JP6125982B2 - 吐水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動水栓等に用いられる吐水装置に関する。
キッチン、洗面台等では自動水栓が広く用いられる。自動水栓には、吐水管と、吐水管内に配置されるセンサ部材と吐水口部材を備える吐水装置が用いられる。この吐水装置では、センサ部材により人体の手等の被検知物が検知されると、吐水口部材の吐水口から水が吐き出されるように制御される。
吐水口部材やセンサ部材は、通常、ねじを用いて吐水管内に固定される。特許文献1には、センサ部材と吐水口部材を組み合わせた状態で吐水管内に挿入し、吐水管の外周壁を貫通するようにねじを配置し、そのねじによりセンサ部材や吐水口部材を吐水管に固定している。
特開2002−070096号公報
特許文献1の構造では、吐水管の外周壁にねじが露出して見える。本発明者は、より高い意匠性を実現するため、吐水装置の構造について改善の余地があると認識するに至った。
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、より高い意匠性を実現できる吐水装置を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明のある態様は、吐水装置に関する。吐水装置は、先端に開口部を有する吐水管と、吐水管内に配置され、開口部から挿入される複数の内側部品と、吐水管の内面に形成される被係合部と、を備え、複数の内側部品には、第1内側部品と、吐水管の内周面と第1内側部品の間に配置される第2内側部品と、が含まれ、複数の内側部品の何れかに設けられる係止部と被係合部が係合し、かつ、係止部の設けられる内側部品と他の内側部品が係合することにより、複数の内側部品が吐水管内に保持されることを特徴とする。「他の内側部品」には、係止部の設けられない内側部品の他に、係止部の設けられる内側部品も含まれる。
この態様によれば、複数の内側部品を吐水管内に保持するため、吐水管の内面に形成される被係合部と内側部品の係止部との係合を利用しており、吐水管の外周壁にねじ等が露出せず、吐水管の外観がすっきりとして意匠性が良好となる。
また、前述の態様において、吐水管は、その内周面にて管周方向に延びる周溝部が形成され、被係合部は、周溝部により形成されてもよい。この態様によれば、被係合部としての周溝部を切削加工等により容易に形成でき、被係合部として突起等の凸部を形成するよりも製造性が良好となる。
また、この態様において、吐水管は、その内周面にて先端側から周溝部にかけて管軸方向に延びる軸溝部が形成され、係止部は、第1内側部品に設けられ、開口部から第1内側部品を挿入するとき、軸溝部と周溝部の内側を係止部が移動することにより、吐水管内において保持されるべき保持位置に第1内側部品が配置されてもよい。この態様によれば、吐水管の軸溝部や周溝部を通して第1内側部品の係止部を移動させることにより、第1内側部品を保持位置に配置でき、その作業時の作業性が良好となる。
また、前述の態様において、複数の内側部品には、係止部が設けられる固定具が更に含まれ、固定具は、係止部と被係合部の係合により吐水管内に保持され、第1内側部品又は第2内側部品の少なくとも一方との係合によりこれを吐水管内に保持してもよい。この態様によれば、固定具により第1内側部品又は第2内側部品の少なくとも一方を吐水管内に保持できる。
また、前述の態様において、係止部は、開口部から内側部品を挿入するとき、スナップフィットにより被係合部と係合可能な位置に配置される弾性爪でもよい。この態様によれば、吐水管の開口部から内側部品を挿入するとき、スナップフィットにより内側部品の係止部を吐水管の被係合部と係合可能な位置に容易に配置できる。
また、前述の態様において、第1内側部品及び第2内側部品は、吐水管の内周面と第1内側部品の間に吐水管の開口部から第2内側部品が挿入されることにより、管軸方向と交差する方向の移動が規制されるように吐水管内に嵌め合わされてもよい。この態様によれば、吐水管の開口部から第2内側部品を挿入することにより、第1内側部品と第2内側部品の管軸方向と交差する方向の移動を規制できる。
また、この態様において、吐水管の内周面と第1内側部品の互いに対向する箇所には、開口部から第2内側部品を挿入するときに、第2内側部品がスライドする案内面が形成されてもよい。この態様によれば、第1内側部品や吐水管の案内面に第2内側部品をスライドさせることにより第2内側部品を吐水管内に配置でき、この作業時の作業性が良好となる。
本発明によれば、吐水管の外観がすっきりとして意匠性が良好となる。
第1実施形態に係る吐水装置が用いられる自動装置の構成図を示す。 第1実施形態に係る吐水管の先端部の拡大断面図を示す。 図2のA−A線断面図を示す。 吐水装置の分解斜視図を示す。 吐水管の内部構造を示す縦断面図を示す。 (a)は吐水管内の吐水口部材の突起部を縦方向の上側から見た状態を概略的に示す断面図であり、(b)は吐水管内の固定具の弾性爪を縦方向の上側から見た状態を概略的に示す断面図である。 第1実施形態に係る吐水管内に吐水口部材を挿入するときの状態を示す拡大断面図である。 第1実施形態に係る吐水管内にセンサ部材を挿入するときの状態を示す拡大断面図である。 第1実施形態に係る吐水管内に固定具を挿入するときの状態を示す拡大断面図である。 第2実施形態に係る吐水管の先端部の拡大断面図を示す。 第2実施形態に係る吐水管内に吐水口部材を挿入するときの状態を示す拡大断面図である。
以下の説明では、便宜上、図示の状態を基準に各構成要素の位置関係を表現する場合があるが、各構成要素の位置関係を限定するものではない。
[第1の実施の形態]
図1は第1実施形態に係る吐水装置10が用いられる自動水栓100の構成図を示す。自動水栓100は、吐水装置10と、電磁弁110と、制御部120を備える。吐水装置10は、吐水管20と、吐水口部材40と、センサ部材60を備える。
吐水管20は、洗面台のカウンター11(基体)の上面側(一面側)に基端部20aが配置される。カウンター11に対して吐水管20と反対側となるカウンター11の下面側には固定部材103が配置される。吐水管20は、その基端部20aに被締結部25が設けられ、この被締結部25と固定部材103にはボルト105が挿通される。ボルト105の固定部材103から突き出た部分には締結ナット107がねじ込まれ、締結ナット107の締め付けにより、吐水管20の被締結部25と固定部材103が締結される。吐水管20と固定部材103の間でカウンター11が挟み込まれて、吐水管20の基端部20aがカウンター11に固定される。
吐水管20は、本例では、その中間部が湾曲して逆U字状に形成され、その先端部20bが斜め下方に延びており、いわゆるグースネック状に形成される。吐水管20は、金属材料を素材とする鋳物により形成される。吐水管20は、詳細を後述するように、その先端部20b内に吐水口部材40とセンサ部材60が配置される。
吐水口部材40は、可撓性のある給水ホース13を介して電磁弁110に接続され、その前面側に水を吐き出すための吐水口41が設けられる。吐水口部材40は、給水ホース13内の給水路101を通じて上水道から給水される水を内部を通して吐水口41から吐き出す。センサ部材60は、可撓性のあるセンサケーブル14を介して制御部120に接続される。給水ホース13やセンサケーブル14は、吐水管20の内部とともに固定部材103を通して、カウンター11の下側に引き出される。
電磁弁110は、吐水口部材40の吐水口41に給水するための給水路101の途中に設置される。電磁弁110は、給水ホース13と継手(図示せず)を介して接続される。電磁弁110は、制御部120による制御のもと、給水路101を開閉する。
センサ部材60は、本例では、発光部と受光部を有する赤外線式側距センサである。センサ部材60は、発光部から光を投光し、投光した光による人体の手等の被検知物からの反射光を受光部で受光し、吐水口部材40の吐水口41に対して所定の範囲内にある検知エリア内に被検知物が有るか否かを検知する。センサ部材60は、被検知物の検知結果を示す信号をセンサケーブル14を介して制御部120に出力する。
制御部120は、本例では、マイコンを搭載した回路基板により構成される。制御部120は、センサ部材60からの出力信号に基づき電磁弁110を開閉するように制御し、吐水口部材40の吐水口41からの給水の有無を切り替える。このとき、電磁弁110は、センサ部材60からの出力信号に基づき、吐水口部材40の吐水口41への給水の有無を切り替えるように制御される。なお、制御部120は、コンピュータのCPU、メモリをはじめとする素子や回路を組み合わせて実現されていればよい。
次に、吐水装置10の詳細を説明する。図2は吐水管20の先端部20bの拡大縦断面図であり、図3は図2のA−A線断面図であり、図4は吐水装置10の分解斜視図である。吐水装置10は、吐水管20と、吐水管20内に配置される複数の内側部品15を備える。複数の内側部品15には、吐水口部材40(第1内側部品)と、センサ部材60(第2内側部品)と、固定具80が含まれる。吐水管20は、先端に先端開口部21を有し、複数の内側部品15は、吐水管20の先端開口部21から挿入される。
吐水管20は、図3に示すように、その先端の先端開口部21から管軸方向の一部にかけての横断面が縦方向に長い楕円状に形成される。以下、この吐水管20の横断面において、水平軸と平行な方向を横方向Aといい、横方向と直交する方向を縦方向Bという。
吐水管20は、図2に示すように、後述する周溝部31より管軸方向の奥側において縮径部23が設けられる。縮径部23は、管軸方向の先端側にずれた部分25より縮径して形成され、その部分25と縮径部23の間に段差面としてのストッパ面23aが形成される。
吐水口部材40は、図3に示すように、吐水管20の外内を隔てる外周壁20cの内周面20d内の下側部分に配置される。センサ部材60は、吐水管20の内周面20d内の上側部分に配置される。つまり、センサ部材60は、吐水管20の内周面20dと吐水口部材40の間に配置される。吐水口部材40やセンサ部材60は、管軸方向と交差する方向(管周方向、横方向A、縦方向B)の移動が規制されるように吐水管20内に嵌め合わされる。このとき、吐水口部材40とセンサ部材60は、互いに係合することにより管軸方向と交差する方向の移動が規制される。
吐水口部材40は、図4に示すように、筒状本体部43と、筒状本体部43の後部から突出する筒状の差込部45とを含む。筒状本体部43は、図3、図4に示すように、その上面を除いた外周面に縦リブ43aと横リブ43bが形成される。縦リブ43aは、管周方向に沿うように形成され、管軸方向に間隔を空けて複数設けられる。横リブ43bは、管軸方向に沿うように形成され、管周方向に間隔を空けて複数設けられる。縦リブ43a、横リブ43bは、吐水管20の内周面20dの下側部分に沿うように形成され、吐水口部材40は、これらが吐水管20の内周面20dに接触した状態で吐水管20内に保持される。なお、図2では縦リブ43aや横リブ43bを図示しない。
筒状本体部43は、図2に示すように、その後部から突起49が突出しており、突起49の先端部には拡径部49aが設けられる。突起49は、後述する緩衝部材17に挿通され、その拡径部49aにより緩衝部材17から抜け止めされて、吐水口部材40に緩衝部材17が取り付けられる。
差込部45には流入口45aが設けられ、筒状本体部43の前部には吐水口41が設けられ、差込部45と筒状本体部43の内側には流入口45aと吐水口41を連通する流路(図示せず)が形成される。吐水口部材40は、本例では、空気吸引孔(図示せず)を通して外部から吸引した空気を流路内の水流に巻き込んで泡沫流とした水を吐き出し可能に構成される。差込部45は、給水ホース13内に押し込まれたうえでバンド状の締付部材19により締め付けられて給水ホース13に接続される。
吐水口部材40は、吐水口41の中心軸線、つまり、吐水方向が吐水管20の先端側に向くように配置される。吐水口部材40は、筒状本体部43や差込部45を含む各部位が樹脂材料により一体成形される。
センサ部材60は、図4に示すように、直方体状に形成されるセンサ本体部61と、センサ本体部61の上面から突出する突出部63と、センサ本体部61の前面から突出する嵌合部65とを含む。嵌合部65は、センサ本体部61より縮径して形成され、センサ本体部61と嵌合部65の間には段差面61aが形成される。センサ部材60は、センサ本体部61や突出部63を含む各部位が樹脂材料により一体成形される。センサ部材60は、その後部からセンサケーブル14が引き出される。
センサ部材60は、中空構造となっており、その内側に図示しない発光部と受光部が内蔵される。センサ部材60は、その前面において、発光部から投光された光が出射するとともに、被検知物からの光が入射する入出射面60aが設けられる。
センサ部材60は、図2に示すように、その入出射面60aが吐水管20の先端側に向くように配置され、発光部から光が吐水管20の先端側に向けて投光される。つまり、吐水口部材40の吐水方向と、センサ部材60の投光方向とが同じ向きとなる。
吐水口部材40やセンサ部材60は、それらの後部と吐水管20のストッパ面23aとの間に板状の緩衝部材17が介装される。緩衝部材17は、ゴム等の弾性体により構成される。吐水口部材40の差込部45やセンサ部材60のセンサケーブル14は緩衝部材17に挿通されている。吐水口部材40やセンサ部材60は、緩衝部材17を間に挟んで吐水管20のストッパ面23aと係合することにより、管軸方向の奥側への移動が規制される。
ここで、本実施形態に係る吐水装置10では、より高い意匠性を実現するため、以下のような構造を採用している。
図5は吐水管20の内部構造を示す縦断面図である。吐水管20は、図4、図5に示すように、その内周面20dにて凹部として形成される周溝部31(第1溝部)と軸溝部33(第2溝部)を有する。周溝部31は、吐水管20の管周方向に延びるように形成される。周溝部31は、吐水管20の横断面にて横方向Aの両側に対向する部位と、縦方向Bの上側の部位とにそれぞれ形成される。なお、図2では、紙面手前側に位置する周溝部31と軸溝部33を一点鎖線で示す。
軸溝部33は、吐水管20の先端側の先端開口部21から周溝部31にかけて管軸方向に延び、周溝部31と連続的につながるように形成される。軸溝部33は、吐水管20の横断面にて横方向に対向する部位に形成される。
周溝部31は、吐水管20の管軸方向の先端側に設けられる先端側壁面31aと、管軸方向の奥側に設けられる奥側壁面31bとを含む。先端側壁面31aは、後述の吐水口部材40の第1係止部53や固定具80の第2係止部87が係合される被係合部35として吐水管20の内面に形成される。
吐水口部材40は、図2〜図4に示すように、その横断面にて横方向A両側の横リブ43bから、つまり、吐水口部材40の外周面から突出する突起部51が形成される。図6(a)は吐水管20内の吐水口部材40の突起部51を縦方向Yの上側から見た状態を概略的に示す断面図である。突起部51は、周溝部31内に配置され、吐水管20の被係合部35に管軸方向の奥側から係合する第1係止部53として設けられる。吐水口部材40は、被係合部35と突起部51の係合により、吐水管20の先端開口部21からの抜け出しが規制されるように保持される。
固定具80は、本例では、センサ部材60より吐水管20の先端側に配置される。固定具80は、図4に示すように、平板状の基部81と、基部81に設けられる複数の当接片83と、複数の弾性爪85とを含む。固定具80は、基部81や弾性爪85を含む各部位が樹脂材料により一体成形される。
基部81は、管軸方向に貫通する嵌合孔81aが形成される。嵌合孔81aは、センサ部材60の嵌合部65の形状と対応した形状に形成され、センサ部材60の嵌合部65が嵌め入れられる。これにより、センサ部材60は、管軸方向と交差する方向(管周方向、横方向A、縦方向B)に位置決めされる。センサ部材60の入出射面60aは、固定具80の嵌合孔81aから外側に露出して設けられる。
基部81は、その下面において、吐水口部材40の吐水口41の形状に合致するように切り欠いた切欠面81bが形成される。これにより、吐水口41から吐き出される水と固定具80の干渉が抑えられる。
当接片83は、基部81の嵌合孔81aの周縁部から管軸方向の奥側に突出して複数(図示は4つ)設けられる。当接片83は、図2に示すように、センサ部材60のセンサ本体部61と嵌合部65の間の段差面61aに当接する。
弾性爪85は、図4に示すとおり、基部81の外周縁から管軸方向の奥側に突出して設けられる。弾性爪85は、基部81の横方向両側と、基部81の上側とに複数(図示は3つ)設けられる。
弾性爪85は、基部81の後面から突出して管軸方向に延びるアーム部85aと、アーム部85aの先端部から径方向外側に突出する爪部85bと、を含む。アーム部85aは、吐水管20の径方向に弾性変形可能である。図6(b)は吐水管20内の固定具80の弾性爪85を縦方向Yの上側から見た状態を概略的に示す断面図である。爪部85bは、図2、図6(b)に示すように、周溝部31内に配置される。つまり、爪部85bは、被係合部35としての先端側壁面31aに係合可能な位置に配置される。また、弾性爪85は、吐水管20の被係合部35に管軸方向の奥側から係合する第2係止部87として設けられる。固定具80は、被係合部35と弾性爪85の係合により、吐水管20の先端開口部21からの抜け出しが規制されるように保持される。このとき、固定具80は、その当接片83とセンサ部材60の係合により、吐水管20の先端開口部21からのセンサ部材60の抜け出しを規制するように保持する。
吐水口部材40は、図2、図4に示すように、その前端面より後側にずれた上部寄りの位置に当接面55が形成され、この当接面55が固定具80の基部81の後面に当接する。固定具80は、その基部81と吐水口部材40の係合により、吐水管20の先端開口部21からの吐水口部材40の抜け出しを規制し、これにより吐水口部材40がより安定的に保持される。
吐水口部材40は、図3、図4に示すように、その上面において、管軸方向に沿って延びる平坦な第1案内面57が形成される。また、吐水管20の内周面20dの上側部分には、管軸方向に沿って延びる第2案内面37が形成される。第2案内面37は、本例では、吐水管20の横断面にて横方向中心位置より横方向両側にずれた位置に形成される。
センサ部材60は、吐水口部材40の第1案内面57と対向する下面に平坦な下側摺動面67が形成される。また、センサ部材60は、吐水管20の第2案内面37と対向する上面に平坦な上側摺動面69が形成される。上側摺動面69は、本例では、センサ部材60の突出部63より横方向両側にずれた位置に形成される。
次に、上述の吐水管20内に吐水口部材40やセンサ部材60を配置する方法の一例を説明する。
まず、図7に示すように、吐水管20の先端開口部21から吐水口部材40を挿入する。このとき、吐水管20の軸溝部33に開口側から吐水口部材40の横方向両側の突起部51が挿入されるようにする。また、吐水口部材40の突起49を緩衝部材17に挿通させておき、吐水口部材40に緩衝部材17を取り付けておく。また、吐水口部材40に接続される給水ホース13は、吐水口部材40を挿入する前に、吐水管20の先端開口部21から挿入して、吐水管20の基端開口部22(図1参照)から引き出しておく。
吐水口部材40は、緩衝部材17を間に挟んで吐水管20のストッパ面23aに係合されるまで挿入する。このとき、吐水口部材40の突起部51は軸溝部33内を通過して周溝部31内にまで移動する。また、吐水口部材40は、その突起部51が軸溝部33の壁面と係合し、軸溝部33の延びる方向である管軸方向に沿って案内される。
吐水口部材40は、吐水管20の横断面にて縦方向Bの下側に移動させる。吐水口部材40は、その外周面である縦リブ43aや横リブ43bが吐水管20の内周面の下側部分に接触するまで移動させる。これにより、吐水管20内において保持されるべき第1保持位置に吐水口部材40が配置される。このとき、吐水口部材40の突起部51は周溝部31内を通過して移動する。また、吐水口部材40は、その突起部51が周溝部31の先端側壁面31aと係合し、周溝部31の延びる方向である管周方向に沿って案内される。よって、吐水管20の軸溝部33や周溝部31を通して吐水口部材40の突起部51を移動させることにより、吐水口部材40を第1保持位置に配置でき、その作業時の作業性が良好となる。
つづいて、図8に示すように、吐水管20の先端開口部21から吐水管20の内周面20dと吐水口部材40との間にセンサ部材60を挿入する。このとき、センサ部材60に接続されるセンサケーブル14は、センサ部材60を挿入する前に吐水管20の先端開口部21から挿入して緩衝部材17に挿通させたうえで、吐水管20の基端開口部22(図1参照)から引き出しておく。
センサ部材60は、その後端面が緩衝部材17を間に挟んで吐水管20のストッパ面23aに係合するまで移動させる。センサ部材60は、吐水管20内において保持されるべき第2保持位置に配置される。センサ部材60が第2保持位置に配置されると、吐水口部材40とセンサ部材60は、管軸方向と交差する方向(管周方向、横方向A、縦方向B)の移動が規制されるように吐水管20内に嵌め合わされる。よって、吐水管20の先端開口部21からセンサ部材60を挿入することにより、吐水口部材40とセンサ部材60の管軸方向と交差する方向の移動を規制できる。
このとき、センサ部材60の上側摺動面69を吐水管20の第2案内面37(図3参照)にスライドさせるとともに、センサ部材60の下側摺動面67を吐水口部材40の第1案内面57にスライドさせる。よって、吐水口部材40等の案内面57、37にセンサ部材60の摺動面67、69をスライドさせることによりセンサ部材60を吐水管20内の第2保持位置に配置でき、この作業時の作業性が良好となる。
つづいて、図9に示すように、吐水管20の先端開口部21から固定具80を挿入する。このとき、弾性爪85は、吐水管20の内周面20dと爪部85bが接触してアーム部85aが径方向内側に弾性変形する。周溝部31の先端側壁面31aよりも奥側に弾性爪85の爪部85bが挿入されると、アーム部85aが弾性反発力により径方向外側に変位し、周溝部31内に爪部85bが配置される。つまり、弾性爪85は、吐水管20の先端開口部21から挿入されるとき、スナップフィットにより周溝部31の先端側壁面31aと係合可能な位置に配置される。
以上の実施形態に係る吐水装置10によれば、吐水口部材40の突起部51(第1係止部53)と周溝部31の先端側壁面31a(被係合部35)の係合により、吐水口部材40が吐水管20内に保持される。また、固定具80の弾性爪85(第2係止部87)と周溝部31の先端側壁面31a(被係合部35)の係合により、固定具80が吐水管20内に保持される。また、固定具80とセンサ部材60の係合や、吐水口部材40とセンサ部材60の係合により、センサ部材60が吐水管20内に保持される。つまり、複数の内側部品15の何れかに設けられる係止部と被係合部35が係合し、かつ、係止部の設けられる内側部品と他の内側部品が係合することにより、複数の内側部品15が吐水管20内に保持される。複数の内側部品15を吐水管20内に保持するため、吐水管20の内面に形成される被係合部35と内側部品15の係止部53、87の係合を利用しており、吐水管20の外周壁20cにねじ等が露出せず、吐水管20の外観がすっきりとして意匠性が良好となる。
また、被係合部35が周溝部31により形成されるため、被係合部35としての周溝部31を切削加工等により容易に形成でき、被係合部35として突起等の凸部を形成するよりも製造性が良好となる。
また、本実施形態によれば、吐水管20の先端開口部21から固定具80の弾性爪85を挿入するとき、スナップフィットにより弾性爪85を周溝部31の先端側壁面31aと係合可能な位置に容易に配置できる。
また、吐水口部材40は、吐水管20のストッパ面23aと係合するため、以下の効果が発揮される。吐水口部材40は、吐水管20をカウンター11に固定した後、これに接続される給水ホース13を電磁弁110に接続する必要がある。給水ホース13は、水圧に耐えられるように肉厚が厚く、比較的に変形し難く硬質な傾向がある。よって、電磁弁110への接続作業時に給水ホース13を移動させると、吐水口部材40を管軸方向の奥側に抜き出そうとする力が働き、吐水口部材40が奥側に抜き出る恐れがある。この点、本実施形態によれば、吐水口部材40に吐水管20の奥側に抜き出そうとする力が働いても、吐水口部材40がストッパ面23aに係合して、吐水口部材40の奥側への抜き出しを防止できる。
また、本実施形態に係る吐水口部材40は、その横断面にて横方向両側に第1係止部53としての突起部51が形成される。これにより、吐水管20の縦方向寸法が横方向寸法より長くとも、その縦方向寸法を変化させることなく、吐水口部材40を吐水管20内に保持するための構造が設けられる。よって、吐水口部材40を吐水管20内に保持するための構造を設けても、吐水管20の縦方向寸法の増大による大型化が生じず、良好な意匠性を確保できる。
[第2の実施の形態]
以下、第1実施形態で説明した要素と同一の要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第1実施形態に係る吐水装置10は、吐水口部材40とセンサ部材60と固定具80が吐水管20内に内側部品15として配置される場合を例示した。第2実施形態では、図10に示すように、吐水管20内に吐水口部材40とセンサ部材60が内側部品15として配置され、固定具80が配置されない。
吐水口部材40は、その筒状本体部43の前部の上側に平板状の固定部59が設けられる。固定部59は、第1実施形態に係る固定具80の基部81と同様に、嵌合孔81aや複数の当接片83と複数の弾性爪85が設けられる。なお、吐水口部材40は、その外周面に突起部51が形成されない。つまり、吐水口部材40は、第1係止部53が設けられず、第2係止部87が設けられる。
吐水口部材40は、周溝部31の先端側壁面31aと弾性爪85の係合により、吐水管20の先端開口部21からの抜け出しが規制されるように保持される。このとき、センサ部材60は、固定部59の当接片83に係合し、その固定部59との係合により、吐水管20の先端開口部21からの抜け出しが規制されるように保持される。
次に、上述の吐水管20内に吐水口部材40やセンサ部材60を配置する方法の一例を説明する。
まず、吐水管20の先端開口部21からセンサ部材60を挿入する。つづいて、図11に示すように、吐水管20の先端開口部21から、センサ部材60と吐水管20の内周面との間の隙間部に吐水口部材40を挿入する。このとき、弾性爪85は、スナップフィットにより周溝部31の先端側壁面31aと係合可能な位置に配置される。
本実施形態に係る吐水装置10のように、吐水管20内に配置される複数の内側部品15の何れかに設けられる係止部と被係合部35が係合し、かつ、係止部の設けられる内側部品15と他の内側部品15が係合することにより、複数の内側部品15が吐水管20内に保持されるように構成されていればよい。
よって、係止部は、たとえば、吐水口部材40に設けずにセンサ部材60にのみ設けてもよい。この場合、第2実施形態のように固定具80を設けずに、センサ部材60に固定部59を設けるようにし、センサ部材60の固定部59と吐水口部材40の係合により吐水口部材40の抜け出しが規制されるように保持してもよい。また、係止部は、吐水口部材40とセンサ部材60の両方に設けてもよい。この場合、第1実施形態のような固定具80や第2実施形態のような固定部59を設けず、吐水口部材40の係止部と被係合部35が係合し、センサ部材60の係止部と被係合部35が係合し、かつ、吐水口部材40とセンサ部材60の係合により、吐水口部材40とセンサ部材60が吐水管20内に保持されるようにしてもよい。また、吐水口部材40やセンサ部材60の係止部は、上述した弾性爪85により構成されてもよい。
また、係止部は、吐水口部材40とセンサ部材60に設けず、固定具80のみに設けてもよい。この場合、固定具80は、第2係止部87と被係合部35の係合により、固定具80の抜け出しが規制されるように保持される。また、固定具80は、吐水口部材40やセンサ部材60との係合により、吐水口部材40やセンサ部材60の抜け出しが規制されるように保持する。いずれにしても、固定具80は、吐水口部材40とセンサ部材60の少なくとも一方との係合によりこれを吐水管20内に保持すればよい。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示すにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
上述の実施形態では、吐水管20の内周面に凹部としての軸溝部33を形成し、その軸溝部33の先端側壁面31aにより被係合部35が形成される場合を例示した。この他にも、被係合部35は、吐水管20の内周面に凸部を形成し、その凸部の奥側壁面により形成されてもよい。何れにしても、被係合部35は、吐水管20の内周面において一部を径方向に窪ませる又は突出させることにより設けられる段差面により形成されていてよい。
また、吐水装置10は、建物、船舶等に設置される設備に用いられてよく、洗面台の他に、キッチン、手洗器、浴室等に用いられてもよい。また、吐水管20が固定される基体としてカウンター11を例示した。この基体は、洗面台やキッチンではカウンターが例示されるが、この他にも、浴室等の設備の外内を区画する壁部材等が含まれる。
また、吐水管20は、その形状についてグースネック状に限定されず、公知の形状に形成されていてもよい。
10 吐水装置、15 内側部品、20 吐水管、21 先端開口部、31 周溝部、33 軸溝部、35 被係合部、37 第2案内面、53 第1係止部、57 第1案内面、67 下側摺動面、69 上側摺動面、80 固定具、85 弾性爪、87 第2係止部。

Claims (7)

  1. 先端に開口部を有する吐水管と、
    前記吐水管内に配置され、前記開口部から挿入される複数の内側部品と、
    前記吐水管の内面に形成される被係合部と、を備え、
    前記複数の内側部品には、
    第1内側部品と、
    前記吐水管の内周面と前記第1内側部品の間に配置される第2内側部品と、が含まれ、
    前記複数の内側部品の何れかに設けられる係止部と前記被係合部が係合し、かつ、前記係止部の設けられる内側部品と他の内側部品が係合することにより、前記複数の内側部品が前記吐水管内に保持されることを特徴とする吐水装置。
  2. 前記吐水管は、その内周面にて管周方向に延びる周溝部が形成され、
    前記被係合部は、前記周溝部により形成されることを特徴とする請求項1に記載の吐水装置。
  3. 前記吐水管は、その内周面にて先端側から前記周溝部にかけて管軸方向に延びる軸溝部が形成され、
    前記係止部は、前記第1内側部品に設けられ、
    前記開口部から前記第1内側部品を挿入するとき、前記軸溝部と前記周溝部の内側を前記係止部が移動することにより、前記吐水管内において保持されるべき保持位置に該第1内側部品が配置されることを特徴とする請求項2に記載の吐水装置。
  4. 前記複数の内側部品には、前記係止部が設けられる固定具が更に含まれ、
    前記固定具は、前記係止部と前記被係合部の係合により前記吐水管内に保持され、前記第1内側部品又は前記第2内側部品の少なくとも一方との係合によりこれを前記吐水管内に保持することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の吐水装置。
  5. 前記係止部は、前記開口部から前記内側部品を挿入するとき、スナップフィットにより前記被係合部と係合可能な位置に配置される弾性爪であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の吐水装置。
  6. 前記第1内側部品及び前記第2内側部品は、前記吐水管の内周面と前記第1内側部品の間に前記開口部から前記第2内側部品が挿入されることにより、管軸方向と交差する方向の移動が規制されるように前記吐水管内に嵌め合わされることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の吐水装置。
  7. 前記吐水管の内周面と前記第1内側部品の互いに対向する箇所には、前記開口部から前記第2内側部品を挿入するときに、該第2内側部品がスライドする案内面が形成されることを特徴とする請求項6に記載の吐水装置。
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