JP5272508B2 - 光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置 - Google Patents
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Description
また、バックライト方式に使用するバックライトユニットには、大別して冷陰極管(CCFL)等の光源ランプから出射された光を、光透過性に優れたアクリル樹脂等からなる平板状の導光板内において多重反射させる「導光板ライトガイド方式」(エッジライト方式)と、導光板を用いない「直下型方式」とがある。
一方、上記問題点を考慮し、拡散板125を1枚だけ使用した場合には、線状光源123からの光を十分に拡散することができず、拡散板125の出射面125aから均一な拡散光を出射させることが難しい。その結果、線状光源123の形状がディスプレイ画面に映ってしまう、すなわち、ディスプレイ画面に輝度ムラが生じる、という虞がある。
このような構成のバックライトユニット136においては、図21のバックライトユニット130よりも小型化及び軽量化を図ることができる利点がある。また、プリズムシート134では、図23に示すように、線状光源123からの光が、拡散板126において拡散された後に各プリズムの出射面において屈折することで、所定の角度φの範囲内で出射されるため、視聴者からの視覚方向Kの光強度を高めることができる利点も有している。
従来、このモアレのピッチを非常に小さくしたり、モアレのコントラストを低減する等してモアレを解消する方法としては、例えば特許文献1のように、相互に隣り合うプリズムの高さ寸法を異ならせることで複数のプリズムを不規則なピッチで配列したプリズムシートを使用すること、あるいは、特許文献2のように、プリズムがその長手方向にわたって、複数のプリズムの配列方向にうねるように形成されることで、複数のプリズムを不規則なピッチで配列したプリズムシートを使用することが考えられている。
本発明の光学シートは、略板状に形成され、一方の面が平坦に形成されて光の入射面をなす光学シートであって、光の出射面とされる他方の面側には前記入射面の交差方向に突出して凸型に形成されると共に前記入射面に沿って延びる長尺状に並行して配列された複数の単位レンズを備え、該複数の単位レンズのそれぞれは、前記入射面に沿う同一の仮想基準線を通り前記複数の単位レンズの配列方向に沿って等間隔をあけて互いに平行に延びる基準回転軸線を回転の中心とし前記基準回転軸線に沿って、頂角を形成する二辺を有する三角形状の断面が揺動して延びる形状に形成されていることを特徴とする。
また、金型基材に溝を形成する際には、例えば、ゴニオステージに単位レンズの形状に対応した切刃を有する切削工具を取り付けておく。そして、金型基材を回転させながら、金型基材の外周面を切刃により切削する(切削工程)。このように切削を行っている間に、金型基材の回転軸を含む仮想平面内においてゴニオステージにより切刃を揺動させることで、金型基材の径方向に対する回転角度が外周面の周方向に向けて変化する溝形状を容易に形成することができる。そして、この溝形状を光学シートに転写することで、上記光学シートを製造することができる。
なお、上記の値が0%である場合には、基準回転軸線が単位レンズの頂部に一致することになる。
また、各単位レンズにおいて、入射面に対する光軸基準軸の傾斜角度を変化させることで一対の出射面の角度も変化するため、光学シートから出射される光強度分布を調整・制御することも可能となり、サイドローブの発生を抑制して、好適な光強度分布を得ることができる。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置100は、上方に光を照射するバックライトユニット11の上側に、液晶表示部(画像表示部)13を重ねて設けることで構成される液晶表示装置であり、液晶表示部13から上側に向けて画像信号によって表示制御された表示光を出射することで、平面しく形状の画像を表示するものである。以下では、このような配置に基づいて、図1の上方向を単に表示画面側、下方向を単に背面側と称する場合がある。
なお、このディスプレイ装置100は、液晶表示部13を備える液晶表示装置であるとしているが、少なくとも光学シート41を含んで構成されていれば、投射スクリーン装置、プラズマディスプレイ、ELディスプレイ等のように、画像を光により表示する表示装置の種類は問わない。
バックライトユニット11は、光源部21、拡散板31及び光学シート41を順番に積層して構成されている。
光源部21は、紙面奥行き方向(Y軸方向)に延びるシリンダー形状に形成された複数の光源23と、これら複数の光源23を収納するランプハウス25と、複数の光源23の背面側に配置された光反射板27とを備えている。ここで、複数の光源23は、Y軸方向に直交するX軸方向に配列されている。光源23としては、冷陰極蛍光ランプや、近年、ディスプレイ用光源として注目を浴びているLED、EL、半導体レーザー等を使用することができる。
なお、LEDを用いた光源23としては、赤色、緑色、青色のLEDを組み合わせたアレイ(LEDアレイ)を使用し、図示しない導光板や拡散板等においてLEDアレイからの光を混ぜ合わせ白色光として均一に出射するように構成したものや、1色以上の蛍光材料を用いた白色LED等が挙げられる。
この拡散板31は、透明樹脂とこの透明樹脂の中に分散された透明粒子とを具備して構成されており、これら透明樹脂の屈折率と透明粒子の屈折率は相互に異なっている。透明樹脂の屈折率と透明粒子の屈折率との差は、0.02以上であることが望ましい。屈折率の差がこれより小さいと十分な光散乱性能が得られない。また、この屈折率差は、0.5以下であることがより好ましい。
そして、拡散板31は、これに入射した光Hを散乱させつつ、表示画面側に透過させる必要がある。このため、拡散板31に含まれる透明粒子の平均粒径は、0.5μm〜10.0μmであることが望ましく、より好ましくは1.0μm〜5.0μmである。なお、この拡散板31は、透明樹脂中に空気を含む微細な空洞を有した構造としてもよく、この場合には、透明樹脂と空洞との屈折率差によって拡散性能を得ることができる。
また、拡散板31の透明粒子としては、無機酸化物からなる透明粒子又は樹脂からなる透明粒子が使用できる。例えば、無機酸化物からなる透明粒子としては、シリカやアルミナ等からなる粒子を挙げることができる。また、樹脂からなる透明粒子としては、アクリル粒子、スチレン粒子、スチレンアクリル粒子及びその架橋体や、メラミン−ホルマリン縮合物の粒子や、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリフルオロビニリデン(PVDF)、及びエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)等の含フッ素ポリマー粒子や、シリコーン樹脂粒子等を挙げることができる。これら透明粒子は、2種類以上を混合して使用してもよい。
各プリズム43においては、その頂部Vから幅方向(X軸方向)の両端に至るまでの一対の面が光の出射面43aとされている。
光学シート41に形成される全てのプリズム43は、上述した頂部V近傍の断面形状が互いに等しい形状とされている。
なお、図5において、実線、破線及び二点鎖線で示される3つの三角形は、いずれもプリズム43の頂部V近傍における断面形状を示しており、長手方向の相互に異なる位置におけるプリズム43の断面形状を表している。
プリズム43の光軸基準軸Wは、図示例のように、直交方向Z1を基準として互いに等しい所定の傾斜角度(±θ)の範囲内で傾斜させることが好ましく、具体的には、プリズム43の頂角V0を考慮して、直交方向Z1に対する光軸基準軸Wの傾斜角度の範囲を0°以上45°以下に設定することが好ましい。すなわち、光軸基準軸Wが揺動する角度範囲を90°以下に設定することが好ましい。なお、さらに好ましい光軸基準軸Wの傾斜角度の範囲は0°以上30°以下である。
なお、図4に示す光学シート41の断面の一例においては、相互に隣り合うプリズム43の光軸基準軸Wが互いに異なる傾斜角度に設定されているが、例えば、一部の光軸基準軸Wは同一の傾斜角度に設定されていてもよいし、また、全ての光軸基準軸Wが同一の傾斜角度に設定されていてもよい。また、図4に示す光学シート41の断面の一例においては、前述したように複数の光軸基準軸Wの傾斜角度が互いに異なることに基づいて、配列方向に沿う複数のプリズム43の両端間の長さも互いに異なっているが、例えば、同一の光学シート41の断面において、全ての光軸基準軸Wの傾斜角度が同一となる場合には、この断面における複数のプリズム43の両端間の長さも同一となり得る。
例えば、紫外線硬化樹脂プロセスにより光学シート41を形成した場合、プリズム43の形成部分を除く光学シート41の厚さT(図4参照)は、50μm以下だとシワが出てしまうので、50μmよりも大きくする必要がある。また、光学シート41の厚さTは、光学シート41を備えるバックライトユニット11やディスプレイ装置100の画面サイズによって変化させることが好ましい。例えば、画面サイズが対角37インチ以上のディスプレイ装置100においては、厚さTを、0.05mm<T≦5mm、とすることが望ましい。
具体的に、光学シート41がPETを含んでいる場合には、PETの線膨張係数は2.7×10−5(cm/cm/℃)であるため、拡散板31の透明樹脂としては、線膨張係数が7.0×10−5(cm/cm/℃)以下であるポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、メチルスチレン樹脂及びシクロオレフィンポリマーを選択することが望ましい。このように選択することで、上述の反りを防止することが可能となる。
なお、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、メチルスチレン樹脂及びシクロオレフィンポリマーの線膨張係数は、それぞれ6.7×10−5(cm/cm/℃)、7×10−5(cm/cm/℃)、7×10−5(cm/cm/℃)及び6〜7×10−5(cm/cm/℃)である。
複数のプリズム43を成形するためには、複数のプリズム43に対応する形状が形成されたマスター金型を使用することが望ましい。すなわち、マスター金型を用いて押出成形、あるいは、光透過性を有するフィルム状の基材上にUV硬化樹脂を塗布し、マスター金型に形成されたプリズム43の対応形状を基材上のUV硬化樹脂に転写することで、複数のプリズム43を成形してもよい。
ゴニオステージ55は、基台56とこれに対して揺動可能に取り付けられたステージ部57とを備えており、ステージ部57の回転中心Oは切削工具60を固定するステージ部57表面の上方に位置している。一方、切削工具60は、ステージ部57の表面に固定されるシャンク61の先端部分に、切刃62を取り付けて構成されている。切刃62の先端部はプリズム43の形状に対応する三角形状に形成されており、切刃62の頂角はプリズム43の頂角V0と等しくなっている。
また、頂部Vを中心に揺動するプリズム43を成形するためには、切刃62の頂部V1が常にステージ部57の回転中心C1に一致するように、かつ、三角形状に形成された切刃62の面がステージ部57の回転方向に対して平行となるように、切削工具60をステージ部57に固定しておけばよい。
そして、図9に示すように、溝53が形成されたマスター金型51と平坦な外周面を有する支持ローラ54との間に、フィルム状の基材上にUV硬化樹脂を塗布した光学板材49を挟み込むように通過させると共にマスター金型51及び支持ローラ54を回転させ、マスター金型51の溝53の形状を光学板材49のUV硬化樹脂に転写して複数のプリズム43を成形すればよい(転写工程)。このように形成される光学シート41においては、溝53の形状がプリズム43の形状に対応しており、例えば、金型基材52の外周面52aに沿う切刃62の回転中心C1の軌跡がプリズム43の基準回転軸線Cに対応する。
なお、螺旋状の溝53を形成する場合には、切削による切刃62への負担を軽減するため、切削工程における金型基材52の回転速度を小さくすることが好ましい。
ここで、切刃の回転角度αの範囲は、切刃62の頂角を考慮すると、金型基材52の径方向Rを基準として0°以上45°以下に設定することが好ましい。すなわち、切刃62が揺動する角度範囲を90°以下に設定することが好ましい。なお、さらに好ましい切刃62の回転角度αの範囲は0°以上30°以下である。
このグラフによれば、切刃62の揺動周期や振幅、振幅の中心は、時間に応じて変化している。例えば、所定の時間t1の間では、回転角度αが0°となる切刃62の位置を振幅の中心とすると共に、許容されている最大の回転角度(±θ)を揺動の振幅として、一定の周期で切刃62を揺動させている。また、時間t1に連なる所定の時間t2の間では、回転角度αが負の値となる切刃62の位置を振幅の中心として設定すると共に、揺動の振幅を最大の回転角度(±θ)よりも小さく設定し、時間t1のときの周期よりも短い周期で切刃62を揺動させている。さらに、時間t2に連なる所定の時間t3の間では、揺動の中心が時間t1のときと同じであるが、揺動の振幅は時間t1のときよりも小さく、時間t2のときよりも大きくなるように切刃62を揺動させている。
(実施例1)
125μm厚の2軸延伸易接着PETフィルムからなる基材上にUV硬化性樹脂からなるプリズム43を形成し、プリズム43の頂角V0を90°とし、プリズム43のピッチPを100μmとし、さらに、入射面41aの直交方向Z1に対するプリズム43の光軸基準軸Wの傾斜角度範囲を±10°とした光学シート41を作製した。なお、同一のプリズム43においては、基準回転軸線Cと頂部Vとの位置ズレが2μm以内に収められている。
(比較例)
実施例1と同様に、125μm厚の2軸延伸易接着PETフィルムからなる基材上にUV硬化性樹脂からなるプリズムを形成し、プリズムの頂角を90°とし、プリズムのピッチPを100μmとした光学シートを作製した。ただし、このプリズムの光軸基準軸Wの傾斜角度は、プリズムの長手方向にわたって0°に設定されており、各プリズムは長手方向に向けて蛇行せずに直線状に延びて形成されている。
また、光強度が弱まる角度±45°の近辺において、コントラストの高いモアレが発生することが確認された。
また、正面方向に対する角度が±45°となる近辺において、比較例と同様にモアレの発生は確認されたが、このモアレのコントラストは比較例において確認されたものよりも十分に低く、モアレが解消されたことを確認できた。
このようにモアレが解消されることは、本実施形態の光学シート41と液晶表示部13とを重ねて配置した場合には、図10に示すように、液晶表示部13を構成する複数の液晶セルの直線状のパターンIIと、うねるように形成された複数のプリズム43の曲線状のパターンIIIとが交差しても、これら2つのパターンII,IIIの間でモアレが発生しないことに基づいている。
また、本願発明の光学シート41は、薄くても強度が強く、さらに表示品位も優れているため、近年のディスプレイ画面の大型化にも十分に対応することができる。
すなわち、上記実施形態では、光学シート成形用のマスター金型51を製造する切削工程において、金型基材52の回転軸L方向への移動速度を一定としたが、変化させてもよい。この移動速度が変化する場合には、金型基材52の外周面52aにおける切刃62の移動方向が一定となるように、金型基材52の回転速度も同時に変化させれば、上記実施形態と同様の溝53を形成することができる。このように移動速度及び回転速度を調整することで、切刃62の切削速度を変化させることができるため、切削工程において切刃62に対する負荷を軽減することが可能となる。
また、マスター金型51の溝53は、螺旋状に形成されることに限らず、少なくともの周方向に延びるように金型基材52の外周面52aに形成されていればよい。すなわち、リング状の溝53が金型基材52の回転軸L方向に複数配列されてもよい。
以上のように構成される複数のプリズム43を上記実施形態と同様に成形する場合には、切刃62の頂部V1から中心線W1に沿って離間した位置に切刃62の回転中心C1が配されるように、ゴニオステージ55のステージ部57に切削工具60を固定すればよい。
具体的に、光軸基準軸Wを直交方向Z1から時計回りに所定角度(+θ)だけ傾斜させた場合には、プリズム43の頂部VがX軸方向に距離x3だけ移動する。一方、光軸基準軸Wを直交方向Z1から反時計回りに同一角度(−θ)だけ傾斜させた場合には、X軸方向に距離x2だけ移動する。すなわち、光軸基準軸Wの回転方向が異なることで、プリズム43の頂部VがX軸方向に移動する距離は相互に異なる。
また、基準回転軸線Cは、プリズム43の傾斜角度の範囲を考慮して、前述した距離x1,x2,x3がピッチPの50%以下となるような位置に設定されることが好ましい。距離x1,x2,x3がピッチPの50%よりも大きくなると、マスター金型51の製造時に切刃62に対する負荷大きくなって、切削が困難となるためである。
(実施例2)
実施例1と同様に、125μm厚の2軸延伸易接着PETフィルムからなる基材上にUV硬化性樹脂からなるプリズム43を形成し、プリズム43の頂角V0を90°とし、プリズム43のピッチPを100μmとし、さらに、入射面41aの直交方向Z1に対するプリズム43の光軸基準軸Wの傾斜角度範囲を±10°とした光学シート41を作製した。ただし、同一のプリズム43において、基準回転軸線Cは頂部Vから光軸基準軸Wの長手方向に沿って入射面41aに向かう方向にズレて位置しており、その距離DYを10μmとした。また、同一のプリズム43においては、光軸基準軸Wに対する基準回転軸線Cの位置ズレが2μm以内に収められている。
(実施例3)
入射面41aの直交方向Z1に対するプリズム43の光軸基準軸Wの傾斜角度範囲が±20°となることを除き、実施例2と同様の光学シート41を作製した。
その結果、実施例2及び実施例3のいずれの光学シート41を使用しても、実施例1と同様に、ディスプレイ画面の正面方向に対する角度が0°であるときの光強度が最も高められると共に、正面方向に対する角度が0°から±90°になるまで光強度が滑らかに減少していることが確認された。すなわち、実施例2及び実施例3の光学シート41においても、比較例のような光強度ピークSLpは確認されなかった。さらに、実施例2及び実施例3の光学シート41ではモアレの発生が確認されなかった、すなわち、モアレが解消されたことを確認できた。
なお、実施例3の光学シート41を使用した場合には、ディスプレイ画面上に若干の輝度ムラや点欠陥が確認されたが、実施例2の光学シート41を使用した場合には、上述した輝度ムラや点欠陥は確認されなかった。したがって、輝度ムラや点欠陥の発生を抑制するためには、光軸基準軸Wの傾斜角度範囲を適切に設定することがより好ましい。
この場合には、ステージ部57の回転中心C1と切刃62の頂部V1との相対的な位置関係を任意に調整することができるため、プリズム43の頂部Vと基準回転軸線Cとの位置関係を容易に設定することができる。
さらに、各プリズム43において、その光軸基準軸Wの傾斜角度は、プリズム43の長手方向に向けて連続的に変化することに限らず、例えばプリズム43は、長手方向に向けて光軸基準軸Wの傾斜角度が変化しない部分も含むように形成されていてもよい。
なお、微小突起45は、例えば光を透過するリブや、拡散板31側からプリズム43に入射する光の向きを制御するマイクロレンズとしてもよいが、球形状や多角柱状、あるいは不定形のドット状等、様々な形状に形成されていてもよい。また、複数の微小突起45は、入射面41aに沿ってランダムに配置されていてもよいし、入射面41aの一方向に並べて配列する、あるいは、ストライプ状に配列する等して規則的に配列されていてもよい。
なお、光反射層47は、上述した構成に限らず、例えば、前述した微小突起45の頂部及びその近傍領域に形成されていてもよい。
なお、拡散フィルム71としては、例えば透光性の基材上の一方の面に、拡散ビーズを塗布したものが挙げられる。このような拡散フィルムを設けた場合には、拡散ビーズがマイクロレンズと同様の集光機能を発揮するため、更なる輝度向上を図ることができる。また、光学シート41のプリズム43と液晶表示部13の画素との間に生じるモアレ干渉縞を抑制することも可能である。
なお、拡散板31と光学シート41との間や、光学シート41と液晶表示部13との間には、拡散フィルム71のほかに、プリズムシート、凸レンチキュラーシート、マイクロレンズシート、偏光分離反射シート等を配置してもよいし、これらを適宜組み合わせて配置しても構わない。
さらに、光学シート41の他方の面側には、複数のプリズム43が配列されるとしたが、これに限ることは無く、少なくとも入射面41aの交差方向に突出して凸型に形成された単位レンズが複数並行して配列されていればよい。この単位レンズとしては、上記プリズム43の他に、例えばシリンドリカルレンズが挙げられる。シリンドリカルレンズの場合には、その凸状の曲面が光学シートの出射面となる。また、シリンドリカルレンズの長手方向に直交する断面においては、その頂部の角度が180°となり、上記実施形態と同様の光軸基準軸は頂角を90°に二分する軸線となる。
13 液晶表示部(画像表示部)
21 光源部
31 拡散板
41 光学シート
41a 入射面
43 プリズム
43a 出射面
45 微小突起
47 光反射層
48 開口孔
100 ディスプレイ装置
C 基準回転軸線
DY 距離
P ピッチ(距離)
U2 仮想基準線
V 頂部
W 光軸基準軸
Z1 直交方向
Claims (12)
- 略板状に形成され、一方の面が平坦に形成されて光の入射面をなす光学シートであって、
光の出射面とされる他方の面側には前記入射面の交差方向に突出して凸型に形成されると共に前記入射面に沿って延びる長尺状に並行して配列された複数の単位レンズを備え、 該複数の単位レンズのそれぞれは、
前記入射面に沿う同一の仮想基準線を通り前記複数の単位レンズの配列方向に沿って等間隔をあけて互いに平行に延びる基準回転軸線を回転の中心とし前記基準回転軸線に沿って、頂角を形成する二辺を有する三角形状の断面が揺動して延びる形状に形成されている
ことを特徴とする光学シート。 - 前記複数の単位レンズのうちの一の単位レンズの前記基準回転軸線から前記二辺の交わる頂点までの距離が、前記一の単位レンズの前記基準回転軸線からこれに隣り合う他の単位レンズの前記基準回転軸線に至るまでの距離の0%以上40%以下に設定される
ことを特徴とする請求項1に記載の光学シート。 - 前記複数の単位レンズのそれぞれにおいて前記基準回転軸線に直交する平面内での前記頂角の二等分線である光軸基準軸の、前記入射面の直交方向に対する傾斜角度は、
0°以上45°以下である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学シート。 - 前記複数の単位レンズの長手方向に直交する断面において、前記傾斜角度は、互いに異なる角度に設定されている
ことを特徴とする請求項3に記載の光学シート。 - 前記頂点が前記基準回転軸線上に位置する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光学シート。 - 前記頂点が前記基準回転軸線から離間している
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光学シート。 - 前記単位レンズがプリズムである
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光学シート。 - 前記入射面に、複数の微小突起が突設されている
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光学シート。 - 前記入射面側に、光を反射する光反射層が設けられ、
該光反射層には、その厚さ方向に貫通する光透過用の開口孔が複数形成されている
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光学シート。 - 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の光学シートと、
該光学シートの前記入射面側に配されて、前記入射面に向けて光を照射する光源部とを備える
ことを特徴とするバックライトユニット。 - 前記光源部と前記光学シートとの間に配されて、前記光源部からの光を拡散させて前記光学シートの入射面に入射させる拡散板を備える
ことを特徴とする請求項10に記載のバックライトユニット。 - 請求項10又は請求項11に記載のバックライトユニットと、
前記光学シートの前記出射面側に配されて、前記バックライトユニットからの光を表示光として画像表示を行う画像表示部とからなる
ことを特徴とするディスプレイ装置。
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