JP5261762B2 - 遊技機の球払出装置 - Google Patents
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そのため、球払出ユニット(球払出装置)を小型化するためには更なる工夫が必要とされる。
該回転軸を回転駆動するための駆動源と、
該駆動源の出力軸に設けた駆動ギヤと、
上記回転軸に設けた従動ギヤと、
上記駆動ギヤの回転を上記従動ギヤへ伝達するための中間ギヤと、
上記回転軸、上記駆動源、上記駆動ギヤ、上記従動ギヤ及び上記中間ギヤを収容するケース部とを有しており、
該ケース部には、上記球払出カムへ遊技球を流下させるために互いに隣接して形成した2条の球流下通路と、上記球払出カムによって払い出された遊技球を流下させる1条の球払出通路とが形成してあり、
上記球払出カムは、上記2条の球流下通路に対応して上記回転軸の軸方向に2つ設けてあると共に、該2つの球払出カムにおける上記球保持部は、周方向に交互に形成されており、
上記2条の球流下通路の下流側部分には、該2条の球流下通路が並ぶ方向の中央側へ遊技球を誘導するための誘導壁部が設けてあり、
上記球払出通路の上流側部分には、上記球払出カムによって払い出された遊技球を、1条の流下状態に収斂するための収斂壁部が設けてあり、
上記従動ギヤは、上記ケース部において、上記誘導壁部の側方領域に形成されたギヤ収容部に配置してあり、
上記球払出通路は、上記収斂壁部により1条の流下状態に収斂された後、上記ケース部における一方の側部に偏った状態で形成されており、上記駆動源は、上記一方の側部へ偏って形成された上記球払出通路によって他方の側部側に形成されたスペースに配置してあることを特徴とする遊技機の球払出装置にある(請求項1)。
また、上記空間領域、及び2条の球流下通路を1条の球払出通路に収斂したことによって生じた空間領域を利用して、駆動源の回転力を従動ギヤに伝達させるための中間ギヤを配置することができる。そのため、中間ギヤを配置するための領域を別途ケース部の外方に設ける必要がなくなる。
そのため、本発明の球払出装置のケース部においては、2条の球流下通路を形成するために必要な幅を確保し、この必要な幅の範囲内からあまり突出することなく駆動源の他、回転軸、駆動ギヤ、従動ギヤ及び中間ギヤを配置することができる。したがって、限られたスペースに各構成部品を配置することができ、球払出装置を小型化することができる。
本発明において、上記ケース部には、上記駆動ギヤに噛合して回転し、上記駆動源の回転位置を検出するための回転検出用ギヤを回転可能に配設することが好ましい(請求項2)。
従来の球払出装置においては、球払出カムの回転軸に回転検出部を一体的に設けており、この回転検出部を配置した領域の分だけ球払出装置の外形が外方へ突出することが多かった。これに対し、球払出カムの回転軸に回転検出部を一体的に設けるのではなく、駆動ギヤに噛合する回転検出用ギヤを用いることにより、回転検出用ギヤ及びこの回転検出用ギヤによって回転量を検出する回転検出部を、ケース部内の領域を利用して配置することができる。これにより、回転検出用ギヤ及び回転検出部がケース部の外方へ突出することを抑制し、球払出装置の小型化を図ることができる。
また、回転検出用ギヤを用いて駆動源の出力軸の回転を検出するため、駆動源の回転位置を適切に検出することができ、駆動源の脱調等の不具合を速やかに検出することができる。
遊技機の球払出装置1は、図1、図2に示すごとく、遊技球Xを保持するための球保持部611を形成してなる球払出カム61を設けた回転軸6と、回転軸6を回転駆動するための駆動源62と、駆動源62の出力軸に設けた駆動ギヤ71と、回転軸6に設けた従動ギヤ73と、駆動ギヤ71の回転を従動ギヤ73へ伝達するための中間ギヤ72と、回転軸6、駆動源62、駆動ギヤ71、従動ギヤ73及び中間ギヤ72を収容するケース部11とを有している。ケース部11には、球払出カム61へ遊技球Xを流下させるために互いに隣接して形成した2条の球流下通路3と、球払出カム61によって払い出された遊技球Xを流下させる1条の球払出通路4とが形成してある。なお、図1においては、ケース部11の一部(図における奥側の部分)を2点鎖線によって示す。
なお、球払出通路4は、収斂壁部41により1条の流下状態に収斂された後、ケース部11における隣接方向Bに対して直交する方向Dにおいても、一方の側部に偏った状態で形成されている。
本例の遊技機の球払出装置1は、パチンコ遊技機において、賞球等に応じて所定数の遊技球Xを球皿へ払い出すために用いるものである。
図6には、本例の球払出装置1を配設した遊技機の本体枠2の裏面部を示す。同図に示すごとく、本体枠2は、上枠部(上辺部)21、一対の側枠部(側辺部)22及び下枠部(下辺部)23による枠形状を有しており、この枠形状の内側に、本体枠2に取り付けた遊技盤の裏面側を開放する開口領域201を形成してなる。本体枠2には、球払出装置1によって払出を行うための遊技球Xを貯留し流下させるための球通路24が形成してある。この球通路24は、上枠部21における左右方向Wの一側部から他側部まで配設した第1球通路241と、この第1球通路241の他側部に連結し、一方の側枠部22における上下方向Hの上端部から下端部まで配設した第2球通路242とからなる。この第2球通路242は、一方の側枠部22における左右方向Wにおいて1条の状態であって、前後方向Dにおいて2条の状態で形成してある。
また、本例の球払出装置1は、左右方向W(隣接方向B)の幅を小さくすることにより、本体枠2における開口領域201の左右方向Wの寸法を拡大することができる。これにより、本体枠2における遊技盤の裏面側の開口領域201を拡大することができる。よって、遊技領域内に配置する遊技部品の配置の自由度を向上させることが可能になり、また、大型の液晶表示部等を遊技領域内に配置することが可能となる。併せて、前後方向Dの幅を小さくすることにより、遊技機を設置する島設備(遊技ホール)側に柱等の構造物がある場合でも、この構造物との干渉を避けることができる。
球払出カム61は、その外周部612が案内通路5の案内上面51から突出すると共に、その球保持部611の底部が案内通路5の案内上面51よりも下方に位置する状態でケース部11(後述する通路形成部材53)に対して回転可能に配設してある。
図1に示すごとく、本例のケース部11においては、案内通路5を形成するための通路形成部材53が設けてあり、通路形成部材53は、2つの切欠溝52を形成したことによって、中央側に位置する中央縦壁部531と、この中央縦壁部531の両側に形成された側方縦壁部532とを有している。
図3に示すごとく、本例の駆動ギヤ71は、駆動源62としてのモータ62の出力軸に直接設けてあり、駆動ギヤ71、中間ギヤ72及び従動ギヤ73は、ケース部11における隣接方向Bの一方側の側部の近傍に配置してある。
また、図2、図3に示すごとく、ケース部11には、駆動ギヤ71に噛合して回転し、モータ62の回転位置を検出するための回転検出用ギヤ74が回転可能に配設してある。また、回転検出用ギヤ74には、周方向の複数箇所にスリット又は穴が形成してあり、回転検出用ギヤ74の周囲には、回転検出用ギヤ74の両側に発光部と受光部とを配置したフォトインタラプタ等の回転位置検出用センサ82が設けてある。
図5に示すごとく、本例の球払出カム61の配設中心間隔B1は、2条の球流下通路3の配設中心間隔B2よりも小さくなっている。すなわち、本例の球払出カム61の配設中心間隔B1は、遊技球1個分の大きさ(約11mm)よりも小さくなっており(本例では約8mm)、2つの球払出カム61は、隣接方向Bの中心位置(中央仕切壁部33)を中心とする対称な位置に配置されている。
そして、本例の球払出装置1は、球払出カム61に対する上流側位置と下流側位置とにおいて、2段階に遊技球Xの流下状態の収斂を行うよう構成してあり、球払出カム61を配置した案内通路5においては、遊技球Xの流下状態の収斂を行わない。
また、上記空間領域、及び2条の球流下通路3を1条の球払出通路4に収斂したことによって生じた空間領域を利用して、駆動源62の回転力を従動ギヤ73に伝達させるための中間ギヤ72を配置することができる。そのため、中間ギヤ72を配置するための領域を別途ケース部11の外方に設ける必要がなくなる。
また、上述した球払出装置1は、パチンコ遊技機に限定されず、アレンジボール遊技機、遊技球を遊技媒体として用いるスロットマシン等、その他の遊技機にも適用することができる。
11 ケース部
2 本体枠
3 球流下通路
31 誘導壁部
32 ギヤ収容部
4 球払出通路
41 収斂壁部
5 案内通路
52 切欠溝
53 通路形成部材
6 回転軸
61 球払出カム
611 球保持部
612 外周部
62 駆動源(モータ)
71 駆動ギヤ
72 中間ギヤ
73 従動ギヤ
74 回転検出用ギヤ
81 球検出用センサ
82 回転位置検出用センサ
X 遊技球
B 隣接方向
W 左右方向
D 前後方向
Claims (2)
- 遊技球を保持するための球保持部を形成してなる球払出カムを設けた回転軸と、
該回転軸を回転駆動するための駆動源と、
該駆動源の出力軸に設けた駆動ギヤと、
上記回転軸に設けた従動ギヤと、
上記駆動ギヤの回転を上記従動ギヤへ伝達するための中間ギヤと、
上記回転軸、上記駆動源、上記駆動ギヤ、上記従動ギヤ及び上記中間ギヤを収容するケース部とを有しており、
該ケース部には、上記球払出カムへ遊技球を流下させるために互いに隣接して形成した2条の球流下通路と、上記球払出カムによって払い出された遊技球を流下させる1条の球払出通路とが形成してあり、
上記球払出カムは、上記2条の球流下通路に対応して上記回転軸の軸方向に2つ設けてあると共に、該2つの球払出カムにおける上記球保持部は、周方向に交互に形成されており、
上記2条の球流下通路の下流側部分には、該2条の球流下通路が並ぶ方向の中央側へ遊技球を誘導するための誘導壁部が設けてあり、
上記球払出通路の上流側部分には、上記球払出カムによって払い出された遊技球を、1条の流下状態に収斂するための収斂壁部が設けてあり、
上記従動ギヤは、上記ケース部において、上記誘導壁部の側方領域に形成されたギヤ収容部に配置してあり、
上記球払出通路は、上記収斂壁部により1条の流下状態に収斂された後、上記ケース部における一方の側部に偏った状態で形成されており、上記駆動源は、上記一方の側部へ偏って形成された上記球払出通路によって他方の側部側に形成されたスペースに配置してあることを特徴とする遊技機の球払出装置。 - 請求項1において、上記ケース部には、上記駆動ギヤに噛合して回転し、上記駆動源の回転位置を検出するための回転検出用ギヤが回転可能に配設してあることを特徴とする遊技機の球払出装置。
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