JP5257182B2 - プロジェクター - Google Patents
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Description
特許文献1において、偏光変換素子に対する光束入射側には、一枚の遮光部材が配設され、この遮光部材は、光源から射出される光束の一部を遮光している。
そこで、遮光部材を用いずに、偏光変換素子に高反射率を有する金属等を蒸着することで、光源から射出される光束の一部を効率的に反射させて、偏光変換素子の温度上昇を抑制することが考えられるが、製造コストが非常に高いという問題がある。
また、例えば、偏光変換素子に金属等を蒸着することなく、安価な金属製の第1遮光部材を使用した場合であっても、上述したように、第1遮光部材の温度上昇が抑制されているので、偏光変換素子の温度上昇を抑制できる。
そして、偏光変換素子における光束入射方向の後段側に配置される入射側偏光板は、吸収型偏光板を採用しているため、偏光変換素子から射出された第2の直線偏光光と略同一の偏光方向を有する偏光光のみを透過させ、その他の光束を吸収している。
例えば、偏光変換素子と第1遮光部材との間に隙間がある場合には、光源から射出される光束の一部が当該隙間に進入して、反射膜に入射するおそれがある。この場合には、光束の一部が反射膜にて反射されて、偏光分離膜にて第1の直線偏光光及び第2の直線偏光光に分離されるものの、第1の直線偏光光は位相差板に入射することなく射出されることとなる。また、偏光分離膜にて分離された第2の直線偏光光が位相差板に入射した場合には、第2の直線偏光光は、第1の直線偏光光に変換されて射出される。そのため、射出されたこれらの第1の直線偏光光は、偏光変換素子の光路後段側に位置する入射側偏光板にて吸収されることとなり、入射側偏光板の温度上昇の要因となっている。
また、第1遮光部材を偏光変換素子に密着させた場合であっても、上述したように、第1遮光部材で遮光される光束は少ないので、第1遮光部材の温度上昇を抑制できる。従って、偏光変換素子の温度上昇も抑制できる。
本発明のプロジェクターでは、前記偏光変換素子は、前記光源から出射された光束に含まれる前記2種類の直線偏光光のうち、一方の直線偏光光を透過し、他方の直線偏光光を反射させる偏光分離膜と、前記偏光分離膜により反射された前記他方の直線偏光光を、前記偏光分離膜を透過した前記一方の直線偏光光の進行方向に沿う方向に反射させる反射膜と、前記偏光分離膜を透過した前記一方の直線偏光光の光路、及び、前記反射膜により反射された前記他方の直線偏光光の光路のうち、いずれかの光路上に設けられる位相差板と、を備え、前記第1遮光部材及び前記第2遮光部材は、それぞれ、前記偏光分離膜に応じた位置に当該偏光分離膜に入射される光が透過する開口部を有し、前記隙間部材は、前記第1遮光部材の光束入射面の隅部に設けられることが好ましい。
[プロジェクターの構成]
図1は、プロジェクター1の概略構成を模式的に示す図である。
プロジェクター1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、この画像光をスクリーン(図示略)上に拡大投射する。このプロジェクター1は、図1に示すように、略直方体状の外装筐体2と、投射光学装置としての投射レンズ3と、光学ユニット4等を備える。
なお、図1において、具体的な図示は省略したが、外装筐体2内において、投射レンズ3及び光学ユニット4以外の空間には、プロジェクター1内部の各構成部材を冷却する冷却ファン等を備えた冷却ユニット、プロジェクター1内部の各構成部材に電力を供給する電源ユニット、及びプロジェクター1内部の各構成部材を制御する制御装置等が配置されるものとする。
投射レンズ3は、複数のレンズを組み合わせた組レンズとして構成され、光学ユニット4にて形成された画像光をスクリーン上に拡大投射する。
そして、光源装置41は、光源411から射出された光束がリフレクター412によって射出方向が揃えられ、照明光学装置42に向けて光束を射出する。
リレー光学装置44は、図1に示すように、入射側レンズ441、リレーレンズ443、及び反射ミラー442,444を備え、色分離光学装置43で分離された色光、例えば、赤色光を光学装置45の後述する赤色光側の光変調装置451Rまで導く機能を有する。
3つの射出側偏光板453は、入射側偏光板452と略同様の機能を有し、光変調装置451を介して射出された光束のうち、一定方向の偏光光を透過し、その他の光束を吸収する。
図2は、偏光変換素子423の斜視図である。
偏光変換素子423は、上述したように、第2レンズアレイ422と重畳レンズ424との間に配置され、第2レンズアレイ422から射出される光束を略1種類の偏光光に変更するものである。この偏光変換素子423の光路前段側には、図2に示すように、第1遮光部材11及び第2遮光部材12が配設されている。
図4は、偏光変換素子423及び各遮光部材11,12の分解斜視図である。
偏光変換素子423は、入射する多種類のランダムな偏光光を有する光束を略1種類の直線偏光光に変換して射出するものである。この偏光変換素子423は、図3に示すように、互いに略平行な光束入射面と光束射出面とが形成され、この光束射出面には、位相差板4231が取り付けられている。
また、偏光変換素子423は、図3に示すように、光束射出面に対して略45度の角度の界面で順次設けられた複数の透光性基板4232と、これらの透光性基板4232にそれぞれ設けられた偏光分離膜4232A及び反射膜4232Bとを有する。
反射膜4232Bは、単一金属材料または合金等で形成され、偏光分離膜4232Aで反射されるS偏光光を反射するように構成されている。
第1、第2遮光部材11,12は、図4に示すように、複数の開口部111,121が帯状に形成された金属製の板状部材であり、同一部材で構成される。そして、この各遮光部材11,12は、第2レンズアレイ422から射出された光束のうち、反射膜4232Bに進入する光束を遮断するものである。そのため、各遮光部材11,12は、図3に示すように、各開口部111,121を一致させて、第2レンズアレイ422から射出される光束が偏光分離膜4232Aに入射するように、偏光変換素子423に対して取り付けられている。
第2遮光部材12は、図3に示すように、第1遮光部材11の光束入射面に対して、隙間部材13を介して、第1遮光部材11と所定の隙間Sを設けた状態で固定されている。この際、第2遮光部材12の開口部121は、第1遮光部材11の開口部111に対応する位置となるように配置されている。
図5は、図3の一部を拡大し、偏光変換素子423及び各遮光部材11,12に入射する偏光光の光路を示す図である。
図5中の光束A1は、第2レンズアレイ422から射出される複数の部分光束のうち、反射膜4232Bに進入する光束であり、第2遮光部材12にて遮断される。
図5中の光束A2は、第2遮光部材12で遮断し切れない光束であり、光路中のいずれかで乱反射した散乱光である。光束A2は第1遮光部材11にて遮断される。不要な光束の大半は光束A1であり、第2遮光部材で不要な光束の大半が遮光されることになる。 各遮光部材11,12の各開口部111,121を通過した複数の部分光束は、偏光分離膜4232AにてP偏光光及びS偏光光に分離される。分離されたP偏光光は、偏光分離膜4232Aを透過し、S偏光光は偏光分離膜4232Aで反射して、光路が略90°変換される。
また、偏光分離膜4232Aで反射したS偏光光は、隣の反射膜4232Bで再度反射され、再度、光路が略90°変換されて、重畳レンズ424(図1参照)に射出される。
従って、偏光変換素子423から射出される光束は、略1種類のS偏光光となる
本実施形態では、第1、第2遮光部材11,12が光源411と偏光変換素子423との間に離間して配設されている。光源411から射出された不要な光束の大半は、第2遮光部材12で遮光される。第1遮光部材12にて遮光される光束は比較的少なくなる。第2遮光部材12は光束を遮光することにより温度は上昇するが、第1遮光部材11とは離間して配設されているため、第2遮光部材12で発生した熱が第1遮光部材11および偏光変換素子423に伝達しない。また、第1遮光部材11で遮光される光束は少ないので、第1遮光部材11で発生する熱も少ない。よって、第1遮光部材11の温度上昇が抑制されているので、偏光変換素子423の温度上昇も抑制できる。
また、反射膜4232Bに進入する光束が第2遮光部材12を通って、隙間Sに入射した場合でも、第1遮光部材11が反射膜4232Bに進入する光束を遮断することとなる。
さらに、例えば、偏光変換素子423に金属等を蒸着することなく、安価な金属製の偏光変換素子423を使用した場合であっても、第1、第2遮光部材11,12が光源411と偏光変換素子423との間に離間して配設されているので、上述したように、第2遮光部材12で発生した熱の第2遮光部材12から偏光変換素子423への熱伝達を抑制できる。従って、偏光変換素子423を安価に構成した場合でも、偏光変換素子423の温度上昇を抑制することができる。
さらに、光源411と偏光変換素子423との間に第1、第2遮光部材11,12が配設され、第1遮光部材11を偏光変換素子423に密着させた場合であっても、第1遮光部材で発生する熱は少ないので、第1遮光部材11の温度上昇を抑制できる。従って、偏光変換素子423の温度上昇も抑制できる。
前記実施形態では、第1、第2遮光部材11,12の2つの遮光部材で構成されたが、3つ以上の遮光部材を配設してもよい。
また、前記実施形態では、偏光変換素子423は、P偏光光を透過して、S偏光光を反射する構成であったが、S偏光光を透過して、P偏光光を反射する構成としてもよい。
前記実施形態では、透過型の光変調装置451を採用していたが、これに限らず、反射型の液晶パネルを採用してもよい。
Claims (2)
- 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して投射するプロジェクターであって、
前記光源から射出された光束を、偏光方向が互いに直交する2種類の直線偏光光に分離し、2種類の直線偏光光をいずれか一方の直線偏光光を有する偏光光に揃えて射出する偏光変換素子と、
前記光源及び前記偏光変換素子の間に、前記光源から射出された光束の光軸に沿って互いに離間して配設され、前記光源から射出された光束の一部を遮光する第1遮光部材及び第2遮光部材と、を備え、
前記第1遮光部材は、前記偏光変換素子の光束入射面に密着して固定され、
前記第2遮光部材は、断熱部材により構成された隙間部材により、所定の隙間を介して前記第1遮光部材に固定されている
ことを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
前記偏光変換素子は、
前記光源から出射された光束に含まれる前記2種類の直線偏光光のうち、一方の直線偏光光を透過し、他方の直線偏光光を反射させる偏光分離膜と、
前記偏光分離膜により反射された前記他方の直線偏光光を、前記偏光分離膜を透過した前記一方の直線偏光光の進行方向に沿う方向に反射させる反射膜と、
前記偏光分離膜を透過した前記一方の直線偏光光の光路、及び、前記反射膜により反射された前記他方の直線偏光光の光路のうち、いずれかの光路上に設けられる位相差板と、を備え、
前記第1遮光部材及び前記第2遮光部材は、それぞれ、前記偏光分離膜に応じた位置に当該偏光分離膜に入射される光が透過する開口部を有し、
前記隙間部材は、前記第1遮光部材の光束入射面の隅部に設けられる
ことを特徴とするプロジェクター。
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