JP6070483B2 - 取引装置、及び取引装置の管理方法 - Google Patents

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この発明は、取引装置、及び取引装置の管理方法に関し、例えば、銀行などの金融機関やコンビニエンスストアなどに設置されるATM(Automatic Teller Machine)に適用し得る。
従来ATMには、利用者から挿入されるキャッシュカードからデータ(キャッシュカードに付けられた磁気ストライム等のデータ記録媒体のデータ)を不正に抜き取る装置(以下、「スキミング装置」と呼ぶ)等の異物を排除するものが存在する。
従来、ATMにおいてスキミング装置による被害を抑制する技術としては、特許文献1〜3の記載技術がある。
また、スキミング装置が取り付けられている状態でカードを挿入するとカードを返却しない等でカード情報を不正に読取されない構成であった。
特許文献1に記載の装置では、カード挿入口の周辺にセンサを備えて、検知した物体が異物であるか否かを判断している。
また、特許文献2に記載のATMでは、ATMに対して設置した監視カメラで撮像された映像を解析して、利用者の行動に関する言語化データを取得し、さらに、その言語化データを分析して、利用者が詐欺に遭いそうな場合に、その旨の警報を発している。
特許文献3に記載のATMでは、カード排出時にカードの先端が、カード挿入排出口から突出する長さを、利用者がカード先端を指先で摘んで引抜くために必要な最低限の長さ以上でかつスキミング装置の厚さ以下の長さになるように制御することで、カード挿入排出口にスキミング装置が取付けられた場合、利用者がカードを引き抜くことを不可能にしている。
特開2010−250711号公報 特開2010−238204号公報 特開2010−122833号公報
しかしながら、従来技術では、ATMに取り付けられたスキミング装置を検知することはできるが、ATMへのスキミング装置の取り付け行為自体を未然に防ぐ有効な手段は無かった。
そのため、取引装置に対する不正行為による利用者の被害を、より確実に防止することができる取引装置及び取引装置の管理方法が望まれている。
第1の本発明は、視覚障がい者向けに音声出力可能なスピーカを有する手持ち式端末を備える取引装置において、(1)当該取引装置に対する不正行為を検知する不正検知手段と、(2)上記不正検知手段で、不正行為を検知した場合、上記手持ち式端末を用いて、警報を発する警報発信手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明は、視覚障がい者向けに音声出力可能なスピーカを有する手持ち式端末を備える取引装置の管理方法において、(1)不正検知手段、及び警報発信手段を有し、(2)上記不正検知手段は、当該取引装置に対する不正行為を検知し、(3)上記警報発信手段は、上記不正検知手段で、不正行為を検知した場合、上記手持ち式端末を用いて、警報を発することを特徴とする。
本発明によれば、取引装置に対する不正行為による利用者の被害を、より確実に防止する取引装置を提供することができる。
第1の実施形態に係るATMの機能的構成について示したブロック図である。 第1の実施形態に係る取引システムの全体構成について示したブロック図である。 第1の実施形態に係るATMの外観斜視図である。 第1の実施形態に係るATMに搭載されるハンドセットの正面図である。 第1の実施形態の係るATMの動作について示したフローチャートである。 第2の実施形態に係る取引システムの全体構成について示したブロック図である。 第2の実施形態に係るATMの機能的構成について示したブロック図である。 第2の実施形態の係るATMの動作について示したフローチャートである。 第2の実施形態に係るATMで出力する警報のメッセージ出力画面について示した説明図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による取引装置、及び取引装置の管理方法の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の取引装置を、ATMに適用した例について説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図3は、この実施形態の取引システム1000の全体構成について示したブロック図である。
取引システム1000は、金融機関の店舗のATM1を用いて利用者と取引するためのシステムである。取引システム1000では、当該店舗内でATM1を設置したスペースであるATMコーナB1と、当該店舗内で係員等が業務を行っているスペースである営業店事務所内B2に分散して装置が設置されている。
図3に示すように、ATMコーナB1には、2台のATM1(1−1、1−2)が設置されている。また、図3に示すように、営業店事務所内B2には、店舗の係員等が利用する電話端末2が配置されている。各ATM1、及び電話端末2は、IP通信可能なLAN3に接続しており、相互にIP通信が可能となっている。
なお、LAN3はネットワークNに接続されている。そして、ネットワークNには、ホストセンタB3に配置されたホストコンピュータ4が接続されている。
電話端末2は、IP電話端末であり、ATM1を含む他の装置とIP電話端末と(VoIP:Voice over Internet Protocol)可能となっている。
次に、各ATM1の構成について説明する。
以下では、各ATM1(1−1、1−2)の構成は同じであるものとして説明する。
図1は、ATM1の機能的構成について示したブロック図である。また、図2は、各ATM1の外観斜視図である。
ATM1は、取引処理を行う利用者の操作や、ホストコンピュータ4との通信を伴う情報処理(例えば、トランザクション処理)により、当該利用者との取引処理(例えば、当該利用者の口座への現金の預入処理等)を行うものである。
ATM1は、制御部10、データ記憶部20、ユーザインタフェース部30、カードリーダ40、プリンタ50、現金処理部60、不正検出センサ70、及びネットワークIF80を有している。
制御部10は、ATM1内の各部の動作を制御する機能を担っているものであり、取引処理部110、不正監視処理部120、警報処理部130、及び電話処理部140を有している。また、データ記憶部20は、制御部10が情報処理を行うために必要な各種情報等を格納するデータ記憶手段であり、例えば、各種メモリ等により構成することができる。
制御部10は、例えば、プロセッサ等を含むプログラムの実施構成(コンピュータ)に実施形態のプログラム(取引処理部110、不正監視処理部120、警報処理部130、及び電話処理部140の処理構成を含むプログラム)等をインストールすることにより実現することができる。上述のプログラムは、例えば、データ記憶部20に記憶しておき、ATM1が起動したときに、制御部10が読み込んで実行するようにしても良い。
ネットワークIF80は、LAN3に接続するためのインタフェースである。ATM1は、LAN3を介して、店舗内の各装置(ATM1、電話端末2)やホストコンピュータ4と接続することができる。
ユーザインタフェース部30は、当該ATM1のユーザインタフェース機能を担っている。
この実施形態のユーザインタフェース部30は、ユーザインタフェースのデバイスとして、操作表示部31、及びハンドセット32を搭載しているものとする。
操作表示部31は、主として晴眼者(健常者)向けのユーザインタフェースであり、タッチパネルディスプレイを用いて構成されているものとする。操作表示部31は、取引処理部110の制御に応じた操作画面を表示して、情報出力及び操作受付(情報入力の受付け)を行うことが可能である。
手持ち式端末としてのハンドセット32は、主として視覚障がい者向けのユーザインタフェースであり、通常時は、図3に示すようにATM1の前面部分のハンドセット収容部1aに載置されており、視覚障がい者等の利用者がハンドセット収容部1aから取り外し、手にとって利用することが可能なデバイスである。また、ハンドセット32は、ATM1において、電話装置の受話器の機能を担っている。
図4は、ハンドセット32の正面図である。図4に示すように、キー操作部321、スピーカ322、呼出音発生部323、フックボタン324、及びマイク325が設けられている。
スピーカ322は、制御部10から供給される音声信号(電話通信の受話音声)を出力するものである。キー操作部321には、図4に示すように0、1〜9、*、#に対応する12個の操作キーが配置されている。キー操作部321が押下されると、押下された操作キーに応じた操作信号が制御部10に供給される。
マイク325は、利用者の発話した音声(送話音声)を捕捉して、その音声信号を制御部10に供給するものである。
フックボタン324は、ハンドセット32のオンフック状態(ハンドセット収容部1aに載置され、フックボタン324が押し込まれて押下された状態)と、オフフック状態(ハンドセット収容部1aから取り外されて、フックボタン324が解放され、押下されていない状態)を検知するためのボタンである。ハンドセット32は、ハンドセット収容部1aに載置された状態では、オンフック状態となり、ハンドセット収容部1aから取り外されるとオフフック状態となる。
呼び出音発生部323は、制御部10の制御に応じて、所定の呼出音を鳴動し、利用者にハンドセット32を手に取らせ、オフフック状態(ハンドセット収容部1aから取り外した状態)とすることを促すことができる。
カードリーダ40は、利用者からカード挿入排出口41に挿入された媒体としてのキャッシュカードのデータ読取を行うものである。なお、カードリーダ40は、既存のATM等と同様のものを適用することができるため、詳しい説明は省略する。
プリンタ50は、取引内容を印字した明細書等を印刷して伝票排出部51から排出するものである。なお、プリンタ50自体は、既存のATM等と同様のものを適用することができるため、詳しい説明は省略する。
現金処理部60は、利用者から入金された現金(紙幣及び又は硬貨)を収納する機能と、収納されている現金を利用者に出金する機能を担っている。この実施形態では、現金処理部60は、紙幣を収納する紙幣収納部610と、硬貨を収納する硬貨収納部620を有しているものとする。紙幣収納部610では、図3に示す紙幣入出金口611から紙幣の入出金を行うことが可能である。また、硬貨収納部620では、図3に示す硬貨入出金口621から硬貨の入出金を行うことが可能である。
不正検出センサ70は、カードリーダ40(主としてカード挿入排出口41の周囲)に、キャッシュカードのデータを不正に読み取る装置(以下、「スキミング装置」又は「不正読取装置」と呼ぶ)が付けられているか否かを検出することができるセンサである。
不正検出センサ70の具体的な検出構成については限定されないものであるが、例えば、特許文献1に記載されたセンサを用いて不正検出センサ70を構成することができる。ここでは、不正検出センサ70は、カード挿入排出口41の周囲に配置されているものとして説明する。
次に、制御部10の内部構成の詳細について説明する。
取引処理手段としての取引処理部110は、利用者との取引を行うための情報処理(利用者への情報の提示や操作受付に伴う処理を含む)や取引処理に伴ってATM1内の各構成要素の制御等を行うものである。
不正監視処理部120は、不正検出センサ70を制御して、カードリーダ40(カード挿入排出口41)に、スキミング装置が付けられているか否かを監視する制御処理を行うものである。
電話処理部140は、LAN3(ネットワークIF80)を介して、他のIP電話端末と電話通信を行う機能(いわゆる、ソフトフォンの機能)を担っている。
警報処理部130は、不正監視処理部120の監視状態に基づいて、所定の方式で警報を発する制御処理を行うものである。警報処理部130は、1又は複数の方式で警報を発する制御処理を行うことが可能であり、具体的な警報発信方法については限定されないものである。
第1の実施形態において、警報処理部130は、2つの警報発信方法に対応しているものとする。
警報処理部130は、第1の警報発信方法として、ハンドセット32の呼び出音発生部323を鳴動させて、利用者にハンドセット32をオフフック(ハンドセット収容部1aから取り外した状態)とさせ、さらにスピーカ322から警報の内容を知らせる音声ガイダンス(例えば、スキミング装置が取り付けられていることを知らせるメッセージ)を出力する処理を行う。
また、警報処理部130は、第2の警報発信方法として、VoIP通信(電話処理部140を用いた通信)により、電話端末2に対して発呼する処理を行い、電話端末2と通話状態となった後に、警報の内容を知らせる音声ガイダンスを出力する処理を行う。
以上のようにATM1では、不正監視処理部120及び不正検出センサ70を用いて、不正検知手段が構成されている。また、ATM1では、警報処理部130、電話処理部140、ハンドセット32、及びネットワークIF80を用いて警報発信手段が構成されている。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態のATM1の動作を説明する。
取引システム1000において、各ATM1の動作は同様である。
ATM1が起動すると、制御部10(不正監視処理部120)が、カードリーダ40等に対する不正行為を監視する処理(以下、「不正監視処理」と呼ぶ)を開始する。
不正監視処理を開始すると、制御部10では不正監視処理部120が、不正検出センサ70を制御して、不正行為を検出(カードリーダ40にスキミング装置が付けられているか否か)するまで待機する(S101)。
ステップS101で不正行為を検出すると、警報処理部130が、電話処理部140を介してハンドセット32を制御し、ハンドセット32(呼び出音発生部323)から呼出音を出力させる(S102)。
そして、警報処理部130は、電話処理部140を介してハンドセット32のフックボタン324の状態を、最大期間T1の間監視する(S103)。制御部10(警報処理部130)は、期間T1以内にハンドセット32がオフフック状態となった場合、後述するステップS104から動作し、そうでない場合(期間T1以内にハンドセット32がオフフック状態とならなかった場合)に、後述するステップS106から動作する。
上述のステップS103で、期間T1以内にハンドセット32がオフフック状態となった場合、制御部10では警報処理部130が、電話処理部140を介してハンドセット32(スピーカ322)から、警報の音声ガイダンスを、期間T2の間出力させる(S104)。
期間T1の長さについては限定されないものであるが、例えば、10秒程度としてもよい。また、このとき、警報処理部130は、例えば、「当端末には、不正行為により不具合が発生している恐れがありますので、キャッシュカード等を挿入されないようお願いいたします」等の音声ガイダンスを出力するようにしてもよい。
ステップS104の処理後、又は、上述のステップS103でハンドセット32がオフフック状態とならなかった場合、警報処理部130は、不正監視処理部120を制御して、不正行為の有無(カードリーダ40にスキミング装置が付けられているか否か)を再度検査させる(S105)。
上述のステップS105で、再度不正行為が検出された場合、制御部10の警報処理部130は、電話処理部140を介して営業店事務所内B2の電話端末2へ通話発信(発呼)して、電話端末2の呼出音を鳴動させる(S106)。
そして、電話処理部140と電話端末2とが接続状態となった場合、警報処理部130は、電話処理部140を制御して、電話端末2への送話音声として、警報の音声ガイダンスを出力させる(S107)。警報処理部130のその後の動作については限定されないものであるが、図4では、例として、上述のステップS101に戻って動作する構成となっている。
期間T2の長さについては限定されないものであるが、例えば、10秒程度としてもよい。また、このとき、警報処理部130は、上述のステップS107において、係員に向けて当該ATM1の識別情報を含む警報の音声ガイダンスを出力することが望ましい。例えば、当該ATM1の識別情報が「1号機」である場合、「1号機のATMに対して不正行為が発生している可能性があります。至急確認してください。」という音声ガイダンスを出力するようにしてもよい。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
ATM1では、不正行為が検出(スキミング装置が検出)されると、ハンドセット32に呼出音を鳴動させて、周囲に警報の発信を行うことができる。また、ATM1では、不正行為が検出(スキミング装置が検出)され呼出音を出力した後、ハンドセット32がオフフック状態となったときに、ハンドセット32から警報の音声メッセージを出力する。このように、ATM1では、ハンドセット32の呼出音鳴動、及び、ハンドセット32からの警報の音声ガイダンス出力により、不正行為を行った者(スキミング装置を取り付けた者)に対して、不正行為が検出されていることを知らせて、不審者へ動揺を誘い、不正行為の中止等を促すことができる。
また、ATM1では、不正行為が継続した場合(スキミング装置が取り外された内とき)に、他の電話装置(この実施形態では、営業店事務所内B2の電話端末2)に発呼して、警報の音声ガイダンスを出力する機能(以下、「オートフォン機能」とも呼ぶ)に対応している。これにより、ATM1では、営業店事務所内B2の係員にも不正行為が行われていることを通知することができ、スキミング装置等による利用者の被害を未然に防ぐことができる等の効果を奏する。
さらに、ATM1では、元々、視覚障がい者向けに設けられているハンドセットを利用しているので、新たなデバイスを追加せずに、低コストで不正行為に対する警報発信を実現している。
(B)第2の実施形態
以下、本発明による取引装置、及び取引装置の管理方法の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の取引装置を、ATMに適用した例について説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図6は、第2の実施形態の取引システム1000Bの全体構成について示したブロック図であり、上述の図2と同一又は対応する部分に、同一又は対応する符号を付している。
図7は、第2の実施形態の各ATM1Aの機能的構成について示したブロック図であり、上述の図1と同一又は対応する部分に、同一又は対応する符号を付している。
なお、ハンドセット32の正面図、及びATM1Aの斜視図は、第1の実施形態と同様の図面を用いて示すことができる。
以下では、第2の実施形態について第1の実施形態との差異のみを説明する。
第2の実施形態では、監視センタB4に、SIPサーバ5、電話端末6、及び保守用端末7が配置されている。監視センタB4には、常時監視員が常駐しており、取引システム1000やホストコンピュータ4を含むネットワークNに接続された装置を監視するための拠点となっている。
保守用端末7は、ネットワークNを介して、各ATM1を遠隔操作することが可能な端末である。
第2の実施形態では、制御部10A(警報処理部130A)が、制御部10A(警報処理部130A)に置き換わっている点で第1の実施形態と異なっている。
また、第2の実施形態の制御部10A(警報処理部130A)は、第3の警報発信方法として、VoIP通信(電話処理部140を用いた電話通信)により、監視センタB4の電話端末6に対して発呼する処理を行い、監視センタB4の電話端末6と通話状態となった後に、警報を通知する音声ガイダンスを送話音声として出力する処理を行う。また、取引システム1000では、営業店事務所内B2のATM1(電話処理部140)が、監視センタB4の電話端末6と接続する際には、SIPサーバ5に呼制御処理を依頼して接続する構成となっている。すなわち、取引システム1000Bでは、ATMコーナB1と監視センタB4との間で、ネットワークNを介したIPフォンシステムが構築されている。
ここでは、営業店事務所内B2は時間帯によっては有人でないことがある(係員がいない場合がある)が、監視センタB4は24時間365日監視員が常駐する有人拠点であるものとする。そのため、ATMコーナB1のATM1では、営業店事務所内B2の電話端末2だけでなく、監視センタB4の電話端末6へ警報を発信する構成を備えている。
また、第2の実施形態の警報処理部130Aは、第4の警報発信方法として、操作表示部31(タッチパネルディスプレイ)に、警報のメッセージ等を出力する処理を行うことができるものとする。
さらに、第2の実施形態の警報処理部130Aは、警報発信処理の内容を選択するための設定情報131が設定されている。ここでは、設定情報131には、営業店事務所内B2が有人状態であること(電話端末2の電話に出る係員がいること)を示す値「1」、又は、営業店事務所内B2が無人状態であること(電話端末2の電話に出る係員がいないこと)を示す「2」のいずれかの値が設定されるフラグ情報であるものとして説明する。言い換えると、警報処理部130Aは、設定情報131に応じた接続先(電話端末2又は電話端末6)に発呼する処理を行う構成となっている。
設定情報131に、営業店事務所内B2が有人状態であることを示す値「1」が設定されている場合、警報処理部130は、第2の警報発信方法における接続先を、営業店事務所内B2の電話端末2とする。
一方、設定情報131に、営業店事務所内B2が無人状態であることを示す「2」が設定されている場合、警報処理部130は、第2の警報発信方法における接続先を、監視センタB4の電話端末6とする。
警報処理部130Aにおいて、設定情報131に設定される値は、例えば、あらかじめ営業店事務所内B2の営業スケジュールに基づいて動的に変更(予め警報処理部130Aに設定譲歩131の変更スケジュールを設定しておく)するようにしてもよいし、手動でのみ設定変更するようにしてもよい。例えば、ATMコーナB1に隣接する営業店事務所内B2が、常に無人の状態であれば、設定譲歩131の値を常に「2」としておくことが望ましい。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態のATM1Aの動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、図8のフローチャートでは、第1の実施形態(上述の図5のフローチャート)と同様の処理については同一のステップ番号(符号)を付している。
以下では、第2の実施形態のATM1Aの動作について、第1の実施形態との差異を説明する。
図8のフローチャートでは、ステップS201〜S205の処理が追加されている点で、第1の実施形態(上述の図5のフローチャート)と異なっている。
第2の実施形態の制御部10A(警報処理部130A)は、ステップS105で、不正行為が検出された場合、設定情報131の内容を確認する(S201)。
制御部10A(警報処理部130A)は、設定情報131に営業店事務所内B2が有人状態であることを示す値「1」が設定されていた場合上述のステップS106から動作し、設定情報131に営業店事務所内B2が無人状態であることを示す「2」が設定されている場合後述するステップS202から動作する。
上述のステップS201で、設定情報131に営業店事務所内B2が無人状態であることを示す「2」が設定されていると確認された場合、制御部10A(警報処理部130A)は、まず、取引処理部110を制御して取引停止状態(実行中の取引を停止すると共に、新たな取引受付を停止した状態)に移行し、操作表示部31(タッチパネルディスプレイ)の画面に、警報のメッセージを表示させるように制御する(S202)。
ステップS202で、制御部10A(警報処理部130A)が、操作表示部31(タッチパネルディスプレイ)に表示する警報のメッセージは、例えば、図9に示す内容としてもよい。図9に示す画面では、「現在カード挿入口に不具合が発生したため、取引を停止しています。詳細については、装置左側の受話器を取って係員の指示にしたがってください。」というメッセージが表示されている。
次に、警報処理部130Aは、電話処理部140及びSIPサーバ5を介して監視センタB4の電話端末25通話発信(発呼)して、電話端末6の呼出音を鳴動させる(S203)。
そして、電話処理部140と電話端末6とが接続状態となった場合、警報処理部130Aは、電話処理部140を制御して、監視センタB4の電話端末6への送話音声として、警報の音声ガイダンスを出力させる(S204)。
なお、警報処理部130Aが、監視センタB4の電話端末6へ出力する警報の音声ガイダンスの内容は、監視員に向けて当該ATM1が配置されている拠点の識別情報、及び当該ATM1の識別情報を含む警報の音声ガイダンスを出力することが望ましい。例えば、当該ATM1の識別情報が「A店」に配置された「1号機」である場合、「A店の1号機のATMに対して不正行為が発生している可能性があります。至急確認してください。」という音声ガイダンスを出力するようにしてもよい。
次に、警報処理部130Aは、所定の制御操作を受けるまで、取引停止状態で待機する(S205)。ここでは、例として、警報処理部130Aは、監視センタB4の保守用端末7から所定の制御信号を受信するまで待機するものとする。そして、所定の制御操作を受けると、制御部10A(警報処理部130A)は、取引停止状態を解除して上述のステップS101から動作するものとする。
(B−3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第2の実施形態のATM1Aでは、設定情報131に応じた接続先(電話端末2又は電話端末6)に発呼する処理を行う構成となっている。これにより、ATM1Aでは、無人店舗や営業時間外に不正行為が行われた場合、監視センタを選択して警報の音声ガイダンスを通知することが可能となる。これにより、ATM1Aでは、時間帯等に応じて適切な宛先に警報の音声ガイダンスを通知することができるので、常時確実にATM1Aへの不正行為に対応することができる。例えば、ATM1Aからの警報の通知を受けた監視員は、電話端末6を用いて、当該ATM1A(ハンドセット32)に発呼することで、当該ATM1Aの利用者と通話して事情説明等を行い、不正行為の被害を防止できる。
また、第2の実施形態のATM1Aでは、不正行為を検知してハンドセット32から呼出音を出力しても、ハンドセット32をオフフック状態とならない場合、取引を停止する処理を行っている。これにより、ATM1Aでは、利用者が不正行為の被害に遭うことを、より確実に防止することができる。
また、第2の実施形態のATM1Aでは、不正行為を検知してハンドセット32から呼出音を出力しても、ハンドセット32をオフフック状態とならない場合、操作表示部31に、警報及び取引停止のメッセージを出力している。これにより、これにより、ATM1Aでは、利用者が不正行為の被害に遭うことを、より確実に防止することができる。
(C)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(C−1)上記の実施形態では、本発明の取引装置をATMに適用する例について説明したが、その他の取引装置に適用するようにしても良い。例えば、電子マネー等をチャージ(入金)することができるICカードを用いた取引を行う取引装置(例えば、交通機関の券売機や、ICカードへのチャージの処理等を行う取引を行う装置)や、自動販売機等に対して本発明の取引装置を適用するようにしても良い。
(C−2)第1の実施形態において、ハンドセット32は、マイク325を備えているが、利用者の発話音声を捕捉する必要がない場合(他の電話装置へ送話音声の出力を行う必要がない場合)には、マイク325を省略するようにしてもよい。
1000…取引システム、1、1−1、1−2…ATM、1a…ハンドセット収容部、10…制御部、110…取引処理部、120…不正監視処理部、130…警報処理部、140…電話処理部、20…データ記憶部、30…ユーザインタフェース部、31…操作表示部、32…ハンドセット、322…スピーカ、323…呼び出音発生部、324…フックボタン、40…カードリーダ、41…カード挿入排出口、50…プリンタ、51…伝票排出部、60…現金処理部、610…紙幣収納部、620…硬貨収納部、70…不正検出センサ、80…ネットワークIF、2…電話端末、3…LAN、4…ホストコンピュータ、N…ネットワーク。

Claims (8)

  1. 視覚障がい者向けに音声出力可能なスピーカを有する手持ち式端末を備える取引装置において、
    当該取引装置に対する不正行為を検知する不正検知手段と、
    上記不正検知手段で、不正行為を検知した場合、上記手持ち式端末を用いて、警報を発する警報発信手段と
    を備えることを特徴とする取引装置。
  2. 利用者から、取引に係るデータが記録された媒体の挿入を受けて、上記媒体の処理を行う媒体処理部をさらに備え、
    上記不正検知手段は、当該取引装置に、上記媒体処理部に挿入される媒体から不正にデータを読み取る不正データ読取装置が付けられたことを、不正行為として検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の取引装置。
  3. 上記警報発信手段は、上記不正検知手段で、不正行為を検知した場合、上記手持ち式端末のスピーカから、利用者に不正行為に対する警報を知らせるための音声ガイダンスを出力することを特徴とする請求項2に記載の取引装置。
  4. 上記手持ち式端末は、利用者を呼び出すための呼出音を出力する呼出音出力部をさらに備え
    上記警報発信手段は、上記不正検知手段で、不正行為を検知した場合、上記手持ち式端末の呼出音出力に呼出音を出力させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の取引装置。
  5. 上記手持ち式端末が利用者により取り外されたことを検知するフックボタンをさらに備え、
    上記警報発信手段は、上記不正検知手段で、不正行為を検知した場合、上記手持ち式端末の呼出音出力に呼出音を出力させ、上記フックボタンがオフフック状態となったときに、上記スピーカから警報を知らせるための音声ガイダンスを出力させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の取引装置。
  6. 上記警報発信手段は、上記手持ち式端末の呼出音出力部から呼出音の出力を開始してから所定期間以上経過してもオフフック状態とならない場合、他の電話端末に発呼し、当該電話端末と通話状態になったときに、当該電話端末への送話音声として警報を知らせるための音声ガイダンスを出力することを特徴とする請求項5に記載の取引装置。
  7. 上記警報発信手段には、発呼先の電話端末を決定するために必要な設定情報が登録されており、
    上記警報発信手段は、上記設定情報に対応する電話端末に発呼し、当該電話端末と通話状態になったときに、当該電話端末への送話音声として警報を知らせるための音声ガイダンスを出力する
    ことを特徴とする請求項6に記載の取引装置。
  8. 視覚障がい者向けに音声出力可能なスピーカを有する手持ち式端末を備える取引装置の管理方法において、
    不正検知手段、及び警報発信手段を有し、
    上記不正検知手段は、当該取引装置に対する不正行為を検知し、
    上記警報発信手段は、上記不正検知手段で、不正行為を検知した場合、上記手持ち式端末を用いて、警報を発する
    ことを特徴とする取引装置の管理方法。
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