JP5251979B2 - レーザ製版用樹脂スクリーン印刷版及びその製造方法、並びに樹脂スクリーン印刷版及びその製造方法 - Google Patents
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Description
また、樹脂スクリーン紗に樹脂塗膜およびポリマーフィルムからなる樹脂被膜を形成した場合には、ポリマーフィルムと樹脂塗膜を除去するようにレーザ製版することにより、より細線の印刷再現性の高いスクリーン印刷版を形成することができる。
さらに、樹脂スクリーン紗に樹脂塗膜および一定の表面処理を行ったポリマーフィルムからなる樹脂被膜を形成した場合には、ポリマーフィルムと樹脂塗膜を除去するようにレーザ製版することにより、より細線の印刷再現性の高いスクリーン印刷版を形成することができ、一定の表面処理を行ったポリマーフィルムを使用することによりさらに、樹脂塗膜への密着性が上がることにより細線の印刷再現性の高いスクリーン印刷版を形成することができる。
また、本発明は、上記樹脂スクリーン印刷用版を製造する方法、該樹脂スクリーン印刷用版を用いて形成されたスクリーン印刷版、および前記樹脂スクリーン印刷用版を用いてレーザ製版する方法をも提供することができる。
以下、本発明の第1の態様について図1および図2を参照しつつ、さらに詳しく説明するが、図は説明のために便宜上使用されるものであり、本発明の実施形態が図示のものに限定されるものではない。図1は、本発明のレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版の部分拡大断面を模式的に示した図であり、図2は、本発明のレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版をレーザ光照射することにより開口が形成されたスクリーン印刷版の部分拡大断面を模式的に示した図である。
ただし、本発明において、粒径とは走査型電子顕微鏡で測定された平均一次粒子系を示し、DBP吸油量、窒素吸着比表面積はいずれもJIS K6217に準拠して測定されたものである。これらの物性値は一般にカーボンブラックの物理的特性を表すのに用いられている。
さらに、レーザ製版の際に焼き切れたり、紗が融けないようにするためには、樹脂スクリーン紗の波長400〜500nmの光に対する光透過率が40%以上が好ましく、50%以上がより好ましく、70〜100%がさらに好ましい。この場合に樹脂スクリーン紗の600nmでの光透過率を100%とした。なおこの条件下で樹脂スクリーン紗は、白色から半透明であることが好ましく、透明であることがより好ましい。
従来の樹脂スクリーン紗は黄色あるいは橙色に着色されたものが多く、光透過率は40%未満(ほとんどは10%以下)である。
(式中、R1およびR2は、各々独立に、置換基を有していてもよい2価の脂環族基、置換基を有していてもよい2価の芳香族基、または置換基を有していてもよい二価の脂肪族基を表し、置換基としてはメチル基、エチル基、プロピル基などのアルキル基、水酸基、カルボキシル基などが挙げられる。nは正の整数である。)
上記溶剤は、1種類を単独で使用しても、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
第2の態様のレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版は、ポリマーフィルムが樹脂塗膜に積層されている点においてのみ第1の態様とは異なり、それ以外は実質的に同じであるので、主にポリマーフィルムについて以下に説明する。
2液硬化型樹脂組成物を既述の第1の態様と同様に樹脂スクリーン紗に塗布し、塗布後必要であれば、塗布面と反対面をスキージして余分な樹脂組成物を除去するとともに、表面を滑らかな面とすることができる。次いで、2液硬化型樹脂組成物が硬化する前に前記ポリマーフィルムを2液硬化型樹脂組成物膜上に積層する。積層方法は、ポリマーフィルムが皺なく均一に適用される方法であればいずれの方法であってもよい。また、このような方法でなく、ポリマーフィルム上に2液硬化型樹脂組成物の塗膜を形成した後、2液硬化型樹脂組成物面を樹脂スクリーン面に押し当て、あるいは樹脂スクリーンを2液硬化型樹脂組成物面に押し当て、樹脂スクリーン紗を2液硬化型樹脂組成物塗膜に埋め込み、必要に応じポリマーフィルム面と反対面をスキージすることによってもよい。その際のポリマー面への2液硬化型樹脂組成物の塗布量は、2液硬化型樹脂が乾燥膜厚で印刷用版に5〜40μm程度、より好ましくは5〜20μm程度の厚さとなる量とされればよい。また、樹脂塗膜により樹脂スクリーン紗が覆われる量とされることが好ましい。なお、ポリマーフィルムの反対面をスキージして余分な樹脂組成物を除去する方法を採用する場合には、ポリマーフィルム面へ2液硬化型樹脂組成物の塗布量は前記量より通常多くなる。
その後の乾燥については第1の態様と同様である。
第3の態様のレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版は、ポリマーフィルムに対して表面処理が施されている点においてのみ第2の態様とは異なり、それ以外は実質的に同じであるので、主にポリマーフィルムに対する表面処理について以下に説明する。
また、第3の態様は、図3及び図4において、ポリマーフィルム7の樹脂塗膜3側の片面に、予め、コロナ放電処理を施している点において異なり、それ以外の構成は図3及び図4と同じである。
i)プライマーを塗布することによりポリマーフィルムの表面処理を行う方法。
ii)電離線放射を行うことによりポリマーフィルムの表面処理を行う方法。
iii)上記のi)とii)を併用する方法。
1,4−ブタンジオールとアジピン酸から合成したポリエステルポリオール(OH価210)70重量部、カーボンブラック(粒径24nm、DBP吸油量100cm3/100g)5重量部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25重量部を配合し、三本ロールにて分散し、主剤の樹脂組成物を調製した。
この主剤に対して硬化剤であるトリレンジイソシアネートを70重量部配合し、混合器(ディスパー)で10分間混合し、2液硬化型樹脂組成物を調製した。混合後、直ちに、この2液硬化型樹脂組成物を、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率70%、白色)に、スキージにより下側から塗布し、上側(反対面)より余った2液硬化型樹脂組成物をかきとった。その後、この樹脂スクリーン印刷版を、60℃10分乾燥後、24時間室温にて放置し、製版前の版(印刷用版)を作製した。なお、膜厚は10μmとした。
さらに、この製版前の樹脂スクリーン印刷版にYAGレーザ(レーザパワー80%、スキャンスピード1518mm/s、Qスイッチ周波数20kHz、スキャン回数15回)にてフォント18ポイントで0〜9までの数字パターンを製版した。数字パターンをパターニングした樹脂スクリーン印刷版について、下記の試験方法により、「レーザによる加工性」、「レーザ製版性」、「耐溶剤性(塗膜の密着性)」、「印刷耐久性」、「連続印刷性(印刷効果、版の状態)」、「細線印刷再現性試験」の評価を行った。結果を表1に示す。
レーザ光照射により開口した部分の状況を50倍の光学顕微鏡により観察を行い、下記評価基準に基づいて評価した。
〈評価基準〉
○:開口部がきっちりと開いており、270メッシュのポリエステル紗に損傷がない。
△:開口部が開いているが、270メッシュのポリエステル紗に、損傷が多少観察され
る。
×:開口部がほとんど貫通されていないか、270メッシュのポリエステル紗に、損傷
がかなり観察される。
作製した樹脂スクリーン印刷版を使用し、シルクスクリーンインキ(東洋インキ製造(株)製SS8391藍)を紙に印刷し、その印刷効果を下記評価基準に基づいて評価した。
〈評価基準〉
○:きれいに印刷できる。
△:エッジが欠ける印刷しかできない。または、多少滲んだ印刷である。
×:印刷できない。または、滲んだ印刷しか出来ない。
ポリエチレンテレフタレート(PET)メッシュスクリーン版に、上記のように作製した2液硬化型樹脂組成物を塗布し、60℃10分間加熱乾燥後、24時間室温にて放置した。この樹脂塗膜をシクロヘキサノンを含浸した脱脂綿にて50回擦り、塗膜の剥がれ具合を下記評価基準に基づいて評価した。
〈評価基準〉
○:皮膜がほとんど剥がれない。
△:皮膜が一部剥がれる。
×:皮膜が完全に剥がれる。
学振型耐摩擦試験機(テスター産業社製)の駆動部にスキージ素材を固定し、500gの加重をかけるよう取り付けたものに、レーザにより製版した樹脂スクリーン印刷版をセットし、シルクスクリーンインキ(東洋インキ製造(株)製SS8391藍)を載せた状態で1万回往復後、この版を使用して、シルクスクリーンインキを紙に印刷し、印刷品質の劣化具合を下記評価基準に基づいて評価した。
〈評価基準〉
○:印刷品質の劣化がない。
△:印刷品質の劣化が一部観察される。
×:印刷品質の劣化が観察される。
シルクスクリーン印刷機(美濃商事株式会社製、MEDIA 68−AN−II)に、レーザにより製版した樹脂スクリーン印刷版をセットし、シルクスクリーンインキ(東洋インキ製造(株)製SS8391藍)により、紙に5000回印刷を行い、5000回目の印刷効果および版の状態を下記評価基準に基づいて評価した。
(連続印刷性試験:印刷効果)
〈評価基準〉
○:印刷品質の劣化がない。
△:印刷品質の劣化が一部観察される。
×:印刷品質の劣化が観察される。
〈評価基準〉
○:版の劣化がない。
△:版の劣化が一部に観察されるものの実用上問題のないレベルである。
×:版の劣化が全体に観察される。
なお、これら試験と共に、上記で用いた2液硬化型樹脂組成物の「柔軟性」、上記製版前の印刷用版の「細線印刷再現性」について、下記条件により試験試料を作製し、下記条件で試験および評価を行った。結果を表1に示す。
剥離紙上にアプリケータにて、上記のように作製した2液硬化型樹脂組成物を塗布し、60℃10分間加熱乾燥後、24時間室温にて放置した。塗膜を剥離紙から引き剥がし、2cm幅に切り、この試料を長手方向に、120%の長さに引き伸ばし、その後、引き伸ばしを解除した後試料が元に戻るかを、下記評価基準に基づいて評価した(試料の塗膜厚は70μmとした。)。
〈評価基準〉
○:完全に戻る。
△:完全には戻らない。
×:全く戻らない。
上記で得られた印刷用版を用い、上記条件(PETフィルム側からYAGレーザ(レーザパワー80%、スキャンスピード1518mm/s、Qスイッチ周波数20kHz、スキャン回数15回)で照射)で線幅100μmの細線を製版し、シルクスクリーンインキ(東洋インキ製造(株)製SS8391藍)にて紙に印刷を行い、印刷物を50倍の光学顕微鏡によりエッジ部分を観察し、下記評価基準に基づいて評価した。
〈評価基準〉
○:なめらかな細線である。
△:ぎざぎざな細線であるものの実用上問題のないレベルである。
×:細線が印刷できない。
2液硬化型樹脂組成物の処方を表1の実施例2〜13、参考例1〜4、比較例1〜3、5及び6に記載の処方とし、比較例4は、現行の乳化剤であるムラカミ(株)製「ONEPOT 50M」にて通常の方法により作製したことを除き、実施例1と同様にして数字パターンをパターニングした樹脂スクリーン印刷版を作製した。この樹脂スクリーン印刷版について、実施例1と同様にして、「レーザによる加工性」、「レーザ製版性」、「耐溶剤性(塗膜の密着性)」、「印刷耐久性」、「連続印刷性(印刷効果、版の状態)」、「細線印刷再現性試験」の評価を行った。結果を表1に示す。なお、使用した樹脂スクリーン紗は、実施例2〜10では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率70%、白色)であり、実施例11では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率50%、白色)であり、実施例12では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率60%、白色)であり、実施例13では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率80%、白色)である。また、参考例1および3では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率5%、橙色)であり、参考例2、4および比較例4では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率20%、黄色〜橙色)であり、比較例1〜3では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率70%、白色)であり、比較例5では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率30%、淡黄色)であり、比較例6では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率35%、淡黄色)である。
また、実施例2〜13、参考例1〜4および比較例1〜6で使用した樹脂組成物の「柔軟性」および実施例2〜13、参考例1〜4および比較例1〜6の印刷用版の「細線印刷再現性」についても、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
さらに、比較例4は、2液硬化型樹脂組成物を使用していないため「柔軟性試験」は、使用した乳化剤を2液硬化型樹脂組成物を使用した場合に準じて試験を行った。
また、特に、参考例1〜4は、実施例1〜2における樹脂スクリーン紗のみを変更した例であって、実施例1〜2は光透過率が70%の樹脂スクリーン紗を使用した例であり、参考例1〜4は光透過率が40%に満たない樹脂スクリーン紗を使用した例であるが、参考例1〜4はレーザー製版すらできなかったことから、実施例で使用した樹脂スクリーンの効果は歴然としている。
1,4−ブタンジオールとアジピン酸から合成したポリエステルポリオール(OH価210)70重量部、カーボンブラック(粒径24nm、DBP吸油量100cm3/100g)5重量部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25重量部を配合し、三本ロールにて分散し、主剤の樹脂組成物を調製した。
PETフィルムの貼付されていない樹脂塗膜面を、シクロヘキサノンを含浸した脱脂綿にて50回擦り、塗膜の剥がれ具合を下記評価基準に基づいて評価した。
〈評価基準〉
○:皮膜がほとんど剥がれない。
△:皮膜が一部剥がれる。
×:皮膜が完全に剥がれる。
シルクスクリーン印刷機(美濃商事株式会社製、MEDIA 68−AN−II)に、レーザにより製版した樹脂スクリーン印刷版をセットし、シルクスクリーンインキ(東洋インキ製造(株)製SS8391藍)により、紙に5000回印刷を行い、5000回目の印刷効果および版の状態を下記評価基準に基づいて評価した。
〈評価基準〉
○:印刷品質の劣化がない。
△:印刷品質の劣化が一部観察される。
×:印刷品質の劣化が観察される。
○:版の劣化がない。
△:紗とフィルムとの剥離が一部観察される。
×:紗とフィルムとの剥離が観察される。
2液硬化型樹脂組成物の処方を表2の実施例15〜28、参考例5〜8、比較例7〜9、11および12に記載の処方とし、比較例10は、現行の乳化剤であるムラカミ(株)製「ONEPOT 50M」にて通常の方法により作製したことを除き、実施例14と同様にして数字パターンをパターニングした樹脂スクリーン印刷版を作製した。ただし、実施例22、23については、ポリマーフィルムとして、厚さ8μmのカーボンブラック含有PETフィルム(カーボンブラックの添加量0.3重量%)を用い、参考例7、8については、厚さ12μmのカーボンブラックを含有していない透明なPETフィルムを用いた。また、実施例27および28、比較例7については、表面処理を行っていないポリマーフィルムを用いた。
なお、使用した樹脂スクリーン紗は、実施例15〜23では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率70%、白色)であり、実施例24では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率50%、白色)であり、実施例25では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率60%、白色)であり、実施例26では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率80%、白色)であり、実施例27および28では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率70%、白色)である。また、参考例5および7では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率5%、橙色)であり、参考例6、8および比較例10では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率20%、黄色〜橙色)であり、比較例7〜9では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率70%、白色)であり、比較例11では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率30%、淡黄色)であり、比較例12では、版枠に張った270メッシュのポリエステル(PET)紗(光透過率35%、淡黄色)である。
〈評価基準〉
○:版の劣化がない。
△:版の劣化が一部に観察される。
×:版の劣化が全体に観察される。
さらに、比較例10は、2液硬化型樹脂組成物を使用していないため「柔軟性試験」は、使用した乳化剤を2液硬化型樹脂組成物を使用した場合に準じて試験を行った。
また、特に、参考例5、6は、実施例14、15における樹脂スクリーン紗のみを変更した例であって、実施例14〜15は光透過率が70%の樹脂スクリーン紗を使用した例であり、参考例5、6は光透過率が40%に満たない樹脂スクリーン紗を使用した例であるが、参考例5、6はレーザー製版すらできなかったことから、実施例で使用した樹脂スクリーンの効果は歴然としている。
また、参考例7、8は、実施例14、15における樹脂スクリーン紗および貼り合わせるポリマーフィルム中にカーボンブラックを含有させていないものに変更をした例であって、実施例14〜15は光透過率が70%の樹脂スクリーン紗を使用した例であり、参考例7、8は光透過率が40%に満たない樹脂スクリーン紗を使用した例であるが、参考例7、8はレーザー製版すらできなかったことから、実施例で使用した樹脂スクリーンの効果は歴然としている。
2 樹脂スクリーン紗
3 樹脂塗膜
4 樹脂スクリーン印刷版
5 レーザ光
6 開口部
7 ポリマーフィルム
Claims (17)
- 樹脂スクリーン紗と、前記樹脂スクリーン紗にカーボンブラックを含有する2液硬化型樹脂組成物を塗布することにより形成された樹脂塗膜とを有することを特徴とするレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版。
- ポリマーフィルムが、カーボンブラックを含有する2液硬化型樹脂組成物を樹脂スクリーン紗に塗布することにより形成された樹脂塗膜上に積層されてなることを特徴とするレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版。
- ポリマーフィルムが、カーボンブラックを含有する2液硬化型樹脂組成物を樹脂スクリーン紗に塗布することにより形成された樹脂塗膜上に積層されてなるレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版において、ポリマーフィルムが、両面、あるいは積層される樹脂塗膜側の片面を表面処理されたものであることを特徴とするレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版。
- ポリマーフィルムの表面処理が、プライマーを塗布することによる表面処理および/または電離線照射による表面処理であることを特徴とする請求項3に記載のレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版。
- ポリマーフィルムがカーボンブラックを含有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版。
- 樹脂スクリーン紗の波長400〜500nmの光に対する光透過率が40%以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版。
- 2液硬化型樹脂組成物のカーボンブラックの含有量が0.5〜20重量%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版。
- 2液硬化型樹脂組成物が、イソシアネート化合物と水酸基含有化合物とを含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版。
- 水酸基含有化合物が、ポリエステルポリオールであることを特徴とする請求項8に記載のレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版。
- 樹脂スクリーン紗がナイロンまたはポリエステルからなるスクリーン紗であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版。
- 樹脂スクリーン紗にカーボンブラックを含有する2液硬化型樹脂組成物を塗布することにより、樹脂スクリーン紗に樹脂塗膜を形成することを特徴とするレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版の製造方法。
- ポリマーフィルムを、カーボンブラックを含有する2液硬化型樹脂組成物により樹脂スクリーン紗に接着させることにより、ポリマーフィルム、前記2液硬化型樹脂組成物からなる樹脂塗膜および樹脂スクリーン紗を有するレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版を製造する、レーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版の製造方法。
- ポリマーフィルムを、カーボンブラックを含有する2液硬化型樹脂組成物により樹脂スクリーン紗に接着させることにより、ポリマーフィルム、前記2液硬化型樹脂組成物からなる樹脂塗膜および樹脂スクリーン紗を有するレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版を製造する、レーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版の製造方法において、ポリマーフィルムが、両面、あるいは樹脂塗膜側の片面を表面処理されたものを使用することを特徴とするレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版の製造方法。
- ポリマーフィルムは、樹脂スクリーン紗に前記2液硬化型樹脂組成物を塗布することにより樹脂塗膜を形成した後、該2液硬化型樹脂組成物が硬化する前に前記樹脂塗膜上に適用され、貼付されることを特徴とする請求項12または13に記載のレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版の製造方法。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の樹脂スクリーン印刷用版をレーザ光で照射することにより樹脂塗膜、又はポリマーフィルムおよび樹脂塗膜に所定パターンの開口を形成することを特徴とするスクリーン印刷版の製造方法。
- ポリマーフィルムが、樹脂塗膜上に積層されてなるレーザ製版用樹脂スクリーン印刷用版に対する所定パターンの開口の形成に際し、レーザ光による照射がポリマーフィルム側から行われることを特徴とする請求項15に記載のスクリーン印刷版の製造方法。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の樹脂スクリーン印刷用版にレーザ光を照射することにより樹脂塗膜、又はポリマーフィルムおよび樹脂塗膜に所定パターンの開口を形成してなる樹脂スクリーン印刷版。
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