JP6126645B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技球を用いて遊技を行う遊技機に関するものである。
遊技機の代表例の一つとしてのパチンコ機には、固定枠に開閉自在に組み付けられた本体枠に、パチンコ球が流下可能な遊技領域が前面側に形成された遊技盤が着脱自在に配設されている。遊技領域には、パチンコ球が入賞可能な入賞口が形成されており、該入賞口にパチンコ球が入賞するか否かによって遊技者の興趣が高められる。ここで、入賞口に入賞したパチンコ球は、球排出通路を通って遊技盤の下方に排出されるようになっている。この球排出通路には、通過するパチンコ球を検出するための球検出センサが設けられている(例えば、特許文献1)。
特開2006−271609号公報
ここで、パチンコ機においては、球排出通路内でパチンコ球の動きが制限されて球詰まりが発生することがある。検出位置の通路上流側で球詰まりが発生すると、球検出センサによるパチンコ球の検出がされないことから、入賞口にパチンコ球が入賞したにも拘らず賞球の払い出しが行われない等の不具合が生じ得る。
そこで本発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、球通路での球詰まりを防止可能な遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願請求項1に係る遊技機は、
遊技球が入球可能な入球口(72a,72b)と、前記入球口(72a,72b)に入球した遊技球を案内する球通路(123)を形成する通路形成部材(100)と、前記通路形成部材(100)に取り付けられた球検出センサ(SE1)とを備え、前記入球口(72a,72b)に入球して前記球通路(123)を通過する遊技球を前記球検出センサ(SE3)の検出部(33)に通過させて検出し得るよう構成された遊技機において、
前記通路形成部材(100)には、前記球通路(123)に前記検出部(33)が臨む状態で前記球検出センサ(SE1)を保持するセンサ保持部(141)が設けられると共に、前記球通路(123)における前記センサ保持部(141)の上流側に退避通路部(127)が設けられて、当該退避通路部(127)より上流側における球通路(124,125)の通路幅よりも当該退避通路部(127)の通路幅(L1)が大きくなるよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、球通路におけるセンサ保持部の上流側に退避通路部を設けることで、検出部の配設位置の通路上流側において遊技球の通路幅方向の動きの自由度が高まるため、球通路での遊技球の球詰まりを防止することができる。
請求項2に係る発明は、前記通路形成部材(100)における前記退避通路部(127)の下流端部に開口部(129)が形成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、退避通路部の下流端部に開口部を形成することにより、開口部から操作具を挿し込んで検出部の配設位置や退避通路部にある異物を取り除いたり球詰まりを解消する作業を行ったりすることができる。
請求項3に係る発明は、前記通路形成部材(100)には、第1の入球口(72a)に入球した遊技球を案内する第1の球通路(124)と、第2の入球口(72b)に入球した遊技球を案内する第2の球通路(125)とが、前記検出部(33)より通路上流側で合流するよう設けられ、
前記第1の球通路(124)および前記第2の球通路(125)が合流する位置に前記退避通路部(127)が設けられたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、球詰まりが発生し易い球通路の合流部に退避通路部を設けることで、球通路で球詰まりが生じるのを効果的に防止することができる。
請求項4に係る発明は、前記通路形成部材(100)には、前記検出部(33)の配設位置に近づくにつれて通路外側に偏倚するよう傾斜すると共に前記退避通路部(127)を画成する傾斜壁(128)が設けられ、
前記退避通路部(127)における前記傾斜壁(128)と該傾斜壁(128)に対向する壁との間の通路幅(L1)が前記球通路(124,125)の通路幅に対して遊技球の直径以下の範囲で大きくなるよう設けられて、前記退避通路部(127)において前記傾斜壁(128)に当接する遊技球に対して前記球通路(124,125)を通過する遊技球が接触するよう構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、退避通路部を傾斜壁で画成することにより、退避通路部において傾斜壁に当接した遊技球を前記検出部の配設位置に向かい易くすることができると共に、傾斜壁により遊技球が球通路の上流側へ移動するのを防ぐことができる。また、退避通路部において傾斜壁に当接する遊技球に対して球通路を通過する遊技球が接触することで退避通路部での球詰まりを解消し得る。
本発明に係る遊技機によれば、球通路での球詰まりを防止することができる。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を、外枠に対して前枠を開放した状態で示す斜視図である。 実施例に係る遊技盤の斜視図である。 実施例に係る遊技盤を複合入賞ユニットの前後方向中央位置で切断して前側から視た状態を示している。 実施例に係る設置部材に対する排出路形成部材の分解斜視図である。 実施例に係る排出路形成部材であり、(a)は正面図を示し、(b)は前側部材を取り外した状態の斜視図を示している。 実施例に係る排出路形成部材であり、(a)は(b)のC−C線で排出路形成部材を切断した状態を示し、(b)は(a)のB−B線断面図を示している。 実施例に係る排出路形成部材であり、(a)は背面側から視た斜視図を示し、(b)は図6のA−A線位置での断面図を示している。 変更例に係る排出路形成部材であり、(a)は図6のC−C線に対応する位置での横断面図、(b)は図6のA−A線に対応する位置での縦断面図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機10を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限りパチンコ機10を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、パチンコ球が流下可能な遊技領域22が前面側に形成された遊技盤(遊技領域形成部材)20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20に、所定の特図当り判定条件(当り判定条件)の成立を契機として(後述する始動入賞口51a,52aへのパチンコ球の入球(入賞)を契機として)、演出用の図柄(以下演出図柄という)を変動表示させて図柄組合せ演出を行う演出表示手段としての図柄表示装置17が着脱可能に配設されている(図2参照)。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20の遊技領域22と対応する位置に前後に開口する窓口13aが形成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられている。そして、前枠13には、ガラス板や透明な合成樹脂材で形成された透視保護部材が窓口13aを覆うよう配設されており、遊技盤20を前側から透視可能な状態で保護している。なお、図1では、透視保護部材を省略してある。また、前記前枠13における窓口13aの下方位置には、パチンコ球を貯留可能な球受け皿14が設けられており、当該前枠13と一体的に球受け皿14を開閉し得るようになっている。実施例の前枠13には、上下の位置関係で2つの球受け皿14が組み付けられており、図1に上側の球受け皿14のみを図示してある。なお、前記上下の球受け皿14の一方および両方を、前枠13とは個別に中枠12に組み付けるようにしてもよい。また、中枠12や前枠13に、1つの球受け皿14のみを備える構成とすることもできる。
実施例のパチンコ機10の前面右下部(実施例では前枠13の前面右下部)には、図1に示すように、前記中枠12に配設された球発射装置18を作動させる操作ハンドル16が設けられる。この操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで球発射装置18が作動されて、前記上側の球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、操作レバー16aの回動量に応じて球発射装置18によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を調節することで、前記遊技領域22へのパチンコ球の打ち出し位置を任意に変更し得るようになっている。すなわち、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤20に形成された第1の流下領域22a(後述)にパチンコ球を流下させる所謂「左打ち遊技」と称される遊技形態、該遊技盤20に形成された第2の流下領域22b(後述)にパチンコ球を流下させる所謂「右打ち遊技」と称される遊技形態とに切り替えて遊技を行い得るようになっている。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、合成樹脂材やベニヤ材等から所定板厚の略矩形状に形成されており、図2に示すように、略円形状の案内レール23が前面(盤面)に配設されて前記遊技領域22が前面側に画成されている。なお、遊技盤20には、案内レール23として、遊技盤20の右下部から左上部にかけて円弧状に延在して遊技領域22の左下側を画成する第1レール部23aと、遊技盤20の左下部から右上部にかけて円弧状に延在して遊技領域22の上部を画成する第2レール部23bと、第1レール部23aの右下端部および第2レール部23bの右上端部の間に位置して遊技領域22の右部を画成する第3レール部23cとが設けられており、遊技盤20の前面における遊技領域22の左側には、第2レール部23bが第1レール部23aの外側に離間して位置することで、当該第1レール部23aおよび第2レール部23bの間に、パチンコ球が通過可能な発射通路25が画成されている。そして、前記球発射装置18から発射されたパチンコ球が発射通路25の下方開口から飛翔して、発射通路25の上端に位置する発射口25aから遊技領域22内に打ち出されるようになっている。また、遊技盤20の後面には、各種部材が収容される収容空間82を当該遊技盤20との間に画成する設置部材(収容空間画成部材)80が配設されている。なお、実施例の遊技盤20は、ベニヤ材から形成された不透明な板状部材であって、前記収容空間82を遊技盤20の前面側から透視し得ないようになっている。
前記遊技盤20の前面には、前記遊技領域22内の適宜位置に各種の遊技盤設置部品が配設されている。実施例では、遊技盤設置部品として、前記図柄表示装置17の外側を囲む枠状装飾部材28や、始動入賞口(入球口)51a,52aが設けられた始動入賞ユニット(入賞装置、入球手段)50や、特別入賞口(入球口)71aおよび普通入賞口(入球口)72a,72bが設けられた複合入賞ユニット(入賞装置、入球手段)70や、ゲート口(入球口)27aが設けられたゲート部材27等が遊技盤20に配設されている。また、遊技盤20には、パチンコ球を遊技領域22の外部に排出するアウト口24が遊技領域22の最下部に開設されている。なお、実施例では、遊技領域22の最下部に設けられたアウト口24とは別に、パチンコ球を遊技領域22の外部に排出する第2アウト口74aが複合入賞ユニット70に設けられている(図2参照)。この第2アウト口74aに入球して遊技領域22の外部に導かれたパチンコ球は、遊技盤20の後面側に配設された後述する排出路形成部材100を通じて遊技盤20の下方(設置部材80の下方)に排出される。なお、実施例において、「入賞ユニット」とは、複数の部材から構成されると共にパチンコ球が入球可能な入球口が形成されて、1つのユニットとして遊技盤20に配設されるものを単に指すものであって、複数の入球口(または、後述する入球部)が設けられることを条件とするものではない。ここで、「入球」とは、遊技領域22に開口する入球口(入口)にパチンコ球が入ることであって、実施例においては、入球口としての入賞口51a,52a,71a,72a,72bや、ゲート口27aや、アウト口24,74にパチンコ球が入ることを「入球」と指称することがある。また、「入賞」とは、入球口のうちパチンコ球の入球によって賞球が払い出されることとなる特定の入球口(入賞口)にパチンコ球が入ることであって、実施例においては、入球口としての入賞口51a,52a,71a,72a,72bにパチンコ球が入ることを「入賞」と指称することがある。
(枠状装飾部材28について)
次に、前記枠状装飾部材28について詳細に説明する。前記枠状装飾部材28は、図2に示すように、前記遊技盤20の前面より前方に突出して前記遊技領域22側と前記図柄表示装置17側とを区切る庇状部28aを備える。そして、枠状装飾部材28が遊技盤20に取り付けられた状態で、該枠状装飾部材28の外側、具体的には庇状部28aと案内レール23との間にパチンコ球が流下する流下領域22a,22bが画成されるようになっている。すなわち、遊技領域22は、枠状装飾部材28の左側に形成された第1の流下領域22aと、当該枠状装飾部材28の右側に形成された第2の流下領域22bとに区画されており、操作ハンドル16の操作レバー16aを回動操作して打球力を調節することにより、パチンコ球を第1の流下領域22aに流下させる遊技形態(左打ち)およびパチンコ球を第2の流下領域22bに流下させる遊技形態(右打ち)の何れかを遊技者が任意に選択し得るように構成されている。第1および第2の流下領域22a,22bには、ゲート部材27が夫々配設されており、各流下領域22a,22bを流下するパチンコ球がゲート部材27のゲート口27aを通過し得るようになっている。そして、遊技領域22は、前記枠状装飾部材28の下方位置において第1および第2の流下領域22a,22bが合流するようになっており、当該第1および第2の流下領域22a,22bが合流する合流領域に前記始動入賞ユニット50および前記アウト口24が設けられている。すなわち、遊技領域22は、枠状装飾部材28の左側および右側を流下したパチンコ球が、合流領域の下端に位置するアウト口24まで流下し得ると共に、合流領域におけるアウト口24より上方で第1始動入賞口51aや第2始動入賞口52aに入球(入賞)し得るよう構成されている。また、遊技領域22の左下部には複合入賞ユニット70が配設されており、該複合入賞ユニット70に設けられた特別入賞口71aや普通入賞口72a,72bに、第1の流下領域22aを流下したパチンコ球が入球し得るようになっている。
(ゲート部材27について)
前記ゲート部材(入球部)27は、図2に示すように、上下に貫通するようゲート口27aが形成されており、遊技領域22(流下領域22a,22b)を流下するパチンコ球がゲート部材27の上方からゲート口27aに入球して該ゲート口27aを下方へ通過し得るようになっている。また、ゲート部材27には、ゲート口27aを通過するパチンコ球を検出するゲートセンサ(図示せず)が設けられている。このゲートセンサは、図示しない制御基板に配線接続されており、該ゲートセンサから制御基板(具体的には、制御基板に設けられたCPU)への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って普図当り判定条件が成立するようになっている。そして、前記制御基板(具体的には、CPU)において、普図当り判定条件の成立に伴って、後述する特図当り判定条件が成立し易くなる状態(普図当り遊技)を生起させるか否かに関する普図当り判定が行われ、該普図当り判定の結果に応じて前記始動入賞ユニット50に設けられた駆動手段としての始動入賞ソレノイド(図示せず)が駆動制御されて、開閉部材52bが開閉動作するようになっている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、ゲートセンサによるパチンコ球の検出を契機として行われる普図当り判定の判定結果が当りの判定である場合に、前記始動入賞ユニット50の第2始動入賞口52aを所定の開放条件で開放する普図当り遊技が行われて、当該第2始動入賞口52aへパチンコ球を入球させ得る機会が与えられるようになっている。
(始動入賞ユニット50について)
前記始動入賞ユニット50は、図2に示すように、前記枠状装飾部材28の下方位置(アウト口24の直上位置)に、前記第1始動入賞口51aが上方に常に開口するよう設けられており、前記第1の流下領域22aを流下するパチンコ球および前記第2の流下領域22bを流下するパチンコ球が第1始動入賞口51aに入球し得るようになっている。すなわち、始動入賞ユニット50には、パチンコ球が常に入球可能な第1始動入賞口51aを有する第1始動入賞部(入球部)51が設けられている。また、始動入賞ユニット50における第1始動入賞口51aの下側には、前記第2始動入賞口52aが前方へ向けて開口するよう設けられると共に、該第2始動入賞口52aを開閉する開閉部材52bが配設されている。そして、開閉部材52bが、前記始動入賞ソレノイドの駆動に伴って、第2始動入賞口52aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置とに変位するようになっており、開閉部材52bが開放された状態でのみ第2始動入賞口52aにパチンコ球が入球し得るよう構成されている。すなわち、始動入賞ユニット50には、パチンコ球の入球し易さ(入球の可否)が変化する第2始動入賞口52aを有する第2始動入賞部(入球部)52が設けられている。始動入賞ユニット50は、開閉部材52bが開放位置にある状態において、前記第1の流下領域22aを流下するパチンコ球および前記第2の流下領域22bを流下するパチンコ球が第2始動入賞口52aに入球し得るように構成されている。
また、前記始動入賞ユニット50には、第1始動入賞口51aに入球したパチンコ球を検出する検出手段としての第1始動入賞検出センサ(図示せず)と、第2始動入賞口52aに入球したパチンコ球を検出する検出手段としての第2始動入賞検出センサ(図示せず)とが配設されている。第1始動入賞検出センサおよび第2始動入賞検出センサは、前記設置部材80の裏面に配設された前記制御基板に配線接続されており、該第1および第2始動入賞検出センサから制御基板(具体的には、制御基板に設けられたCPU)への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って特図当り判定条件が成立するようになっている。そして、制御基板(具体的には、CPU)において、特図当り判定条件の成立に伴って、遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技や小当り遊技)を生起させるか否かに関する特図当り判定が行われ、該特図当り判定の結果に応じて前記複合入賞ユニット70に配設された特別入賞ソレノイド(図示せず)が駆動制御されて、複合入賞ユニット70に配設されたシャッタ71bが開閉動作するようになっている。また、制御基板(具体的には、CPU)は、第1および第2始動入賞検出センサから制御基板への球検出信号の入力に伴って、規定数の賞球の払い出しを決定するようになっている。
前記始動入賞ユニット50は、図2に示すように、前記遊技盤20の前面に取着される始動台板53と、始動台板53の前面に配設されて第1始動入賞口51aを形成する受け部材54とを備え、始動台板53の後面には、内部に始動入賞ソレノイドや第1および第2始動入賞検出センサが収容された始動本体部(図示せず)が配設されている。なお、第2始動入賞口52aは、受け部材54の配設位置の下側で始動台板53を前後に貫通するよう形成されている。
(複合入賞ユニット70について)
前記複合入賞ユニット70は、図2に示すように、前記枠状装飾部材28の左下方位置(始動入賞ユニット50の左方位置)に、前記第1の流下領域22aを流下するパチンコ球が入球可能な特別入賞口71a、普通入賞口72a,72bおよび第2アウト口74aが設けられている。複合入賞ユニット70には、上方に開口する特別入賞口71aを開閉するシャッタ71bが設けられており、該シャッタ71bは、駆動手段としての図示しない特別入賞ソレノイドの駆動に伴って、特別入賞口71aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置とに変位するようになっている。また、複合入賞ユニット70には、普通入賞口72a,72bが上方へ向けて常に開口するよう形成された普通入賞部72が設けられている。すなわち、始動入賞ユニット50には、パチンコ球の入球し易さ(入球の可否)を変化させることが可能な特別入賞口71aを有する特別入賞部(入球部)71と、パチンコ球が常に入球可能な普通入賞口72a,72bを有する普通入賞部(入球部)72とが設けられている。また、前記複合入賞ユニット70には、特別入賞口71aに入球したパチンコ球を検出する検出手段としての図示しない特別入賞検出センサが配設されている。特別入賞検出センサは、前記設置部材80の裏面に配設された前記制御基板に配線接続されており、該特別入賞検出センサから制御基板(具体的には、制御基板に設けられたCPU)への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って、制御基板(具体的には、CPU)が規定数の賞球の払い出しを決定するようになっている。なお、前記設置部材80には、後述する排出路形成部材100が配設されると共に、当該排出路形成部材100に、普通入賞口72a,72bに入球したパチンコ球を検出する検出手段としての普通入賞検出センサSE1が配設されている。この普通入賞検出センサSE1もまた前記制御基板に配線接続されており、該普通入賞検出センサSE1から制御基板(具体的には、制御基板に設けられたCPU)への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って、制御基板(具体的には、CPU)が規定数の賞球の払い出しを決定するようになっている。
前記複合入賞ユニット70は、図2および図3に示すように、前記遊技盤20の前面に取着される複合台板73と、複合台板73の前面に配設されて特別入賞口71aを有するサイド飾り構成体74と、複合台板73の後面に配設されて内部に前記特別入賞ソレノイドや前記特別入賞検出スイッチが収容された複合本体部(図示せず)とを備えている。また、複合台板73には、複数の普通入賞口72a,72bを有する普通入賞部72が遊技盤20の前面より前方に突出するよう設けられている。複合台板73は、平板状に形成されると共に、固定ネジを前後に挿通可能な固定孔Naが外周縁部の複数箇所に開設されている。そして、複合台板73の固定孔Naに前側から挿通させた固定ネジを遊技盤20の前面に螺挿して固定することで、複合入賞ユニット70が遊技領域22の左下部において前記案内レール23に近接するように遊技盤20の前面に配設される。
(複合入賞ユニット70のサイド飾り構成体74について)
前記サイド飾り構成体74は、図2および図3に示すように、右側面が鉛直に延在すると共に、左側面が案内レール23に沿う曲面状に形成され、遊技盤20の前面より前方に突出すると共に、上部から下部に近づくにつれて左右寸法が次第に狭まる逆三角形の箱形とされている。そして、サイド飾り構成体74は、左側面がパチンコ球の直径以下の間隔で案内レール23と近接するよう設けられ、案内レール23とサイド飾り構成体74との間にパチンコ球が流入しないようになっている。なお、サイド飾り構成体74の左上隅部には、上方に開口するよう前記第2アウト口74aが形成されており、案内レール23に沿ってサイド飾り構成体74の左上隅部に導かれたパチンコ球は、第2アウト口74aからサイド飾り構成体74の内部に形成されたアウト球誘導樋78(図3参照)を通じて遊技領域22の外部に排出されるようになっている。このサイド飾り構成体74の上面は、第2アウト口74aの開口右縁に隣接する左端部から右端部に向けて下方傾斜する傾斜面状に設けられており、前記第1の流下領域22aを流下して当該サイド飾り構成体74の上面に到達したパチンコ球を前記普通入賞部72および前記始動入賞ユニット50側に誘導するようになっている。
また、前記複合入賞ユニット70には、前記サイド飾り構成体74と複合台板73とで上方に開口する特別入賞口71aが画成され、特別入賞口71aの下方に連通する特別入賞路77がサイド飾り構成体74の上部内側に画成されている(図3参照)。そして、サイド飾り構成体74の上端部に前記シャッタ71bが前後にスライド移動して特別入賞口71aを開閉し得るよう配設されて、該シャッタ71b、特別入賞口71aおよび特別入賞路77を有する特別入賞部71が構成されている。シャッタ71bは、常には遊技盤20の前面より前方で特別入賞口71aを塞ぐ閉鎖位置に位置してサイド飾り構成体74の上面の一部を形成すると共に、複合台板73の後面側(複合本体部)に収容された前記特別入賞ソレノイドの駆動に伴って遊技盤20の前面より後側の開放位置に退避することで、特別入賞口71aを開放し得るよう構成されている。なお、複合台板73の後面側(複合本体部)には、特別入賞路77を通過したパチンコ球を検出する特別入賞検出センサが配設されて、特別入賞部71に設けられた特別入賞口71aを通過したパチンコ球が特別入賞検出センサにより検出されるようになっている。なお、特別入賞口71aおよび特別入賞路77を通過したパチンコ球は、前記設置部材80に配設された後述する排出路形成部材100に導かれて、当該排出路形成部材100を介して設置部材80の下方(遊技盤20の下方)に排出されるようになっている。
なお、前記サイド飾り構成体74は、光透過性の合成樹脂により形成され、発光体を有する発光基板75(図3参照)が下部内側に配設されている。そして、発光基板75の発光体からの光を、当該サイド飾り構成体74の透明な右側面を介して前記複合入賞ユニット70や後述する普通入賞部72に向けて照射し得るよう構成されている。
(複合入賞ユニット70の普通入賞部72について)
前記複合入賞ユニット70は、前記サイド飾り構成体74の上端部から上方に延出するよう前記複合台板73の一部が設けられると共に、複合台板73の他の部位がサイド飾り構成体74の下部から右方に延出するよう設けられており、サイド飾り構成体74の右側に延在する複合台板73に、サイド飾り構成体74との間にパチンコ球が通過可能な程度の間隔をあけて普通入賞部72が設けられている。普通入賞部72は、サイド飾り構成体74の右方において複合台板73の上縁部から前方に突出して上方および後方に開口する箱状に形成されている。この普通入賞部72の内側は、左右中央部を前後に延在する区画壁部76によって右受け通路76aおよび左受け通路76bに区画されている。そして、右受け通路76aの上端部に、上方(右上方)へ向けて常に開口する第1普通入賞口(第1の入球口)72aが形成されると共に、左受け通路76bの上端部に、上方へ向けて常に開口する第2普通入賞口(第2の入球口)72bが形成されている。普通入賞部72は、右受け通路76aおよび左受け通路76bを形成する下壁部や区画壁部76が複合台板73の後方へ向けて延出するよう設けられている。すなわち、普通入賞部72は、下壁部や区画壁部76により右受け通路76aおよび左受け通路76bが複合台板73の後方に延出するように形成され、第1普通入賞口72aに入球(入賞)したパチンコ球が右受け通路76aによって遊技盤20の後側(遊技領域22の外部)に導かれると共に、第2普通入賞口72bに入球(入賞)したパチンコ球が左受け通路76bによって遊技盤20の後側(遊技領域22の外部)に導かれるよう構成されている。ここで、右受け通路76aおよび左受け通路76bを通過したパチンコ球(すなわち、普通入賞口72a,72bに入球したパチンコ球)は、前記設置部材80に配設された後述する排出路形成部材100に導かれて、当該排出路形成部材100に配設された普通入賞検出センサSE1により検出された後に、設置部材80の下方(遊技盤20の下方)に排出されるようになっている。
(設置部材80について)
前記設置部材80は、図2および図4に示すように、前記遊技盤20の外郭形状より僅かに小さな形状に形成されると共に、前方に開口した箱状に形成されて、開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材80とがネジにより固定される。そして、前記設置部材80において前記遊技盤20との間に画成される前記収容空間82には、入球口71a,72a,72b,74aに入球したパチンコ球を設置部材80の下方に排出する排出路形成部材100が設置されている。なお、実施例では、前記図柄表示装置17が遊技盤20の前面より前側で回転動作を行うように構成されており、収容空間82には、排出路形成部材100の他、当該図柄表示装置17を回転駆動する駆動機構(図示せず)や、該駆動機構の前面を覆う装飾パネル83といった複数の部材が収容されている。ここで、遊技盤20の中央部には、前記枠状装飾部材28を前側から嵌め込んで固定するための装着口(図示せず)が前後に貫通するよう形成され、前記駆動機構の前側に支持された図柄表示装置17が、当該装着口を介して遊技盤20の前側に臨むように構成されている。また、装飾パネル83は、遊技盤20の前記装着口を後側から覆うように収容空間に配設されて、下端部の前面に固定される前記排出路形成部材100が遊技盤20における前記装着口より下方の部位により前側から被覆されるようになっている。なお、図4には、前記複合入賞ユニット70に設けられた入球口(特別入賞口71a、第1普通入賞口72a、第2普通入賞口72bおよび第2アウト口74a)に入球したパチンコ球を排出するための排出路形成部材100を図示し、他の入球口(例えば、第1始動入賞口51aや第2始動入賞口52a)に入球したパチンコ球を排出するための部材については図示を省略してある。
(排出路形成部材100について)
次に、排出路形成部材(通路形成部材)100について説明する。図5、図6および図7に示すように、排出路形成部材100は、前後に重ね合せて固定される前側部材101および後側部材102により構成されており、後側部材102に形成された挿通孔106に後側から挿通した固定ネジ(固定手段)を前側部材101に形成された螺挿部103に螺挿することで、前側部材101および後側部材102が前後に組み付けられる。そして、前側部材101および後側部材102を前後に組み合わせた際に、前記複合入賞ユニット70に設けられた複数の入球口(特別入賞口71a、第1普通入賞口72a、第2普通入賞口72bおよび第2アウト口74a)に夫々対応する排出路121,122,123が前側部材101および後側部材102の間に画成されるようになっている。具体的に、前記排出路形成部材100(前側部材101および後側部材102)は、第2アウト口74aに入球したパチンコ球を遊技盤20の下方(設置部材80の下方)に排出するためのアウト球排出路121と、特別入賞口71aに入球したパチンコ球を遊技盤20の下方(設置部材80の下方)に排出するための特別入賞球排出路122と、第1普通入賞口72aに入球したパチンコ球および第2普通入賞口72bに入球したパチンコ球を遊技盤20の下方(設置部材80の下方)に排出するための普通入賞球排出路123とを画成するように構成されている。
ここで、前記前側部材101は、遊技盤20の前面と平行に延在する平板状の前支持板部104と、後方に開口すると共に上下に延在する溝を形成するようコ字状に屈曲形成された複数の前画成部105とを備えている。また、後側部材102は、前側部材101の前支持板部104と対向する平板状の後支持板部107と、前方に開口すると共に上下に延在する溝を形成するようコ字状に屈曲形成された複数の後画成部108とを備えている。そして、排出路形成部材100の左端部に設けられた前画成部105および後画成部108が、前記アウト球排出路121を画成し、排出路形成部材100の中央やや左側に設けられた前画成部105および後画成部108が、前記特別入賞球排出路122を画成し、排出路形成部材100の右端部に設けられた前画成部105および後画成部108が、前記普通入賞球排出路123を画成するようになっている。なお、排出路形成部材100は、特別入賞球排出路122および普通入賞球排出路123の間(後述する合流通路部126の左側)において、前支持板部104および後支持板部107が前後に離間するよう設けられており、これら前支持板部104および後支持板部107の間に、前記普通入賞検出センサSE1から引き出される配線の一部を収容する配線挿通路144(図5(b)参照)が画成されている。なお、アウト球排出路121、特別入賞球排出路122および普通入賞球排出路123については後述する。
前記排出路形成部材100には、前記装飾パネル83の前面に固定される固定凹部109が、複数箇所(実施例では、排出路形成部材100の中央部、左端部および右端部)に設けられている。固定凹部109は、後方を向く凹状に設けられており、装飾パネル83から前方に突出する固定突部83a(図4参照)の突出端部を後側から係合させ得るよう構成される。また、固定凹部109の内底面には、排出路形成部材100を前後に貫通するネジ挿通口110の後端側が開口している。すなわち、排出路形成部材100は、装飾パネル83の固定突部83aを固定凹部109に後側から挿入して係合させた状態で、ネジ挿通口110に前側から固定ネジ(固定手段)を挿通させて固定突部83aに螺挿することにより、装飾パネル83の下端部の前面側に固定されるようになっている。なお、排出路形成部材100の中央部および左端部に設けられた固定凹部109は、前記後支持板部107を前後に貫通する開口の内周面と、前記前支持板部104の後面の一部との組み合わせにより構成されており、前支持板部104および後支持板部107を前後に重ね合せた状態で後方を向く凹状に形成されて、後支持板部107の開口の内周面で囲われる前支持板部104の後面にネジ挿通口110が開口している。なお、前側部材101の前支持板部104には、固定凹部109の形成部位を避けた位置に前記螺挿部103が設けられており、後側部材102の後支持板部107には、固定凹部109の形成部位を避けた位置に前記挿通孔106が設けられている。
(排出路形成部材100のアウト球排出路121について)
図4および図7に示すように、前記アウト球排出路121は、前記前画成部105および前記後画成部108が開口側を互いに向き合わせて組み付けられることで画成されている。このアウト球排出路121は、上流部および下流部が基本的に上下方向に延在するよう設けられると共に、上流部および下流部の間の中流部が右側に傾斜するよう設けられており、アウト球排出路121を通過するパチンコ球が中流部を流下する過程で減勢されるようになっている。すなわち、アウト球排出路121の中流部を画成する壁が、当該アウト球排出路121を通過するパチンコ球を減勢するアウト球減勢部121aの1つとして機能している。このアウト球排出路121の上流部には、前方に開口する入口部e1が上端部に形成されて、該入口部e1が前記アウト球誘導樋78の出口と連通している。また、アウト球排出路121の下流部は、下端が通路方向に沿って下方(右下方)に開口しており、アウト球排出路121を通過したパチンコ球を前記設置部材80の下方に排出するよう構成されている。アウト球排出路121の上流部は、入口部e1が形成される部位の僅かに下側で前側に偏倚して再び鉛直下方に延在している。そして、アウト球排出路121における前側に偏倚する部分を画成する壁が、アウト球排出路121を流下するパチンコ球を減勢するアウト球減勢部121aの1つとして機能している。また、アウト球排出路121の下流部には、左右の側壁から中央側へ向けて突出する突起が設けられており、当該突起が、アウト球排出路121を流下するパチンコ球を減勢するアウト球減勢部121aの1つとして機能している。
(排出路形成部材100の特別入賞球排出路122について)
図4および図7に示すように、前記特別入賞球排出路122は、前記前画成部105および前記後画成部108が開口側を互いに向き合わせて組み付けられることで画成されている。この特別入賞球排出路122は、上流部および下流部が基本的に上下方向に延在するよう設けられると共に、上流部および下流部の間の中流部が左側に偏倚した位置で上下に延在するよう設けられており、特別入賞球排出路122における上流部および中流部の連通部を画成する壁および中流部および下流部の連通部を画成する壁によりパチンコ球を減勢し得るよう構成されている。すなわち、特別入賞球排出路122における上流部および中流部の連通部と、中流部および下流部の連通部とが、当該特別入賞球排出路122を通過するパチンコ球を減勢する特別入賞球減勢部122aとして機能している。この特別入賞球排出路122の上流部は、入口部e2が通路方向に沿って上方に開口しており、当該入口部e2により前記特別入賞路77(図3参照)の出口と連通している。また、特別入賞球排出路122の下流部は、下端が通路方向に沿って下方に開口しており、特別入賞球排出路122を通過したパチンコ球を前記設置部材80の下方に排出するよう構成されている。
ここで、前記前側部材101において前記特別入賞球排出路122の前側を画成する壁の前面には、図4および図5に示すように、前記複合入賞ユニット70に設けられる図示しない位置決め突部と位置決めされる位置決め筒部111が形成されている。そして、収容空間82に排出路形成部材100を収容した状態の前記設置部材80を遊技盤20の後面に取り付ける際に、複合入賞ユニット70に設けた位置決め突部の突出端部を位置決め筒部111の内側に嵌合させた状態で取り付けることで、排出路形成部材100を複合入賞ユニット70との適正な相対位置に配置し得るようになっている。特に、位置決め筒部111が特別入賞球排出路122を形成する壁に設けられることで、当該特別入賞球排出路122が複合入賞ユニット70に対して直接的に位置決めされるようになり、前記特別入賞路77と特別入賞球排出路122との連結部位での球詰まりを効果的に防止し得るようになっている。
(排出路形成部材100の普通入賞球排出路123について)
図4および図7に示すように、前記普通入賞球排出路123は、前記前画成部105および前記後画成部108が開口側を互いに向き合わせて組み付けられることで画成されている。普通入賞球排出路123は、前記第1普通入賞口72aに入球して前記右受け通路76aを通過したパチンコ球が導かれる第1通路部(第1の球通路)124と、前記第2普通入賞口72bに入球して前記左受け通路76bを通過したパチンコ球が導かれる第2通路部(第2の球通路)125と、第1通路部124および第2通路部125の下端側に連通する合流通路部126とにより構成されている。普通入賞球排出路123は、合流通路部126の下端が通路方向に沿って下方(右下方)に開口しており、普通入賞球排出路123を通過したパチンコ球を前記設置部材80の下方に排出するよう構成されている。なお、普通入賞球排出路123(第1通路部124、第2通路部125および合流通路部126)は、1個のパチンコ球が通過可能な通路幅で形成されている。
(普通入賞球排出路123の第1通路部124について)
図5および図6(a)に示すように、前記第1通路部124は、上下方向に延在するよう設けられており、上端部に前方に開口するよう入口部e3が形成されて、該入口部e3が右受け通路76aの出口と連通すると共に、下端部が下方に開放して合流通路部126(具体的には、後述する退避通路部127)に接続するように設けられている。第1通路部124の左側(第2通路部125側)を画成する壁には、右方(第1通路部124の通路内側)に向けて突出する突起が設けられており、当該突起が、第1通路部124を流下するパチンコ球を減勢する第1通路減勢部124aとして機能している。すなわち、第1通路減勢部124aは、下方に向かうにつれて通路内側に偏倚して第1通路部124の右側の壁に近接する傾斜面を形成しており、第1通路部124の左右方向の通路幅を次第に狭めている。また、第1通路減勢部124aの下側には、当該第1通路減勢部124aと略同じ突出寸法で第1通路部124の通路内側に突出する補助部124bが設けられている。そして、第1通路部124を通過するパチンコ球は、第1通路減勢部124aに接触して減勢すると共に、第1通路部124の通路内で右側に案内される。また、第1通路減勢部124aにより右側に案内されたパチンコ球の左側への移動を補助部124bが規制する。このため、第1通路部124を通過するパチンコ球は、第1通路減勢部124aおよび補助部124bに接触して、第1通路部124の右側を画成する壁に沿って前記合流通路部126(具体的には、退避通路部127)に流下する。すなわち、当該第1通路部124を流下したパチンコ球が合流通路部126に流入する際に、前記第2通路部125と連通する左側面から離間する側に流入するよう構成することで、合流通路部126において球詰まりを生じさせることなくパチンコ球を速やかに普通入賞検出センサSE1(後述する検出部33)に通過させ得るようになっている。
(普通入賞球排出路123の第2通路部125について)
図5および図6(a)に示すように、前記第2通路部125は、上流部が上下方向に延在するよう設けられ、該上流部の上端部に前方に開口するよう入口部e4が形成されて、該入口部e4が左受け通路76bの出口と連通している。また、第2通路部125の下流部は、右側に湾曲して合流通路部126(具体的には、後述する退避通路部127)に接続するように設けられている。第2通路部125の右側(第1通路部124側)を画成する壁には、左方(第2通路部125の通路内側)に向けて突出する突起が設けられており、当該突起が、第2通路部125を流下するパチンコ球を減勢する第2通路減勢部125aとして機能している。すなわち、第2通路減勢部125aは、下方に向かうにつれて通路内側に偏倚して第2通路部125の左側の壁に近接する傾斜面を形成しており、第2通路部125の左右方向の通路幅を次第に狭めている。第2通路部125を通過するパチンコ球は、第2通路減勢部125aに接触して減勢すると共に、第2通路部125の左側に案内されて、当該第2通路部125の下流部を画成する湾曲状の壁に沿って前記合流通路部126に流下する。
ここで、前記第1通路部124および前記第2通路部125は、共通の壁により左右に画成されている。すなわち、前記排出路形成部材100は、第1通路部124および第2通路部125を有する普通入賞球排出路123を左右方向の幅寸法が最小限となるよう設けられている。なお、前記第1通路減勢部124aおよび前記第2通路減勢部125aは、第1通路部124および第2通路部125を画成する前記共通の壁に設けられている。
(上流センサ保持部131について)
前記排出路形成部材100には、前記第2通路部125の上流部に対応して、上流入賞検出センサSE2(図5(b)参照)を保持するための上流センサ保持部131が設けられる。前記上流入賞検出センサSE2は、上下に開口する検出孔34Hを通過するパチンコ球を検出する検出部34が設置状態における右部に設けられると共に、設置状態における左端面から配線が引き出され、全体として矩形板状に構成されている。これに対し、上流センサ保持部131は、前側部材101と後側部材102とによって内面形状が前記上流入賞検出センサSE2の外形に略整合する矩形箱状に形成されている。上流センサ保持部131は、前記上流入賞検出センサSE2の検出部34が前記第2通路部125の上流部に位置するよう左右に延在する矩形箱状に設けられている。この上流センサ保持部131は、図5(a)に示すように、上流入賞検出センサSE2の左部(検出部34を除く部位)の上面および下面に対向する第1保持壁132と、検出部34の外縁部を覆う第2保持壁133と、検出部34の後側から左方に延出して、上流入賞検出センサSE2の左側面を係止する係止位置から係止解除する解除位置に弾性変形可能な弾性係止片134(図7(a)参照)とを備えている。ここで、第2通路部125の左側(特別入賞球排出路122の中流部と第2通路部125との間)には、上流センサ保持部131に対して上流入賞検出センサSE2を着脱するためのセンサ着脱口136が、前側部材101および後側部材102を前後に貫通するよう形成されて、センサ着脱口136に後側から弾性係止片134が臨んでいる。また、センサ着脱口136は、左右寸法および上下寸法が上流入賞検出センサSE2の左右寸法および上下寸法より大きく形成されている。これにより、上流センサ保持部131は、センサ着脱口136の前方から操作具等で弾性係止片134を後側に弾性変形させることで係合解除し、当該状態で上流入賞検出センサSE2をセンサ着脱口136に向けて左方に移動させて前側に取り外すことができるようになっている。
前記上流センサ保持部131の第2保持壁133には、図5(b)および図6(a)に示すように、前記上流入賞検出センサSE2の右端部(検出部34の右縁部)を保持する凹状の保持凹部135が設けられている。ここで、保持凹部135は、当該第2通路部125と前記第1通路部124とを画成する共通の壁に、第2通路部125の通路内側に向けて開口するよう設けられている。そして、第2通路部125に設けられた前記第2通路減勢部125a(突起)によって保持凹部135の上壁が構成されると共に、当該保持凹部135において上壁の下方に離間して設けられた下壁135aが、第1通路部124に設けられた前記第1通路減勢部124a(突起)と左右に並ぶように設けられている。すなわち、上流センサ保持部131は、保持凹部135の形成部位を第1通路減勢部124aおよび第2通路減勢部125aにより補強することで、上流入賞検出センサSE2を安定して保持し得るよう構成されている。
なお、実施例では、前記上流入賞検出センサSE2が、パチンコ機10の動作試験等に応じて上流センサ保持部131に一時的に配設され、必要な試験等の終了後に取り外されるようになっている。すなわち、当該パチンコ機10は、上流センサ保持部131に上流入賞検出センサSE2が保持されていない状態で遊技店に搬入される。ここで、第2通路部125には、前記保持凹部135が凹状に設けられることから、当該第2通路部125を通過するパチンコ球が保持凹部135に接触して当該パチンコ球の流れが乱れ、第2通路部125でパチンコ球が滞留することに繋がりかねない。そこで、実施例では、図5および図6(a)に示すように、保持凹部135の上壁を第2通路減勢部125aとして傾斜状に設けると共に、保持凹部135の下壁135aの通路内側への突出寸法を前記上壁(第2通路減勢部125a)よりも小さく形成して、第2通路部125を通過するパチンコ球の流れが保持凹部135との接触により乱れるのを防いでいる。
(普通入賞球排出路123の合流通路部126について)
前記合流通路部126は、前記第1通路部124の通路方向に沿って上下方向に延在するよう設けられている。なお、合流通路部126は、下流部(後述する合流センサ保持部141)に配設される前記普通入賞検出センサSE1の検出部33が上流側(第1通路部124側)に対して下側から臨むように構成されている。また、合流通路部126における第1通路部124および第2通路部125が合流する上流部は、第1通路部124および第2通路部125よりも前後方向の通路幅が拡大された退避通路部127(後述)とされている。
前記排出路形成部材100には、前記合流通路部126の下流部に対応して、前記普通入賞検出センサSE1を保持するための合流センサ保持部141が設けられる。普通入賞検出センサSE1は、設置状態における右部に、上下に開口する検出孔33Hを通過するパチンコ球を検出する検出部33が設けられると共に、設置状態における左端面から配線が引き出され、全体として矩形板状に構成されている。これに対し、合流センサ保持部141は、前側部材101と後側部材102とによって内面形状が普通入賞検出センサSE1の外形に略整合する矩形箱状に形成されている。合流センサ保持部141は、前記普通入賞検出センサSE1の検出部33が前記合流通路部126の下流部に位置するよう左右に延在する矩形箱状に設けられている。この合流センサ保持部141は、普通入賞検出センサSE1の左部(検出部33を除く部位)の略全体を覆う第3保持壁142と、検出部33の外縁部を覆う第4保持壁143とにより構成されており、合流センサ保持部141に保持した普通入賞検出センサSE1を取り外す場合に、前側部材101および後側部材102の固定を解除する(前記挿通孔106および前記螺挿部103の固定を解除する)必要が生じるように構成されている。なお、合流センサ保持部141には、検出部33の後縁部33a(図7(b)参照)を上側から覆う壁が設けられておらず、当該検出部33の後縁部33aが後述する傾斜壁128と対向するように構成されている。ここで、合流通路部126の左側(特別入賞球排出路122の下流部と合流通路部126との間)には、普通入賞検出センサSE1から引き出される配線の一部を収容する配線挿通路144が前支持板部104および後支持板部107により画成されており(図6(a)および図7(a)参照)、当該配線挿通路144の後側を画成する後支持板部107には、前後に貫通する配線挿通口145が形成されている。これに対し、合流センサ保持部141は、普通入賞検出センサSE1の左側面に対向する壁の前後方向中央部が左方に開口して配線挿通路144と連通するように構成されており、普通入賞検出センサSE1の左端面から引き出した配線を配線挿通路144に通過させて配線挿通口145から排出路形成部材100の後方に引き出し得るようになっている。
(合流通路部126の退避通路部127について)
図6(a)および図7(b)に示すように、前記合流通路部126には、下流部に対応して設けられる前記合流センサ保持部141の上側に、前記第1通路部124や前記第2通路部125よりも前後方向の通路幅が拡大された退避通路部127が設けられている。退避通路部127は、前側および右側が第1通路部124(第2通路部125)に沿って画成される一方、第1通路部124(第2通路部125)よりも後側位置に設けられた壁(後述する傾斜壁128)により後側が画成されており、第1通路部124(第2通路部125)よりも後側に広く形成されている。これにより、退避通路部127に導かれたパチンコ球の通路幅方向への動きの自由度が高められ、退避通路部127での球詰まりを防止し得るようになっている。
前記退避通路部127の後側を画成する壁は、図7(b)に示すように、下方に向かうにつれて後方(通路外側)に偏倚する傾斜壁128とされている。傾斜壁128は、第1通路部124の後側を画成する壁の真下に揃う上端部から下方に延出するよう設けられている。この傾斜壁128の上端部は、第1通路部124に設けられた前記補助部124bよりも下側(図6(a)に示す第1通路部124の下端の高さ位置Xより下側)に設けられており、傾斜壁128の全体が合流通路部126の後側を画成する壁として設けられている。傾斜壁128は、退避通路部127を画成する内面が斜め下方を向くよう構成されており、当該傾斜壁128に当接したパチンコ球を普通入賞検出センサSE1の検出部33(検出孔33H)に向かい易くすることができると共に、傾斜壁128によってパチンコ球が上流側へ移動するのを防止し得るよう構成されている。具体的に、傾斜壁128は、検出部33の外縁の上方に位置して内面が検出部33(具体的には検出孔Hの開口内側)を向くように設けられている。このため、退避通路部127に流入したパチンコ球PBが傾斜壁128に当たったときや、傾斜壁128に当たったパチンコ球PBに対して第2通路部125から流下した他のパチンコ球が接触した際に、検出部33(検出孔33Hの開口内側)へ向けた反力が当該パチンコ球PBに作用(図7(b)に矢印Fで示している)して、当該パチンコ球PBが検出部33(検出孔33H)に導かれ易くなる。すなわち、当接したパチンコ球PBaに対して検出部33(検出孔33H)へ向けた反力が作用するよう傾斜壁128を傾斜に形成することで、退避通路部127での球詰まりの発生を防いでいる。
また、前記退避通路部127は、図7(b)に示すように、傾斜壁128と、普通入賞検出センサSE1における検出部33の後縁部(開口縁)33aとが上下に対向するよう設けられており、検出部33の後縁部33aと傾斜壁128とにパチンコ球PBが当接した状態で、当該パチンコ球の重心(すなわち中心)Gが検出孔33Hの開口縁より開口内側に位置するよう構成してある。すなわち、検出部33の後縁部33aが形成する検出孔33Hの開口縁から傾斜壁128までの前後寸法が、パチンコ球の半径以下の範囲となるよう設定されている。このため、パチンコ球PBに作用する重力が検出孔33Hの内側に向くこととなり、パチンコ球が検出部33の後縁部33aと傾斜壁128とに当接した状態で静止しないようになっている。
前記退避通路部127は、図6(b)に示すように、当該退避通路部127の後側を画成する前記傾斜壁128と、当該退避通路部127の前側を画成して傾斜壁128と対向する壁との間の通路幅(前後寸法)L1が、第1通路部124や第2通路部125における前後方向の通路幅(実施例では、パチンコ球PBの直径より僅かに大きくされている)と較べて、パチンコ球の直径以下の範囲で大きくなる(寸法L2だけ大きくなる)よう設けられている。すなわち、退避通路部127は、当該退避通路部127において傾斜壁128に当接する状態となったパチンコ球の一部のみを第1通路部124や第2通路部125より後側に退避し得るようにし、該パチンコ球の全体が第1通路部124や第2通路部125より後側に位置し得ないようにすることで、当該パチンコ球に対して第1通路部124や第2通路部125を流下するパチンコ球が接触するよう構成されている。これにより、傾斜壁128に当接した状態でパチンコ球が退避通路部127に滞留したとしても、後続のパチンコ球との接触により退避通路部127でのパチンコ球の滞留(球詰まり)を解消し得るようになっている。また、退避通路部127は、傾斜壁128と対向する壁との間の通路幅(前後寸法)L1が、パチンコ球の直径以上であって該パチンコ球の直径の2倍未満とされている。これにより、退避通路部127において複数のパチンコ球が前後方向に並んだ状態で傾斜壁128と対向する壁とに挟持されて滞留する不具合を防止できる。
なお、前記排出路形成部材100における傾斜壁128の下側には、排出路形成部材100を貫通する開口部129が形成され、当該開口部129を通じて退避通路部127の下流端部と通路外部と連通するよう構成されている。この開口部129は、上下寸法がパチンコ球(図7(b)に符号PBで示している)の直径より小さく形成されており、退避通路部127内のパチンコ球が開口部129を介して通路外部に排出されないようにしつつ、当該開口部129を通じて操作具等を挿し込んで普通入賞検出センサSE1の検出部33周辺や退避通路部127にある異物を取り除いたり、球詰まりを解消する作業を行い得るよう構成されている。
(実施例の作用)
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
中枠12の前面側に設けられた操作ハンドル16を遊技者が回転操作すると、球発射装置18から発射されたパチンコ球が遊技盤20に設けた案内レール23により画成された遊技領域22内に打ち出されて、流下方向を変更しながら遊技領域22(第1の流下領域22aまたは第2の流下領域22b)を流下する。そして、遊技領域22を流下するパチンコ球が第1始動入賞部51の第1始動入賞口51aや第2始動入賞部52の第2始動入賞口52aに入球することで、図柄表示装置17での図柄組合せ演出が開始され、図柄組合せ演出の結果、図柄表示装置17に所定の図柄組合せで演出図柄が表示されると、遊技者に有利な特別遊技が生起される。そして、特別遊技が生起されると、遊技盤20に設けられた特別入賞部71のシャッタ71bが開放されると共に図柄表示装置17において特図当り演出が行われる。
第1の流下領域22aを流下して複合入賞ユニット70におけるサイド飾り構成体74の上に至ったパチンコ球は、案内レール23に沿って第2アウト口74aに入球するか、サイド飾り構成体74の上を転動して、普通入賞部72や始動入賞ユニット50へ向けて流下する。また、特別遊技が生起されて特別入賞部71のシャッタ71bが開放されていれば、サイド飾り構成体74の上面に開口する特別入賞口71aに入球することがある。サイド飾り構成体74の上を転動して普通入賞部72へ向けて流下したパチンコ球は、普通入賞部72に設けられた第1普通入賞口72aや第2普通入賞口72bに入球することがある。そして、第2アウト口74aに入球したパチンコ球は、サイド飾り構成体74に設けられたアウト球誘導樋78を通過して、排出路形成部材100に設けられたアウト球排出路121から遊技盤20の下方に排出される。また、特別入賞口71aに入球したパチンコ球は、サイド飾り構成体74に設けられた特別入賞路77を通過して、排出路形成部材100に設けられた特別入賞球排出路122から遊技盤20の下方に排出される。更に、第1普通入賞口72aまたは第2普通入賞口72bに入球したパチンコ球は、普通入賞部72に設けられた右受け通路76aまたは左受け通路76bを通過して、排出路形成部材100に設けられた普通入賞球排出路123から遊技盤20の下方に排出される。
第1普通入賞口72aに入球して右受け通路76aを通過したパチンコ球は、普通入賞球排出路123において第1通路部124および合流通路部126を通過して、遊技盤20の下方に排出される。また、第2普通入賞口72bに入球して左受け通路76bを通過したパチンコ球は、普通入賞球排出路123において第2通路部125および合流通路部126を通過して、遊技盤20の下方に排出される。すなわち、第1普通入賞口72aおよび第2普通入賞口72bに入球したパチンコ球は、何れも合流通路部126を介して排出路形成部材100から排出される。また、第1普通入賞口72aおよび第2普通入賞口72bに入球したパチンコ球は、合流通路部126の上流部(合流センサ保持部141の上側)において合流すると共に、当該合流通路部126の下流部を通過する過程で、当該合流通路部126の下流部に臨む普通入賞検出センサSE1の検出部33を通過することで、第1普通入賞口72aまたは第2普通入賞口72bへのパチンコ球の入球が検出される。
ここで、実施例のパチンコ機10は、パチンコ球が入球可能な普通入賞口72a,72bと、普通入賞口72a,72bに入球したパチンコ球を案内する普通入賞球排出路123を形成する排出路形成部材100と、排出路形成部材100に取り付けられた普通入賞検出センサSE1とを備え、普通入賞口72a,72bに入球して普通入賞球排出路123を通過するパチンコ球を普通入賞検出センサSE1の検出部33に通過させて検出し得るよう構成されている。そして、排出路形成部材100には、普通入賞球排出路123に検出部33が臨む状態で普通入賞検出センサSE1を保持する合流センサ保持部141が設けられると共に、普通入賞球排出路123における合流センサ保持部141の上流側に退避通路部127が設けられており、当該退避通路部127より上流側に位置する第1通路部124や第2通路部125の通路幅よりも当該退避通路部127の通路幅L1が大きくなるよう構成されている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、普通入賞球排出路123における合流センサ保持部141の上流側に退避通路部127を設けることで、検出部33の配設位置の通路上流側においてパチンコ球の通路幅方向の動きの自由度が高まるため、普通入賞球排出路123でのパチンコ球の球詰まりを防止することができる。例えば、第2通路部125を流下するパチンコ球は、当該第2通路部125における湾曲状の下流部に沿って左方から退避通路部127に導かれた後に、合流通路部126で下方に導かれて、普通入賞検出センサSE1の検出部33により検出される。ここで、合流通路部126の下流部では、普通入賞検出センサSE1の検出部33の開口方向(上下方向)が、第2通路部125の下流部の通理方向(左右方向)と交差する関係にあることから、第2通路部125を通過して退避通路部127に導かれたパチンコ球が速やか普通入賞検出センサSE1の検出部33を通過しないことがあり、退避通路部127で一時的に滞留する間に第1通路部124や第2通路部125から流下してくる後続のパチンコ球と接触し易い。ここで、実施例では、パチンコ球が退避通路部127において後続のパチンコ球に上流側から押圧された場合に、通路幅方向に移動して後続のパチンコ球による押圧方向正面からずれる方向(後方)に変位できることで、合流通路部126での球詰まりが防止されている。
また、実施例のパチンコ機10は、排出路形成部材100における退避通路部127の下流端部に、排出路形成部材を貫通して退避通路部の内外を連通させる開口部129が形成されている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、退避通路部127の下流端部に開口部129を形成することにより、開口部129から操作具を挿し込んで検出部33の配設位置や退避通路部127にある異物を取り除いたり球詰まりを解消する作業を行ったりすることができる。
また、実施例のパチンコ機10は、排出路形成部材100に、第1普通入賞口72aに入球したパチンコ球を案内する第1通路部124と、第2普通入賞口72bに入球したパチンコ球を案内する第2通路部125とが、普通入賞検出センサSE1の検出部33より通路上流側(合流通路部126の上流部)で合流するよう設けられており、この合流位置に退避通路部127が設けられている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、球詰まりが発生し易い合流通路部126に退避通路部127を設けることで、普通入賞球排出路123で球詰まりが生じるのを効果的に防止することができる。ここで、第1通路部124と第2通路部125とが、上下に延在して左右に隣接するよう設けられると共に、第2通路部125の下流部(下流端部)が第1通路部124側に湾曲して当該第1通路部124と合流するよう設けられていることにより、排出路形成部材100において第1通路部124第2通路部125をコンパクトに設けることができる。
また、実施例のパチンコ機10は、排出路形成部材100に、普通入賞検出センサSE1の検出部33が配設される位置に近づくにつれて退避通路部127の通路外側となる後方に偏倚するよう傾斜すると共に退避通路部127を画成する傾斜壁128が設けられ、退避通路部127における傾斜壁128と該傾斜壁128に対向する壁との間の通路幅L1が第1通路部124や第2通路部125の通路幅に対してパチンコ球の直径以下の範囲で大きくなるよう設けられて、退避通路部127において傾斜壁128に当接するパチンコ球に対して第1通路部124や第2通路部125を通過するパチンコ球が接触するよう構成されている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、退避通路部127を傾斜壁128で画成することにより、退避通路部127において傾斜壁128に当接したパチンコ球を検出部33の配設位置に向かい易くすることができると共に、傾斜壁128によりパチンコ球が普通入賞球排出路123の上流側(第1通路部124側)へ移動するのを防ぐことができる。また、退避通路部127において傾斜壁128に当接するパチンコ球に対して第1通路部124や第2通路部125を通過するパチンコ球が接触することで退避通路部127での球詰まりを解消し得る。
また、実施例のパチンコ機10は、普通入賞検出センサSE1の検出部33が、合流通路部126(普通入賞球排出路123)の通路方向に貫通するよう構成され、傾斜壁128が、普通入賞検出センサSE1における検出部33の開口縁と対向するよう設けられて、当該検出部33の開口縁と傾斜壁128とに当接したパチンコ球の重心が検出部33に向くよう構成されている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、検出部33の後縁部と傾斜壁128とに支持されてパチンコ球が静止することがないから、当該パチンコ球が退避通路部127に滞留するのを防ぐことができる。また、傾斜壁128に当接した状態で退避通路部127に滞留したパチンコ球に対して後続のパチンコ球が接触し易くなり、退避通路部127でのパチンコ球の滞留(球詰まり)を容易に解消し得る。
また、実施例のパチンコ機10は、退避通路部127を形成する傾斜壁128の内面が検出部33(検出孔Hの開口内側)を向くように設けられている。従って、実施例のパチンコ機10は、退避通路部127に流入したパチンコ球が傾斜壁128の内面に当たった際に、当該パチンコ球に対して検出部33(検出孔33Hの開口内側)へ向けた反力が作用して、退避通路部127での球詰まりの発生を防ぐことができる。
(変更例)
なお、遊技機としては、前述した実施例に示したものに限らず、例えば以下の如く種々の構成を採用可能である。
(1) 実施例では、第1の球通路(第1通路部)および第2の球通路(第2通路部)が合流する位置(合流通路部)に退避通路部を設けたが、3つ以上の球通路(通路部)が合流する位置(合流通路部)に退避通路部を設けるようにしてもよい。
(2) 実施例では、退避通路部の全体が合流通路部(第1の球通路および第2の球通路が合流する位置)に位置するように構成したが、第1の球通路(第1通路部)の通路途中から合流通路部に亘る範囲を退避通路部としてもよいし、第2の球通路(第2通路部)の通路途中から合流通路部に亘る範囲を退避通路部としてもよい。
(3) 実施例では、傾斜壁と、該傾斜壁に対向する壁との通路幅を、第1の球通路(第1通路部)や第2の球通路(第2通路部)の通路幅に対して遊技球の直径以下の範囲で大きくなるよう構成したが、遊技球の直径以上大きく構成してもよい。具体的には、図8に示すように、傾斜壁128および該傾斜壁128に対向する壁の間の通路幅L3と、第1通路部124や第2通路部125の通路幅との差分に相当する寸法L4を、パチンコ球PBの直径より大きくする。
(4) 実施例では、傾斜壁と、該傾斜壁に対向する壁との通路幅を、遊技球の直径以上であって遊技球の直径の2倍以下となるよう構成したが、遊技球の直径の2倍以上に相当する寸法となるよう構成してもよい。具体的には、図8に示すように、傾斜壁128および該傾斜壁128に対向する壁の間の通路幅L3を、パチンコ球PBの直径の2倍以上かつ該遊技球の直径の3倍以下とする。この場合には、パチンコ球PBが通路幅方向に並んだ状態で退避通路部127の壁間に挟まるのを防止することができる。
(5) なお、傾斜壁に接した状態の遊技球に対して後続の遊技球が接触せずに退避通路部を通過し得る構成とした場合(例えば、上記(3)および上記(4)のように構成する場合)には、傾斜壁に接した状態で遊技球が退避通路部に長い間滞留する可能性がある。このため、図8に示すように、傾斜壁128の下側部位(開口部129の開口下縁)から検出部33の開口に向けて下方傾斜する傾斜面148を設けて、傾斜壁128に接した状態のパチンコ球PBaが必ず傾斜面148上に位置するようにして、当該パチンコ球PBaを傾斜面148により下流側(検出部33側)に案内するよう構成してもよい。この場合には、後続のパチンコ球PBbにより傾斜壁128側に押されて傾斜壁128に当接した状態となったパチンコ球PBaに対して、傾斜壁128から検出部33側に向けて反力が作用すると共に、傾斜面148に支えられたパチンコ球PBaに対して当該傾斜面148の傾斜方向への動力が作用する。このため、傾斜面148上のパチンコ球PBaに後続のパチンコ球PBbが押されて、これらのパチンコ球PBa,PBbを検出部33の検出孔33Hに向かわせることができ、退避通路部127でのパチンコ球PBの滞留を防ぐことができる。
(6) 実施例では、通路形成部材(排出路形成部材)に対して複数の球通路(第1の球通路および第2の球通路)を形成すると共に、複数の通路が合流する位置に退避通路部を設けたが、通路形成部材において複数の球通路を合流しないように設けると共に、複数の球通路のうち何れかに退避通路部を設けるようにしてもよい。
(7) 実施例では、通路形成部材(排出路形成部材)に、普通入賞球排出路と、特別入賞球排出路と、アウト球排出路とを設けたが、通路形成部材に1つの球通路のみを設けて、該1つの球通路に退避通路部を設けるようにしてもよい。
(8) 実施例では、通路形成部材(排出路形成部材)の下端部であって合流通路部の下流部にセンサ保持部(合流センサ保持部)を設け、合流センサ保持部に球検出センサ(普通入賞検出センサ)を保持するよう構成したが、合流センサ保持部より下流側に繋がる球通路を通路形成部材(排出路形成部材)に設けてもよい。
(9) 実施例では、第2の球通路(第2通路部)に設けたセンサ保持部(上流センサ保持部)には、遊技機の動作試験等にのみ球検出センサ(上流入賞検出センサ)を保持するようにしたが、遊技機の稼働中に常時制御基板に接続される球検出センサを第2の球通路に設けたセンサ保持部に保持するようにしてもよい。この場合には、第1の球通路を通過した遊技球は、合流通路部に設けたセンサ保持部に保持されている球検出センサのみで検出し、第2の球通路を通過した遊技球は、第2の球通路に設けたセンサ保持部に保持されている球検出センサと、合流通路部に設けたセンサ保持部に保持されている球検出センサとで検出するよう構成することができる。
本願には、例えば次のような技術的思想が含まれている。
(A) 請求項3記載の構成を含む遊技機において、
前記第1の球通路(124)と前記第2の球通路(125)とは、上下に延在して左右に隣接するよう設けられると共に、前記第2の球通路(125)の下流端部が前記第1の球通路(124)側に湾曲して当該第1の球通路(124)と合流するよう設けられたことを要旨とする。
上記(A)に係る構成によれば、通路形成部材において第1の球通路および第2の球通路をコンパクトに設けることができる。
(B) 請求項4記載の構成を含む遊技機において、
前記検出部(33)は、前記球通路(124)の通路方向に貫通するよう構成され、
前記傾斜壁(128)は、前記球検出センサ(SE1)における検出部(33)の開口縁と対向するよう設けられて、当該検出部(33)の開口縁と前記傾斜壁(128)とに当接した遊技球の重心が前記検出部(33)に向くよう構成されたことを要旨とする。
上記Bに係る構成によれば、球通路を通過した遊技球が検出部の開口縁と傾斜壁とに当接した状態で静止するのを防ぐことができ、退避通路部での球詰まりを防止し得る。
33 検出部
72a 第1普通入賞口(入球口、第1の入球口)
72b 第2普通入賞口(入球口、第2の入球口)
100 排出路形成部材(通路形成部材)
123 普通入賞球排出路(球通路)
124 第1通路部(球通路、第1の球通路)
125 第2通路部(球通路、第2の球通路)
127 退避通路部
128 傾斜壁
129 開口部
141 合流センサ保持部(センサ保持部)
SE1 普通入賞検出センサ(球検出センサ)

Claims (4)

  1. 遊技球が入球可能な入球口と、前記入球口に入球した遊技球を案内する球通路を形成する通路形成部材と、前記通路形成部材に取り付けられた球検出センサとを備え、前記入球口に入球して前記球通路を通過する遊技球を前記球検出センサの検出部に通過させて検出し得るよう構成された遊技機において、
    前記通路形成部材には、前記球通路に前記検出部が臨む状態で前記球検出センサを保持するセンサ保持部が設けられると共に、前記球通路における前記センサ保持部の上流側に退避通路部が設けられて、当該退避通路部より上流側における球通路の通路幅よりも当該退避通路部の通路幅が大きくなるよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記通路形成部材における前記退避通路部の下流端部に開口部が形成された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記通路形成部材には、第1の入球口に入球した遊技球を案内する第1の球通路と、第2の入球口に入球した遊技球を案内する第2の球通路とが、前記検出部より通路上流側で合流するよう設けられ、
    前記第1の球通路および前記第2の球通路が合流する位置に前記退避通路部が設けられた請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記通路形成部材には、前記検出部の配設位置に近づくにつれて通路外側に偏倚するよう傾斜すると共に前記退避通路部を画成する傾斜壁が設けられ、
    前記退避通路部における前記傾斜壁と該傾斜壁に対向する壁との間の通路幅が前記球通路の通路幅に対して遊技球の直径以下の範囲で大きくなるよう設けられて、前記退避通路部において前記傾斜壁に当接する遊技球に対して前記球通路を通過する遊技球が接触するよう構成された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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