JP5270671B2 - 航空機の貨物室の中で物体、特に荷物を移動させる装置 - Google Patents

航空機の貨物室の中で物体、特に荷物を移動させる装置 Download PDF

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Description

本発明は、航空機の貨物室の中で物体、特に荷物を移動させる装置に関する。
乗客輸送用の航空機では、乗客は自分の荷物の一部を航空機の客室に持ち込む一方で、よりかさばる荷物とより重い荷物は貨物室で運ばれる。後者の荷物は、コンベアの助けを借りて、または牽引式荷物運搬用台車に載せて航空機まで運ばれる。荷物を航空機の貨物室の扉まで運ぶことのできるコンベアが存在している。貨物室の内部での整頓は、手作業で行なわれることが最も多い。作業者は、貨物室に到着した荷物を手で掴み、貨物室の中に収納する。荷物を貨物室の中に配置するこうした作業はきつい。貨物室は比較的狭いスペースであり、その中では立ったままでいることがほとんどできない。さらに、荷物の中には重いものがある可能性がある。最も難しいのは、荷物を積み込むときに最初の荷物を貨物室の奥に配置しに行くことや、荷物を下ろすとき、取り出すために貨物室の奥にある荷物を探しに行くことである。
荷物を貨物室の中に配置するためのこうしたあらゆる困難があるため、乗客の荷物の積み降ろしにかかる時間は比較的長くなる。したがって乗客は、航空機から降りた後、空港で自分の荷物を待たねばならない。この事実があるため、多数の乗客は、自分の荷物がたとえ比較的かさばるものであっても、貨物室で運ぶよりもすべての荷物を客室に持ち込むほうを好む。
乗客が自分の荷物を貨物室で運ばせるよう仕向けるため、そして客室内にスペースができて旅行中と乗機/降機時に乗客をより快適にできるようにするため、貨物室で運ばれた荷物を回収するための待ち時間を短くする必要がある。
特許文献1には、荷物を航空機の貨物室に積み込む装置が記載されている。この装置は、上方ベルトと下方ベルトを有するベルトコンベアを備えている。このベルトコンベアの各端部にはロールが1つづつ接続されていて、その2つのロールは、航空機の貨物室の同じ1つの端部に位置する。ベルトコンベアは、上方ベルトと下方ベルトとともに常に貨物室の全長にわたって延びている。可動壁がベルトコンベアの上方ベルトに取り付けられている。この可動壁と、ベルトコンベアの上にある物とを移動させるため、一方のロールは巻き取られ、他方のロールは繰り出される。またはそれと逆のことが起こる。
特許文献2のほうは、トラックなどの車両、より詳細にはセミトレーラのトレーラに関する。記載されている装置は、可動壁に接続されたベルトコンベアを備えている。可動壁は、トレーラの一端に位置するロールの表面に巻き付くケーブルによって作動するとともに、ガイド用ロールの表面を通ってトレーラの他端に巻き付くベルトコンベアによっても作動する。
特許文献3のほうには、トレーラの台を完全に引き出すとき、またはトレーラをダンプカーのように利用するとき、完全に引っ込めることのできる荷降ろし用コンベアを備えたトレーラが開示されている。
WO98/38087 ヨーロッパ特許第0081695号 フランス国特許第2029896号
そこで本発明は、航空機の貨物室に対する荷物の積み降ろしが任務である作業者の作業を容易にすることのできる装置を提供することを目的とする。
本発明の別の目的は、乗客が目的の空港に到着したときに荷物の待ち時間を短くする、それどころか待ち時間なくすため、航空機の貨物室からより迅速に荷物を降ろすことのできる手段を提供することである。
本発明のシステムは、コンテナと荷物を同時に収容する貨物室に合わせることのできるモジュール式システムであることが望ましい。このシステムは、特に輸送するコンテナの数に応じ、貨物室内で荷物に予定されているスペースを調節できることが好ましい。
そこで本発明では、航空機の貨物室の中で物体、中でも特に荷物を移動させるため、可動壁と少なくとも1つのベルトコンベアを備える装置を提案する。
本発明によれば、ベルトコンベアの一端は、ベルトコンベアが巻き付くことになるロールに接続され、ベルトコンベアの他端は可動壁に固定され、ベルトコンベアの下方ベルトは可動壁から端部まで延び、ベルトコンベアの上方ベルトは端部から可動壁まで延びている。
このようにすると、航空機の貨物室に物体を積み込むのに作業者は、ベルトコンベアの上方ベルトの上に可動壁に接する物体を載せ、次いで可動壁を移動させるとよい。するとベルトコンベアが繰り出される。物体は可動壁とともに移動するため、空いたスペースがベルトコンベアの上に出現する。すると物体を新たに載せることが可能になるため、作業を続けられる。逆に貨物室から物体を降ろすには、可動壁から離れた物体を取り除いて上方ベルトの上にスペースを作る。するとベルトコンベアは対応するロールに巻き取られるのに対し、可動壁は移動するため、航空機の貨物室を段階的に空にすることができる。物体の積み込みが可能な扉から貨物室の奥まで可動壁が移動するのであれば、作業者は貨物室の奥まで行く必要がなく、積み込み用扉の近くにあるベルトコンベアの領域に近づくだけで十分である。したがってこの装置により、航空機の貨物室に対する積み降ろしを任務とする作業者の仕事を簡単にすることができる。この装置は、長さが限られたベルトコンベアを利用できるという利点も有する。
このような装置では、物体を移動させるため、ベルトコンベアが巻き付くロールは、可動壁に取り付けられていて、あるいは少なくとも可動壁の近くにあって、可動壁とともに移動することが望ましい。したがってこの装置は、ベルトコンベアが可動壁の片側にしか延びていない、すなわち少なくとも可動壁の“裏側”のかさばりが少なくなるという利点を有する。
本発明による物体移動装置の第1の実施態様では、可動壁は歯車を備えていて、貨物室内に固定された対応するラックの上をガイドされる。歯車によって滑らずに移動することが可能になるため、可動壁が確実に移動する。それぞれの歯車は、モータで駆動することができる。そのため可動壁を移動させるための機械装置を可動壁の中に組み込むことが可能になり、可動壁は自律式になる。したがって可動壁への電力供給だけが必要とされる。
本発明による物体移動装置の端部は、例えば、貨物室に対して固定された軸を持っていてベルトコンベアを横断して延びるロールを備えている。したがってこのロールが、方向転換用の滑車の代わりになる。すなわちこのロールにより、ベルトコンベアは180°方向転換して可動壁に向かうことが可能になる。
航空機の貨物室の床の形状により適合させるため、本発明の装置は、複数のベルトコンベアを備えていて、それぞれのベルトコンベアが、可動壁と、ベルトコンベアに対応する端部との間で貨物室のほぼ平坦な部分に平行に延びていることが望ましい。確かに貨物室は、航空機の胴体がほぼ円形の形状であることにより適合するよう、傾いた2つの側部の間に配置されたほぼ水平な平坦な奥部を有することが最も多い。貨物室の奥部に対してベルトコンベアの位置が合っているようにすると、貨物室の奥部を完全に覆うことが可能になるため、貨物室の中で物体を効率的に移動させることができる。したがって可動壁は、それぞれのベルトコンベアごとに、対応するベルトコンベアが巻き付くことになるロールを備えることが好ましい。
本発明は、貨物室を備える航空機であって、貨物室に上に説明した物体移動装置が設置されていることを特徴とする航空機にも関する。このような航空機では、貨物室に、コンテナを収容するためのロールまたはそれと同様のものを備える貨物搭載システムも設置されていて、貨物搭載システムのロールが、貨物室の床よりもはみ出した動作位置と、貨物室の床よりも低いレベルにある引っ込んだ位置の間を移動できることが好ましい。こうすると、貨物室にコンテナとさまざまな物体(例えば荷物)を収容することができる。コンテナは、貨物搭載システム(略号“CLS”でも知られる)の助けを借りて積み込むことができる一方で、他の物体は本発明の装置の助けを借りて積み込まれる。
貨物室へのコンテナとそれ以外の物体(例えば荷物)の積み込みを最適化するため、貨物室は少なくとも2つのアクセス用扉を備えていることが好ましい。貨物室は、少なくとも2つのアクセス用扉を備えていて、第1の扉は、貨物室内に規格化されたサイズのコンテナを入れるのに十分なサイズであり、第2の扉は、第1の扉よりもサイズが小さく、第1の扉が存在しているのとは反対側の貨物室の壁に第1の扉とはずらして配置されているため、これらの扉の開口部が重ならない。好ましい一実施態様では、物体移動装置の端部が、第2の扉の位置で第1の扉の側に配置されている。こうすると、貨物室への積み込みの際、荷物を取り扱う作業者に自由スペースが第2の扉の前に残される。
本発明の詳細と利点は、添付の概略図を参照した以下の説明からよりよく理解されよう。
本発明の物体移動装置を備える航空機の第1の貨物室を示す。 図1の貨物室の一変形例を示す。 本発明による物体移動装置の動作原理を示す概略側面図である。 本発明の物体移動装置を備える貨物室の概略正面図である。この図の左側には本発明の物体移動装置の一部が見えているが、この図の右側にはこの物体移動装置は見えない。 図2の貨物室の扉の概略を示す。 本発明による装置の可動壁の前部を斜めから見た図である。 図6に対応する図だが、同じ可動壁の後部を示している。 本発明による装置のベルトコンベアがどのように可動壁に接続されているかを詳細に示す図である。 発明による装置の可動壁のガイド・駆動手段を詳細に示す拡大図である。
以下の説明は、特に乗客輸送用の航空機に関して行なう。図1と図2は、それぞれこのような航空機の貨物室を示している。
図1と図2には、貨物室の床2が見える。この床は3つの部分からなる。すなわち、ほぼ水平な中央部4と、中央部4に対して傾斜して持ち上がった2つの側部6である。もちろん、本願の水平性と鉛直性の基準は、航空機が地上にあるときの航空機に関係する。
貨物室は、ほぼ鉛直で貨物室の積み荷空間を規定する側壁8も有する。ここでは貨物室の天井は見えない。
図1には、本発明による物体移動装置の可動壁10が2つの異なる位置にある状態が示されている。しかし貨物室は一般に可動壁10を1つしか備えていないことを指摘しておく必要がある。
図1の貨物室は、出入口として荷物用扉12を1つしか備えていない。貨物室に対する積み降ろしでは、荷物14がこの扉を通る。
図2に示した貨物室は、出入口として荷物用扉12に加えてコンテナ用扉16を備えている。コンテナ用扉は、例えばLD3型のコンテナ18が通るのに十分なサイズである。
図3は本発明による物体移動装置の概略図であり、この装置の動作をよりよく理解することを目的としている。このような装置は、主要な3つの要素を備えている。すなわち、上述の可動壁10と、ベルトコンベア20と、端部22である。
可動壁10は第1のロール24を備えていて、その表面にベルトコンベア20の一端が巻き付く。ガイド用ロール26により、ベルトコンベア20をうまく繰り出すことと、ベルトコンベア20をうまくガイドすることが可能になる。ベルトコンベア20は、ここではガイドされて可動壁10の下を貨物室の床2に平行に通る。したがってベルトコンベアは端部22の方向に延びている。端部22は、貨物室の床2に貨物室を横断するように取り付けられている。床には、主として、方向転換ロール28、ガイド用ロール26’、ラック30が存在している。ベルトコンベア20は、方向転換ロール28の下を通って可動壁10に向かって出て行くため、上述の下方ベルトの上方を通る上方ベルトを形成する。ベルトコンベア20はガイド用ロール26’の下を通る。ガイド用ロール26’は、上方ベルトを下方ベルトの近くに維持することができる。次に、ベルトコンベア20、より詳細にはその一方の端部が、可動壁10の下部に固定される。
動作は以下のようになる。可動壁10が端部22から離れるとき、可動壁10は、ベルトコンベア20の上方ベルトを引っ張る。方向転換ロール28が滑車として作用し、ベルトコンベア20の下方ベルトを引っ張る。すると下方ベルトが第1のロール24から繰り出される。荷物14が可動壁10に接して配置されると、荷物はこの可動壁とともに移動することがわかる。したがって荷物14は、ベルトコンベア20の上方ベルトの上に置くことで、可動壁10のすぐ前に積み込むことができる。可動壁10を移動させると、ベルトコンベア20の上方ベルトの上にある荷物14は、可動壁10の動きに従って移動する。
当業者には明らかなように、可動壁10が端部22に近づくとき、第1のロール24が回転してベルトコンベア20を巻き付け、ベルトコンベア20の2本のベルトをほぼ張った状態に維持せねばならない。したがって可動壁10を荷物用扉12に近い位置から貨物室の奥の近くまで移動させると、この可動壁10の前に位置する荷物14が自動的に貨物室の奥に向かって引っ張られる。荷物を降ろすときには、移動壁を荷物用扉12に向けて移動させるよう命令し、移動壁10に接して存在する荷物14を荷物用扉12に近づければ十分である。
図2に示した貨物室は、荷物14の輸送だけでなくコンテナ18の輸送も目的としている。コンテナは、コンテナ用扉16から積み降ろしがなされる。そこでCLSの名称でも知られる貨物搭載システムが、コンテナ18を貨物室の中に移動させるために設置されている。このようなシステムは特にロール34を備えていて、その表面を、貨物室の中を移動するコンテナ18が滑る(図4)。このようなシステムは当業者に知られているため、ここではこれ以上詳しくは説明しない。
しかし図2と図4に示した貨物室の中に設置された貨物搭載システムは、このシステムのロール34が鉛直方向に移動できるという特徴を有する。図4の左側では、ロール34は下に引っ込んだ位置にあるため、可動壁10が通ることができる。図4の右側では、ロール34は動作位置にあるため、コンテナ18が貨物室の中を容易に移動することができる。
図5は、コンテナ用扉16に対する荷物用扉12の相対位置を示している。特に図2からわかるように、これら2つの扉は、図示した貨物室の互いに反対側の壁に配置されている。これらの扉は、貨物室の縦軸に対してずれた位置になってもいる。これら2つの扉に対応する開口部は重ならないことがわかる。これら2つの扉の開口部の間にスペースがあることさえわかる。端部22は、荷物用扉12の開口部のコンテナ用扉16側の端に配置されている。この図5には、可動壁10は、積み込みを開始する前の状態が示されている。可動壁は、(図8のように)端部22のすぐ近くに位置する。この図では、可動壁10はほぼ2つの扉の間に位置しているために扉の開口部にはみ出すことはなく、LD3型のコンテナがコンテナ用扉16と荷物用扉12の横を自由に通過できる。荷物用扉12の前のスペースは空いたまま残されているため、荷物を積み込むときに貨物室の中にいる作業者の邪魔にならない。
ここに記載する装置の1つの利点は、この装置が端部22から可動壁10まで延びていて、そのサイズが、荷物を収容するスペースのサイズに合っていることである。この装置が例えば図5に示した位置にあるとき、この装置のいかなる要素も可動壁10の後ろには延びていないこともわかる。そのような要素があると、コンテナ用扉16からコンテナ18を導入する際に必然的に邪魔になる。したがってここに提案する構造のおかげで、コンテナ18を貨物室の中に自由に入れることができ、本発明の荷物移動装置に邪魔されることはない。
図6と図7は、これまでの図で概略を示した可動壁10をより詳細に示している。最初に、この可動壁10は3つのベルトコンベア20と関係していることがわかる。各ベルトコンベア20の機能は上に説明したのと同様である。ここでは、貨物室の床2の中央部4に対応する1つのベルトコンベア20と、貨物室の床2の側部6にそれぞれ対応する2つのベルトコンベア20が設けられている。
可動壁10はまずシャーシ36を備えており、そのシャーシに、第1のロール群24と、ガイド用ロール26と、駆動用モータが取り付けられている。
第1のロール24のそれぞれに駆動用モータが設けられる。このようなモータにより、ベルトコンベア20を巻き取ったり繰り出したりすることを完全に制御できる。モータにより、ベルトコンベア20の張力も制御することができる。
図6と図7には4つの歯車38も示してあることがわかる。それぞれの歯車もモータに接続される。すべてのモータは同期して操縦される。歯車38は、可動壁10が移動できるようにするためのものである。歯車38は、航空機の貨物室の中に長手方向に固定されたラックと噛み合う。歯車38を一方向または反対方向に回転させると、貨物室の中で可動壁が前進したり後退したりする。図9は駆動手段の詳細を示しており、歯車38と、ラック40の一部とが見える。
図8のほうは、図3と同様の図を少しだけより詳細に示している。可動壁10は、図8に示した位置では、端部22に最も近づいた位置にある。本発明の荷物移動装置を小さくするため、可動壁10は端部22側の下部に、可動壁10が端部22の一部にまたがることのできる凹部を有する。
これまでの説明からわかるように、本発明の荷物移動装置は、荷物しか収容しない貨物室だけでなく、荷物とコンテナを同時に収容する貨物室にも適している。本発明の装置は、多くの構成に合わせることができる。貨物室の中に運び込むコンテナの数は変えることができる。したがってこの装置は、利用できるスペースに完全に合っている。
ここに提案する装置では、乗客の荷物を航空機の貨物室に積み込む作業者が貨物室の奥に向けて荷物を運ぶ(または投げる)ことが回避される。ここでは、可動壁10の横でベルトコンベア20の上に荷物を載せるだけでよい。ベルトコンベア20に荷物が載ると、可動壁10は移動し、荷物を載せる新しい面がベルトコンベア20に現われる。可動壁10の移動は、例えば荷物用扉12の近くに位置する制御パネルおよび/またはリモートコントロールの助けを借りて実現される。
本発明の装置により、荷物の積み降ろしにかかる多くの時間を節約することも可能になる。
上に説明した装置は、チューブ状のシャーシを用いた比較的軽い構造物の中に実現することができる。そのためこの装置の重量によって航空機の全重量が重くなりすぎることはない。ベルトコンベアの長さも制限されている。
もちろん本発明が例示として上に説明した好ましい実施態様に限定されることはない。本発明は、以下の請求項の範囲内で当業者の能力内のあらゆる実施態様にも関する。
上に説明した物体移動装置の駆動は、ラックと噛み合う歯車の助けを借りて実現される。この実施態様は好ましい一実施態様だが、変形例で置き換えることもできよう。ラックと歯車は、ケーブルと滑車のシステムで置き換えることができる。可動壁は、例えば適切な駆動システムによって滑車のまわりを駆動される1本または複数本のケーブルに固定することができる。可動壁とその駆動手段に関しては、他の変形例を考えることができる。

Claims (10)

  1. 航空機の貨物室の中で物体移動させるため、可動壁(10)と少なくとも1つのベルトコンベア(20)を備える装置であって、
    ベルトコンベア(20)の一端が、ベルトコンベア(20)が巻き付くことになるロール(24)に接続されており、
    ベルトコンベア(20)の他端が可動壁(10)に固定されており、
    ベルトコンベア(20)の下方ベルトが可動壁(10)から端部装置(22)まで延びており、
    ベルトコンベア(20)の上方ベルトが端部装置(22)から可動壁(10)まで延びている、
    ことを特徴とする物体移動装置。
  2. ロール(24)が、可動壁(10)とともに移動するように取り付けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の物体移動装置。
  3. ロール(24)が可動壁(10)に取り付けられている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の物体移動装置。
  4. 可動壁(10)が歯車(38)を備えていて、貨物室内に固定された対応するラック(40)の上をガイドされる、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の物体移動装置。
  5. 端部装置(22)が、貨物室に対して固定された軸を有しベルトコンベア(20)を横断して延びるロール(28)を備える、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の物体移動装置。
  6. 複数のベルトコンベア(20)を備え、
    それぞれのベルトコンベア(20)が、可動壁(10)と、ベルトコンベア(20)に対応する端部装置(22)との間で貨物室のほぼ平坦な部分に平行に延びている、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の物体移動装置。
  7. 貨物室を備える航空機であって、貨物室に請求項1から6のいずれか1項に記載の物体移動装置が設置されている、ことを特徴とする航空機。
  8. 貨物室に、コンテナ(18)を収容するためのロール(34)を備える貨物搭載システムも設置されており、
    貨物搭載システムのロール(34)が、貨物室の床(2)よりもはみ出した動作位置と、貨物室の床(2)よりも低いレベルにある引っ込んだ位置の間を移動できる、
    ことを特徴とする、請求項7に記載の航空機。
  9. 貨物室が、少なくとも2つのアクセス用扉(12、16)を備えており、
    第1の扉(16)が、貨物室内に規格化されたサイズのコンテナ(18)を入れるのに十分なサイズを有し、
    第2の扉(12)が、第1の扉(16)よりもサイズが小さく、第1の扉(16)が存在しているのとは反対側の貨物室の壁に第1の扉(16)とずらして配置されおり、これらの扉の開口部が重ならない、
    ことを特徴とする、請求項7または8に記載の航空機。
  10. 物体移動装置の端部装置(22)が、第2の扉(12)の位置で第1の扉(16)の側に配置されている、ことを特徴とする請求項9に記載の航空機。
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