JP5646197B2 - 車両用格納シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用格納シートに関する。
従来、車両用格納シートにおいては、車体フロア内の収納凹部に折り畳まれて収容されるものが知られている(例えば特許文献1参照)。図27は、車両用格納シートの動作を示す模式図である。車両用格納シート900を収容する際においては、まずシートバック901を前方に倒しながら、シートクッション902を後方にスライドさせる(図27(a)参照)。所定位置まで後退し、シートバック901とシートクッション902とが折り畳まれると、さらに前部下端を中心に回転させることで(図27(b)参照)、最終的に収納凹部903内に収納されるようになっている(図27(c)参照)。
一方、図28は車両用格納シートの復帰時の動作を示す模式図である。復帰時においては、収納凹部903内の車両用格納シート900を上方に回転させ(図28(a),(b)参照)、シートクッション902が所定位置に設置されてから、シートバック901を開くことで着座状態になる(図28(c)参照)。
ここで、着座時においては、車両フロアの係止部と、シートクッション902の後部とは浮き上がらないようにロックされている。このロックをシートバック901の傾倒に連動して解除させるように、車両用格納シートにはロック解除機構が搭載されている。これにより、後方へのスライド移動に連動した折り畳み動作によって、ロック解除機構が作動し、シートクッション902のロックを解除できる。
特開2009−196421公報
ところで、特許文献1に記載の車両用格納シートであると、シートバック901の前倒れ機構と、ロック解除機構と、シートスライド機構とを連動させるため、複雑な構造となっている。その中でもロック解除機構については作動範囲を短縮し、迅速に作動することが望まれる。
そこで、本発明の課題は、ロック解除機構を迅速に作動させることである。
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明に係る車両用格納シートは、
シートクッションと、
前記シートクッションに対して折り畳み自在なシートバックと、
前記シートクッションを前後方向にスライド自在に支持するシートスライド機構と、
前記シートクッションが車両フロアの係止部にロックされているロック状態と当該ロックが解除された解除状態とを切り替えるためのロック切り替えレバーと、
前記シートバック及び前記ロック切り替えレバーをリンクするロック用リンク機構とを備え、
前記ロック用リンク機構は、
前記シートバックに連動して回転する連動プレートと、
前記連動プレートと同軸を第一回転軸として、前記シートバックが傾倒される際に回転する前記連動プレートに同期して同方向に回転する連動レバーと、
前記連動レバーの下端部に取り付けられ、当該連動レバーに対して移動自在に取り付けられたキャンセルレバーを備え、
前記ロック切り替えレバーは、起立状態が前記ロック状態であり、傾倒状態が前記解除状態であり、前記起立状態となるように付勢力が付与されていて、
前記シートバックを傾倒する際には、前記連動プレート及び前記連動レバーの回転に伴って前記キャンセルレバーが前記第一回転軸を中心に移動して前記起立状態の前記ロック切り替えレバーの上部に係合すると、
当該キャンセルレバーは前記ロック切り替えレバーを傾倒させながら、前記連動レバーの下端部に対して移動することで前記キャンセルレバーの前記ロック切り替えレバーに対する係合位置と前記第一回転軸との間隔を狭めつつ、前記ロック切り替えレバーを乗り越えると付勢力により前記ロック切り替えレバーが前記起立状態となり、
前記ロック用リンク機構は、
前記連動レバーの下端部に対して前記キャンセルレバーを回転自在に支持する第二回転軸と、
前記キャンセルレバーが所定の位置に移動した際に、当該キャンセルレバーを前記連動プレートの回転方向と同方向に回転させる回転手段とを有することを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項記載の車両用格納シートにおいて、
前記キャンセルレバーは、前記第二回転軸を中心に互いに反対方向に延出する第一延出片及び第二延出片を有し、
前記回転手段は、前記キャンセルレバーの前記第二延出片の移動経路上に配置されたストッパーであり、
前記シートバックを傾倒する際には、前記連動プレート及び前記連動レバーの回転に伴って前記キャンセルレバーが前記第一回転軸を中心に移動して、前記第一延出片が前記起立状態の前記ロック切り替えレバーの上部に係合すると、前記第二延出片が前記ストッパーにより押されて、前記キャンセルレバーが前記第二回転軸を中心に回転して前記係合位置と前記第一回転軸との間隔を狭めながら、当該キャンセルレバーの移動と回転により前記第一延出片が前記ロック切り替えレバーを傾倒させ、その後前記第一延出片が前記ロック切り替えレバーを乗り越えると付勢力により前記ロック切り替えレバーが前記起立状態となることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載の車両用格納シートにおいて、
前記連動プレート及び前記キャンセルレバーは、前記連動レバーの表面上に配置されていることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用格納シートにおいて、
前記ロック切り替えレバーの下端部に設けられて、当該ロック切り替えレバーを回転自在に支持するレバー用回転軸と、
前記ロック切り替えレバーの上端部に設けられることで、前記レバー用回転軸と前記第一回転軸の間に配置され、前記キャンセルレバーが移動に伴って当接するレバー用ピンとを備えることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用格納シートにおいて、
前記ロック切り替えレバーの上部前側には、前方に向かって延出したレバー用延出部が設けられており、
前記レバー用延出部には、前記ロック状態と前記解除状態とを切り替えるため、前方から延びるロック用ケーブルが係止されていることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、キャンセルレバーがロック切り替えレバーを傾倒させる際には、連動レバーの下端部に対して移動することでキャンセルレバーのロック切り替えレバーに対する係合位置と第一回転軸との間隔を狭めるため、ロック切り替えレバーを傾倒させた直後に、キャンセルレバーがロック切り替えレバーを乗り越えることとなり、スムーズにロック切り替えレバーを起立状態とすることができる。これにより、ロック切り替えレバーが傾倒される際に、キャンセルレバーがロック切り替えレバーを乗り越えるまでの時間が短縮されるため、ロック状態と解除状態との切り替えが早められ、迅速に作動させることができる。
請求項2記載の発明によれば、キャンセルレバーが所定の位置に移動した際に、回転手段によってキャンセルレバーが連動プレートの回転方向と同方向に回転するので、連動プレートとキャンセルレバーとの移動量が小さくともロック切り替えレバーを傾倒させることができる。これにより、コンパクト化を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、回転手段がキャンセルレバーの第二延出片の移動経路上に配置されたストッパーであるので、簡易な構成で回転手段を形成することが可能となる。
本実施形態に係る車両用格納シートの概略構成を示す全体斜視図である。 図1における矢印Rから見た右側のフランジ部付近の構成を示す説明図である。 本実施形態に係るロック用連動レバー及びキャンセルレバーの概略構成を示す説明図である。 図1における矢印Lから見た左側のフランジ部付近の構成を示す説明図である。 本実施形態に係るスライド用連動プレートの概略構成を示す説明図である。 本実施形態に係るスライド移動レバー及びスライド用キャンセルレバーの概略構成を示す説明図である。 本実施形態に係るスライド用キャンセルプレートの概略構成を示す説明図である。 本実施形態に係る補助用キャンセルプレートの概略構成を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のロック切り替えレバー、ロック用リンク機構及びロック機構の動作の第一段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のロック切り替えレバー、ロック用リンク機構及びロック機構の動作の第二段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のロック切り替えレバー、ロック用リンク機構及びロック機構の動作の第三段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のロック切り替えレバー、ロック用リンク機構及びロック機構の動作の第四段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のロック切り替えレバー、ロック用リンク機構及びロック機構の動作の第五段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のロック切り替えレバー、ロック用リンク機構及びロック機構の動作の第六段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のスライド用リンク機構及びシートスライド機構の動作の第一段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のスライド用リンク機構及びシートスライド機構の動作の第二段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のスライド用リンク機構及びシートスライド機構の動作の第三段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のスライド用リンク機構及びシートスライド機構の動作の第四段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のスライド用リンク機構及びシートスライド機構の動作の第五段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のスライド用リンク機構及びシートスライド機構の動作の第六段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のスライド用リンク機構及びシートスライド機構の動作の第七段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して起立させる際のスライド用リンク機構の動作の第一段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して起立させる際のスライド用リンク機構の動作の第二段階を示す説明図である。 本実施形態に係るシートバックをシートクッションに対して起立させる際のスライド用リンク機構の動作の第三段階を示す説明図である。 図2におけるロック用リンク機構の変形例を示す説明図である。 図25におけるシートバックをシートクッションに対して折り畳む際のロック切り替えレバー、ロック用リンク機構及びロック機構の動作の第四段階を示す説明図である。 従来の車両用格納シートの動作を示す模式図である。 従来の車両用格納シートの復帰時の動作を示す模式図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、車両用格納シートの概略構成を示す全体斜視図である。図1に示すように車両用格納シート1は、シートクッション10を構成するシートクッションフレーム11と、シートバック20を構成するシートバックフレーム21とを備えている。シートバックフレーム21は、シートクッションフレーム11に対して折り畳み自在に支持されている。また、シートクッションフレーム11は、車両フロアの床面に設置されたシートスライド機構3により、前後方向にスライド自在に支持されている。
また、シートクッションフレーム11の下部には、車両フロアの係止部(図示省略)に係合して、シートクッションフレーム11の浮き上がりを防止するロック機構4が設けられている。このロック機構4が車両フロアの係止部にロックされている状態をロック状態とし、当該ロックが解除された状態を解除状態とする。
そして、シートバックフレーム21の右側下端部は、シートクッションフレーム11の右側後端部のフランジ部12により回転自在に支持されている。一方、シートバックフレーム21の左側下端部は、シートクッションフレーム11の左側後端部のフランジ部13により回転自在に支持されている。以下、シートバックフレーム21の右側の回転軸を第一回転軸111aとし、左側の回転軸を第一回転軸111bとする。これら回転軸111a,111bは略同軸上に配置されている。
図2は、図1における矢印Rから見たシートクッションフレーム11のフランジ部12付近の構成を示す説明図である。図2に示すように、フランジ部12には、ロック機構4のロック状態と解除状態とを切り替えるためのロック切り替えレバー5と、シートバックフレーム21とロック切り替えレバー5とをリンクするロック用リンク機構6とが設けられている。フランジ部12には、ロック用リンク機構6を案内するためのガイド孔121が、シートクッションフレーム11右側の第一回転軸111aを中心とした円弧状に形成されている。
ロック切り替えレバー5は、第一回転軸111aの下方に位置するように、レバー用規制部材51により回転自在に支持されている。レバー用規制部材51にはロック切り替えレバー5が起立状態にあるときに、それ以上の前方への回転を規制する規制突起511が設けられている。
ロック切り替えレバー5は、その下端部にレバー用回転軸52が取り付けられていて、上端部にはレバー用ピン53が固定されている。ロック切り替えレバー5の上部前側には、前方に向かって延出したレバー用延出部54が形成されている。このレバー用延出部54には、ロック機構4のロック状態及び解除状態を切り替えるためのロック用ケーブル41が係止されている。ロック用ケーブル41は、常にロック切り替えレバー5を前方へと引っ張る方向に力を付与するようになっている。このロック用ケーブル41からの付勢力によってロック切り替えレバー5は前方へと回転しようとするが、レバー用規制部材51の規制突起511に当接することにより、起立状態を維持することになる。ロック切り替えレバー5が起立状態にあるとき、ロック機構4はロック状態となる。一方、ロック切り替えレバー5が後方へ回転して傾倒状態となると、ロック用ケーブル41が引き出されることになってロック機構4は解除状態となる。
ロック用リンク機構6は、ロック用連動プレート61、ロック用連動レバー62、ロック用キャンセルレバー63及びロック用ピン64を備えている。ロック用連動レバー62及びロック用ピン64はフランジ部12の表面上に配置されている。ロック用連動プレート61及びロック用キャンセルレバー63は、ロック用連動レバー62の表面上に配置されている。
ロック用連動プレート61は、本発明に係る連動プレートであり、シートバックフレーム21に連動して回転するように、第一回転軸111aに対して回転自在に取り付けられている。ロック用連動プレート61の一部は、外方に向けて延出した爪部611を備えている。
図3は、ロック用連動レバー62及びロック用キャンセルレバー63の概略構成を示す説明図である。図2及び図3に示すように、ロック用連動レバー62は、本発明に係る連動レバーであり、その上端部にフランジ部12のガイド孔121に係合するガイド片621が形成されている。また、ロック用連動レバー62の上部には、第一回転軸111aに回転自在に支持されるための回転孔622が形成されている。回転孔622に第一回転軸111aが挿通された状態で、ロック用連動プレート61がガイド孔121に沿って回転すると、爪部611が当接片623を押して、ロック用連動レバー62がロック用連動プレート61と同軸で回転する。これにより、ロック用連動レバー62がロック用連動プレート61に同期して同方向に回転する。
また、ロック用連動レバー62における回転孔622の前方には、第一バネB1の一端部が取り付けられた第一バネ取付部624が形成されている。ロック用連動レバー62における第一バネ取付部624の下方となる位置には、ロック用連動プレート61の爪部611が当接する当接片623が形成されている。ロック用連動レバー62における当接片623の下方には、ロック用キャンセルレバー63が係合する係合部627が形成されている。ロック用連動レバー62の後部には、係合部627と対向する位置に凹部625が形成されている。また、ロック用連動レバー62の下端部にはロック用キャンセルレバー63が第二回転軸626により回転自在に支持されている。第二回転軸626には、第二バネB2の一端部が取り付けられている。第二バネB2の他端部は、当該第二バネB2の付勢力がロック用連動レバー62の下端部を前方に向けて付勢するように、シートクッションフレーム11のフランジ部12に取り付けられている。
ロック用キャンセルレバー63は、本発明に係るキャンセルレバーであり、その略中央部が第二回転軸626により回転自在に支持されている。ロック用キャンセルレバー63の前部略中央には、係合部627に当接することでロック用キャンセルレバー63の回転を規制する規制爪631が形成されている。規制爪631には、第一バネB1の他端部が取り付けられている。この第一バネB1によって、ロック用キャンセルレバー63には、規制爪631が係合部627に当接する方向の力が付勢されている。規制爪631と係合部627とが当接している状態をキャンセルレバー規制状態とする。また、ロック用キャンセルレバー63には、第二回転軸626を中心に互いに反対方向に延出する第一延出片632及び第二延出片633が形成されている。キャンセルレバー規制状態においては、第一延出片632は垂下する位置に配置され、第二延出片633は凹部625を覆う位置に配置されている。第一延出片632の移動経路は、キャンセルレバー規制状態を維持したまま、ロック用連動レバー62が第一回転軸111aを中心に回転すると、第一延出片632がレバー用ピン53を後方に押すように設定されている。
ロック用ピン64は、本発明に係るストッパーであり、フランジ部12における第一回転軸111aの後方斜め下に配置されている。具体的には、ロック用ピン64は、キャンセルレバー規制状態を維持したまま、ロック用連動レバー62が第一回転軸111aを中心に回転した際の第二延出片633の移動経路上に配置されている。そして、ロック用ピン64は、第二延出片633の移動経路上であって、第一延出片632がレバー用ピン53に当接した直後に、第二延出片633に当接する位置に配置されている。
なお、ストッパーとしては第二延出片633を係止できるものであれば如何なるものでも良く、ロック用ピン64以外にも例えばフランジ部12から切り起こされた切り起こしが挙げられる。
図4は、図1における矢印Lから見たシートクッションフレーム11のフランジ部13付近と、シートスライド機構3とを示す説明図である。図4に示すように、シートクッションフレーム11の左側後端部のフランジ部13には、シートバックフレーム21とシートスライド機構3とをリンクするスライド用リンク機構7が設けられている。
スライド用リンク機構7は、スライド用連動プレート71、スライド移動レバー72、スライド用キャンセルレバー73、スライド用キャンセルプレート74及び補助用キャンセルプレート75を備えている。スライド用連動プレート71はフランジ部13の表面上に配置されている。スライド用キャンセルプレート74及び補助用キャンセルプレート75は、スライド用連動プレート71の表面上に配置されている。スライド移動レバー72は、スライド用キャンセルプレート74及び補助用キャンセルプレート75の表面上に配置されている。スライド用キャンセルレバー73は、スライド移動レバー72の表面上に配置されている。
スライド用連動プレート71は、シートバックフレーム21に連動して回転するように、シートクッションフレーム11左側の第一回転軸111bに対して回転自在に取り付けられている。
図5は、スライド用連動プレート71の概略構成を示す説明図である。図4及び図5に示すように、スライド用連動プレート71の下部には、第一回転軸111bが係合する軸孔711が設けられている。この軸孔711の前方には、スライド用キャンセルプレート74に当接する当接片712が形成されている。また、スライド用連動プレート71の下側の外周面は、前側部分の凸曲面713と後側部分の凸曲面714とは、凸曲面713の方が突出するように切欠715を介して連続している。スライド用連動プレート71の略中央には、補助用キャンセルプレート75を軸支するための軸孔716が形成されている。スライド用連動プレート71における軸孔716の後方上部には、補助用キャンセルプレート75を案内するガイド溝717が、軸孔716を中心とした円弧状に形成されている。
スライド移動レバー72は、スライド用連動プレート71と同軸を回転軸としてシートスライド機構3と連動するように、当該シートスライド機構3に連結されている。
図6は、スライド移動レバー72及びスライド用キャンセルレバー73の概略構成を示す説明図である。図4及び図6に示すように、スライド移動レバー72の上部には、第一回転軸111bが係合する軸孔721が設けられている。また、スライド移動レバー72の下端部には、シートスライド機構3を駆動するための駆動ワイヤ31が取り付けられたワイヤ取付部722が設けられている。また、スライド移動レバー72の前側中央には、スライド用キャンセルレバー73を回転自在に支持するための支持部723が前方に向けて延出している。そして、スライド移動レバー72の略中央には、スライド用キャンセルレバー73を案内するガイド溝724が、スライド用キャンセルレバー73の回転軸を中心とした円弧状に形成されている。スライド移動レバー72におけるガイド溝724の上方には、第三バネB3及び第四バネB4のそれぞれの一端部が取り付けられるバネ取付部727が設けられている。
スライド用キャンセルレバー73は、略L字状に形成されていて、その一端部がスライド移動レバー72の支持部723に回転自在に支持されている。一方、スライド用キャンセルレバー73の他端部には、第三バネB3の他端部が取り付けられる第三バネ取付部731が設けられている。そして、スライド用キャンセルレバー73の角部には、ガイド溝724に係合するカラー732が取り付けられている。カラー732によってスライド用キャンセルレバー73がガイド溝724により案内される。また、カラー732は、ガイド溝724を介してフランジ部13側に突出している。そのカラー732の突出部分は、スライド用連動プレート71の凸曲面714及び切欠715に係合するようになっている。
スライド用キャンセルプレート74は、スライド用連動プレート71と同軸を回転軸として当該スライド用連動プレート71に連動して回転するものである。
図7は、スライド用キャンセルプレート74の概略構成を示す説明図である。図4及び図7に示すように、スライド用キャンセルプレート74の上部には、第一回転軸111bが係合する軸孔741が設けられている。また、スライド用キャンセルプレート74の上端部には、補助用キャンセルプレート75が係合する凹部742が形成されている。また、スライド用キャンセルプレート74における軸孔741の前方には、第五バネB5の一端部が取り付けられる第五バネ取付部744が設けられている。スライド用キャンセルプレート74における第五バネ取付部744の下方には、前方に向けて突出して、スライド用連動プレート71の当接片712に係合する突出部745が設けられている。これにより、キャンセルプレート74の初期位置を維持するとともにスライド用連動プレート71が回転した際に、当接片712が突出部745に当接して押すことで、スライド用連動プレート71に連動して、スライド用キャンセルプレート74が回転するようになっている。
また、スライド用キャンセルプレート74の下端の外周面は、全体として凸曲面となったカム面746となっている。
補助用キャンセルプレート75は、スライド用連動プレート71が所定角度以上回転した際に、当接片712と突出部745とが離間するようにスライド用連動プレート71に対して更にスライド用キャンセルプレート74を回転させるものである。
図8は、補助用キャンセルプレート75の概略構成を示す説明図である。図4及び図8に示すように補助用キャンセルプレート75の上部には、スライド用連動プレート71のガイド溝717に係合するガイドピン751が取り付けられている。ガイドピン751はガイド溝717を介してフランジ部13側に突出しており、フランジ部13の前側上部に設けられた第一ストッパー131と、フランジ部13の後側上部に設けられた第二ストッパー132に対してそれぞれ当接可能となっている。
また、補助用キャンセルプレート75の略中央部には、スライド用連動プレート71の軸孔716により回動自在に軸視される軸部752が設けられている。補助用キャンセルプレート75における軸部752の前方には、第五バネB5の他端部が取り付けられる第五バネ取付部753が設けられている。そして、補助用キャンセルプレート75の下端部には、スライド用キャンセルプレート74の凹部742に係合する凸部754が設けられている。この凸部754の曲率は、当該凸部754が凹部742内でも動作できるように、凹部742の曲率よりも小さく設定されている。
第三バネB3は、スライド用キャンセルレバー73がスライド移動レバー72のバネ取付部727に向かう方向の付勢力を、スライド移動レバー72及びスライド用キャンセルレバー73に対して付与されている。
第四バネB4は、その他端部がフランジ部13の後端部に取り付けられていて、スライド移動レバー72が後方に向かう方向の付勢力を、スライド移動レバー72に付与している。
第五バネB5は、凹部742と凸部754とが前側の外周面同士で当接するように、スライド用キャンセルプレート74及び補助用キャンセルプレート75に付勢力を付与している。
シートスライド機構3は、図4に示すように、駆動ワイヤ31、ガイドレール32、台座33及び円盤リンク部材34を備えている。
ガイドレール32は、前後方向に沿うように左右一対、車両フロアに設置されている。この一対のガイドレール32には、それぞれロック機構4が設けられている(図1参照)。また、台座33は、ガイドレール32に対してスライド自在に係合されている。
この台座33にはシートクッションフレーム11が載置されている。台座33の後端部には、円盤リンク部材34を介してスライド移動レバー72から引き回された駆動ワイヤ31の一端部が接続されている。この駆動ワイヤ31が台座33を後方に引っ張ることで台座33が後方へとスライドし、駆動ワイヤ31の引っ張りが解除される。
なお、シートスライド機構3は、図示しないスライドロック機構によってスライド自在な状態と、スライドできない状態とが切り替えられるようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、シートバック20をシートクッション10に対して折り畳む際のロック切り替えレバー5、ロック用リンク機構6及びロック機構4の動作について説明する。
着座状態では、ロック切り替えレバー5及びロック用リンク機構6は図2に示す状態となっている。このときロック切り替えレバー5は起立状態であるため、ロック機構4はロック状態となっている。
シートバック20の折り畳みが開始されると、図9に示すようにロック用連動プレート61が第一回転軸111aを中心にして矢印Y1方向へと回転し、爪部611がロック用連動レバー62の当接片623に当接する。さらに、ロック用連動プレート61が回転すると、図10に示すように、爪部611が当接片623を押すことで、第二バネB2に抗いながらロック用連動レバー62も矢印Y2方向に回転することになる。これにより、ロック用連動レバー62がロック用連動プレート61に同期して同方向に回転する。また、このロック用連動レバー62が回転すると、第二回転軸626を介してロック用連動レバー62に取り付けられているロック用キャンセルレバー63も追従して移動する。
その後、図11に示すように、ロック用キャンセルレバー63の第一延出片632がレバー用ピン53に当接し、さらにロック用連動レバー62及びロック用連動プレート61の回転が進行すると、図12に示すように第一延出片632がレバー用ピン53を後方へ押し始める。このロック用キャンセルレバー63における第一延出片632のレバー用ピン53に係合する位置が本発明に係る係合位置である。
このとき、第二延出片633は、ロック用ピン64に当接して前方へ押される。これにより、ロック用キャンセルレバー63が第一バネB1に抗いながら第二回転軸626を中心に矢印Y5方向へと回転する。つまり、ロック用ピン64は、ロック用キャンセルレバー63が所定の位置に移動した際に、当該ロック用キャンセルレバー63をロック用連動プレート61の回転方向と同方向に回転させる回転手段である。また、この回転時においては、ロック用キャンセルレバー63の係合位置と第一回転軸111aとの間隔が徐々に狭まることになる。
そして、回転に伴って規制爪631が係合部627から離れるため、キャンセルレバー規制状態は解除される。この回転動作と、ロック用連動レバー62及びロック用連動プレート61に連動した後方への移動動作との協働によって、ロック用キャンセルレバー63の第一延出片632は、レバー用ピン53を後方へと押し、ロック切り替えレバー5を矢印Y3方向へと傾倒させる。この傾倒によってロック切り替えレバー5がロック用ケーブル41を矢印Y4方向へと引き出して、ロック機構4をロック状態から解除状態へと切り替える。
そして、ロック用連動プレート61及びロック用連動レバー62が回転して、ロック用キャンセルレバー63が後方に移動すると、第二延出片633がロック用ピン64に更に押されることで、図13に示すように、ロック用キャンセルレバー63が矢印Y5方向に回転し係合位置と第一回転軸111aとの間隔を狭めながら、第一延出片632がレバー用ピン53を乗り越える。これにより、ロック切り替えレバー5は、ロック用ケーブル41によって矢印Y6方向に回転して、図14に示すように、起立状態へと復帰する。なお、このときロック用ピン64はロック用連動レバー62の凹部625内に収まることとなる。
次に、シートバック20をシートクッション10に対して折り畳む際のスライド用リンク機構7及びシートスライド機構3の動作について説明する。
着座状態では、スライド用リンク機構7及びシートスライド機構3は図4に示す状態となっている。
シートバック20の折り畳みが開始されると、スライド用連動プレート71が第一回転軸111bを中心に矢印Y7方向に回転する。この際、スライド用連動プレート71の当接片712がスライド用キャンセルプレート74の突出部745に当接しているため、キャンセルプレート74の初期位置を維持するとともに、スライド用連動プレート71の回転によって当接片712が突出部745を押し、スライド用キャンセルプレート74が第一回転軸111bを中心に回転する。また、補助用キャンセルプレート75の凸部754と、スライド用キャンセルプレート74の凹部742とが、第五バネB5によって前側の外周面同士で当接しているので、補助用キャンセルプレート75もスライド用キャンセルプレート74に連動して第一回転軸111bを中心に回転する。なお、このとき、補助用キャンセルプレート75のガイドピン751は、ガイド溝717の前側端部に当接している。このままの状態で、図15に示す位置まで回転する。
そして、図15に示す状態になると、スライド用連動プレート71の切欠715にカラー732が係合する。これにより、スライド用連動プレート71の回転運動がスライド用キャンセルレバー73を介してスライド移動レバー72に伝達され、スライド移動レバー72は第一回転軸111bを中心に矢印Y8方向に回転するとともに、駆動ワイヤ31を矢印Y9方向に引き出す。
その後、図16に示すように、補助用キャンセルプレート75のガイドピン751が第一ストッパー131に当接するまで、スライド用連動プレート71が矢印Y7方向に回転すると、スライド移動レバーも矢印Y8方向に回転し、駆動ワイヤ31を矢印Y9方向に引き出す。これにより、シートスライド機構3の台座33は矢印Y10方向へとスライドする。なお、この間、スライド用連動プレート71と、スライド用キャンセルプレート74及び補助用キャンセルプレート75との相対的な位置関係は変動しない。
ガイドピン751と第一ストッパー131とが当接した後もスライド用連動プレート71が矢印Y7方向に回転すると、スライド移動レバーも回転し、駆動ワイヤ31を矢印Y9方向に引き出す。このとき、図17に示すように、ガイドピン751は第一ストッパー131により押されて、ガイド溝717内を移動するため、補助用キャンセルプレート75は軸部752を中心に矢印Y11方向に回転する。この回転に伴い、スライド用キャンセルプレート74も第一回転軸111bを中心に矢印Y12方向に回転し、突出部745が当接片712から離間する。これによりスライド用連動プレート71と、スライド用キャンセルプレート74及び補助用キャンセルプレート75との相対的な位置関係が変動する。
さらに、スライド用連動プレート71が回転し、それに追従して補助用キャンセルプレート75及びスライド用キャンセルプレート74が回転すると、図18に示すようにスライド用キャンセルプレート74のカム面746がスライド用連動プレート71の切欠715内に進入して、当該切欠715からカラー732を押し出し始める。また、カム面746に押されると、カラー732はガイド溝724内を移動するため、スライド用キャンセルレバー73が第三バネB3に抗いながら矢印Y13方向に回転する。図19及び図20に示すように、ガイドピン751がガイド溝717の終端まで移動すると、スライド用キャンセルプレート74も回転して、徐々にカム面746が切欠715内に進入して、最終的にはスライド用キャンセルプレート74が切欠715を閉塞することになる。そして、カラー732はカム面746により切欠715から押し出されると、切欠715とカラー732の係合が解除されるため、図21に示すようにスライド移動レバー72がフリーな状態となる。これにより、シートスライド機構3の台座33もフリーな状態となる。
次に、シートバック20をシートクッション10に対して起立させる際のスライド用リンク機構7の動作について説明する。
図21に示す状態から図22に示す状態までシートバック20を起立させると、スライド用連動プレート71は矢印Y14方向に回転する。この回転によって、図示しないスライドロック機構が駆動して、シートスライド機構3をロックするため、スライド移動レバー72が移動できない状態となる。また、この間、スライド用連動プレート71と、スライド用キャンセルプレート74及び補助用キャンセルプレート75との相対的な位置関係は変動しないので、スライド用連動プレート71の切欠715はスライド用キャンセルプレート74により閉塞されたままの状態である。すなわち、カラー732は切欠715に係合できない状態が維持されている。
起立途中に再度折り畳む際には、スライド用連動プレート71は矢印Y7方向に回転する。このとき、図23に示すように、切欠715がカラー732に対応する位置までスライド用連動プレート71が回転したとしても、当該切欠715はスライド用キャンセルプレート74により閉塞されたままであるので、カラー732は切欠715に係合できない状態が維持されている。このような状態のため、再度シートバック20を起立させたとしても、移動できない状態のスライド移動レバー72がスライド用連動プレート71を規制しないので、シートバック20を起立させることができる。
そして、スライド用連動プレート71の回転により、図24に示すようにガイドピン751が第二ストッパー132に当接すると、補助用キャンセルプレート75のフランジ部12に対する移動が規制される。補助用キャンセルプレート75の移動が規制された状態で、さらにスライド用連動プレート71が回転すると、スライド用連動プレート71に対して補助用キャンセルプレート75が相対的に軸部752を中心にして矢印Y15方向に回転する。この補助用キャンセルプレート75の回転に連動して、スライド用キャンセルプレート74は第一回転軸111bを中心に矢印Y16方向に回転する。この回転によって、切欠715が露出することになる。
なお、図24に示す位置まで回転するまでの間に、図示しないスライドロック機構が駆動して、シートスライド機構3のスライドロックが解除され、シートスライド機構3がスライド自在な状態となっている。また、スライド移動レバー72も移動可能となっているので、台座33を所定位置に手動で戻せば、スライド移動レバー72も回転して図4に示す状態に復帰する。
以上のように、本実施形態によれば、ロック用キャンセルレバー63がロック切り替えレバー5を傾倒させる際には、ロック連動レバー62の下端部に対して移動することでロック用キャンセルレバー63の係合位置と第一回転軸111aとの間隔を狭めるため、ロック切り替えレバー5を傾倒させた直後に、ロック用キャンセルレバー63がロック切り替えレバー5を乗り越えることとなり、スムーズにロック切り替えレバー5を起立状態とすることができる。これにより、ロック切り替えレバー5が傾倒される際に、ロック用キャンセルレバー63がロック切り替えレバー5を乗り越えるまでの時間が短縮されるため、ロック状態と解除状態との切り替えが早められ、迅速に作動させることができる。
また、ロック用キャンセルレバー63が所定の位置に移動した際に、ロック用ピン64によってロック用キャンセルレバー63がロック用連動プレート62の回転方向と同方向に回転するので、ロック用連動プレート62とロック用キャンセルレバー63との移動量が小さくともロック切り替えレバー5を傾倒させることができる。これにより、コンパクト化を図ることができる。
また、回転手段がロック用ピン64であるので、簡易な構成で回転手段を形成することが可能となる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。なお、以下の説明において、上記実施形態と同一部分においては同一符号を付してその説明を省略する。
上記実施形態では、ロック用連動レバー62の下端部でロック用キャンセルレバー63を回転させることで、ロック用キャンセルレバー62の係合位置と第一回転軸111aとの間隔を狭める場合を例示したが、ロック用キャンセルレバー62は、ロック切り替えレバーを傾倒させる際に、ロック用連動レバー62の下端部に対して移動することでロック用キャンセルレバー62の係合位置と第一回転軸111aとの間隔を狭めるのであれば如何なる形態であっても構わない。
具体的には、例えば図25に示すロック用キャンセルレバー63aは、その略中央部にガイド長孔639aを有している。このガイド長孔639a内には、ロック用連動レバー62の下端部に固定されたガイド軸626aが挿通されている。これにより、ロック用キャンセルレバー63aはガイド軸626aとガイド長孔639aとによって、ロック用連動レバー62の下端部に対してスライド自在となっている。また、ロック用キャンセルレバー63aには、ロック用連動レバー62に取り付けられた付勢バネ629aによって第一回転軸111aから離間する方向へ付勢力が付与されている。このとき、ガイド長孔639aの長手方向は、第一回転軸111aを通過する直線に沿っている。
また、ロック用キャンセルレバー63aの第二延出片633aは、そのロック用ピン64に当接する側の一辺が直線状に形成されている。
そして、このロック用キャンセルレバー63aは、着座状態であると図25に示す状態となっている。このときロック切り替えレバー5は起立状態であるため、ロック機構4はロック状態となっている。
シートバック20の折り畳みが開始されて、ロック用連動プレート61及びロック用連動レバー62が回転することで、ロック用キャンセルレバー63も追従して移動すると、図26に示すように、ロック用キャンセルレバー63の第一延出片632がレバー用ピン53に当接し後方へ押し始める。
このとき、第二延出片633aは、ロック用ピン64に当接して上方へ押される。これにより、ロック用キャンセルレバー63aがガイド長孔639aとガイド軸626aとの協働によって付勢バネ629aに抗いながら上方へと移動する。この移動によって、ロック用キャンセルレバー63aの係合位置と第一回転軸111aとの間隔が徐々に狭まることになる。
また、上記実施形態では、ロック用ピン64によってロック用キャンセルレバー63,63aが移動する場合を例示して説明したが、シートバック20の折り畳みによって連動する各部と、ロック用キャンセルレバー63,63aとを周知のリンク機構で連動させることで、各部の動作をロック用キャンセルレバー63,63aに伝達して、ロック用キャンセルレバー63,63aを移動させるようにすることも可能である。
1 車両用格納シート
3 シートスライド機構
4 ロック機構
5 ロック切り替えレバー
6 ロック用リンク機構
7 スライド用リンク機構
10 シートクッション
11 シートクッションフレーム
12 フランジ部
13 フランジ部
20 シートバック
21 シートバックフレーム
31 駆動ワイヤ
32 ガイドレール
33 台座
34 円盤リンク部材
41 ロック用ケーブル
51 レバー用規制部材
52 レバー用回転軸
53 レバー用ピン
54 レバー用延出部
61 ロック用連動プレート(連動プレート)
62 ロック用連動レバー(連動レバー)
63 ロック用キャンセルレバー(キャンセルレバー)
64 ロック用ピン(ストッパー、回転手段)
71 スライド用連動プレート
72 スライド移動レバー
73 スライド用キャンセルレバー
74 スライド用キャンセルプレート
75 補助用キャンセルプレート
111a 第一回転軸
111b 第一回転軸
121 ガイド孔
131 第一ストッパー
132 第二ストッパー
511 規制突起
611 爪部
621 ガイド片
622 回転孔
623 当接片
624 第一バネ取付部
625 凹部
626 第二回転軸
627 係合部
631 規制爪
632 第一延出片
633 第二延出片
711 軸孔
712 当接片
713 凸曲面
714 凸曲面
715 切欠
716 軸孔
717 ガイド溝
721 軸孔
722 ワイヤ取付部
723 支持部
724 ガイド溝
727 バネ取付部
731 第三バネ取付部
732 カラー
741 軸孔
742 凹部
744 第五バネ取付部
745 突出部
746 カム面
751 ガイドピン
752 軸部
753 第五バネ取付部
754 凸部
B1 第一バネ
B2 第二バネ
B3 第三バネ
B4 第四バネ
B5 第五バネ

Claims (5)

  1. シートクッションと、
    前記シートクッションに対して折り畳み自在なシートバックと、
    前記シートクッションを前後方向にスライド自在に支持するシートスライド機構と、
    前記シートクッションが車両フロアの係止部にロックされているロック状態と当該ロックが解除された解除状態とを切り替えるためのロック切り替えレバーと、
    前記シートバック及び前記ロック切り替えレバーをリンクするロック用リンク機構とを備え、
    前記ロック用リンク機構は、
    前記シートバックに連動して回転する連動プレートと、
    前記連動プレートと同軸を第一回転軸として、前記シートバックが傾倒される際に回転する前記連動プレートに同期して同方向に回転する連動レバーと、
    前記連動レバーの下端部に取り付けられ、当該連動レバーに対して移動自在なキャンセルレバーを備え、
    前記ロック切り替えレバーは、起立状態が前記ロック状態であり、傾倒状態が前記解除状態であり、前記起立状態となるように付勢力が付与されていて、
    前記シートバックを傾倒する際には、前記連動プレート及び前記連動レバーの回転に伴って前記キャンセルレバーが前記第一回転軸を中心に移動して前記起立状態の前記ロック切り替えレバーの上部に係合すると、
    当該キャンセルレバーは前記ロック切り替えレバーを傾倒させながら、前記連動レバーの下端部に対して移動することで前記キャンセルレバーの前記ロック切り替えレバーに対する係合位置と前記第一回転軸との間隔を狭めつつ、前記ロック切り替えレバーを乗り越えると付勢力により前記ロック切り替えレバーが前記起立状態となり、
    前記ロック用リンク機構は、
    前記連動レバーの下端部に対して前記キャンセルレバーを回転自在に支持する第二回転軸と、
    前記キャンセルレバーが所定の位置に移動した際に、当該キャンセルレバーを前記連動プレートの回転方向と同方向に回転させる回転手段とを有することを特徴とする車両用格納シート。
  2. 請求項記載の車両用格納シートにおいて、
    前記キャンセルレバーは、前記第二回転軸を中心に互いに反対方向に延出する第一延出片及び第二延出片を有し、
    前記回転手段は、前記キャンセルレバーの前記第二延出片の移動経路上に配置されたストッパーであり、
    前記シートバックを傾倒する際には、前記連動プレート及び前記連動レバーの回転に伴って前記キャンセルレバーが前記第一回転軸を中心に移動して、前記第一延出片が前記起立状態の前記ロック切り替えレバーの上部に係合すると、前記第二延出片が前記ストッパーにより押されて、前記キャンセルレバーが前記第二回転軸を中心に回転して前記係合位置と前記第一回転軸との間隔を狭めながら、当該キャンセルレバーの移動と回転により前記第一延出片が前記ロック切り替えレバーを傾倒させ、その後前記第一延出片が前記ロック切り替えレバーを乗り越えると付勢力により前記ロック切り替えレバーが前記起立状態となることを特徴とする車両用格納シート。
  3. 請求項1又は2記載の車両用格納シートにおいて、
    前記連動プレート及び前記キャンセルレバーは、前記連動レバーの表面上に配置されていることを特徴とする車両用格納シート。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用格納シートにおいて、
    前記ロック切り替えレバーの下端部に設けられて、当該ロック切り替えレバーを回転自在に支持するレバー用回転軸と、
    前記ロック切り替えレバーの上端部に設けられることで、前記レバー用回転軸と前記第一回転軸の間に配置され、前記キャンセルレバーが移動に伴って当接するレバー用ピンとを備えることを特徴とする車両用格納シート。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用格納シートにおいて、
    前記ロック切り替えレバーの上部前側には、前方に向かって延出したレバー用延出部が設けられており、
    前記レバー用延出部には、前記ロック状態と前記解除状態とを切り替えるため、前方から延びるロック用ケーブルが係止されていることを特徴とする車両用格納シート。
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