JP2009265616A - 光学シート、バックライト装置及びディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入射面側から入射した光を、その光学特性を変換させて出射面側に出射する光学シート20及びこれを用いたバックライト装置10及びディスプレイ装置1において、光を拡散させる光拡散板21と、入射面側から入射した光の一部を該入射面側に反射する再帰反射シート23とを備え、光拡散板の入射面又は出射面を凹凸状に形成するとともに、再帰反射シート23の入射面側への光の反射率を20〜70%にする。
【選択図】図1
Description
この液晶表示装置に代表されるディスプレイ装置では、提供される情報を認識するのに必要な光源を内蔵しているタイプの普及が著しい。このような液晶表示装置は例えば光透過型であり、液晶パネルの背面側に光源を配設し、この光源からの光を面発光に変換して液晶パネルを照射する面光源装置としていわゆるバックライト装置が採用されている。
エッジライト方式は、冷陰極管(CCFT:Cold Cathode Fluorescent Tube)等の光源を平板状の導光板の側端部、即ち表示領域外に配設して、当該光源からの光を導光板内で多重反射させて光を均一にして面発光させることによって表示面を照明する方式である。
直下型方式は、導光板を用いずに液晶パネルの背面、即ち表示領域内に上記光源を配置し、該光源上に配設された拡散部材やレンズシート等を介して光を均一にして面発光させて表示面を照明する方式である。
最近では、ノート型パソコンや携帯情報端末などに用いられる20インチ以下の画面サイズの小型液晶表示装置には、低消費電力化を図ることができるとともに薄型化の容易なエッジライト方式の採用が主流となっている。一方、20インチ以上の画面サイズの中〜大型液晶表示装置においては、エッジライト方式を採用した場合、表示装置の中央付近が端部付近と比較して暗くなり易いため、直下型方式のバックライト装置が多く採用されている。
特に光源と光学シートとの間隔が小さい場合には、光源から出射される光を光学シートによって十分に拡散して均一化することができない。したがって、観察者にとっては、光源の真上の部分が必要以上に明るくなるとともに光源と光源の間の部分が暗くなることで輝度ムラとして視認されてしまうため、光源と光学シートの間において光を拡散すべく十分な間隔を設ける必要があり、結果として、表示装置の厚型化や重量化の原因となってしまっていた。
即ち、本発明に係る光学シートは、入射面側から入射した光を、その光学特性を変換させて出射面側に出射する光学シートであって、前記入射面側から順に、光を拡散させる光拡散板と、前記入射面側から入射した光の一部を該入射面側に反射する再帰反射シートとを少なくとも備え、前記光拡散板は、その入射面又は出射面が凹凸状に形成されているとともに、前記再帰反射シートは、入射面側への光の反射率が20〜70%に設定されていることを特徴としている。
さらに、本発明に係る光学シートの前記再帰反射シートの前記反射率が、ランバート分布を有する拡散光を前記再帰反射シートの入射面側から前記再帰反射シートに入射した際に、前記拡散光の光線量に対する、前記再帰反射シートの入射面側から出射される光線量の比率であり、反射率が20〜70%であることを特徴とする光学シートである。
この点、本発明の光学シートによれば、再帰反射シートを備えていることにより、正面方向に略平行な光の一部は該再帰反射シートでもって入射面側に反射される。従って、当該正面方向に平行な光の偏りによって部分的に正面輝度が高くなるのを抑制することができる。
ここで、再帰反射率とは、ランバート分布を有する拡散光を再帰反射シートの入射面側から入射した際に、再帰反射シートの再帰反射構造によって入射面側から出射される光線量の比率を表したものである。
ランバート分布とは、本発明でいう正面方向と、拡散光の進行方向とのなす角度θとした場合に、余弦角cosθに比例する輝度分布である。
上述のランバート分布の場合、再帰反射率は、再帰反射シートの再帰反射構造が正面方向に略平行に進行する光を効率的に入射面側に出射する構造である程、再帰反射率は大きくなる。これは、ランバート分布では正面方向に略平行に進行する光の光線量の分布が多いためである。
この再帰反射率が20%未満の場合、正面方向に平行である光の再帰反射が不十分となり、光源からの強い正面方向の光の偏りによりランプイメージとして視認されてしまう。一方、再帰反射率が70%より大きい場合では、再帰反射シートから透過する光の量が少なくなり輝度が低下してしまう。発明に係る光学シートにおいてはこれらを勘案して、再帰反射シートの再帰反射率が20〜70%の範囲に設定されているため、輝度を高く維持しながら輝度分布を向上させることが可能となる。
これによって、再帰反射率を50%程度に設定することができ、正面輝度の部分的偏りを適切に制御することが可能となる。
これにより、再帰反射率を適切な範囲に設定することが可能となるとともに、頂部が凸曲面状であることにより、摩擦や衝撃に対する耐久性を向上させることができる。
これによって、再帰反射率を上記適切な範囲に設定することができるとともに、当該レンズアレイから出射する光の高角度での光の出射分布、即ちサイドローブを低減させることが可能となる。
さらに、前記再帰反射シートが、断面凸多角形状をなす複数の線状プリズムが並列に配列されたプリズムアレイを備えるとともに、断面半円弧状又は断面半楕円弧状をなす線状レンズが並列配置されたレンズアレイを備え、これらプリズムアレイ及びレンズアレイが、それぞれの前記線状プリズムと前記線状レンズとの延在方向を直交させて積層されているものであってもよい。
これによって、再帰反射シートにおける再帰反射率を適切な範囲に抑え、正面輝度の部分的偏りを確実に低減させることが可能となる。
これによっても、再帰反射シートにおける再帰反射率を適切な範囲に抑え、正面輝度の部分的偏りを確実に低減させることが可能となる。
これにより、再帰反射率を適切な値に設定できるとともに、サイドローブを低減させて、二次元方向での集光が可能となる。
これによっても、再帰反射率を適切な値に設定できるとともに、サイドローブを低減させて、二次元方向での集光が可能となる。
これによっても、再帰反射率を適切な値に設定することが可能となる。
これにより好適な拡散性能を得ることができる。
また、前記拡散部材の入射面側に拡散フィルムを備えたこものであってもよい。
さらに、前記再帰反射シートの出射面側側に拡散フィルムを備えたものであってもよい。
これにより比較的薄い拡散フィルムを採用することで、光の透過率を高く維持しながら、光拡散性を高めることが可能となる。
このような特徴のバックライト装置においては、光学シートの再帰反射シートで光源側に再帰反射された光が、該光源の背面に位置する反射板にて反射されて再度光学シートに入射される。従って、光の利用効率を高くして輝度の低下を最小限に抑えながら、輝度ムラのない良好な面発光を行うことが可能となる。
さらに、上記のように再帰反射シートの再帰反射率が70%以下に設定されていることにより、再帰反射シートと反射板との間で起こる再帰反射の回数を適切な値にすることができるため、光のロスが不必要に大きくなるのを防ぎ、当該光の利用率を高く維持することが可能となる。
これによっても、上記バックライト装置と同様の作用効果を奏する。
また、本発明に係るバックライト装置及びディスプレイ装置によれば、上記反射シートによって光源側に再帰反射させた光を反射板で反射して再び光学シートに入射させること
ができるため、光の利用効率を向上させることが可能となる。従って、高輝度かつ輝度分布が均一である良好な表示品位を実現することが可能となる。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るディスプレイ装置1は、上方に光を照射するバックライト装置10の上側に、液晶表示素子(画面表示部)2を重ねて設けることで構成される液晶表示装置であり、液晶表示素子2から上側に向けて画像信号によって表示制御された表示光を出射することで、平面状の画像を表示するものである。
以下では、このような配置に基づいて、図1の上方向を単に出射面側、下方向を単に背面側または入射面側と称する。
この液晶表示素子2は、駆動ユニットMに接続されており、この駆動ユニットMによって駆動されるようになっている。
また、紙面奥行き方向に延びる円柱状または角柱状の透明材質からなる導光体を用い、その導光体の上面および底面にLEDを配置したLED光源を光源の代わりに用いても良い。このようなLED光源によれば、導光体の上面および底面からLEDの光を入射して導光体の側面からLEDの光を出射することができる。
また、上記のように隣接する線状の光源12の中心間の距離は、すべての光源12間において均一となっていてもよいし、部分的に間隔を変化させたものであってもよい。
さらに、このような線状の光源12の本数は特に限定されることはなく、例えば本発明の直下型バックライト装置を32インチの液晶表示装置に用いる場合には、線状光源の数を例えば16本、14本、12本、8本等の偶数本にしてもよく、その他奇数本としたものであってもよい。
該光拡散板21を構成する透明樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などを用いられ、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系アクリル樹脂、シリコーン系アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、シクロオレフィンポリマー、メチルスチレン樹脂、フルオレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレンなどが採用されている。
該光拡散粒子としては、無機酸化物または樹脂からなる透明粒子等が用いられる。前者の無機酸化物からなる透明粒子としては、例えば、シリカ、アルミナなどが採用される。
また、後者の樹脂からなる透明粒子としては、アクリル粒子、スチレン粒子、スチレンアクリル粒子及びその架橋体、メラミン−ホルマリン縮合物の粒子、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフルオロビニリデン)、及びETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)等のフッ素ポリマー粒子、シリコーン樹脂粒子等が用いられる。
なお、光拡散粒子として、これらの透明粒子から2種類以上の透明粒子を組み合わせたものであってもよい。また、透明粒子の大きさ、形状は、特に規定されず設計に応じて適宜種々のものを使用することが可能である。
光拡散板21の厚みが0.1〜5mmである場合には、最適な拡散性能と輝度を得ることができる。一方、0.1mm未満の場合には、拡散性能が足りず、5mmを超える場合には、樹脂量が多いため吸収による輝度低下が生じる。
光拡散板21の厚さが25μm未満の場合には、シートのコシが不足し、製造工程やディスプレイ内でシワを発生しやすくなるので好ましくない。また、光拡散板21の厚さが500μmを超える場合には、光学性能に格別問題はないが、剛性が増すためロール状に加工しにくい、スリットが容易にできないなど、従来の光拡散板と比較して得られる薄さのメリットが少なくなるので好ましくない。
このような凹凸構造21aは、中心線平均粗さRaが3μm〜1,000μmであるプリズム形状、またはレンズ形状をなしている。その具体的形状としては、図2(a)〜(i)に示すような形状を適宜採用することができる。即ち、凹凸構造21aとして、(a)三角形プリズムアレイ状のもの、(b)三角形プリズムアレイを構成する線状プリズムの頂点が丸みを帯びているもの、(c)波型状のもの、(d)断面半円弧状の線状レンズが並列配置されたレンズアレイ状のもの、(e)レンズアレイ状を構成する線状レンズの頂点にV字の溝が刻まれたもの、(f)非対称レンズアレイ状のもの、(g)レンズアレイを構成する線状レンズの高さが交互に異なるもの、(h)等脚台形状の凹凸が設けられたもの、(i)五角形プリズムアレイ状のもの等と採用することができる。また、凹凸構造21aはこれらに限定されるものではなく、この他の形状を採用したものであってもよい。
また、この場合の再帰反射率は47%程になる。
なお、図3(d)に示すような断面半円弧状の線状レンズが並列配置された再帰反射構造23aの場合、その再帰反射率は41%程度になる。
多角錐構造である複数のプリズムが格子状に並べることで、サイドローブの低減、2次元方向での集光が可能となる。
これによっても、適切な再帰反射率を得ることが可能となる。
一方、再帰反射構造23aを、例えば図3(f)に示すように、再帰反射シート23のシート面に直交する断面形状が非対称な形状とされたものであってもよい。この場合、再帰反射シート23の出射光の分布も非対称になる。ここで、ディスプレイ装置1の設置場所によっては、画面の上方向、または下方向から観賞することがない場合があり、その際には、観賞しない方向を暗くして、観賞する方向をより明るくすることが好ましい。したがって、上記のように再帰反射構造23aを非対称な形状にすることで、所望の配光分布を得ることが可能となる。非対称な形状の例として、断面形状の一方が曲線形状であり、他方が直線形状で形成され、曲線形状と直線形状が丸みを有して連結されている非対称形状プリズムが挙げられる。
例えば、再帰反射構造23aの直ぐ背面側に光反射性部材が配設されたものであってもよい。該光反射部材は再帰反射構造23aの凹凸の谷部となる部分に対応するように所定のピッチで設けられ、これによって再帰反射率は50〜70%の範囲に設定される。また、この場合であっても再帰反射構造23aは上記のようなプリズム形状やレンズ形状の他、いかなる形状であってもよく、光反射部材の面積率も適宜設計することが可能である。
またはPET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、COP(シクロオレフィンポリマー)、PAN(ポリアクリロニトリル共重合体)、AS(アクリロニトリルスチレン共重合体)等が用いられ、当該技術分野では周知の押し出し成形法、射出成型法、あるいは熱プレス成型等によって形成される。
なお、拡散フィルム22はシワの発生を防ぐためのある程度の厚みを備えていることが必要であり、その厚さは200μm以上あることが好ましい。
光源部11における線状の光源12から出射された光は、一部が光源12から直接的に光学シート20に向けて出射され、他の光は反射板13によって反射された後に光学シート20に向けて出射される。このとき、光源12の配置ピッチに対応する照度ムラは、反射板21の作用によって緩和されるものの、ある程度は残存している。
この光拡散板21に入射する光のうち、光源12から看者側に向って入射した光、即ち光拡散板21の法線方向(以下、正面方向Fとする)に入射した光は、光拡散板21の内部にて拡散されるとともに、光拡散板21の凹凸構造21aによってさらに拡散される。
即ち、例えば図4に示すように、光拡散板21に入射した光が、凹凸構造21aの表面の傾斜角度が最も小さい箇所、即ち凸部の頂点近傍から出射する場合(光線A)には、出射角度が大きく変化せずにそのまま直進していく。一方、凹凸構造21aの表面の傾斜角度がある程度大きな箇所、即ち凸部の頂点と凹部の頂底部の間の傾斜部分から出射する場合(光線B)は、大きく出射角度が変化させられて進んでいく。
即ち、光拡散板21に正面方向Fに平行に入射し凹凸構造21aの頂部から出射される光は正面方向Fとの平行性を保ったまま直進するが、光拡散板21に傾斜して入射した光及び凹凸構造21aの表面の傾斜部分から出射される光は正面方向Fを基準に一定の広がり角をもって出射されることになる。これによって、例えば図5に示すように、光源12から一定の広がり角φ1で光拡散板21に入射した光は、当該光拡散板21で拡散されることで、光拡散板22透過時には、広がり角φ1よりも大きな広がり角φ2を有して出射される。
即ち、例えば図5及び図6に示すように、光拡散板21及び拡散フィルム22を通過して再帰反射シート23に至った光のうち正面方向Fに略平行な光は、再帰反射構造23a中で全反射を繰り返すことで、背面側に向かって再帰反射される(光線C1)。これにより、正面方向Fに略平行な光の光線量が低減されるため、部分的な光線量の隔たりを抑制しランプイメージを消し去ることができる。
一方、図6に示すように、再帰反射シート23の入射面に対して入射角を有して入射した光は、再帰反射されずに、再帰反射構造23aの表面から屈折して液晶表示素子側に出射され、正面方向Fと略平行となるように立ち上げられて出射される(光線C2)。
従って、光源12が放射する光の利用効率を高くしつつ、再帰反射シート23を通過する光を正面方向Fに立ち上げることができるため、正面輝度を高く維持することが可能となる。
一方、再帰反射率が70%より大きい場合では、再帰反射シート23から透過する光の量が少なくなり輝度が低下してしまうとともに、光が再帰反射シート23を透過するまでの再帰反射回数が統計的に増えてしまい、再帰反射による光のロス量が大きくなってしまうため光の利用効率が低下してしまう。
これらを勘案して本実施形態における再帰反射シート23においては、再帰反射率が20%〜70%に設定されているため、輝度分布を分散させてランプイメージを低減することができるとともに、光の利用効率を高く維持して正面輝度を向上させることが可能となる。
さらに、再帰反射シート23によって光源12側に再帰反射させた光を反射板13で反射して再び光学シート20に入射させることができるため、光の利用効率を向上させることができ、高輝度かつ輝度分布が均一である良好な表示品位を実現することが可能となる。
例えば、本実施形態においては光源12として線状光源を用いたものを説明したが、これに限定されず、変形例として点光源30を用いたものであってもよい。以下、この点光源30の例を示す。
この方式では単色の青色LED素子31に蛍光体33を覆うだけで擬似白色発光が実現できるといった生産上の観点からの利点ある。また、この白色LED34においては、蛍光体33を2種類以上用いたものであってもよい。
また、点光源ユニット39を形成する場合LEDの数は限定されない。さらに、隣接する点光源ユニット同士39では発光色を互いに異なるものとすることが好ましい。
具体的な再帰反射構造の形状として、三角プリズムについては頂角が30°(実施例1)、60°(実施例2)、90°(実施例3)、120°(実施例4)、150°(実施例5)のものを測定した。
その他、曲面プリズム状のもの(実施例6)、断面略円形状のシリンドリカルレンズ状のもの(実施例7)、略半球形状をなす単位レンズが格子状に配列されたマイクロレンズ状のもの(実施例8、)略四角錐状(頂角90°)の単位レンズが格子状に配列されたもの(実施例9)、出射面側にレンズ形状を備えるとともに当該レンズ形状の直ぐ入射面側に反射層面積率60%で反射層を備えたもの(実施例10)について測定した。
また、比較例として、頂角が30°の三角プリズム(比較例1)及び出射面側にレンズ形状を備えるとともに当該レンズ形状の入射面側に反射層面積率80%の反射層を備えたもの(比較例2)について測定した。
表1に上記測定結果を示す。
一方、比較例1については再帰反射率が15%を示しており、これにともなって影消し効果について良好な結果が得られなかった。また、比較例2については再帰反射率が75%を示しており、輝度について良好な結果が得られなかった。
したがって、再帰反射率が20〜70%に納まっている実施例1〜10においては、輝度を高く維持しながら輝度分布を向上させることが可能であることがわかった。
2 液晶表示素子
10 バックライト装置
11 光源部
12 光源
13 反射板
20 光学シート
21 光拡散板
21a 凹凸形状
22 拡散フィルム
23 再帰反射シート
23a 再帰反射構造
Claims (18)
- 入射面側から入射した光を、その光学特性を変換させて出射面側に出射する光学シートであって、
前記入射面側から順に、光を拡散させる光拡散板と、前記入射面側から入射した光の一部を該入射面側に反射する再帰反射シートとを少なくとも備え、
前記光拡散板は、その入射面又は出射面が凹凸状に形成されているとともに、
前記再帰反射シートは、入射面側への光の反射率が20〜70%に設定されていること
を特徴とする光学シート。 - 前記再帰反射シートの前記反射率が、ランバート分布を有する拡散光を前記再帰反射シートの入射面側から前記再帰反射シートに入射した際に、前記拡散光の光線量に対する、前記再帰反射シートの入射面側から出射される光線量の比率であり、前記反射率20〜70%であることを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
- 前記再帰反射シートが、断面凸多角形状をなす複数の線状プリズムが並列に配列されたプリズムアレイを備えていることを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
- 前記プリズムアレイにおける前記線状プリズムの頂部が凸曲面状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の光学シート
- 前記再帰反射シートが、断面半円弧状又は断面半楕円弧状の線状レンズが並列配置されたレンズアレイを備えていることを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
- 前記再帰反射シートが、2つの前記プリズムアレイを備え、これらプリズムアレイが互いの前記線状プリズムの延在方向を直交させて積層されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の光学シート。
- 前記再帰反射シートが、2つの前記レンズアレイを備え、これらレンズアレイが互いの前記線状レンズの延在方向を直交させて積層されていることを特徴とする請求項5に記載の光学シート。
- 前記再帰反射シートが、断面凸多角形状をなす複数の線状プリズムが並列に配列されたプリズムアレイを備えるとともに、断面半円弧状又は断面半楕円弧状をなす線状レンズが並列配置されたレンズアレイを備え、これらプリズムアレイ及びレンズアレイが、それぞれの前記線状プリズムと前記線状レンズとの延在方向を直交させて積層されていることを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
- 前記再帰反射シートが、断面凸多角形状をなす複数の線状プリズムが並列に配列されたプリズムアレイを備えるとともに、断面半円弧状又は断面半楕円弧状をなす線状レンズが並列配置されたレンズアレイを備え、これらプリズムアレイ及びレンズアレイが、それぞれの前記線状プリズムと前記線状レンズとの延在方向を直交させて同一平面上に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
- 前記再帰反射シートが、多角錐状をなす複数のプリズムが格子状に配置されたプリズムアレイを備えていることを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
- 前記再帰反射シートが、円錐状をなす複数のプリズムが格子状に配置されたプリズムアレイを備えていることを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
- 前記再帰反射シートが、マイクロレンズが格子状に配置されたマイクロレンズアレイを備えていることを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
- 前記拡散部材の凹凸が中心線平均粗さRaが3μm〜1000μmであることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の光学シート。
- 前記拡散部材と前記再帰反射シートとの間に少なくとも一枚の拡散フィルムを備えたことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の光学シート。
- 前記拡散部材の入射面側に拡散フィルムを備えたことを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の光学シート。
- 前記再帰反射シートの出射面側側に拡散フィルムを備えたことを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の光学シート。
- 請求項1から16のいずれか一項に記載の光学シートと、
該光学シートの入射面側に配設された光源と、
該光源の背面側に配設された反射板とが備えられていることを特徴とするバックライト装置。 - 請求項17に記載されたバックライト装置と、
該バックライト装置からの光照射によって画像表示を行う液晶表示素子とを備えているディスプレイ装置。
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