JP4825498B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、タンクレール内を積み重なった状態で流下する遊技球を平らに均すための球均し部材を備えたパチンコ遊技機に関する。
一般に、パチンコ遊技機にあっては、遊技機本体の裏面側に装着される裏機構板の上部位置に、遊技島設備の補給樋から供給された遊技球を受け入れる球タンクと、球タンクから放出された遊技球を流下させる緩勾配で下方傾斜したタンクレールとが配設されており、タンクレールを流下する遊技球は上下方向の球通路を介して下方の球払出装置に送られるようになっている。
また、前記タンクレールには、遊技球が積み重なった状態で流下することに起因して発生する種々の不具合を未然に防ぐために、積み重なった状態の遊技球を平らに均す球均し部材が設けられている。ここで、汎用の球均し部材は、遊技球流下方向に揺動可能に取り付けられており、遊技球がタンクレール内を積み重なった状態で流下した場合に、遊技球の流圧を受けて球流下方向へ回動し、遊技球に対して均し作用を生ずるようにして、球均しを可能としている。
また、上述したように、タンクレールを流下する遊技球は球通路を介して球払出装置に送られるが、故障や保守点検等で球払出装置や球通路を取り外した場合に、球流下を一旦停止させ、タンクレール内の遊技球が機外にこぼれ落ちないようにするための球止め部材が、タンクレールの下端近傍部に配設されている。さらに詳述すると、従来の球止め部材は、ほぼ直角に曲成されたストッパー部を先端に備えた断面ほぼL形の帯板材からなり、先端のストッパー部がタンクレール内に挿入されて遊技球を塞き止める球止め位置と、タンクレール内から退避して遊技球の流下を許容する待機位置とに変換可能に設けられている。
また、球均し部材が有する球均し機能と、球止め部材が有する球止め機能とを両方兼ね備えた球均し部材が既に提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1で開示される構成は、所定の回動軸を中心に揺動自在に取り付けられた球均し部材を、別途回動自在に取り付けられた保持部材により揺動状態を規制することで、球止めを行うものである。そして、この特許文献1には、かかる構成は故障のおそれや製造コストを低減させ、また、設置空間を小さくすることができる、と記載されている。
特開2003−126389号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される構成は、上述のように保持部材を備えた構成であるため、球均し部材を設置するスペース以外にも、この保持部材を設置するスペースが必要である。また、部品点数が増えるため、別途組み付け作業を要し、組み付けに手間がかかるという問題がある。また、かかる球均し部材は、その回動軸が遊技機本体に固設されており、保持部材により揺動規制されていない球均し状態であっても、当該球均し部材の下端部が、タンクレール底面を転動する遊技球と当接するため、球均し状態において遊技球の流下を阻害しており、円滑な球流れが実現できない問題があった。
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであって、安定した球均し作用が得られると共に、しかも球止め機能も具備する球均し部材を備えたパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。
本発明は、遊技機本体の裏面側に、遊技島設備の補給樋から供給された遊技球を受け入れる球タンクと、球タンクから放出された遊技球を流下させる下方傾斜したタンクレールと、タンクレールに沿って回動して当該タンクレール内を積み重なって流下する遊技球を平らに均す球均し部材とを備えたパチンコ遊技機において、球均し部材は、当該球均し部材の下端によりタンクレール上の遊技球通過を遮断する球止め位置と、当該球均し部材の下端によりタンクレール上を流下する遊技球に均し作用を生ずる球均し位置とに変換されるものであることを特徴とするパチンコ遊技機である。
かかる構成とすることにより、球均し部材が、球均し機能に加えて、球止め機能を有することとなる。したがって、従来のように球均し部材と球止め部材とを個別に遊技機本体に配設する必要が無く、遊技機本体裏面の省スペース化が図れる。なお、球均しするとは、タンクレール内を積み重なって流下する遊技球を平らに均すことをいう。また、球止めするとは、タンクレール上の遊技球通過を遮断して遊技球が機外へこぼれ落ちないようにすることをいう。
また、上記構成にあっては、球均し部材と対向する固定部位、又は球均し部材のいずれか一方に、遊技機本体裏面に対して略垂直のガイド軸を突設し、いずれか他方に、前記ガイド軸が挿通される長尺状のガイド溝を配設して、ガイド軸を、ガイド溝の長手方向に沿って当該ガイド溝内で相対移動させることにより、球均し部材を遊技機本体裏面上で移動可能とすると共に、ガイド溝は、ガイド軸が溝内で軸線周りに遊転可能な溝幅の球均し溝部と、ガイド軸と溝縁とを係合する係合手段によりガイド軸が溝内で軸線周りに回動不能となる球止め溝部とが連成されてなり、球均し部材は、ガイド軸が球止め溝部に挿通されてタンクレールに沿って回動不能となり、当該球均し部材の下端によりタンクレール上の遊技球通過を遮断する球止め位置と、ガイド軸が球均し溝部に挿通されてタンクレールに沿って回動可能となり、当該球均し部材の下端によりタンクレール上を流下する遊技球に均し作用を生ずる球均し位置とに変換される構成が提案される。ここで、球均し部材と対向する固定部位としては、例えば、裏機構板面であっても良いし、タンクレールの側壁であっても良い。
かかる構成とすることにより、簡易な移動操作により、球均し部材を球止め位置、又は球均し位置に円滑に位置変換することが可能となる。また、本発明は、球均し部材を回動させるための回動軸が所定部位に固設されるものではないため、球均し状態において遊技球の流下を阻害するものではない。
ここで、前記係合手段の具体的構成としては、ガイド軸は、その軸線周りに平坦面が形成されるものであり、該平坦面に対して直交方向の軸径を最小径とする異径部を備え、
ガイド溝は、ガイド軸が溝内で軸線周りに遊転可能な溝幅の球均し溝部と、溝幅が前記異径部の最小径と略等しい球止め溝部とが連成されてなり、球均し部材は、ガイド軸の異径部がその平坦面を溝縁と当接するように球止め溝部に挿入されてタンクレールに沿って回動不能となり、当該球均し部材の下端によりタンクレール上の遊技球通過を遮断する球止め位置と、ガイド軸が球均し溝部に挿通されてタンクレールに沿って回動可能となり、当該球均し部材の下端によりタンクレール上を流下する遊技球に均し作用を生ずる球均し位置とに変換されるものが提案される。
かかる構成とすることにより、特許文献1に示されるような保持部材を配設することなく、球均し部材をタンクレールに沿って回動不能とすることができる。したがって、部品点数が減少して省スペース化が図れ、煩雑な組み付け作業も不要となる。
また、係合手段の他の具体的構成としては、ガイド軸の軸線周り、又は球止め溝部の溝縁のいずれか一方に係合突部が配設され、いずれか他方に、前記係合突部と係合する係合凹部が配設され、球均し部材は、ガイド軸が球止め溝部に挿通され、係合突部と係合凹部とが係合してタンクレールに沿って回動不能となり、当該球均し部材の下端によりタンクレール上の遊技球通過を遮断する球止め位置と、ガイド軸が球均し溝部に挿通され、係合突部と係合凹部とが係合解除されてタンクレールに沿って回動可能となり、当該球均し部材の下端によりタンクレール上を流下する遊技球に均し作用を生ずる球均し位置とに変換されるものが提案される。
かかる構成とすることにより、特許文献1に示されるような保持部材を配設することなく、球均し部材をタンクレールに沿って回動不能とすることができる。したがって、部品点数が減少して省スペース化が図れ、煩雑な組み付け作業も不要となる。
さらに、ガイド溝は、球止め溝部と球均し溝部とが連通する部分に配置され、当該球止め溝部及び当該球均し溝部に係る各溝幅より狭い溝幅の狭幅溝部を備え、球均し部材は、狭幅溝部により、球止め溝部と球均し溝部との間を自由移動することを阻止されるものである構成が提案される。
かかる構成とすることにより、確実にガイド軸を球均し溝部又は球止め溝部内に位置決めさせることができ、安定して球均し機能又は球止め機能が発揮されることとなる。
本発明のパチンコ遊技機は、球均し部材が、当該球均し部材の下端によりタンクレール上の遊技球通過を遮断する球止め位置と、当該球均し部材の下端によりタンクレール上を流下する遊技球に均し作用を生ずる球均し位置とに変換されるものであるため、球均し部材が、球均し機能に加えて、球止め機能も有することとなり、従来のように球均し部材と球止め部材とを個別に遊技機本体に配設する必要が無く、遊技機本体裏面の省スペース化が図れる効果がある。
また、ガイド軸、及びガイド軸が挿通されるガイド溝を配設して、球均し部材を遊技機本体裏面上で移動可能とすると共に、係合手段によりガイド軸が球止め溝部内で軸線周りに回動不能とする構成とした場合は、簡易構造により球止め機能を有する球均し部材を提供することが可能となり、本発明に係るパチンコ遊技機の製造が容易となる効果がある。
また、ガイド軸に平坦面を設け、この平坦面を溝縁と当接するように、ガイド軸を球止め溝部に挿入し、球均し部材をタンクレールに沿って回動不能とする構成とした場合は、別途球均し部材を固定する部材を必要とせず、簡易構造により球止め機能を有する球均し部材を提供することが可能となるため、本発明に係るパチンコ遊技機の製造が容易となる効果がある。また、かかる構成は、部品点数が減少し、遊技機本体裏面の省スペース化が図れ、しかも、煩雑な組み付け作業を省くことができる利点もある。
また、ガイド軸、又は球止め溝部の溝縁のいずれか一方に係合突部を配設し、いずれか他方に、前記係合突部と係合する係合凹部を配設した構成とし、球均し部材を係合突部と係合凹部とを係合させてタンクレールに沿って回動不能とする構成とした場合は、別途球均し部材を固定する部材を必要とせず、簡易構造により球止め機能を有する球均し部材を提供することが可能となるため、本発明に係るパチンコ遊技機の製造が容易となる効果がある。また、かかる構成は、部品点数が減少し、遊技機本体裏面の省スペース化が図れ、しかも、煩雑な組み付け作業を省くことができる利点もある。
さらに、ガイド溝が狭幅溝部を備えた構成とした場合は、確実にガイド軸を球均し溝部又は球止め溝部内に位置決めさせることができ、安定して球均し機能又は球止め機能を発揮させることができる効果がある。
<第一実施例>
以下に、本発明の第一実施例を、図1〜図7に基づいて説明する。
パチンコ遊技機1は、図1,図2に示すように、遊技島設備(図示省略)に固定される外枠2と、この外枠2の前面開口部を覆う遊技機本体3とからなる。
遊技機本体3は、ほぼ正方形状の開口部5(図2参照)が中央上部に形成された前枠6を備え、この前枠6の一側縁がヒンジ部材4,4を介して外枠2に開閉可能に枢着されている。この前枠6には、ほぼ円形のレール7(図1参照)により区画形成された遊技領域を備える遊技盤8が前記開口部5に嵌合された状態で取り付けられており、さらに前枠6には、遊技盤8を覆うガラス扉10と、上受皿11を備えた上皿パネル12とがそれぞれ開閉可能に軸支されている。また、前枠6の下部には、上受皿11の下方に位置する下受皿13が一体形成されており、この下受皿13の右側方に発射ハンドル14が配設されている。なお、図示省略されているが、前記遊技盤8の遊技領域には、図柄表示装置、大入賞口、電動役物、遊技釘、及び風車等の各種遊技部材が所定位置に配設されている。
一方、図3に示すように、遊技機本体3の裏面側には、遊技盤8の背面に当接させるようにして裏機構板15が対設されている。この裏機構板15は、前枠6の裏面側縁部にヒンジ部材16,16を介して開閉可能に枢結されている。また、この裏機構板15の裏機構板面60には、その上部に球タンク17が配設されており、図示しない遊技島設備の補給樋から可撓パイプを介して供給される遊技球を受け入れ得るようになっている。また、裏機構板面60には、球タンク17の底壁に開口された球出口18から放出される遊技球を受け入れて流下させる緩勾配で下方傾斜したタンクレール19と、このタンクレール19の下端部と連通して遊技球を下方の球払出装置20に導く上下方向の球通路21とが配設されている。また、裏機構板面60には、前記球払出装置20から払い出される遊技球をさらに下方に導く二股状に分岐された払出し流路22a,22bが設けられており、その一方の払出し流路22aは上受皿11の球出口23に連通され、他方の払出し流路22bは下受皿13の球出口24に連通されている。なお、前記タンクレール19、球通路21、及び払出し流路22a,22bは、透光性を有する合成樹脂によって形成されており、内部を流下する遊技球が視認可能となる構成となっている。
また、裏機構板面60の中央は、遊技盤8の裏面側に取り付けられた制御装置やこの制御装置の保護カバー(何れも図示省略)との干渉を避けるべく、矩形状の開口部25が形成されている。そして、この開口部25の上方に前記タンクレール19が配設され、開口部25の側方に前記球通路21と球払出装置20とが配設されている。さらに裏機構板面60の上部位置には、遊技状態等の所要情報信号を出力する情報端子基板26が、球タンク17の横に並べて配設されている。
次に、本発明の要部について説明する。
前記タンクレール19は、図5,図6等に示すように、底壁部30、前側壁部31a、及び後側壁部31bにより断面ほぼコ字形に形成され、その内部には底壁部30に立設された仕切り壁部32によって二条の球流路33,33が区画形成されている。この球流路33,33の各横幅は、遊技球xの直径寸法より若干広く設定されており、これによって、遊技球xを一列状に整列させて流下させ得るようになっている。また、タンクレール19の直上であって、その長手方向のほぼ中間位置には、本発明の要部に係る合成樹脂製の球均し部材40(図3参照)が配設されている。そして、この球均し部材40により、タンクレール19内にある遊技球が球均しされることとなる。なお、後述するように、この本発明に係る球均し部材40は、故障や保守点検等で球払出装置20や球通路21を取り外した場合に、遊技球の流下を一旦停止させて、タンクレール19内の遊技球が機外にこぼれ落ちないようにする球止め機能も有している。
また、この球均し部材40よりも上流側の後側壁部31bは、所定高さ位置まで上方に延設されており、この後側壁部31bによってタンクレール19の後面側の側部を遮蔽して、遊技球xが積み重なった状態で流下してもタンクレール19からこぼれ落ちないようにしている。なお、本実施例にあっては、図2に示すように、遊技機本体3の正面方向、及びタンクレール19の前方を+X軸方向とし、タンクレール19の上流を+Y軸方向とし、鉛直方向をZ軸方向としている。
前記球均し部材40は、図4a,bに示すように、縦長状の基部71と、後方側(−X軸方向)へ突出した、基部71より低背のつまみ部72とを備えている。なお、基部71とつまみ部72の各下端は、それぞれX軸方向に沿って面一状に連成され、同じ水平高さとなっていると共に、Y軸方向に沿って、球均し作用を適正に生じさせるべく、湾曲面が形成されている。また、球均し部材40の下端中央には、所定深さのスリット48がレール方向(Y軸方向)に沿って設けられている。そして、このような構成の球均し部材40が、後述する配設機構により、レール方向に沿って回動可能に裏機構板面60に配設される。なお、前記裏機構板面60により、本発明に係る遊技機本体裏面が構成される。
次に、球均し部材40の配設機構について説明する。
図4bに示すように、前記基部71の、裏機構板面60に対向する部位には、基部端面73が形成されており、この基部端面73に、上から順に取付孔43と、二つの錘部44,44がそれぞれ設けられている。また、裏機構板15の前方側には、円板状の抜き止め部材42が配置され(図4a、図6等参照)、この抜き止め部材42に、後方側(−X軸方向)へ突出するガイド軸46が配設されている。そして、前記取付孔43へ、環状のリング部材41を介してガイド軸46が挿通され、このガイド軸46が基部71に固着され得る構成となっている。ここで、リング部材41は、球均し部材40の裏機構板面60上での移動を円滑にするためのものである。また、前記錘部44は、金属材料からなり、球均し部材40をその自重により垂下状態に復帰させるためのものである。
一方、図4aに示すように、裏機構板面60の、球均し部材40に係る基部端面73に対向する部位(固定部位)には、前後方向(X軸方向)に開口した横長のガイド溝50が形成されている。ここで、このガイド溝50は、前記ガイド軸46が挿通可能となっている。また、前記抜き止め部材42の外径は、ガイド溝50の溝幅より十分に幅広に設定されている。そして、抜き止め部材42に配設されたガイド軸46が、ガイド溝50、及びリング部材41に挿通されて取付孔43に固着されることにより、球均し部材40が、裏機構板15に対して脱落することなく保持される。さらに、かかる構成にあっては、球均し部材40のつまみ部72を摘んでガイド軸46をガイド溝50の長手方向に沿って相対移動させることにより、球均し部材40が裏機構板面60上で、ガイド溝50により移動方向を規制されながら、スライド可能となる。なお、これまでに述べた配設機構にあっては、ガイド軸46は、裏機構板面60に対してほぼ垂直に突設された状態となる。
次に、前記ガイド軸46、及びガイド溝50の詳細を説明する。
図4a等に示すように、ガイド軸46の軸線周りには、平坦面45が形成されている。この平坦面45は、本来丸棒状であったガイド軸46を軸線方向に一部切欠することにより形成されるものである。そして、図4aに示すように、ガイド軸46の軸径のうち、平坦面45に対して直交方向の軸径を最小径r1とし、平坦面45の面方向に沿う軸径を基本径r2としている。すなわち、当該ガイド軸46は、平坦面45を形成することにより、最小径r1<基本径r2の関係を有する異径部47を備えた構成となっている。
一方、正面視でかぎ形状のガイド溝50は、それぞれ溝幅が異なる二つの溝部に大別される。一つは、上段に位置し、左右方向に形成された短尺状の球均し溝部51である。この球均し溝部51の溝幅d1は、ガイド軸46の基本径r2より径大とし、当該ガイド軸46が溝内で軸線周りに遊転可能としている。もう一つの溝部は、下段に位置した、前記球均し溝部51より長尺の球止め溝部52である。この球止め溝部52の溝幅d2は、前記異径部47の最小径r1とほぼ等しくしている。ところで、本実施例にあっては、球均し溝部51と球止め溝部52とが連成する部位を、折り返し部53としている。すなわち、本発明に係るガイド溝50は、球均し溝部51と球止め溝部52とが連成されてなるものである。
次に、上記構成の球均し部材40の使用態様を説明する。
まず、本発明に係る球均し部材40により、タンクレール19内の遊技球に対して球均しを実行する場合には、図5aに示すように、球均し部材40を、ガイド軸46が上段の球均し溝部51内に位置した状態とする。ここで、ガイド軸46は、球均し溝部51内ではその軸線周りに遊転可能であるため、ガイド軸46に固設された当該球均し部材40は、レール方向に沿って回動可能となる。また、かかる位置に保持された球均し部材40の下端は、図6aに示すように、タンクレール19の底壁部30からほぼ遊技球1個分の高さ位置となる。かかる構成にあって、図7aに示すように、遊技球xがタンクレール19内を積み重なった状態で流下すると、球均し部材40が上流側の側面で遊技球xの流圧を受け、下流側へ回動する。そうすると、球均し部材40の下端とタンクレール19の内底との間隙から最下層の遊技球xが流下すると共に、錘部44によって垂下状態に復帰しようとする復帰力が生じ、最下層の遊技球x上に積み重なっている上層の遊技球xが下方へ押圧されて流下することを規制され、積層状に流下する遊技球が球均しされることとなる。なお、これまでに述べた球均し部材40が球均し機能を発揮する保持位置により、本発明に係る球均し位置αが構成される。
次に、球払出装置20を取り外して故障や保守点検等を実行すべく、球均し部材40によりタンクレール19上の遊技球通過を遮断する場合には、図5b及び図7bに示すように、まず球均し位置αにある球均し部材40のガイド軸46を、ガイド溝50の折り返し部53まで移動させる。さらに、図5cに示すように球均し部材40の下端にあるスリット48内に仕切り壁部32を挿通させながら、ガイド軸46を球止め溝部52内に位置させる。ここで、球止め溝部52は、その溝幅d2を異径部47の最小径r1とほぼ等しく設定したため、ガイド軸46が挿通されると、その異径部47の平坦面45上に球止め溝部52の上側溝縁75が横切るようにして当接する。したがって、ガイド軸46の軸線周りに回転モーメントが作用しても、当該ガイド軸46は上側溝縁75と係合状態となり、球止め溝部52内で軸線周りに回動不能となる。このため、当該球均し部材40は、レール方向に沿って回動不能となる。また、かかる位置に保持された球均し部材40の下端は、図6bに示すように、タンクレール19の底壁部30の直上に位置することとなり、当該球均し部材40の下端と底壁部30との間隙は、遊技球xが通過不能なものとなる。これにより、球流路33は遮断され、図7cに示すように、遊技球xがタンクレール19内を積み重なった状態で流下すると、球均し部材40がその側面で遊技球xを塞き止め、遊技球xの流下が阻止されることとなる。ここで、図7cに示すように、球均し部材40のガイド軸46を、球止め溝部52の右端に位置させることにより、ガイド軸46の右側面が球止め溝部52の先端に突き当たって球均し部材40の下流方向への位置ずれが阻止され、流圧に抗して確実に球止めすることが可能となる。なお、これまでに述べた球止め機能を発揮する球均し部材40の保持位置により、本発明に係る球止め位置βが構成される。また、ガイド軸46の平坦面45と、溝幅d2の球止め溝部52に係る上側溝縁75とにより、本発明に係る係合手段が構成される。
なお、ガイド溝50としては、上記構成のほかに、球止め溝部52内に単数又は複数の球止め用凹部を形成し、球均し溝部51からいずれかの球止め用凹部へガイド軸46を移動させることにより、球止め位置βを選択的に決定することができる構成としても良い。
<第二実施例>
次に、第二実施例に係る球均し部材40aを、図8等に従って説明する。なお、第一実施例と共通する構成については、説明を簡略又は省略する。
本実施例に係る球均し部材40aは、図8に示すように、縦長状の基部71aと、基部71aより低背のつまみ部72aとを備えている。また、当該球均し部材40aの下端は、面一に形成され、その中央には、タンクレール19の仕切り壁部32が挿通されるスリット48が設けられている。そして、かかる球均し部材40aが、後述する配設機構によりレール方向に沿って回動可能に裏機構板面60に配設される。
次に、球均し部材40aの配設機構について説明する。
図8に示すように、基部71aの上端部には、取付孔43aが貫通状に設けられている。この取付孔43aには、裏機構板面60に対して垂直状のガイド軸46aが挿通される。一方、図8及び図9c等に示すように、裏機構板面60の、球均し部材40aに対向する部位には、鍵穴型のガイド溝50aが形成されている。ここで、このガイド溝50aは、抜き止め部材42aに突設されたガイド軸46aが挿通可能となっている。また、この抜き止め部材42aの外径は、当該ガイド溝50aの溝幅より幅広に設定されている。かかる構成にあって、前記ガイド軸46aが、ガイド溝50a、リング部材41a、及び取付孔43aに挿通されることにより、球均し部材40aが、裏機構板15に対して脱落することなく保持され、また裏機構板面60上で、ガイド溝50aにより移動方向を規制されながら上下にスライド可能となる。
次に、ガイド軸46a、及びガイド溝50aの詳細を説明する。
図8に示すように、ガイド軸46aの根元付近(抜き止め部材42aの板面から裏機構板15の肉厚分だけ離間した位置)には、平坦面45a,45aがそれぞれ左右両側に形成されている。そして、ガイド軸46aの軸径のうち、両平坦面45aに対して直交方向の軸径を最小径r1とし、両平坦面45aの面方向に沿う軸径(すなわち、丸棒部49の軸径)を基本径r2としている。すなわち、当該ガイド軸46aは、両平坦面45aを形成することにより、最小径r1<基本径r2の関係を有する異径部47aを備えた構成となっている。
一方、鍵穴状のガイド溝50aは、それぞれ溝幅が異なる二つの溝部に大別される。一つは、上方に位置した正面視ほぼ円形状の球均し溝部51aである。さらに詳述すると、この球均し溝部51の溝幅d1(直径)は、前記ガイド軸46aが溝内で軸線周りに遊転可能な溝幅に設定されており、具体的には、ガイド軸46aの基本径r2より径大となるように設定されている。もう一つの溝部は、球均し溝部51の下方に位置した上下に長い方形状の球止め溝部52aである。この球止め溝部52aの溝幅d2は、前記異径部47aの最小径r1とほぼ等しく設定されている。
次に、上記構成の球均し部材40aの使用態様を説明する。
まず、球均し部材40aにより球均しを実行する場合には、図9a及び図10aに示すように、球均し部材40aを移動させてガイド軸46aを球均し溝部51a内に位置させる。ここで、球均し溝部51a内にガイド軸46aを位置させる際は、ガイド軸46aをその軸線方向に移動調整させて、異径部47aでなく根元の丸棒部49を球均し溝部51a内に位置させる。これは、溝幅d2、最小径r1、及び基本径r2の相互関係において、溝幅d2=最小径r1<基本径r2の関係があり、ガイド軸46aが下側にある球止め溝部52a内に意図せず滑り込んでしまうことを防止するためである。これにより、ガイド軸46aが安定して球均し溝部51a内で遊転可能となる。そして、これに伴い、当該球均し部材40aは、レール方向に沿って安定して回動可能となる。また、かかる位置に保持された球均し部材40aの下端は、図11aに示すように、タンクレール19の底壁部30からほぼ遊技球1個分の高さ位置となる。したがって、図12aに示すように、遊技球xがタンクレール19内を積み重なった状態で流下した場合に、球均し部材40aがレール方向に沿って回動し、積層状に流下する遊技球を球均しすることとなる。なお、これまでに述べた球均し部材40aが球均し機能を発揮する保持位置により、本発明に係る球均し位置αが構成される。
次に、球均し部材40aにより球止めを実行する場合には、まず、図9b、図10b、及び図11bに示すように、後方側(−X軸方向)にはみ出したガイド軸46aの先端を前方(+X軸方向)に所定深さまで押し込んで、球均し溝部51a内にガイド軸46aの異径部47aを位置させる。これにより、ガイド軸46aが球均し溝部51aから球止め溝部52a内に移動可能となる。そして、図9c及び図10cに示すように、球均し部材40aを鉛直下方に移動させて、ガイド軸46aの異径部47aを球止め溝部52a内に位置させる。ここで、球止め溝部52aは、上述のように、その溝幅d2を異径部47aの最小径r1とほぼ等しく設定したため、ガイド軸46aが挿通されると、その異径部47aの各平坦面45a,45a上に球止め溝部52の両側溝縁75a,75aがそれぞれ横切るようにして当接する。したがって、ガイド軸46aに軸線周りの回転モーメントが作用しても、当該ガイド軸46aは溝縁75aと係合し、球止め溝部52a内で軸線周りに回動不能となる。このため、当該球均し部材40aは、レール方向に沿って回動不能となる。また、かかる位置に保持された球均し部材40aの下端は、図11cに示すように、タンクレール19の底壁部30の直上に位置することとなり、当該下端と底壁部30との間隙は、遊技球が通過不能なものとなる。これにより、球流路33は遮断され、図12bに示すように、球均し部材40aがその側面で遊技球xを塞き止め、遊技球xの流下が遮断されることとなる。なお、これまでに述べた球止め機能を発揮する球均し部材40aの保持位置により、本発明に係る球止め位置βが構成される。また、ガイド軸46aの両平坦面45a,45aと、球止め溝部52aの両側溝縁75a,75aとにより、本発明に係る係合手段が構成される。
なお、上記構成は、球均し部材40aを位置変換させる際に、作業者がガイド軸46aを一旦前後に移動させて位置変換可能とする構成であるが、かかる構成に代えて、例えば抜き止め部材42aの円板部背面部に一端が連係されたコイルスプリング(付勢バネ)の他端をガイド軸46aの端部に連係させた構成としても良い。また、リング部材41aと裏機構板15との間であって、ガイド軸46aにコイルスプリング(付勢バネ)を外嵌させても良い。これらの構成とすることにより、コイルスプリングの付勢力によって球均し部材40aは常に作業者側に付勢されることとなり、球止め位置βから球均し位置αに変換する際に、ガイド軸46aを手前に引き出す操作が無くなる利点がある。また、裏機構板15に対して片持ち状態で保持された球均し部材40aの姿勢が常時水平となるため、球均し部材40aの下端がタンクレール19の前側壁部31aに接触することがなくなり、円滑に球均しをすることができる利点がある。
<第三実施例>
次に、第三実施例に係る球均し部材40bを、図13等に従って説明する。なお、第一、第二実施例と共通する構成については、説明を簡略又は省略する。
本実施例に係る球均し部材40bは、図13に示すように、ほぼJ字形であり、下方に位置した湾曲状の基部71bと、基部71bの側面からそれぞれ起立した起立突片62,62とを備えている。また、当該球均し部材40bの下端は、タンクレール19の仕切り壁部32が挿通されるスリット48が設けられている。そして、かかる球均し部材40bが、後述する配設機構により、レール方向に沿って回動可能に裏機構板面60に配設される。なお、上述した起立突片62は、弾性材料により構成されている。
次に、球均し部材40bの配設機構について詳述する。
図13に示すように、裏機構板面60の、球均し部材40bと対向する部位には、ガイド軸46bが裏機構板面60に対して垂直状に突設されている。一方、球均し部材40bにあっては、上方に延びる起立突片62が配設され、各起立突片62に、前後方向(X軸方向)に開口した上下方向に長いガイド溝50bがそれぞれ形成されている。ここで、ガイド溝50bは、ガイド軸46bが挿通可能となっており、ガイド軸46bが、ガイド溝50bに挿通されることにより、球均し部材40bが、裏機構板15に対して脱落することなく保持されるようになっている。なお、かかる構成の球均し部材40bは、ガイド軸46bにより移動制限を受けながら、上下方向に移動可能となる。
次に、前記ガイド軸46b、及びガイド溝50bの詳細を説明する。
図13等に示すように、ガイド軸46bの上面には、その軸線方向に沿って係合突部66が配設されている。一方、各ガイド溝50bは、球均し溝部51bと、この球均し溝部51bに連成した球止め溝部52bとで構成されている。ここで、球均し溝部51bは、ガイド溝50bにおいて下側に位置し、前記ガイド軸46bが溝内で軸線周りに遊転可能な溝幅に設定されている。これに対し、球止め溝部52bは、球均し溝部51bの上方に位置し、球均し溝部51bの溝幅とほぼ同じ溝幅で、その上端の溝縁75bに、ガイド軸46bの係合突部66が嵌入し相互に係合する係合凹部65が配設されている。なお、図13等に示すように、球均し溝部51bと球止め溝部52bとが連通する部位には、溝幅をガイド軸46bの軸径よりわずかに狭くした狭幅溝部63が形成されている。
次に、上記構成の球均し部材40bの使用態様を説明する。
まず、本発明に係る球均し部材40bにより、タンクレール19内の遊技球に対して球均しを実行する場合には、図14aに示すように、ガイド軸46bを下側の球均し溝部51b内に位置させる。ここで、ガイド軸46bの係合突部66と、球止め溝部52bの係合凹部65とは離間しているため、非係合状態である。ところで、ガイド軸46bが球均し溝部51b内に位置した状態にある球均し部材40bは、その自重によってガイド軸46bが球止め溝部52bへ自由移動してしまうことがない。これは、内向きに突出した狭幅溝部63の溝縁が、ガイド軸46bの上面とそれぞれ当接し、ガイド軸46bが球止め溝部52bへ自由移動してしまうことを阻止しているためである。
上述のように、球均し溝部51bに位置させたガイド軸46bは、球均し溝部51b内ではその軸線周りに遊転可能であるため、当該球均し部材40bは、レール方向に沿って回動可能となる(図14b又は図15b参照)。ここで、球均し部材40bが回動する状態にあっては、前記係合突部66が狭幅溝部63内の開口部で移動幅を制限されながら左右に揺動することとなる。また、かかる位置に保持された球均し部材40bの下端は、図15aに示すように、タンクレール19の底壁部30から遊技球1個分の高さ以上の位置となる。かかる構成にあって、図16aに示すように、遊技球xがタンクレール19内を積み重なった状態で流下すると、球均し部材40bが上流側の側面で遊技球xの流圧を受けて下流側へ回動する。そうすると、球均し部材40bの下端とタンクレール19の内底との間隙から最下層の遊技球xが流下する。また、回動した球均し部材40bの復帰力により、積層状に流下する遊技球は球均しされることとなる。なお、これまでに述べた球均し部材40bが球均し機能を発揮する保持位置により、本発明に係る球均し位置αが構成される。
次に、球均し部材40bによりタンクレール19上の遊技球通過を遮断する場合には、球均し部材40bを把持して下方に引張り、ガイド軸46bを前記狭幅溝部63内に強制的に圧入する。これにより、狭幅溝部63に係る溝縁が弾性変形してその溝幅が拡開し、ガイド軸46bが通過可能となって、図14cに示すように、当該ガイド軸46bが球止め溝部52b内に挿通されることとなる。
ここで、上述のように、球止め溝部52の上端には係合凹部65が形成され、ガイド軸46bの上面には係合突部66が形成されているため、ガイド軸46bが球止め溝部52b内に挿通されると、係合突部66が係合凹部65に嵌入され、当該ガイド軸46bが溝縁75bに係合されることとなる。したがって、当該ガイド軸46bは、球止め溝部52b内で軸線周りに回動不能となり、当該球均し部材40bは、レール方向に沿って回動不能となる。ところで、上記位置に保持された球均し部材40bの下端は、図15cに示すように、タンクレール19の底壁部30の直上に位置することとなり、当該下端と底壁部30との間隙は、遊技球xが通過不能なものとなる。これにより、球流路33は遮断され、図16cに示すように、遊技球xは球均し部材40bにより塞き止められることとなる。なお、これまでに述べた球止め機能を発揮する球均し部材40bの保持位置により、本発明に係る球止め位置βが構成される。また、ガイド軸46bの係合突部66と、球止め溝部52bに係る係合凹部65とにより、本発明に係る係合手段が構成される。
なお、上記構成にあっても、係合手段として、ガイド軸46bに異径部を設け、球止め溝部52bの溝縁を異径部の最小径に等しくして、当該ガイド軸46bと球止め溝部52bの溝縁とを係合するようにしても良い。
なお、これまでに述べた第一から第三実施例にあって、ガイド軸46,46a,46bは、裏機構板面60又は球均し部材40,40a,40bの少なくともいずれか一方に配設されていれば良い。また、ガイド溝50,50a,50bは、いずれか他方に配設されていれば良い。
パチンコ遊技機1の正面図である。 パチンコ遊技機1の外観斜視図である。 パチンコ遊技機1の裏面図である。 (a)は、第一実施例に係る球均し部材40の配設機構を示す分解斜視図であり、(b)は、主に球均し部材40の基部端面73を示す球均し部材40の分解斜視図である。 (a)は、第一実施例に係る、球均し位置αに位置変換された球均し部材40を示す斜視図であり、(b)は、ガイド軸46が折り返し部53にある球均し部材40の斜視図であり、(c)は、球止め位置βに位置変換された球均し部材40を示す斜視図である。 図4aに示すA−A線断面に係る縦断側面図であって、(a)は、第一実施例に係る、球均し位置αに位置変換された球均し部材40を示し、(b)は、球止め位置βに位置変換された球均し部材40を示す。 (a)は、第一実施例に係る、球均し位置αに位置変換された球均し部材40を示す説明図であり、(b)は、ガイド溝50が折り返し部53にある球均し部材40を示す説明図であり、(c)は、球止め位置βに位置変換された球均し部材40を示す説明図である。 第二実施例に係る球均し部材40aの配設機構を示す分解斜視図である。 (a)は、第二実施例に係る、球均し位置αに位置変換された球均し部材40aを示す斜視図であり、(b)は、(a)で示す状態でガイド軸46aを前方(+X軸方向)へ押し込んだ際の態様を示す斜視図であり、(c)は、球止め位置βに位置変換された球均し部材40aを示す斜視図である。 (a)は、第二実施例に係る、球均し溝部51a内にあるガイド軸46aを示す部分斜視図であり、(b)は、球均し溝部51内で前方(+X軸方向)へ押し込まれたガイド軸46aを示す部分斜視図であり、(c)は、球止め溝部52a内にあるガイド軸46aを示す部分斜視図である。 図8に示すB−B線断面に係る縦断側面図であって、(a)は、第二実施例に係る、球均し位置αに位置変換された球均し部材40aを示し、(b)は、(a)で示す状態でガイド軸46aが前方(+X軸方向)へ押し込まれた際の球均し部材40aを示し、(c)は、球止め位置βに位置変換された球均し部材40aを示す。 (a)は、第二実施例に係る、球均し位置αに位置変換された球均し部材40aを示す説明図であり、(b)は、球止め位置βに位置変換された球均し部材40aを示す説明図である。 第三実施例に係る球均し部材40bの配設機構を示す分解斜視図である。 (a)は、第三実施例に係る、球均し位置αに位置変換された球均し部材40bを示す斜視図であり、(b)は、球均し位置αで回動する球均し部材40bを示す斜視図であり、(c)は、球止め位置βに位置変換された球均し部材40bを示す斜視図である。 図13に示すC−C線断面に係る縦断側面図であって、(a)は、第三実施例に係る、球均し位置αに位置変換された球均し部材40bを示し、(b)は、球均し位置αで回動する球均し部材40bを示し、(c)は、球止め位置βに位置変換された球均し部材40bを示す。 (a)は、第三実施例に係る、球均し位置αに位置変換された球均し部材40bを示す説明図であり、(b)は、ガイド軸46bを狭幅溝部63に圧入する直前の態様を示す説明図であり、(c)は、球止め位置βに位置変換された球均し部材40bを示す説明図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
3 遊技機本体
15 裏機構板
17 球タンク
19 タンクレール
30 底壁部
31a 前側壁部
31b 後側壁部
33 球流路
40,40a,40b 球均し部材
45,45a 平坦面
46,46a,46b ガイド軸
47,47a 異径部
50,50a,50b ガイド溝
51,51a,51b 球均し溝部
52,52a,52b 球止め溝部
60 裏機構板面(遊技機本体裏面)
63 狭幅溝部
65 係合凹部
66 係合突部
75,75a 溝縁
d1 球均し溝部の溝幅
d2 球止め溝部の溝幅
r1 最小径
r2 基本径
x 遊技球
α 球均し位置
β 球止め位置

Claims (3)

  1. 遊技機本体の裏面側に、
    遊技島設備の補給樋から供給された遊技球を受け入れる球タンクと、
    球タンクから放出された遊技球を流下させる下方傾斜したタンクレールと、
    タンクレールに沿って回動して当該タンクレール内を積み重なって流下する遊技球を平らに均す球均し部材と
    を備えたパチンコ遊技機において、
    球均し部材と対向する固定部位、又は球均し部材のいずれか一方に、遊技機本体裏面に対して略垂直のガイド軸を突設し、いずれか他方に、前記ガイド軸が挿通される長尺状のガイド溝を配設して、ガイド軸を、ガイド溝の長手方向に沿って当該ガイド溝内で相対移動させることにより、球均し部材を遊技機本体裏面上で移動可能とすると共に、
    ガイド溝は、
    ガイド軸が溝内で軸線周りに遊転可能な溝幅の球均し溝部と、ガイド軸と溝縁とを係合する係合手段によりガイド軸が溝内で軸線周りに回動不能となる球止め溝部とが連成され、さらに球止め溝部と球均し溝部とが連通する部分に配置され、当該球止め溝部及び当該球均し溝部に係る各溝幅より狭い溝幅の狭幅溝部を備え、
    球均し部材は、
    ガイド軸が球止め溝部に挿通されてタンクレールに沿って回動不能となり、当該球均し部材の下端によりタンクレール上の遊技球通過を遮断する球止め位置と、ガイド軸が球均し溝部に挿通されてタンクレールに沿って回動可能となり、当該球均し部材の下端によりタンクレール上を流下する遊技球に均し作用を生ずる球均し位置とに変換されるものであり、さらに狭幅溝部により、球止め溝部と球均し溝部との間を自由移動することを阻止されるものである
    ことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. ガイド軸は、その軸線周りに平坦面が形成されるものであり、該平坦面に対して直交方向の軸径を最小径とする異径部を備え、
    ガイド溝は、ガイド軸が溝内で軸線周りに遊転可能な溝幅の球均し溝部と、溝幅が前記異径部の最小径と略等しい球止め溝部とが連成されてなり、
    球均し部材は、
    ガイド軸の異径部がその平坦面を溝縁と当接するように球止め溝部に挿入されてタンクレールに沿って回動不能となり、当該球均し部材の下端によりタンクレール上の遊技球通過を遮断する球止め位置と、
    ガイド軸が球均し溝部に挿通されてタンクレールに沿って回動可能となり、当該球均し部材の下端によりタンクレール上を流下する遊技球に均し作用を生ずる球均し位置とに変換されるものであることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
  3. ガイド軸の軸線周り、又は球止め溝部の溝縁のいずれか一方に係合突部が配設され、いずれか他方に、前記係合突部と係合する係合凹部が配設され、
    球均し部材は、
    ガイド軸が球止め溝部に挿通され、係合突部と係合凹部とが係合してタンクレールに沿って回動不能となり、当該球均し部材の下端によりタンクレール上の遊技球通過を遮断する球止め位置と、
    ガイド軸が球均し溝部に挿通され、係合突部と係合凹部とが係合解除されてタンクレールに沿って回動可能となり、当該球均し部材の下端によりタンクレール上を流下する遊技球に均し作用を生ずる球均し位置とに変換されるものであることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
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