JP5261762B2 - 遊技機の球払出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機において、賞球等に応じた所定数の遊技球を払い出す球払出装置に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機において、球払出装置は、賞球等の払出指令に応じた所定数の遊技球を球皿へ払い出すために用いられている。例えば、特許文献1の球払出ユニットにおいては、遊技球を流下させる2条の払出通路の途中に、遊技球を払い出すための整流板(球払出カム)をそれぞれ配設し、整流板の配設位置の下流側には、1条の払出通路を形成している。そして、各整流板によって遊技球を払い出した後、2条の流下状態から1条の流下状態へ払出通路を収斂している。
しかしながら、特許文献1においては、2つの整流板を設けた回転軸に対して、払出モータの出力軸を直接連結しており、払出モータがケースの外方に配設されている。そのため、2条の払出通路の外方領域に払出モータが配設され、その分だけ球払出ユニットの外形形状が大きくなってしまう。これにより、球払出ユニットが取り付けられる遊技機の本体枠の裏側開口領域を広く形成することが困難である。
そのため、球払出ユニット(球払出装置)を小型化するためには更なる工夫が必要とされる。
特開2005−253784号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、2条隣接して構成された球流下通路の隣接方向の幅寸法の範囲内からあまり突出することなく装置全体を構成することができ、その小型化を図ることができる遊技機の球払出装置を提供しようとするものである。
本発明は、遊技球を保持するための球保持部を形成してなる球払出カムを設けた回転軸と、
該回転軸を回転駆動するための駆動源と、
該駆動源の出力軸に設けた駆動ギヤと、
上記回転軸に設けた従動ギヤと、
上記駆動ギヤの回転を上記従動ギヤへ伝達するための中間ギヤと、
上記回転軸、上記駆動源、上記駆動ギヤ、上記従動ギヤ及び上記中間ギヤを収容するケース部とを有しており、
該ケース部には、上記球払出カムへ遊技球を流下させるために互いに隣接して形成した2条の球流下通路と、上記球払出カムによって払い出された遊技球を流下させる1条の球払出通路とが形成してあり、
上記球払出カムは、上記2条の球流下通路に対応して上記回転軸の軸方向に2つ設けてあると共に、該2つの球払出カムにおける上記球保持部は、周方向に交互に形成されており、
上記2条の球流下通路の下流側部分には、該2条の球流下通路が並ぶ方向の中央側へ遊技球を誘導するための誘導壁部が設けてあり、
上記球払出通路の上流側部分には、上記球払出カムによって払い出された遊技球を、1条の流下状態に収斂するための収斂壁部が設けてあり、
上記従動ギヤは、上記ケース部において、上記誘導壁部の側方領域に形成されたギヤ収容部に配置してあり、
上記球払出通路は、上記収斂壁部により1条の流下状態に収斂された後、上記ケース部における一方の側部に偏った状態で形成されており、上記駆動源は、上記一方の側部へ偏って形成された上記球払出通路によって他方の側部側に形成されたスペースに配置してあることを特徴とする遊技機の球払出装置にある(請求項1)。
本発明の遊技機の球払出装置は、回転軸、駆動源、駆動ギヤ、従動ギヤ及び中間ギヤを収容するケース部を有している。そして、従動ギヤは、ケース部において、誘導壁部の側方領域に形成されたギヤ収容部に配置してある。これにより、回転軸に設けた従動ギヤを、ケース部に形成されたギヤ収容部としてのスペースを利用して、容易に配置することができる。ここで、誘導壁部の側方領域とは、ケース部において誘導壁部を形成している箇所の近傍に設けられた空間領域のことをいい、換言すれば、誘導壁部を形成したことによってその周辺部に形成される空間領域のことをいう。
また、球払出通路は、収斂壁部により1条の流下状態に収斂された後、ケース部における一方の側部に偏った状態で形成されている。そして、駆動源は、一方の側部へ偏って形成された球払出通路によって他方の側部側に形成されたスペースに配置してある。これにより、モータ等の駆動源を、ケース部において球払出通路に隣接して形成されたスペースを利用して、配置することができる。
また、本発明においては、駆動源を、回転軸には直接連結しておらず、回転軸への駆動源による回転力の伝達は、駆動ギヤ、中間ギヤ及び従動ギヤを介して行っている。そして、駆動源は、上記のごとく上記スペースを利用して球払出装置内に配置している。そのため、駆動源を、2条の球流下通路が隣接する方向の幅寸法からあまり突出させることなく配置することができる。
また、本発明においては、ケース部に誘導壁部を形成したことにより、その周辺部に空間領域(上記ギヤ収容部)を形成することができる。そして、この空間領域を利用して、回転軸に設けた従動ギヤを配置することができ、従動ギヤを配置する領域を別途ケース部の外方に設ける必要がなくなる。
また、上記空間領域、及び2条の球流下通路を1条の球払出通路に収斂したことによって生じた空間領域を利用して、駆動源の回転力を従動ギヤに伝達させるための中間ギヤを配置することができる。そのため、中間ギヤを配置するための領域を別途ケース部の外方に設ける必要がなくなる。
そのため、本発明の球払出装置のケース部においては、2条の球流下通路を形成するために必要な幅を確保し、この必要な幅の範囲内からあまり突出することなく駆動源の他、回転軸、駆動ギヤ、従動ギヤ及び中間ギヤを配置することができる。したがって、限られたスペースに各構成部品を配置することができ、球払出装置を小型化することができる。
それ故、本発明の遊技機の球払出装置によれば、2条隣接して構成された球流下通路の隣接方向の幅寸法の範囲内からあまり突出することなく装置全体を構成することができ、球払出装置を小型化することができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記ケース部には、上記駆動ギヤに噛合して回転し、上記駆動源の回転位置を検出するための回転検出用ギヤを回転可能に配設することが好ましい(請求項2)。
従来の球払出装置においては、球払出カムの回転軸に回転検出部を一体的に設けており、この回転検出部を配置した領域の分だけ球払出装置の外形が外方へ突出することが多かった。これに対し、球払出カムの回転軸に回転検出部を一体的に設けるのではなく、駆動ギヤに噛合する回転検出用ギヤを用いることにより、回転検出用ギヤ及びこの回転検出用ギヤによって回転量を検出する回転検出部を、ケース部内の領域を利用して配置することができる。これにより、回転検出用ギヤ及び回転検出部がケース部の外方へ突出することを抑制し、球払出装置の小型化を図ることができる。
また、回転検出用ギヤを用いて駆動源の出力軸の回転を検出するため、駆動源の回転位置を適切に検出することができ、駆動源の脱調等の不具合を速やかに検出することができる。
以下に、本発明の遊技機の球払出装置にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
遊技機の球払出装置1は、図1、図2に示すごとく、遊技球Xを保持するための球保持部611を形成してなる球払出カム61を設けた回転軸6と、回転軸6を回転駆動するための駆動源62と、駆動源62の出力軸に設けた駆動ギヤ71と、回転軸6に設けた従動ギヤ73と、駆動ギヤ71の回転を従動ギヤ73へ伝達するための中間ギヤ72と、回転軸6、駆動源62、駆動ギヤ71、従動ギヤ73及び中間ギヤ72を収容するケース部11とを有している。ケース部11には、球払出カム61へ遊技球Xを流下させるために互いに隣接して形成した2条の球流下通路3と、球払出カム61によって払い出された遊技球Xを流下させる1条の球払出通路4とが形成してある。なお、図1においては、ケース部11の一部(図における奥側の部分)を2点鎖線によって示す。
図2〜図4に示すごとく、球払出カム61は、2条の球流下通路3に対応して回転軸6の軸方向に2つ設けてあると共に、2つの球払出カム61における球保持部611は、周方向に交互に形成されている。2条の球流下通路3の下流側部分には、2条の球流下通路3が並ぶ方向の中央側(2条の球流下通路3が互いに隣接する隣接方向Bの中央側)へ遊技球Xを誘導するための誘導壁部31が設けてある。球払出通路4の上流側部分には、球払出カム61によって払い出された遊技球Xを、1条の流下状態に収斂するための収斂壁部41が設けてある。
図5に示すごとく、従動ギヤ73は、ケース部11において、誘導壁部31の側方領域311に形成されたギヤ収容部32に配置してある。図1、図2、図4に示すごとく、球払出通路4は、収斂壁部41により1条の流下状態に収斂された後、ケース部11における隣接方向Bの一方の側部111に偏った状態で形成されている。本例の駆動源62はステッピングモータであり、このモータ62は、一方の側部111へ偏って形成された球払出通路4によって他方の側部112側に形成されたスペース113に配置してある。
なお、球払出通路4は、収斂壁部41により1条の流下状態に収斂された後、ケース部11における隣接方向Bに対して直交する方向Dにおいても、一方の側部に偏った状態で形成されている。
以下に、本例の遊技機の球払出装置1につき、図1〜図6を参照して詳説する。
本例の遊技機の球払出装置1は、パチンコ遊技機において、賞球等に応じて所定数の遊技球Xを球皿へ払い出すために用いるものである。
図6には、本例の球払出装置1を配設した遊技機の本体枠2の裏面部を示す。同図に示すごとく、本体枠2は、上枠部(上辺部)21、一対の側枠部(側辺部)22及び下枠部(下辺部)23による枠形状を有しており、この枠形状の内側に、本体枠2に取り付けた遊技盤の裏面側を開放する開口領域201を形成してなる。本体枠2には、球払出装置1によって払出を行うための遊技球Xを貯留し流下させるための球通路24が形成してある。この球通路24は、上枠部21における左右方向Wの一側部から他側部まで配設した第1球通路241と、この第1球通路241の他側部に連結し、一方の側枠部22における上下方向Hの上端部から下端部まで配設した第2球通路242とからなる。この第2球通路242は、一方の側枠部22における左右方向Wにおいて1条の状態であって、前後方向Dにおいて2条の状態で形成してある。
そして、球払出装置1は、2条の球流下通路3が隣接する隣接方向Bを、遊技機における左右方向Wに向けて本体枠2に配設してある。また、第2球通路242の下端部と、球払出装置1の入口部(球流下通路3の入口部35)との間には、遊技球Xの流下状態を、前後方向Dにおいて2条に並ぶ流下状態から、左右方向Wにおいて2条に並ぶ流下状態に変更するためのねじり通路243が設けてある。
本例の球払出装置1のケース部11は、2条の球流下通路3を形成するために必要な幅に形成してある。すなわち、図2〜図4に示すごとく、本例のケース部11は、左右方向W(隣接方向B)の幅が約30mmに形成してあり、前後方向Dの幅が約60mmに形成してある。そして、ケース部11によって外形を形成した球払出装置1は、略直方体形状を有している。
また、本例の球払出装置1は、左右方向W(隣接方向B)の幅を小さくすることにより、本体枠2における開口領域201の左右方向Wの寸法を拡大することができる。これにより、本体枠2における遊技盤の裏面側の開口領域201を拡大することができる。よって、遊技領域内に配置する遊技部品の配置の自由度を向上させることが可能になり、また、大型の液晶表示部等を遊技領域内に配置することが可能となる。併せて、前後方向Dの幅を小さくすることにより、遊技機を設置する島設備(遊技ホール)側に柱等の構造物がある場合でも、この構造物との干渉を避けることができる。
図1、図2に示すごとく、2条の球流下通路3は、この球流下通路3を流下する遊技球Xの球圧を分散させるよう蛇行して形成している。すなわち、球流下通路3を蛇行して形成することにより、下方向(重力方向)への遊技球Xの球圧の一部を水平方向への球圧に分散させることができる。また、本例の球流下通路3は、遊技球Xの約1個分の間隔で水平方向へ蛇行させて形成してある。これにより、球払出カム61に加わる遊技球Xの球圧を減少させている。また、2条の球流下通路3の間には、中央仕切壁部33が設けられている。
図1、図5に示すごとく、本例の球払出カム61は、回転軸6の軸方向に並んで回転軸6に一体成形されている。ケース部11においては、2条の球流下通路3と球払出通路4との間に、球払出カム61における球保持部611に保持する遊技球Xを、球払出カム61の移送方向に沿って送り出すための案内通路5が形成してある。この案内通路5は、遊技球Xを載置して転がすための案内上面51と、上記球払出カム61をそれぞれ配置するために上記案内上面51から下方に形成した2つの切欠溝52とによって形成してある。そして、各切欠溝52には、球払出カム61が配置してあり、球払出カム61における球保持部611に保持された遊技球Xは、球払出カム61の回転力を受けて、案内通路5を形成する切欠溝52に沿って転がるよう構成されている。
本例の球払出カム61は、遊技球Xを保持するための凹形状の球保持部611を、周方向に等間隔に形成してなり、球保持部611を形成していない部位には、凸形状の外周部612が形成されている。また、本例の球保持部611及び外周部612は、周方向に120°間隔で3箇所ずつ形成してあり、回転軸6(球払出カム61)が1回転することにより、6個の遊技球Xを払い出すよう構成されている。
また、互いに隣接する2つの球払出カム61においては、一方の球払出カム61の球保持部611に対向する位置に、他方の球払出カム61の外周部612が対向している。
球払出カム61は、その外周部612が案内通路5の案内上面51から突出すると共に、その球保持部611の底部が案内通路5の案内上面51よりも下方に位置する状態でケース部11(後述する通路形成部材53)に対して回転可能に配設してある。
このように構成することにより、遊技球Xは球保持部611に保持されたときには案内上面51に載置されて回転軸6には載置されない。これにより、2条の球流下通路3のうち、少なくとも球保持部611が対面している側の球流下通路3については、回転軸6に、上流側から連続して供給される遊技球Xの球圧が直に加わらないようにすることができる。これにより、球払出カム61に過度な負荷が加わることを防止することができ、球払出カム61を安定して回転させることができる。
図5に示すごとく、本例の誘導壁部31は、ケース部11において、2条の球流下通路3の下流側部分であって、隣接方向Bの両側部(ケース部11の両面)において、ケース部11の中心側に突出して形成されている。誘導壁部31は、遊技球Xを隣接方向Bの中央側へ誘導するための曲面状上面を有している。
図1に示すごとく、本例のケース部11においては、案内通路5を形成するための通路形成部材53が設けてあり、通路形成部材53は、2つの切欠溝52を形成したことによって、中央側に位置する中央縦壁部531と、この中央縦壁部531の両側に形成された側方縦壁部532とを有している。
そして、中央縦壁部531には、上方へ突出し、一方の案内通路5から他方の案内通路5へ遊技球Xが混流することを防止するための混流防止突起533が形成してある。この混流防止突起533は、案内通路5において、球流下通路3の下方位置に形成してある。そして、混流防止突起533と、中央仕切壁部33の下端部とによって、例えば、遊技球Xが流下の勢いによって一方の案内上面51から他方の案内上面51へ進入しようとしても、遊技球Xが混流防止突起533と中央仕切壁部33の下端部とに当接して、上記進入が遮られることにより、遊技球Xが一方の案内上面51から他方の案内上面51へ混流することを防止することができる。併せて、一方の遊技球Xが他方の球払出カム61の外周部612に接触することも防ぐことができる。これにより、球払出カム61に意図せず球圧が加わって遊技球Xの払出に不具合が生じることを防止することができる。
図1、図4に示すごとく、本例の収斂壁部41は、球払出通路4の上流側部分に形成されている。収斂壁部41は、隣接方向Bの両側の壁面の間隔を下方に向けて縮小させることによって形成されている。本例の両側の壁面の傾斜角度は、垂直方向(鉛直方向)に対しておよそ15〜30°になっており、両側の壁面において同じになっている。
図2に示すごとく、本例の中間ギヤ72は、駆動ギヤ71及び従動ギヤ73の直径よりも大きく、中間ギヤ72は従動ギヤ73の斜め下方に噛合しており、駆動ギヤ71は、中間ギヤ72の斜め下方に噛合している。本例の中間ギヤ72は、その一部721がケース部11から露出しており、球詰まり等のメンテナンスが必要になったときには、手動操作によって中間ギヤ72を回転させることで球払出カム61を回転操作することができるようになっている。
図3に示すごとく、本例の駆動ギヤ71は、駆動源62としてのモータ62の出力軸に直接設けてあり、駆動ギヤ71、中間ギヤ72及び従動ギヤ73は、ケース部11における隣接方向Bの一方側の側部の近傍に配置してある。
各ギヤ71、72、73の直径の比率は、駆動ギヤ71:中間ギヤ72:従動ギヤ73=1:3:1となっている。また、中間ギヤ72を複数設けると、バックラッシュ等の噛合わせによるガタツキが発生しやすくなり、回転軸6の回転制御を不安定にするおそれがある。これに対し、本例の中間ギヤ72は、駆動ギヤ71と従動ギヤ73との間に1つだけ設けてあり、回転軸6の回転制御を安定させることができる。
同図に示すごとく、本例のモータ62は、ケース部11の隣接方向Bにおける幅(2条の球流下通路3を形成するために必要な幅)よりも、小さな軸方向幅を有しており、ケース部11に配設した状態において、ほとんどがケース部11の隣接方向Bにおける幅内に収まっている。
また、図2、図3に示すごとく、ケース部11には、駆動ギヤ71に噛合して回転し、モータ62の回転位置を検出するための回転検出用ギヤ74が回転可能に配設してある。また、回転検出用ギヤ74には、周方向の複数箇所にスリット又は穴が形成してあり、回転検出用ギヤ74の周囲には、回転検出用ギヤ74の両側に発光部と受光部とを配置したフォトインタラプタ等の回転位置検出用センサ82が設けてある。
本例の球払出装置1においては、駆動ギヤ71に噛合する回転検出用ギヤ74を用いることにより、回転検出用ギヤ74及び回転位置検出用センサ82を、ケース部11内の領域を利用して配置することができる。これにより、回転検出用ギヤ74及び回転位置検出用センサ82がケース部11の外方へ突出することを抑制し、球払出装置1の小型化を図ることができる。また、回転検出用ギヤ74を用いて駆動源62の出力軸の回転を検出するため、駆動源62の回転位置を適切に検出することができ、駆動源62の脱調等の不具合を速やかに検出することができる。
また、駆動ギヤ71と従動ギヤ73との比率が1:1となっているので、駆動ギヤ71と従動ギヤ73との回転量を同じにすることができる。これにより、駆動ギヤ71(駆動源62)の回転位置を検出することで、従動ギヤ73(回転軸6)の回転位置(回転量)を間接的に正しく検出することができる。なお、本例においては、回転検出用ギヤ74と駆動ギヤ71との直径の比率も1:1となっている。これにより、各ギヤ71、73、74の回転量が同じになるように構成されている。
2つの球払出カム61及び従動ギヤ73を設けた回転軸6に対する下方位置には、球払出通路4を流下する遊技球Xを検出するための球検出用センサ81が設けてある。球検出用センサ81は、遊技球Xを通過させるための検出口811を有しており、この検出口811を通過する遊技球Xの数を、遊技機の制御装置へ送信するよう構成してある。
図5に示すごとく、本例の球払出カム61の配設中心間隔B1は、2条の球流下通路3の配設中心間隔B2よりも小さくなっている。すなわち、本例の球払出カム61の配設中心間隔B1は、遊技球1個分の大きさ(約11mm)よりも小さくなっており(本例では約8mm)、2つの球払出カム61は、隣接方向Bの中心位置(中央仕切壁部33)を中心とする対称な位置に配置されている。
本例の遊技機の球払出装置1は、上記のごとく、2条の球流下通路3と1条の球払出通路4との間に案内通路5を形成してなり、案内通路5の形成部位には、2条の球流下通路3に対応して球払出カム61が配置されている。また、2条の球流下通路3の下流側部分には、誘導壁部31が設けてあり、球払出通路4の上流側部分には、収斂壁部41が設けてある。
そして、本例の球払出装置1は、球払出カム61に対する上流側位置と下流側位置とにおいて、2段階に遊技球Xの流下状態の収斂を行うよう構成してあり、球払出カム61を配置した案内通路5においては、遊技球Xの流下状態の収斂を行わない。
そして、球払出装置1において遊技球Xの払出を行う際には、2条の球流下通路3をそれぞれ流下する遊技球Xは、一方の球流下通路3を流下する遊技球Xが一方の球払出カム61における球保持部611に保持されると共に、他方の球流下通路3を流下する遊技球Xが他方の球払出カム61における外周部612によって流下を阻止される。このとき、球払出カム61における球保持部611へ保持される遊技球Xは、1段階目の収斂として、球流下通路3における誘導壁部31によって隣接方向B(2条の球流下通路3が互いに隣接する方向)の中央側へ寄せられる。
そして、モータ62によって、回転軸6に設けた2つの球払出カム61が回転駆動されるときには、一方の球払出カム61における球保持部611に保持された遊技球Xが、案内通路5に沿って球保持部611が回転する方向へ移送されると共に、他方の球流下通路3を流下する遊技球Xが案内通路5へと流下し他方の球払出カム61における球保持部611に保持される。このとき、案内通路5に沿って移送した後、球保持部611から放出され払い出された遊技球Xは、2段階目の収斂として、球払出通路4における収斂壁部41によって上記隣接方向Bの中央側へさらに寄せられる。その後、上記回転駆動が連続して行われることにより、今度は他方の球払出カム61における球保持部611に保持された遊技球Xが、案内通路5に沿って移送され同様に払い出される。
こうして、本例においては、2条の球流下通路3を流下する遊技球Xを、一対の球払出カム61によって交互に球払出通路4へ払い出すことができ、球払出カム61に対する上流側位置と下流側位置とにおいて、2段階に分けて遊技球Xの流下状態の収斂を行うことができる。これにより、遊技球Xの流下状態を収斂する際の摩擦抵抗等による過度の負荷が分散される。併せて、球払出カム61により遊技球Xを移送するときには、移送する方向にのみ遊技球Xに力を加え、収斂方向という移送方向とは異なる方向への力が加わらないので、球払出カム61に過度の負荷が加わることを防止することができ、一対の球払出カム61は、球払出通路4へ交互に安定して遊技球Xを払い出すことができる。
また、2段階目の収斂機構である収斂壁部41については1段階目の収斂機構である誘導壁部31により収斂処理の一部が既に完了しているので、収斂壁部41自体の機構を、収斂長さを短くコンパクトにすることができ、また、収斂角度を緩やかにして収斂機構を滑らかにすることができる。
また、上記のごとく、本例の球払出装置1は、回転軸6、モータ62、駆動ギヤ71、従動ギヤ73及び中間ギヤ72を収容するケース部11を有している。そして、従動ギヤ73は、ケース部11において、誘導壁部31の側方領域311に形成されたギヤ収容部32に配置してある。これにより、回転軸6に設けた従動ギヤ73を、ケース部11に形成されたギヤ収容部32としてのスペースを利用して、容易に配置することができる。ここで、誘導壁部31の側方領域311とは、ケース部11において誘導壁部31を形成している箇所の近傍に設けられた空間領域のことをいい、換言すれば、誘導壁部31を形成したことによってその周辺部に形成される空間領域のことをいう。
また、球払出通路4は、収斂壁部41により1条の流下状態に収斂された後、ケース部11における上記隣接方向Bの一方の側部111に偏った状態で形成されている。そして、モータ62は、隣接方向Bの一方の側部111へ偏って形成された球払出通路4によって他方の側部112側に形成されたスペース113に配置してある。これにより、モータ62を、ケース部11において球払出通路4に隣接して形成されたスペースを利用して、配置することができる。
また、本例の球払出装置1においては、駆動源62を、回転軸6には直接連結しておらず、回転軸6への駆動源62による回転力の伝達は、駆動ギヤ71、中間ギヤ72及び従動ギヤ73を介して行っている。そして、駆動源62は、上記のごとく上記スペース113を利用して球払出装置1内に配置している。そのため、駆動源62を、2条の球流下通路3の隣接方向Bの幅寸法よりあまり突出させないで配置することができる。
また、本例の球払出装置1においては、ケース部11に誘導壁部31を形成したことにより、その周辺部に空間領域(ギヤ収容部32)を形成することができる。そして、この空間領域を利用して、回転軸6に設けた従動ギヤ73を配置することができ、従動ギヤ73を配置する領域を別途ケース部11の外方に設ける必要がなくなる。
また、上記空間領域、及び2条の球流下通路3を1条の球払出通路4に収斂したことによって生じた空間領域を利用して、駆動源62の回転力を従動ギヤ73に伝達させるための中間ギヤ72を配置することができる。そのため、中間ギヤ72を配置するための領域を別途ケース部11の外方に設ける必要がなくなる。
そのため、本例の球払出装置1のケース部11においては、2条の球流下通路3を形成するために必要な幅を確保し、この必要な幅の範囲内からあまり突出することなく、モータ62の他、回転軸6、駆動ギヤ71、従動ギヤ73及び中間ギヤ72を配置することができる。したがって、限られたスペースに各構成部品を配置することができ、球払出装置1を小型化することができる。
それ故、本例の遊技機の球払出装置1によれば、球払出装置1を2条隣接して構成された球流下通路3の隣接方向Bの幅寸法の範囲内からあまり突出することなく構成することができ、球払出装置1を小型化することができる。
なお、球流下通路3内には、球抜き機構を適宜設けることができる。この場合には、図2において、球流下通路3の右側側部を球抜き通路とすることができる。同図において、球抜き機構を設ける部位を符号aによって示し、球抜き通路を形成したときの遊技球Xの流下方向を矢印Fによって示す。また、この場合、球抜き通路をコの字状の断面形状に形成して球払出装置1を本体枠2に組み付けることにより、本体枠2側の壁部によって球抜き通路の壁部を形成することができる。
また、球払出カム61の外周部612における遊技球Xが接触する部分を滑らかな形状(R形状)として、球払出カム61の耐久性を向上させることができる(摩耗量を減少させることができる)。球払出装置1において、中間ギヤ72は、1つではなく複数設けることも可能である。
また、上述した球払出装置1は、パチンコ遊技機に限定されず、アレンジボール遊技機、遊技球を遊技媒体として用いるスロットマシン等、その他の遊技機にも適用することができる。
実施例における、球払出装置を示す斜視説明図。 実施例における、球払出装置を示す側方説明図。 実施例における、球払出装置を示す図で、図2のA−A線矢視断面説明図。 実施例における、球払出装置を示す図で、図2のB−B線矢視断面説明図。 実施例における、球払出カムの周辺を拡大して示す断面説明図。 実施例における、遊技機における本体枠の裏面部を示す説明図。
符号の説明
1 球払出装置
11 ケース部
2 本体枠
3 球流下通路
31 誘導壁部
32 ギヤ収容部
4 球払出通路
41 収斂壁部
5 案内通路
52 切欠溝
53 通路形成部材
6 回転軸
61 球払出カム
611 球保持部
612 外周部
62 駆動源(モータ)
71 駆動ギヤ
72 中間ギヤ
73 従動ギヤ
74 回転検出用ギヤ
81 球検出用センサ
82 回転位置検出用センサ
X 遊技球
B 隣接方向
W 左右方向
D 前後方向

Claims (2)

  1. 遊技球を保持するための球保持部を形成してなる球払出カムを設けた回転軸と、
    該回転軸を回転駆動するための駆動源と、
    該駆動源の出力軸に設けた駆動ギヤと、
    上記回転軸に設けた従動ギヤと、
    上記駆動ギヤの回転を上記従動ギヤへ伝達するための中間ギヤと、
    上記回転軸、上記駆動源、上記駆動ギヤ、上記従動ギヤ及び上記中間ギヤを収容するケース部とを有しており、
    該ケース部には、上記球払出カムへ遊技球を流下させるために互いに隣接して形成した2条の球流下通路と、上記球払出カムによって払い出された遊技球を流下させる1条の球払出通路とが形成してあり、
    上記球払出カムは、上記2条の球流下通路に対応して上記回転軸の軸方向に2つ設けてあると共に、該2つの球払出カムにおける上記球保持部は、周方向に交互に形成されており、
    上記2条の球流下通路の下流側部分には、該2条の球流下通路が並ぶ方向の中央側へ遊技球を誘導するための誘導壁部が設けてあり、
    上記球払出通路の上流側部分には、上記球払出カムによって払い出された遊技球を、1条の流下状態に収斂するための収斂壁部が設けてあり、
    上記従動ギヤは、上記ケース部において、上記誘導壁部の側方領域に形成されたギヤ収容部に配置してあり、
    上記球払出通路は、上記収斂壁部により1条の流下状態に収斂された後、上記ケース部における一方の側部に偏った状態で形成されており、上記駆動源は、上記一方の側部へ偏って形成された上記球払出通路によって他方の側部側に形成されたスペースに配置してあることを特徴とする遊技機の球払出装置。
  2. 請求項1において、上記ケース部には、上記駆動ギヤに噛合して回転し、上記駆動源の回転位置を検出するための回転検出用ギヤが回転可能に配設してあることを特徴とする遊技機の球払出装置。
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