JP5251268B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートクッションとシートバックを重ねた折畳み状態のシート本体を乗物床面に対して使用位置から格納位置に移動または回動し得る乗物用シートに関する。
シートバックをシートクッションの上に倒してシート本体を折畳み状態にし、シート本体を使用位置から格納位置に移動させ得る乗物用シートが従来知られている。例えば、シート本体を前方または側方に跳ね上げ得るシート、シート後方の床面凹部またはシート前方の足元床面に格納し得るシートなどが知られている(特許文献1参照)。
特開2007−91094号公報
しかしシート本体を使用位置から格納位置に移動させる場合、シート本体を重力に抗して移動または回動させる必要がある。例えば、足元床面に格納するシートの場合、シート本体と床面を連結する連結部材を有しており、連結部材によってシート本体を先ず前上方に持上げ、その後、シート本体を前下方向の格納位置に移動させる。そのためシート本体を使用位置から格納位置に移動させる際にシート本体を重力に抗して移動させる必要があった。そのため操作性に優れていないという問題等があった。そこで本発明は、シート本体を容易に使用位置と格納位置との間で移動させ得る乗物用シートを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える乗物用シートであることを特徴とする。請求項1に記載の発明によると、シート本体を重力に抗して使用位置から格納位置に向けて付勢するための付勢機構と、その付勢機構の付勢力がシート本体側に加わらないようにするキャンセル機構と、シート本体の折畳み操作に連動して付勢機構の付勢力がシート本体側に加わらない状態から加わる状態にキャンセル機構を操作する第一連動機構と、シート本体の格納位置から使用位置への移動または回動に連動して付勢機構の付勢力がシート本体側に加わる状態から加わらない状態にキャンセル機構を操作する第二連動機構とを有している。

したがってシート本体を折畳み状態にすることで、付勢機構の付勢力がシート本体側に加わる。これによりシート本体は、力を加えることなく、あるいは小さな力によって使用位置から格納位置側に移動または回動され得る。シート本体を移動または回動させた際には、シート本体側に加わっていた付勢機構の付勢力が加わらない状態になる。そのためシート本体は、付勢機構の付勢力に邪魔されることなく、あるいは邪魔される経路が短い状態にて格納位置から使用位置等に戻され得る。かくしてシート本体が使用位置と格納位置との間で容易に移動または回動され得る。
請求項2に記載の発明によると、シート本体と乗物床面を連結する連結リンクを有している。連結リンクは、シート本体を使用位置から格納位置に移動させる場合、シート本体を持上げ、その後、シート本体を下方に移動させるように床面に対して傾動する。そして付勢機構は、連結リンクを付勢して、シート本体が自重によって落下する自重落下位置までシート本体を持上げ得る。
したがってシートクッションとシートバックを重ねるワンアクションによって、シート本体が使用位置から格納位置に移動され得る。すなわちシートクッションとシートバックを重ねることで、先ず、付勢機構の付勢力によってシート本体が連結リンクを介して自重落下位置まで持上げられる。その後、自重によってシート本体が連結リンクとともに格納位置に移動する。かくしてシート本体を容易に使用位置から格納位置に移動させ得る。
請求項3に記載の発明によると、付勢機構は、乗物床面側に回動可能に取付けられる力付与体と、その力付与体を一方向に付勢する付勢部材を有している。キャンセル機構は、力付与体の回動軌跡に干渉するストッパ位置と干渉しないフリー位置とに回動可能に乗物床面側に取付けられるキャンセル体を有している。したがって力付与体とキャンセル体は、乗物床面側に回動可能に取付けられるために、簡易な構造で構成され得る。
請求項4に記載の発明によると、第二連動機構は、キャンセル体をフリー位置側からストッパ位置側へ付勢する戻しばねと、シート本体側に設けられる押戻部材を有している。キャンセル体が第一連動機構によって戻しばねに抗してストッパ位置からフリー位置に移動し、力付与体が付勢部材の付勢力によってシート本体側を押す。そしてシート本体が格納位置に移動することで押戻部材が力付与体を付勢部材に抗して押し戻し、キャンセル体が戻しばねによってストッパ位置に戻る。
したがって押戻部材は、シート本体の格納位置への移動を利用して力付与体を押す。そのため押戻部材は、簡易な構成にて力付与体を初期位置に戻し得る。そして力付与体が初期位置に戻ることで、キャンセル体は、戻しばねによってストッパ位置に戻り得る。
実施の形態を図1〜9にしたがって説明する。乗物用シート1は、図1に示すように車両等の乗物の床面36に取付けられる。乗物用シート1は、ダイブインシートであって、シート本体10とリンク機構14を有しており、シート本体10が図1に示す使用位置と、図3に示す格納位置との間で移動する。そして格納位置のシート本体10は、床面36の下段部36bの足元スペースに格納される。
シート本体10は、図1に示すようにシートクッション11と、シートバック12と、これらを角度調整可能に連結するリクライニング装置13を有している。シートクッション11の後下部には、ロック機構32が設けられている。ロック機構32は、床面36の上段部36aに設けられたアンカ37に解除可能にロックする。シートクッション11の前下部には、リンク機構14が設けられている。リンク機構14は、第一と第二の連結リンク15,16と、跳ね上げ体17を有している。
第一の連結リンク15は、図1,2に示すように上端部がシートクッション11の前下側部に回動可能に取付けられ、下端部がブラケット18を介して床面36の下段部36bに回動可能に取付けられる。第二の連結リンク16は、上部に長穴16aを有し、長穴16aに挿通されたピンによってシートクッション11の前下側部に回動可能でかつ上下動可能に取付けられる。第二の連結リンク16の下端部は、ブラケット18を介して床面36の下段部36bに回動可能に取付けられる。
跳ね上げ体17は、図1,2に示すように液圧や気圧によってシリンダに対して移動するアームを有しており、アームがシリンダに対して移動することで伸縮する。跳ね上げ体17は、第二の連結リンク16に並設されており、上端部がシートクッション11の前下部に回動可能に取付けられ、下端部が図5に示すようにブラケット18を介して床面36に回動可能に取付けられる。したがってシート本体10は、図2に示すように跳ね上げ体17によって後側部が跳ね上げられるポップアップ状態になる。
図5に示すようにブラケット18は、後部中央に取付部18cを有しており、取付部18cに第二の連結リンク16と跳ね上げ体17の下端部が回動可能に取付けられる。ブラケット18の左右端部には、側壁部18fが立設されており、側壁部18fに第一の連結リンク15の下端部が回動可能に取付けられる。
第一の連結リンク15は、図5に示すように側壁部18fの外側に配設される本体部15aと、側壁部18fの内側に配設される付勢力受部15cと、これらを連結する取付軸15bを一体に有している。取付軸15bは、側壁部18fに回動可能に貫通される。本体部15aの側面には、ストッパ部15dが突設されている。ストッパ部15dは、連結リンク15がやや後方に傾斜する使用位置において側壁部18fに当接し、連結リンク15を位置決めする。付勢力受部15cは、取付軸15bの一端から後方に延出している。
図5に示すようにブラケット18には、連結リンク15に付勢力を付与する付勢機構2と、その付勢力が第一の連結リンク15に加わらないようにするキャンセル機構5が取付けられている。付勢機構2は、ブラケット18に回動可能に取付けられる力付与体3と、力付与体3を付勢する一対の付勢部材4を有している。
力付与体3は、図5に示すように左右一対の回動片3aと、回動片3aを連結する連結部3bを一体に有している。回動片3aは、ブラケット18の後側左右部に立設された取付部18eに取付ピン3a1によって回動可能に取付けられる。回動片3aは、前下方向に延出する延出部3a2と、前上方向に延出する力受部3a3を有している。回動片3aの延出部3a2には、棒状の連結部3bが取付けられる。連結部3bは、左右に延出しており、両端部3b1が延出部3a2を貫通し、付勢力受部15cの下側に位置している。したがって力付与体3が取付ピン3a1を中心に回動することで、連結部3bの端部3b1が付勢力受部15cを押し上げる。
付勢部材4は、図5,6に示すようにコイルばねであって、中心側の一端部が取付部18eに取付けられる。付勢部材4の他端部は、回動片3aの後部に形成された係止部3a4に係止される。これにより力付与体3は、付勢部材4によって一回動方向に付勢され、付勢力受部15cを押し上げる。かくして連結リンク15は、図1に示す使用位置から図3に示す格納位置側に向けて付勢され得る。
連結部3bの略中央には、図5に示すように前方に張出すストッパ片3cが設けられている。ストッパ片3cの前方には、キャンセル機構5のキャンセル体5aが設けられている。キャンセル体5aは、一端部に取付軸5a1が取付けられ、取付軸5a1がブラケット18の前側中央に立設された立設片18bに回動可能に取付けられる。キャンセル体5aの他端部には、ケーブル31が連結される連結部5a2が形成されている。
キャンセル体5aの側面には、図5に示すように側方に張出す張出部5a3が設けられている。張出部5a3は、キャンセル体5aの回動によって、図6に示すストッパ位置と図7に示すフリー位置との間で移動する。ストッパ位置における張出部5a3は、ストッパ片3cの上方に位置し、ストッパ片3cの回動軌跡に干渉する。そのため力付与体3が張出部5a3によって回動できなくなり、力付与体3によって第一の連結リンク15を押すことができなくなる。
図7に示すようにフリー位置における張出部5a3は、ストッパ片3cの回動軌跡から外れて干渉しなくなる。そのため力付与体3は、ストッパ片3cに邪魔されることなく、付勢部材4の付勢力によって回動して、付勢力受部15cを押し上げる。その結果、連結リンク15に付勢部材4の付勢力が加わり、連結リンク15が前方に回動する。力付与体3の回動は、回動片3aの後側部が取付部18eに形成されたストッパ爪18e1に当たることで規制される。
キャンセル体5aと立設片18bの間には、図5に示すように戻しばね7が設けられている。戻しばね7は、コイルばねであって、キャンセル体5aをフリー位置側からストッパ位置側に向けて付勢する。キャンセル体5aの回動は、立設片18bに形成されたストッパ片18b1によって規制される。キャンセル体5aは、第一連動機構6の一構成部材であるケーブル31に引っ張られることでフリー位置に回動する。
第一連動機構6は、シート本体10の折畳み操作に連動してキャンセル機構5を操作する機構であって、図4,5に示すようにシートバック機構20と中継機構24とワイヤー23,31を有している。シートバック機構20は、シートバック12のフレーム12aに固定された押し片21と、フレーム12aに回動可能に取付けられる回動リンク22を有している。押し片21は、シートバック12を傾倒させると、回動リンク22の一端部22bを押す。回動リンク22は、シートクッション11とシートバック12の回動軸と同軸上に位置する中央部22aを中心に回動し、他端部22cに取付けられたケーブル23のインナケーブル23bを引っ張る。
ケーブル23は、図4に示すようにアウタケーブル23aとインナケーブル23bを有しており、アウタケーブル23aは、シートクッション11側に取付けられている。インナケーブル23bは、アウタケーブル23aに移動可能に挿通され、一端部が回動リンク22に取付けられ、他端部が中継機構24の主動リンク25に取付けられる。
中継機構24は、図4に示すようにシートクッション11の下面に取付けられるブラケット29と、ブラケット29に回動可能に取付けられる主動リンク25と従動リンク26を有している。主動リンク25は、ばね27によってブラケット29のストッパ部29aに押し付けられている。主動リンク25は、一端部25bに取付けられたインナケーブル23bに引っ張られて、中央部25aを中心に回動し、他端部25cが従動リンク26のピン26dを押す。
従動リンク26は、図4に示すように一端部26cに設けられたばね28によって付勢されており、ピン26dが主動リンク25に押されることで、中央部26aを中心に回動する。そして従動リンク26は、他端部26bに取付けられたケーブル30,31のインナケーブル30b,31bを引っ張る。主動リンク25がさらに回転すると、他端部25cがピン26dを超え、従動リンク26がばね28によって元の位置に回動する。したがってケーブル23を引っ張ることで、インナケーブル30b,31bは、一度引っ張られ、かつその後、引っ張り解除され得る。なお主動リンク25は、ケーブル23からの引っ張り力が解除されることで元の位置に回動する。
ケーブル30のアウタケーブル30aは、図4に示すように両端部がシートクッション11に取付けられる。インナケーブル30bは、一端部が従動リンク26に取付けられ、他端部がロック機構32のポール34に取付けられる。ロック機構32は、フレーム11aに回動可能に取付けられるポール34とフック33と、これらの間に設けられるばね35を有している。
ロック機構32は、インナケーブル30bによってポール34が引っ張られ、ポール34がフレーム11aに対して回転する(図4参照)。そしてポール34とばね35の協働によってフック33がロック位置から解除位置に回動され、かつ解除位置にて保持される。かくして一回のケーブル操作によってロック機構32がロック解除状態にて保持され得る。一方、ロック機構32をロック状態にする場合は、フック33をアンカ37に押し付けることでフック33が回動し、アンカ37にロックする。そしてばね35とポール34の協働によってフック33がロック位置にて保持される。
ケーブル31のアウタケーブル31aは、図4に示すように一端部がブラケット29に取付けられ、他端部が図5に示すようにブラケット18に取付けられる。インナケーブル31bは、一端部が図4に示すように従動リンク26に取付けられ、他端部が図5に示すようにキャンセル体5aに取付けられる。したがってキャンセル体5aは、中継機構24に連動して回動する。
シート本体10を図1に示す使用位置から図3に示す格納位置にする場合は、先ず、シートバック12の上部に設けられた操作レバー35を上方に傾動させる。操作レバー35を傾動させると、図示省略のケーブルによってリクライニング装置13が操作されて、シートバック12がシートクッション11に対して傾動可能になる。その状態でシートバック12をシートクッション11の上に傾倒させると、シート本体10が使用状態から折畳み状態になる。そしてシート本体10の折畳み操作に連動して、シートバック機構20がインナケーブル23bを引っ張る(図4参照)。
インナケーブル23bが引っ張られると、中継機構24がインナケーブル30b,31bを引っ張る。インナケーブル30bが引っ張られると、ロック機構32がロック解除され、シート本体10が床面36に対して移動可能になる。次に、図2に示すように跳ね上げ体17が伸びて、シート本体10の後部が床面36の上段部36aに対して跳ね上る(ポップアップ状態)。これによりシート本体10は、床面36の上段部36aから離れ、上段部36aを避けつつ格納位置に移動しやすくなる。
中継機構24によってインナケーブル31bが引っ張られると、キャンセル体5aが戻しばね7に抗して回動する(図5参照)。そしてキャンセル体5aが図6に示すストッパ位置から図7に示すフリー位置に回動し、力付与体3が付勢部材4の付勢力によって回動する。そして力付与体3が付勢力受部15cを押す。これにより連結リンク15は、やや後傾の使用位置から前方に傾動する。そしてシート本体10は、重力に抗して連結リンク15によって前上方に移動し、付勢部材4の付勢力によってシート本体10が自重によって下方に移動する自重落下位置まで移動する。
連結リンク15が自重落下位置あるいはそれよりも前側に回動することで、連結リンク15は、力付与体3から離れて傾動する(図8参照)。そしてシート本体10は、自重によって床面36の下段部36bの格納位置に向けて移動する(図3参照)。シートバック12には、図8,9に示すように押戻部材8が設けられている。押戻部材8は、力付与体3の力受部3a3に対応する位置に設けられており、シートバック12が下降することで、力受部3a3を押し下げる。
これにより図8,9に示すように力付与体3が付勢部材4に抗して回動し、ストッパ片3cが張出部5a3を押しつつ、張出部5a3を超えて下方に移動する。そしてキャンセル体5aは、張出部5a3に押されて戻しばね7に抗して回動し、その後、戻しばね7によってストッパ位置に移動する。これによりキャンセル機構5は、付勢機構2からの付勢力が連結リンク15に加わらない状態に保持し得る。
したがってシート本体10を図3に示す格納位置から図1に示す使用位置に移動させる場合は、連結リンク15に付勢機構2からの付勢力が加わらない。そのためシート本体10は、付勢機構2の付勢力に邪魔されることなく、格納位置から使用位置に移動され得る。なお連結リンク15とブラケット18の間には、図5に示すようにサポートスプリング19が設けられている。サポートスプリング19は、連結リンク15が倒れることで巻かれ、連結リンク15を起立方向に付勢する。したがってシート本体10は、スプリングばね19の付勢力に補助されつつ格納位置から使用位置に向けて移動する。そしてシート本体10が使用位置に到達することで、ロック機構32がアンカ37にロックする。
以上のように、乗物用シート1は、図4,5に示すように付勢機構2とキャンセル機構5を有している。さらに乗物用シート1は、シート本体10の折畳み操作に連動して付勢機構2の付勢力がシート本体10側に加わらない状態から加わる状態にキャンセル機構5を操作する第一連動機構6(シートバック機構20、中継機構24、ケーブル23,31)と、シート本体10の移動に連動して付勢機構2の付勢力がシート本体10側に加わる状態から加わらない状態にキャンセル機構5を操作する第二連動機構9(戻しばね7、押戻部材8)を有している(図4,5参照)。
したがってシート本体10を折畳み状態にすることで、付勢機構2の付勢力がシート本体10側に加わる。これによりシート本体10は、力を加えることなく、使用位置から格納位置側に向けて移動され得る。シート本体10を移動させた際には、シート本体10側に加わった付勢機構2の付勢力が加わらない状態になる。そのためシート本体10は、付勢機構2の付勢力に邪魔されることなく格納位置から使用位置に戻され得る。かくしてシート本体10が使用位置と格納位置との間で容易に移動され得る。
また乗物用シート1は、図1に示すようにシート本体10と乗物床面36を連結する連結リンク15を有している。連結リンク15は、シート本体10を使用位置から格納位置に移動させる場合、シート本体10を持上げ、その後、シート本体10を下方に移動させるように床面36に対して傾動する。そして付勢機構2は、連結リンク15を付勢して、シート本体10が自重によって落下する自重落下位置までシート本体10を持上げ得る。
したがってシートクッション11とシートバック12を重ねるワンアクションによって、シート本体10が使用位置から格納位置に移動され得る。すなわちシートクッション11とシートバック12を重ねることで、先ず、付勢機構2の付勢力によってシート本体10が連結リンク15を介して自重落下位置まで持上げられる。その後、自重によってシート本体10が連結リンク15とともに格納位置に移動する。かくしてシート本体10を容易に使用位置から格納位置に移動させ得る。
また付勢機構2は、図5に示すように乗物床面36側に回動可能に取付けられる力付与体3を有している。キャンセル機構5は、乗物床面36側に回動可能に取付けられるキャンセル体5aを有している。したがって力付与体3とキャンセル体5aは、乗物床面側に回動可能に取付けられるために、簡易な構造で構成され得る。
また第二連動機構9は、キャンセル体5aを付勢する戻しばね7と、シート本体10側に設けられる押戻部材8を有している。したがって押戻部材8は、シート本体10の格納位置への移動を利用して力付与体3を押す。そのため押戻部材8は、簡易な構成にて力付与体3を初期位置に戻し得る。そして力付与体3が初期位置に戻ることで、キャンセル体5aは、戻しばね7によってストッパ位置に戻り得る。
(他の実施の形態)
本発明は、上記実施の形態に限定されず、以下の形態等であっても良い。
(1)上記実施の形態のシート本体10は、連結リンク15に案内されて使用位置から前上方に移動し、その後、前下側の格納位置に移動する形態であった。しかしシート本体と床面を連結する連結リンクを有し、シート本体が連結リンクに案内されて使用位置から後上方に移動し、その後、後下側の床面凹部内の格納位置に移動する形態であっても良い。あるいはシート本体と床面等の車体とを回動可能に連結するヒンジを有し、シート本体がヒンジに案内されて前側または側方に回動する(跳ね上る)形態であっても良い。
(2)上記実施の形態のシート本体10は、シートバック12がシートクッション11に傾倒することで折畳み状態になる形態であった。しかしシートバック側がシートクッション側に跳ね上がり、これによってシート本体が折畳み状態になり、その状態でシート本体が格納位置に移動または回動する形態であっても良い。
(3)実施の形態のシート本体10は、使用位置から自重落下位置あるいは自重落下位置よりも格納位置側の所定位置まで付勢機構2の付勢力によって移動する形態であった。しかしシート本体が付勢機構の付勢力によって補助されつつ使用位置から自重落下位置に移動する形態であっても良い。これによりシート本体10を小さな力によって使用位置から自重落下位置に移動させることができる。
(4)実施の形態の付勢機構2は、連結リンク15を後方から前方に押す形態であった。しかし付勢機構が連結リンクを前方に引っ張る形態等であっても良い。
(5)上記実施の形態は、跳ね上げ体17を有する形態であったが、跳ね上げ体を有していない形態であっても良い。
使用状態から折畳み状態にした際の乗物用シートの左側面図である。 ポップアップ状態における乗物用シートの左側面図である。 シート本体を格納位置に移動させた際の乗物用シートの左側面図である。 シートバック機構とロック機構の側面図と中継機構の上面図である。 付勢機構とキャンセル機構近傍における乗物用シートの一部斜視図である。 図5のVI―VI線断面矢視図である。 シート本体が重力落下位置に到達した際の図6に相当する図である。 シート本体が格納位置近傍に移動した際の図6に相当する図である。 シート本体が格納位置に到達した際の図6に相当する図である。
符号の説明
1…乗物用シート
2…付勢機構
3…力付与体
3a…回動片
3b…連結部
3c…ストッパ片
4…付勢部材
5…キャンセル機構
5a…キャンセル体
6…第一連動機構
7…戻しばね
8…押戻部材
9…第二連動機構
10…シート本体
11…シートクッション
12…シートバック
13…リクライニング装置
14…リンク機構
15,16…連結リンク
15c…付勢力受部
17…跳ね上げ体
18…ブラケット
19…サポートスプリング
20…シートバック機構
24…中継機構
32…ロック機構
35…操作レバー
36…乗物床面


Claims (4)

  1. シートクッションとシートバックを重ねた折畳み状態としたシート本体を乗物床面に対して使用位置から格納位置に移動または回動し得る乗物用シートであって、
    前記シート本体を重力に抗して前記使用位置から前記格納位置に向けて付勢するための付勢機構と、その付勢機構の付勢力が前記シート本体側に加わらないようにするキャンセル機構と、前記シート本体の折畳み操作に連動して前記付勢機構の付勢力が前記シート本体側に加わらない状態から加わる状態に前記キャンセル機構を操作する第一連動機構と、前記シート本体の前記格納位置から前記使用位置への移動または回動に連動して前記付勢機構の付勢力が前記シート本体側に加わる状態から加わらない状態に前記キャンセル機構を操作する第二連動機構とを有することを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    シート本体と乗物床面を連結する連結リンクを有し、
    前記連結リンクは、前記シート本体を使用位置から格納位置に移動させる場合、前記シート本体を持上げ、その後、前記シート本体を下方に移動させるように前記床面に対して傾動し、
    付勢機構は、前記連結リンクを付勢して、前記シート本体が自重によって落下する自重落下位置まで前記シート本体を持上げ得ることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1または2に記載の乗物用シートであって、
    付勢機構は、乗物床面側に回動可能に取付けられる力付与体と、その力付与体を一方向に付勢する付勢部材を有し、
    キャンセル機構は、前記力付与体の回動軌跡に干渉するストッパ位置と干渉しないフリー位置とに回動可能に前記乗物床面側に取付けられるキャンセル体を有していることを特徴とする乗物用シート。
  4. 請求項3に記載の乗物用シートであって、
    第二連動機構は、キャンセル体をフリー位置側からストッパ位置側へ付勢する戻しばねと、シート本体側に設けられる押戻部材を有し、
    前記キャンセル体が第一連動機構によって前記戻しばねに抗して前記ストッパ位置から前記フリー位置に移動され、力付与体が付勢部材の付勢力によってシート本体側を押し、前記シート本体が格納位置に移動することで前記押戻部材が前記力付与体を前記付勢部材に抗して押し戻し、前記キャンセル体が前記戻しばねによって前記ストッパ位置に戻ることを特徴とする乗物用シート。

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