JP5247381B2 - 自動水栓 - Google Patents
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Description
例えば公共トイレ等において、吐水管の先端部に人体検知センサを吐水口からの吐水の方向と同方向に向けて、詳しくは検知方向が吐水の方向と同方向となるように人体検知センサを設け、そして人体検知センサにより差し出された手を検知(人体検知)することで吐水口から自動的に吐水し、また人体検知センサが人体非検知となったところで吐水を自動的に停止する自動水栓が手洗用水栓として広く用いられている。
そのようにしておけば、吐水ヘッドを引き出すことによってシンクの隅々まで吐水を行うことが可能となり、シンク洗いその他の作業が容易となって水栓の使い勝手が良好となる。
但しこの場合には、人体検知センサを可動側の吐水ヘッドに対して固定側となる吐水管本体の側に設けておくことが望ましい。
図14〜16はその具体例を示している。
図14において、300は自動水栓における吐水管で、この吐水管300は、管軸方向において吐水口302を備えた先端側の吐水ヘッド304と、吐水ヘッド304を保持する基端側の吐水管本体306との分割構造とされている。
ここでセンサ308,310は何れも交互センサとして、即ち人体検知するごとに吐水と止水とを切り替える手かざし式の交互センサとして構成されている。
一方センサ310の上方に手かざしすると、吐水口302から適温に温度調節された温水が吐水され、更に温水吐水中に再びセンサ310の上方に手かざしすると、そこで温水の吐水が停止する。
尚312は水栓本体部で、その内部に混合弁が収容されている。
314は水と湯との混合比率を変化させて、混合水の温度調節を行い、また吐水の流量調節を行うレバーハンドルである。
センサ取付部306Bは、概略筒状をなして前端部(図中左端部)と後端部(図中右端部)との間の大部分の上面が上向きに開放された形態のホース挿通部材306B-1と、その開放部218を閉鎖する蓋板306B-2とを有しており、その蓋板306B-2の上面に、上記のセンサ308及び310が載置状態に取り付けられている。
ここで上カバー306B-4は透光性の樹脂にて構成されており、センサ308,310がこの透光性の上カバー306B-4を介して投受光するようになしてある。
尚、下カバー306B-3は図16にも示しているようにビス320にてパイプ306Aの下部に固定されている
更に継目や凹凸が多く存在していることから清掃性が十分でない問題も有している。
この特許文献2に開示のものは、人体検知センサを吐水管に設けた開口からその内部に挿入して組付けを行うものであるが、このものはセンサの挿入用の開口とセンサ窓となる開口とが同一であり、またセンサの検知方向が吐水口からの吐水の方向である等本発明とは異なった別異のものである。
この場合においてその開口窓部は周壁上部又は側部に設けておき、人体検知センサの検知方向を吐水管の上方又は側方となしておくことができる。
またセンサホルダは、吐水管の内面に嵌合し、吐水管によって径方向に位置決めされた状態でその内部に保持されるものとなしておくことができる。
またこのセンサホルダは、吐水管の管軸方向に長手形状に構成しておき、且つこれを吐水管の湾曲形状に対応した湾曲形状で構成しておくことができる。
このようにすることで、人体検知センサを吐水管に位置決めし且つ固定状態とすることができ、従って吐水管内に人体検知センサ位置決めのための位置決手段を設けるのを省くことができ、センサ取付部分の構造を簡素な構造となすことができる。
加えて人体検知センサを開口窓部に嵌り込ませることによって、開口窓部を人体検知センサにて埋めることができ、吐水管外面の凹凸や段差をセンサ取付部分において少なくし又は無くすことができる。
このようにすれば、人体検知センサの外面が吐水管の外面よりも径方向内側に引き込んだり、或いは逆に外側に突き出したりしないため、吐水管における人体検知センサ及びその周りの部分の外面を平滑な面として構成でき、同部分を凹凸の無い綺麗な面となし得て、同部分の清掃性も良好となすことができる。
ここで人体検知センサの外面と吐水管の外面とを同一面とする場合において、それらの間には微少な径方向の差を生じていても良い。但しその差は0.5mm以下としておく。
この場合において、吐水管を管軸方向において吐水口を備えた先端側の吐水ヘッドと、吐水ヘッドを保持する基端側の吐水管本体との分割構造となし、その吐水管本体に開口窓部を設け且つ吐水管本体の先端開口を上記の挿入開口とするとともに、吐水ヘッドには上記給水ホースを接続して、吐水ヘッドを給水ホースとともに吐水管本体から引出可能としておく。即ち自動水栓をホース収納式の水栓として構成しておく。
またこの筒体を吐水管本体にビス等にて固定しておくことで、センサホルダを吐水管本体からの抜出方向に固定化しておくことができる。
図1において、10はカウンタで、このカウンタ10上に起立する状態で水栓本体部12が設けられ、更にこの水栓本体部12から吐水管14が延び出している。
吐水管14は、管軸方向において吐水口16を有する先端側の吐水ヘッド18と、基端側の吐水管本体20との分割構造とされている。
吐水ヘッド18は、この給水ホース22とともに吐水管本体20から引出可能とされている。
即ちこの実施形態の自動水栓はホース収納式の自動水栓である。
開口窓部24及びそこに取り付けられた温水用センサ26及び浄水用センサ28はそれぞれ上方に向けて、詳しくは使用者に向かって斜め前方の上方に向けて設けられている。
温水用センサ26は、その後人体非検知となっても温水の吐水を継続させ、そして再び使用者による手かざし操作によって人体検知したとき、吐水口16からの温水の吐水を停止させる。
浄水用センサ28は、その後人体非検知となっても浄水の吐水を継続させ、そして再び使用者が手かざし操作をすることによって人体検知したときに、そこで浄水の吐水を停止させる。
即ち温水用センサ26,浄水用センサ28は、何れも人体検知するごとに吐水と止水とを交互に行わせる手かざし式の交互センサとされている。
レバーハンドル32は、左右回動操作によって水と湯との混合比率を調節し、即ち混合水の温度を調節し、また上下回動操作によって温水の吐水流量を調節する。
また給湯元管からの湯が、止水栓38を経て給湯路40を通じ混合弁30へと供給される。
そして混合弁30に供給された水と湯とが、混合弁30で所定比率で混合されて適温の温水とされ、混合弁30から延び出した流出管へと流出せしめられる。
即ち上記可撓性を有する給水ホース22は、カウンタ10の下方に垂れ下がっており、吐水ヘッド18とは反対側の端部が混合弁30から下向きに延び出した流出管に接続されている。
図中42Aは混合弁30側の流出路を、また42Bは給水ホース22側の流出路をそれぞれ表している。
ここで制御部46は、電磁弁44の作動制御を行う。
この制御部46にはまた、上記の温水用センサ26及び浄水用センサ28が電気的に接続されている。
制御部46は、温水用センサ26による人体検知に基づいて電磁弁44を開閉制御し、吐水口16からの温水の吐水と止水とを制御する。
尚給水路36,給湯路40上には混合弁30側への水,湯の流れのみを許容し、逆方向の流れを阻止する逆止弁48が設けられている。
この浄水路50上には、浄水器52への原水の流入側において電磁弁54と定流量弁56とが設けられている。
詳しくは、浄水用センサ28による人体検知に基づいて電磁弁54が制御部46により開閉制御されることによって、浄水の吐水と止水とが行われる。
この実施形態では、図3にも示しているように温水用センサ26及び浄水用センサ28が全体として一体の人体検知センサ64(以下単にセンサ64とする)を成している。
一方回路ケース70の上側には、透光性を有する素子ケースが回路ケース70から突出する形状で設けられており、その素子ケースの内部に、温水用センサ26,浄水用センサ28にそれぞれ対応した発光素子及び受光素子が設けられている。
温水用センサ26,浄水用センサ28は発光素子からの光を素子ケースを通して投光し、その反射光を受光素子で受光して人体検知をそれぞれ行う。
ここで回路ケース70及び素子ケースを含むセンサ64は、図2,図5に示しているようにグースネック形状をなす吐水管14における吐水管本体20の湾曲形状に対応した形状の湾曲形状をなしている。
このとき弾性シール部材72は、図7(B),(C)に示すように吐水管本体20の内面に弾性圧接せしめられ、その弾性圧接状態の下でシール作用する。
この結果吐水管本体20は、その基端から先端に到るまで、上面を含む外面全体が凹凸の無い平滑な面を形成する。
このうち4本が束ねられて配線コード76A-1とされ、また残りの2本が束ねられて配線コード76A-2とされている。
図中76Aは、これら配線コード76A-1,76A-2から成るセンサ側の配線コードを表している。
このセンサホルダ66は、吐水管本体20の管軸方向に長手形状をなしており、且つその全体が吐水管本体20の湾曲形状に対応した形状の湾曲形状をなしている。
尚、図7に示しているように支持脚84は下端に着座部86を有しており、支持脚84はこの着座部86において吐水管本体20の内面に当接し、着座するようになしてある。
詳しくは、図5及び図8(C)に示しているように、センサ支持部82の下面から爪92,94が下向きに突出形成され、また支持脚84から側方に向けて爪96が突出形成されている。
ここで爪92は、コネクタ80-1の側面に当接してコネクタ80-1を支持脚84と協働して図7中左右方向に位置決めし、また爪96は、コネクタ80-1の下面を支持してコネクタ80-1の上下方向の位置決めを行う。
そしてそれら爪92,96,94の位置決作用によって、それらが協働してコネクタ80-1をセンサホルダ66に固定する。
爪98は、図7(B)及び図8(C)に示しているようにL字状に上向きに折れ曲っており、コネクタ80-2の凹陥部にこの爪98が下側から嵌り込むことで、コネクタ80-2を位置決状態にセンサホルダ66に固定する。
この爪100は、支持脚84から水平方向に突出した後、下向きに折れ曲るL字状をなしている。この爪100は、図5及び図6に示しているように配線コード76B-1,76B-2の掛止用のものである。
但し配線コード76B-1,76B-2は、この爪100に対して掛止状態を保ちながらスライド移動することが可能である。
この被掛止部102の付根部位には、段違い形状の当接部107が設けられている。
尚、センサホルダ66の後端(図8中右端)には、側面形状が半円形状で支持脚84から後方に突出した突出片108が設けられている。
この筒体114は、その外径が雄嵌合部112の外径よりも大径をなす大径部116を一体に有しており、その大径部116が吐水管本体20の先端部に内嵌状態に嵌合されて、固定具としてのビス118により吐水管本体20の先端部に固定されている。
即ちこの実施形態では、センサホルダ66とは別体に構成された筒体114が、掛止爪120と被掛止部102との係合によって管軸方向に連結状態とされている。
この遊びは筒体114を吐水管本体20から引き出したときに消失して、図12の部分拡大図に示しているように掛止爪120と被掛止部102とが引っ掛かった状態となり、筒体114に加えられた抜出方向の力がセンサホルダ66へと伝えられる。
しかるに筒体114を吐水管本体20に挿入し、そして筒体114をセンサホルダ66の前端(図中左端)に当接させることで、センサホルダ66が抜出方向にも位置決めされる。
即ち、給水ホース22の管軸方向の移動がこのガイド管122によってガイドされ、給水ホース22の移動時に給水ホース22が吐水管本体20に対して擦れを生じるのが良好に防止され、給水ホース22が円滑に移動せしめられる。
尚図7(A)に示しているように、ガイド管122の外側には配線収納空間が形成されていて、そこに上記の制御部46から延び出した配線コード76Bが収納されている。
詳しくは、図10に示しているように先ずセンサ64を吐水管本体20の先端の挿入開口68を通じて吐水管本体20の内部に挿入し、そして吐水管本体20の開口窓部24にその一部を(望ましくは素子ケースの前端側の一部を)嵌め込んだ状態とする(図11(I)参照)。
尚、そのようにして開口窓部24に一部を嵌め込んだセンサ64は、粘着テープ等にてその状態に吐水管本体20に仮止めしておく。
その状態で、図10に示すようにセンサホルダ66(配線コードについては図示を省略)を、同じく吐水管本体20の先端の挿入開口68を通じて吐水管本体20内部に管軸方向に挿入する。
同図に示しているように、この状態でセンサ64の外面が吐水管本体20の外面と面一面となる。
換言すれば、センサ64はシール部材72を介して吐水管本体20の内面に弾性圧接状態に取り付けられ、固定される。
またセンサホルダ66は、その前端の段付形状の当接部107のセンサ64に対する当接作用によって挿入端(押込端)が規定される。
尚、図13では配線コード76A-1,76B-1についてのみ図示しているが、配線コード76A-2,76B-2についても基本的に同様である。
このようにしてセンサホルダ66を抜き出すことで、その後センサ64を容易に吐水管本体20から挿入開口68を通じて外部に抜き出すことができる。
またセンサホルダ66は、吐水管本体20の内面に嵌合し、吐水管本体20によって径方向に位置決めされた状態でその内部に保持されるため、センサホルダ66を吐水管14の内部に挿入するだけで、安定した姿勢に吐水管14内に保持することができ、従ってまたセンサホルダ66によりセンサ64を安定して保持することが可能となる。
加えてセンサ64を開口窓部24に嵌り込ませることによって、開口窓部24をセンサ64にて埋めることができ、吐水管14外面の凹凸や段差をセンサ64取付部分において無くして、吐水管14のセンサ64及びその周りの部分の外面を平滑な面となし得、同部分の清掃性も良好となすことができる。
これにより吐水ヘッド16を給水ホース22とともに吐水管本体20から引き出し又は収納する際に、給水ホース22が配線コード76A-1,76B-1,76A-2,76B-2に対して擦れを生じ、そのことによって配線コード76A-1,76B-1,76A-2,76B-2が絡まったり配線の乱れを生じたり、或いは断線を生じたりするのを有効に防止することができる。
またシール部材72の弾性変形に基づいて、センサホルダ66や吐水管本体20内面,センサ64等の部品の製造誤差や組付誤差を吸収し得て、良好にセンサ64を吐水管本体20に取り付けることができる。
一方筒体114を吐水管本体20にビス118にて固定しておくことで、センサホルダ66を吐水管本体20からの抜出方向に固定状態としておくことができる。
例えば上記実施形態では温水用センサと浄水用センサとを吐水管本体20に設けているが、場合によって何れか一方又は他の種類の1種類のセンサのみを設けておくといったことも可能である。更にセンサ取付用の開口窓部を吐水管本体20の周壁側部に設け、吐水管本体20の側方を検知方向とするようになすことも可能である。
その他本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
16 吐水口
18 吐水ヘッド
20 吐水管本体
22 給水ホース
24 開口窓部
26 温水用センサ
28 浄水用センサ
64 人体検知センサ
66 センサホルダ
68 挿入開口
72 シール部材
76A,76A-1,76A-2,76B,76B-1,76B-2 配線コード
80-1,80-2 コネクタ
82 センサ支持部
84 支持脚
88 ホース収納空間
90 配線収納空間
92,94,96,98,100 爪
100 雌嵌合部
112 雄嵌合部
114 筒体
Claims (1)
- 吐水管の管軸周りの周壁部に非接触式の人体検知センサを配置し、該人体検知センサによる人体検知に基づいて該吐水管の先端部の吐水口から自動的に吐水する自動水栓であって
(イ)前記吐水管の周壁部を径方向に貫通して設けられた前記人体検知センサ用の開口窓部と
(ロ)該吐水管に該開口窓部とは別に前記管軸方向に向けて設けられた挿入開口と
(ハ)該挿入開口を通じて前記吐水管内に且つ該管軸方向に挿入される前記人体検知センサと
(ニ)該挿入開口を通じて該吐水管内に且つ該管軸方向に挿入され、前記人体検知センサを前記開口窓部に位置させた状態に該人体検知センサを径方向内側から保持するセンサホルダと
を有し、
前記吐水管の内部には可撓性を有する給水ホースが挿通されていて、該給水ホースを通じて前記吐水口に給水が行われるようになしてあり、
また前記吐水管は、前記管軸方向において前記吐水口を備えた先端側の吐水ヘッドと、該吐水ヘッドを保持する基端側の吐水管本体との分割構造とされていて、該吐水管本体に前記開口窓部が設けられ且つ該吐水管本体の先端開口が前記挿入開口とされているとともに、前記吐水ヘッドには前記給水ホースが接続されていて、該吐水ヘッドが該給水ホースとともに該吐水管本体から引出可能とされており、
更に前記吐水管本体の先端から前記吐水ヘッド側に突出し、該吐水ヘッドの雌嵌合部との嵌合によって該吐水ヘッドを保持する雄嵌合部を備えた筒体が前記センサホルダとは別体に設けられていて、該筒体が該センサホルダに連結状態とされているか又は該筒体が該センサホルダに一体に設けられていることを特徴とする自動水栓。
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