JP5223060B2 - 遊技機の球流路切換機構 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機の本体枠の側方に配設され、上方から下方に向けて遊技球を流下させる球流路に配設した遊技機の球流路切換機構に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機においては、賞球等の払出指令に応じた所定数の遊技球を球皿へ払い出すために、モータ、整流板(払出スプロケット)等から構成される球払出装置を用いている。そして、メンテナンス等により球払出装置を取り外す必要が生じたときには、球払出装置の上流側に位置する球流路内の遊技球を事前に遊技機の外部へ抜き出して、球払出装置を取り外しても、その上流側に位置する球流路内の遊技球が不要に遊技機の外部に放出されないようにしている。
球流路内の遊技球を遊技機の外部へ抜き出す機構(構造)としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1においては、遊技球の払出通路の一部を開閉弁によって形成し、遊技機の管理者の操作を受け、開閉弁が球圧によって回動したときには、球抜き通路から遊技機の外部へ遊技球を抜き出している。
特開2006−345900号公報
本発明は、着脱ケースが本体枠から離脱することを確実に防止することができる遊技機の球流路切換機構を提供しようとするものである。
本発明は、遊技機の本体枠の側方において、上方から下方に向けて遊技球を流下させる球流路に配設した遊技機の球流路切換機構において、
上記球流路は、上記遊技機の前面側に設けた球皿へ遊技球を払い出す球払出機構に向けて遊技球を流下させる球供給流路と、上記遊技機の外部へ遊技球を抜き出すための球抜き流路とからなり、
上記球流路切換機構は、上記球供給流路の一部を形成する第1位置と、上記球抜き流路の一部を形成する第2位置とに移動可能な可動流路部材と、
該可動流路部材に係合し、該可動流路部材を上記第1位置に保持するための保持位置と、該可動流路部材を上記第2位置へ移動可能な状態にするための解除位置とに操作可能な切換部材と、
上記可動流路部材を収容し、上記本体枠に対して着脱可能な着脱ケースと、
該着脱ケースを上記本体枠に対して下方へ移動させて該本体枠に取り付けたとき、該着脱ケースの上端部と、上記球流路の一部を形成する球供給部の下端部との間に形成される隙間を埋める隙間埋め部材とを有しており、
該隙間埋め部材は、上記本体枠に取り付けられた上記着脱ケースの上方への移動を規制する規制位置と、該規制を解除する規制解除位置とに移動可能に配設してあり、
上記切換部材は、上記保持位置にあるときには、上記規制位置にある上記隙間埋め部材に係合して、該隙間埋め部材の上記規制解除位置への移動を防止するよう構成してあることを特徴とする遊技機の球流路切換機構にある(請求項1)。
本発明の遊技機の球流路切換機構においては、球流路切換機構を、本体枠に対して着脱可能な着脱ケースに対して形成することができ、球流路切換機構をユニット化して本体枠から取り外し可能にすることができる。また、上方から下方へという簡単な移動操作により着脱ケースを本体枠へ取り付けることができ、併せて取付の機構も簡易的に構成することができる。そして、本体枠に取り付けた後に生じる着脱ケースの上端部と球供給部の下端部との間に形成される隙間は、隙間埋め部材によって埋めることができ、隙間からの球流路への不正行為を防止することができる。
また、本体枠に取り付けた着脱ケースは、隙間埋め部材の一部が着脱ケースの上端部と球供給部の下端部との間に配置されることによって、上方へ移動することができなくなり、本体枠から離脱することが防止される。さらに、切換部材によって、隙間埋め部材の移動を防止することにより、着脱ケースが本体枠から離脱することを確実に防止することができる。
それ故、本発明の遊技機の球流路切換機構によれば、着脱ケースが本体枠から離脱することを確実に防止することができる。
実施例1における、球流路切換機構を示す斜視説明図。 実施例1における、球払出機構を示す斜視説明図。 実施例1における、球流路切換機構における可動切換部材の周辺を左右方向から見た状態で示す断面説明図。 実施例1における、球流路切換機構における可動切換部材の周辺を左右方向から見た状態で示す断面説明図。 実施例1における、球流路切換機構における切換部材の周辺を前後方向から見た状態で示す側方説明図。 実施例1における、球流路切換機構における切換部材の周辺を前後方向から見た状態で示す側方説明図。 実施例1における、球払出機構を左右方向から見た状態で示す断面説明図。 実施例1における、球払出機構を示す図で、図7のA−A線矢視断面説明図。 実施例1における、球払出機構を示す図で、図7のB−B線矢視断面説明図。 実施例1における、球払出カムの周辺を拡大して示す断面説明図。 実施例1における、遊技機における本体枠の裏面部を示す説明図。 実施例2における、球流路切換機構における可動切換部材の周辺を示す斜視説明図。
上述した本発明の遊技機の球流路切換機構における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記隙間埋め部材は、上記球供給部に回動可能に支持されており、上記切換部材は、上記隙間埋め部材の回動方向とは直交する方向に上記着脱ケースに回動可能に支持されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、隙間埋め部材が規制位置から規制解除位置へ不意に回動してしまうことを確実に防止することができる。
また、上記球流路としての球供給流路と球抜き流路とは、上記遊技機の前後方向に並ぶ状態で形成し、上記球供給流路と上記球抜き流路とは、上記遊技機の左右方向において一対の側壁の間に形成し、該一対の側壁は、互いに略平行な所定の幅寸法に形成し、上記球供給流路と上記球抜き流路とが分岐する部分には、上記可動流路部材が配設し、上記切換部材は、上記保持位置において、上記一対の側壁の間の幅寸法内に収めることが好ましい。
また、上記可動流路部材は、上記切換部材が上記解除位置に位置したときに流下する遊技球の球圧を受けることにより、上記前後方向へ回動して上記第1位置から上記第2位置へ移動するよう構成してあり、上記切換部材は、上記球供給流路に対して上記球抜き流路を形成した側とは反対側に配設して上記左右方向へ回動操作するよう構成してあると共に、上記可動流路部材が上記第1位置及び上記第2位置のいずれの位置にあるときでも、当該可動流路部材に設けた被係合部に係合する係合部を有しており、上記可動流路部材が遊技球の球圧を受けて上記第2位置にあるときに、上記切換部材を上記解除位置から上記保持位置の側へ回動操作することによって、上記係合部と上記被係合部とを係合させて上記可動流路部材を上記第2位置から上記第1位置へと回動させ、上記球抜き流路への遊技球の流下を停止可能に構成してあることが好ましい。
この場合には、可動流路部材及び切換部材を、遊技球を球供給流路へ流下させる状態において極めて簡単に一対の側壁の間の幅寸法内に収容しておくことができる。
また、可動流路部材は前後方向に回動するように構成され、切換部材は左右方向に回動するように形成されている。両部材の回動軸が互いに直交する状態で配設されているので、可動流動部材を第1位置に位置させるように切換部材を保持位置に配置させている状態のときに、球圧等によって不意にその配置状態が解除されてしまうことを確実に防止することができる。
また、遊技球を球抜き流路へ流下させている状態においても、切換部材を回動操作することによって、球抜き流路への遊技球の流下を停止させることができる。これにより、遊技球を球抜き流路へ流下させている状態を途中で止める必要性が生じた場合にも、適切にその流下の停止処理を行うことができる。
以下に、本発明の遊技機の球流路切換機構にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
(実施例1)
本例の遊技機の球流路切換機構1は、遊技機の本体枠2の裏面側の側方に配設され、上方から下方に向けて遊技球Xを流下させる球流路に配設してある。
図1、図5に示すごとく、球流路切換機構1においては、球流路としての第1球流路3と第2球流路36とが遊技機の前後方向Dに並ぶ状態で形成してある。第1球流路3と第2球流路36とは、遊技機の左右方向Wにおいて一対の側壁111、112の間に形成してあり、一対の側壁111、112は、互いに略平行な所定の幅寸法に形成してある。
図1、図3、図4に示すごとく、第1球流路3と第2球流路36とが分岐する部分には、第1球流路3の一部を形成する第1位置401と、第2球流路36の一部を形成する第2位置402とに移動可能な可動流路部材41が配設してある。可動流路部材41には、可動流路部材41を第1位置401に保持するための保持位置403と、可動流路部材41を第2位置402へ移動可能な状態にするための解除位置404とに操作可能な切換部材(切換レバー)42が係合している。図5に示すごとく、切換部材42は、保持位置403において、一対の側壁111、112の間の幅寸法内に収まっている。
なお、図1、図2においては、着脱ケース11の外壁を2点鎖線によって概略的に示す。
以下に、本例の遊技機の球流路切換機構1につき、図1〜図11を参照して詳説する。
図1、図2に示すごとく、本例の遊技機は、パチンコ遊技機であり、球流路切換機構1は、遊技球Xを賞球等として球皿へ払い出すための球供給流路3と、遊技機の外部へ遊技球Xを抜き出すための球抜き流路36とへ遊技球Xの流下を切り換えることができるものである。そして、本例の第1球流路3は、遊技機の前面側に設けた球皿へ遊技球Xを払い出す球払出機構10に向けて遊技球Xを流下させる球供給流路3として形成してあり、本例の第2球流路36は、遊技球Xを遊技機の外部へ抜き出すための球抜き流路36として形成してある。また、本例の可動流路部材41の第1位置401のことを球供給位置401といい、第2位置402のことを球抜き位置402という。
図11には、本例の球流路切換機構1及び球払出機構10を形成した遊技機の本体枠2の裏面部を示す。同図に示すごとく、本体枠2は、上枠部(上辺部)21、一対の側枠部(側辺部)22及び下枠部(下辺部)23による枠形状を有しており、この枠形状の内側に、本体枠2に取り付けた遊技盤の裏面側に対面する開口領域201を形成してなる。本体枠2には、球払出機構10によって払出を行うための遊技球Xを貯留し流下させるための球供給部24が形成してある。この球供給部24は、上枠部21における左右方向Wの一側部から他側部まで配設した上方球供給部241と、この上方球供給部241の他側部に連結し、一方の側枠部22において下方に向けて配設した側方球供給部242とからなる。
また、図3に示すごとく、側方球供給部242は、上方球供給部241の下流側端部と、球流路切換機構1の入口部(可動流路部材41の入口部)との間に配設してある。側方球供給部242は、遊技球Xの流下状態を、前後方向Dにおいて2条に並ぶ流下状態から、左右方向Wにおいて2条に並ぶ流下状態に変更し、左右方向Wにおいて2条に並ぶ状態で流下させるよう構成されている。本例の側方球供給部242には、2条の状態で遊技球Xを流下させる側方球供給流路25が形成されている。そして、側方球供給部242内の側方球供給流路25は、その入口部251において前後方向Dに2条に並ぶ状態から左右方向Wに2条に並ぶ状態に変更され、入口部251を除く部分が左右方向Wに2条に並ぶ状態で形成されている。
図2、図5に示すごとく、本例の球流路切換機構1における一対の側壁111、112は、遊技機の本体枠2に対して着脱可能な着脱ケース11に形成してある。本例の球払出機構10における払出ケース部110は、着脱ケース11と一体化されており、着脱ケース11における一対の側壁111、112は、球払出機構10における側壁111、112も形成している。図8に示すごとく、球払出機構10における一対の側壁111、112においては、駆動源62(本例ではステッピングモータ)を偏って配設した側の側壁112は、駆動源62に対応する部分が形成されていない。
着脱ケース11は、本体枠2の裏面側に配置し、下方へスライドさせることによって本体枠2に取り付けるよう構成されている。より具体的には、図示は省略するが、本体枠2の裏面側に複数の係合穴を形成する一方、着脱ケース11の表面側に、係合穴に係合するよう下方に向けて形成したフックを複数形成し、各フックを各係合穴に係合することによって、本体枠2の裏面側に着脱ケース11を取り付けることができる。この取付構造により、着脱ケース11の本体枠2に対しての下方向、左右方向、及び前後方向への移動が規制されて、着脱ケース11が本体枠2に取り付けられる。
図3、図4に示すごとく、球流路切換機構1及び球払出機構10を形成した着脱ケース11は、本体枠2において、球供給部24における側方球供給部242の下方に接続される。着脱ケース11を本体枠2に対して下方へ移動させて本体枠2に取り付けたときには、着脱ケース11の上端部と側方球供給部242の下端部との間には隙間430が形成される。
側方球供給部242には、隙間430を埋めるための隙間埋め部材43が配設してあり、隙間埋め部材43には、着脱ケース11内への遊技球Xの流下を案内する流下案内部431と、隙間430を受けるための左右両側の側部432と、2条の球流路の間に位置する仕切部433とが形成してある。隙間埋め部材43は、側方球供給部242の裏面側において前後方向Dに回動可能に配設してあり、本体枠2に取り付けられた着脱ケース11の上方への移動を規制する規制位置405と、この規制を解除する規制解除位置406とに回動可能である。
本例の流下案内部431は、2条の側方球供給流路25と可動流路部材41における2条の流路形成部412との間の遊技球Xの流下を案内する。図1に示すごとく、流下案内部431は、2条の球流路に対応する左右方向Wの位置において、隙間埋め部材43の裏面側の壁部から立設したプレート状突起部によって形成されている。
図3に示すごとく、本体枠2に取り付けた着脱ケース11は、隙間埋め部材43における一部(側部432及び仕切部433)が着脱ケース11の上端部と側方球供給部242の下端部との間に配置されることによって、上方へ移動することができなくなり、本体枠2から離脱することが防止される。また、本例の切換部材42は、着脱ケース11を本体枠2に取り付け、隙間埋め部材43を規制位置405に位置させた後、隙間埋め部材43が規制解除位置406に回動しないようロックするよう構成してある。すなわち、切換部材42は、可動流路部材41を球供給位置401に保持するための(可動流路部材41によって球供給流路3の一部を形成するための)保持位置403にあるときには、規制位置405にある隙間埋め部材43に係合して(より詳しくは切換部材42の上端部の前面壁と隙間埋め部材43の下端部の後面壁とが当接して)、隙間埋め部材43の規制解除位置406への回動を防止するよう構成してある。
また、図1に示すごとく、本例の切換部材42は、隙間埋め部材43の回動方向である前後方向Dとは直交する左右方向Wに回動するよう構成されている。そのため、隙間埋め部材43が規制位置405から規制解除位置406へ不意に回動してしまうことを確実に防止することができる。
また、可動流路部材41は、球供給位置(第1位置)401と球抜き位置(第2位置)402との間を前後方向Dに回動する一方、切換部材42が左右方向Wに回動することにより、可動流路部材41が、球供給流路3の一部を形成する球供給位置401から球抜き流路36を形成する球抜き位置402へ不意に回動しないように保持することができる。
図4に示すごとく、可動流路部材41は、切換部材42が解除位置404に位置したときに流下する遊技球Xの球圧を受けることにより、前後方向Dへ回動して、球供給位置401から球抜き位置402へ移動するよう構成してある。
切換部材42は、前後方向Dにおいて球供給流路(第1球流路)3に対して球抜き流路(第2球流路)36を形成した側とは反対側に配設して、左右方向Wへ回動操作するよう構成してある。切換部材42は、その下端部に回動中心軸部421を有しており、上述したようにその上端部の前面壁が隙間埋め部材43の下端部の後面壁に重なるよう構成されている。
また、2条の流路を有する可動流路部材41は、前面壁と後面壁、及びその両壁を連結する連結壁とにより、断面略エ字形状に形成されており、流路を切り換えるために回動する際は、この形状を維持して全体が回動する。
また、切換部材42は、遊技機の裏面側に(遊技機の裏面視においてその正面に)露出して配設されており、作業者が操作し易くなっている。
また、図3〜図6に示すごとく、切換部材42は、可動流路部材41が球供給位置401及び球抜き位置402のいずれの位置にあるときでも、当該可動流路部材41に設けた被係合部411に係合する係合部422を有している。可動流路部材41における被係合部411は、可動流路部材41における流路形成部412の後ろ側に設けられた屈曲流路の底面に、その底面から裏面側に突出するように形成されている。切換部材42における係合部422は、回動中心軸部421の外周面から突出して形成されており、外周面からの突出量が徐々に増加する円弧状のカムによって形成されている。
上記のように係合部422と被係合部411とを配置して係合させ、また、可動流路部材41が流路を切り換える際には可動流路部材41の全体が回動するように形成してある。そのため、流路切換の連結機構を一対の側壁111、112から突出させることなく、一対の側壁111、112の間の幅寸法内に収容して形成することができる。
図5に示すごとく、可動流路部材41は、切換部材42の係合部422における円弧状のカムの最大突出部が可動流路部材41の被係合部411に当接するときに球供給位置401に保持される。一方、図6に示すごとく、切換部材42を解除位置404に回動させたときには、切換部材42の係合部422における円弧状のカムの最大突出部が可動流路部材41の被係合部411から離れることによって、可動流路部材41が遊技球Xの球圧を受けて球抜き位置402へ回動する。
図1に示すごとく、可動流路部材41の上端部には、先端が山形状に形成された球流下案内用の突部413が設けられている。この突部413により、図3、図4に示すごとく、可動流路部材41が球供給位置401及び球抜き位置402のいずれの位置にあるときでも、遊技球Xを流路形成部412に向けて適切に流下案内することができる。
図3に示すごとく、可動流路部材41の流路形成部412は、上方から受けた遊技球Xを前後方向Dの前方側へ流下させた後、下方へ流下させるよう形成されている。そして、図4に示すごとく、可動流路部材41は、遊技球Xが前方側へ流れる際の球圧を受けて前方側へ回動することにより、球供給位置401から球抜き位置402へ回動する。
球供給部24内の遊技球Xを球抜き流路36から遊技機の外部へ抜き出す際には、遊技機の管理者は、切換部材42を保持位置403から解除位置404へ回動させる。このとき、可動流路部材41の被係合部411に対する切換部材42の係合部422の当接状態が変化し、可動流路部材41は、その上流側にある球供給部24内の遊技球Xの球圧を受けて球抜き位置402へ回動し、球抜き流路36の一部を形成する。そして、球供給部24内の遊技球Xは、可動流路部材41を経由して球抜き流路36へ流下し、遊技機の外部に抜き出される。
遊技機の管理者は、上記球抜き流路36からの球抜き動作を行う途中で、この球抜き動作を停止したくなったときには、切換部材42を解除位置404から保持位置403の側へ回動操作する。このとき、切換部材42の係合部422における円弧状のカムは可動流路部材41の被係合部411に当接した状態にあり、係合部422における円弧状のカムが可動流路部材41の被係合部411を押し上げることによって、球圧に抗して可動流路部材41が球抜き位置402から球供給位置401へと回動する。これにより、球抜き流路36への遊技球Xの流下を球抜き動作の途中で停止することができる。
図7に示すごとく、球払出機構10は、遊技球Xを保持するための球保持部611を形成してなる球払出カム61を設けた回転軸6と、回転軸6に設けた従動ギヤ73と、回転軸6を回転駆動するための駆動源(モータ)62と、駆動源62の出力軸に設けた駆動ギヤ71と、駆動ギヤ71の回転を従動ギヤ73へ伝達するための中間ギヤ72とを、着脱ケース11の下方に一体的に形成した払出ケース部110内に収容してなる。
球供給流路3は、左右方向Wに並んで2条形成してあり、可動流路部材41は、球供給位置401において2条の球供給流路3のそれぞれの一部を形成するよう構成してある。
図7〜図9に示すごとく、払出ケース部110には、球払出カム61の下方において1条の球払出流路37が形成してあり、球払出流路37の上流側部分には、球払出カム61によって払い出された遊技球Xを1条の流下状態に収斂するための収斂壁部371が設けてある。球払出流路37は、収斂壁部371により1条の流下状態に収斂され、払出ケース部110における左右方向Wの一方の側壁111側に偏った状態で払出ケース部110における前後方向Dの後壁114側に形成してある。駆動源62は、球払出流路37によって左右方向Wの他方の側壁112側に形成されたスペース113に配置してあり、球抜き流路36は、払出ケース部110における前後方向Dの前側に形成してある。
図7〜図9に示すごとく、球払出カム61は、2条の球供給流路3に対応して回転軸6の軸方向に2つ設けてあると共に、2つの球払出カム61における球保持部611は、周方向に交互に形成されている。2条の球供給流路3の下流側部分には、2条の球供給流路3が並ぶ方向の中央側(2条の球供給流路3が互いに隣接する左右方向Wの中央側)へ遊技球Xを誘導するための誘導壁部31が設けてある。球払出流路37の上流側部分には、球払出カム61によって払い出された遊技球Xを、1条の流下状態に収斂するための収斂壁部371が設けてある。図10に示すごとく、従動ギヤ73は、着脱ケース11において、誘導壁部31の側方領域311に形成されたギヤ収容部32に配置してある。
本例の球流路切換機構1及び球払出機構10を有する着脱ケース11は、2条の球供給流路3を形成するために必要な幅に形成してある。すなわち、図5、図6、図8、図9に示すごとく、本例の着脱ケース11は、左右方向Wの幅が約30mmに形成してあり、前後方向Dの幅が約60mmに形成してある。そして、着脱ケース11によって外形を形成した球流路切換機構1及び球払出機構10は、略直方体形状を有している。
また、図11に示すごとく、本例の球払出機構10は、左右方向Wの幅を小さくすることにより、本体枠2における開口領域201の左右方向Wの寸法を拡大することができる。これにより、本体枠2における遊技盤の裏面側の開口領域201を拡大することができる。よって、遊技領域内に配置する遊技部品の配置の自由度を向上させることが可能になり、また、大型の液晶表示部等を遊技領域内に配置することが可能となる。併せて、前後方向Dの幅を小さくすることにより、遊技機を設置する島設備(遊技ホール)側に柱等の構造物がある場合でも、この構造物との干渉を避けることができる。
図2、図7に示すごとく、2条の球供給流路3は、この球供給流路3を流下する遊技球Xの球圧を分散させるよう蛇行して形成してある。球供給流路3を蛇行して形成することにより、下方向(重力方向)への遊技球Xの球圧の一部を水平方向への球圧に分散させることができる。また、本例の球供給流路3は、遊技球Xの約1個分の間隔で水平方向へ蛇行させて形成してある。これにより、球払出カム61に加わる遊技球Xの球圧を減少させている。また、2条の球供給流路3の間には、中央仕切壁部33が設けられている。
図2、図10に示すごとく、本例の球払出カム61は、回転軸6の軸方向に並んで回転軸6に一体成形されている。着脱ケース11においては、2条の球供給流路3と球払出流路37との間に、球払出カム61における球保持部611に保持する遊技球Xを、球払出カム61の移送方向に沿って送り出すための案内流路5が形成してある。この案内流路5は、遊技球Xを載置して転がすための案内上面51と、上記球払出カム61をそれぞれ配置するために上記案内上面51から下方に形成した2つの切欠溝52とによって形成してある。そして、各切欠溝52には、球払出カム61が配置してあり、球払出カム61における球保持部611に保持された遊技球Xは、球払出カム61の回転力を受けて、案内流路5を形成する切欠溝52に沿って転がるよう構成されている。
本例の球払出カム61は、遊技球Xを保持するための凹形状の球保持部611を、周方向に等間隔に形成してなり、球保持部611を形成していない部位には、凸形状の外周部612が形成されている。また、本例の球保持部611及び外周部612は、周方向に120°間隔で3箇所ずつ形成してあり、回転軸6(球払出カム61)が1回転することにより、6個の遊技球Xを払い出すよう構成されている。
また、互いに隣接する2つの球払出カム61においては、一方の球払出カム61の球保持部611に対向する位置に、他方の球払出カム61の外周部612が対向している。
球払出カム61は、その外周部612が案内流路5の案内上面51から突出すると共に、その球保持部611の底部が案内流路5の案内上面51よりも下方に位置する状態で着脱ケース11(後述する流路形成部材53)に対して回転可能に配設してある。
このように構成することにより、遊技球Xは球保持部611に保持されたときには案内上面51に載置されて回転軸6には載置されない。これにより、2条の球供給流路3のうち、少なくとも球保持部611が対面している側の球供給流路3については、回転軸6に、上流側から連続して供給される遊技球Xの球圧が直に加わらないようにすることができる。そのため、球払出カム61に過度な負荷が加わることを防止することができ、球払出カム61を安定して回転させることができる。
図10に示すごとく、本例の誘導壁部31は、着脱ケース11において、2条の球供給流路3の下流側部分であって、左右方向Wの両側部(着脱ケース11の両面)において、着脱ケース11の中心側に突出して形成されている。誘導壁部31は、遊技球Xを左右方向Wの中央側へ誘導するための曲面状上面を有している。
図2に示すごとく、本例の着脱ケース11においては、案内流路5を形成するための流路形成部材53が設けてあり、流路形成部材53は、2つの切欠溝52を形成したことによって、中央側に位置する中央縦壁部531と、この中央縦壁部531の両側に形成された側方縦壁部532とを有している。
そして、中央縦壁部531には、上方へ突出し、一方の案内流路5から他方の案内流路5へ遊技球Xが混流することを防止するための混流防止突起533が形成してある。この混流防止突起533は、案内流路5において、球供給流路3の下方位置に形成してある。そして、混流防止突起533と、中央仕切壁部33の下端部とによって、例えば、遊技球Xが流下の勢いによって一方の案内上面51から他方の案内上面51へ進入しようとしても、遊技球Xが混流防止突起533と中央仕切壁部33の下端部とに当接して、上記進入が遮られることにより、遊技球Xが一方の案内上面51から他方の案内上面51へ混流することを防止することができる。併せて、一方の遊技球Xが他方の球払出カム61の外周部612に接触することも防ぐことができる。これにより、球払出カム61に意図せず球圧が加わって遊技球Xの払出に不具合が生じることを防止することができる。
図2、図9に示すごとく、本例の収斂壁部371は、球払出流路37の上流側部分に形成されている。収斂壁部371は、左右方向Wの両側の壁面の間隔を下方に向けて縮小させることによって形成されている。本例の両側の壁面の傾斜角度は、垂直方向(鉛直方向)に対しておよそ15〜30°になっており、両側の壁面において同じになっている。
図7に示すごとく、本例の中間ギヤ72は、駆動ギヤ71及び従動ギヤ73の直径よりも大きく、中間ギヤ72は従動ギヤ73の斜め下方に噛合しており、駆動ギヤ71は、中間ギヤ72の斜め下方に噛合している。
図8に示すごとく、本例の駆動ギヤ71は、駆動源62の出力軸に直接設けてあり、駆動ギヤ71、中間ギヤ72及び従動ギヤ73は、着脱ケース11における左右方向Wの一方側の側部の近傍に配置してある。
各ギヤ71、72、73の直径の比率は、駆動ギヤ71:中間ギヤ72:従動ギヤ73=1:3:1となっている。また、中間ギヤ72を複数設けると、バックラッシュ等の噛合わせによるガタツキが発生しやすくなり、回転軸6の回転制御を不安定にするおそれがある。これに対し、本例の中間ギヤ72は、駆動ギヤ71と従動ギヤ73との間に1つだけ設けてあり、回転軸6の回転制御を安定させることができる。
また、3つのギヤ71、72、73の歯車部には、適宜箇所に欠歯状の凸部と、この凸部と噛み合う浅い形状の凹部とが形成されている。3つのギヤ71、72、73が適切に組み付けられている場合には、3つのギヤ71、72、73が回転駆動する過程において、欠歯状の凸部と浅い形状の凹部とが噛み合う。仮に3つのギヤ71、72、73が適切に組み付けられていない場合には、欠歯状の凸部と浅い形状の凹部とが噛み合わず(詳しくは欠歯状ではない通常寸法の凸部が浅い形状の凹部に噛み合ってしまうことにより)、適切な回転駆動が行われないので、組付確認作業時に不適切な組付状態を検知することができる。
図8に示すごとく、本例の駆動源62は、着脱ケース11の左右方向Wにおける幅(2条の球供給流路3を形成するために必要な幅)よりも、小さな軸方向幅を有しており、着脱ケース11に配設した状態において、ほとんどが着脱ケース11の左右方向Wにおける幅内に収まっている。
また、図7、図8に示すごとく、着脱ケース11には、駆動ギヤ71に噛合して回転し、駆動源62の回転位置を検出するための回転検出用ギヤ74が回転可能に配設してある。また、回転検出用ギヤ74には、周方向の複数箇所にスリット又は穴が形成してあり、回転検出用ギヤ74の周囲には、回転検出用ギヤ74の両側に発光部と受光部とを配置したフォトインタラプタ等の回転位置検出用センサ82が設けてある。
本例の球払出機構10においては、駆動ギヤ71に噛合する回転検出用ギヤ74を用いることにより、回転検出用ギヤ74及び回転位置検出用センサ82を、着脱ケース11内の領域を利用して配置することができる。これにより、回転検出用ギヤ74及び回転位置検出用センサ82が着脱ケース11の外方へ突出することを抑制し、球払出機構10の小型化を図ることができる。また、回転検出用ギヤ74を用いて駆動源62の出力軸の回転を検出するため、駆動源62の回転位置を適切に検出することができ、駆動源62の脱調等の不具合を速やかに検出することができる。
また、駆動ギヤ71と従動ギヤ73との比率が1:1となっているので、駆動ギヤ71と従動ギヤ73との回転量を同じにすることができる。これにより、駆動ギヤ71(駆動源62)の回転位置を検出することで、従動ギヤ73(回転軸6)の回転位置(回転量)を間接的に正しく検出することができる。なお、本例においては、回転検出用ギヤ74と駆動ギヤ71との直径の比率も1:1となっている。これにより、各ギヤ71、73、74の回転量が同じになるように構成されている。
図7、図9に示すごとく、2つの球払出カム61及び従動ギヤ73を設けた回転軸6に対する下方位置には、球払出流路37を流下する遊技球Xを検出するための球検出用センサ81が設けてある。球検出用センサ81は、遊技球Xを通過させるための検出口811を有しており、この検出口811を通過する遊技球Xの数を、遊技機の制御装置へ送信するよう構成してある。
図10に示すごとく、本例の球払出カム61の配設中心間隔B1は、2条の球供給流路3の配設中心間隔B2よりも小さくなっている。すなわち、本例の球払出カム61の配設中心間隔B1は、遊技球Xの1個分の大きさ(約11mm)よりも小さくなっており(本例では約8mm)、2つの球払出カム61は、左右方向Wの中心位置(中央仕切壁部33)を中心とする対称な位置に配置されている。
本例の遊技機の球流路切換機構1においては、上記のごとく、遊技球Xを流下させる球供給流路3と球抜き流路36とを、遊技機の前後方向Dに並ぶ状態で左右方向Wにおける互いに略平行な一対の側壁111、112の間に形成している。また、可動流路部材41は、球供給流路3と球抜き流路36とが分岐する部分に配設したことにより、一対の側壁111、112の間の幅寸法内に収まっている。また、切換部材42は、球供給流路3の一部を形成する可動流路部材41を保持する状態において、一対の側壁111、112の間の幅寸法内に収まっている。
これにより、本例の球流路切換機構1においては、球供給流路3と球抜き流路36とを前後方向Dに並ぶよう形成しているので、球流路切換機構1の左右方向Wにおける幅寸法を小さく形成することができる。また、遊技球Xを球供給流路3へ流下させる状態において、可動流路部材41及び切換部材42を一対の側壁111、112の間の幅寸法内に収容しておくことができ、球流路切換機構1の左右方向Wにおける幅寸法を小さく維持することができる。
それ故、本例の遊技機の球流路切換機構1によれば、遊技機の本体枠2における開口領域201を広く維持して、本体枠2に取り付けられる遊技盤の遊技領域に配設される大型の画像表示装置等の遊技部品の配置の自由度を向上させつつ、球流路の切換機構を形成することができる。
また、本例の遊技機の球払出機構10は、上記のごとく、2条の球供給流路3と1条の球払出流路37との間に案内流路5を形成してなり、案内流路5の形成部位には、2条の球供給流路3に対応して球払出カム61が配置されている。また、2条の球供給流路3の下流側部分には、誘導壁部31が設けてあり、球払出流路37の上流側部分には、収斂壁部371が設けてある。
そして、本例の球払出機構10は、球払出カム61に対する上流側位置と下流側位置とにおいて、2段階に遊技球Xの流下状態の収斂を行うよう構成してあり、球払出カム61を配置した案内流路5においては、遊技球Xの流下状態の収斂を行わない。
また、球払出機構10において遊技球Xの払出を行う際には、2条の球供給流路3をそれぞれ流下する遊技球Xは、一方の球供給流路3を流下する遊技球Xが一方の球払出カム61における球保持部611に保持されると共に、他方の球供給流路3を流下する遊技球Xが他方の球払出カム61における外周部612によって流下を阻止される。このとき、球払出カム61における球保持部611へ保持される遊技球Xは、1段階目の収斂として、球供給流路3における誘導壁部31によって左右方向W(2条の球供給流路3が互いに隣接する方向)の中央側へ寄せられる。
そして、駆動源62によって、回転軸6に設けた2つの球払出カム61が回転駆動されるときには、一方の球払出カム61における球保持部611に保持された遊技球Xが、案内流路5に沿って球保持部611が回転する方向へ移送されると共に、他方の球供給流路3を流下する遊技球Xが案内流路5へと流下し他方の球払出カム61における球保持部611に保持される。このとき、案内流路5に沿って移送した後、球保持部611から放出され払い出された遊技球Xは、2段階目の収斂として、球払出流路37における収斂壁部371によって上記左右方向Wの中央側へさらに寄せられる。その後、上記回転駆動が連続して行われることにより、他方の球払出カム61における球保持部611に保持された遊技球Xが、案内流路5に沿って移送され同様に払い出される。
こうして、本例においては、2条の球供給流路3を流下する遊技球Xを、一対の球払出カム61によって交互に球払出流路37へ払い出すことができ、球払出カム61に対する上流側位置と下流側位置とにおいて、2段階に分けて遊技球Xの流下状態の収斂を行うことができる。これにより、遊技球Xの流下状態を収斂する際の摩擦抵抗等による過度の負荷が分散される。併せて、球払出カム61により遊技球Xを移送するときには、移送する方向にのみ遊技球Xに力を加え、収斂方向という移送方向とは異なる方向への力が加わらないので、球払出カム61に過度の負荷が加わることを防止することができ、一対の球払出カム61は、球払出流路37へ交互に安定して遊技球Xを払い出すことができる。
また、2段階目の収斂機構である収斂壁部371については1段階目の収斂機構である誘導壁部31により収斂処理の一部が既に完了しているので、収斂壁部371自体の機構を、収斂長さを短くコンパクトにすることができ、また、収斂角度を緩やかにして収斂機構を滑らかにすることができる。
また、上記のごとく、本例の球払出機構10は、回転軸6、駆動源62、駆動ギヤ71、従動ギヤ73及び中間ギヤ72を収容する着脱ケース11を有している。そして、従動ギヤ73は、着脱ケース11において、誘導壁部31の側方領域311に形成されたギヤ収容部32に配置してある。これにより、回転軸6に設けた従動ギヤ73を、着脱ケース11に形成されたギヤ収容部32としてのスペースを利用して、容易に配置することができる。ここで、誘導壁部31の側方領域311とは、着脱ケース11において誘導壁部31を形成している箇所の近傍に設けられた空間領域のことをいい、換言すれば、誘導壁部31を形成したことによってその周辺部に形成される空間領域のことをいう。
また、球払出流路37は、収斂壁部371により1条の流下状態に収斂された後、着脱ケース11における上記左右方向Wの一方の側壁111に偏った状態で形成されている。そして、駆動源62は、左右方向Wの一方の側壁111へ偏って形成された球払出流路37によって他方の側壁112側に形成されたスペース113に配置してある。これにより、駆動源62を、着脱ケース11において球払出流路37に隣接して形成されたスペース113を利用して、配置することができる。
また、本例の球払出機構10においては、駆動源62を、回転軸6には直接連結しておらず、回転軸6への駆動源62による回転力の伝達は、駆動ギヤ71、中間ギヤ72及び従動ギヤ73を介して行っている。そして、駆動源62は、上記のごとく上記スペース113を利用して球払出機構10内に配置している。そのため、駆動源62を、2条の球供給流路3の左右方向Wの幅寸法よりあまり突出させないで配置することができる。
また、本例の球払出機構10においては、着脱ケース11に誘導壁部31を形成したことにより、その周辺部に空間領域(ギヤ収容部32)を形成することができる。そして、この空間領域を利用して、回転軸6に設けた従動ギヤ73を配置することができ、従動ギヤ73を配置する領域を別途着脱ケース11の外方に設ける必要がなくなる。
また、上記空間領域の利用、及び2条の球供給流路3を1条の球払出流路37に収斂したことによって生じた空間領域の利用により、駆動源62の回転力を従動ギヤ73に伝達させるための中間ギヤ72を配置することができる。そのため、中間ギヤ72を配置するための領域を別途着脱ケース11の外方に設ける必要がなくなる。
そのため、本例の球払出機構10の払出ケース部110(着脱ケース11)においては、2条の球供給流路3を形成するために必要な幅を確保し、この必要な幅の範囲内からあまり突出することなく、駆動源62の他、回転軸6、駆動ギヤ71、従動ギヤ73及び中間ギヤ72を配置することができる。したがって、限られたスペースに各構成部品を配置することができ、球払出機構10を小型化することができる。
それ故、本例の遊技機の球払出機構10によれば、球払出機構10を2条隣接して構成された球供給流路3の左右方向Wの幅寸法の範囲内からあまり突出することなく構成することができ、球払出機構10を小型化することができる。
また、球払出カム61の外周部612における遊技球Xが接触する部分を滑らかな形状(R形状)として、球払出カム61の耐久性を向上させることができる(摩耗量を減少させることができる)。球払出機構10において、中間ギヤ72は、1つではなく複数設けることも可能である。
また、上述した球払出機構10は、パチンコ遊技機に限定されず、アレンジボール遊技機、遊技球Xを遊技媒体として用いるスロットマシン等、その他の遊技機にも適用することができる。
また、本例の球流路切換機構1における各部の構成は、以下の種々の構成とすることもできる。
球抜き流路(第2球流路)36の奥側面を本体枠2の壁面で構成することにより、着脱ケース11の奥行き寸法を小さくすることができる。
また、切換部材42の回動軸付近に凸部を設け、着脱ケース11に凹部を設けることにより、切換部材42が保持位置403に位置しているときに、凸部と凹部とが係合するようにして切換部材42を固定することができる。また、これに併せて、切換部材42を保持位置403にしたことを確認するためのクリック感を持たせることができる。
また、着脱ケース11に、切換部材42が保持位置403にあるときに嵌り込むリブを設けて、切換部材42の後方への移動を防止し、切換部材42と隙間埋め部材43との係合状態が不要に解除されることを防止することができる。
また、可動流路部材41が球供給位置401にあるときに、可動流路部材41の下端部の側壁が当接するリブを、球供給流路(第1球流路)3の上端部に設け、可動流路部材41の過剰な回動を規制することができる。
また、回動の操作性を向上させるために、切換部材42の後面壁には、作業者の指がかかるような凹部を設けることができる。
また、側方球供給部242には、隙間埋め部材43が規制位置405にあるとき、又は規制解除位置406にあるときに、その状態を仮固定する機構を設けることができる。
また、着脱ケース11の上部に(詳しくは一対の側壁111、112から上方に突出するような形で)一対のリブを設け、この一対のリブを、着脱ケース11を本体枠2に取り付ける際(側方球供給部242の下端部に挿入させる際)のガイドとして用いることができる。
また、着脱ケース11は透過性を有する部材で形成されており、球払出流路37は、遊技機の裏面側に(遊技機の裏面視においてその正面に)形成されている。そのため、収斂壁部371等において球詰まりが発生しても適切に確認することができ、球払出機構10のメンテナンス性を向上させることができる。
また、切換部材42と可動流路部材41とは、摺動性を考慮してPOM(ポリアセタール)で成形することができる。
また、球流路切換機構1は、本体枠2に別途配設される機構板に取り付けてもよい。
また、可動流路部材41、切換部材42、隙間埋め部材43の移動は、回動移動に限定されず、スライド移動等、様々な移動機構を採用してもよい。
また、球流路切換機構1は、球抜き機構に限定されず、遊技機における様々な球流路の切換機構に用いることもできる。
また、球流路切換機構1は、着脱ケース11という形でユニットとして構成せず、本体枠2における球流路に一体的に形成することもできる。
また、球供給部24及び球供給流路3は、2条に形成するだけでなく、例えば1条又は3条に形成することもできる。
(実施例2)
本例は、可動流路部材41における流路形成部412の形成状態が上記実施例1の場合と異なる例である。
具体的には、図12に示すごとく、本例の可動流路部材41は、上記側方球供給部242から遊技球Xの2条の流下状態が前後方向D及び左右方向Wに斜めに並ぶ状態で受け取り、左右方向Wに2条に並ぶ状態に変更しながら流下させるよう構成してある。本例の着脱ケース11の上端部には、前後方向D及び左右方向Wに斜めに並ぶ状態で遊技球Xの入口115が形成されている。
本例においては、側方球供給部242における2条の側方球供給流路25を、若干重なる状態で斜めに並べて形成することにより、2つの入口115の左右方向Wの幅寸法を小さく形成することができる。これにより、着脱ケース11の上端部に(詳しくは、一対の側壁111、112から上方に突出するような形で)、一対のリブ116を設けることができる。これに併せて、側方球供給部242の下端部を、リブ116の内方に収納するような形に形成することができる。そのため、隙間埋め部材43を廃止することができる。また、着脱ケース11の上端部における左右方向Wの幅寸法は、一対の側壁111、112の幅寸法内に収めることができる。
さらに、本例においては、着脱ケース11のリブ116とこのリブ116に連結された後壁リブ117とが別途形成されており、これらのリブ116、117と側方球供給部242の下端部とが、隙間が発生しないように重なる形で嵌合される。これにより、不正行為に対しての防犯対策を果たすことができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 球流路切換機構
10 球払出機構
11 着脱ケース
110 払出ケース部
111、112 側壁
2 本体枠
24 球供給部
241 上方球供給部
242 側方球供給部
3 球供給流路(第1球流路)
31 誘導壁部
36 球抜き流路(第2球流路)
37 球払出流路
371 収斂壁部
41 可動流路部材
411 被係合部
401 球供給位置(第1位置)
402 球抜き位置(第2位置)
42 切換部材
421 回動中心軸部
422 係合部
403 保持位置
404 解除位置
43 隙間埋め部材
430 隙間
431 流下案内部
405 規制位置
406 規制解除位置
5 案内流路
6 回転軸
61 球払出カム
611 球保持部
62 駆動源(モータ)
71 駆動ギヤ
72 中間ギヤ
73 従動ギヤ
X 遊技球
D 前後方向
W 左右方向

Claims (2)

  1. 遊技機の本体枠の側方において、上方から下方に向けて遊技球を流下させる球流路に配設した遊技機の球流路切換機構において、
    上記球流路は、上記遊技機の前面側に設けた球皿へ遊技球を払い出す球払出機構に向けて遊技球を流下させる球供給流路と、上記遊技機の外部へ遊技球を抜き出すための球抜き流路とからなり、
    上記球流路切換機構は、上記球供給流路の一部を形成する第1位置と、上記球抜き流路の一部を形成する第2位置とに移動可能な可動流路部材と、
    該可動流路部材に係合し、該可動流路部材を上記第1位置に保持するための保持位置と、該可動流路部材を上記第2位置へ移動可能な状態にするための解除位置とに操作可能な切換部材と、
    上記可動流路部材を収容し、上記本体枠に対して着脱可能な着脱ケースと、
    該着脱ケースを上記本体枠に対して下方へ移動させて該本体枠に取り付けたとき、該着脱ケースの上端部と、上記球流路の一部を形成する球供給部の下端部との間に形成される隙間を埋める隙間埋め部材とを有しており、
    該隙間埋め部材は、上記本体枠に取り付けられた上記着脱ケースの上方への移動を規制する規制位置と、該規制を解除する規制解除位置とに移動可能に配設してあり、
    上記切換部材は、上記保持位置にあるときには、上記規制位置にある上記隙間埋め部材に係合して、該隙間埋め部材の上記規制解除位置への移動を防止するよう構成してあることを特徴とする遊技機の球流路切換機構。
  2. 請求項1に記載の遊技機の球流路切換機構において、上記隙間埋め部材は、上記球供給部に回動可能に支持されており、
    上記切換部材は、上記隙間埋め部材の回動方向とは直交する方向に上記着脱ケースに回動可能に支持されていることを特徴とする遊技機の球流路切換機構。
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