JP5247392B2 - 自動水栓 - Google Patents
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この種自動水栓として、吐水ヘッドに接続された可撓性を有する給水ホースを、吐水ヘッドを保持するホルダ管の内部に挿通し、その給水ホースを吐水ヘッドとともにホルダ管から引出可能となしたホース収納水栓が公知である。
例えば下記特許文献1,特許文献2に、この種のホース収納式の自動水栓が開示されている。
このようにすればホルダ管、ひいては吐水管の全体を小型で細くスリムに構成することが可能となるが、一方でこのようにすると、ホルダ管の内部を移動する給水ホースに対してコネクタ及び電気配線が干渉してしまう問題を生ずる。
そのために仕切部材によって仕切られた配線収納空間を管軸方向全体に亘って、即ち仕切部の管軸方向の全長に亘ってホルダ管の径方向に広く確保しておくと、仕切部にて仕切られた今一方のホース挿通空間が狭められ、これに伴って給水ホースがホルダ管の径方向に大きく偏った位置に位置させられてしまう。
そのようにすると、給水ホースの引出し及び収納時に給水ホースがホース挿通空間を円滑に移動できなくなってしまう。
図1において、10はカウンタで、このカウンタ10上に起立する状態で水栓本体部12が設けられ、更にこの水栓本体部12から吐水管14が延び出している。
吐水管14は、管軸方向において吐水口16を有する先端側の吐水ヘッド18と、これを保持する基端側のホルダ管20との分割構造とされている。
吐水ヘッド18は、この給水ホース22とともにホルダ管20から引出可能とされている。
即ちこの実施形態の自動水栓はホース収納式の自動水栓である。
ここでセンサ26と28とは、それぞれホルダ管20の内側から取り付けられている。
開口窓部24及びそこに取り付けられたセンサ26及び28はそれぞれ上方に向けて、詳しくは使用者に向かって斜め前方の上方に向けて設けられている。
温水用センサ26は、その後人体非検知となっても温水の吐水を継続させ、そして再び使用者による手かざし操作によって人体検知したとき、吐水口16からの温水の吐水を停止させる。
センサ28は、その後人体非検知となっても浄水の吐水を継続させ、そして再び使用者が手かざし操作をすることによって人体検知したときに、そこで浄水の吐水を停止させる。
即ちセンサ26,28は、何れも人体検知するごとに吐水と止水とを交互に行わせる手かざし式の交互センサとされている。
レバーハンドル32は、左右回動操作によって水と湯との混合比率を調節し、即ち混合水の温度を調節し、また上下回動操作によって温水の吐水流量を調節する。
また給湯元管からの湯が、止水栓38を経て給湯路40を通じ混合弁30へと供給される。
そして混合弁30に供給された水と湯とが、混合弁30で所定比率で混合されて適温の温水とされ、混合弁30から延び出した流出管へと流出せしめられる。
即ち上記可撓性を有する給水ホース22は、カウンタ10の下方に垂れ下がっており、吐水ヘッド18とは反対側の端部が混合弁30から下向きに延び出した流出管に接続されている。
図中42Aは混合弁30側の流出路を、また42Bは給水ホース22側の流出路をそれぞれ表している。
ここで制御部46は、電磁弁44の作動制御を行う。
この制御部46にはまた、上記のセンサ26及び28が電気的に接続されている。
制御部46は、センサ26による人体検知に基づいて電磁弁44を開閉制御し、吐水口16からの温水の吐水と止水とを制御する。
尚給水路36,給湯路40上には混合弁30側への水,湯の流れのみを許容し、逆方向の流れを阻止する逆止弁48が設けられている。
この浄水路50上には、浄水器52への原水の流入側において電磁弁54と定流量弁56とが設けられている。
詳しくは、センサ28による人体検知に基づいて電磁弁54が制御部46により開閉制御されることによって、浄水の吐水と止水とが行われる。
この実施形態では、図3にも示しているようにセンサ26及び28が全体として一体のセンサユニット64を成している。
一方回路ケース70の上側には、透光性を有するセンサケースが回路ケース70から突出する形状で設けられており、そのセンサケースの内部に、センサ26,28にそれぞれ対応した発光素子及び受光素子が収容されている。
センサ26,28はそれぞれ発光素子からの光を素子ケースを通して投光し、その反射光を受光素子で受光して人体検知を行う。
ここでセンサユニット64は、図2,図5に示しているようにグースネック形状をなす吐水管14におけるホルダ管20の湾曲形状に対応した形状の湾曲形状をなしている。
このとき弾性シール部材72は、図7(B),(C)に示すようにホルダ管20の内面に弾性圧接せしめられ、その弾性圧接状態の下でシール作用する。
この結果ホルダ管20は、その基端から先端に到るまで、上面を含む外面全体が凹凸の無い平滑な面を形成する。
このうち4本が束ねられて配線コード76A-1とされ、また残りの2本が束ねられて配線コード76A-2とされている。
図中76Aは、これら配線コード76A-1,76A-2から成るセンサ側の配線コードを表している。
このセンサホルダ66は、ホルダ管20の管軸方向に長手形状をなしており、且つその全体がホルダ管20の湾曲形状に対応した形状の湾曲形状をなしている。
尚、図7に示しているように支持脚84は下端に着座部86を有しており、支持脚84はこの着座部86においてホルダ管20の内面に当接し、着座するようになしてある。
詳しくは、図5及び図8(C)に示しているように、センサ支持部82の下面から爪92,94が下向きに突出形成され、また支持脚84から側方に向けて爪96が突出形成されている。
ここで爪92は、コネクタ80-1の側面に当接してコネクタ80-1を支持脚84と協働して図7中左右方向に位置決めし、また爪96は、コネクタ80-1の下面を支持してコネクタ80-1の上下方向の位置決めを行う。
そしてそれら爪92,96,94の位置決作用によって、それらが協働してコネクタ80-1をセンサホルダ66に固定する。
爪98は、図7(B)及び図8(C)に示しているようにL字状に上向きに折れ曲っており、コネクタ80-2の凹陥部にこの爪98が下側から嵌り込むことで、コネクタ80-2を位置決状態にセンサホルダ66に固定する。
この爪100は、支持脚84から水平方向に突出した後、下向きに折れ曲るL字状をなしている。この爪100は、図5及び図6に示しているように配線コード76B-1,76B-2の掛止用のものである。
但し配線コード76B-1,76B-2は、この爪100に対して掛止状態を保ちながらスライド移動することが可能である。
そのためここでは仕切部となる支持脚84の後部84Bを、前部84Aに対して図中右側に偏った位置に位置させ、図7(B)に示しているように配線収納空間90を、これらコネクタ80-1,80-2の位置する部分において左右方向に広く確保している。
その結果、ここでは後部84Bがホース挿通空間88内の給水ホース22、詳しくは後部84Bに対応する部分をホルダ管20の左右方向中心部よりも図中右側に偏って位置させるものとなっている。
そしてこれにより、支持脚84にて仕切られたホース挿通空間88を、この前部84Aに対応する部分において左右方向に広く確保してある。
この前部84Aは、ホース挿通空間88内の給水ホース22、詳しくは前部84Aに対応する部分を、図7(C)に示しているようにホルダ管20の左右方向の中央部に位置させるものとなしてある。
即ち湾曲部106は給水ホース22の図7中左右方向位置を円滑に移行させるための案内部として働く。
而してその水切り部としての湾曲部106にて水切りされた後の水は、図2に示すようにホルダ管20の湾曲部106の前側且つ下部に貫通して設けられた水抜孔128を通じて下方に、即ちホルダ管20の外部に排出せしめられる。
この被掛止部102の付根部位には、段違い形状の当接部107が設けられている。
尚、センサホルダ66の後端(図8中右端)には、側面形状が半円形状で支持脚84から後方に突出した係合突片108が設けられている。
この筒体114は、その外径が雄嵌合部112の外径よりも大径をなす大径部116を一体に有しており、その大径部116がホルダ管20の先端部に内嵌状態に嵌合されて、固定具としてのビス118によりホルダ管20の先端部に固定されている。
即ちこの実施形態では、センサホルダ66及びこれとは別体に構成された筒体114が、掛止爪120と被掛止部102との係合によって管軸方向に連結状態とされている。
この遊びは筒体114をホルダ管20から引き出したときに消失して、図12の部分拡大図に示しているように掛止爪120と被掛止部102とが引っ掛かった状態となり、筒体114に加えられた抜出方向の力がセンサホルダ66へと伝えられる。
しかるに筒体114をホルダ管20に挿入し、そして筒体114をセンサホルダ66の前端(図中左端)に当接させることで、センサホルダ66が抜出方向にも位置決めされる。
即ち給水ホース22の管軸方向の移動が、このホースガイド管122によってガイドされ、給水ホース22の移動時に給水ホース22がホルダ管20に対して擦れを生じるのが良好に防止され、給水ホース22が円滑に移動せしめられる。
尚図7(A)に示しているように、ホースガイド管122の外側には配線収納空間が形成されていて、そこに上記の制御部46から延び出した配線コード76Bが収納されている。
詳しくは、図10に示しているように先ずセンサ26,28をセンサユニット64とともにホルダ管20の先端の挿入開口68を通じてホルダ管20の内部に挿入し、そしてホルダ管20の開口窓部24にその一部を(望ましくはセンサ26の前端側の一部を)嵌め込んだ状態とする(図11(I)参照)。
尚、そのようにして開口窓部24に一部を嵌め込んだ状態でセンサユニット64を、粘着テープ等にてホルダ管20に仮止めしておく。
その状態で、図10に示すようにセンサホルダ66(配線コードについては図示を省略)を、同じくホルダ管20の先端の挿入開口68を通じてホルダ管20内部に管軸方向に挿入する。
同図に示しているように、この状態でセンサ26,28の外面がホルダ管20の外面と面一面となる。
換言すれば、センサ26,28はシール部材72を介してホルダ管20の内面に弾性圧接状態に取り付けられ、固定される。
またセンサホルダ66は、その前端の段付形状の当接部107のセンサユニット64に対する当接作用によって挿入端(押込端)が規定される。
尚、図13では配線コード76A-1,76B-1についてのみ図示しているが、配線コード76A-2,76B-2についても基本的に同様である。
このようにしてセンサホルダ66を抜き出すことで、その後センサユニット64を容易にホルダ管20から挿入開口68を通じて外部に抜き出すことができる。
例えば上記実施形態では温水センサと浄水センサとを吐水管本体20に設けているが、場合によって何れか一方又は他の種類の1種類のセンサのみを或いは逆に3種類以上のセンサを設けておくといったことも可能である。更に仕切部材を他の形態で設けることも可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
16 吐水口
18 吐水ヘッド
20 ホルダ管
22 給水ホース
26 温水用センサ
28 浄水用センサ
46 制御部
66 センサホルダ(仕切部材)
76A,76A-1,76A-2,76B,76B-1,76B-2 配線コード
80-1,80-2 コネクタ
84 支持脚(仕切部)
84A 前部
84B 後部
88 ホース挿通空間
90 配線収納空間
106 湾曲部
108 係合突片
122 ホースガイド管
128 水抜孔
Claims (3)
- 吐水口を有する吐水ヘッドに接続された可撓性を有する給水ホースを、該吐水ヘッドを保持するホルダ管に引出可能に挿通するとともに、該ホルダ管には人体検知センサを設けて、該人体検知センサによる人体検知に基づいて制御部の制御の下に該吐水口から自動的に吐水するようになした自動水栓において
前記ホルダ管には、前記吐水ヘッド側の前端側の内部に、該ホルダ管の内部を配線収納空間とホース挿通空間とに仕切る仕切部を備えた仕切部材を設けて、該配線収納空間に前記人体検知センサと前記制御部とを繋ぐ電気配線及び該電気配線のセンサ側配線と制御部側配線とを連結するコネクタを収納するとともに、前記ホース挿通空間に前記給水ホースを引出可能に挿通し、
且つ前記コネクタは前記仕切部の奥側の後部に配置して、前記仕切部材の該後部に該コネクタの固定部を設ける一方、該仕切部は、該コネクタより前側の部位で前記配線収納空間側に湾曲させて、その湾曲部よりも前部を該湾曲部よりも後部に対して該配線収納空間側に偏って位置させてあり、
前記仕切部は使用者側からの正面視において前記ホルダ管の内部を左右方向に仕切るものとなしてあり、前記後部が前記給水ホースの前記ホース挿通空間内の該後部に対応する部分を左右方向の中心よりも該左右方向に偏って位置させるものとなしてあるとともに、前記前部が前記給水ホースの該ホース挿通空間内の該前部に対応する部分を該左右方向の中央部に位置させるものとなしてあることを特徴とする自動水栓。 - 吐水口を有する吐水ヘッドに接続された可撓性を有する給水ホースを、該吐水ヘッドを保持するホルダ管に引出可能に挿通するとともに、該ホルダ管には人体検知センサを設けて、該人体検知センサによる人体検知に基づいて制御部の制御の下に該吐水口から自動的に吐水するようになした自動水栓において
前記ホルダ管には、前記吐水ヘッド側の前端側の内部に、該ホルダ管の内部を配線収納空間とホース挿通空間とに仕切る仕切部を備えた仕切部材を設けて、該配線収納空間に前記人体検知センサと前記制御部とを繋ぐ電気配線及び該電気配線のセンサ側配線と制御部側配線とを連結するコネクタを収納するとともに、前記ホース挿通空間に前記給水ホースを引出可能に挿通し、
且つ前記コネクタは前記仕切部の奥側の後部に配置して、前記仕切部材の該後部に該コネクタの固定部を設ける一方、該仕切部は、該コネクタより前側の部位で前記配線収納空間側に湾曲させて、その湾曲部よりも前部を該湾曲部よりも後部に対して該配線収納空間側に偏って位置させてあり、
また前記ホルダ管の内部には前記仕切部材の更に後側に筒状をなす可撓性のホースガイド管が挿入されていて、該ホースガイド管の内部に前記給水ホースが挿通されているとともに、該ホースガイド管と前記ホルダ管との間の空間に前記制御部側配線が収納されており、
且つ前記仕切部の後端部には、前記ホースガイド管の前端部の内部に係入し、該ホースガイド管と前記ホース挿通空間との間で前記給水ホースを移行案内する係合突片が後方に突出する状態で設けてあることを特徴とする自動水栓。 - 吐水口を有する吐水ヘッドに接続された可撓性を有する給水ホースを、該吐水ヘッドを保持するホルダ管に引出可能に挿通するとともに、該ホルダ管には人体検知センサを設けて、該人体検知センサによる人体検知に基づいて制御部の制御の下に該吐水口から自動的に吐水するようになした自動水栓において
前記ホルダ管には、前記吐水ヘッド側の前端側の内部に、該ホルダ管の内部を配線収納空間とホース挿通空間とに仕切る仕切部を備えた仕切部材を設けて、該配線収納空間に前記人体検知センサと前記制御部とを繋ぐ電気配線及び該電気配線のセンサ側配線と制御部側配線とを連結するコネクタを収納するとともに、前記ホース挿通空間に前記給水ホースを引出可能に挿通し、
且つ前記コネクタは前記仕切部の奥側の後部に配置して、前記仕切部材の該後部に該コネクタの固定部を設ける一方、該仕切部は、該コネクタより前側の部位で前記配線収納空間側に湾曲させて、その湾曲部よりも前部を該湾曲部よりも後部に対して該配線収納空間側に偏って位置させてあり、
前記仕切部における湾曲部が、前記給水ホースの収納時に該給水ホースに摺接して水切りを行う水切り部を兼ねており、前記ホルダ管には該湾曲部の前側且つ下部に貫通の水抜孔が設けてあることを特徴とする自動水栓。
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