JP5257492B2 - 現金自動入出金機 - Google Patents
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図において、1は、現金自動入出金機(以下、ATMと略す)である。
2は、オートホンであり、健常者が、緊急時等に金融機関の係員と連絡するために使用され、ATM1の近傍に置かれている。
視覚障害者が、金融機関を訪れ、ATM1を使用して取引等を行おうとする場合は、ATM1の本体に組み込まれたハンドセット3を取ることにより、視覚障害者用取引モードに切替わり、ボタン操作等の取引方法を伝える視覚障害者用の誘導音声が流され、これに従ってハンドセット3またはATM1の本体に組み込まれたテンキー等の取引ボタンを操作して、取引等を行うようになっている。
図1は、本発明の第1の実施の形態の制御系を示すブロック図であり、図2は本発明のATMを示す斜視図である。
12は、ハンドセットであり、ATM11に組み込まれ、ハンドセット12のフックアップ、フックダウンを検知する検知手段としてのフックボタンが設けられている。また、視覚障害者が、入出金取引等を行うために操作するテンキー等の取引ボタンが組み込まれ、この取引ボタンには、点字等の手段によって、視覚障害者であっても各ボタンの区別がつくよう表示がなされている。
13は、顧客操作部であり、CRTまたはLCDとタッチパネルとの組合せ等で構成されている。この顧客操作部13には、顧客の希望等を問合せる画面や顧客の処置を誘導する画面等を表示する他、暗証番号や取引金額を入力するテンキー等の取引ボタンが表示される。
なお、この係員ボタン14は、ハンドセット12に組み込まれても良い。
図1において、21は、音声制御部であり、ATM11の本体に内蔵されている。
23は、オートホンインターフェース部であり、係員ボタン14の押下により切替信号を発信する発信手段として機能する。
24は、音声切替部であり、オートホンインターフェース部23が発信する切替信号により、健常者が緊急時等に金融機関の係員と連絡するオートホン機能と視覚障害者に取引方法等の誘導音声等を伝えるハンドセット機能とを切替える切替手段として機能する。
なお、この金融機関の係員に連絡する手段は、インターホンであっても良い。
次に、上述した第1実施の構成の作用について、図3に示すフローチャートを用い、Sで示すステップに従って説明する。
S1、ATM11は、顧客が取引のためATM11を訪れるまでの間は、通常の取引等を行う健常者用取引モードで待機する。顧客が健常者である場合は、ATM11の本体に組み込まれた図示しないスピーカによる誘導音声、または、顧客操作部13に表示される誘導表示によって、タッチパネルに表示されたテンキー等の取引ボタンを操作し取引等を行う。
S3、フックアップ信号を受信した視覚障害者モード制御部22は、取引モードを視覚障害者用取引モードに切替え、誘導音声を音声切替部24に送信する。音声切替部24は、常にハンドセット機能側端子24aに接続されているため、ハンドセット12から誘導音声が流される。この時、顧客操作部13のタッチパネルはロックされ、入力はハンドセット12に設けられたテンキー等の取引ボタンのみから操作可能となる。
a)視覚障害者がハンドセット12に組み込まれたテンキー等の取引ボタンを操作して取引する際の操作方法
b)ハンドセット12がオートホン機能と視覚障害者用のハンドセット機能とを兼用している旨
c)オートホン機能の使用には係員ボタン14の押下が必要である旨
を伝えることから成っており、視覚障害者用の誘導音声が優先して流される。
すなわち、ハンドセット12がフックアップ状態であり、かつ係員ボタンが押下された場合に、オートホンインターフェース部23から音声切替部24に向けて、切替信号が発信される。
S7、ハンドセット12のフックダウンによる割込み待機状態である。健常者がオートホンによる用件を終了した場合に、ハンドセット12がフックダウンされ、フックボタンによりこれが検知されると、ステップS1に分岐する。
第1実施の形態のATMによれば、健常者が、オートホンが離れた場所にあると思い込んでいる場合でも、係員ボタンがATMの見える場所に設けられているため、ATMに備えられたハンドセットが、オートホン機能を有することを感知でき、間違えてオートホンを探す等という混乱が防止できるという効果が得られる。
図4は、本発明の第2の実施の形態の制御系を示すブロック図である。
第1実施の形態と同様の部分は、同一の符号を付けてその説明を省略する。
図4は、第1実施の形態の図1および図2の構成に対し、係員ボタン14とオートホンインターフェース部23が廃止されたものである。
上述の第2実施の構成の作用について、図5に示すフローチャートを用い、Sで示すステップに従って説明する。
S11、ATM11は、顧客が取引のためATM11を訪れるまでの間は、通常の取引等を行う健常者用取引モードで待機する。顧客が健常者である場合は、ATM11の本体に組み込まれた図示しないスピーカによる誘導音声、または、顧客操作部13に表示される誘導表示によって、タッチパネルに表示されたテンキー等の取引ボタンを操作し取引等を行う。
S13、フックアップがなされた場合に、まずハンドセット12から誘導音声が流れる。
この誘導音声は、
a)ハンドセット12がオートホン機能と視覚障害者用のハンドセット機能とを兼用している旨
b)視覚障害者がハンドセット12を使用して取引する場合は、ハンドセット12に組み込まれたテンキー等の取引ボタンの押下が必要である旨
c)健常者がオートホン機能を使用する場合は、一定時間待機することが必要な旨
を伝えることから成っており、視覚障害者用の誘導音声が優先して流される。
S14、ハンドセット12のフックダウンによる割込み待機状態であり、健常者が間違いに気付いた場合や、オートホン機能を使用して係員との連絡が終了した場合に、ハンドセット12をフックダウンし、フックボタンによってこれが検知されると、ステップS11に分岐する。
すなわち、ハンドセット12がフックアップ状態であり、かつ取引ボタンの押下が検知された場合、これら信号を受信した視覚障害者モード制御部22は、音声切替部24に向けて、切替信号を発信し、切替信号を受信した音声切替部24は、端子をハンドセット機能側端子24aに切替える。
S16、視覚障害者がハンドセット12に組み込まれたテンキー等の取引ボタンを操作して取引を行う視覚障害者用取引モードである。この時、顧客操作部13のタッチパネルはロックされ、入力はハンドセット12に設けられたテンキー等の取引ボタンのみから操作可能となる。
以上が、本発明の第2実施の形態のATMによるハンドセットの動作である。
12 ハンドセット
13 顧客操作部
14 係員ボタン
21 音声制御部
22 視覚障害者モード制御部
23 オートホンインターフェース部
24 音声切替部
25 オートホン親機
Claims (5)
- ボタンと、
視覚障害者に誘導音声を伝えるためのハンドセット機能と、係員と連絡するためのオートホン機能とを兼用するハンドセットと、
前記ハンドセットがフックアップされたことを検知するフックアップ検知手段と、
前記ボタンの押下を検知するボタン検知手段と、
前記ハンドセット機能と前記オートホン機能とを切替える切替手段と、を備え、
本体に組み込まれたスピーカから誘導音声が出力される健常者用取引モードと、前記ハンドセットから誘導音声が出力される視覚障害者用取引モードとによって取引を行う現金自動入出金機において、
前記健常者用取引モードの状態において、前記フックアップ検知手段がフックアップを検知したときに、前記健常者用取引モードから前記視覚障害者用取引モードに移行して、前記ハンドセットから前記オートホン機能の使用には、前記ボタンの押下が必要である旨の誘導音声を出力し、
前記フックアップ検知手段がフックアップを検知しており、かつ前記ボタン検知手段が前記ボタンの押下を検知した場合に、前記切替手段によって前記ハンドセットを前記オートホン機能に切替えることを特徴とする現金自動入出金機。 - 請求項1に記載の現金自動入出金機において、
前記ハンドセットがフックダウンされたことを検知するフックダウン検知手段を備え、
前記視覚障害者用取引モードの状態において、前記フックダウン検知手段がフックダウンを検知したときに、前記視覚障害者用取引モードから前記健常者用取引モードに移行することを特徴とする現金自動入出金機。 - 請求項2に記載の現金自動入出金機において、
前記オートホン機能が終了した後に、前記フックダウン検知手段がフックダウンを検知したときは、前記視覚障害者用取引モードから前記健常者用取引モードに移行することを特徴とする現金自動入出金機。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の現金自動入出金機において、
前記ボタンは、前記ハンドセットに設けられていることを特徴とする現金自動入出金機。 - 請求項1に記載の現金自動入出金機において、
前記ハンドセットからの誘導音声は、更に、視覚障害者が前記ハンドセットに組み込まれた取引ボタンを操作して取引する際の操作方法および前記ハンドセットがオートホン機能と視覚障害者のハンドセット機能とを兼用している旨を、伝えることを特徴とする現金自動入出金機。
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