10の製造工程で実施するのに加えて、ブラシレスモータ10の点検時や保守時に実施可能なように構成してもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2では、実施の形態1における進角値設定方法をファンモータに適用した一例について説明する。すなわち、本実施の形態でのブラシレスモータは、ロータの回転に応じて回転するファンを備えたファンモータである。なお、実施の形態1と同じ構成要素につては同一の符号を付して説明し、これらの詳細な説明は省略する。
図7は、本実施の形態における進角値設定方法の構成を示す図である。また、図8は、本実施の形態における空気整流部材の斜視図である。以下、これら図面を参照しながら本実施の形態における進角値設定方法について説明する。
図7に示すように、本実施の形態のブラシレスモータ60は、回転軸20にファン61を装着したファンモータである。ここでは、実施の形態1のブラシレスモータ10にファン61を装着したファンモータの一例を示している。
このようなファン61を備えたブラシレスモータ60の場合、ファン61が負荷となるため、進角値設定時において保存進角値PRの精度がより悪化する。すなわち、実施の形態1のようにして保存進角値PRを設定するとき、ファン61の羽根先端部の振動や空気密度などの影響を受け、検出する電流量Idがより変動しやすくなる。このため、電流量Idの変動が保存進角値PRに影響し、保存進角値PRは、実際の最適な進角値からずれた値となりやすい。
そこで、本実施の形態では、ブラシレスモータ60の進角値設定時において、ファン61の吸い込み側あるいは吹き出し側に、図7に示すように、空気整流部材70を配置している。本進角値設定方法は、このような配置構成において、図4で示した手順で保存進角値PRを進角値テーブル52に設定している。
空気整流部材70は、図7および図8に示すように、中空の整流部材本体71と整流部材本体71内に配置した通風抵抗体75とを備える。整流部材本体71は、ファン61からの風流を取り込む吸込口72と風流を吹き出す吹出口73とを備えている。また、通風抵抗体75は、板状のフィン76を複数平行に並べて配置した構成である。フィン76間の空隙を吸込口72からの空気が吹出口73へと流れるように、整流部材本体71内に通風抵抗体75が配置される。
進角値設定時において、ファン61の例えば風出側に、このような空気整流部材70を配置することにより、ファン61からの空気の流れが整流される。すなわち、通風抵抗体75によって、空気の流れに対する一定負荷がかかることになり、安定した空気の流れとなる。このため、ファン61の羽根先端部の振動や空気密度の変動などを抑制でき、電流検出部50が検出する電流量Idの変動も抑制でき、その結果、精度よく保存進角値PRを求めることができる。
このように、本実施の形態では、ファンモータに本発明の進角値設定方法を適用する場合、より好適に保存進角値PRを求めることができる。
本発明の進角値設定方法は、モータ電流を精度よく抑制可能な進角値を設定でき、本発明のモータ駆動制御装置およびブラシレスモータは、本進角値設定方法による進角値を用いるため、特に低騒音が求められるファンモータやブロアに好適であり、さらに、低騒音が求められる電気機器に使用されるモータにも有用である。
10 ブラシレスモータ
11 ステータ
12 ロータ
13 回路基板
14 モータケース
14a ケース本体
14b ケース蓋
15 ステータ鉄心
15a ヨーク
15b ティース
16 巻線
16a 引出線
17 ロータフレーム
18 永久磁石
19 軸受
20 回転軸
21 支持部材
31 回路部品
38 位置検出センサ
40 駆動制御回路
41 回転制御部
42 駆動波形生成部
43 PWM回路
44 インバータ
45 通電タイミング生成部
46 位置信号生成部
48 進角算出部
50 電流検出部
51 進角テーブル生成部
52 進角値テーブル
60 ブラシレスモータ
61 ファン
70 空気整流部材
71 整流部材本体
72 吸込口
73 吹出口
75 通風抵抗体
76 フィン

Claims (9)

  1. 巻線を巻回したステータと前記ステータに対向して回転自在に配置されたロータとを含むブラシレスモータの前記巻線を、予め設定した保存進角値に基づく通電タイミングで通電駆動するモータ駆動制御回路の進角値設定方法であって、
    予め定めた回転数で回転するように前記ロータを回転させるステップと、
    前記回転数で回転する期間において、進角値が単調増加または単調減少するように該進角値を段階的に複数設定し、前記進角値それぞれ順次変更し切替えて、該切替えた進角値ごとに前記巻線を通電駆動するステップと、
    前記巻線を通電する電流量の平均値を、前記切替えた進角値ごとにそれぞれ対応づけて算出するステップと、
    前記切替えた進角値の中で、ある進角値を中心として昇または降順に連続した複数の前記進角値に対応するそれぞれの前記平均値に対し、該それぞれの前記平均値との合計値を、前記中心とする進角値ごとに算出するステップと、
    前記合計値それぞれのうちで最も小さい合計値を求めるステップと、
    前記最も小さい合計値に対応する進角値を、前記回転数に対する前記保存進角値として設定するステップとを備えたことを特徴とする進角値設定方法。
  2. 前記回転数を切替えるステップをさらに備え、
    前記進角値を設定するステップにおいて、前記進角値を切替えた回転数ごとにそれぞれ対応づけて、前記保存進角値として設定することを特徴とする請求項1に記載の進角値設定方法。
  3. 前記ブラシレスモータは回転軸に装着されたファンをさらに備え、
    前記ファンの吹出し側または吸込み側に空気整流部材を配置し、
    前記ファンを回転させ、
    前記それぞれのステップを実行することを特徴とする請求項1に記載の進角値設定方法。
  4. 前記空気整流部材は、板状のフィンを複数平行に並べて配置した通風抵抗体を含むことを特徴とする請求項3に記載の進角値設定方法。
  5. 請求項1に記載の進角値設定方法を実行する機能を備え、
    前記保存進角値に基づく進角でモータ駆動することを特徴とするモータ駆動制御回路。
  6. 請求項1に記載の進角値設定方法を実行する機能を含み、前記保存進角値を生成する進角テーブル生成部と、
    生成された前記保存進角値を記憶する進角値テーブルと、
    前記進角値テーブルに記憶された前記保存進角値に基づき進角量を算出する進角算出部とを備え、
    前記進角算出部で算出された進角量でモータ駆動することを特徴とするモータ駆動制御回路。
  7. 前記進角算出部は、回転数ごとの複数の前記保存進角値を用いて補間により算出した前記進角量でモータ駆動することを特徴とする請求項6に記載のモータ駆動制御回路。
  8. 前記補間は、曲線補間であることを特徴とする請求項7に記載のモータ駆動制御回路。
  9. 請求項5に記載のモータ駆動制御回路を内蔵または一体化したことを特徴とするブラシレスモータ。
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