JP2023121232A - 作業機及び進角調整方法 - Google Patents

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祐樹 石川
Yuki Ishikawa
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Abstract

【課題】進角の誤差を抑制可能な作業機及び進角調整方法を提供する。【解決手段】作業機1において演算部50は、進角調整制御を実行可能である。演算部50は、進角調整制御では、モータ3に流れる電流がインバータ回路51への入力電圧によらない目標電流値に近づくように電気進角を調整する。演算部50は、進角調整制御が電気進角を大きくしていく調整となるように、進角調整制御における初期進角を小さく設定する。演算部50は、モータ3を無負荷状態で駆動しているときに進角調整制御を実行する。【選択図】図3

Description

本発明は、ブラシレスモータを有する作業機、及び当該作業機におけるブラシレスモータの進角調整方法に関する。
下記特許文献1は、ブラシレスモータの負荷に応じてブラシレスモータに印加する電圧の進角を制御するように構成された作業機を開示する。
特開2020-93368号公報
ブラシレスモータの回転位置を検出には、ホール素子等の位置検出素子が用いられる。作業機の個体により、位置検出素子の取付け位置に微妙なずれが生じる。位置検出素子の取付け位置がずれていると、想定した進角でブラシレスモータを制御できない。ロータマグネットとは別にセンサマグネットを設ける場合、作業機の個体によるセンサマグネットの位置ずれも、進角の誤差の要因となる。
本発明の目的は、進角の誤差を抑制可能な作業機及び進角調整方法を提供することである。
本発明のある態様は、作業機である。この作業機は、
ブラシレスモータと、
前記ブラシレスモータを駆動する駆動部と、
前記ブラシレスモータの回転位置を検出する回転位置検出部と、
前記回転位置検出部からの信号に応じて前記駆動部を制御する制御部と、
前記ブラシレスモータに流れる電流を検出する電流検出部と、を備え、
前記制御部は、
前記電流検出部での電流検出値が目標電流値に近づくように前記ブラシレスモータに印加する電圧の進角を調整する進角調整制御を実行可能に構成され、
前記進角調整制御における前記電流のサンプリング周波数を前記駆動部への入力電圧のサンプリング周波数よりも高くするよう構成される。
本発明の別の態様は、作業機である。この作業機は、
ブラシレスモータと、
前記ブラシレスモータを駆動する駆動部と、
前記ブラシレスモータの回転位置を検出する回転位置検出部と、
前記回転位置検出部からの信号に応じて前記駆動部を制御する制御部と、
前記ブラシレスモータに流れる電流を検出する電流検出部と、を備え、
前記制御部は、複数の基準進角と、各々の基準進角に対応する対応電流値と、の関係を記憶していて、進角調整制御を実行可能に構成され、
前記進角調整制御は、ある進角で前記ブラシレスモータの駆動を制御しているときの前記電流検出値と前記対応電流値との関係に基づいて、基準進角に対する前記進角のずれ量を導出し、当該ずれ量に応じて設定進角を変更する制御である。
本発明のさらに別の態様は、作業機のブラシレスモータに印加する電圧の進角を調整する方法であって、前記作業機の出荷前に、所定の負荷状態で前記ブラシレスモータを駆動し、前記ブラシレスモータに流れる電流の値が目標電流値に近づくように前記進角を調整し、調整後の前記進角を前記作業機の制御部に記憶させるものである。
本発明の「作業機」は「電動作業機」や「電動工具」、「電気機器」等と表現されてもよく、そのように表現されたものも本発明の態様として有効である。
本発明によれば、進角の誤差を抑制可能な作業機及び進角調整方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る作業機1の側面図。 作業機1のモータ3の模式断面図。 作業機1の回路ブロック図。 (A)は、モータ3に印加する電圧の電気進角θが0°、通電角αが120°の場合の、位置センサH1~H3のオンオフ及びスイッチング素子Tr1~Tr6のオンオフのタイミングを示すタイムチャート。(B)は、モータ3に印加する電圧の電気進角θが30°、通電角αが120°の場合の、位置センサH1~H3のオンオフ及びスイッチング素子Tr1~Tr6のオンオフのタイミングを示すタイムチャート。 (A)は、進角制御による転流タイミングの一例を示す模式図。(B)は、位置センサH1~H3の配置にずれが存在する場合の進角制御による意図しない転流タイミングの一例を示す模式図。 (A)は、モータ3に印加する電圧の電気進角とモータ3の回転数との関係の一例を作業機1の個体毎に示すグラフ。(B)は、モータ3に印加する電圧の電気進角とモータ3に流れる電流との関係の一例を作業機1の個体毎に示すグラフ。(C)は、基準となる作業機1における、モータ3に印加する電圧の電気進角と、モータ3の回転数及びモータ3に流れる電流と、の関係の一例を示すグラフ。(D)は、電池パック13の残量とモータ3に印加する電圧の電気進角とに応じたモータ3に流れる電流の実効値をまとめた表。 (A)は、作業機1の制御フローチャート。(B)は、モータ電流の時間変化を示すグラフであって、進角調整制御(S2)の実行中におけるモータ3に流れる電流のサンプリングのタイミングと、進角調整制御(S2)の完了後におけるモータ3に流れる電流のサンプリングのタイミングと、を示すグラフ。(C)は、基準となる作業機1における複数の基準進角と、各々の基準進角でのモータ電流の実効値(対応電流値)と、の関係をまとめた表。 (A)は、図7(A)の通常モータ制御(S3)のフローチャート。(B)は、図7(A)の進角調整制御(S2)の第1例のフローチャート。 図7(A)の進角調整制御(S2)の第2例のフローチャート。
以下において、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示である。実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本実施の形態は、作業機1に関する。作業機1は、着脱可能な電池パック13の電力で動作するコードレスタイプの携帯丸鋸(携帯用切断機)である。図1により、作業機1の互いに直交する前後及び上下の各方向を定義する。前後方向は、鋸刃6の側面及びベース9の底面と平行な方向である。作業機1の機械構成は従来と同様でよく、以下では簡単な説明に留める。
図1に示すように、作業機1は、ハウジング2とベース9を備える。ハウジング2は、ベース9に対して上下方向に揺動可能に連結される。ハウジング2は、図2に示すモータ3を内部に収容する。ハウジング2の後端下部に、電池パック13が着脱可能に装着される。
ハウジング2は、ハンドル部2aを有する。作業機1は、ハンドル部2aにスイッチトリガ7を有する。スイッチトリガ7は、ユーザによって操作され、モータ3の起動及び停止を指示する指示部である。作業機1は、モータ3によって駆動される作業部(先端工具)としての鋸刃6を有する。
作業機1は、ハウジング2の内部にモータ3を有する。図2に示すように、モータ3はインナーロータ型のブラシレスモータである。モータ3は、出力軸3aの周囲に設けられて出力軸3aと一体に回転するロータ3bと、ロータ3bの外周を囲むように設けられたステータ3eと、を含む。
ロータ3bは複数の永久磁石3cを含む。ステータ3eは、U相ステータコイルU1、U2、V相ステータコイルV1、V2、W相ステータコイルW1、W2を含む。モータ3は、ここでは4極6スロット構成であり、永久磁石3cを4個、ステータコイルを6個含む。3つの位置センサH1~H3は、それぞれ例えばホールICであり、モータ3の周方向に60度ずつ離間して設けられる。
図3は、作業機1の回路ブロック図である。作業機1は、駆動部としてのインバータ回路51を備える。インバータ回路51は、3相ブリッジ接続されたFETやIGBT等の6つのスイッチング素子Tr1~Tr6からなり、モータ3に駆動電流を供給してモータ3を駆動する。抵抗Rsは、モータ3に流れる電流(以下「モータ電流」)の経路に設けられる。位置センサH1~H3は、モータ3の回転位置(ロータ回転位置)に応じた信号を出力する。
温度センサ12は、例えばサーミスタであって、インバータ回路51の近傍に設けられる。動作モードスイッチ8は、ユーザによって操作され、作業機1の動作モードを切り替えるためのスイッチである。動作モードは、例えばパワーモードとサイレントモードを含む。LED11は、作業機1の作業対象物(加工材)を照らす照明部である。照明LED駆動回路10は、LED11に駆動電流を供給する回路である。照明スイッチ14は、ユーザによって操作され、LED11の点灯状態を切り替えるスイッチである。
作業機1は、制御基板40に、制御系電源回路41、温度検出回路42、電流検出回路44、電圧検出回路45、スイッチ操作検出回路46、制御信号出力回路47、回転子位置検出回路48、動作モード検出回路49、及び制御部としての演算部50を備える。
制御系電源回路41は、電池パック13の出力電圧(以下「電池電圧」)を演算部50等の電源電圧に変換して演算部50等に供給する。温度検出回路42は、温度センサ12の出力信号を基にスイッチング素子Tr1~Tr6の温度を検出し、演算部50に送信する。電流検出回路44は、抵抗Rsの両端の電圧を基にモータ電流を検出し、演算部50に送信する。電流検出回路44及び抵抗Rsは、電流検出部を構成する。電圧検出回路45は、電池電圧を検出し、演算部50に送信する。
スイッチ操作検出回路46は、スイッチトリガ7の操作(オンオフ)を検出し、演算部50に送信する。制御信号出力回路47は、演算部50の制御に従い、スイッチング素子Tr1~Tr6の各制御端子(各ゲート)に駆動信号を印加する。回転子位置検出回路48は、位置センサH1~H3の出力信号を基にモータ3の回転位置を検出し、演算部50に送信する。回転子位置検出回路48及び位置センサH1~H3は、回転位置検出部を構成する。動作モード検出回路49は、動作モードスイッチ8によって選択された動作モードを検出し、演算部50に送信する。
演算部50は、例えばマイクロコントローラ(マイコン)であり、回転子位置検出回路48からの信号に応じて、制御信号出力回路47を介してインバータ回路51のスイッチング素子Tr1~Tr6を制御(例えばパルス幅変調制御)し、モータ3を駆動する。演算部50は、スイッチトリガ7のオン操作に連動してモータ3の駆動制御を開始する。演算部50は、回転子位置検出回路48の出力信号を基にモータ3の回転数(以下「モータ回転数」)を検出できる。
スイッチトリガ7にオン操作が行われると、制御系電源回路41が起動し、演算部50に電源電圧が供給されて演算部50が起動する。演算部50は、スイッチトリガ7にオフ操作が行われてから一定時間は、自己保持信号により制御系電源回路41から自身への電源供給を維持させる。これによりスイッチトリガ7がオフになってから一定時間は、演算部50は起動した状態に維持される。一定時間が経過すると、演算部50は、自己保持信号を停止し制御系電源回路41を停止する。これにより自身への電源供給が無くなり、演算部50は停止する。
インバータ回路51は、電池パック13の正極端子と負極端子との間にそれぞれ直列に接続された、2つのスイッチング素子Tr1、Tr2と、2つのスイッチング素子Tr3、Tr4と、2つのスイッチング素子Tr5、Tr6と、を有する。2つのスイッチング素子Tr1、Tr2の間には、直列接続されたU相ステータコイルU1、U2の一方の端子が接続される。2つのスイッチング素子Tr3、Tr4の間には、直列接続されたV相ステータコイルV1、V2の一方の端子が接続される。2つのスイッチング素子Tr5、Tr6の間には、直列接続されたW相ステータコイルW1、W2の一方の端子が接続される。各相のステータコイルの他方の端子は、相互に接続される。
例えばスイッチング素子Tr1、Tr4がオンされると、U相ステータコイルU1、U2及びV相ステータコイルV1、V2に電流が流れる。演算部50は、スイッチング素子Tr1~Tr6のオンオフのタイミングを制御することにより、各ステータコイルの通電タイミングを制御し、モータ3に印加する電圧の進角や通電角を制御する。進角は、電気角で表した電気進角である。通電角も電気角で表される。モータ3は4極6スロット構成のため、モータ3の機械角180度は電気角360度に対応する。以下、モータ3に印加する電圧の電気進角を「電気進角」、モータ3に印加する電圧の通電角を「通電角」と表記する。
図4(A)は、電気進角θが0°、通電角αが120°の場合の、位置センサH1~H3のオンオフ及びスイッチング素子Tr1~Tr6のオンオフのタイミングを示すタイムチャートである。図4(B)は、電気進角θが30°、通電角αが120°の場合の、位置センサH1~H3のオンオフ及びスイッチング素子Tr1~Tr6のオンオフのタイミングを示すタイムチャートである。図4(A)、(B)において、横軸のロータ回転角(機械角)の0°は、図2の状態とする。ステータ3eに対するロータ3bの回転方向は、図2における反時計回り(左回り)とする。
位置センサH1~H3は、ロータ3bの極間の境界(永久磁石3cの円周方向の境界)が位置センサH1~H3の正面を横切るときに、オンオフが切り替わる。位置センサH1~H3は、ロータ3bのN極との対向でオン(出力信号HIGHレベル)、S極との対向でオフ(出力信号LOWレベル)となる。ロータ3bには4つの永久磁石3cが設けられるので、それぞれの位置センサH1~H3は、ロータ3bが90度回転する毎にオンオフが切り替わる。3つの位置センサH1~H3は、円周方向に60度ずつずれた配置のため、相互に60度の位相でオンオフの切り替わりのタイミングがずれる。
図4(A)に示すように、電気進角θが0度の場合、例えば、ロータ3bが図2で示す0度の位置から機械角で180度回転したときに、すなわち位置センサH2がターンオフするのと同じタイミングで、スイッチング素子Tr1がオフからオンに切り替えられ、U相ステータコイルU1、U2に電流が供給される。各ステータコイルによるロータ3bに対する界磁は、スイッチング素子Tr1、Tr3、Tr5がそれぞれオンの場合にU、V、Wの各相がN極界磁、スイッチング素子Tr2、Tr4、Tr6がそれぞれオンの場合にU、V、Wの各相がS極界磁となる。各ステータコイルには、ロータ3bが機械角で180度、電気角で360度回転する間に、機械角で60度、電気角で120度の範囲において電流が供給されるので、各ステータコイルの通電角αは120度である。
図4(B)に示すように、電気進角θが30度の場合、0度の場合と比較して、ステータ3eに対するロータ3bの回転位置が電気角で30度(機械角で15度)だけ手前のタイミングで、スイッチング素子Tr1~Tr6のオンオフが切り替えられる。
図5(A)は、進角制御による転流タイミングの一例を示す模式図である。本図に示すように、進角を大きくすることは、位置センサH1~H3のオンオフの切り替わりよりも進角の分だけ早いタイミングで転流する、すなわち通電する相の組合せを切り替えることである。
図5(B)は、位置センサH1~H3の配置にずれが存在する場合の進角制御による意図しない転流タイミングの一例を示す模式図である。位置センサH1~H3の配置にずれが存在すると、ずれた配置の位置センサH1~H3のオンオフの切り替わりタイミングを基準に進角が定められる。このため、進角として同じ値を設定していても、位置センサH1~H3の配置にずれがない場合に対して、転流タイミングにずれが発生する。図5(B)の例では、位置センサH1~H3の配置にずれがない場合に対して転流タイミングが早くなっているが、転流タイミングが遅くなることもある。転流タイミングのずれ量は、位置センサH1~H3の配置のずれ量等に依存し、またセンサマグネットを設ける場合にはそのセンサマグネットの配置のずれ量等にも依存し、個体毎に異なる。
図6(A)は、電気進角とモータ回転数との関係の一例を作業機1の個体毎に示すグラフである。図6(B)は、電気進角とモータ電流との関係の一例を作業機1の個体毎に示すグラフである。これらの図に示すように、同じ仕様の作業機1でも、個体毎に異なる位置センサH1~H3の配置ずれのために、個体間で例えば、モータ回転数で10%程度、モータ電流で20%程度の誤差が発生する。特にモータ電流のばらつきは、故障や軽負荷での温度保護機能の作動による停止等につながる。
図6(C)は、基準となる作業機1(以下「基準作業機」)における、電気進角とモータ回転数及びモータ電流との関係の一例を示すグラフである。基準作業機は、無負荷状態でのモータ電流やモータ回転数が設計値となるように電気進角を設定した作業機1であり、例えば開発時のベース機(試作機)である。無負荷状態は、所定の負荷状態の一例であり、モータ3に作業機1の外部からの負荷がかかっていない状態である。作業対象物と接触していない鋸刃6の回転(空転)によってモータ3にかかる負荷は、作業機1の外部からの負荷ではない。すなわち、作業対象物と接触していない鋸刃6が回転している状態は、無負荷状態である。
図6(C)に示すように、電気進角の変化によってモータ回転数及びモータ電流が大きく変化する領域が存在する。作業機1において当該領域内の電気進角に設定する場合、位置センサH1~H3の配置のずれが僅かでも、図6(A)及び図6(B)に示すように個体間でモータ回転数やモータ電流に大きな誤差が発生する。
図6(D)は、電池パック13の残量と電気進角とに応じたモータ電流の実効値(電流検出回路44での電流検出値の実効値)をまとめた表である。本図は、モータ電流の実効値が電気進角によって大きく変化する一方、電池パック13の残量によっては相対的に殆ど変化しないことを示している。このことは、後述の進角調整制御においてモータ電流の実効値を目標電流値に近づけるにあたり、当該目標電流値を電池パック13の残量(電池電圧)によらずに定めても、高精度な進角調整ができることを意味する。あるいは、当該目標電流値を電池パック13の残量(電池電圧)によって変えるとしても、電池電圧はモータ電流ほど正確に検出しなくても進角調整の精度に与える影響が軽微であることを意味する。なお、進角調整制御においてモータ回転数を目標値に近づけるとした場合、電池電圧が低下するとモータ回転数も低下してしまうため、モータ回転数と電池電圧の両方を高精度に検出する必要があり、制御が複雑になる。このため、本実施の形態では進角調整制御をモータ電流の実効値に基づくものとしてシンプルな制御内容としている。
図7(A)は、作業機1の制御フローチャートである。スイッチトリガ7のオン操作(起動操作)により演算部50に電源が投入され(S1)、演算部50が起動する。演算部50は、進角調整制御を実行し(S2)、その後、通常モータ制御(モータ3の通常駆動制御)を行う(S3)。
図7(A)のフローチャートは、演算部50が進角調整制御(S2)による調整後の進角値を自身の有する揮発性メモリに記憶することを前提とする。このため、演算部50は、起動する度に進角調整制御(S2)を実行する。すなわち、演算部50は、起動後の最初のモータ3の駆動時に進角調整制御(S2)を実行する。
変形例として、演算部50は、進角調整制御(S2)による調整後の進角値を自身の有する不揮発性メモリに記憶してもよい。この場合、その後の演算部50の起動時には進角調整制御(S2)を実行しなくてもよく、例えば、作業機1の工場出荷前に一度調整後の進角値を記憶しておけば、作業機1のユーザは進角調整制御(S2)を行う必要がない。また作業機1のメンテナンス時など、任意のタイミングで進角調整が可能である。
図7(B)は、モータ電流の時間変化を示すグラフであって、進角調整制御(S2)の実行中におけるモータ3に流れる電流のサンプリングのタイミングと、進角調整制御(S2)の完了後(例えば通常制御(S3))におけるモータ3に流れる電流のサンプリングのタイミングと、を示すグラフである。
前述の図6(D)に示したように、モータ電流の実効値は電気進角によって大きく変化する。このため、モータ電流の実効値を目標値に近づけることで電気進角の調整を行う場合、モータ電流の実効値を高精度で検出することが、電気進角の高精度な調整のために重要となる。
一方、図7(B)に示すように、モータ電流は振動波形となる。これは、ロータ3bの回転によって各ステータコイルに発生する誘起電圧や各ステータコイルの自己誘導起電力により、転流前後でモータ電流の山と谷が生じるためである。したがって、モータ電流の実効値を高精度で検出するためには、演算部50によるモータ電流のサンプリング周波数を高くする必要がある。なお、本実施の形態の進角制御では、モータ電流の位相を誘起電圧に対し進み位相にすることで弱め界磁をかなり大きく行うため、誘起電圧が小さいタイミング、つまり転流直後のタイミングでモータ電流が大きくなる。
本実施の形態では、図7(B)に示すように、演算部50は、進角調整制御(S2)の実行中におけるモータ電流のサンプリング周波数を、進角調整制御(S2)の実行中以外におけるモータ電流のサンプリング周波数よりも高くする。具体的には、演算部50は、進角調整制御(S2)の実行中におけるモータ電流のサンプリング周波数を20kHz以上とし、進角調整制御(S2)の実行中以外におけるモータ電流のサンプリング周波数を10kHz以下とする。これにより、モータ電流の実効値を高精度で検出できる。好ましくは演算部50は、少なくとも、モータ電流の転流直前の最小値及び転流直後の最大値をサンプリングするよう構成される。
進角調整制御(S2)の実行中以外におけるモータ電流のサンプリング周波数を進角調整制御(S2)の実行中と同様に高くしないのは、温度監視等の他の制御のために演算部50の能力を割り当てるためである。これにより、演算部50として性能の高い高価なマイクロコントローラを使用する必要がなくなり、コストを低減できる。
図7(C)は、基準作業機における複数の基準進角と、各々の基準進角でのモータ電流の実効値(対応電流値)と、の関係をまとめた表である。この表に示すデータを演算部50が予め記憶しておくことで、進角調整制御(S2)として後述の図9に示す定速度制御付きの進角調整制御が可能となる。
図8(A)は、図7(A)の通常モータ制御(S3)のフローチャートである。演算部50は、スイッチトリガ7がオフの場合は待機する(S11のNo)。演算部50は、スイッチトリガ7がオンの場合(S11のYes)、進角調整制御(S2)により調整した電気進角値(調整進角値)を設定進角値とし(S12)、モータ3を駆動する(S13)。演算部50は、スイッチトリガ7がオンであればモータ3の駆動を継続し(S14のYes)、スイッチトリガ7がオフになると(S14のNo)、モータ3を停止し(S15)、S11に戻る。
図8(B)は、図7(A)の進角調整制御(S2)の第1例のフローチャートである。このフローチャートの場合、演算部50は、基準作業機においてデューティ100%かつ無負荷状態でモータ3を所定の電気進角(設定進角)で駆動した場合のモータ電流の実効値を目標電流値として記憶している。目標電流値は、インバータ回路51への入力電圧(以下「インバータ入力電圧」)、すなわち電池電圧によらない単一の値である。このため、図8(B)に示す進角調整制御において、演算部50は、インバータ入力電圧をサンプリングせず、モータ電流の高速サンプリングとモータ電流の実効値算出の処理にリソースを集中させる。ここで、サンプリングしないことは、サンプリング周波数を低くしてゼロにしたことを含む。
演算部50は、初期進角を設定する(S21)。ここで、初期進角は、基準作業機における設定進角に対して低い(小さい)値とする。これは、進角調整制御において電気進角を大きくしていく(増加させる)調整となるようにするためである。進角調整制御が電気進角を小さくしていく(減少させる)調整の場合、進角調整制御においてモータ回転数が低下していくことになり、ユーザのフィーリングが良くない(ユーザが違和感を持ちやすい)。これに対し進角調整制御が電気進角を大きくしていく調整の場合、進角調整制御においてモータ回転数が高まっていくことになり、ユーザのフィーリングが良い。
演算部50は、スイッチトリガ7がオフの場合は待機する(S22のNo)。演算部50は、スイッチトリガ7がオンの場合(S22のYes)、モータ3を駆動し(S24)、現在の電気進角でのモータ3の駆動が安定するまで所定時間待機する(S25)。
演算部50は、その後スイッチング素子Tr1~Tr6の駆動信号のデューティ(以下「デューティ」)が100%(最大)か否かを確認する(S26)。デューティは、PWM(Pulse Width Modulation)制御のデューティである。演算部50は、デューティ制御によりモータ回転数を事前に設定した目標回転数に向けて制御する。ここでは、目標回転数は通常は到達しない高い回転数に設定してあり、またS21で初期進角を低めの設定にしていることから、通常、最初に実行するS26の処理の時点ではデューティは100%となっている。
演算部50は、デューティが100%の場合(S26のYes)、モータ電流の実効値を算出する処理を行い(S27)、算出したモータ電流の実効値が目標値未満か否かを確認する(S28)。デューティが100%の状態でモータ電流の実効値を算出するのは、モータ電流の実効値を正確かつ容易に導出するためである。S21で初期進角を低めの設定にしていることから、通常、最初に実行するS28の処理の時点ではモータ電流の実効値は目標電流値未満である。
演算部50は、モータ電流の実効値が目標電流値未満の場合(S28のYes)において、進角調整状態が「減少」でなければ(S29のNo)、電気進角値を増加させ(S30)、進角調整状態を「増加」にセットする(S31)。「進角調整状態」は、最後に行った進角調整が進角の増加であるか減少であるかを記憶する変数であり、初期値は「減少」又は「Null値」である。
演算部50は、スイッチトリガ7のオン状態が継続していれば(S38のYes)、S25に戻る。演算部50は、スイッチトリガ7のオン状態が継続していなければ(S38のNo)、モータ3を停止し(S39)、S21に戻る。
演算部50がS25、S26のYes、S27、S28のYes、S29のNo、S30、S31、S38のYes、S25、・・・というループ処理で電気進角値を徐々に増加させていくと、あるところでモータ電流の実効値が目標電流値以上になる。
演算部50は、S28においてモータ電流の実効値が目標電流値以上の場合(S28のNo)、電気進角値を減少させ(S32)、進角調整状態を「減少」にセットし(S33)、S38に進む。S32で電気進角を低くする幅は、S30で電気進角を高くする幅と同じか、好ましくはそれよりも小さくする。例えば、S32で電気進角を低くする幅は、S30で電気進角を高くする幅の半分ないし1/3以下とするのが好ましい。
演算部50は、進角調整状態が「減少」の状態でS28においてモータ電流の実効値が目標電流値未満の場合(S28のYes)、その後のS29ではYesに進み、調整進角値を現在の電気進角値に決定し(S37)、進角調整制御を終了する。
演算部50は、S26においてデューティが100%でない場合(S26のNo)、電気進角を減少させ(S35)、進角調整状態を「減少」にセットし(S36)、S38に進む。
図9は、図7(A)の進角調整制御(S2)の第2例のフローチャートである。演算部50は、演算部50は、基準作業機における設定進角値Kを取得する(S50)。演算部50は、図7(C)に示すような、基準作業機における複数の基準進角と、各々の基準進角でのモータ電流の実効値(対応電流値)と、の関係をまとめたデータを取得(ロード)する(S51)。このデータにおける対応電流値は、デューティが100%の場合のものであり、インバータ入力電圧すなわち電池電圧によらず基準進角毎に単一の値である。このため、図9に示す進角調整制御において、演算部50は、インバータ入力電圧をサンプリングせず、モータ電流の高速サンプリングとモータ電流の実効値算出の処理にリソースを集中させる。なお、S51において取得したデータにおける基準進角の間隔が例えば5度の場合、隣り合う基準進角の間を例えば線形補間してもよい。
演算部50は、初期進角を設定する(S52)。ここで、前述の図8(B)のS21で説明したのと同じ理由により、初期進角は、基準作業機における設定進角に対して低い(小さい)値とする。
演算部50は、スイッチトリガ7がオフの場合は待機する(S53のNo)。演算部50は、スイッチトリガ7がオンの場合(S53のYes)、モータ3を駆動し(S55)、現在の電気進角でのモータ3の駆動が安定するまで所定時間待機する(S56)。演算部50は、その後デューティが100%か否かを確認する(S57)。ここでは、目標回転数は通常は到達しない高い回転数に設定してあり、またS52で初期進角を低めの設定にしていることから、通常、最初に実行するS57の処理の時点ではデューティは100%となっている。
演算部50は、デューティが100%の場合(S57のYes)、モータ電流の実効値を算出する処理を行う(S58)。デューティが100%の状態でモータ電流の実効値を算出するのは、モータ電流の実効値を正確かつ容易に導出するためである。演算部50は、現在の電気進角値を検出する(S59)。演算部50は、S51で取得したデータの対応電流値のうちS58で算出したモータ電流の実効値に最も近い対応電流値を導出し、当該対応電流値となる基準進角値を導出する(S60)。演算部50は、S60で導出した基準進角値とS59で検出した現在の電気進角値のずれを導出する(S61)。
演算部50は、進角調整が完了していない場合(S62のNo)、電気進角値が調整目標値、すなわちS50で取得した設定進角値KにS61で導出したずれの分だけ補正をした調整目標値に近づくように、電気進角値を例えば1°だけ増加又は減少させ(S63)、デューティ制御による定速度制御を行い(S64)、現在の電気進角値でのモータ3の駆動が安定するまで所定時間待機する(S65)。S62における完了条件は、現在の電気進角値が調整目標値と一致することである。S63において電気進角値の増減幅を1°とするのは、モータ回転数を定速度にしつつモータ3の回転に脈動が生じないようにするためである。1°は例示であり、1°に替えて任意の所定角度としてもよい。
演算部50は、S65の後、スイッチトリガ7のオン状態が継続していれば(S66のYes)、S62に戻る。演算部50がS62のNo、S63、S64、S65、S66のYes、S62のNo・・・というループ処理で電気進角値を調整目標値に向けて近づけていくと、あるところで電気進角値が調整目標値と一致する。演算部50は、S62において進角調整が完了している場合(S62のYes)、すなわち現在の電気進角値が調整目標値と一致している場合、調整進角値を現在の電気進角値に決定して進角調整制御を終了する。
演算部50は、S65の後、スイッチトリガ7のオン状態が継続していなければ(S66のNo)、モータ3を停止し(S67)、調整進角値を調整目標値に決定し(S68)、進角調整制御を終了する。なお、S66のNo、S67の後に、S52に戻らずに、進角調整制御を終了できるのは、S61の時点で調整目標値が特定されているためである。なお、進角調整制御を終了する前に、再度進角ずれの調整を行い、進角が確かなことを確認してから進角調整制御を終了するようにしてもよい。
演算部50は、S57においてデューティが100%でない場合(S57のNo)、電気進角を低くする(S69)。その後、演算部50は、スイッチトリガ7のオン状態が継続していれば(S70のYes)、S56に戻り、スイッチトリガ7のオン状態が継続していなければ(S70のNo)、モータ3を停止し(S71)、S52に戻る。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) モータ電流の実効値が電気進角によって大きく変化する一方で電池パック13の残量によっては相対的に殆ど変化しないという本発明者の知見を基に、演算部50は、インバータ入力電圧によらずモータ電流により電気進角を調整する構成としているため、進角調整制御の処理が容易となり、演算部50への制御負担を軽減できる。具体的には、図8(B)に示す進角調整制御は、モータ電流がインバータ入力電圧によらない目標電流値に近づくように電気進角を調整するものとしている。また、図9に示す進角調整制御は、基準作業機におけるインバータ入力電圧によらない対応電流値と、調整対象の作業機1におけるモータ電流の実効値と、の関係から電気進角の必要調整量を導出し、必要調整量の分だけ電気進角を調整するものとしている。このため、進角調整制御の実行中において演算部50は、モータ電流の高速サンプリングとモータ電流の実効値の算出にリソースを集中させてモータ電流の実効値を高精度で検出できる。よって、演算部50として性能の高い高価なマイクロコントローラを使用しなくても(例えば低クロックの安価なマイクロコントローラであっても)、電気進角の高精度な調整、すなわち電気進角の誤差の抑制が可能となる。その結果、作業機1は、モータ3の通常制御において正確な進角制御を実行できる。
(2) 演算部50は、進角調整制御の実行中におけるモータ電流のサンプリング周波数を、進角調整制御の実行中以外におけるモータ電流のサンプリング周波数よりも高くする。このため、演算部50として性能の高い高価なマイクロコントローラを使用しなくても、進角調整制御の実行中にモータ電流の実効値を高精度で検出可能とする一方で、進角調整制御の実行中以外はモータ電流の検出以外の制御、例えば電池電圧やスイッチング素子Tr1~Tr6の温度監視等も適切に実行できる。
(3) 演算部50は、進角調整制御における初期進角を、基準作業機における設定進角に対して小さい値とすることで、進角調整制御が電気進角を大きくしていく調整となるようにしている。これにより、進角調整制御においてモータ回転数が高まっていくことになり、ユーザのフィーリングが良い。すなわち、進角調整制御においてモータ回転数が低下していくことによる違和感を低減できる。
(4) 位置センサH1~H3の配置にずれがあって電気進角に誤差が出るような場合でも上記のように進角調整制御により電気進角の誤差を抑制できるため、位置センサH1~H3の配置にずれが発生しないようにするための開発コストや製造コストを抑制できる。
(5) 基準作業機との進角調整対象の作業機1との間の電気進角のずれ量が分かるので、重負荷時に高回転型の電気進角からトルク型の電気進角に変更する場合、当該ずれ量により基準作業機におけるトルク型の電気進角に対して補正を行うことで、トルク型の電気進角の誤差も抑制できる。
(6) 演算部50は、モータ3を無負荷状態で駆動しているときに進角調整制御を実行する。このため、無負荷状態以外の所定の負荷状態を準備する必要がなく、進角調整制御を容易に実行できる。
(7) 演算部50は、デューティが100%の状態で進角調整制御におけるモータ電流の実効値の導出を行うため、モータ電流の実効値の測定、導出を正確かつ容易に行える。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
図8(B)に示した進角調整制御において、目標電流値は、インバータ入力電圧によって異なるものとしてもよい。同様に図9に示した進角調整制御において、基準作業機における各々の基準進角でのモータ電流の実効値(対応電流値)は、インバータ入力電圧によって異なるものとしてもよい。その場合、目標電流値や対応電流値を特定するためにはインバータ入力電圧の検出を要する。ただし図6(D)での説明のとおり、インバータ入力電圧がモータ電流に及ぼす影響は電気進角がモータ電流に及ぼす影響と比較して顕著に小さいため、インバータ入力電圧の検出精度はモータ電流の検出精度ほど高くする必要がない。このため、進角調整制御におけるインバータ入力電圧を検出する場合、インバータ入力電圧のサンプリング周波数は、モータ電流のサンプリング周波数と比較して大幅に低く(例えば1/2000以下に)抑えることができる。あるいは、インバータ入力電圧は、進角調整制御の開始前、あるいは開始直後に一度だけ検出すれば足りる。よって、インバータ入力電圧を検出する場合でも、モータ電流のサンプリング周波数を高くしてモータ電流の実効値を高精度に検出できる。
進角調整制御において、モータ電流の実効値に替えて、モータ電流の平均値を用いてもよい。本発明の作業機は、実施の形態で例示した携帯丸鋸に限定されず、携帯丸鋸以外の電動工具であってもよいし、電動工具以外の作業機であってもよい。実施の形態や図面で具体的な数値として例示した電流値やデューティ、電気進角値、通電角、電池残量、サンプリング周波数等は、要求される仕様に合わせて任意に変更できる。
1…作業機(携帯丸鋸)、2…ハウジング、2a…ハンドル部、3…モータ(ブラシレスモータ)、3a…出力軸、3b…ロータ、3c…永久磁石、3e…ステータ、6…鋸刃(先端工具)、7…スイッチトリガ(指示部)、8…動作モードスイッチ、9…ベース、10…照明LED駆動回路、11…LED、12…温度センサ、13…電池パック、14…照明スイッチ、40…制御基板、41…制御系電源回路、42…温度検出回路、44…電流検出回路、45…電圧検出回路、46…スイッチ操作検出回路、47…制御信号出力回路、48…回転子位置検出回路、49…動作モード検出回路、50…演算部、51…インバータ回路、H1~H3…位置センサ(磁気センサ)。

Claims (12)

  1. ブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータを駆動する駆動部と、
    前記ブラシレスモータの回転位置を検出する回転位置検出部と、
    前記回転位置検出部からの信号に応じて前記駆動部を制御する制御部と、
    前記ブラシレスモータに流れる電流を検出する電流検出部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記電流検出部での電流検出値が目標電流値に近づくように前記ブラシレスモータに印加する電圧の進角を調整する進角調整制御を実行可能に構成され、
    前記進角調整制御における前記電流のサンプリング周波数を前記駆動部への入力電圧のサンプリング周波数よりも高くするよう構成される、
    ことを特徴とする、作業機。
  2. 請求項1に記載の作業機であって、
    前記制御部は、前記進角調整制御における前記入力電圧のサンプリング周波数をゼロにするよう構成される、
    ことを特徴とする、作業機。
  3. 請求項2に記載の作業機であって、
    前記制御部は、前記進角調整制御において前記入力電圧のサンプリングを行わないよう構成される、
    ことを特徴とする、作業機。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の作業機であって、
    前記制御部は、複数の基準進角と、各々の基準進角に対応する対応電流値と、の関係を記憶していて、
    前記進角調整制御は、ある進角で前記ブラシレスモータの駆動を制御しているときの前記電流検出値と前記対応電流値との関係に基づいて、基準進角に対する前記進角のずれ量を導出し、当該ずれ量に応じて設定進角を変更する制御である、
    ことを特徴とする、作業機。
  5. ブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータを駆動する駆動部と、
    前記ブラシレスモータの回転位置を検出する回転位置検出部と、
    前記回転位置検出部からの信号に応じて前記駆動部を制御する制御部と、
    前記ブラシレスモータに流れる電流を検出する電流検出部と、を備え、
    前記制御部は、複数の基準進角と、各々の基準進角に対応する対応電流値と、の関係を記憶していて、進角調整制御を実行可能に構成され、
    前記進角調整制御は、ある進角で前記ブラシレスモータの駆動を制御しているときの前記電流検出値と前記対応電流値との関係に基づいて、基準進角に対する前記進角のずれ量を導出し、当該ずれ量に応じて設定進角を変更する制御である、
    ことを特徴とする、作業機。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の作業機であって、
    前記制御部は、前記制御部の起動後の最初の前記ブラシレスモータの駆動時に前記進角調整制御を実行可能に構成される、
    ことを特徴とする、作業機。
  7. 請求項1から4のいずれか一項に記載の作業機であって、
    ユーザによって操作され、前記ブラシレスモータの起動及び停止を指示する指示部を備え、
    前記制御部は、前記指示部が起動操作されると前記進角調整制御を実行可能に構成される、
    ことを特徴とする、作業機。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の作業機であって、
    前記制御部は、前記進角調整制御の実行中における前記電流のサンプリング周波数を、前記進角調整制御の実行中以外における前記電流のサンプリング周波数よりも高くするよう構成される、
    ことを特徴とする、作業機。
  9. 請求項8に記載の作業機であって、
    前記制御部は、少なくとも、前記電流の転流直前の最小値及び転流直後の最大値をサンプリングするよう構成される、
    ことを特徴とする、作業機。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の作業機であって、
    前記制御部は、前記進角調整制御において、前記進角を大きくする調整となるよう初期進角を設定するよう構成される、
    ことを特徴とする、作業機。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の作業機であって、
    前記制御部は、前記進角調整制御を、前記ブラシレスモータを無負荷状態で駆動しているときに実行するよう構成される、
    ことを特徴とする、作業機。
  12. 作業機のブラシレスモータに印加する電圧の進角を調整する方法であって、前記作業機の出荷前に、所定の負荷状態で前記ブラシレスモータを駆動し、前記ブラシレスモータに流れる電流の値が目標電流値に近づくように前記進角を調整し、調整後の前記進角を前記作業機の制御部に記憶させる、ことを特徴とする、進角調整方法。
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