JP6455069B2 - 取引装置及び取引システム - Google Patents

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Description

本発明は、取引装置及び取引システムに関し、例えば、カード等の媒体を用いて取引を行うATM(Automated Teller Machine)を含む取引システムに適用し得る。
従来のカード(例えばキャッシュカード等の媒体)を用いて取引を行うATMでは、顧客によるカードの取り忘れが発生する場合があった。
従来、カードの取り忘れに対応するATMとして、特許文献1の記載技術がある。特許文献1に記載されたATMでは、顧客が撮り忘れたカードについて一時的に装置内に収納(保留)し、その後本人確認ができれば返却(排出)する。
特開2007−299412号公報
しかしながら、従来、ATMで取り忘れたカードが、当該顧客以外の他人により抜き取られた後の対処は、当該顧客が、当該カードの金融機関に電話等で問い合わせること等が必要である。例えば、ATMからカードを取り忘れた顧客は、取り忘れたか否かを確認するために当該ATMの場所に戻ることが多い。しかしながら、その後、当該カードがどのような状態にあるかを確認するには、電話等で金融機関に問い合わせする以外になかった。
また、金融機関では、ATMからカードを取り忘れた場合には、当該カードについて紛失した場合と同様の取扱いとなるため、再発行まで時間がかかりその間、顧客は当該カードに係る口座から出金する手段がなかった。
そのため、媒体(例えば、キャッシュカード等)を用いた取引を行う際に、顧客が媒体を取り忘れた場合でも、取引の安全を図りつつ顧客の利便性を向上させることができる取引装置及び取引システムが望まれている。
第1の本発明は、取引装置において、(1)挿入された媒体を処理して媒体排出口に排出する媒体処理部と、(2)取引内容の入力受付及び取引内容の表示出力を行う入出力手段と、(3)上記媒体処理部から排出された媒体が、当該媒体を挿入した顧客により抜き取られない場合に、当該媒体を上記媒体処理部に収納させる制御を行う媒体制御手段と、(4)上記媒体処理部から排出された媒体を抜き取らなかった顧客であるという本人確認がなされた顧客と、媒体の再発行に係る取引を行う取引手段とを備え、(5)上記取引手段は、外部のオペレータが使用する端末からの制御に従って、媒体の再発行に係る取引を進行し、(6)上記取引手段は、上記媒体処理部から排出された媒体を抜き取らなかった顧客が保持するモバイル端末から、上記端末にアクセスするための認証情報を上記入出力手段に表示出力させることを特徴とする。
の本発明は、取引装置において、(1)挿入された媒体を処理して媒体排出口に排出する媒体処理部と、(2)取引内容の入力受付及び取引内容の表示出力を行う入出力手段と、(3)上記媒体処理部から排出された媒体が、当該媒体を挿入した顧客により抜き取られない場合に、当該媒体を上記媒体処理部に収納させる制御を行う媒体制御手段と、(4)上記媒体処理部から排出された媒体を抜き取らなかった顧客であるという本人確認がなされた顧客と、媒体の再発行に係る取引を行う取引手段と、(5)現金を出金する出金口と、現金を収納する現金収納部とを備え、(6)上記取引手段は、本人確認された顧客と、媒体の再発行の取引を行う際に、現金の出金の取引も行い、所定の一定額の現金または所定の限度額までの現金を上記現金収納部から上記出金口に出金させることを特徴とする。
の本発明は、取引装置を備える取引システムにおいて、上記取引装置として第1又は第2の本発明の取引装置を適用したことを特徴する。
媒体を用いた取引を行う際に、顧客が媒体を取り忘れた場合でも、取引の安全を図りつつ顧客の利便性を向上させることができる取引装置及び取引システムが望まれている。
第1の実施形態に係る取引システムの全体構成について示したブロック図である。 第1の実施形態に係る取引装置の外観の斜視図である。 第1の実施形態に係る取引装置に搭載されるカード処理部の概略断面図である。 第1の実施形態に係るカード処理部でカードが処理される際のカードの搬送動作について示した説明図である。 第1の実施形態に係るATMで排出されたカードの処理動作について示したフローチャートである。 第1の実施形態に係るATMでカード取り忘れ取引が行われる場合の動作について示したフローチャートである。 第1の実施形態に係るATMで表示される待機画面(取引選択画面)の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態に係るATMで表示される本人確認情報入力画面の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態に係るATMで表示されるカード再発行画面の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態に係るATMで表示される現金出金確認画面の構成例について示した説明図である。 第1の実施形態に係るATMで表示される出金金額入力画面の構成例について示した説明図である。 第2の実施形態に係る取引システムの全体構成について示したブロック図である。 第2の実施形態に係る取引システムで、カード取り忘れ取引が行われる際の動作について示したシーケンス図である。 第3の実施形態に係る取引システムの全体構成について示したブロック図である。 第3の実施形態に係る取引システムで、カード取り忘れ取引が行われる際の動作について示したシーケンス図である。 第3の実施形態に係るATMで表示されるセキュリティキー表示画面の構成例について示した説明図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による取引装置及び取引システムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。以下では、本発明の取引装置をATMに適用する例について説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、ATM1の外観の斜視図である。
ATM1は、取引処理を行う顧客の操作や、ホストコンピュータ2との通信を伴う協働処理(例えば、トランザクション処理)により、当該顧客との取引処理(例えば、当該顧客の口座からの現金の出金等)を行うものである。言い換えると、ATM1及びホストコンピュータ2は、協働して取引処理手段として機能する。
ATM1は、ネットワークN1を介してホストコンピュータ2と接続されている。ネットワークN1は、例えば、公衆電話網、デジタル専用回線、インターネット等の種々のネットワーク接続を適用することができる。
ATM1は、制御部10、データ記録部20、入出力手段としての操作表示部30、媒体処理部としてのカード処理部40、紙幣入出金部50、硬貨入出金部60、レシート印刷部70、近接センサ80、カメラ90、及びハンドセット100を有している。
制御部10は、ATM1の各部の動作を制御する機能を担っているものである。また、データ記録部20は、制御部10が情報処理を行うために必要な各種情報等を格納するデータ記憶手段であり、例えば、各種メモリ等により構成することができる。
この実施形態において、ATM1は、ホストコンピュータ2の制御に基づいて各デバイスが制御される構成となっているものとして説明する。
制御部10は、例えば、プロセッサ等を含むプログラムの実施構成(コンピュータ)に実施形態の制御プログラム(図1に示す制御部10内部の各構成要素に係るプログラムを含む)等をインストールすることにより実現することができる。上述のプログラムは、例えば、データ記録部20に記憶しておき、ATM1が起動したときに、制御部10が読み込んで実行するようにしても良い。
操作表示部30は、顧客とのインタフェースを構成するデバイスであり、ここでは、タッチパネルディスプレイ(タッチパネル付の液晶ディスプレイ)を用いて構成されているものとする。操作表示部30は、制御部10の制御に応じた操作画面を表示して、情報出力及び操作受付(情報入力の受付け)を行うことが可能である。
カード処理部40は、顧客からカード挿入排出口41に挿入された媒体としてのカード(キャッシュカード)の処理(例えば、データ読取や収納等)を行うものである。
紙幣入出金部50は、制御部10の制御に応じて、顧客から入金された紙幣を収納する機能と、収納されている紙幣を顧客に出金する機能を担っている。この実施形態では、紙幣入出金部50は、紙幣入出金口51から紙幣の入出金を行うことが可能であるものとする。
硬貨入出金部60は、制御部10の制御に応じて、顧客から入金された硬貨を収納する機能と、収納されている硬貨を顧客に出金する機能を担っている。この実施形態では、硬貨入出金部60は、硬貨入出金口61から硬貨の入出金を行うことが可能であるものとする。
レシート印刷部70は、制御部10の制御に応じて、当該ATM1で行われた取引結果について印刷用紙に印字して、レシート排出口71から排出を行うものである。
次に、カード処理部40の詳細構成について図3、図4を用いて説明する。
図3は、カード処理部40の概略断面図である。図4は、カード処理部40でカードが処理される際のカードの移動について示した説明図である。なお、図3、図4では、カードについては「C」という符号を付している。
図3に示すように、カード処理部40は、カード挿入排出口41、カードセンサ42、カード搬送路43、カード読取部44、及び媒体収納部としてのカード収納部45を有している。
カード搬送路43は、カード処理部40内部でカードCを搬送する手段である。カード搬送路43は、例えば、図示しないローラやベルト等により構成することができる。この実施形態に置いて、カード搬送路43には、カード挿入排出口41の方向から見て、手前から順に、カードセンサ42、カード読取部44、カード収納部45が配置されているものとする。
カードセンサ42は、カード挿入排出口41にカードCが挿入又は排出されたことを検知することができるセンサである。カードセンサ42の具体的な構成については限定されないものであるが、例えば、光学的に検知するセンサを用いて実現するようにしてもよいし、機械的に検知するセンサ(例えば、カード挿入排出口41にカードが挿入又は排出されると動作するレバーにより検知するセンサ)を用いるようにしてもよい。
図3に示すカードセンサ42は、光学的にカード搬送路43上のカードCの通過を検知するセンサとなっている。カードセンサ42は、発光部42a(例えば、赤外線LED)と受光部42b(例えば、フォトトランジスタ)とを備え、発光部42aから発光した光がカード搬送路43を通過して受光部42bに到達するように構成されているものとする。これにより、カードセンサ42では、発光部42aから発光した光が受光部42bで受光されない場合に、カードCが挿入されたことを検知することができる。
カード読取部44は、カード挿入排出口41から挿入されたカードCのデータ読取(磁気ストライプやICチップ等の媒体に記録されたデータの読み取り)を行うものである。図4(a)に示すように、カード挿入排出口41から挿入されたカードCは、カード搬送路43によりカード読取部44の位置まで搬送される。
カード収納部45は、顧客が取り忘れたカードC(カード挿入排出口41に排出されたが当該顧客により抜き取られなかったカードC、以下「取り忘れカード」と呼ぶ)を一時的に収納しておくスペースである。カード収納部45内部の具体的な構成について限定されないものであるが、種々のカードの収納及び繰り出しの構成を適用することができる。また、カード収納部45において収納可能なカードの枚数は限定されないものである。
図4(b)に示すように、制御部10では、例えば、カード挿入排出口41に排出されたカードCが、所定時間以上抜き取られない場合に取り忘れと判断する。この場合、カード処理部40は、カード挿入排出口41に排出されたカードCを再度取り込んで、図4(c)に示すようにカード収納部45まで搬送して収納する。これにより、カード処理部40では、次に新たなカードCが挿入された場合でも取り込んで処理することが可能となる。
近接センサ80は、ATM1の前面側(図2の方から見た前面)に配置されており、周囲(ATM1の前面の位置)の顧客の有無を検知することができるセンサである。近接センサ70は制御部10の制御に応じて、顧客の検知を行い、検知結果を制御部10に報告する。近接センサ70のハードウェア構成は限定されないものであるが、例えば、超音波、可視光、赤外線等を用いたセンサを適用することができる。
カメラ90は、ATM1の周囲を撮像するためのカメラ(デジタルカメラ)である。この実施形態では、図2に示すように、カメラ90は、ATM1の前面側(図2の方から見た前面)に配置されており、近接センサ80により検知された顧客の顔を撮像することが可能な位置及び角度(姿勢)で配置されているものとする。カメラ90で撮像された画像は、制御部10に供給される。
ハンドセット100は、図示しないスピーカ及びマイクを備える受話器であり、例えば、顧客が外部のオペレータ(例えば、コールセンタ等のオペレータ)と通話するための通話手段となっている。
次に、制御部10の内部構成について説明する。上述の通り、制御部10は、取引手段としての取引処理部11、媒体制御手段としてのカード管理部12、画像処理部13、及び監視処理部14を有している。また、この実施形態の制御部10は、顧客がカード挿入排出口41から取り忘れたカードに係る情報として、記録装置20に取り忘れカード情報D1、D2を記録する。
取引処理部11は、顧客との取引に係る処理を行う。取引処理部11は、例えば、操作表示部30を介した操作受付(例えば、操作画面を用いた操作受付)、顧客から入力された情報に基づいたホストコンピュータ2とのデータ処理(例えば、取引に係るトランザクション処理)、紙幣入出金部50及び硬貨入出金部60に対する現金処理制御等の処理を行う。
カード管理部12は、カード処理部40の制御処理を行うものである。カード管理部12は、例えば、カード挿入排出口41に排出されたカードCが、所定時間以上抜き取られない場合に取り忘れと判断し、カード搬送路43を制御して、カード挿入排出口41に排出されたカードCを再度取り込み、カード収納部45まで搬送して収納させる制御を行う。
また、取引処理部11は、カード挿入排出口41に排出された後放置され、後にカード収納部45に収納されたカード(取り忘れカード)に係る情報(例えば、口座番号、顧客名等の情報)を取り忘れカード情報D1として記憶する。また、取引処理部11は、カード挿入排出口41に排出された後放置され、後に当該カードに係る顧客とは異なる他人により抜き取られたか否かを判断する判断手段としても機能する。ここでは、取引処理部11は、近接センサ80の検知状況(監視処理部14の監視結果)に基づいて、カード挿入排出口41に排出された後放置されたカードが他人に抜き取られたか否かを判断するものとする。さらに、取引処理部11は、カード挿入排出口41に排出された後放置されたカードが他人に抜き取られたと判断した場合、当該カード(取り忘れカード)に係る情報を取り忘れカード情報D2として記憶する。
取引処理部11は、カードを取り忘れた顧客に対する本人確認処理も行う。取引処理部11が行う本人確認処理の内容は限定されないものであるが、例えば、操作表示部30を介して顧客から入力された本人確認情報(例えば、公的な身分証明書の番号、カード(口座)の暗証番号、生年月日、等の情報)に基づく本人確認処理、及び又は、生体情報(例えば、顧客の顔、手の甲の静脈、指紋等を用いた生体情報)に基づく本人確認処理を行うようにしてもよい。取引処理部11は、顧客から入力された本人確認用データ(例えば、顧客の操作により入力されたデータ、及び又は、生体情報を含む)を、予め取得した照合用データ(例えば、公的な身分証明書の番号、カード(口座)の暗証番号、生年月日、予め保持した顧客の身分証の写真の画像等の顧客情報)と照合して顧客の本人確認(認証)を行う。取引処理部11が照合用データを取得する構成について限定されないものであるが、この実施形態では、ホストコンピュータ2から読み込んで取得するものとして説明する。なお、照合用データについては、専用のサーバを別途配置してもよい。また、取引処理部11は、本人確認用データを外部の認証装置に送信して、本人確認結果(認証結果)を取得し、当該本人確認結果を本人確認処理結果とみなすようにしてもよい。例えば、取引処理部11は、取得した顧客の画像と照合用データ(予め撮像した顧客の顔の画像、又は当該画像から抽出された所定の特徴量)とを照合することにより、カメラ90で撮像した顧客の画像が、取り忘れたカードに係る顧客と一致することを認識することができる。取引処理部11が顧客の画像を照合する処理方法については限定されないものであるが、種々の照合方式(認識方式)を適用することができるため、詳しい説明については省略する。
画像処理部13は、カメラ90で撮像した画像を処理するものである。具体的には、画像処理部13は、カメラ90で撮像した画像から顧客の顔の画像を抽出し、取引処理部11に供給する。
監視処理部14は、近接センサ80を用いて、顧客が当該ATM1の周囲(ATM1の前面の位置)から離れたか否かを監視する。以下では、近接センサ80で顧客が検知できている状態を「オン状態」と呼び、近接センサ80で顧客が検知できていない状態を「オフ状態」と呼ぶものとする。すなわち、監視処理部14は、近接センサ80がオン状態からオフ状態に遷移すると、当該ATM1から顧客が離れたと認識する。そしてその後、近接センサ80がオフ状態からオン状態に遷移すると、監視処理部14は、ATM1に新たな顧客が到来したと認識する。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態のATM1の動作を説明する。
まず、ATM1で取引後(例えば、入金取引や出金取引の後)にカードが排出された後のカード処理に係る動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
なお、ここでは、近接センサ80による顧客の監視は常時おこなわれているものとして説明する。
まず、カードを用いた取引(例えば、入金取引や出金取引等)が終了し、制御部10の制御に応じてカード処理部40がカード挿入排出口41にカードを排出したものとする(S101)。このとき、カード処理部40は図4(b)の状態となっており、カード挿入センサ42によりカードの有無が検知可能な状態となっている。
そして、カード排出後、制御部10は、所定のタイムアウト時間が経過するまでを限度(例えば、カードを排出してから所定のタイムアウト時間が経過するまでを限度)として、カード処理部40からカードの抜取りが発生したか否かを監視(カード挿入センサ42の検知状況に応じて監視)する(S102、S103)。
カードが抜き取られる前にタイムアウト時間が経過した場合には、制御部10は、カード処理部40を制御して、カードをカード収納部45に搬送して収納させ、収納したカードに係る情報を取り忘れカード情報D1として登録する(S105)。
一方、タイムアウト時間内にカードの抜取りが行われた場合には、制御部10は、所定期間内の近接センサ80による監視状態(例えば、取引開始又はカード排出を行ってからカードが抜き取られるまでの間の監視結果)を確認する(S104)。
そして、制御部10は、上述の所定期間内に近接センサ80のオフ状態が無かった場合(継続してオン状態だった場合)には、当該カードを当該カードに係る顧客本人が抜き取ったと判断する(S106)。
一方、上述の所定期間内に近接センサ80のオフ状態があった場合(オフ状態の区間があった場合)、制御部10は、当該カードを当該カードに係る顧客以外の他人が抜き取ったと判断し、当該カードに係る情報を取り忘れカード情報D2として登録する(S107)。
次に、ATM1で取り忘れカードが発生した場合に、当該取り忘れカードを取りに戻った顧客と行う取引(以下、「カード取り忘れ取引」と呼ぶ)の動作について図6のフローチャートを用いて説明する。
制御部10は、取り忘れカードが発生している場合(取り忘れカード情報D1又は、取り忘れカード情報D2が登録されている場合)には、図7に示すように待機画面(取引可能な状態での待機画面(アイドル画面))で、カード取り忘れ取引を開始するためのボタン(図7ではボタンB101)を表示する。図7では、初期の取引選択画面が待機画面として表示されている。この実施形態では、図7に示すような待機画面でカード取り忘れ取引を開始するためのボタンB101が押下されたものとする(S201)。
制御部10は、カード取り忘れ取引を開始すると、顧客から本人確認をするための情報入力を受付ける(S202)。
具体的には、制御部10は、本人確認するための情報入力を受付けるための操作画面(以下、「本人確認情報入力画面」と呼ぶ)を操作表示部30に表示して、情報入力を受付ける。ここでは、制御部10は、本人確認情報として、顧客の身分証明書に係る番号(以下、「、身分証明書番号」と呼ぶものとする)、顧客のカード(口座)に対応する暗証番号(PIN)及び顧客の生年月日の入力を受付けるものとする。
身分証明書番号としては、例えば、中華人民共和国の居民身分証の番号、日本国の住民基本台帳カード(住基カード)の番号、米国の社会保障番号等、種々の公的な身分証明書の番号を適用することができる。この実施形態では、ホストコンピュータ2において、身分証明書番号に対応する顧客情報(例えば、口座番号、暗証番号、生年月日、顧客を撮像した画像データ等)が保持されているものとする。この実施形態では、上述のように、顧客の本人確認を行う際に顧客を識別するための識別情報として身分証明書番号を用いるものとして説明するが、身分証明書番号に替えて当該顧客のカードに係る口座番号を顧客の識別情報として用いるようにしてもよい。ただし、ここでは顧客はカードを取り忘れて所持していないことが前提となるため、顧客が口座番号を覚えていない場合、当該顧客とカード取り忘れ取引ができないことになってしまう。したがって、本人確認情報として、顧客に口座番号の入力を要求するよりも、身分証明書番号の入力を要求する方が顧客にとって利便性が高くなる。
図8は、本人確認情報入力画面の構成例について示した説明図である。図8に示す本人確認情報入力画面では、身分証明書番号の入力を受付けるためのフィールドF201、暗証番号(PIN)の入力を受付けるためのフィールドF202、生年月日の入力を受付けるためのフィールドF203、入力された本人確認情報を確定するためのボタンB201、及び取引の中止を受付けるためのボタンB202が配置されている。フィールドF201〜F203に情報入力を受付ける際には、制御部10は、例えば、ソフトウェアキーボード等を表示して入力受付するようにしてもよい。また、図8では1画面で、全ての本人確認情報を入力させる構成となっているが、複数画面に分けて入力を受付けるようにしてもよい。
次に、制御部10は、顧客の顔の画像、及び入力された本人確認情報に基づいて本人確認処理(照合用データとの照合処理)を実行する(S203)。具体的には、制御部10は、カメラ90に顧客の画像(顧客の顔の画像)を撮像させ、画像処理部13に顧客の顔の画像抽出処理を実行させる。そして、制御部10の取引処理部11は、入力された本人確認情報(身分証明書番号)に対応する照合データ(当該身分証明書番号に対応する顧客のカード(口座)に係る暗証番号、生年月日及び画像データ)をホストコンピュータ2から取得し、顧客から入力された情報及び顧客を撮像した画像データと照合し、全てが一致する場合のみ本人確認成功(認証OK)の結果を出力する。なお、この処理で本人確認失敗(認証NG)の場合には、制御部10は、カード取り忘れ取引を中止することになる。
次に、制御部10は、自装置でのカード取り忘れの状況を確認する(S204)。具体的には、制御部10は、記録装置20に、取り忘れカード情報D1又は取り忘れカード情報D2を確認し、発生した取り忘れカードが本人確認した顧客のカードであるか否かを確認する。ここでは、本人確認された顧客に係るカード(口座)について、取り忘れカード情報D1又は取り忘れカード情報D2が記録されていたものとして以下の説明を行うが、本人確認した顧客のカード(口座番号)が取り忘れカード情報D1、D2のいずれにも対応しない場合、制御部10は、カード取り忘れ取引を中止するようにしてもよい。
次に、制御部10は、カード取り忘れに伴い、カードを再発行する旨の入力を顧客から受付ける処理を行う(S205)。
具体的には、制御部10は、図9に示すようにカードの再発行を受付けるための操作画面(以下、「カード再発行画面」と呼ぶ)を操作表示部30に表示して顧客の入力を受付ける。ここでは、制御部10は、カードが他人に抜き取られている場合(取り忘れカード情報D2の記録がある場合)には、図9(a)に示すようなカード再発行画面を操作表示部30に表示させるものとする。図9(a)では、カードを他人が抜き取った事と、カードの再発行を案内する事を通知するメッセージ(図9(a)では「カードは別の人が持っていきました。前のカードを無効にし、最発行の手続きをしますか?」というメッセージ)と共に、カードの再発行を受付けるためのボタンB301と、取引を中止するためのボタンB302とが配置されている。また、制御部10は、カードがカード処理部40に収納されている場合(取り忘れカード情報D1の記録がある場合)には、図9(b)に示すようなカード再発行画面を操作表示部30に表示させるものとする。図9(b)に示すカード再発行画面では、カードが装置内に収納されている事と、カードの再発行を案内するメッセージ(図9(b)では「カードはこのATMで収納していますが、カードの再発行が必要となります。前のカードを無効にし、再発行の手続きをしますか?」というメッセージ)と共に、カードの再発行を受付けるためのボタンB301と、取引を中止するためのボタンB302とが配置されている。
そして、カード再発行画面で、カードを再発行する旨の入力を受付けると(カードの再発行を受付けるためのボタンB301が押下されると)制御部10は、取り忘れカードの無効の処理及び当該顧客に対するカードの再発行処理を、ホストコンピュータ2に依頼する。制御部10が、カードの無効処理及び再発行処理を外部装置(例えば、ホストコンピュータ2)に依頼する際の処理については種々のATMと同様の処理を適用することができるため詳しい説明については省略する。
また、カードを再発行する旨の入力を受付けると、制御部10は、顧客に、現金(当面必要な現金)の出金の要否を選択させる処理を行う(S206)。
具体的には、制御部10は、例えば図10に示すように顧客に現金の出金の必要又は不要を選択させるための操作画面(以下、「現金出金確認画面」と呼ぶ)を操作表示部30に表示して顧客の入力を受付ける。図10に示す現金出金確認画面では、現金の出金が必要であること受付けるボタンB401と、現金の出金が不要であることを受付けるボタンB402とが配置されている。
そして、制御部10は、現金の出金が必要であること受付けるボタンB401が押下された場合には後述するステップS207から動作し、現金の出金が不要であることを受付けるボタンB402が押下された場合には、カード取り忘れ取引を終了することになる。
現金の出金が必要であることを受付けた場合、制御部10は、顧客から出金金額の入力を受付ける処理を行う(S207)。
上述のステップS207において、制御部10は、例えば、図11に示すような出金金額の入力を受付ける操作画面(以下、「出金金額入力画面」と呼ぶ)を操作表示部30に表示して顧客から出金金額の入力を受付けるものとする。図11に示すように、出金金額入力画面では、出金金額を入力するためのソフトキーパッドK501と、取引を中止するためのボタンB501と、入力された出金金額を表示するためのフィールドF501とが配置されている。ソフトキーパッドK501は、「0〜9」、「確定」、「訂正」のボタン(入力キー)により構成されている。
そして、制御部10は、紙幣入出金部50及び硬貨入出金部60を制御して入力された出金金額の現金を出金する処理を行い(S208)、カード取り忘れ取引を終了する。
なお、カード取り忘れ取引において出金する金額については一定額とする場合には、制御部10は、顧客からの出金金額入金を受けずに、ステップS208の出金処理を行うようにしてもよい。また、制御部10は、出金金額入力画面において、出金可能な現金の金額の上限を定めて、それ以上の金額の入力ができないようにしてもよい。また、このとき、制御部10は、出金金額入力画面において、出金可能な上限金額を表示(例えば、「出金可能な金額は3万円までです」等のメッセージ)を追加表示するようにしてもよい。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
取引システム1000のATM1では、顧客がカードを取り忘れた場合でも、本人確認を行った上で、そのカードを無効とし、新しいカードの再発行の手続きがその場で可能となる。また、ATM1では、カード取り忘れ取引に際して、現金の出金も可能となるため顧客がカード取り忘れにより急に現金を下ろすことができなくなることを防ぐことができる。
(B)第2の実施形態
以下、本発明による取引装置及び取引システムの第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。以下では、本発明の取引装置をATMに適用する例について説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図12は、この実施形態の取引システム1000Aの全体構成を示すブロック図である。
第1の実施形態では、カメラ90により撮像した画像を用いてATM1内部での画像処理により本人確認処理を行っていた。これに対して、第2の実施形態では、本人確認処理をコールセンタのオペレータがビデオ通話で行う(本人確認の判断はオペレータが行う)ことになる点で異なっている。すなわち、この実施形態では、コールセンタにビデオ通話にてフェイス・ツー・フェイスで取引(本人確認に係る取引)を行うオペレータ(Teller)が存在する。以下では、ビデオ通話で取引を行うオペレータが存在するコールセンタをVTC(Video Teller Center)と呼ぶものとする。
図12では、VTCでオペレータが使用するビデオ通話端末をVTC端末3として図示している。VTC端末3としては、例えば、ATM1Aとのビデオ通話機能及びATM1Aへのアクセス機能(ATM1A上の制御及び各データ参照の機能)に対応した端末を適用することができる。この実施形態では、図12に示すように、VTC端末3は前置サーバ4を経由してATM1Aに接続している。また、この実施形態では、ホストコンピュータ2も前置サーバ4を経由してATM1Aと接続しているものとする。なお、取引システム1000A内での装置間のネットワーク構成については限定されないものである。
第2の実施形態のATM1Aでは、制御部10が制御部10Aに置き換わっている点で第1の実施形態と異なっている。第2の実施形態の制御部10Aでは、画像処理部13が省略され、VTCクライアント15が追加されている点で第1の実施形態と異なっている。
VTCクライアント15は、VTC端末3と接続するためのクライアントアプリケーションソフトウェアである。VTCクライアント15は、カメラ90、ハンドセット100及び操作表示部30を用いてATM1Aをビデオ通話可能な端末として機能させる処理を行う。VTCクライアント15は、カメラ90で撮像した画像(顧客を撮像した画像)及びハンドセット100(マイク)に入力された音声信号をVTC端末3側に送信し、VTC端末3から受信した音声信号をハンドセット100(スピーカ)から出力する。なお、VTC端末3側(オペレータ側)で顧客側を撮像した画像が表示されれば本人確認には支障がないが、VTCクライアント15がVTC端末3から映像信号を受信して操作表示部30に表示するようにしてもよい。以上のようにこの実施形態のATM1Aでは、VTCクライアント15、カメラ90、ハンドセット100及び操作表示部30によりビデオ通話手段が構成されている。
また、第2の実施形態の制御部10A(取引処理部11)は、VTC端末3からの制御(本人確認を行ったオペレータの操作に応じた制御)に基づいて、顧客との間でカード取り忘れ取引を進行するものとする。すなわち、制御部10A(取引処理部11)は、VTC端末3からの制御(本人確認を行ったオペレータの操作に応じた制御)に応じて、顧客とのカード取り忘れ取引を進行することが可能であるものとする。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態の取引システム1000Aの動作を説明する。第2の実施形態の取引システム1000Aの動作について、第1の実施形態との差異部分のみを説明する。
第2の実施形態では、顧客の本人確認処理についてATM1AとVTC端末3が連携して行う点で異なるため、ATM1Aでカード取り忘れ取引が開始されてから、本人確認処理が終了するまでの処理(上述のステップS201〜S203に対応する処理)のみを、図13のシーケンス図を用いて説明する。
制御部10Aは、取り忘れカードが発生している場合(取り忘れカード情報D1又は、取り忘れカード情報D2が登録されている場合)に、第1の実施形態と同様に、図7に示すような待機画面でカード取り忘れ取引を開始するためのボタンB101が押下されたものとする(S301)。
制御部10Aは、カード取り忘れ取引を開始すると、VTCクライアント15を起動する。そして、制御部10A(VTCクライアント15)は、VTC端末3と通信してビデオ通話可能な状態で接続を開始する(S302、S303)。以後、顧客は、ATM1Aのハンドセット100を用いてVTC端末3のオペレータと通話が可能となる。また、VTC端末3からATM1Aへのアクセスが可能となる。
また、制御部10Aは、カード取り忘れ取引を開始すると、顧客から本人確認する情報入力(上述の図8の本人確認情報入力画面を用いた入力)を受付ける(S304)。
そして、本人確認情報入力画面で入力された本人確認情報は、制御部10A(VTCクライアント15)によりVTC端末3に送信され(S305)、VTC端末3のオペレータにも参照可能となる。これにより、VTC端末3のオペレータは、本人確認情報入力画面で入力された本人確認情報が正当な内容であるかを確認(例えば、ホストコンピュータ2の顧客情報等を参照して確認)し、さらに、カメラ90により撮像された映像等に基づいて顧客の本人確認(例えば、例えば撮像した顧客の画像と、身分証明書の画像等との確認)を行うことができる。
ここでは、VTC端末3のオペレータが、顧客の本人確認できたものとして以下の説明を行う。なお、VTC端末3のオペレータにより本人確認できない、又は他人であると確認された場合には、制御部10Aは、VTC端末3からの制御(オペレータの操作)に基づいて取引を中止するようにしてもよい。
VTC端末3のオペレータが、顧客の本人確認できた場合、制御部10Aは、VTC端末3からの制御(オペレータの操作)に基づいて、カード取り忘れ取引を続行(上述のステップS204〜ステップS208の処理の実行)することになる(S306)。なお、上述のステップS204〜ステップS208の取引処理についてもVTC端末3のオペレータとのビデオ通話による案内に基づいて、顧客との取引を行うようにしてもよい。
(B−3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第2の実施形態の取引システム1000Aでも、第1の実施形態と同様に、顧客がカードを取り忘れた場合でも、新しいカードの再発行の手続きがその場で可能となる。また、ATM1では、画像処理ではなくオペレータによる目視及びインタビュー(例えば、ビデオ通話によるフェイス・ツー・フェイスでの会話)で本人確認を行うため、画像処理よりも柔軟な本人確認が可能となる。さらに、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、また、カード取り忘れ取引に際して、現金の出金も可能となるため顧客がカード取り忘れにより急に現金を下ろすことができなくなることを防ぐことができる。
(C)第3の実施形態
以下、本発明による取引装置及び取引システムの第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。以下では、本発明の取引装置をATMに適用する例について説明する。
(C−1)第3の実施形態の構成
図14は、この実施形態の取引システム1000Bの全体構成を示すブロック図であり上述の図12と同一又は対応する部分には同一又は対応する符号を付している。以下では、第3の実施形態について、第2の実施形態との差異を説明する。
第3の実施形態では顧客が使用する端末としてモバイル端末5が追加されている点で第2の実施形態と異なっている。第3の実施形態では、モバイル端末5は、VTC端末3と通信可能な構成であるものとして説明する。モバイル端末5と、VTC端末3との間のネットワーク構成については限定されないものであるが、例えば、携帯電話ネットワーク等のモバイルネットワークを経由して接続可能な構成となっているものとする。
次に、モバイル端末5の内部構成について説明する。
この実施形態では、モバイル端末5は、制御部501、通信インタフェースとしての通信部502、情報の表示出力及び入力受付を行うユーザインタフェースとしてのタッチパネル部503、マイク504、及びスピーカ505を有している。なお、モバイル端末5のハードウェアとしては、例えばスマートホン等の通信端末を適用することができるため詳しい説明を省略する。
制御部501はVTC端末3全体を制御するものであり、例えば、CPUやメモリ等により構成されるコンピュータにより構成することができる。制御部501には、VTC端末3に接続するためのアプリケーションとしてVTC制御部501aがインストールされているものとする。また、この実施形態では、VTC制御部501aは、所定の鍵情報(以下、「セキュリティキー」と呼ぶ)を用いた認証を受けて、VTC端末3に接続するものとする。この実施形態では、モバイル端末5のVTC制御部501aは、顧客からの手動操作(タッチパネル部503に対する手動操作)により、セキュリティキーが入力されるものとして説明する。
また、この実施形態では、ATM1Bによりセキュリティキーが表示出力され、顧客はその表示を見て、当該セキュリティキーをモバイル端末5に入力することが可能であるものとして説明する。
第3の実施形態のATM1Bでは、制御部10Aが制御部10Bに置き換わっている点で第2の実施形態と異なっている。第3の実施形態のATM1Bは、VTC端末3とビデオ通話する構成が省略されている点で第2の実施形態と異なる。具体的には、第3の実施形態の制御部10Bでは、VTCクライアント15が省略されている。ただし、第3の実施形態の制御部10Bを構成する取引処理部11は、カード取り忘れ取引において、上述のセキュリティコードを出力(操作表示部30から表示出力)する処理を行う点で、第2の実施形態と異なっている。
(C−2)第3の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第3の実施形態の取引システム1000Bの動作を説明する。第3の実施形態の取引システム1000Bの動作について、第1及び第2の実施形態との差異部分のみを説明する。
第3の実施形態では、顧客の本人確認処理についてATM1BとVTC端末3が連携して行う点で異なるため、ATM1Bでカード取り忘れ取引が開始されてから、本人確認処理が終了するまでの処理(上述のステップS201〜S203に対応する処理)のみを、図15のシーケンス図を用いて説明する。
制御部10Bは、取り忘れカードが発生している場合(取り忘れカード情報D1又は、取り忘れカード情報D2が登録されている場合)に、第1及び第2の実施形態と同様に、図7に示すような待機画面でカード取り忘れ取引を開始するためのボタンB101が押下されたものとする(S401)。
制御部10Bは、カード取り忘れ取引を開始すると、モバイル端末5からVTC端末3にアクセスするために必要なセキュリティキーを出力する処理を行う(S402)。具体的には、取引処理部11は、操作表示部30を制御して、例えば、図16に示すようなセキュリティキーを表示する画面(以下、「セキュリティキー表示画面」と呼ぶ)を表示させる。図16に示すセキュリティキー表示画面では、セキュリティキーを表示出力するためのフィールドF601と、取引を中止するためのボタンB601とが配置されている。図16に示すセキュリティキーは、「ABCDEF」という文字列で構成されているが、セキュリティキーを構成する文字及び文字数は限定されないものであり、数字、アルファベット、その他の記号等の文字を組み合わせたものを適用することができる。また、取引処理部11とVTC端末3との間で共通のセキュリティキー(共通鍵)を保持する構成については限定されないものである。例えば、取引処理部11が、所定のアルゴリズムに基づいて生成したセキュリティキーをVTC端末3に送信して共有するようにしてもよいし、予め共有する複数のセキュリティキーを所定の順序で出力するようにしてもよいし、必要の都度外部(VTC端末3等)に問い合わせて保持するようにしてもよい。
そして、顧客は、セキュリティキー表示画面を見て、当該セキュリティキーを認識することになる。そして、ここでは、顧客が、モバイル端末5を操作してVTC制御部501aを起動し(S403)、当該セキュリティキーを入力(タッチパネル部503を用いたソフトウェアキー等による入力)したものとする(S404)。
これにより、モバイル端末5のVTC制御部501aは、通信部502を介してVTC端末3にアクセス(例えば、予め設定された電話番号等のアドレス情報に基づいてアクセス)し、入力されたセキュリティキーを認証情報として認証処理も成功したものとする(S405)。また、このとき、VTC端末3側からもATM1Bにアクセスして制御可能な状態となっているものとする。VTC端末3は、例えば、セキュリティキーの内容に基づいて、対応するATM1Bを特定するようにしてもよいし、ATM1Bからの要求に基づいて応答・接続するようにしてもよい。
そして、その後、モバイル端末5(VTC制御部501a)と、VTC端末3とが、ビデオ通話可能な状態で接続を開始したものとする(S406、S407)。以後、顧客は、モバイル端末5を用いてVTC端末3のオペレータと通話が可能となる。また、VTC端末3からATM1Bへのアクセスが可能となる。
また、制御部10Bは、カード取り忘れ取引を開始すると、顧客から本人確認する情報入力(上述の図8の本人確認情報入力画面を用いた入力)を受付ける(S408)。
そして、本人確認情報入力画面で入力された本人確認情報は、制御部10B(VTCクライアント15)によりVTC端末3に送信され(S409)、VTC端末3のオペレータにも参照可能となる。これにより、VTC端末3のオペレータは、本人確認情報入力画面で入力された本人確認情報が正当な内容であるかを確認(例えば、ホストコンピュータ2の顧客情報等を参照して確認)し、さらに、カメラ90により撮像された映像に基づいて顧客の本人確認(例えば、顧客の顔等)を確認することができる。
ここでは、VTC端末3のオペレータが、顧客の本人確認できたものとして以下の説明を行う。なお、VTC端末3のオペレータにより本人確認できない、又は他人であると確認された場合には、制御部10Bは、VTC端末3からの制御(オペレータの操作)に基づいて取引を中止することになる。
VTC端末3のオペレータが、顧客の本人確認できた場合、制御部10Bは、VTC端末3からの制御(オペレータの操作に基づいた制御)に基づいて、カード取り忘れ取引を処理の続行(上述のステップS204〜ステップS208の処理の実行)をすることになる(S410)。なお、上述のステップS204〜ステップS208の取引処理についても、モバイル端末5とVTC端末3との間のビデオ通話を確立した状態で、オペレータが顧客とビデオ通話による取引を継続するようにしてもよい。
(C−3)第3の実施形態の効果
第3の実施形態では、第2の実施形態に加えて以下のような効果を奏することができる。
第3の実施形態では、顧客側のビデオ通話端末として顧客が所持するモバイル端末5を適用するため、ATM1Bがビデオ通話の機能に対応していない場合でも、第2の実施形態と同様に、本人確認を伴うカード取り忘れ取引を行うことが可能となる。
(D)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(D−1)上記の各実施形態では本発明の取引装置を現金の入出金を行うATMに適用する例について説明したが、その他のカード等の媒体を用いた取引装置に適用することができる。例えば、交通機関等の券売機(電子マネーがチャージされたカードを挿入して切符を購入可能な券売機)や、リモートブランチターミナル装置(オペレータと顧客が対話形式で各種契約や諸届けなどをするための顧客操作型端末)等の取引装置を含む取引システムに適用することができる。
(D−2)上記の各実施形態のATMではカード取り忘れ取引において、カードがカード収納部に収納されている場合に、本人確認ができた場合でも再発行する動作となっているが、本人確認できた場合にカード収納部に収納しているカードを排出して当該顧客に返却するようにしてもよい。
1000…取引システム、1…ATM、10…制御部、11…取引処理部、12…カード管理部、13…画像処理部、14…監視処理部、20…記録装置、D1、D2…取り忘れカード情報、30…操作表示部、40…カード処理部、41…カード挿入排出口、42…カード挿入センサ、42a…発光部、42b…受光部、43…カード搬送路、44…カード読取部、45…カード収納部、50…紙幣入出金部、51…紙幣入出金口、60…硬貨入出金部、61…硬貨入出金口、70…レシート印刷部、71…レシート排出口、80…近接センサ、90…カメラ、100…ハンドセット。

Claims (9)

  1. 取引装置において、
    挿入された媒体を処理して媒体排出口に排出する媒体処理部と、
    取引内容の入力受付及び取引内容の表示出力を行う入出力手段と、
    上記媒体処理部から排出された媒体が、当該媒体を挿入した顧客により抜き取られない場合に、当該媒体を上記媒体処理部に収納させる制御を行う媒体制御手段と、
    上記媒体処理部から排出された媒体を抜き取らなかった顧客であるという本人確認がなされた顧客と、媒体の再発行に係る取引を行う取引手段とを備え、
    上記取引手段は、外部のオペレータが使用する端末からの制御に従って、媒体の再発行に係る取引を進行し、
    上記取引手段は、上記媒体処理部から排出された媒体を抜き取らなかった顧客が保持するモバイル端末から、上記端末にアクセスするための認証情報を上記入出力手段に表示出力させる
    ことを特徴とする取引装置。
  2. 取引装置において、
    挿入された媒体を処理して媒体排出口に排出する媒体処理部と、
    取引内容の入力受付及び取引内容の表示出力を行う入出力手段と、
    上記媒体処理部から排出された媒体が、当該媒体を挿入した顧客により抜き取られない場合に、当該媒体を上記媒体処理部に収納させる制御を行う媒体制御手段と、
    上記媒体処理部から排出された媒体を抜き取らなかった顧客であるという本人確認がなされた顧客と、媒体の再発行に係る取引を行う取引手段と、
    現金を出金する出金口と、現金を収納する現金収納部とを備え、
    上記取引手段は、本人確認された顧客と、媒体の再発行の取引を行う際に、現金の出金の取引も行い、所定の一定額の現金または所定の限度額までの現金を上記現金収納部から上記出金口に出金させる
    ことを特徴とする取引装置。
  3. 当該取引装置の近傍の顧客の有無を検知するセンサと、
    上記センサの検知状況を利用して、上記媒体処理部から排出された媒体が、当該顧客以外の他人により抜き取られたことを判断する判断手段とを更に備え、
    上記取引手段は、本人確認した顧客に、上記媒体処理部から排出された媒体が、他人により抜き取られた場合、その旨の情報を上記入出力手段から出力する
    ことを特徴とする請求項に記載の取引装置。
  4. 上記取引手段は、媒体の再発行の取引を行う際に、上記媒体処理部に収納された媒体の無効の処理も行うことを特徴とする請求項に記載の取引装置。
  5. 当該取引装置と取引を行う顧客の画像を撮像するカメラをさらに備え、
    上記取引手段は、上記カメラにより撮像された顧客の画像を利用して、当該顧客の本人確認処理を行うことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の取引装置。
  6. 上記取引手段は、外部のオペレータが使用する端末からの制御に従って、媒体の再発行に係る取引を進行することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の取引装置。
  7. 上記端末と通信してビデオ通話可能な状態で接続するビデオ通話手段をさらに備え、
    上記取引手段は、上記媒体処理部から排出された媒体を抜き取らなかった顧客の本人確認の際、上記ビデオ通話手段を制御して、上記端末との間でビデオ通話可能な状態で接続させる
    ことを特徴とする請求項に記載の取引装置。
  8. 上記取引手段は、上記媒体処理部から排出された媒体を抜き取らなかった顧客が保持するモバイル端末から、上記端末にアクセスするための認証情報を上記入出力手段に表示出力させることを特徴とする請求項に記載の取引装置。
  9. 取引装置を備える取引システムにおいて、上記取引装置として請求項1〜8のいずれかに記載の取引装置を適用したことを特徴する取引システム。
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