JP5260458B2 - プリプレグ用エポキシ樹脂組成物とそれを用いたプリプレグ、積層板、多層板 - Google Patents

プリプレグ用エポキシ樹脂組成物とそれを用いたプリプレグ、積層板、多層板 Download PDF

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Description

本発明は、プリント配線板用の積層板、多層板等の製造に用いられるプリプレグ用エポキシ樹脂組成物とそれを用いたプリプレグ、積層板、多層板に関するものである。
プリント配線板の材料として用いられるプリプレグは、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂組成物を溶媒で希釈してワニスとし、このワニスをガラスクロス等の基材に含浸した後、これを乾燥して、樹脂を未硬化状態(A−ステージ)から半硬化状態(B−ステージ)にすることにより作製されている。
そして、このようにして得たプリプレグを所定寸法に切断した後、所要枚数重ねると共にこの片面または両面に銅箔等の金属箔を重ね、これを加熱加圧して積層成形することによりプリント配線板に加工される金属張積層板を作製することができる。この段階において樹脂は、半硬化状態(B−ステージ)から完全硬化状態(C−ステージ)へと変化し、基材と共に絶縁層を形成する。
近年では、プリント配線板の高密度化が進んでおり、高密度且つ微細な導体パターンが形成されたプリント配線板を歩留まり良く製造するためには、寸法変化の小さい積層板を用いることが望ましい。また、プリント配線板がその設置環境により高温に曝される場合、温度上昇による面方向の膨張が生じる。その際、はんだ接続による部品の表面実装を行ったときに、はんだにクラックが生じ、はんだ接続が不具合を起こす可能性がある。このような要求を満足するために、積層板の面方向の熱膨張係数を小さく抑えることが求められている。
また、プリント配線板の層間がスルーホール等で導通される場合があるが、積層板の厚み方向の熱膨張係数が大きいと、層間の導通不良が発生する可能性がある。そのため、積層板の厚み方向の熱膨張係数を抑制することも求められている。
そして積層板やプリント配線板の耐熱性の向上を目的として、エポキシ樹脂組成物に無機充填材を配合することが知られており(特許文献1〜4参照)、熱膨張係数の抑制やドリル加工性、その他の点から、無機充填材として球状シリカや水酸化アルミニウムを用いることが知られている。また、このようなエポキシ樹脂組成物の硬化剤には、通常はフェノール系硬化剤やアミン系硬化剤が用いられている。
特開2004−149577号公報 特開2006−143973号公報 特開2007−091812号公報 特開2009−074036号公報
しかしながら、このように無機充填材を配合したエポキシ樹脂組成物のワニスは、粘度が高くなる等のため基材への含浸性が低下する。
その結果として、含浸工程において、基材に元々存在していた空気が、ワニスが蓋をして出て行けなくなり、乾燥後もプリプレグ表面にはこの残存空気による発泡が残り、クレータのような穴(以下、「発泡穴」という。)がプリプレグ表面に多数発生するという問題点があった。
さらに、その発泡穴により、プリプレグの粉落ちが多くなり、この粉落ちのために製造時の切り換えに時間が掛かったり、その粉が金属張積層板を成形する際に打痕の原因になったりするという問題点があった。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、無機充填材を配合したエポキシ樹脂組成物において、プリプレグ表面の発泡穴の発生を抑制することができ、耐熱性、絶縁信頼性等の所要の物性も低下することがないプリプレグ用エポキシ樹脂組成物とそれを用いたプリプレグ、積層板、多層板を提供することを課題としている。
一般に、樹脂中での泡の拡散速度は、泡の半径の2乗に比例し、樹脂の粘度に反比例するが、本発明者らは、発泡が発生する機構に着目し、消泡剤を添加することにより、小さい泡を安定に存在しにくい状態を作り、大きな泡にすることで樹脂中での拡散速度を上げ、気/樹脂界面で泡を破れ易くできるのではないかと考え、鋭意検討を行った結果、特定のアクリル系共重合体を含む成分を用いることで、他の物性等を損なわずに発泡穴を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、上記の課題を解決するために、以下のことを特徴としている。
第1に、本発明のプリプレグ用エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールA型ノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ビフェニルアラルキル樹脂、およびナフトールアラルキル樹脂から選ばれる少なくとも1種のフェノール系硬化剤およびジシアンジアミドから選ばれるいずれかの硬化剤、質量比6:1〜2:5の範囲内である球状シリカおよび水酸化アルミニウムを含む無機充填材、および、エポキシ樹脂および硬化剤の全量に対して0.5〜2.0質量%の数平均分子量15000〜19000のアクリル系共重合体を含有する。
第2に、本発明のプリプレグは、上記第1のプリプレグ用エポキシ樹脂組成物を基材に含浸し乾燥して得られたものである。
第3に、上記第2のプリプレグにおいて、基材の通気度が10cm3/cm2/sec以下である。
第4に、本発明の積層板は、上記第2または第3のプリプレグを所要枚数重ねて加熱加圧し積層成形したものである。
第5に、本発明の多層板は、上記第2または第3のプリプレグを内層用回路板に重ねて加熱加圧し積層成形したものである。
上記第1の発明によれば、特定のアクリル系共重合体を表面発泡抑制成分として配合することで、ワニスの表面張力が低下し、基材に元々存在していた空気を外部に追い出し、あるいは分散し易くなるため、プリプレグ表面の発泡穴の発生を大幅に抑制することができる。そのため、粉落ちや外観悪化等の不具合を抑制することができる。
そして、表面発泡抑制成分のアクリル系共重合体の平均分子量を15000〜19000とすることで発泡穴の抑制作用が向上し、また耐熱性の低下を防止できる。
また、表面発泡抑制成分の配合量をエポキシ樹脂および硬化剤の全量に対して0.5〜2.0質量%とすることで発泡穴を大幅に抑制でき、また絶縁信頼性の低下を防止できる。
上記第2の発明によれば、上記第1の発明のプリプレグ用エポキシ樹脂組成物を基材に含浸し乾燥して得られたものであるので、耐熱性や絶縁信頼性等の所要の物性を有し、さらに発泡穴の発生も抑制することができる。
上記第3の発明によれば、基材の通気度を10cm3/cm2/sec以下とすることで、上記第2の発明の効果に加え、プリプレグ用エポキシ樹脂組成物の基材への含浸性が向上し、発泡穴の発生をさらに抑制することができる。
上記第4の発明によれば、上記第2または第3の発明のプリプレグを所要枚数重ねて加熱加圧し積層成形したものであるので、耐熱性や絶縁信頼性等の所要の物性を有し、さらに発泡穴の発生も抑制することができる。
上記第5の発明によれば、上記第2または第3の発明のプリプレグを内層用回路板に重ねて加熱加圧し積層成形したものであるので、耐熱性や絶縁信頼性等の所要の物性を有し、さらに発泡穴の発生も抑制することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のプリプレグ用エポキシ樹脂組成物に用いられるエポキシ樹脂は、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するものであれば特に限定されないが、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、多官能フェノールのジグリシジルエーテル化合物、多官能アルコールのジグリシジルエーテル化合物、臭素含有エポキシ樹脂等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明のプリプレグ用エポキシ樹脂組成物には、フェノール系硬化剤およびアミン系硬化剤から選ばれる少なくとも1種の硬化剤が配合される。
フェノール系硬化剤としては、例えば、多価フェノール化合物、多価ナフトール化合物等が挙げられる。多価フェノール化合物としては、例えば、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールA型ノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ビフェニルアラルキル樹脂等が挙げられる。多価ナフトール化合物としては、例えば、ナフトールアラルキル樹脂等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
アミン系硬化剤としては、例えば、ジシアンジアミド、ジアミノジフェニルメタン等が挙げられる。
硬化剤の配合量は、硬化不足や硬化剤が未反応で残ることによる耐熱性等の性能低下を防止する点からは、エポキシ樹脂に対する当量比が0.4〜1.4となるように調整することが好ましい。
本発明のプリプレグ用エポキシ樹脂組成物には、球状シリカおよび水酸化アルミニウムから選ばれる少なくとも1種を含む無機充填材が配合される。
無機充填材の配合量は、熱膨張係数の抑制、耐熱性の付与、ワニス粘度等を考慮すると、エポキシ樹脂および硬化剤の合計量に対して20〜130質量%が好ましい。
球状シリカは、ワニスの粘度やドリル加工性等を考慮すると、平均粒径が0.3〜2.0μmのものが好ましい。水酸化アルミニウムは、粘度適正やドリル加工性等を考慮すると、平均粒径が1.0〜5.0μmのものが好ましい。
なお、本明細書において、無機充填材の平均粒径は、ミー(Mie)散乱理論に基づくレーザ回折・散乱法により測定することができる。具体的には、レーザ回折式粒度分布測定装置により、無機充填材の粒度分布を体積基準で作成し、そのメディアン径を平均粒径とすることで測定することができる。
球状シリカと水酸化アルミニウムは、単独で用いても良いが、両者を併用することで、ドリル加工性、熱膨張係数の抑制、耐熱性の付与、成形性、接着性等をバランス良く向上させることができる。このような点からは、球状シリカと水酸化アルミニウムを質量比6:1〜2:5で併用することが好ましい。
また、無機充填材として、球状シリカと水酸化アルミニウム以外の他の無機充填材を併用することもできる。具体的には、例えば、破砕シリカ、水酸化マグネシウム、ガラス粉末、アルミナ、酸化マグネシウム、二酸化チタン、炭化カルシウム、タルク等が挙げられる。このような他の無機充填材の配合量は、好ましくは無機充填材全量に対して100質量%以下である。
本発明のプリプレグ用エポキシ樹脂組成物には、アクリル系共重合体を主成分とする表面発泡抑制成分が配合される。
アクリル系共重合体としては、例えば、下記式(I)で表される単量体のうち2種以上を共重合して得られるものが挙げられる。
Figure 0005260458
(式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、R2は炭素数1〜300のアルキル基、炭素数6〜30のアリール基、または炭素数6〜30のアリールアルキル基を示す。上記炭素数1〜300のアルキル基中のメチレン基は、−O−、−COO−または−NH−で中断されていてもよい。上記炭素数1〜300のアルキル基、炭素数6〜30のアリール基、および炭素数6〜30のアリールアルキル基は、いずれも置換基を有していてもよい。)
式(I)中、R2で示される炭素数1〜300のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等のほか、下記式(II)で表されるポリエーテル基およびポリエステル基が挙げられる。
(DO)kX (II)
(式中、DOは炭素原子数2〜3のオキシアルキレン基を示し、kは1〜300の整数を示し、Xは水素原子、炭素原子数1〜5のアルキル基、またはOCOHを示す。)
上記式(I)で表される単量体としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート、n−ブトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレート、トリオキシエチレンノニルフェノール(メタ)アクリレート、アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等のアルキルモノアルキレングリコール(メタ)アクリレート;エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;アルキルポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノアルキレン(メタ)アクリレート、アルコキシアルキレン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記式(I)で表される単量体のうち2種以上を共重合して得られるアクリル系重合体は、グラフト共重合体、ランダム共重合体、ブロック共重合体、および交互共重合体のいずれであってもよい。
アクリル系重合体は、平均分子量が好ましくは15000〜19000である。なお、平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)で測定したポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)である。
アクリル系重合体の平均分子量が小さ過ぎると、基板にしたときに耐熱性が低下する場合がある。また平均分子量が大き過ぎると、発泡穴を十分に抑制できなくなる場合がある。
本発明のプリプレグ用エポキシ樹脂組成物における表面発泡抑制成分の配合量は、エポキシ樹脂および硬化剤の全量に対するアクリル系重合体の量として、好ましくは0.5〜2.0質量%である。表面発泡抑制成分の配合量が少な過ぎると、発泡穴を十分に抑制できなくなる場合があり、配合量が多過ぎると、絶縁信頼性が低下する場合がある。
アクリル系共重合体を主成分とする表面発泡抑制成分は、液状であり、アクリル系共重合体を好ましくは40質量%以上含有し、メトキシプロピルアセテート等の溶媒を含有してもよい。
本発明のプリプレグ用エポキシ樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内において、上記成分に加えて他の成分を配合することができる。このような他の成分としては、例えば、硬化促進剤、有機可とう成分等が挙げられる。
硬化促進剤としては、通常のエポキシ樹脂の硬化反応を促進させるものであれば特に限定されないが、例えば、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール等のイミダゾール類、トリエチレンジアミン等の三級アミン類、トリフェニルホスフィン等の有機ホスフィン類等が挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
硬化促進剤の配合量は、プリプレグ用エポキシ樹脂組成物中の全樹脂成分(エポキシ樹脂と硬化剤の合計量)に対して好ましくは0.040〜0.450質量%である。
本発明のプリプレグ用エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂、硬化剤、無機充填材、表面発泡抑制成分、および必要に応じて他の成分を配合し、ワニスとして調製することができる。ワニスとして調製する際には、溶媒で希釈することができる。溶媒としては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、メタノール、エタノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等のアミド類等が挙げられる。
本発明のプリプレグを作製する際には、ワニスとして調製したプリプレグ用エポキシ樹脂組成物を基材に含浸する。そして、例えば乾燥機中で130〜170℃、3〜15分間の加熱乾燥をすることにより、半硬化状態(B−ステージ)にしたプリプレグを作製することができる。
基材としては、ガラスクロス、ガラスペーパー、ガラスマット等のガラス繊維を用いることができ、その他、クラフト紙、天然繊維布、有機合成繊維布等を用いることができる。
中でも、JIS R 3420に基づいて測定した通気度が10cm3/cm2/sec以下の基材を用いることが好ましい。例えば、ガラス繊維等に開繊処理を施すことにより、ガラス繊維糸が空間的に拡がって空隙間隔が大幅に抑えられる。このようにして通気度を調整した基材を用いることで、基材への樹脂組成物の含浸性が向上し、表面発泡抑制成分を配合したことと相俟って、発泡穴の発生をさらに抑制することができる。
本発明の積層板は、上記のようにして得られたプリプレグを所要枚数重ね、例えば、140〜200℃、0.5〜5.0MPa、40〜240分間の条件で加熱加圧して積層成形することにより作製することができる。
この際、片面側または両面側の最外層のプリプレグに金属箔を重ね、これらを加熱加圧して積層成形することにより、金属張積層板を作製することができる。金属箔としては、銅箔、銀箔、アルミニウム箔、ステンレス箔等を用いることができる。
本発明の多層板は、次のようにして作製することができる。予め積層板の片面または両面にアディティブ法やサブトラクティブ法等により内層用の回路を形成すると共に、酸溶液等を用いてこの回路の表面に黒化処理を施すことにより、内層用回路板を作製しておく。
そして、この内層用回路板の片面または両面に、上記のプリプレグを所要枚数重ね、さらに必要に応じてその外面に金属箔を重ねて、これを加熱加圧して積層成形することにより多層板を作製することができる。
そして、上記のようにして作製した積層板や多層板の片面または両面にアディティブ法やサブトラクティブ法等によって回路を形成し、必要に応じて、ドリル加工やレーザ加工等により穴あけを行い、この穴にめっきを施してスルーホールやバイアホールを形成する等の工程を行うことにより、プリント配線板や多層プリント配線板を作製することができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、表1の配合量は質量部を示す。
プリプレグ用エポキシ樹脂組成物の配合成分として以下のものを用いた。
(エポキシ樹脂)
・DIC株式会社製「EPICLON 153」、分子内に窒素を含有せず臭素を含有するエポキシ樹脂、エポキシ当量 390〜410g/eq、分子内平均エポキシ基含有量2個
・東都化成株式会社製「YDB400」、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂
・ジャパンエポキシレジン株式会社製「EPON1031」、テトラファンクショナルエポキシ樹脂、エポキシ当量195〜230g/eq
・ダウケミカル株式会社製「DER593」、エポキシ当量 330〜390g/eq、臭素含有率 17〜18質量%、分子内平均エポキシ基含有量 2個、分子内に窒素および臭素を含有するエポキシ樹脂
・DIC株式会社製「EPICLON N690」、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量 190〜240g/eq、分子内平均エポキシ基含有量 5〜3個
(硬化剤)
・DIC株式会社製「PHENOLITE VH4170」、ビスフェノールAノボラック樹脂、水酸基当量118g/eq、樹脂軟化点105℃、2官能ビスフェノールAの含有量が約25%であるビスフェノールA型ノボラック樹脂。
・ジシアンジアミド、当量 21g/eq
(硬化促進剤)
・株式会社日鉱マテリアルズ製「IM1000」、2級水酸基を含有しないトリアルコキシシリルタイプイミダゾールシラン
・四国化成工業株式会社製「キュアゾール 2E4MZ」、2−エチル−4メチルイミダゾール
(無機充填材)
・株式会社アドマテックス製「SO−25R」、球状シリカ、平均粒径 0.4〜0.6μm
・住友化学工業株式会社製「C−303」、水酸化アルミニウム、平均粒径約4μm
(有機可とう成分)
・ガンツ化成株式会社製「AC3816−N」、コア部分がアクリル樹脂、シェル部分がポリメタクリレート樹脂からなるコアシェル構造ゴム粒子。
(表面発泡抑制成分)
・ビックケミー・ジャパン株式会社製「BYK−392」、主成分:アクリル系共重合体(平均分子量:15000、17000、19000)、溶媒:メトキシプロピルアセテート、不揮発分 52%
(溶媒)
・メチルエチルケトン(MEK)
〈樹脂ワニスの調製〉
上記の配合成分を表1の配合量(質量部)で配合し、溶媒で希釈したものをディスパーで攪拌、均一化した。次いで無機充填材を所定の配合量で投入した後、さらにディスパーにて攪拌し、その後ナノミルを用いて分散させ、プリプレグ用エポキシ樹脂組成物をワニスとして調製した。このときワニス粘度がカップ粘度で40〜50sとなるように溶媒の量を調整した。
〈プリプレグの作製〉
基材として、ガラスクロス(日東紡績株式会社製「7628タイプクロス」、通気度5以下(cm3/cm2/sec)を用いた。このガラスクロスに樹脂ワニスを室温にて30〜60秒の範囲内で含浸させた後、乾燥機内で約130〜170℃で加熱乾燥した。これにより、樹脂ワニス中の溶媒を乾燥除去するとともにプリプレグ用エポキシ樹脂組成物を半硬化させて、プリプレグを作製した。このプリプレグにおける樹脂量は、ガラスクロス100質量部に対し、樹脂106質量部(樹脂47質量%)となるように調整した。
〈銅張積層板の作製〉
上記において得られたプリプレグを8枚積層し、2枚の銅箔(日鉱グールド・フォイル(株)製、厚さ18μmのJTC箔)の粗化面の間に挟み、180℃、3.0MPaの条件で120分間加熱加圧成形し、銅張積層板を作製した。
このようにして得られたプリプレグと銅張積層板について、次の評価を行った。
[プリプレグの表面状態]
プリプレグの表面状態を観察し、次の基準により評価した。
○: プリプレグの表面の発泡穴の発生が少なく、外観は良好であった。
△: プリプレグの表面に発泡穴の発生が見られたものの、外観は概ね良好であった。
×: プリプレグの表面に多数の発泡穴が発生し、外観が悪化した。
[ガラス転移温度]
JIS−C6481に準拠して測定した。
[熱分解温度]
熱重量変化測定装置(TG−DTA)にて、上記において作製した銅張積層板の銅箔を剥離して測定を行い(昇温速度5℃/分)、重量減が初期に対して5%である温度を熱分解温度とした(IPC−TM650に準拠)。
[オーブン耐熱性]
上記において作製した銅張積層板をオーブンで60分間加熱した後、目視によって膨れまたは剥がれのない限界(最高)オーブン温度にて評価した。
[ピール強度]
上記において得られたプリプレグと厚さ35μmの銅箔(三井金属鉱業株式会社製)を用いて上記と同様にして銅張積層板を作製し、この銅張積層板の銅箔を引き剥がし、JIS−C6481に準拠して測定した。
[絶縁信頼性]
上記において作製した銅張積層板について絶縁抵抗試験を行った。銅張積層板に0.3φのドリルを用いてスルーホールを壁間間隔150μmで穴あけし、次いで厚さ25μmのスルーホールメッキをした後、銅箔をエッチング加工して導体パターンである回路を形成した。スルーホールは2列に並べて50個形成し、回路形成後にソルダーレジストを表面に塗布して耐CAF性評価パターンを作製した。
そして、各回路に電線を半田付けして、電線を介して回路を電源に接続し、85℃、85%RHの恒温恒湿槽内で連続的に32Vの直流電圧を印加してスルーホール壁間の絶縁抵抗を測定した。短絡が発生するまでの時間により、以下の基準で絶縁信頼性を評価した。
○: 600時間超
△: 400〜600時間
×: 400時間未満
評価結果を表1に示す。
Figure 0005260458
表1より、アクリル系共重合体を主成分とする表面発泡抑制成分を配合した実施例1〜9では、プリプレグ表面の発泡穴の発生が少なく、外観は良好であった。また、プリプレグの製造時において粉落ちも抑制された。さらに、ガラス転移温度、熱分解温度、オーブン耐熱性、ピール強度、および絶縁信頼性も、表面発泡抑制成分を配合しなかった比較例1、2と比べて大きな低下は見られず、高い水準を維持していた。
一方、アクリル系共重合体を主成分とする表面発泡抑制成分を配合しなかった比較例1、2では、プリプレグの表面に多数の発泡穴が発生し、外観が悪化した。また、プリプレグの製造時において多くの粉落ちが発生した。
なお、比較例では、樹脂ワニスの含浸時間を600秒として同様の評価を行ったが、実施例では、これと比べても発泡穴の発生は同等もしくはそれ以下であり、1/10以下の含浸時間でプリプレグの外観に発生する発泡を抑制することができた。

Claims (5)

  1. エポキシ樹脂、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールA型ノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ビフェニルアラルキル樹脂、およびナフトールアラルキル樹脂から選ばれる少なくとも1種のフェノール系硬化剤およびジシアンジアミドから選ばれるいずれかの硬化剤、質量比6:1〜2:5の範囲内である球状シリカおよび水酸化アルミニウムを含む無機充填材、および、エポキシ樹脂および硬化剤の全量に対して0.5〜2.0質量%の数平均分子量15000〜19000のアクリル系共重合体を含有することを特徴とするプリプレグ用エポキシ樹脂組成物。
  2. 請求項1に記載のプリプレグ用エポキシ樹脂組成物を基材に含浸し乾燥して得られたものであることを特徴とするプリプレグ。
  3. 基材の通気度が10cm3/cm2/sec以下であることを特徴とする請求項2に記載のプリプレグ。
  4. 請求項2または3に記載のプリプレグを所要枚数重ねて加熱加圧し積層成形したものであることを特徴とする積層板。
  5. 請求項2または3に記載のプリプレグを内層用回路板に重ねて加熱加圧し積層成形したものであることを特徴とする多層板。
JP2009221475A 2009-09-25 2009-09-25 プリプレグ用エポキシ樹脂組成物とそれを用いたプリプレグ、積層板、多層板 Active JP5260458B2 (ja)

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