JPH08161594A

JPH08161594A - 取り忘れ防止機能を備えた金融自動化機器

Info

Publication number: JPH08161594A
Application number: JP30215194A
Authority: JP
Inventors: Norihiro Kashiwagi; 典大柏木; Atsushi Otsuki; 篤大槻
Original assignee: HOKKAIDO OKI DENKI SYST KK; Oki Electric Industry Co Ltd
Current assignee: HOKKAIDO OKI DENKI SYST KK; Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date: 1994-12-06
Filing date: 1994-12-06
Publication date: 1996-06-21

Abstract

(57)【要約】【目的】この発明は、金融自動化機器の各種媒体の取
り忘れ媒体の他顧客により不正に取得されることがな
く、取り込み媒体の係員対応による返却が必要のない金
融自動化機器を得ることを目的とする。【構成】顧客により操作されて、情報を入力する操作
手段と、顧客が本体機器の前にいるかどうかを検出する
検出手段と、検出手段により顧客が本体機器の前にいな
い状態が検出されたときに、放出した媒体が受取られて
いないと、放出された媒体を一時保留状態にし、顧客に
よって操作手段により、取り忘れ媒体返却の操作がさ
れ、媒体の顧客であることを確定すると、一時保留状態
にされた媒体を返却する媒体返却手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は金融自動化機器に関し、
特に金融自動化機器と顧客との間で扱う現金、通帳及び
カードなどの各種媒体の取り忘れ防止機能を備えた金融
自動化機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、金融自動化機器において、各種媒
体の取り忘れ防止等のための顧客操作の誘導機能とし
て、ＣＲＴディスプレイ画面に次操作内容を表示させた
り、取扱い媒体の操作位置を示すフリッカランプを点灯
させたり、また、顧客の聴覚への通知方法としては、チ
ャイム鳴動や操作内容を定型の音声ＲＯＭで発声させて
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の金融自動化機器では、顧客操作の誘導や、
顧客の聴覚への通知を行っても、依然として顧客は金融
自動化機器から放出される各種媒体を取り忘れてしま
い、そのまま立ち去ってしまうことがあり、次に操作す
る第三者によって不正に取得される等の事故が発生して
しまうという問題点があった。また、顧客が取り忘れた
各種媒体が金融自動化機器に取り込まれる事により、係
員による事後対応が必要となり、その際には金融自動化
機器自体が休止してしまうなど問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明に係る取り忘れ防
止機能を備えた金融自動化機器は、顧客により操作され
て、情報を入力する操作手段と、顧客が本体機器の前に
いるかどうかを検出する検出手段と、検出手段により顧
客が本体機器の前にいない状態が検出されたときに、放
出した媒体が受取られていないと、放出された媒体を一
時保留状態にし、顧客によって操作手段により、取り忘
れ媒体返却の操作がされ、媒体の顧客であることを確定
すると、一時保留状態にされた媒体を返却する媒体返却
手段とを備えるものである。

【０００５】

【作用】本発明においては、操作手段により、顧客によ
り操作されて情報が入力され、検出手段により、顧客が
本体機器の前にいるかどうかが検出され、媒体返却手段
により、検出手段により顧客が本体機器の前にいない状
態が検出されたときに、放出した媒体が受取られていな
いと、放出された媒体が一時保留状態にされ、顧客によ
って操作手段により、取り忘れ媒体返却の操作がされ、
媒体の顧客であることを確定すると、一時保留状態にさ
れた媒体が返却される。

【０００６】

【実施例】図１は本発明に係る取り忘れ防止機能を備え
た金融自動化機器の外観を示す図である。図において、
１０は金融自動化機器、１１は天井センサ、１２は近接
センサ、１３はフットセンサであり、天井センサ１１、
近接センサ１２及びフットセンサ１３で金融自動化機器
１０を操作する顧客の有無を検出する。

【０００７】１４は取り忘れ時などに音声を出力するス
ピーカ、１５は文字表示を行う流動情報表示盤であり、
金融自動化機器１０が設置れている店舗内に複数設置さ
れている。１６は金融自動化機器１０などを監視する監
視センタ内の監視システムであり、金融自動化機器１０
からの情報に基づいて、流動情報表示盤１５に文字情報
を表示させる動作も行っている。また、この監視システ
ム１６の動作を金融自動化機器１０内で行うようにして
もよい。

【０００８】次に、この実施例の取り忘れ防止の動作に
ついて説明する。図２はこの実施例の取り忘れ防止の動
作を示すフローチャート、図３は顧客名称の情報が付加
された応答電文の例を示した図、図４は取忘れ通知画面
の例を示した図、図５は取り忘れ媒体返却画面の例を示
した図である。まず、顧客が金融自動化機器１０を操作
している顧客取引中は、取引内容及び取扱い媒体より、
最適な方法で顧客名称（カナ）を特定し、その顧客名称
を金融自動化機器１０内で保持する（Ｓ２０）。

【０００９】ここで、Ｓ２０での顧客名称の特定方法に
ついて説明する。まず、自金融機関（自行）顧客であ
り、各種取引において自行のカード／通帳を用いている
場合は、顧客の情報であるホスト保有のＣＩＦ（Ｃｕｓ
ｔｏｍｅｒＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎＦｉｌｅ）の情報
から、顧客名称取りだし、その顧客名称を、図３に示す
ように取引の結果などで構成される応答電文に付加する
ことにより、顧客名称を特定する。

【００１０】また、他金融機関（他行）顧客の場合は、
各種取引において使用されているカードのエンボスをＯ
ＣＲ（ＯｐｔｉｃａｌＣｈａｒａｃｔｅｒＲｅａｄ
ｅｒ）処理して顧客名称を特定する。また、現金振込取
引の顧客の場合は、使用されている振込カードのストラ
イプ内依頼人名称より、顧客名称を特定し、振込カード
を使用していない振込顧客の場合は、金融自動化機器操
作で入力された依頼人名称より顧客名称を特定する。

【００１１】そして、顧客がＳ２０での取引を終了する
と、媒体を放出し、従来と同様に顧客案内（定型音声出
力・チャイムなど）で、媒体取得を顧客に通知誘導し
（Ｓ２１）、顧客は放出された媒体を受取るか、放出さ
れた媒体を受取らずに移動してしまうか、又は移動はし
ないが、所定時間以上、放出された媒体を受取らずにい
るかの動作をとることになる（Ｓ２２）。

【００１２】そして、Ｓ２２で顧客が媒体を受取った場
合は、取り忘れ防止の動作は行わない。また、Ｓ２２で
所定時間以上、放出された媒体を受取らずにいた場合
は、媒体受取タイムアウトと判断する（Ｓ２３）。ま
た、Ｓ２２で顧客が放出された媒体を受取らずに移動し
てしまった場合は、天井センサ１１、近接センサ１２及
びフットセンサ１３などの人感センサ（自動機に対峙す
る顧客の有無を感知する）により、顧客が放出媒体未取
得のまま金融自動化機器１０から移動したのを（金融自
動化機器から離れたのを）検知する（Ｓ２４）。そし
て、Ｓ２３で媒体受取タイムアウトと判断するか、又は
Ｓ２４で顧客が放出媒体未取得のまま金融自動化機器１
０から移動したのを検知すると、別顧客に放出媒体を不
正に取得されることを防ぐために、放出済媒体は吸入、
シャッター閉などで、一時保留扱いとする（Ｓ２５）。

【００１３】そして、Ｓ２５で媒体が一時保留にされた
あと、Ｓ２０で特定した顧客名（カナ）のテキストデー
タをテキスト音声変換技法を応用して音声データとし、
金融自動化機器内部のスピーカ及び金融自動化機器など
が設置されるＣＳ（ＣａｓｈＳｅｒｖｉｃｅ）コーナ内
のスピーカ１４から音声で顧客名を直接呼びかけて、取
忘れ顧客に媒体取忘れを通知する（Ｓ２６）。この音声
は例えば、特定した顧客名称が「ヤマダタロウ」であっ
た場合、「オキャクサマ、ヤマダサマ、ヤマダタロウサ
マ、オトリワスレノモノガゴザイマス」と出力され、そ
の後は、「ヤマダタロウサマ、オトリワスレガゴザイマ
ス」を繰り返し出力する。また、他行カード利用の場合
で、使用したカードのエンボスのＯＣＲによる読取りエ
ラーなどで顧客名称が特定できない場合は、顧客名称の
部分はすべて「オキャクサマ」として出力される。

【００１４】また、このとき、金融自動化機器１０の顧
客ディスプレイ上では、図４に示すような画像通知とし
て新たに設けられた取忘れ通知画面が表示され、また、
この表示に際しては背景色をカラフルな色とし、反対色
の２色の背景色を交互に表示することで（フラッシュ表
示）視覚力を高めるようになっている。さらに、店舗内
に複数設置されている流動情報表示盤１５には、媒体取
忘れ通知の音声や取忘れ通知画面の表示に連動して顧客
名称を表示する。また、この流動情報表示盤１５の表示
は、例えば、特定した顧客名称が「ヤマダタロウ」であ
った場合、「ヤマダタロウ様、ヤマダタロウ様、お取り
忘れの物がございます。」と表示される。

【００１５】そして、顧客はスピーカ１４からの音声や
流動情報表示盤１５の表示により、金融自動化機器１０
に移動してくるか、又はそのまま立ち去ってしまうかの
動作をとることになる（Ｓ２７）。そして、Ｓ２７で顧
客が立ち去ってしまい、取忘れ通知状態が既定時間を超
過した場合、取忘れ通知タイムアウトとして媒体返却不
可能と判断する（Ｓ２８）。

【００１６】また、Ｓ２７で取り忘れをした顧客又は他
の顧客が金融自動化機器１０に移動してくると、天井セ
ンサ１１、近接センサ１２及びフットセンサ１３などの
人感センサにより、顧客が自動機の前に戻ったのが検知
され（Ｓ２９）、そして、音声による通知を停止し、顧
客ディスプレイに表示中の通知画面に代えて、取引や媒
体の状況に応じて図５に示すような２種類の取り忘れ媒
体返却画面のどちらかを表示し、顧客からの暗証番号入
力（現金振込の場合は依頼人電話番号入力）の操作待ち
となる（Ｓ３０）。

【００１７】そして、金融自動化機器１０に移動してき
た顧客が、表示されている取り忘れ媒体返却画面に基づ
いて操作を行うことになるが、移動してきた顧客は、移
動してきたが所定時間以上操作を行わない（Ｓ３１）
か、取り忘れをした顧客ではなく取り消しの操作をする
（Ｓ３３）か、取り忘れ媒体返却の操作を行うが間違っ
た入力を繰り返すか、正しい操作を行う（Ｓ３５）か動
作をとることになる。

【００１８】そして、Ｓ３１で移動してきたが所定時間
以上操作が行われないと、返却操作タイムアウトとし
て、媒体返却不可能と判断する（Ｓ３２）。また、Ｓ３
３で取り忘れをした顧客ではなく取り消しの操作がされ
ると、別（次）顧客操作として媒体返却不可能と判断す
る（Ｓ３４）。また、Ｓ３５で取り忘れ媒体返却の操作
を行うが間違った入力が繰り返えされると、返却顧客確
定不能として、媒体返却不可能と判断する（Ｓ３６）。
そして、Ｓ３５で取り忘れ媒体返却の操作が正しく行わ
れ顧客が、取り忘れた顧客であると確定されると、一時
保留状態の取り忘れ媒体を顧客に返却（放出）し、流動
情報表示盤１５の表示を停止する（Ｓ３７）。

【００１９】ここで、取り忘れをした顧客の確定方法に
ついて説明する。まず、取引完了後の取り忘れ媒体の返
却時の顧客の確定は、完了した取引の取引内容と整合す
ることにより行う。すなわち、返却操作時に入力する暗
証番号（現金振込時は依頼人電話番号）と既に完了して
いる取引で用いた暗証番号又は依頼人電話番号を取引を
行ったＨＯＳＴにて比較判断し、一致したときに顧客の
確定を行う。

【００２０】また、取引を行う前の段階での取り忘れ媒
体の返却時の顧客の確定は、自行口座を特定できる媒体
（カード，通帳など）を利用している場合には、顧客口
座の暗証番号と返却操作時の暗証番号入力とを自行のＨ
ＯＳＴにて比較判断して、顧客の確定を行う。また、取
引において暗証番号入力を必要としない取引（記帳，入
金など）の場合も、自行口座の顧客に対しては、顧客口
座の暗証番号と返却操作時の暗証番号入力とを自行のＨ
ＯＳＴにて比較判断して、顧客の確定を行う。

【００２１】また、Ｓ３２，Ｓ３４，Ｓ３６で媒体返却
不可能と判断されると、一時保留状態にあった各種媒体
を各々の取込みボックス等の取込み位置へ取り込む（Ｓ
３８）。そして、店舗内に複数設置されている流動情報
表示盤１５の表示は、顧客が窓口利用可能時間内であれ
ば、店内に継続して残っている場合があることを考慮し
て、Ｓ３８で媒体が取り込まれしまっても、一定時間は
続けて行なうようになっている。また、この流動情報表
示盤１５の表示は、例えば、「ヤマダタロウ様、ヤマダ
タロウ様、お忘れ物をお預りしております。窓口までお
こし下さい。」と表示される。

【００２２】そして、Ｓ２２で顧客が媒体を受取る、Ｓ
３７で媒体が放出される、又はＳ３８で媒体が取り込ま
れてしまうと、アイドル状態として、顧客の次操作及び
次顧客待ちの取引選択画面を表示し（Ｓ３９）、終了す
る。そして、以上の動作を繰り返すことにより、放出さ
れた各種媒体の取り忘れの発生を防止するようになって
いる。

【００２３】この実施例では、顧客が各種媒体を取り忘
れると、各種媒体を一時保留状態にし、音声や表示によ
り顧客に取り忘れの通知を行い、顧客の取り忘れ媒体返
却操作により、顧客に取り忘れの各種媒体を返却するよ
うにしたので、取り忘れ媒体を他の顧客に不正に取得さ
れるのを防ぐ（不本意に悪意を持つ顧客の発生のきっか
けをつくらない）ことがかのうとなり、また、取り忘れ
媒体の取り込みによる係員対応（取込み後の自動機操作
及び取忘れ顧客に対する連絡など）が必要なくなりコス
トの削減が可能となる。

【００２４】なお、この実施例では、Ｓ３２，Ｓ３４，
Ｓ３６で媒体返却不可能と判断されると、一時保留状態
にあった各種媒体を各々の取込みボックス等の取込み位
置へ取り込むようにしているが、取り込み位置へ取り込
まず、媒体は一時保留状態のままでも、別の顧客が取引
できるようにしてもよい。その場合、複数の各種媒体を
一時保留状態にしておけるようにし、取り忘れ媒体返却
画面の操作により、確定した顧客の各種媒体を返却する
ようにすることにより、取り忘れたあとに、何人かが金
融自動化機器を操作した後でも、取り忘れた各種媒体を
その媒体の顧客に返却することができるようになる。

【００２５】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、操作手
段により、顧客により操作されて、情報を入力し、検出
手段により、顧客が本体機器の前にいるかどうかを検出
し、媒体返却手段により、検出手段により顧客が本体機
器の前にいない状態が検出されたときに、放出した媒体
が受取られていないと、放出された媒体を一時保留状態
にし、顧客によって操作手段により、取り忘れ媒体返却
の操作がされ、媒体の顧客であることを確定すると、一
時保留状態にされた媒体を返却するようにしたので、取
り忘れ媒体を他の顧客に不正に取得されるのを防ぐ（不
本意に悪意を持つ顧客の発生のきっかけをつくらない）
ことができ、また、係員による媒体取込み後の金融自動
化機器の操作及び取忘れ顧客に対する連絡などの対応に
より媒体を返却する必要がなくなり、コストの削減がで
きるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る取り忘れ防止機能を備えた金融自
動化機器の外観を示す図である。

【図２】実施例の取り忘れ防止の動作を示すフローチャ
ートである。

【図３】顧客名称の情報が付加された応答電文の例を示
した図である。

【図４】取忘れ通知画面の例を示した図である。

【図５】取り忘れ媒体返却画面の例を示した図である。

【符号の説明】

１０金融自動化機器１１天井センサ１２近接センサ１３フットセンサ１４スピーカ１５流動情報表示盤１６監視システム

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】顧客により操作されて、情報を入力する
操作手段と、顧客が本体機器の前にいるかどうかを検出する検出手段
と、前記検出手段により顧客が本体機器の前にいない状態が
検出されたときに、放出した媒体が受取られていない
と、前記放出された媒体を一時保留状態にし、顧客によ
って前記操作手段により、取り忘れ媒体返却の操作がさ
れ、前記媒体の顧客であることを確定すると、前記一時
保留状態にされた媒体を返却する媒体返却手段とを備え
ることを特徴とする取り忘れ防止機能を備えた金融自動
化機器。
【請求項２】前記媒体返却手段は、取り忘れ媒体返却
の操作により入力された情報と、取引済情報又は外部の
ホストシステムが保有している顧客情報とを比較して前
記媒体の顧客であることを確定するものであることを特
徴とする請求項１記載の取り忘れ防止機能を備えた金融
自動化機器。
【請求項３】前記放出された媒体が一時保留状態にな
ると、取り忘れの通知を出力する取り忘れ通知出力手段
を備えることを特徴とする請求項１又は２記載の取り忘
れ防止機能を備えた金融自動化機器。
【請求項４】前記取り忘れ通知出力手段は、前記媒体
の情報及び外部のホストシステムが保有している顧客情
報、又は前記媒体のエンボスプリントに基づいて、前記
媒体の顧客名称を特定し、前記顧客名称を含む取り忘れ
の通知を出力するものであることを特徴とする請求項３
記載の取り忘れ防止機能を備えた金融自動化機器。