JP5258121B2 - 半導体の製造方法 - Google Patents
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図20(a)、(b)より、Si基板301上にNウェル302およびPウェル303が形成され、Si基板表面にはNウェル領域にPMOSを形成する柱状シリコン層305が形成され、Pウェル領域にNMOSを形成する柱状シリコン層306が形成され、それぞれの柱状シリコン層を取り囲むようにゲート308が形成される。PMOSを形成する柱状半導体の下部に形成されるP+ドレイン拡散層310およびNMOSを形成する柱状半導体の下部に形成されるN+ドレイン拡散層312は出力端子Voutに接続され、PMOSを形成する柱状シリコン層上部に形成されるソース拡散層309は電源電位Vccに接続され、NMOSを形成する柱状シリコン層上部に形成されるソース拡散層311は接地電位Vssに接続され、PMOSとNMOSの共通のゲート308は入力端子Vinに接続されることによりCMOSインバーターを形成する。
第1に、上記プロセスフローにおいては、柱状シリコン層のドライエッチングはプラズマ発光強度の変動をモニターすることによる終点検出方法を用いることができないため時間指定のエッチング条件を用いないといけない。この場合、柱状シリコン層の高さは作業時の装置のエッチングレートの影響をそのまま受けることになるので非常に大きく変動することになる。SGTにおいては、柱状シリコン層の高さの変動はそのままチャネル長の変動に影響するため、トランジスタ特性の変動が非常に大きくなってしまう。
第2に、上記プロセスフローにおいては、ゲート電極のドライエッチングについてもプラズマ発光強度の変動をモニターすることによる終点検出方法を用いることができないため時間指定のエッチング条件を用いないといけない。この場合、ゲート長は作業時の装置のエッチングレートの影響をそのまま受けることになるので非常に大きく変動することになる。ゲート長が変動すれば、当然トランジスタ特性の変動が非常に大きくなってしまう。
したがって、上記のSGTの製造方法においては、柱状半導体層の高さやゲート長は作業時のエッチングレートの影響を大きく受けるため、ウェハー毎、ロット毎のトランジスタ特性の変動を小さく抑えることは非常に困難である。
半導体基板上に第1の保護膜が配置され、前記第1の保護膜の上に第1の保護膜とは異なるプラズマ発光特性を有する第2の保護膜が配置され、前記第1の保護膜及び前記第2の保護膜は半導体基板上に柱状にパターニングされており、
前記第1の保護膜及び前記第2の保護膜をマスクとして、前記半導体基板をエッチングし、前記半導体基板の一部を柱状半導体層として形成し、
前記エッチング時に、前記第2の保護膜から生じるプラズマ発光強度をモニターし、前記第2の保護膜のエッチングが終了するときのプラズマ発光強度の変化を検出することにより、前記柱状半導体層のエッチングの終点検出を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
また、本発明の好ましい態様では、前記半導体装置の製造方法において、前記第2の保護膜はポリシリコンまたはアモルファスシリコンである。
また、ゲート長を安定させて半導体装置を製造するために、本発明によれば、ソース拡散層、ドレイン拡散層及び柱状半導体層が基板上に垂直方向に階層的に配置され、前記柱状半導体層の側壁にゲートが配置される半導体装置を製造する方法であって、
半導体基板の表面に柱状半導体層が配置され、前記半導体基板及び前記柱状半導体層の表面に絶縁膜が配置されており、
前記方法は、
前記絶縁膜の表面を覆うように第1のゲート導電体を成膜する工程と、
前記第1のゲート導電体の表面に前記第1のゲート導電体とは異なるプラズマ発光特性を有する第2のゲート導電体を成膜する工程と、
前記第1のゲート導電体及び前記第2のゲート導電体の上部を平坦化する工程と、
第1のゲート導電体及び第2のゲート導電体を異方的にエッチングする工程を含み、
前記エッチング時に第2のゲート導電膜から生じるプラズマ発光強度をモニターし、前記第2のゲート導電体のエッチングが終了するときのプラズマ発光強度の変化を検出することにより、ゲート導電体のエッチングの終点検出を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
また、ゲート長を安定させて半導体装置を製造するために、本発明の別の方法によれば、ソース拡散層、ドレイン拡散層及び柱状半導体層が基板上に垂直方向に階層的に配置され、前記柱状半導体層の側壁にゲートが配置される半導体装置を製造する方法であって、
半導体基板の表面に柱状半導体層が配置され、前記半導体基板及び前記柱状半導体層の表面に絶縁膜が配置されており、
前記方法は、
前記絶縁膜の表面を覆うように第1のゲート導電体を成膜する工程と、
前記第1のゲート導電体の表面に前記第1のゲート導電体とは異なるプラズマ発光特性を有する第2のゲート導電体を成膜する工程と、
前記第2のゲート導電体の表面に前記第2のゲート導電体とは異なるプラズマ発光特性を有する第3のゲート導電体を成膜する工程と、
前記第1のゲート導電体、前記第2のゲート導電体及び前記第3のゲート導電体の上部を平坦化する工程と、
前記第1のゲート導電体、前記第2のゲート導電体及び前記第3のゲート導電体を異方的にエッチングする工程とを含み、
前記第2のゲート導電体は、前記第1のゲート導電体及び前記第3のゲート導電体より薄く成膜されており、前記エッチング時に前記第2のゲート導電膜から生じるプラズマ発光強度をモニターして、前記第2のゲート導電膜のエッチングが終了するときのプラズマ発光強度の変化を検出することにより、ゲート導電体のエッチングの終点検出を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
また、本発明の好ましい態様では、前記半導体装置の製造方法において、前記第1のゲート導電膜と第3のゲート導電膜が同一の膜で形成される。
また、本発明の別の好ましい態様では、前記柱状半導体層の上部には第3の保護膜が形成される。
以下に、柱状シリコン層及びゲート電極のドライエッチングにおいてプラズマ発光強度をモニターすることによって、終点検出が可能なSGTの製造方法を示す。
本発明の第1の実施の形態においては、柱状シリコン層をドライエッチングにて形成するときに、プラズマ発光強度モニターによる終点検出方法を用いて正確に柱状シリコン層のエッチング量を制御する方法を提供する。
図1に本発明が対象とするSGTの平面図(a)及びA−A’における断面図(b)を示す。以下に図1を参照して、本実施例に用いたNMOS SGTについて説明する。
シリコン基板101上に柱状シリコン層102が形成され、柱状シリコン層102の周囲にゲート絶縁膜105およびゲート電極106aが形成されている。柱状シリコン層102の下部にはN+ドレイン拡散層103が形成され、柱状シリコン層102の上部にはN+ソース拡散層104が形成されている。N+ドレイン拡散層103上にはコンタクト107が形成され、N+ソース拡散層104上にはコンタクト108が形成され、ゲート電極106aより延在するゲート配線106b上にはコンタクト109が形成されている。
N+ソース拡散層104をGND電位に接続し、N+ドレイン拡散層103をVcc電位に接続し、ゲート電極106aに0〜Vccの電位を与えることにより上記SGTはトランジスタ動作を行う。なお、実際には上記のソース拡散層とドレイン拡散層は入れ替った状態で動作することもある。
本発明の第2の実施の形態においては、ゲート電極をドライエッチングにて形成するときに、プラズマ発光強度モニターによる終点検出方法を用いて正確にゲート電極のエッチング量を制御する方法を提供する。本実施例においても、図1に示したSGTの構造を用いる。
図7から図14に上記の正確なゲート電極のエッチングを用いてSGTを製造する方法の一例を示す。各図において(a)は平面図、(b)はA−A’の断面図を示している。
エッチングを進めていき、第1のゲート導電膜106と第2のゲート導電膜112の垂直方向の境界部付近までエッチングが進行し、第2の導電膜112であるシリコンゲルマニウムが残り僅かとなってくると、ゲルマニウムからのプラズマ発光強度が減少し始めるため、終点を検出することができる。この場合も、図6(a)と同様のプラズマ発光特性を示す。上述のように、本発明に係るエッチングの終点検出は、第1のゲート導電膜106と第2の導電膜112の垂直方向の境界位置を検出するものである。
また、このときに柱状シリコン層上部の第1のハードマスク110により柱状シリコン層がエッチングから保護される。
本発明の第3の実施の形態においては、ゲート電極をドライエッチングにて形成するときに、プラズマ発光強度モニターによる終点検出方法を用いて正確にゲート電極のエッチング量を制御する別の方法を提供する。本実施例においても、図1に示したSGTの構造を用いる。
エッチングを進めていき、第2の導電膜212であるシリコンゲルマニウムの少なくとも一部が表面に露出する時点で、ゲルマニウムからのプラズマ発光強度が増加し始めるため、終点を検出することができる。この場合のプラズマ発光特性の模式図を図19に示す。図のStartにおいて、エッチングが開始直後には第2のゲート導電膜212であるシリコンゲルマニウムからの発光は非常に弱い。シリコンゲルマニウムが表面に露出し始めると、発光強度が増加し始める。シリコンゲルマニウムがエッチングされ、残りが僅かとなると、プラズマ発光強度が再び減少する。図のA3における発光強度の増加をモニターすることによって、終点検出を行うことができる。
102、202:柱状シリコン層
103、203:下部の拡散層
104、204:上部の拡散層
105、205:ゲート絶縁膜
106、206:第1のゲート導電膜
106a:ゲート電極
106b:ゲート配線
107、108、109:コンタクト
110、210:第1のハードマスク
111:第2のハードマスク
112、212:第2のゲート導電膜
115、215:パッド酸化膜
213:第3のゲート導電膜
301:シリコン基板
302:Nウェル
303:Pウェル
305:PMOS柱状シリコン層
306:NMOS柱状シリコン層
308:ゲート
309:P+ソース拡散層
310:P+ドレイン拡散層
311:N+ソース拡散層
312:N+ドレイン拡散層
402:シリコン基板
403:柱状シリコン層
404:ゲート絶縁膜
405:ゲート導電膜
406:レジスト
Claims (3)
- ソース拡散層、ドレイン拡散層及び柱状半導体層が基板上に垂直方向に階層的に配置され、前記柱状半導体層の側壁にゲートが配置される半導体装置を製造する方法であって、
半導体基板の表面に柱状半導体層が配置され、前記柱状半導体層上部に第3の保護膜が配置され、前記半導体基板及び前記柱状半導体層の表面に絶縁膜が配置されており、
前記方法は、
前記絶縁膜の表面を覆うように第1のゲート導電体を成膜する工程と、
前記第1のゲート導電体の表面に前記第1のゲート導電体とは異なるプラズマ発光特性を有する第2のゲート導電体を成膜する工程と、
前記第1のゲート導電体及び前記第2のゲート導電体の上部をCMPにより平坦化し、第3の保護膜をCMPのストッパーとして使用する工程と、
第1のゲート導電体及び第2のゲート導電体を異方的にエッチングする工程を含み、
前記エッチング時に第2のゲート導電膜から生じるプラズマ発光強度をモニターし、前記第2のゲート導電体のエッチングが終了するときのプラズマ発光強度の変化を検出することにより、ゲート導電体のエッチングの終点検出を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - ソース拡散層、ドレイン拡散層及び柱状半導体層が基板上に垂直方向に階層的に配置され、前記柱状半導体層の側壁にゲートが配置される半導体装置を製造する方法であって、
半導体基板の表面に柱状半導体層が配置され、前記柱状半導体層上部に第3の保護膜が配置され、前記半導体基板及び前記柱状半導体層の表面に絶縁膜が配置されており、
前記方法は、
前記絶縁膜の表面を覆うように第1のゲート導電体を成膜する工程と、
前記第1のゲート導電体の表面に前記第1のゲート導電体とは異なるプラズマ発光特性を有する第2のゲート導電体を成膜する工程と、
前記第2のゲート導電体の表面に前記第2のゲート導電体とは異なるプラズマ発光特性を有する第3のゲート導電体を成膜する工程と、
前記第1のゲート導電体、前記第2のゲート導電体及び前記第3のゲート導電体の上部をCMPにより平坦化し、第3の保護膜をCMPのストッパーとして使用する工程と、
前記第1のゲート導電体、前記第2のゲート導電体及び前記第3のゲート導電体を異方的にエッチングする工程とを含み、
前記第2のゲート導電体は、前記第1のゲート導電体及び前記第3のゲート導電体より薄く成膜されており、前記エッチング時に前記第2のゲート導電膜から生じるプラズマ発光強度をモニターして、前記第2のゲート導電膜のエッチングが終了するときのプラズマ発光強度の変化を検出することにより、ゲート導電体のエッチングの終点検出を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記第1のゲート導電膜と第3のゲート導電膜が同一の膜で形成されていることを特徴する請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
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