JP2898797B2 - 誘導モータ - Google Patents

誘導モータ

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JP2898797B2
JP2898797B2 JP3189543A JP18954391A JP2898797B2 JP 2898797 B2 JP2898797 B2 JP 2898797B2 JP 3189543 A JP3189543 A JP 3189543A JP 18954391 A JP18954391 A JP 18954391A JP 2898797 B2 JP2898797 B2 JP 2898797B2
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克己 金杉
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  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は誘導モータに関し、特
にその中に同期モータを内蔵した高効率、高出力密度の
誘導モータに関する。
【0002】
【従来の技術】誘導モータは、周知のように、次の原理
に基づき回転動作を行うものである。ステータに磁界を
かけると内部のかごロータがすべりを発生し、かごロー
タに誘導起電力が発生する。かごロータに誘導起電力が
発生すると、該起電力により磁界が発生し、ステータ磁
界とかごロータ磁界とにより、トルクを発生する。
【0003】誘導モータに関する公知公報は多々ある
が、その一つに特開昭49−62905号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】誘導モータは、一般
に、すべりs=1付近の力率が低下した状態、すなわち
ほぼ停止した状態において、十分な起動トルクを得るた
めに、かご部に抵抗を持たせていた。このため、抵抗器
で消費される損失が大きいという問題があった。
【0005】また、図5に示されているように、誘導モ
ータのステータ41から発生されたステータ磁束42の
中には、かごロータ43に対して法線方向に向かない磁
束が多くあり、誘導モータの出力密度の向上と効率向上
の妨げとなっていた。
【0006】本発明の目的は、前記した従来装置の問題
点を除去し、高効率、高出力密度の誘導モータを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、ステータとかごロータとを備えた誘導
モータであって、該かごロータの内部に複数の磁極から
なるマグネットロータを配置し、該マグネットロータを
ステータ磁束に対して、所定の位相遅れで回動する手段
を設けた点に特徴がある。
【0008】
【作用】本発明によれば、かごロータの内部に、ステー
タ磁束に対して所定の位相遅れで回動する、複数の磁極
からなるマグネットロータが配置されているので、ステ
ータ磁束が平行に揃うと共に、かごロータの法線方向に
入射するので、かごロータから効率良く磁界が発生す
る。また、前記マグネットロータは、ステータ磁束に対
して所定の位相遅れで回動するので、誘導モータの出力
密度の向上と効率向上を図ることができる
【0009】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。図1(a) は本発明の一実施例の誘導モータの断
面図、同図(b) は(a) 図のX−X線断面図を示す。
【0010】図において、1はステータ、2はかごロー
タ、3は同期モータ、4は該同期モータ3に接続された
誘導モ―タのマグネットロータを示す。
【0011】本実施例の誘導モータにおいては、前記マ
グネットロータ4は、4個の永久磁石から構成され、N
極とS極が交互に配置されている。なお、本実施例では
該永久磁石が4個の例を示したが、これに限定されるも
のではない。
【0012】図2は、前記同期モータ3の一例を示す図
である。図において、図1と同一の符号は同一物を示
す。マグネットロータ4には回転子磁石11と回転子鉄
心12が固着されており、回転子鉄心12には回転子バ
ー13が取付けられている。また、該マグネットロータ
4には等角度にスリットが切られた、あるいは等角度に
磁石が配置された回転板14が固着されている。
【0013】機枠15の内面には、固定子鉄心16が前
記回転子鉄心12と対向して固着されており、該固定子
鉄心16には、巻線17が巻回されている。機枠15に
は、さらにセンサ18が固定されている。このセンサ1
8は前記回転板14と対向しており、同期モータ3の回
転位相を検出する。
【0014】図3は本実施例の誘導モータを駆動する駆
動回路の一例を示す。図において、20は誘導モータで
あり、図1で説明したステータ1、かごロータ2、マグ
ネットロータ4およびロータシャフト5から構成されて
いる。
【0015】21は回転指令発生回路であり、例えば負
荷を検知してトルクの増減を指令したり、操作者の要求
により、速度の増減を指令するものである。回転指令発
生回路21から、トルク、回転速度等の増減の指令が発
せられると、この指令は誘導モータ20の駆動要素設定
回路22と同期モータ3の駆動要素設定回路26とに送
られる。
【0016】前記誘導モータ20の駆動要素設定回路2
2は、前記トルク、回転速度に応じた周波数、電流等を
設定する。また、前記同期モータ3の駆動要素設定回路
26は、回転速度に応じた周波数、電流、位相遅れ角等
を設定する。
【0017】前記駆動要素設定回路22の出力信号は、
電流補正回路23およびドライバ24からなる出力段に
送られる。該出力段から供給される駆動電流により誘導
モータのかごロータ2が回転すると、電流検出回路25
は誘導モータ励磁電流により、回転磁界(すなわち、ス
テ―タ磁束)の位置を検出し、その検出信号を前記電流
補正回路23と位相遅れ角検出回路31に送出する。
【0018】電流検出回路25は、前記電流検出回路2
5からの検出信号に従って、ドライバ24に供給する電
流値が目標電流値になるように補正する。
【0019】一方、前記位相遅れ角検出回路31は、前
記電流検出回路25によって検出された誘導モータ20
の回転磁界の位置と、エンコーダ32によって検出され
た同期モータの回転位置とから、同期モータの位相遅れ
角を検出し、これを同期モータの可変遅延回路28に送
出する。また、電流補正回路27は前記電流補正回路2
3と同様に、電流検出回路30によって検出された検出
信号に従って、ドライバ29に供給する電流値が目標電
流値になるように補正する。可変遅延回路28は、前記
駆動要素設定回路26で設定された位相遅れ角に合うよ
うに電流補正回路27の電流をドライバ29に供給する
タイミングを調整する。
【0020】上記の駆動回路により、同期モータ3は誘
導モータ20と一定の位相関係で、換言すれば一定の位
相遅れ角で、駆動されることになる。
【0021】本実施例によれば、かごロータ2内にマグ
ネットロータ4が存在するので、図4に示されているよ
うに、ステータ1からの磁束はかごロータ2を通過して
マグネットロータ4のS極へ向かい、さらにマグネット
ロータ4のN極からかごロータ2を通過してステータ1
へ戻るといった経路を辿る。したがって、ステータ1か
らの磁束は、かごロータ2を通過するように深く浸透す
るので、前記磁束のほぼ全部の向きはかごロータ2に対
して法線方向になる。
【0022】この結果、かごロータ2内に大きな誘導起
電力が発生し、該誘導起電力によりかごロータ2から効
率良く磁界が発生する。また、かご部に従来ほど大きな
抵抗を持たせる必要がなくなるため、抵抗器で消費され
る損失が小さくなる。
【0023】さらに、本実施例の誘導モータを用いた実
験によれば、同期モータ3のマグネットロータ4がステ
ータ磁束に対して30°〜60°、好ましくは45°付
近の位相遅れになるように同期モータ3の動作を制御す
ると、図4に示されているように、ステータ1からマグ
ネットロータ4に向かう磁束と、マグネットロータ4か
らステータ1に戻る磁束が平行に揃うことになり、誘導
モータの出力密度の向上と効率向上を図ることができる
ことがわかった。
【0024】なお、かごロータのかごをアルミで作る
と、トルク発生時のかご部の発熱が大きくなり出力密度
が低くなるが、このかごを銅線で作ると、かご部の発熱
(=I×I×R、但し、Iは電流、Rは抵抗)が小さく
なり、出力密度を高くすることができる。また、高回転
で高トルクを得ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ステータ1からの磁束のほぼ全部がかごロー
タ2に対して法線方向になるので、効率の良い誘導モー
タを得ることができる。
【0026】また、誘導モータのステータ磁束に対し
て、同期モータのマグネットロータを30°〜60°の
位相遅れになるように制御することにより、誘導モータ
の出力密度の向上と効率向上を図ることができる。ま
た、2次力率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の誘導モータの断面図であ
る。
【図2】 図1の誘導モータの同期モータ部の一例の構
成図である。
【図3】 本発明の誘導モータの駆動回路を示すブロッ
ク図である。
【図4】 本発明の誘導モータで発生する磁束のパター
ンを示す図である。
【図5】 従来の誘導モータが発生する磁束のパターン
を示す図である。
【符号の説明】
1…ステータ、2…かごロータ、3…同期モータ、4…
マグネットロータ、5…ロータシャフト、

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータとかごロータとを備えた誘導モー
    タであって、 該かごロータの内部に複数の磁極からなるマグネットロ
    ータを配置し、該マグネットロータをステータ磁束に対
    して、所定の位相遅れで回動するようにしたことを特徴
    とする誘導モータ。
  2. 【請求項2】前記所定の位相遅れを、30°〜60°に
    したことを特徴とする請求項1記載の誘導モータ。
  3. 【請求項3】前記かごロータのかごを、銅で作成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の誘導モータ。
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