JP5272498B2 - 噴出気体利用の用紙分離機構及び定着装置並びに画像形成装置 - Google Patents

噴出気体利用の用紙分離機構及び定着装置並びに画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像記録装置における記録媒体搬送経路中の所定位置で記録媒体(以下、用紙という)を搬送部材から分離するにあたって気体を吹き付ける用紙分離機構に関するものである。用紙搬送経路中の所定位置には定着装置の用紙分離部のほかに、両面印刷用搬送装置の下流端分離部、インクジェット式、ワイヤドット式、熱転写式あるいは感熱式の記録部での用紙分離部等が想定される。吹き付けられる気体には、空気、窒素、二酸化炭素等が考えられるが、環境面やコスト面等から空気が主に用いられることになろう。
従来、画像記録装置において用紙の表面に転写されたトナー画像を定着させる装置として、ハロゲンヒータ等を内蔵した定着ローラと、当該定着ローラを加圧する加圧ローラとで形成されたニップ部によって未定着トナー像を有した用紙を挟持・搬送しながら、加熱・加圧する熱ローラ定着方式が知られ、広く利用されている。
また無端状の定着ベルトをハロゲンヒータ等を内蔵した加熱ローラと定着ローラとで張架し、定着ベルトを介して定着ローラを加圧する加圧ローラと定着ベルトとによって形成されたニップ部によって、未定着トナー像を有した用紙を挟持・搬送しながら、加熱・加圧するベルト定着方式も知られている。このようなベルト定着方式は定着ベルトの熱容量が小さいので、ウオーミングアップタイムを短縮でき、省エネになるという利点を有している。
以上の定着方式では、用紙に融着したトナー画像が定着ローラ/定着ベルトに接触するので、定着ローラ/定着ベルトは、離型性に優れたフッ素系樹脂を表面にコーティングされ、用紙分離には分離爪が用いられている。分離爪の大きな欠点は、ローラやベルトと接触するためにローラやベルトの表面に爪跡(傷)を付け易く、その場合には出力された画像にスジが発生するということである。
一般的にモノクロ画像形成装置の場合、定着ローラは金属ローラの表面にテフロンコーティングしたものであり、分離爪が接触しても傷になり難く、寿命も長かった。そのため、巻き付きジャム等の防止を優先させて、長い間分離爪が使用されてきた。しかしながら、カラー画像形成装置の場合には、色の発色性を良くするため、表層をシリコーンゴムにフッ素コートしたもの(一般的には数十ミクロン程度のPFAチューブを使用する)か、シリコーンゴムの表面にオイルを塗ったものを使用している。ただ、このような構成では、表層が軟らかく、傷が付き易い。表層に傷が付くと定着画像にスジ状の傷が生じることから、今ではカラー画像形成装置では分離爪のような接触手段を殆ど用いず、大半は非接触分離を行っている。
非接触分離では、トナーと定着ローラとの粘着力が高いと定着後の用紙がローラに巻き付くため、容易に巻き付きジャムを発生するようになる。特にカラー画像形成では何層もの色が積層されており、粘着力が高まるために巻き付きジャムが発生し易い。現在、カラー画像形成装置における用紙分離では、主に次の方式が採用されている;
〔1〕定着ローラ/定着ベルトとの間に微小なギャップ(約0.2〜1mm)を空け定着ローラ/定着ベルトの長手方向/幅方向に平行に延在する分離板を用いる非接触分離板方式;
〔2〕定着ローラ/定着ベルトとの間に微小なギャップ(約0.2〜1mm)を空け所定間隔に配された分離爪を用いる非接触分離爪方式;
〔3〕用紙の腰の強さと定着ローラ/定着ベルトの湾曲部弾性とで自然に剥離させるようにしたセルフストリッピング方式。
しかしながら、いずれの方式でも隙間が空いているため、薄紙や先端余白が少ない用紙を通紙する時、あるいは写真等のべた画像を通紙する時は、用紙が定着ローラ/定着ベルトに密着したまま隙間を通過して、密着巻き付きが生じたり、逆に分離板や分離爪等に突き当たって、ジャムが発生することがある。
そこで非接触分離方式の補助措置として、空気を用紙分離位置に吹き付けることが以前から提案され、使用に供されている。提案された構成は数多くあるが、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5にそれぞれ開示されたようなものがある。
ここで、吹き付ける空気を供給する手段は特許文献4,5に代表されるように、今迄は多くの場合、コンプレッサー/エアポンプであり、このようなコンプレッサーを用いて圧縮空気を生成し、電磁弁によって吐出制御を行ってきている。このような方法は、大量な空気を高圧で供給できる反面、
〈1〉装置が大型化する;
〈2〉高圧空気を得るまでにコンプレッサーの空気圧縮に時間がかかり、装置始動直後に使用できない;
〈3〉電磁弁を必要とし、全体の構成部品が多く、非常に高コストである;
〈4〉コンプレッサーの駆動音がうるさく、オフィスで使用するには無理がある;
〈5〉空気装置が大型であり、大電力を消費するため省エネにはなり得ない。
したがって、コンプレッサーを利用する対象商品は一台1000万円〜数千万円もするような大型の機械であって、フルカラー高速印刷機が主なものであり、専門のオペレータがいるような機械システムであった。
特開昭51−104350号公報 特許第2876217号公報 特開平11−334191号公報 特開2007−187715号公報 特開2007−240920号公報
そこで、本発明者は、大量の圧縮空気を生成するコンプレッサーや大型のエアポンプに代えて用紙分離時の瞬間のみ動作させる小型の空気供給装置を別途提案したが、そのような小型の空気供給装置でも従来のコンプレッサーでも空気供給系として利用することができ、用紙分離に際して吹き付ける気体の量が僅かでも用紙搬送部材から確実に用紙を分離することができる用紙分離機構を得ることを本発明の目的とする。
上記目的は、本発明にしたがって、複数の回転体のニップ部に挟持搬送される用紙に対して用紙搬送方向下流側で且つ記録媒体搬送方向に直交する方向に分布配置され上記ニップ部に向けて圧縮気体を噴出する複数のノズル部材と、当該複数のノズル部材を保持・位置決め固定して各ノズル部材の空気吐出口を固定し、ノズル部材に圧縮気体を供給する供給経路を内蔵し、ニップ部から分離搬送される用紙を案内するガイド面を有する分離ガイド板とを備えて構成される、噴出気体利用の用紙分離機構にして、上記ノズル部材の気体噴出側先端が上記分離ガイド板のニップ部側先端よりも突き出て、上記分離ガイド板の先端は前記ノズル部材を位置決め固定する箇所から両辺(記録媒体搬送方向に直交する方向、記録媒体幅方向)にずれるに従って記録媒体搬送方向下流側へ後退していることで、達成される。
ノズル部材が分離ガイド板のガイド面より記録媒体の搬送経路側へ出っ張っていれば、好ましい。ノズル部材の気体噴出側先端が丸みを付けられているのも好都合である。ノズル部材が分離ガイド板から着脱自在に構成されていれば、なおよい。そしてノズル部材を位置決め固定するために分離ガイド板には角体断面のスリットが切られ、ノズル部材の横断面がスリットの角体断面に対応していれば、一層好ましい。
ノズル部材の気体噴出口を取り囲む少なくとも3面が指向壁として機能していることも好適である。分離ガイド板は上下2分割構成で形成され、供給経路断面を上下に2等分するようになっているのも目的に適っている。ノズル部材の分離ガイド板取り付け側基部が円柱部に形成され、当該円柱部にOリングを備えて、ノズル部材が分離ガイド板に挟持嵌合されているのも、好適である。
本発明によれば、複数の回転体のニップ部に挟持搬送される用紙に対して用紙搬送方向下流側で且つ記録媒体搬送方向に直交する方向に分布配置され上記ニップ部に向けて圧縮気体を噴出する複数のノズル部材と、当該複数のノズル部材を保持・位置決め固定して各ノズル部材の空気吐出口を固定し、ノズル部材に圧縮気体を供給する供給経路を内蔵し、ニップ部から分離搬送される用紙を案内するガイド面を有する分離ガイド板とを備えて構成される、噴出気体利用の用紙分離機構にして、上記ノズル部材の気体噴出側先端が上記分離ガイド板のニップ部側先端よりも突き出て、上記分離ガイド板の先端は前記ノズル部材を位置決め固定する箇所から両辺にずれるに従って記録媒体搬送方向下流側へ後退しているので、上記ニップ部近くにノズル部材の気体噴出口を配することができ、低出力の空気供給源を利用する場合でも、用紙搬送部材である複数の回転体のニップ部から用紙を確実に分離することができる。分離ガイド板の先端よりノズル部材が突き出て、分離ガイド板の先端がノズル部材を位置決め固定する箇所から両辺にずれるに従って記録媒体搬送方向下流側へ後退していることで、用紙分離構造の先端部分の面積を可能な限り減らすことができ、圧縮気体による用紙のたわみ量も少なくて済むため、ニップ部を出る用紙を掬い易く、非接触型分離爪の機能も十分に果たすことができる。従来の用紙分離機構は、用紙分離ガイド板の上に単純にノズルが乗る形態をとっているものが多く、分離された用紙は用紙分離ガイド板の底面に沿って排紙される。このような形態では、全体の厚みが増し、定着ローラ/定着ベルトとノズルを接近させると用紙分離機構と定着ローラ/定着ベルトが接触しがちなのでノズルを後退させざるを得ない。そうすると、吹き付け空気の圧力が下がって用紙分離に不利である。大型のコンプレッサーを用いて空気供給する場合には吹き付け空気の圧力低下をカバーできるが、微妙な圧力調整には不向きであり、また空気供給源の出力が低くなると用紙分離が不確実となる。本発明者が実際に行った実験でも、空気力によって用紙先端を用紙分離ガイド板の下側に湾曲させて分離する際、高速で排紙されてくる用紙を一瞬で湾曲させるための力(空気力)は相当な大きさであり、このことからノズルはニップにできるだけ近くに配置させることが必要であり、本発明はこれを実現する。
ノズル部材が分離ガイド板のガイド面より記録媒体の搬送経路側へ出っ張っていれば、用紙を案内搬送するガイド面の摺擦抵抗が減る。ノズル部材の気体噴出側先端が丸みを付けられていれば、ニップ部を出る用紙の先端がガイド部材に衝突する際の用紙傷付きを緩和する。ノズル部材が分離ガイド板から着脱自在に構成されていれば、繰り返し用紙が衝突して傷付いたり、ジャムによって損傷するノズルのみを簡単に交換でき、経済的である。ノズル部材を位置決め固定するために分離ガイド板には角体断面のスリットが切られ、ノズル部材の横断面がスリットの角体断面に対応していれば、ノズル部材の取り付けにあたって倒れや傾きが防がれ、ノズル部材の取り付け位置精度を高めることができる。ノズル部材の気体噴出口を取り囲む少なくとも3面が指向壁として機能していれば、空気噴出方向を絞ることができ、空気衝突力をアップさせることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置を示すもので、タンデム型間接(中間)転写方式の複写機である。装置本体には、中央に、無端ベルト状の中間転写体10が設けられている。中間転写ベルト10は、図1に示す通り、支持ローラ13、14、15、16に掛け回して、図中時計回りに回転搬送可能とする。
この図示例では、支持ローラ15の左側に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置17を設けている。クリーニング部材にはウレタンなどのブレード状のものを用い、中間転写体回転方向に対しカウンター方向に当接している。ブレードにより回収されたトナーは、クリーニング装置内の搬送部材(図示せず)により装置奥側へ搬送され、重力などにより下方へ落下させることでトナー回収用ボトル(図示せず)へと収容される。トナー回収用ボトルには、回収トナー量を検知する手段が設けられており、満杯時には装置を停止させるなどでトナーがあふれる事態を防止している。
また、中間転写ベルト10のベルト上辺上方には、その搬送方向に沿って、ブラック・マゼンタ・シアン・イエロ−の4つの画像形成手段が横に並べて配置されており、タンデム画像形成装置を構成している。タンデム画像形成装置の上方には、露光装置21が設けられている。
一方、中間転写ベルト10のベルトループ下中央に配された支持ローラ16の対向側には、2次転写ローラ23が備えられている。2次転写ローラ23を備える2次転写装置のシート搬送下流側には、転写シート上の転写画像を定着する定着装置25が設けられている。定着装置25は、定着ベルト/ローラ26に加圧ローラ27を押し当てて構成されている。
不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータで支持ローラ14、15、16の1つを回転駆動して、支持ローラ13を含む他の支持ローラが従動回転し、中間転写ベルト10を回転搬送する。同時に個々の画像形成手段において、その感光体40を回転し、各感光体40上にそれぞれ、ブラック・マゼンタ・シアン・イエローの単色画像を形成する。そして、中間転写ベルト10のベルト移動に伴って、それら単色画像を順次転写して中間転写ベルト10上に合成カラー画像を形成する。
他方、スタートスイッチを押すことにより、給紙装置の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンクに多段に備えられた給紙カセット44の1つから転写シートを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体内の給紙路に導き、レジストローラ48に突き当てて止める。そして、中間転写ベルト10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ48を回転し、中間転写ベルト10と2次転写ローラ23との間にシートを送り込み、2次転写ローラ23で転写してシート上にカラー画像を記録する。
画像転写後のシートは、2次転写装置のベルト24で搬送して定着装置25へと送り込み、そこで熱と圧力とを加えて転写画像を定着した後、排出ローラ49で排出し、排紙トレイ上にスタックする。一方、画像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写体クリーニング装置17で、画像転写後にベルト上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成装置による再度の画像形成に備えられる。
次に定着装置25を、図2に基づいて詳細に説明する。この定着装置25のユニットは、ベルト定着方式で構成されている。ベルト定着方式の狙いは、表面の熱容量を少なくして、スイッチON後、素早く温度上昇させることにある。更にベルト定着方式の狙いは、定着ローラの表面硬度を加圧ローラの表面硬度よりも柔らかくして(ゴム層を厚くする)、加圧ローラとのニップを出た用紙が下向きになるようにし、定着ローラ/定着ベルトからの分離性を向上させることにある。本例のように、用紙分離ユニットの分離能が十分なものであれば、定着ローラと加圧ローラの表面硬度を等しくして用紙を両ローラニップ部の接線方向に排出させるのもよい。
加熱ローラ52に内蔵された3本のヒータ55で定着ベルト53の表面を加熱し、加熱された定着ベルト53が定着ローラ51と加圧ローラ27の間の定着ニップ部で未定着画像を加熱・加圧し、それにより画像を定着する。
ここで定着ベルト53は、ポリイミドフィルムの基材をシリコーンゴムの表層で覆ったものである。定着ローラ51は、ローラ芯金54の上にゴム層56を構成してなるものである。定着ローラ51と加熱ローラ52とに掛け回された定着ベルト53はベルトテンション57で所定程度に張られている。加圧ローラ27は、芯金61の上にゴム層63を構成し、ヒータ62を内蔵している。ヒータ62の目的は、加圧ローラ27からも加熱して定着ニップ部の温度低下を防ぐことにある。ゴム層56,63の材質はシリコーンゴムで、耐熱性と画像の発色性を向上させる狙いを有する。互いのゴム厚さを変えて、つまり定着ローラ側のゴム厚を厚くして、定着ローラ側に食い込むように設定されている。
本方式では定着ベルト53、加圧ローラ27とも表面はシリコーンゴムで、粘着性があるため、ベルト表面にシリコーンオイルを僅かに塗って用紙64を剥がれ易くしている。定着ニップ部の上流側には、定着入口ガイド板65が配され、用紙64を定着ニップ部に案内している。定着ニップ部を出た用紙64は、用紙分離ユニット70の下面に案内されながら、排紙下ガイド67との間を通り抜けて、その後、排紙上ガイド66と排紙下ガイド67との間を通って排紙される。
図3に斜視図で示す本発明に係る用紙分離ユニット70は、分離ガイド板90と当該分離ガイド板の長手方向(搬送される用紙の幅方向)に所定間隔で配されたノズル(図示の例では3個)80から構成される組立体で、用紙が定着ニップ部を出る直前に、後述するエアポンプからエアチューブ50を介して供給される空気をノズル80から吐出し、その空気力によって、用紙を剥離、分離するものである。空気圧による用紙分離の観点からはノズルの数が多いほど好ましいが、空気供給源の出力等の関係もあり、搬送用紙の幅方向の複数箇所に空気を噴射することで用紙分離を実現する。用紙分離ユニット70はノズル80が最も先に突き出ていて、その両辺にずれるに従って用紙ガイド板の先端案内部は後退している。
図4はノズル80の斜視図である。耐熱性樹脂で製作されたノズル80の丸みを付けられた先端部81や平坦な底面82は、用紙が突き当たるため、表面にフッ素コーティングが施されている。理想的には、用紙分離ユニット70全体を耐熱性樹脂で作って表面コーティングすることであり、コスト的な観点からは必要最小限のノズル80のみをフッ素コーティングの耐熱性樹脂とする。本例では、ノズル材質としてデュポン社製べスペルを使用し、フッ素コーティングはPFA2層コーティングである。実験結果では、剥がれ、傷等の発生も無く、耐熱性、高寿命が確保できた。底面を高い精度で平滑にできれば、フッ素コーティングは必須ではない。ノズル先端部81の丸みを付けられた部分での肉厚は0.1mm〜0.2mmであり、底部側は平坦になっている。
ノズル80の幅寸法L1は後述する分離ガイド板のスリット幅寸法(図6のL2)とほぼ対応し、ノズル80を分離ガイド板に嵌合する。ノズル80の空気吐出口の両側に形成された壁83は、吐出空気の指向性を高めるためのものであり、つまり、吐出された空気が横に分散しないようにするためのものであり、これによって吐出方向を絞って空気の衝突力をアップさせる。ノズル80の後端側のノズル円筒部84は、分離ガイド板のノズル装着開口部との位置決め連結と空気導入口の両方の機能を有している。ノズル円筒部84に形成されたOリング溝85には、Oリング86が嵌められている。
一方、分離ガイド板90は、図5の上板91と図6の下板92から構成されている。上板91、下板92にはそれぞれ、断面半円の溝93,94が長手方向とノズル取り付け位置へ繋がる用紙搬送方向に形成されており、上板91と下板92を重ね合わせたときに、上下の溝93,94が断面円形の空気経路を形成する。上板91と下板92の合わせ面は平滑に形成され、両板を複数のネジ等を用いて固定したときに空気漏れが生じないように気密性が保たれるようになっている。更にシール性を向上させるために、合わせ面にフィルム状パッキンを貼り付けたり、シール剤(液状パッキン)を塗ってもよい。上板91と下板92のノズル取り付け位置は切り欠けられ、スリットになっており、そのスリット幅L2はノズルを殆ど隙間なく装着できるように規定されている(後述のように、スリットの幅方向と奥行き方向の両方向に生じる極めて僅かな隙間はOリングによって漏れ止めされる)。また、このスリットは、切り欠けにより形成される分離ガイド板の壁面によって、長手方向(幅方向)と奥行き方向(用紙搬送方向、前後方向)の直角度もでていて、ノズルを差し込んで装着する際に倒れや傾きを防いでいる。下板92は、図6に示されるように、ノズル取り付け位置が最も先に突き出ていて、その両辺にずれるに従って後退する薄肉の先端案内部95を有している。
上板91と下板92を重ね合わせた際の図3におけるA-A方向から見た断面状態を図7に示し、これに対応するノズルの断面を図8に示し、分離ガイド板90にノズル80を装着して用紙分離ユニット70として完成した場合の断面を図9に示す。
上板91と下板92を重ね合わせて分離ガイド板90とした際、上板91の溝93と下板92の溝94によって長手方向空気経路96、分岐経路97が形成される。分岐経路97の前方がノズル取り付け開口98であり、ここにノズル円筒部84(図4、図8)が嵌合される。下板92の底面99は排紙ガイド面を兼ねている。
ノズル80を用紙ガイド板90に装着しネジ88で固定した際、ノズル円筒部84に形成されたOリング溝に嵌められたOリング(図8、図9には不図示)によって、ノズル80が分離ガイド板90の取り付け開口98に装着されると、僅かな隙間がシールされ、空気漏れが生じない。ノズル円筒部84の後端に面取り87がしてあれば、空気導入が一層スムーズになる。
またノズル80を用紙ガイド板90に装着しネジ88で固定した際、用紙ガイド板90の薄肉の先端案内部95は、ノズル底面82(図8、図4)よりも僅かに持ち上がっている(Y1)。またノズル80の先端部は、用紙ガイド板90よりも前(定着ニップ部寄り)にX1だけ出ている。つまり、ノズル80の方が用紙ガイド板90よりも相対的に飛び出ている。
これによって、図10に示すように、定着ニップ部を抜けた用紙64は必ずノズルに当たった後に用紙ガイド板に当たり、用紙ガイド板に沿って排紙されるようになる。既述のように、ノズルは表面コーティングしてあり、過酷な条件でも安定して用紙分離できる。
図10で分かるように、ノズルを分離ガイド板のスリットに嵌合することで、分離ガイド板とノズルが一体となり、用紙分離ユニットの高さ(厚み)が薄く形成され、ノズル先端が定着ニップ部に近づき、吹き付け空気を無駄なく定着ニップ部に当てることができ、用紙分離性能をアップでき、用紙を容易に分離できる。ノズル先端は分離の観点からは鋭角になっているのが良いが、その場合、ジャム時に用紙やベルトに傷をつけたり、更にはジャム処理時に作業者の手を傷つけたりするので、少しR形状をもたせる。本例では、先端Rを0.5〜1mmとした。排紙される用紙先端はノズルの下面82に沿って抜けていく。ここで、下面が凸であると画像に線傷が付くため、下面をフラットにする。用紙がL1幅に当たることで用紙への衝突力が分散され、画像に傷が付き難くなる。そして表面にフッ素コーティングしてあることで、トナー等が付着し難くなっている。
図10でも分かるとおり、ノズル先端に対し用紙先端は分離時に僅かなギャップがある状態で分離されている。そのため、ノズル先端の肉厚が厚かったり、空気力が弱かったり、定着ローラ/定着ベルトとノズル先端間のギャップが広かったりすると、すぐにジャムにつながる。本例では、ギャップを約0.8〜1mm、ノズル出口の空気圧力を0.01Mpa、ノズル数3個、ノズル先端肉厚0.1〜0.2mmとして、用紙の画像先端余白を1mmとして、分離実験を行い、紙厚で連量45kg〜135kg、およびコート紙等が分離できることを確認した。
以上のような用紙分離ユニット70は、本例では定着ローラ寄りに配置されているが、画像形成装置が両面印刷機能を有する場合には、加圧ローラ側にも用紙分離ユニットを配し、定着ローラ/定着ベルト側と加圧ローラ側にそれぞれ空気吹き付けを行うのが好ましい。
ノズル80に空気を供給する装置である空気吐出装置を次に説明する。既述のように、本例の空気吐出装置は小型なものであるが、本発明に係る用紙分離機構に空気供給する構成自体は限定されず、従来のコンプレッサーのものでもよい。
図11は空気吐出装置を正面方向から見た縦断面図、図12は空気吐出装置の側面方向(図11の左方向)から見た縦断面図、図13は空気吐出装置のポンプ部の構成を示す平断面図、図4は駆動部付近を示す平断面図である。これらの図に示すように、空気吐出装置は装置筐体を構成する前後側板150,151及び底板152を有している。その前後側板150,151の間にはシリンダ153及びシリンダ保持板154が、それぞれ前後側板150,151にネジ止め固定されている。シリンダ保持板154は、シリンダ153を背後から支持する部材である。シリンダ153内にはピストン155が配設され、後述する機構によりピストン155は図11において左右方向に往復移動する。シリンダ153の先端面にはボス143が突設されている。このボス143内には、シリンダ内部の空気を吐出させるエア吐出口141(図13)が設けられており、そのエア吐出口141の先端部にチューブ142が嵌め込まれている。ピストン155の移動により圧縮されたシリンダ153内の空気は、エア吐出口141からチューブ142を通って外部に吐出される。以下、空気吐出装置の構成と動作について詳しく説明する。
底板152上には一対の保持板180,181が立設されている。その保持板180,181には4本のロッド軸187〜190が支持される。各ロッド軸の一方側端部はネジ部となっており、他端部は抜け止めのため大径部となっている(図12)。その大径部の端面にはドライバ等によりネジ締めできるように溝が形成されている。保持板180,181のロッド軸取り付け部は、奥側の保持板180にネジ穴191が、前側の保持板181に嵌合穴192が、それぞれ4個所(上下2個所ずつ)形成されている(図13)。すなわち、ロッド軸187〜190は、前側の保持板181の嵌合穴192に差し込まれ、先端ネジ部を奥側の保持板180のネジ穴191にネジ止めすることで、前後保持板180,181間に固定支持される。各ロッド軸187〜190にはガイドコロ183〜186がそれぞれ回転可能に装着されている。ガイドコロ183〜186は、コロの両側でロッド軸に装着されたEリングにより、軸方向に位置決めされている。また、ガイドコロ183〜186は、図12及び図13から分かるように、軸方向中央部が両側に比べて小径となっており、その小径部は、ガイド軸170の外形(本例では円形断面)に合わせてR形状(凹形)に形成されている。なお、ガイドコロ183〜186の中央小径部は「V」字状の形状でも良い。
ガイド軸170は、上下左右に配置された4つのガイドコロ183〜186の間に配置され、ガイドコロ183〜186にガイドされて図11,13の左右方向に直線移動可能となっている。上記のネジ穴191及び嵌合穴192は、ガイドコロ183〜186を装着したロッド軸187〜190を取り付けたときに、ガイドコロ183〜186とガイド軸170とが、ガタつくことなく且つ無理なくガイド軸170が移動できるように、前後の保持板180,181に高精度の位置加工がなされている。上記したように、ガイド軸170をガイドコロ183〜186が上下から挟持し、そのガイドコロ183〜186はロッド軸187〜190に対してEリングにより軸方向に位置決めされているので、ガイド軸170が移動するに際して、前後あるいは上下に振れることがなく、精度良く直線移動(本例では水平移動)できるように構成されている。
シリンダ153の内部に配置されるピストン155は、ガイド軸170の先端(図11の左側端部)にロッド172を介して装着されている。ピストン155の先端部付近に設けられた溝部には、Oリング156が嵌装されている。そして、ガイド軸170の後端(図11,13の右側端部)には、ピストンの位置を検知するためのフィラー194がネジ止め固定されている。フィラー194を検知するセンサ195は本例では透過型の光センサを用いており、ガイド軸170が図11,13の右方向に移動してきて、フィラー194の先端がセンサ195の光を遮断すると、後述する駆動モータが停止される。本例では、この位置(図1,13で示す位置)がポンプのホームポジション(HP)となる。
シリンダ153及びピストン155は本例では円筒形である。上記したように、本例では、ガイド軸170が精度良く直線移動できるように構成されており、したがって、ピストン155はシリンダ153内を精度良く往復移動(平行移動)するようになっている。ここで、ポンプ機構においては、ピストンの平行動作(直線移動)は必携であるが、ピストンの回転止めも重要である。すなわち本例においては、ピストン155が回転してしまうと、ガイド軸170も回転するためにフィラー194が回転し、センサ195の検知部に入らずにセンサ本体に衝突してしまう。また、本例では後述するようにベルト駆動方式を採用しており、その駆動ベルトが傾いてしまうために安定しなくなる。そこで、本例においては、ピストン155が回転しないように構成している。図13に示すように、前後保持板180,181の上部の側面に互いに対向するようにレール100,101が設けてある。一方、図1及び図3に示すように、上記ガイド軸170には駆動アーム106が嵌装されている(駆動アーム106の上部に設けたガイド軸挿入穴にガイド軸170が貫通されている)。更に、駆動アーム106には、上記ガイド軸挿入穴と直交する方向に別の軸穴が設けられており、この軸穴に軸ピン(図示せず)が嵌め込まれている。その軸ピンは、ガイド軸170に設けた同じく不図示の貫通穴に圧入されており、軸ピンがガイド軸170に対して直交するように設けられている。そして、軸ピンの両端部にコロ105,105が回転可能に装着され、レール100,101上を移動するようになっている。なお、コロ105,105は、不図示のEリングにより軸ピンから抜け止めされる。このように、ガイド軸170に圧入させた軸ピンの両端にコロ105,105を取り付け、そのコロ105,105がレール100,101に当接して移動するように構成することによって、ガイド軸170に装着されているピストン155の回転が防止される。つまり、ピストン155が回転しようとしても、コロ105がレール100又は101に当接することによって回転が防止される。
次に、ピストン155を駆動する機構について説明する。
図11,14に示されるように、本例の空気吐出装置は駆動源としてステッピングモータ110を備えている。ステッピングモータ110のモータ軸にはプーリ111が装着固定されている。また、前後側板150,151間に軸支されたドライブ軸112にはプーリ113が装着固定されており、上記プーリ111とプーリ113の間に第1駆動ベルト(タイミングベルト)115が架設されている。更に、ドライブ軸112には駆動プーリ114が装着固定されている。また、ドライブ軸112と平行に、前後側板間に軸支されたアイドラ軸117にはアイドラプーリ118が装着固定されている。そして、上記駆動プーリ114とアイドラプーリ118の間に第2駆動ベルト(タイミングベルト)116が架設されている。ガイド軸170に連結された駆動アーム106の下端部には、第2駆動ベルト116の上辺部が挟まれネジ止めされることで、第2駆動ベルト116に駆動アーム106が締結固定される。
このような構成において、ステッピングモータ110の回転は第1駆動ベルト115を介してドライブ軸112に伝達され、更に、ドライブ軸112から第2駆動ベルト116を介して駆動アーム106に伝達され、駆動アーム106に連結されたガイド軸170を軸方向(図1の左右方向)に移動させる。これにより、ピストン155がシリンダ153内を移動する。本例では駆動源としてステッピングモータを用いており、図1に示すホームポジション(本例ではシリンダ容積が最大となる下死点をHP位置に設定している)とシリンダ容積が最小となる圧縮位置(上死点)の間のストローク分だけピストン155が移動するように、ステッピングモータ110のステップ数が設定されている。実際の制御では、電源が投入されると、センサ195の出力に基づいてホームポジションを確認して停止し(ホームポジションに停止し)、その位置を基準として圧縮方向に設定したストローク分だけ移動するようにステッピングモータ110が回転し(図11において反時計回り=モータ正転とする)、次に、同じストローク分だけ戻るようにステッピングモータ110が逆回転(図11において時計回り)してホームポジションに戻る。このピストン155の一往復の動作において、エア圧縮,エア吐出,エア吸入の動作が完了する。
図15は、ピストン155の先端部を示す部分拡大図である。図に示すように、ピストン155の先端面には、ピストン内部と外部を連絡する吸気口158が設けられている。この吸気口158を閉鎖できるように本例では略三角形をしたリーフ弁160が押え板161を介してピストン先端面に固定されている。なお符号159はピストン先端面に設けられたネジ穴である。リーフ弁160は初期状態でピストン先端面に隙間なく密着し、吸気口158を閉鎖している。そのリーフ弁160は、例えばポリエステルフィルム又はステンレス鋼で作られており、板厚は0.05〜0.2mmで、可撓性を有しており、押されても容易に元の状態に戻ることができる。
ピストン155が圧縮方向(図1で左方向)に移動するとき、リーフ弁160はピストン先端面に密着して吸気口158を塞ぎ、ピストン内部への空気漏れを防止する。そして、ピストン155が膨張方向に移動するときには、リーフ弁160を押し広げて空気がピストン内部からシリンダ内に吸入される。このようにしてピストンの動作と連動して空気の吸気を行なっている。なお、本例ではピストン側にエア吸入弁を設ける構成であるが、シリンダ側(例えばシリンダ頭部の端面)にエア吸入弁を設けても良い。
ところで、ピストンが圧縮方向に移動する際にシリンダ内に空気を溜めておかずにピストン移動とともにそのまま空気を吐出させてしまうと、吐出圧を高くすることができず、勢い良く空気を吐出することができない。そこで、本例の空気吐出装置においては、シリンダ153のエア吐出口141(図13)に開閉部材(シャッタ部材)を設け、所定のタイミングで開閉部材を開放する(所定のタイミングになるまで開閉部材を閉じておく)ように構成することで、吐出圧を高めて勢い良く空気を吐出できるように構成している。
図13に示すように、エア吐出口141が設けられているボス143には、エア吐出口141と直交する方向に貫通穴(本例では円形穴)144が設けられている。その貫通穴144には切替軸135が挿入されている。切替軸135は、装置側面に突設された突起部137に嵌め込まれた軸受138と貫通穴144とに挿入されて回転可能に支持される。切替軸135の一端(図で下端)にはEリングが装着され、他端側には円板部材134(とその円筒部134a)が固定されることによって、切替軸135の抜け止めと軸方向の位置決めがなされている。切替軸135のエア吐出口141に相当する位置には、平板カット部140が設けられている。平板カット部140は、円筒形の切替軸135の一部を切り欠いて平板状に設けたものであり、本例では、平板部が軸心を通る平面(平板)となるように、平板部の両側を同じ形状で切り欠いたものである。この平板カット部140が図13に示すように鉛直方向に向いた状態では、平板カット部140がエア吐出口141を塞ぎ、シリンダ153内のエアはエア吐出口141から出ることはできない。そして、平板カット部140が90度回転して水平方向を向くと、エア吐出口141が開放され、シリンダ153内のエアは平板部の両側を通ってエア吐出口141から出ることができる。
本例では、切替軸135を90度回転させることにより、平板カット部140の向きを鉛直方向と水平方向とに切り替え、エア吐出口141の閉鎖と開放とを切り替えるように構成しているわけである。また、次に説明する機構により、そのエア吐出口141の閉鎖と開放の切り替え(すなわち切替軸135を90度回転させること)を所定のタイミングで切り替えることによって、所定のタイミングになるまでエア吐出口141を閉鎖させておき、シリンダ内部の圧力を高めて勢い良く空気を吐出できるように構成している。
図14に示すように、ドライブ軸112の奥側端部にカム板131が固定されている。カム板131は、図16に示すように扇形の形状をしており、外周円弧部131aと直線部131bとを有している。なお、外周円弧部131aと直線部131bとの接続部は、後述するカムフォロワ(コロ242)の動きを滑らかにするため、R形状に形成している。
また、図14に示すように、奥側の側板151の外側面には軸240が凸設固定されている。その軸240に対し、リンクレバー241が回転可能に軸支されている。リンクレバー241は図16に示すように長細い板状の部材であり、一方側端部にはカムフォロワとなるコロ242が軸支されている。また、リンクレバー241の他方側端部には長穴243が形成されている。その長穴243には、上記した切替軸135の一端に固着された円板部材134の端面に突設された係合ピン139が遊嵌されている。
リンクレバー241と装置筐体との間に引張りスプリング157が架設され、コロ242をカム板131の周面に押し付けるようにリンクレバー241を付勢している。引張りスプリング157の付勢と共に、リンクレバー241の長穴243に円板部材134の係合ピン139が挿入し、リンクレバー241のコロ242がカム板131の周面に当接し、軸240が固定されているので、カム板131の回動に従ってコロ242が移動され、リンクレバー241が揺動する。そして、リンクレバー241の揺動により、係合ピン139を介して円板部材134が所定の範囲(角度)だけ回動される。本例においては、円板部材134の回動範囲が約90度となるように、上記カム機構が構成されている。
図16は空気吐出装置のピストン155がホームポジションに位置する状態を示している。このとき、リンクレバー241はほぼ水平状態となり、円板部材134の係合ピン139は下端近傍のやや右寄りに位置しており、切替軸135に設けた平板カット部140が鉛直方向に向いて上述したエア吐出口141を閉鎖している(図16の状態)。この状態から、ドライブ軸112が図16において反時計回りに回転することによってピストン155が圧縮方向に移動する。そして、ピストン155の圧縮方向への移動とともにカム板131が回動して、その外周円弧部131aがコロ242と接する範囲(図17に示す位置まで)では、カムフォロワであるコロ242の位置が変化しないためリンクレバー241は動かず、円板部材134も回転しないため、エア吐出口141は閉鎖されたままである。そのため、ピストン155の移動に伴ってシリンダ153内の圧力が高まってくる。
そして、図17に示す位置からカム板131が更に回転し、コロ242がカム板131の外周円弧部131aから外れる(直線部131bと摺接する)と、スプリング157の付勢力によってリンクレバー241が時計回りに回動する。すると、長穴243内の係合ピン139が押されて円板部材134が図中反時計回りに回転される。これによって切替軸135(とその平板カット部140)が回転し、図18に示すように、エア吐出口141が開放される。コロ242が外周円弧部131aから外れて直線部131bの内側端部131cまで移動するカム板131の回転角度は、ピストン155の移動距離にすると僅かであり、したがって、ごく短時間の間にエア吐出口141が閉鎖状態から開放状態に変化することになる。そのため、シリンダ内で高められていた空気の圧力が一気に開放され、エア吐出口141から勢い良く空気が吐出される。
本例では、ピストン往復動作におけるカム板131の回転角度は約126度であり、ホームポジション(図16の位置)から約92度回転した位置(回転範囲の約3/4位置)よりエア吐出口141が開き始める。そして、残りの約34度(回転範囲の約1/4)カム板131が回転する間にエア吐出口141が完全に開放される。
図18は、ピストン155が最大圧縮位置(上死点)に達したときの状態を示すものである。この位置からカム板131は更に図中の反時計回りに回転することはなく、ピストン155が最大圧縮位置からホームポジションに戻る過程で図中時計回りに(即ち、圧縮工程とは逆方向に)回転する。この逆転時に、カム板131の直線部131bによってコロ242が押し上げられ、リンクレバー241が図18において反時計回りに回動され、それによって円板部材134が図中時計回りに回転して、エア吐出口141が閉鎖される。エア吐出口141が閉鎖された後、外周円弧部131aがコロ242に摺動する範囲(図17から図16の範囲)では、エア吐出口141の閉鎖状態が維持される。
このように、本例の空気吐出装置においては、ピストンと機械的に連結された開閉部材をエア吐出口に設け、そのエア吐出口を圧縮工程における所定のタイミングまで閉じておき上死点付近の短時間でエア吐出口を開放させることができるので、シリンダ内でエア圧力を高めることが可能となり、また、その圧力が高められた空気を一気に吐出させることができる。
画像形成装置の概略構成図である。 定着装置の概略構成図である。 本発明に係る用紙分離機構の斜視図である。 用紙分離機構を構成するノズルの斜視図である。 用紙分離機構を構成する分離ガイド板の上板の斜視図である。 用紙分離機構を構成する分離ガイド板の下板の斜視図である。 分離ガイド板の断面図である。 ノズルの断面図である。 分離ガイド板にノズルを装着した用紙分離機構の断面図である。 用紙分離機構を定着装置の所定位置に取り付けた場合の拡大図である。 空気吐出装置の正面断面図である。 空気吐出装置の右側面断面図である。 空気吐出装置のポンプ部平面断面図である。 空気吐出装置の駆動部付近を示す断面図である。 ピストン先端を示す部分拡大図である。 シリンダ内の圧縮空気を勢い良く吐出するため構造部分の図である。 シリンダ内の空気を圧縮する途中の構造部分の位置関係を示す図である。 シリンダ内の圧縮空気を吐出した直後の構造部分の位置関係を示す図である。
符号の説明
50 エアチューブ
70 用紙分離ユニット
80 ノズル
88 ネジ
90 分離ガイド板

Claims (10)

  1. 複数の回転体のニップ部に挟持搬送される記録媒体に対して記録媒体搬送方向下流側で且つ記録媒体搬送方向に直交する方向に分布配置され上記ニップ部に向けて圧縮気体を噴出する複数のノズル部材と、当該複数のノズル部材を保持・位置決め固定して各ノズル部材の空気吐出口を固定し、ノズル部材に圧縮気体を供給する供給経路を内蔵し、ニップ部から分離搬送される記録媒体を案内するガイド面を有する分離ガイド板とを備えて構成される、噴出気体利用の記録媒体分離機構にして、上記ノズル部材の気体噴出側先端が上記分離ガイド板のニップ部側先端よりも突き出て、上記分離ガイド板の先端は前記ノズル部材を位置決め固定する箇所から両辺にずれるに従って記録媒体搬送方向下流側へ後退していることを特徴とする、記録媒体分離機構。
  2. 上記ノズル部材が分離ガイド板のガイド面より記録媒体の搬送経路側へ出っ張っていることを特徴とする、請求項1に記載の記録媒体分離機構。
  3. 上記ノズル部材の気体噴出側先端が丸みを付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の記録媒体分離機構。
  4. 上記ノズル部材が分離ガイド板から着脱自在に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の記録媒体分離機構。
  5. 上記ノズル部材を位置決め固定するために上記分離ガイド板には角体断面のスリットが切られ、上記ノズル部材の横断面がスリットの角体断面に対応していることを特徴とする、請求項4に記載の記録媒体分離機構。
  6. 上記ノズル部材の気体噴出口を取り囲む少なくとも3面が指向壁として機能することを特徴とする、請求項1に記載の記録媒体分離機構。
  7. 上記分離ガイド板は上下2分割構成で形成され、供給経路断面を上下に2等分するようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の記録媒体分離機構。
  8. 上記ノズル部材の分離ガイド板取り付け側基部が円柱部に形成され、当該円柱部にOリングを備えて、ノズル部材が分離ガイド板に挟持嵌合されていることを特徴とする、請求項7に記載の記録媒体分離機構。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の用紙分離機構を備えた定着装置。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の用紙分離機構を備えた画像形成装置。
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