JP3889340B2 - 孔版印刷用原紙、製版方法及び孔版印刷方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔版印刷用原紙、その原紙から孔版印刷用の製版物を得る製版方法およびその製版物を用いる孔版印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、孔版印刷用の原紙(孔版原紙)は、赤外線照射またはサーマルヘッドによって穿孔される感熱孔版用原紙が知られており、熱可塑性プラスチックフィルムと多孔性薄葉紙とを、接着剤にて貼り合わせたものが一般に用いられている。
また感熱孔版原紙を用いた孔版印刷装置としては、主に輪転式孔版印刷装置および簡易押圧式孔版印刷装置が知られている。
これらの印刷装置では、印刷画像の画線部に対応してフィルムに空けられた孔を通して、孔版原紙の薄葉紙側からインキが押し出され、印刷用紙に転移することにより印刷が行われる。
【0003】
従来の孔版印刷システムにおいては、インキが印刷用紙に浸透するのに時間がかかるため、インキ乾燥性の点で改良が求められていた。
すなわち、印刷用紙にインキがなかなか浸透しないため、印刷直後の印刷物に触れると指等を汚したり、多色印刷の際の2色目以降の印刷や両面印刷における裏面の印刷を続けて行うと、乾燥が不充分な印刷用紙上のインキが印刷機のゴムロール等に転移し、さらにそのインキが次の印刷用紙に再転移することで印刷物を汚したりするという問題があった。それ故、乾燥を充分に行うため、次工程に移るまでに長時間(たとえば10〜20分程度)待たなければならないという問題があった。
【0004】
ここで、インキの乾燥性を高めるためには、低粘度のインキを使用して印刷用紙へのインキの浸透性を高めることが有効である。
しかし、低粘度インキを使用した場合でも、インキ転移量が過剰であるとやはり乾燥性は悪化する。そのため、従来の孔版印刷システムにおいて、低粘度インキを使用する場合は、インキ転移量を制御するために、少なくとも穿孔径は20μm以下にする必要がある。
しかし、上記のように穿孔径を小さくした場合には、穿孔するドット密度を上げ、画線部がかすれないようにするために、サーマルヘッドの発熱素子密度(解像度)を上げる必要がある。これは、サーマルヘッドのコストアップの他、サーマルヘッドの耐久性確保、歩留まり向上、感熱孔版原紙のフィルム感度増加等の周辺技術の著しいレベル向上を要する。
上記課題を解決するために、予めサブミクロン単位の微小な連続気孔を形成した微多孔プラスチックシート(以下、微多孔シートと略す。)を用いて、非画線部に対応する孔を閉塞することによりインキ不通過部分を形成させる孔版原紙および印刷方法が本発明者らによって提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−002140号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来の微多孔シートは、その製造工程が複雑であり、かつシートの微孔形成に時間がかかるため、製膜速度が非常に遅く生産性が劣るため、経済性が悪いという問題があった。
さらに従来の微多孔シートは、その製膜時に延伸工程が入るため、加熱により熱収縮しやすい性質を持っているため、製版時のサーマルヘッドによる加熱により、微多孔シートが必要以上に熱変形してしまい、製版時の寸法再現性が劣るという問題があった。
このように、孔版印刷において、画線部がかすれない等の画像性と、即乾燥性とを、同時に満足するのは困難であった。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、孔版印刷におけるインキ乾燥性を高めるため、印刷用紙への浸透性の高い低粘度のインキを用いた場合のインキ転移量を適正量に抑制し、かつ製造工程が簡易であり経済性に優れ、かつ製版時の熱変形を抑制して寸法再現性に優れる孔版印刷用原紙、この原紙を用いた孔版印刷用原紙の製版方法およびこの製版方法で製版した製版物を使用する画像性に優れた孔版印刷方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本出願者らは、上記問題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、孔版印刷用原紙として、孔版印刷用原紙として多孔性支持体の一方の面上に多孔性樹脂膜を形成したものを用い、さらに、多孔性支持体および多孔性樹脂膜の透気度を規定することで、簡易な製造方法にて、0.001〜1Pa・sの低粘度インキを用いた場合にインキの転移量を適正量に制御でき、製版時の熱変形を抑制し、かつ製版不良を抑制できる孔版印刷用原紙、その製版方法および孔版印刷方法を得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
すなわち、本発明の孔版印刷用原紙は、粘度が0.001〜1Pa・sである低粘度インキを用いた低粘度インキ用の孔版印刷用原紙であって、多孔性支持体の一方の面上に、多孔性樹脂膜を形成した構成からなり、多孔性支持体および多孔性樹脂膜の透気度が、下記の範囲にあることを特徴とする。
多孔性支持体の透気度 : 90s/100cc以下
多孔性樹脂膜の透気度 : 600s/100cc以下
【0010】
特に、上記の各透気度が、下記関係式を満たすことが好ましい。
多孔性支持体の透気度≦多孔性樹脂膜の透気度
さらに、上記多孔性樹脂膜が実質的に熱可塑性樹脂からなること、多孔性樹脂膜の表面に離型層が設けられていること、多孔性樹脂膜の平均孔径が20μm以下であること、多孔性樹脂膜が帯電防止剤を含んでいることがそれぞれ好ましい。
【0011】
また、本発明の孔版印刷用原紙の製版方法は、上記孔版印刷用原紙の多孔性樹脂膜の孔を閉塞させてインキ非通過部を形成することを特徴とし、前記孔を閉塞させるのは熱溶融によるのが好ましい。
【0012】
本発明の孔版印刷用原紙によれば、印刷用紙への浸透速度が速い低粘度のインキの通過量を適正に制御して印刷できる。すなわち、本発明の孔版印刷方法は、上記製版方法により得られた孔版印刷用の製版物(製版された孔版印刷用原紙)から、粘度0.001〜1Pa・sのインキを用いて印刷することを特徴とする。
これにより、従来のインキ(粘度2〜10Pa・s)に比べて、印刷物におけるインキの乾燥性を格段に高めることができる。また、インキの転移量が絞られているので、印刷物のインキによる滲み等も発生しない。
【0013】
また、本発明の孔版印刷用原紙は、多孔性支持体の一方の面上に多孔性樹脂膜を形成させるだけで非常に簡易に製造される。微多孔シートの製造方法のように複雑かつ製膜速度が遅くなることはなく、また、従来の孔版印刷用原紙のような、多孔性支持体とプラスチックフィルムとの貼り合わせ工程を必要としないため、ウェブ切れやシワの発生がなく、生産性が格段に良好となるため、非常に経済的である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明における孔版印刷用原紙は、多孔性支持体の一方の面上に多孔性樹脂膜を形成させた構成である。
【0015】
多孔性樹脂膜のベース材となる多孔性支持体は、孔版印刷用原紙の製版時の熱変形を実質発生させないために、優れた熱寸法安定性を有することが好ましい。本発明に用いられる多孔性支持体としては、例えばセルロースを主成分とする薄葉紙、あるいは塗工紙等の紙類や、ポリエステル繊維等の合成繊維を混抄した抄造紙類、あるいは織布、不織布等の布類等が好ましい。多孔性支持体の坪量は特に制限されず、材質にもよるが、40〜170g/m2の範囲とするのが好ましい。
【0016】
本発明における多孔性樹脂膜に使用可能な樹脂としては、例えば、種々の分子量およびケン化度のポリビニルアルコールおよびその誘導体、メトキシセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、およびエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリル酸アミド−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド−アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、ポリアクリルアミドおよびその誘導体、ポリエチレングリコール等の水溶性樹脂;並びに、ポリエチレン等のポリオレフィン類、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ウレタン−アクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体(SBRラテックス)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBRラテックス)、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体(MBRラテックス)、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル−スチレン共重合体、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル系共重合体、ポリ塩化ビニリデン等の水分散型樹脂;等が例示されるが、これらに限定されるものではない。これらの樹脂は、必要に応じて、単独でまたは2種類以上混合して使用しても構わない。さらに、孔版印刷用原紙に使用される各種助剤を適宜添加しても良い。
【0017】
本発明の多孔性樹脂膜は、サーマルヘッド等による熱溶融を可能とするために、実質的に熱可塑性樹脂からなるのが好ましい。すなわち、多孔性樹脂膜は、熱可塑性樹脂に、他の樹脂類等を熱溶融性やインキ通過性を妨げない程度に含むのが好ましい。熱可塑性樹脂は、多孔性樹脂膜の孔を熱で閉塞できれば特に制限はなく、特に、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン等が好ましい。
【0018】
なお、熱可塑性樹脂の軟化点(軟化温度)が高すぎると、例えば熱溶融による製版時にサーマルヘッドを使用する場合、サーマルヘッドの発熱温度を高くするためにサーマルヘッドへの投入エネルギーを大きくする必要があり、これによってサーマルヘッドの耐久性に問題が生ずる場合があるので、軟化点は、熱溶融が実用上可能であるように、求める性能によって適宜調整すればよい。
【0019】
本発明においては、印刷用紙への浸透速度が速い低粘度インキの通過量を適正に制御するために、多孔性支持体および多孔性樹脂膜の透気度が、下記の状態にあることを特徴とする。
多孔性支持体の透気度 : 90s/100cc以下
多孔性樹脂膜の透気度 : 600s/100cc以下
なお、本発明において、透気度は、ガーレー式デンソメータ(JIS P 8117準拠)で測定される。
多孔性支持体の透気度が90s/100ccよりも大きい場合は、多孔性支持体をインキが通過しにくいので、連続印刷を行う際に、印刷用紙に接する多孔性樹脂膜へのインキ供給が不足して、ベタ均一性や細字再現性が悪化する、という不具合がある。一方、多孔性支持体の透気度の下限は、過剰なインキ転移を防ぐため、1s/100cc以上が好ましい。
また、多孔性樹脂膜の透気度が600s/100ccよりも大きい場合は、やはり多孔性樹脂膜をインキが通過しにくいので、連続印刷を行う際にベタ均一性や細字再現性が劣る不具合がある。多孔性樹脂膜の透気度の下限は、過剰なインキ転移を防ぐため、1s/100cc以上が好ましい。
【0020】
さらに、多孔性樹脂膜の透気度の値が、多孔性支持体の透気度よりも小さい場合は、多孔性樹脂膜へのインキ供給量が不足し、印刷用紙へのインキ転移量が減るので、印刷物のカスレや白点が発生する傾向があるので、より好ましくは多孔性樹脂膜の透気度は、多孔性支持体の透気度よりも同等以上とするのが良い。
すなわち、各透気度が下記関係式を満足することが好ましい。
多孔性支持体の透気度 ≦ 多孔性樹脂膜の透気度
【0021】
多孔性樹脂膜の断面の構造を走査型電子顕微鏡で観察すると、多孔性樹脂膜の気孔は、多孔性樹脂膜の一方の面から他方の面へと連通する連通孔を形成している。この構造によりインキが浸透・通過するため、多孔性樹脂膜は、本発明の孔版印刷用原紙に使用することができる。
【0022】
本発明において、多孔性樹脂膜は、前記の樹脂を主成分として含む混合液(以下、樹脂混合液という。)を多孔性支持体の一方の表面に塗工し、樹脂混合液に形成された多数の微細気泡を含有する状態で乾燥することによって得ることができる。
【0023】
気泡を形成、含有させる方法や設備、および塗工方法には特に制限はない。多孔性樹脂膜を多孔性支持体上に形成する方法としては、例えば、次のような方法が挙げられる。
(1)泡沫を包含する樹脂混合液を多孔性支持体上に塗布し、塗布中あるいは塗布後に気体を発生させて気孔を形成する方法、あるいは(2)互いに接することにより、気体が発生する2種以上の成分のうち、少なくとも1種を多孔性支持体に予め塗工しておき、この塗工面に他の成分を含む樹脂混合液を塗工し、発泡皮膜化させる方法、あるいは(3)1気圧より高い気圧下で気体を溶解せしめた樹脂混合液を常圧下で多孔性支持体に塗布し、発泡させて気孔を形成する方法、あるいは(4)樹脂混合液に機械的攪拌を施してこれに多数の気泡を形成、分散させた気泡含有樹脂混合液を、多孔性支持体に塗布し、これを乾燥することにより形成される。
これら(1)〜(4)の何れの方法でも良いが、本発明においては(4)の方法が最も好ましい。なお、前記樹脂混合液中には、必要に応じて公知の顔料、粘度調整剤、分散剤、染色剤、耐水化剤、潤滑剤、架橋剤、可塑剤等を添加することができる。
【0024】
多孔性支持体上の多孔性樹脂膜の塗工量は、多孔性支持体の一方の面上に、乾燥重量で5〜40g/m2の範囲とするのが好ましく、より好ましくは10〜30g/m2である。
塗工量が5g/m2より少ない場合は、多孔性支持体の表面粗さを十分に被覆するのが困難なため、適正な平滑性を持った表面の孔版印刷用原紙が得られない傾向がある。塗工量が40g/m2を超えるような場合は、多孔性樹脂膜の厚さが過大となり、インキ通過性不良になる傾向がある。さらには多孔性樹脂膜内の結合強度が低下して、通常の取り扱いにおいて傷や塗工層剥離が発生しやすく、十分な強度を得られない傾向がある。よって多孔性樹脂膜の塗工量は、それらの要求性能により適宜設定すればよい。
【0025】
また多孔性樹脂膜の密度(以下、塗工層密度という。)は、0.1〜0.8g/cm3が好ましく、より好ましくは0.2〜0.6g/cm3である。密度が0.1g/cm3より低いと、多孔性樹脂膜の表面強度が不十分となることがある。0.8g/cm3より高いと、多孔性樹脂膜内部の空隙不足によりインキの浸透・通過が不十分となることがある。
【0026】
なお、塗工層密度は、下記式により算出できる。
塗工層密度(g/cm3)=(A/B)
ただし、
A(g/m2)=孔版印刷用原紙の坪量(g/m2)−多孔性支持体の坪量(g/m2)
B(μm) =孔版印刷用原紙の紙厚(μm)−多孔性支持体の紙厚(μm)
【0027】
また気泡を含有する樹脂含有液の気泡含有状態にも特に制限はないが、好ましくは、気泡含有液の原液に対する体積比(以下、発泡倍率という。)が1倍〜10倍であることが好ましく、より好ましくは1倍〜5倍である。
ここで発泡倍率は、気泡含有樹脂混合液中の気泡含有率を示す尺度であり、発泡倍率が大きくなると、気泡を構成する樹脂膜(壁)の厚さが薄くなることを意味している。
また、同じ発泡倍率である場合には、発泡前の樹脂含有混合液の固形分の濃度が低いほど、樹脂膜が薄くなることを意味している。
このように、樹脂膜が薄くなると、得られる多孔性樹脂膜の強度を十分なレベルに維持することが困難になることがあり、発泡倍率は要求性能により適宜設定すればよい。
【0028】
本発明において、多孔性樹脂膜の平均孔径は20μm以下であることが望ましく、より好ましくは10μm以下である。
平均孔径が20μmを超えると、熱溶融等による製版時に、孔が大きすぎて閉塞しきれない部分が一部に生じ始め、そこからインキが通過して印刷物に転移してしまう傾向があるので、印刷物の白地になるべき部分にピンホール状にインキが転移するため、好ましくない。一方、一般に1μm未満の平均孔径を得るのは製造上困難なため、1μm以上が好ましい。
なお気孔の孔径は、その一部を走査型電子顕微鏡等で撮影し、画像解析装置で計測して平均値(平均孔径)を得ることができる。
【0029】
気孔の大きさは、気泡形成・分散処理前の樹脂混合液の組成、すなわち材料の種類や配合比率、あるいは前記の発泡倍率等の発泡条件、塗工方式や塗工条件など、種々の要因によって影響されるが、その要求性能に応じて適宜条件を設定すればよい。
なお、多孔性樹脂膜の表面の気孔の大きさは、機械的攪拌によって得た気泡含有樹脂混合液中の気泡の大きさが小さいほど、塗工および乾燥後の多孔性樹脂膜表面の気孔も小さくなる。
【0030】
本発明において、樹脂混合液に気泡を形成し分散させる発泡方法としては特に制限はないが、例えば遊星運動をしつつ回転する攪拌翼を有するいわゆる製菓用の発泡機、あるいは一般に乳化分散等に利用されているホモミキサー、カウレスディゾルバー等の攪拌機、あるいは密閉系内に空気と樹脂含有混合液の混合物とを連続的に送入しながら機械的に攪拌を施し、空気を微細な気泡に分散、混合できる装置(例えば米国ガストンカウンティー社製、オランダのストーク社製)等の連続発泡機を用いることができる。
【0031】
また、樹脂混合液には、機械的攪拌設備の性能を補ってより高い気泡含有状態を得る目的、あるいは気泡含有樹脂混合液中の気泡の安定性を向上する等の目的で、整泡剤、発泡剤と称される広範な界面活性材料の中から適宜選択して配合することが可能である。
このような界面活性剤としては、高級脂肪酸、高級脂肪酸変性物、高級脂肪酸のアルカリ塩等が、特に樹脂混合液の発泡性を高める効果や、分散、含有させた気泡の安定性向上効果が高く、使用することが可能である。
これらの選定に特に制限はないが、樹脂混合液の流動性や塗工作業性を考慮して、適宜選定すればよい。
また前記の整泡剤や発泡剤などのような界面活性剤の使用量は、例えば水分散型樹脂混合液の固形分100重量部に対して、界面活性剤固形分0〜30重量部であることが好ましく、より好ましくは1〜20重量部である。界面活性剤の添加量が30重量部を超えて多量になっても、その効果は飽和し、かえって経済的に不利になることが多い。
【0032】
多孔性樹脂膜を多孔性支持体上に形成するための塗工方式としては、メイヤーバー方式、グラビアロール方式、ロール方式、リバースロール方式、ブレード方式、ナイフ方式、エアーナイフ方式、押し出し方式、キャスト方式等の既知の方法から、任意に選定することができる。
【0033】
本発明における多孔性樹脂膜は、上記した塗工方法により多孔性支持体の一方の面上に均一に塗工した後、乾燥させて得ることができる。この段階でも表面平滑性が高い状態にあるが、さらに表面平滑性を上げるため、この多孔性樹脂膜に仕上げ処理を施してもよい。仕上げ処理の装置は、例えば金属製ロール2段以上で構成されるマシンカレンダー、または金属製ロールおよび樹脂製ロール、あるいは金属製ロールとコットン製ロールなどを適宜組み合わせて構成されるスーパーカレンダー等が挙げられる。
ただし、過度の圧力下で前記平滑仕上げ処理を施すと、多孔性樹脂膜が緻密化が生じて、表面の気孔の変形や破壊が起こるため、インキの浸透・通過ができなくなることもある。従って、前記の平滑仕上げ処理の処理条件は、要求性能により適宜選定すればよい。
【0034】
本発明の、多孔性支持体上に多孔性樹脂膜が形成されている孔版印刷用原紙の厚みは、5〜200μmが好ましく、より好ましくは15〜150μm、さらに好ましくは30〜100μmである。
孔版印刷用原紙の厚みが200μmを超えると、インキ通過性が悪化して十分なベタ均一性を得られなくなる傾向がある。また、孔版印刷用原紙のコシが強くなりすぎて製版時のサーマルヘッド等の加熱手段との接触性や操作性が低下する傾向がある。一方、孔版印刷用原紙の厚みが5μm未満であると、孔版印刷用原紙の搬送等に必要な強度が確保できず、孔版印刷用原紙にシワや折れが発生する傾向があるため、実用性に乏しい。
【0035】
本発明の孔版印刷用原紙の多孔性樹脂膜は、静電気による搬送不良を防止するために帯電防止剤を含んでいるのが好ましい。帯電防止剤としては、インキの通過を妨げない限り、公知である種々の帯電防止剤を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
帯電防止剤は、多孔性樹脂膜内に含まれるように多孔性樹脂膜用の樹脂混合液に配合してもよいし、多孔性支持体への多孔性樹脂膜の塗工後、多孔性樹脂膜表面に塗布してもよい。塗布方法は特に限定されず、たとえば水やアルコールなどの溶剤で希釈して、スプレー、浸漬、刷毛、ロールコーター等を用いて塗布した後、乾燥すればよい。帯電防止剤の含有量または塗布量は特に限定されず、添加目的が十分に達せられると共にインキ通過性を阻害しない範囲で、任意に設定されうる。
【0036】
本発明の孔版印刷用原紙は、サーマルヘッドの発熱素子を腐蝕・破損させる物質、例えばハロゲンイオンやアルカリ金属イオン等、の総含有量を700ppm以下にすることが好ましい。
【0037】
さらに本発明の孔版印刷用原紙における、多孔性樹脂膜表面には、溶融した多孔性樹脂がサーマルヘッド等に融着しないように、離型剤を含む離型層が設けられているのが好ましい。
離型剤として、シリコーン系、フッ素系、ワックス系、または活性剤系の1種または2種以上からなる離型剤や、シリコーンリン酸エステル等が挙げられる。多孔性樹脂膜表面への離型層の形成方法は特に限定されず、たとえば、離型剤を含む成分を任意の溶剤に分散または溶解させ、ロールコーター、グラビアコーター、リバースコーター、バーコーター等を用いて塗工してから、溶剤を蒸発させればよい。
形成される離型層の塗工量は、インキ通過性を阻害せずかつ十分な離型性が得られるよう、0.001〜0.5g/m2程度であることが好ましい。
上記のような離型剤を含む離型層は、さらに、上述した帯電防止剤や、バインダー樹脂、熱溶融性物質などを、本発明の目的を損なわない範囲で適宜含んでいてもよい。
【0038】
本発明の孔版印刷用原紙の製版方法は、所望の印刷画像の非画線部に対応して、本発明の孔版印刷用原紙の多孔性樹脂膜の孔を閉塞させてインキ非浸出部を形成することを特徴とする。
孔を閉塞させる方法としては、特に限定されず、例えば熱溶融による方法、樹脂またはワックスを転写させる方法、光硬化性液体を塗布または含浸させた後、その液体を硬化させて孔を塞ぐ方法等が挙げられるが、本発明においては、熱溶融による方法が最も好ましい。
【0039】
さらに、上記の熱溶融の方法は、サーマルヘッド、電磁波(レーザー光等)照射等の加熱手段によるのが好ましい。
なお、上記のサーマルヘッドとしては、ラインタイプのサーマルヘッドでもよいし、シリアルタイプのサーマルヘッドでもかまわない。サーマルヘッドの抵抗体は、主にスパッタリングにて形成された薄膜サーマルヘッドでもよいし、厚膜印刷法にて形成された厚膜サーマルヘッドでもよい。
【0040】
図1に、本発明の製版方法の一例として、本発明の孔版印刷用原紙を、サーマルヘッドによる熱溶融により製版している状態を模式的に示す。
孔版印刷用原紙1は、任意の送りローラ(図示せず)によりサーマルヘッド2とプラテンローラ3とから構成される画像形成部に送られる。ここで、孔版印刷用原紙1は、サーマルヘッド2への融着が生じないように、離型層6を備えている。
そして、サーマルヘッド2の発熱素子4が、画像信号に基づき発熱することにより、孔版印刷用原紙1の表面(製版面)が溶融され、孔版印刷用原紙の多孔性樹脂膜の孔が閉塞された閉塞部(非画線部)5が設けられる。
【0041】
以上のようにして得られた、製版された孔版印刷用原紙(以下、孔版印刷用の製版物という。)の製版面(多孔性樹脂膜面)を印刷用紙と重ね、反対側である非製版面(多孔性支持体側)からインキを供給すると、製版面の非製版部の孔(閉塞されておらず、画線部に相当する。)からインキがしみ出し、印刷用紙に転移して孔版印刷が行われる。
なお、上記孔版印刷用の製版物において、非画線部における孔は、インキの浸出を妨げるために、少なくとも製版面において閉塞されて、製版物の一方の面から他方の面に貫通しない孔となっていればよい。
【0042】
本発明の孔版印刷方法は、上記孔版印刷用の製版物から、粘度が0.001〜1Pa・sのインキを用いて孔版印刷することを特徴とする。粘度1Pa・sを超えるインキを用いた場合、多孔性樹脂膜においてインキが通過出来ない部分が生じることにより、印刷物のベタ部に白点が多発したり、細字部にてカスレが生じて文字の判読が出来なかったりするので、好ましくない。
また、粘度が0.001Pa・s未満のインキは、インキとして製造するのは非常に困難であったり、印刷装置内にてインキ漏れ等の不具合が顕著に生じたりするため、好ましくない。
【0043】
インキの着色剤は、顔料でも染料でも良いが、多孔性樹脂膜の平均孔径によっては顔料では目詰まりを起こす恐れがあり、その場合は染料を使用することが好ましい。
その他、インキのビヒクル、添加剤などの成分は特に限定されることはなく、また、特に周知のW/O型孔版印刷用エマルションインキに限定されることもなく、たとえばインキジェットやスタンプ用の水性あるいは油性インキなどを用いることができる。
【0044】
なお、インキの製版物への供給方法は、例えばインキ含浸可能な連続気泡を有する材質(たとえば、天然ゴム、合成ゴム系のスポンジゴムや合成樹脂発泡体等)にインキを含浸させ、これを前記製版物の非製版面(多孔性支持体面)と重ね、次に製版面と印刷用紙を合わせ、押圧することで印刷用紙にインキが転移して孔版印刷を行なうことが出来るが、特に限定されることはない。
具体的な印刷方法は特に限定されないが、周知の輪転式孔版印刷装置の印刷ドラムに製版物を巻装し、印刷ドラム内部からインキを供給して連続印刷を行ってもよいし、家庭用の簡易孔版印刷装置を用いて押圧印刷してもよい。
【0045】
【実施例】
以下に、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明の技術思想を逸脱しない限り、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。例えば、サーマルヘッドの解像度や種類は、本文記載の解像度や種類以外でも構わないし、離型剤等の各材料の種類や処方も、本文記載の種類や処方以外でも構わない。
なお、例中に記載した測定および評価は、下記の方法で行った。
【0046】
(1)サーマルヘッド製版方法
まず、各実施例及び比較例で作製した孔版印刷用原紙(以下、原紙と略す。)の、サーマルヘッドとの接触面すなわち多孔性樹脂膜面に、ポリエーテル変性シリコーンオイル(TSF400、GE東芝シリコーン株式会社製品名)5重量部およびメタノール95重量部からなる離型剤溶液をワイヤーバーで塗布し、乾燥重量0.1g/m2の離型層を形成した。
次に上記の離型層付き各原紙を、多孔性樹脂膜に熱がかかった部分の孔を塞いで非印字部とする方法で、サーマルヘッド製版して製版物を得た。
なお、上記製版装置は、任意のサーマルヘッドが装着可能であり、サーマルヘッド駆動条件や製版圧条件等を任意に設定可能な製版装置を用い、解像度300dpiの熱転写印字用サーマルヘッドにて製版を行った。また、印刷原稿は6〜16ポイントの文字部分とベタ部分とが混在した印字率25%の原稿とした。
【0047】
(2)孔閉塞性の評価
上記(1)で得られた製版物について、孔の閉塞度合いをSEMにて観察して、下記の基準で評価した。
○ :孔が完全に塞がれており、使用可能
△ :孔が僅かに塞いでいない部分もあるが、実用上使用可能
× :孔が塞いでいない部分が多く、熱がかかっていない非印字部を経てピンホール状にインキが印刷用紙に転移するため、使用不可能
【0048】
(3)製版による原紙の熱変形(寸法変化)
上記(1)による製版前後の各原紙の寸法変化率(%)を、次式によって求めた。
〔(製版前の寸法)−(製版後の寸法)〕×100/(製版前の寸法)(%)
寸法変化に関する下記の基準により、使用可否の判断を行った。
○ :寸法変化率が0.2%未満であり、使用可能
△ :寸法変化率が0.2〜0.6%未満であり、実用上使用可能
× :寸法変化率が0.6%以上であり、使用不可
【0049】
(4)印刷方法
上記(1)により製版された各製版物を、孔版印刷装置(理想科学工業株式会社製商品名プリントゴッコPG−11)用のマスターの枠に枠貼りし、さらに同装置にセットした。次いで、連続気泡スポンジ(「ルビーセル」トーヨーポリマー株式会社製品名)に、表面張力3.2×10−2N/m、粘度3.2×10−3Pa・sの水性染料インキ(セイコーエプソン株式会社製IJプリンタ用インキ:型番IC1−BK05)や、後述する粘度が異なる試作水性染料インキを含浸させたものをインキ含侵体として使用し、孔版印刷を行った。
【0050】
(5)ベタ均一性、細字再現性、インキ乾燥性の評価
上記(4)の印刷方法にて得られた印刷物の、ベタ均一性、細字再現性およびインキ乾燥性を、下記の基準により使用可否の判断を行った。
(ベタ均一性:印刷物のベタ部分の目視評価)
○ :インキ通過性が良好で、ベタが均一に出ており使用可能
△ :ベタに若干の濃度ムラやインキ不通過部による白点があるが、実用上使用可能
× :インキ通過性が悪く、ベタの濃度ムラや白点が目立ち使用不可
(細字再現性:印刷物の文字部分の目視評価)
○ :文字のインキ転移像に滲みもなくシャープであり使用可能
△ :わずかな滲み、またはかすれがあるが、実用上使用可能
× :滲み、またはかすれが目立ち、文字として判読出来ず使用不可
(インキ乾燥性:印刷物のベタ部分を指で擦り、擦れ度合いを目視評価)
○ :擦れが生じず、印刷物が汚れず使用可能
△ :若干の擦れが生じ、印刷物も若干汚れるが、実用上問題なく使用可能
× :擦れが生じ、印刷物の汚れが目立ち、使用不可
【0051】
(6)透気度
JIS P8117に準拠し、東洋精機社製B型ガーレー式デンソメーターを用い、標線目盛り0〜100まで要する時間をストップウオッチで測定した。
なお、多孔性樹脂膜の透気度は、作製した各原紙の透気度から、原紙の作製に使用した多孔性支持体の透気度を差し引いて、計算によって求めた。
多孔性樹脂膜の透気度=孔版印刷用原紙の透気度−多孔性支持体の透気度
【0052】
(7)平均孔径
各原紙の多孔性樹脂膜の表面を、走査型電子顕微鏡(SEM)にて撮影し、最表面にある孔について、孔径を測定した。各原紙において、100個ずつの孔径を測定し、それを平均したものを多孔性樹脂膜の平均孔径の値とした。
【0053】
(実施例1)
(樹脂混合液処方)
樹脂:水性ポリウレタン樹脂(アデカボンタイターHUX−401、旭電化工業社製品名) 100重量部
整泡剤:高級脂肪酸系(SNフォーム200、サンノプコ社製品名) 5重量部
増粘剤:カルボキシメチルセルロール(AGガム、第一工業製薬社製品名) 5重量部
【0054】
前記樹脂混合液を、攪拌機(ケンミックスアイコーPRO、愛工舎製作所社製品名)を使用して、攪拌速度500rpmで25分間発泡処理を行い、発泡倍率7.0倍の気泡含有樹脂混合液を調製した。調製後、直ちに坪量52g/m2の上質紙の一方の面上にアプリケーターバーを用いて、塗工量15g/m2となるように塗工および乾燥し、多孔性樹脂膜を形成して感熱孔版印刷用原紙を得た。
得られた原紙の多孔性樹脂膜の平均孔径は1.0μm、塗工層密度は0.14g/cm3であり、さらに各物性について表1に示した。
【0055】
【表1】
【0056】
得られた原紙に、(1)で上述したように離型層を塗布した後、サーマルヘッドによる製版を行い、さらに粘度が0.0032Pa・sの水性染料インキ(セイコーエプソン株式会社製IJプリンタ用インキ:型番IC1−BK05)を使用して印刷を行った。
その結果、表1に示すように、孔閉塞性、製版による原紙の熱変形、およびインキ乾燥性は非常に良好であり、ベタ均一性および細字再現性は実用上使用可能であるという結果が得られた。
【0057】
(実施例2)
実施例1と同一組成の樹脂混合液を、同じ攪拌機を使用して、攪拌速度500rpmで1分間発泡処理を行い、発泡倍率1.1倍の気泡含有樹脂混合液を調製した。調製後、直ちに坪量52g/m2の上質紙の表面上にアプリケーターバーを用いて、塗工量15g/m2となるように塗工および乾燥し、多孔性樹脂膜を形成して感熱孔版印刷用原紙を得た。
得られた原紙の多孔性樹脂膜の平均孔径は5.2μm、塗工層密度は0.39g/cm3であり、さらに各物性について表1に示した。
得られた原紙に、実施例1と同様に、離型層を塗布した後、サーマルヘッドによる製版を行い、印刷を行った。
その結果、表1に示すように、孔閉塞性、製版による原紙の熱変形、ベタ均一性、細字再現性、およびインキ乾燥性は、全て非常に良好であるという結果が得られた。
【0058】
(実施例3)
実施例1と同一組成の樹脂混合液を、同じ攪拌機を使用して、攪拌速度500rpmで1分間発泡処理を行い、発泡倍率2.5倍の気泡含有樹脂混合液を調製した。調製後、直ちに坪量52g/m2の上質紙の表面上にアプリケーターバーを用いて、塗工量15g/m2となるように塗工および乾燥し、多孔性樹脂膜を形成して感熱孔版印刷用原紙を得た。
得られた原紙の多孔性樹脂膜の平均孔径は10.5μm、塗工層密度は0.39g/cm3であり、さらに各物性について表1に示した。
得られた原紙に、実施例1と同様に、離型層を塗布した後、サーマルヘッドによる製版を行い、印刷を行った。
その結果、表1に示すように、孔閉塞性、製版による原紙の熱変形、ベタ均一性、細字再現性、およびインキ乾燥性は、全て非常に良好であるという結果が得られた。
【0059】
(実施例4)
実施例1と同一組成の樹脂混合液を、同じ攪拌機を使用して、攪拌速度500rpmで30秒間発泡処理を行い、発泡倍率1.2倍の気泡含有樹脂混合液を調製した。調製後、直ちに坪量52g/m2の上質紙の表面上にアプリケーターバーを用いて、塗工量15g/m2となるように塗工および乾燥し、多孔性樹脂膜を形成して感熱孔版印刷用原紙を得た。
得られた原紙の多孔性樹脂膜の平均孔径は20.8μm、塗工層密度は0.65g/cm3であり、さらに各物性について表1に示した。
得られた原紙に、実施例1と同様に、離型層を塗布した後、サーマルヘッドによる製版を行い、印刷を行った。
その結果、表1に示すように、製版による原紙の熱変形、およびベタ均一性は非常に良好であり、孔閉塞性、細字再現性、およびインキ乾燥性は、実用上使用可能であるという結果が得られた。
【0060】
(実施例5)
実施例1にて、坪量157g/m2の上質紙の表面上に気泡含有樹脂混合液を塗工した以外は、全て実施例1と同一の条件で感熱孔版印刷用原紙を得た。
得られた原紙の多孔性樹脂膜の平均孔径は1.0μm、塗工層密度は0.14g/cm3であり、さらに各物性について表1に示した。
得られた原紙に、実施例1と同様に、離型層を塗布した後、サーマルヘッドによる製版を行い、印刷を行った。
その結果、表1に示すように、孔閉塞性、製版による原紙の熱変形、およびインキ乾燥性は非常に良好であり、ベタ均一性および細字再現性は、実用上使用可能であるという結果が得られた。
【0061】
(実施例6)
(樹脂混合液処方)
樹脂:塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(ビニブラン240、日信化学工業社製品名)
100重量部
整泡剤:高級脂肪酸系(SNフォーム200、サンノプコ社製品名) 5重量部
増粘剤:カルボキシメチルセルロール(AGガム、第一工業製薬社製品名) 2重量部
前記樹脂混合液を、攪拌機(ケンミックスアイコーPRO、愛工舎製作所社製品名)を使用して、攪拌速度500rpmで1分間発泡処理を行い、発泡倍率2.5倍の気泡含有混合液を調製した。調製後、直ちに坪量52g/m2の上質紙の表面上にアプリケーターバーを用いて、塗工量15g/m2となるように塗工および乾燥し、多孔性樹脂膜を形成して感熱孔版印刷用原紙を得た。
【0062】
得られた原紙の多孔性樹脂膜の平均孔径は11.0μm、塗工層密度は0.14g/cm3であり、さらに各物性について表1に示した。
得られた原紙に、実施例1と同様に、離型層を塗布した後、サーマルヘッドによる製版を行い、印刷を行った。
その結果、表1に示すように、孔閉塞性、製版による原紙の熱変形、ベタ均一性、細字再現性、およびインキ乾燥性は、全て非常に良好であるという結果が得られた。
【0063】
(実施例7)
印刷時に使用するインキの粘度を1.0Pa・sとした以外は、全て実施例4と同様に、実施例4にて使用した原紙を用い、製版および印刷を行った。
その結果、表1に示すように、孔閉塞性、製版による原紙の熱変形、およびインキ乾燥性は非常に良好であり、ベタ均一性および細字再現性は、実用上使用可能であるという結果が得られた。
【0064】
(実施例8)
実施例1と同一組成の樹脂混合液を、同じ攪拌機を使用して、攪拌速度500rpmで30秒間発泡処理を行い、発泡倍率2.0倍の気泡含有樹脂混合液を調製後、直ちに坪量52g/m2の上質紙の表面上にアプリケーターバーを用いて、塗工量15g/m2となるように塗工および乾燥し、多孔性樹脂膜を形成して感熱孔版印刷用原紙を得た。
得られた原紙の多孔性樹脂膜の平均孔径は15.0μm、塗工層密度は0.50g/cm2であり、さらに各物性について表1に示した。
得られた原紙に、実施例1と同様に、上述した離型層を塗布した後、サーマルヘッドによる製版を行い、印刷を行った。
その結果、表1に示すように、孔閉塞性、製版による原紙の熱変形、ベタ均一性、細字再現性、およびインキ乾燥性は、全て非常に良好であるという結果が得られた。
【0065】
(実施例9)
実施例1と同一組成の樹脂混合液を、同じ攪拌機を使用して、攪拌速度500rpmで30秒間発泡処理を行い、発泡倍率1.4倍の気泡含有樹脂混合液を調製後、直ちに坪量157g/m2の上質紙の表面上にアプリケーターバーを用いて、塗工量15g/m2となるように塗工および乾燥し、多孔性樹脂膜を形成して感熱孔版印刷用原紙を得た。
得られた原紙の多孔性樹脂膜の平均孔径は20.0μm、塗工層密度は0.60g/cm2であり、さらに各物性について表1に示した。
得られた原紙に、実施例1と同様に、上述した離型層を塗布した後、サーマルヘッドによる製版を行い、印刷を行った。
その結果、表1に示すように、孔閉塞性、製版による原紙の熱変形、およびインキ乾燥性は非常に良好であり、ベタ均一性および細字再現性は、実用上使用可能であるという結果が得られた。
【0066】
(比較例1)
実施例4にて、坪量209g/m2の上質紙の表面上に気泡含有樹脂混合液を塗工した以外は、全て実施例4と同一の条件で感熱孔版印刷用原紙を得た。
得られた原紙に、実施例1と同様に、離型層を塗布した後、サーマルヘッドによる製版を行い、さらに印刷を行った。
その結果、表2に示すように、製版による原紙の熱変形、およびインキ乾燥性は、非常に良好であり、孔閉塞性は僅かに閉塞しきれない部分があり、やや白地部にピンホールが発生するが実用上使用可能である。しかし、ベタ均一性および細字再現性は、白点が多く、あるいは文字がかすれるため判読出来ず、使用不可であるという結果が得られた。
【0067】
【表2】
【0068】
(比較例2)
実施例4にて使用した原紙において、印刷時に使用するインキの粘度を1.2Pa・sとした以外は、全て実施例4と同様に、製版および印刷を行った。
その結果、表2に示すように、製版による原紙の熱変形、およびインキ乾燥性は、非常に良好であり、孔閉塞性は僅かに閉塞しきれない部分があり、やや白地部にピンホールが発生するが実用上使用可能である。しかし、ベタ均一性および細字再現性は、白点が多く、あるいは文字がかすれるため判読出来ず、使用不可であるという結果が得られた。
【0069】
(比較例3)
膜厚80μm、平均孔径1.0μm、気孔率70%、透気度10s/100ccの、ポリエチレンを基材とした微多孔プラスチックシートを原紙として使用した。得られた原紙に、実施例1と同様に、離型層を塗布した後、サーマルヘッドによる製版を行い、さらに印刷を行った。
その結果、表2に示すように、孔閉塞性、およびベタ均一性は非常に良好であるが、製版による原紙の熱変形が非常に大きく、さらにインキ乾燥性および細字再現性はコスレにより印刷物が汚れ、文字部のにじみが大きく判読出来なかった。よって、使用不可であるという結果が得られた。
【0070】
(比較例4)
延伸手段において、フィルム厚みが1.7μmになるようにあらかじめ単膜製膜して、ポリエステルフィルムを作製した。このフィルムに、天然繊維とポリエステル繊維とを混抄してなる、坪量が11g/m2の支持体を、塗布量0.8g/m2のポリ酢酸ビニル樹脂を介して貼り合わせた後、フィルムの表面にシリコーン系離型剤を0.1g/m2塗布して孔版印刷用原紙を作製した。
得られた原紙を、サーマルヘッドによる製版(ただし、印字部に相当する部分を穿孔させた。)を行い、平均孔径29.0μmの原紙を得てさらに粘度2.0Pa・sのインキで印刷を行った。
その結果、表2に示すように、製版による原紙の熱変形は非常に良好であるが、未穿孔部分が若干あり、ベタ均一性および細字再現性は実用上使用可能であるが、インキ乾燥性は、使用不可であるという結果が得られた。
【0071】
【発明の効果】
本発明の孔版印刷用原紙およびその製版方法によると、孔閉塞性に優れ、また、製版時の原紙の熱変形が抑えられた孔版印刷用の製版物を得ることができる。また、本発明の製版方法により製版した孔版印刷用の製版物に、低粘度インキを用いて孔版印刷すると、ベタ均一性、細字再現性およびインキ乾燥性の優れた印刷物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製版方法の一例として、本発明の孔版印刷用原紙を、サーマルヘッドによる熱溶融で製版している状態を示す縦断面模式図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷用原紙 2 サーマルヘッド
3 プラテンローラ 4 発熱素子
5 閉塞部(非画線部) 6 離型層
Claims (7)
- 粘度が0.001〜1Pa・sである低粘度インキを用いた孔版印刷用の原紙であって、多孔性支持体の一方の面上に多孔性樹脂膜を形成してなり、
多孔性支持体および多孔性樹脂膜の透気度が下記の範囲および関係にあり、
多孔性支持体の透気度:30s/100cc以下、
多孔性樹脂膜の透気度:300s/100cc以下、
多孔性支持体の透気度 ≦ 多孔性樹脂膜の透気度;かつ
多孔性樹脂膜の平均孔径が20μm以下である
ことを特徴とする、低粘度インキ用の孔版印刷用原紙。 - 多孔性樹脂膜が実質的に熱可塑性樹脂からなる請求項1記載の低粘度インキ用の孔版印刷用原紙。
- さらに、上記原紙の多孔性樹脂膜の表面には、離型層が設けられている請求項1または2記載の低粘度インキ用の孔版印刷用原紙。
- 多孔性樹脂膜が帯電防止剤を含んでいる請求項1〜3のいずれかに記載の低粘度インキ用の孔版印刷用原紙。
- 請求項1〜4のいずれか記載の低粘度インキ用の孔版印刷用原紙の多孔性樹脂膜の孔を閉塞させてインキ非通過部を形成することを特徴とする孔版印刷用原紙の製版方法。
- 前記多孔性樹脂膜の孔を熱溶融により閉塞させる請求項5記載の孔版印刷用原紙の製版方法。
- 請求項5または6記載の製版方法により製版した孔版印刷用の製版物から、粘度0.001〜1Pa・sのインキを用いて印刷することを特徴とする孔版印刷方法。
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