JP2007199462A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー画像を担持した用紙の先端を加熱ローラ等の加熱部材から非接触で確実に剥離すると共に、剥離直後の用紙の画像面が搬送ガイド部材に接触して起こる画像品質不良を防止する定着装置を有する画像形成装置の提供。
【解決手段】加熱手段を有する回転体1と、前記回転体1に対向して配置された回転体2とにより形成されるニップ部にて、未定着トナー画像を担持した用紙を挟持し、加熱加圧しながら搬送して前記未定着トナー画像を前記用紙に定着する定着装置を備えた画像形成装置であって、前記回転体1の周面に密着した前記用紙の先端部、及び剥離面に連続してパルス状の圧縮気体を吐出する圧縮気体吐出手段と、前記用紙の先端の進行と共に、前記パルス状の圧縮気体のパルス幅またはパルス周期を変化させるように前記圧縮気体吐出手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図9

Description

本発明は、電子写真技術による複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置、及び、それらの画像形成装置に使用される定着装置に関する。
電子写真技術による画像形成装置には、未定着トナー画像を担持した用紙を、対向するローラ、あるいはベルト等の回転体により形成したニップ部にて挟持し、加圧加熱しながら搬送して、トナー画像を用紙に定着する定着装置が広く用いられている。
このような定着装置は、回転体1である内部に加熱手段であるヒータを有するローラ状の加熱部材、又は適宜な加熱手段に巻き回された加熱ベルトのような加熱部材に、回転体2であるローラ状又は複数のローラに巻き回されたベルト状の加圧部材を対向させて配置し、これらの二つの部材の間にトナー画像を担持した用紙を挟み、加圧加熱しながら搬送して定着処理を施すものである。
このような方式の定着装置においては、用紙上に形成された未定着のトナー画像が前記加熱部材の表面に直接接触するため、溶融したトナーの粘性により用紙が加熱部材に貼り付き、用紙が加熱部材から剥離しない、いわゆる巻き付き事故を起こす可能性がある。このような問題を回避するために、金属又は耐熱性の樹脂で作られる剥離爪を設け、この剥離爪の先端を加熱部材の周面に当接するように配置して、加熱部材に巻き付いた用紙の先端部を周面から剥離する剥離爪方式と呼ばれる方法が広く採用されるようになった。
図1は、剥離爪を備えた定着装置の概念図である。
定着装置7は、内部にヒータを有する加熱部材である加熱ローラ71(回転体1)、加圧部材である加圧ローラ72(回転体2)、剥離爪73等から構成されている。
トナー画像を担持した用紙Pの先端は、図に示される矢印aの方向から、加熱ローラ71、及び加圧ローラ72により作られるニップ部NPに送られる。ニップ部NPにおいて加圧加熱されたトナー画像は用紙Pに定着され、ニップ部NPの接線方向である矢印bの方向に送り出されることが望ましいが、溶融したトナーの粘着性により、矢印cのように加熱ローラの周面に沿って進む場合もある。このような場合に対応するために、加熱ローラ71の周面に当接する剥離爪73を設けて、用紙Pの先端と加熱ローラとの間に剥離爪73の先端が入り込むように構成して、用紙Pの先端を加熱部材71から剥離する。
しかしながら、剥離爪方式においては、剥離爪を常に加熱ローラ71の周面に当接させるために、剥離爪には小さな押圧力がかけられている。このため、剥離爪の先端部、及び加熱ローラ71の周面は摩耗すると共に、時には、加熱ローラ71の周面の付着物が剥離爪の先端に堆積して、これが原因となり加熱ローラ71の周面に傷を発生させる場合もある。
また、剥離する用紙Pは、定着直後の画像面を剥離爪に接触させながら進行することから、擦り傷等の画像品質の低下をもたらす場合がある。
加熱ローラ71の周面に発生する傷を軽減するために、剥離爪の代わりに剥離シートを用い方法も多く採用されている。しかしながら、この方法においては、剥離シートや剥離後の用紙の搬送方向を規制する搬送ガイド部材が用紙Pの定着直後の画像面に接触することから、しばしば、画像乱れや、光沢ムラ等の画像品質の低下をもたらす。
上述したような不都合に対応するために、用紙を加熱ローラの周面から剥離するための剥離爪や剥離シートの様な用紙に直接接触する部材を設けずに、エアーポンプ、空気開閉弁、空気ガイド部材等からなるエアーパッファを設けて、予め設定したタイミングで加熱部材に貼り付いている用紙の先端部に空気を吹き付ける方法を採用した定着装置も登場するようになった(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このエアーパッファによる加熱ローラからの剥離方法は、剥離爪による方法に比較して、剥離性能を発揮させるための条件が微妙である。例えば、用紙の先端部のトナー画像の付着量、用紙の種類や厚さ等により、吹き付ける空気の圧力、空気量、時間を変更する必要がある。
より安定した剥離性能を実現する提案としては、図2で示すように、エアーパッファの圧搾空気の吐出口であるノズル75を、ニップ部NPの下流に設けた搬送ガイド部材702の第1面と加熱ローラの間に設け、このエアーパッファにより吹き付ける空気をパルス状として、画像情報、及び、記録媒体(用紙P)に関する情報を基にしてパルスの高さ、あるいはパルス幅を制御することによって用紙Pの先端を加熱ローラから剥離して、用紙の先端を前記搬送ガイド部材702の第2面に導く提案もある(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、前記提案によっても、加熱ローラから剥離した用紙の先端は直ちに前記搬送ガイド部材702に導かれることから、定着直後のトナー画像面を担持した用紙Pは、前記搬送ガイド部材702の第2面にトナー画像面を接触させながら搬送されることになり、画像面の擦り傷、汚れ、光沢ムラ等の品質不良は完全には解消されない。このような画像面の品質不良は、特に、カラー画像において問題視されることが多い。
特開2005−49647号公報(第7頁、段落0025) 特開2005−128333号公報(第29頁、図2)
本発明は、上述したような状況に鑑みてなされたもので、その目的は、トナー画像を担持した用紙の先端を加熱ローラ等の加熱部材から非接触で確実に剥離すると共に、剥離直後の用紙の画像面が搬送ガイド部材に接触して起こる画像品質不良を防止する定着装置を有する画像形成装置を提供することにある。
前記課題は、以下に記載する発明により達成される。
1.加熱手段を有する回転体1と、前記回転体1に対向して配置された回転体2とにより形成されるニップ部にて、未定着トナー画像を担持した用紙を挟持し、加熱加圧しながら搬送して前記未定着トナー画像を前記用紙に定着する定着装置を備えた画像形成装置であって、
前記回転体1の周面に密着した前記用紙の先端部、及び剥離面に連続してパルス状の圧縮気体を吐出する圧縮気体吐出手段と、
前記用紙の先端の進行と共に、前記パルス状の圧縮気体のパルス幅またはパルス周期を変化させるように前記圧縮気体吐出手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
2.前記制御手段は、前記用紙の先端部を検知する用紙検知センサから送られた検知信号を受信し、受信後の経過時間を基に、前記パルス状の圧縮気体のパルス幅またはパルス周期を変化させるように前記圧縮気体吐出手段を制御することを特徴とする1に記載の画像形成装置。
3.給紙トレイに装填した用紙の種類、坪量を入力する入力操作手段を備え、
前記制御手段は、入力された用紙の種類、坪量を参照して、前記パルス状の圧縮気体のパルス幅またはパルス周期を決定し、前記圧縮気体吐出手段を制御することを特徴とする2に記載の画像形成装置。
4.前記制御手段は、用紙の搬送速度を参照して、前記パルス状の圧縮気体のパルス幅またはパルス周期のを決定して前記圧縮気体吐出手段を制御することを特徴とする2又は3に記載の画像形成装置。
本発明によれば、トナー画像が定着された用紙の先端を、加熱部材である加熱ローラ等の回転体1から前記回転体1への損傷を与えること無く確実に剥離すると共に、且つ、用紙の定着直後のトナー画像面が搬送ガイド部材と接触することにより引き起こされる画像品質不良発生の恐れがない定着装置、及び、この定着装置を有する画像形成装置が提供される。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図3は、複写機、ファクシミリ、プリンタの機能を有する、通称、複合機と呼ばれるデジタル式の画像形成装置Gの概略構成図である。
画像形成装置Gは、本体の上部に自動原稿送り装置ADFを有し、本体は、画像読み取り手段1、画像書き込み手段2、画像形成手段3、入力操作手段4、給紙手段5、排紙再給紙手段6、および、定着装置7、制御手段C等から構成されている。
自動原稿送り装置ADFは、原稿載置台11に載置された原稿を原稿剥離手段12によって一枚ずつ原稿搬送手段13に送り出し、原稿搬送手段13は送られた原稿を原稿排紙手段14に搬送し、原稿排紙手段14は送られた原稿を原稿排紙台15に排紙する。原稿画像は原稿搬送路に設けられた、画像読み取り手段1の原稿画像読み取り位置であるスリット21にて読み取りがなされる。
原稿両面の画像を読み取る場合には、一対のローラを有する原稿反転手段16によって、第1面を読み取られた原稿が表裏反転されて、再度、原稿搬送手段13に送り出されることにより第2面の読み取りがなされる。読み取りが終了した原稿は原稿排紙台15に排紙される。
画像読み取り手段1は、原稿画像を読み取って画像データを得るための手段であり、スリット21の位置にて、ランプ231により光照射された原稿画像を第1ミラーユニット23と、第2ミラーユニット24と、結像レンズ25とによりライン状のCCDである撮像素子26に結像させている。撮像素子26から出力された信号は、制御手段Cの画像処理部においてA/D変換され、シェーディング補正、画像圧縮等の処理がなされてメモリMに画像データとして保存される。
画像書き込み手段2は、メモリMから呼び出されて所定の画像処理が施された画像データに基づき、レーザビームとポリゴンミラーとにより、帯電手段32によって一様帯電されて回転している像担持体31の表面を走査して、像担持体31の面上に原稿画像に対応した静電潜像を形成する。
前記静電潜像は、画像形成手段3の現像手段34により反転現像されて、トナー画像が像担持体31上に形成される。
トナー画像形成のタイミングに対応して、手差し給紙手段55、もしくは、用紙Pを収容するカセットやトレイを有する給紙手段5からは、用紙Pが給送され、搬送ローラ56により搬送され、タイミングローラ39によって像担持体上に形成された前記トナー画像との位置合わせのための同期が取られて転写領域に送り出される。
転写領域において、像担持体31の表面に形成されたトナー画像は、転写手段35により反対極性に帯電された用紙Pに転写される。
トナー画像を担持した用紙Pは、分離除電手段36の作用により、像担持体31の表面から分離し、定着装置7に送られる。
定着装置7において、トナー画像を担持した前記用紙Pは、回転体1である加熱ローラ71と回転体2である加圧ローラ72とにより加熱加圧を受けながら搬送され、トナー画像が用紙Pに定着されて、排出ローラ63によって機外の排紙台64に排出される。
なお、用紙Pを表裏反転して排紙台64に排出する場合には、切換ガイド62により、用紙Pを排紙再給紙手段6に導き、用紙Pをスイッチバックさせて排出ローラ63に送る。
また、用紙Pの両面に画像形成をする場合には、第1面の定着を終えた用紙Pを、切換ガイド62により排紙再給紙手段6に導き、反転部65にて反転させた後、給紙のための搬送路66に送り出し、第2面の画像形成に供する。
一方、用紙Pへのトナー画像の転写を終えた像担持体31の表面は、クリーニング手段37により残留トナーが除去されて次なる画像形成に向けての準備がなされる。
図4は、画像形成装置Gの制御関係を示すブロック図である。
制御手段CはCPU、メモリMを始め、図に記されてはいないが演算ユニット、I/Oポート、通信用インターフェイス、駆動回路等を有するコンピュータシステムであり、図示の各手段、又は装置とは対応するI/Oポート、通信用インターフェイス、駆動回路にて接続されている。
また、制御手段Cによる制御は、メモリMに格納されている所定のプログラムが実行されることによりなされる。
自動原稿送り装置ADFにも、制御手段Cに比較して規模は小さいが、CPUを中心とした同様な制御手段が設けられており、制御手段Cとは、通信手段Rにて接続されている。
なお、本図では、本発明の説明に直接関係しないブロックの記載が省略されている。
図5は、本発明による定着装置の概念図である。
加熱ローラ71(回転体1)は、内部にヒータHを備え、周辺に熱伝導性の高い弾性体701を有している。
加圧ローラ72(回転体2)は、周辺に弾性体720を設けた、又は弾性体を設けないローラである。
ノズル75a〜75nは、最も一般的な圧縮気体である圧縮空気を矢印gの方向に吐出する空気ガイド部材である。進行してくる用紙Pの先端部はノズル75a〜75nから吐出する圧縮空気によって加熱ローラ71から剥離し、剥離した用紙Pは画像面に引き続き吐出される圧縮空気により搬送ガイド部材78に向けて押圧される。
矢印a方向に進行してきたトナー画像を担持した用紙Pは、先端が用紙検知センサSにより検知され、ニップ部NPで加圧加熱され、ニップ部NPの出口にて加圧ローラ72(回転体2)の接線方向eに向かって送り出される。用紙Pの先端部は、常に加熱ローラ71(回転体1)の表面から用紙Pが持つ剛性により剥離することが望ましいが、既に説明したように、溶融したトナーの粘性により、用紙Pの先端部の画像面は加熱ローラ71に密着したままの状態で矢印fのように進行する場合もある。
用紙Pと加熱ローラ71との密着の強さ、あるいは用紙Pの先端部を加熱ローラ71から剥離するために必要とされる力は、用紙Pの先端部の画像のトナー量と、用紙の剛性とに依存する。従って、使用される用紙Pの中で最も剛性が低く、且つ、先端部に最もトナーが多量に付着するトナー画像を有する用紙P、即ち、定着後に最も剥離が困難な用紙に対し、確実に用紙Pの剥離が行われるように用紙Pの先端部に吹き付ける空気の強さと時間を決定する。
しかしながら、このような剥離条件を全ての用紙に適用すると、剥離のし易い用紙P、例えば、剛性が高く、先端部にトナー画像が存在しないという用紙Pの場合には、加熱ローラ71と、すでにノズル75からの圧縮空気の吐出前に加熱ローラ71から剥離している用紙Pの先端部との間に無用な多量の空気が吹き付けられることになり、用紙Pの先端部を加圧ローラ72の方向に導いてしまう危険や、無用な空気の吐出により加熱ローラ71の温度低下という弊害をもたらす。
このような弊害を防止するために、図6にて例示するような、吐出する空気の量を圧力や吐出時間を制御することによって用紙先端部の剥離に必要な最小量に抑え、i方向に進行しようとする先端部をノズル75の直下に設けた搬送ガイド部材77の下方に導き、用紙Pの先端部以降の剥離を搬送ガイド部材77により行い、搬送ガイド部材77、78によってが用紙Pの進行方向(搬送方向)がh方向になるように規制する手段もあるが、このような規制は、既に説明したように定着直後の画像面が搬送ガイド部材77に接触することにより実現されるものであることから、画像品質の低下を招いてしまう。
本発明は、定着直後の画像面が接触する恐れがある搬送ガイド部材77を省き、先端剥離後も、引き続き用紙Pの画像面に吐出量が制御された空気を送り続けることにより、剥離後の用紙Pの背面を搬送ガイド部材78に導くことによって、図5に示すように、用紙Pの進路(搬送方向)をj方向に
するものである。
図7は、圧縮気体吐出手段80の概念を示すブロック図である。
本実施の形態で、圧縮気体吐出手段80に使用される気体は空気であるが、窒素等、使用する気体は適宜に選択できる。
圧縮気体吐出手段80は、ポンプ81、タンク82、ダクト83、電磁弁84a、84b、複数の電磁弁84n、ノズル75a、75b〜75n、吐出制御手段88等から構成される公知の技術手段である。
ポンプ81は、空気ポンプであり、タンク82は、圧力センサ85を有する空気タンクである。タンク82内の空気圧は、圧力センサ85から吐出制御手段88に送られた圧力信号を基に、タンク82内の空気圧が設定されている空気圧を維持するようにポンプ81の作動が制御されることにより、ほぼ一定の圧力が維持される。
ダクト83を介して複数のノズルから吐出する圧縮空気は、複数の電磁弁84a〜84nの開閉により吐出が制御される。これらの電磁弁84a〜84nの開閉動作は吐出制御手段88によって制御される。また、電磁弁84a〜84nは、応答速度が1〜5msの高速のものが使用される。
ノズル75a〜75nは内径が1〜1.5mmの空気ノズルである。ノズルは、用紙Pの幅方向に所定の間隔をおいて並べられており、それらの先端は加熱ローラ71の周面に接触しない範囲の最も接近した位置に所定の角度αを持たせて配置される(図5参照)。前記所定の角度αとは、ノズルと水平面のなす角度であり、ノズル先端から吐出した圧縮空気が加熱ローラ71の周面と進行してくる用紙Pの先端との界面に効率よく当たる角度として、加熱ローラ71及び加圧ローラ72の直径や弾性率と、実験結果とにより決定されるものである。また、所定の間隔とは、画像形成装置Gに使用される用紙Pの搬送幅により決められるものであり、例えば、3〜5個のノズルが幅方向に並べられた場合の間隔をいう。なお、用紙Pの幅の外に配置されたノズルは対応する電磁弁が閉状態になるように制御され、圧縮空気の吐出は行わない。
次に、これらのノズルから圧縮された空気を吐出する制御について説明する。
進行する用紙Pの先端の速度が、例えば400mm/sであった場合、用紙Pの先端部が10mm進行するのに必要な時間は、25msとなる。もし、周期が5ms(パルス周波数200Hz)のパルス状の圧縮空気がノズルから吐出されたとすると、先端部が10mm進行する間に5回のパルス状の圧縮空気が吐出されることになる。
図8は、上述の例を説明する図であり、電磁弁84a、84b〜84nを駆動するために制御手段Cから圧縮気体吐出手段80の吐出制御手段88に送られる駆動パルス信号を示すものである。
用紙Pの先端は、用紙検知センサSにより検知され、検知信号を受信した制御手段Cは、受信後の経過時間を基に用紙検知センサSから進行した用紙Pの先端位置を算出する。制御手段Cは、算出結果が予め設定したある値、例えば用紙の先端がニップ部NPの出口に到達する値T(1)になった時に、前記駆動パルス信号を圧縮気体吐出手段80の吐出制御手段88に送る。吐出制御手段88は、電磁弁84a、84b〜84nに、前記駆動パルス信号に対応した駆動電圧V1を印加する。
図8(1)は、駆動パルス信号のデューティ比(オンオフ比)が50%の場合を示し、図8(2)は、デューティ比が80%の場合を示す。図8(3)は40%の場合を示す。
図9は、用紙Pの先端の進行と共に、デューティ比を変化させた例を示す図である。
用紙Pの先端が検知されると、T(1)秒後に、電磁弁84a、84b〜84nは、周期がTS、デューティ比が80%の駆動パルス信号に対応して開閉され、その後、T(2)秒後からは周期がTS、デューティ比が40%の駆動パルス信号に対応して開閉される。このように開閉される電磁弁84a、84b〜84nにより、連続したパルス状の圧縮気体がノズル75a〜75nから吐出される。なお、以降同様にT(3)、T(4)〜T(N)を設けてデューティ比を変化させても良い。
図10は、用紙Pの先端の進行と共に、駆動パルス信号の周期(パルス周波数)を変化させた例を示す図である。
この場合、用紙Pの先端が検知されると、T(1)秒後に、電磁弁84a、84b〜84nは、パルス幅W1、パルスの周期WS1の駆動パルス信号に対応して開閉され、その後、T(2)秒後からは、パルス幅W1は一定として、パルスの周期WSをWS1からWS2に変化させ開閉されている。
図9にて説明した、駆動パルス信号のデューティ比の制御、又は図10にて説明した駆動パルス信号の周期の制御は、どちらか一方を制御しても良いし、両方を制御してもよい。
このような制御は、用紙Pの先端部の剥離を行うタイミングでは単位時間当たりの吐出する空気の量が多くなるように、先端が剥離した後には、進行する用紙Pの自重により剥離方向の力が働くことから、徐々に少なくなるように、場合によってはゼロとなるように制御される。
また、用紙先端部の剥離と剥離後の用紙先端部をガイドに沿わせて進行させるために必要な単位時間当たりの空気の吐出量は、用紙の種類(紙種)や坪量によっても変わることから、図9にて説明した、駆動パルス信号のデューティ比の制御、又は図10にて説明した駆動パルス信号の周期の制御は、用紙Pの進行と共に単位時間当たりの空気の吐出量を用紙の種類(紙種)や坪量も考慮したものでなければならない。
図11は、実験により得られたパルスの最適なデューティ比を示すデューティ比テーブルの例である。このテーブルは、実験結果により作成されるもので、予め、制御手段CのメモリMに記憶させるものであり、また、入力操作手段4によって新規設定や変更が可能なものである。このデューティ比テーブルTBL(N)、N=1〜Nは、圧縮気体吐出手段80が圧縮空気の吐出を行う際に、制御手段Cが圧縮気体吐出手段80の吐出制御手段88に送る駆動パルス信号のデューティ比を決定するためのプログラムである駆動パルス信号制御101の実行により参照される。
図12は、駆動パルス信号制御101の流れを示すフローチャートである。
用紙Pの先端が用紙検知センサSにより検知されると、検知信号は制御手段Cに送られ、プログラムである駆動パルス信号制御101の実行が開始される(ステップS1:Y)。次いで、タイマTの計時が開始され(ステップS2)、用紙Pの先端が、剥離のためのノズル75a〜75nからの圧縮空気の吐出を受ける位置に到達する時間T(1)に至ったか否かの判定がされる(ステップS3、S4)。
タイマTの値TTが、用紙Pの先端に圧縮空気の吐出を開始させる時間T(1)に到達すると(ステップS4:Y)、もし、何らかの理由でデューティ比テーブルTBL(1)が設定されていない場合には、ルーチンから出て(ステップS5:N)、設定されている場合には、予め入力操作手段4にて入力され、メモリMに記憶されている紙種と坪量をテーブルTBL(1)を参照する際のキー情報として取り出し(ステップS6)、キー情報を基にテーブルTBL(1)からデューティ比を決定する(ステップS8)。
制御手段Cは、決定された前記デューティ比の駆動パルス信号を圧縮気体吐出手段80の吐出制御手段88に送り、圧縮気体吐出手段80は、送られた前記駆動パルス信号に対応する電磁弁84a〜84nの開閉により前記デューティ比の圧縮空気の吐出を行う(ステップS9)。
圧縮空気の吐出開始と共に、現在1であるNに1を加算して(ステップS10)、デューティ比を変更する次の時間T(2)に到達すると(ステップS4:Y)、既に説明したステップS5からステップS10までのステップが、参照するテーブルTBL(N)がなくなるまで繰り返される。
なお、図12のフローチャートのステップ8に記載される「デューティ比の決定」を「パルス周期(パルス周波数)の決定」に置きかえると、図10を基に説明したパルス周期制御が行われる。この場合には、デューティ比テーブルTBLのデューティ比欄が周期(周波数)欄に置きかえられた周期テーブルTBLFが設けられ、デューティ比テーブルTBLと同様なタイミングで参照される。前記周期テーブルTBLFに設定される項目や値も、入力操作手段4により新規設定、変更が可能である。
また、デューティ比テーブルTBLと周期テーブルTBLFとを設け、所定のタイミングで、一方または両方のテーブルを参照するようにしても良い。
また、用紙Pの搬送速度が、可変となっている画像形成装置の場合には、デューティ比テーブルTBLまたは周期テーブルTBLFの紙種欄、坪量欄にさらに搬送速度欄を加え、設定された搬送速度も考慮してデューティ比または周期を決定するようにしても良い。
以上、説明したように、本発明は、用紙Pの先端の進行位置と、使用する用紙の種類(紙種)と、坪量とを基に、吐出するパルス状圧縮空気のパルス幅、またはパルス周期を制御することによって、剥離に必要な空気の単位時間当たりの吐出量と、剥離した用紙Pの背面が搬送ガイド78に沿って進行するのに適合する単位時間当たりの吐出量とを最適にするものであり、また、これらの吐出量制御をデジタル的に行っていることから、入力操作手段4から所定のテーブルへの入力操作を行うことにより、容易に且つ正確に、パルス状圧縮空気の吐出のタイミング及び単位時間当たりの吐出量を決定する数値の設定や変更ができるものである。
剥離爪を備えた定着装置の概念図である。 パルス状の空気吐出とガイド部材による用紙剥離を行う定着装置の概念図である。 画像形成装置の概念図である。 画像形成装置の制御関係を示すブロック図である。 定着装置の概念図である。 搬送ガイド部材により規制されながら搬送される用紙の進路を示す概念図である。 圧縮気体吐出手段の概念を示すブロック図である。 制御手段から送られる駆動パルス信号示す図である。 用紙Pの先端の進行と共に、デューティ比を変化させた例を示す図である。 駆動パルス信号の周期(パルス周波数)を変化させた例を示す図である。 デューティ比テーブルの例である。 駆動パルス信号制御の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
4 入力操作手段
7 定着装置
C 制御手段
G 画像形成装置
NP ニップ部
P 用紙
S 用紙検知センサ
71 加熱ローラ(回転体1)
72 加圧ローラ(回転体2)
78 搬送ガイド部材
80 圧縮気体吐出手段
88 吐出制御手段

Claims (4)

  1. 加熱手段を有する回転体1と、前記回転体1に対向して配置された回転体2とにより形成されるニップ部にて、未定着トナー画像を担持した用紙を挟持し、加熱加圧しながら搬送して前記未定着トナー画像を前記用紙に定着する定着装置を備えた画像形成装置であって、
    前記回転体1の周面に密着した前記用紙の先端部、及び剥離面に連続してパルス状の圧縮気体を吐出する圧縮気体吐出手段と、
    前記用紙の先端の進行と共に、前記パルス状の圧縮気体のパルス幅またはパルス周期を変化させるように前記圧縮気体吐出手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記用紙の先端部を検知する用紙検知センサから送られた検知信号を受信し、受信後の経過時間を基に、前記パルス状の圧縮気体のパルス幅またはパルス周期を変化させるように前記圧縮気体吐出手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 給紙トレイに装填した用紙の種類、坪量を入力する入力操作手段を備え、
    前記制御手段は、入力された用紙の種類、坪量を参照して、前記パルス状の圧縮気体のパルス幅またはパルス周期を決定し、前記圧縮気体吐出手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、用紙の搬送速度を参照して、前記パルス状の圧縮気体のパルス幅またはパルス周期のを決定して前記圧縮気体吐出手段を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
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