JP5256108B2 - 溶存ガス除去方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスハイドレートの生成における溶存ガス除去方法、更に詳しくは、ガス溶存水の中に溶け込んでいる原料ガスを、ハイドレート化しないか、或いは、ハイドレート化し難い非ハイドレート化ガスを用いて除去する溶存ガス除去方法に関する。
原料ガスと原料水を所定の温度及び圧力の下で反応させてガスハイドレートを製造する場合、反応熱(「生成熱」とも称される。)が発生する。ガスハイドレート製造プロセスにおいては、この反応熱を素早く除去することがガスハイドレートの生成速度を向上させるために重要である。
この反応熱を除去する方法としては、従来、熱交換器を用いる方法(例えば、特許文献1参照。)が知られているが、原料ガスが溶存しているガス溶存水を熱交換器に導いて反応熱を除去すると、ガス溶存水の中に溶存している原料ガスがハイドレート化して、熱交換器を閉塞させる虞れがある。
特開2006−160820号公報
本発明は、ガス溶存水の中に溶け込んでいる原料ガスを、ハイドレート化しないか、或いは、ハイドレート化し難い非ハイドレート化ガスを用いて除去する溶存ガス除去方法を提供することにある。
本発明に係る溶存ガス除去方法の一つは、原料ガスと原料水を所定の温度及び圧力下で反応させてガスハイドレートを製造する場合に、原料ガスと原料水が反応してできたハイドレートスラリーをスラリー分離槽に供給し、このスラリー分離槽内のフィルタで濾過されたガス溶存水をガス分離槽に供給し、このガス分離槽内に供給されたガス溶存水に非ハイドレート化ガスを吹き込んでガス溶存水に溶け込んでいる原料ガスを気泡化することを特徴とするものである。
更に、本発明に係る溶存ガス除去方法の他の一つは、原料ガスと原料水を所定の温度及び圧力下で反応させてガスハイドレートを製造する場合に、原料ガスと原料水が反応してできたハイドレートスラリーをスラリー分離槽に供給し、このスラリー分離槽内のフィルタで濾過されたガス溶存水をガス分離槽に供給し、前記ガス溶存水がガス分離槽内の絞り部を通って流動することで、絞り部の出口側に生じた負圧によってガス溶存水に溶け込んでいる原料ガス気泡化が引き起こされることを特徴とするものである。
本発明の溶存ガス除去方法の一つは、原料ガスと原料水が反応してできたハイドレートスラリーをスラリー分離槽に供給し、このスラリー分離槽内のフィルタで濾過されたガス溶存水をガス分離槽に供給し、このガス分離槽内に供給されたガス溶存水に非ハイドレート化ガスを吹き込んでガス溶存水に溶け込んでいる原料ガスを気泡化するので、ガス溶存水に溶け込んでいる原料ガスを容易に除去することができる。その際、ガス分離槽内に絞り部を設けて、絞り部の出口を負圧化させることにより、ガス溶存水に溶け込んでいる原料ガスの気泡化を促進させることができる。
本発明の溶存ガス除去方法の他の一つは、気泡反応槽におけるハイドレート転換率が100%になるように原料ガスの供給量を調整し、前記気泡反応槽で生成したハイドレートスラリーをスラリー分離槽に供給し、このスラリー分離槽内のフィルタで濾過されたガス溶存水に非ハイドレート化ガスを吹き込んでガス溶存水に溶け込んでいる原料ガスを気泡化するので、ガス溶存水に溶け込んでいる原料ガスを容易に除去することができる。
本発明に係る溶存ガス除去方法の一つを実施する装置の概略構成図である。 本発明に係る溶存ガス除去方法の他の一つを実施する装置の概略構成図である。
以下、本発明に係る実施の形態を図面を用いて説明する。
先ず、本発明の一実施形態について説明する。図1に示すように、気泡反応塔1は、スラリー分離槽2及びガス分離槽3を備えている。気泡反応塔1は、その底部を貫通する原料ガス供給管4の上端部に気泡発生器5を有し、更に、塔底部に原料水供給管6を連通させている。
上記スラリー分離槽2は、その上端部に原料ガス排出管7を設け、更に、槽内部をフィルタ8によって二分している。更に、スラリー分離槽2は、フィルタ8よりも上方の位置にスラリー排出管9を設け、更に、フィルタ8よりも上方の位置に気泡反応塔1の上端部に設けたスラリー供給管10を連通させている。
上記ガス分離槽3は、その内部に絞り部11を設け、更に、絞り部11のくびれ部12に非ハイドレート化ガス供給管13を設けている。更に、絞り部11の上方に原料水排出管14を設けている。この原料水排出管14は、上記原料水供給管6に連通すると共に、その途中に熱交換器17を備えている。また、ガス分離槽3は、その上端部に混合ガス排出管15を設けている。そして、スラリー分離槽2の底部とガス分離槽3の底部をガス溶存水排出管16 によって連通させている。
今、原料水供給管6から気泡反応塔1内に所定の温度に冷却された原料水Wを供給しながら原料ガス供給管4から所定の圧力に加圧された原料ガスGを供給すると、気泡発生器5の焼結エレメント(図示せず)から原料ガスGが無数の微細な気泡となって放出される。
この微細な気泡状の原料ガスGは、原料水Wと水和反応してガスハイドレートHになる。水和反応に際して発生した反応熱は、気泡反応塔1の外側に設けた冷却ジャケット(図示せず)によって除去される。
ガスハイドレートHは、原料水Wを母液とするハイドレートスラリーSとなって気泡反応塔1からスラリー供給管10を通ってスラリー分離槽2に供給される。スラリー分離槽2内でハイドレートスラリーSから分離した原料ガスGは、原料ガス排出管7を通って原料ガス供給管4に戻される。スラリー分離槽2で原料ガス(未反応ガス)Gが除去されたハイドレートスラリーSは、スラリー排出管9を通って図示しない脱水工程に供給される。
他方、スラリー分離槽2内では、フィルタ8によってハイドレートスラリーSに含まれているガス溶存水wが濾過される。濾過されたガス溶存水wは、ガス溶存水排出管16 を通ってガス分離槽3の底部に供給される。
ガス分離槽3の底部に供給されたガス溶存水wは、絞り部11を通ってガス分離槽3の上方に流動するが、絞り部11の上部側(出口側)が負圧化しているため、ガス溶存水wに溶け込んでいる原料ガスGが気泡化する一方、非ハイドレート化ガス供給管13から噴出される気泡状の非ハイドレート化ガス(例えば、N2 ガス、或いは、H2 ガス等。)gによってガス溶存水wが攪拌されるため、ガス溶存水wに溶け込んでいる原料ガスGの気泡化が促進される。原料ガスGの気泡は、ガス溶存水wの液面に達すると、崩壊してガスに戻る。
非ハイドレートガスgと原料ガスGが混合した混合ガスg”は、混合ガス排出管15から排出され、原料ガスGが除去された原料水(未反応水)Wは、ガス分離槽3の原料水排出管14を経て原料水供給管6に戻される。その際、原料水(未反応水)Wは、熱交換器17によって所定の温度に再冷却される。
次に、本発明の別の実施形態について説明する。図2に示すように、気泡反応塔1は、スラリー分離槽2を備えている。気泡反応塔1は、その底部を貫通する原料ガス供給管4の上端部に気泡発生器5を有し、更に、塔底部に原料水供給管6を連通させている。
原料ガス供給管4は、制御装置20によって制御する調整弁21を備えている。制御装置20は、気泡反応塔1に設けたセンサーによって測定した各種データに基づいて調整弁21を調整するようになっている。例えば、気泡反応塔1内の温度、圧力から反応速度を演算し、調整弁21を制御する。或いは、気泡反応塔1の温度から推定される生成熱と原料ガス流量から転換率を推定し、調整弁21を制御する。又は、気泡反応塔1の上部の気泡数を計測し、調整弁21を制御する。
上記スラリー分離槽2は、その上端部に混合ガス排出管15を設け、更に、槽内部をフィルタ8によって二分している。更に、スラリー分離槽2は、その底部に非ハイドレート化ガス供給管13と原料水排出管14を設けている。この原料水排出管14は、上記原料水供給管6に連通すると共に、その途中に熱交換器17を備えている。
今、原料水供給管6から気泡反応塔1内に所定の温度に冷却された原料水Wを供給しながら原料ガス供給管4から所定の圧力に加圧された原料ガスGを供給すると、気泡発生器5の焼結エレメント(図示せず)から原料ガスGが無数の微細な気泡となって放出される。
この微細な気泡状の原料ガスGは、原料水Wと水和反応してガスハイドレートHになる。この際、気泡反応塔1内でのハイドレート転換率が100%になるように、制御装置20によって調整弁21が調整される。水和反応に際して発生した反応熱は、例えば、気泡反応塔1の外側に設けた冷却ジャケット(図示せず)によって除去される。
ガスハイドレートHは、原料水Wを母液とするハイドレートスラリーSとなって気泡反応塔1からスラリー供給管10を通ってスラリー分離槽2に供給される。スラリー分離槽2では、フィルタ8によってハイドレートスラリーSに含まれるガス溶存水wが濾過される。
非ハイドレート化ガス供給管13からスラリー分離槽2の底部に非ハイドレート化ガス(例えば、N2 (窒素ガス)H2 (水素ガス)等。)gが供給すると、非ハイドレート化ガスgが無数の微細な気泡となって浮上し、これが刺激になってガス溶存水wに溶け込んでいる原料ガスGが気泡化する。
原料ガスGの気泡は、ハイドレートスラリーSの液面に達すると、崩壊してガスに戻る。原料ガスGが混じった非ハイドレート化ガスg”は、混合ガス排出管15から排出される。また、原料ガス(未反応ガス)Gが除去された原料水Wは、原料水排出管14を経て原料水供給管6に戻される。その際、原料水(未反応水)Wは、熱交換器17によって所定の温度に再冷却される。
2 スラリー分離槽
3 ガス分離槽
8 フィルタ
G 原料ガス
H ガスハイドレート
S ハイドレートスラリー
W 原料水
g 非ハイドレート化ガス
w ガス溶存水

Claims (2)

  1. 原料ガスと原料水を所定の温度及び圧力下で反応させてガスハイドレートを製造する場合に、原料ガスと原料水が反応してできたハイドレートスラリーをスラリー分離槽に供給し、このスラリー分離槽内のフィルタで濾過されたガス溶存水をガス分離槽に供給し、このガス分離槽内に供給されたガス溶存水に非ハイドレート化ガスを吹き込んでガス溶存水に溶け込んでいる原料ガスを気泡化することを特徴とする溶存ガス除去方法。
  2. 原料ガスと原料水を所定の温度及び圧力下で反応させてガスハイドレートを製造する場合に、原料ガスと原料水が反応してできたハイドレートスラリーをスラリー分離槽に供給し、このスラリー分離槽内のフィルタで濾過されたガス溶存水をガス分離槽に供給し、前記ガス溶存水がガス分離槽内の絞り部を通って流動することで、絞り部の出口側に生じた負圧によってガス溶存水に溶け込んでいる原料ガス気泡化が引き起こされることを特徴とする溶存ガス除去方法。
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