JP2015190205A - 給排水設備ユニット及び給排水方法 - Google Patents

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道太郎 牧
Michitaro Maki
道太郎 牧
水野 智之
Tomoyuki Mizuno
智之 水野
晴生 山▲崎▼
Haruo Yamazaki
晴生 山▲崎▼
江美 上田
Emi Ueda
江美 上田
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Abstract

【課題】容易に接続可能であるとともに簡易な構成の移動式の設備機器を有する設備機器ユニット及び給排水方法を提供する。
【解決手段】給排水設備ユニット1は、第一給水管110及び第一排水管130を有するとともに、建築物100に固定された固定側衛生設備機器101と、外部に向かって開口可能な第二給水管及び第二排水管を有するとともに、移動可能とされた移動側衛生設備機器201と、前記第一給水管110から分岐され、前記第二給水管に着脱可能に構成された給水側接続部20と、前記第一排水管130から分岐され、前記第二排水管に着脱可能に構成された排水側接続部30と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、給排水設備ユニット及び給排水方法に関するものである。
近年、所望の場所で給排水を利用できるように、移動可能な設備ユニットが望まれている。そこで、下部に設けられたキャスター、給水接続部、給湯接続部、及び排水接続部を有した設備ユニットと、床下に設けられ、給水管、給湯管、及び排水管を有した埋設ユニットとを備えた住宅用移動式給排水設備システムが提案されている。この住宅用移動式給排水設備システムでは、設備ユニットを使用する際に、設備ユニットを床下の埋設ユニットの上方に配置する。そして、設備ユニットの給水接続部と床下の給水管とを接続し、給湯接続部と床下の給湯管とを接続し、排水接続部と床下の排水管とを接続する。これにより、設備ユニットにおいて、水及び湯を使用する構成が記載されている(下記特許文献1参照)。
また、キッチンのカウンター上に載置される食器洗浄乾燥器が提案されている。このようなカウンターの上面には、本給水管から分岐した分岐給水管の開口部、及び本排水管から分岐した分岐排水管の開口部が設けられている。また、食器洗浄乾燥器には、機器用給水管及び機器用排水管が設けられている。この食器洗浄乾燥器の機器用給水管及び機器用排水管をそれぞれ、カウンターの上面に設けられた分岐給水管の開口部及び分岐排水管の開口部に接続する。これにより、カウンター上に載置された食器洗浄乾燥器では、カウンターに設けられる本給水管から分岐した水を利用して食器を洗浄し、洗浄後の排水をカウンターに設けられた本排水管に排水する構成が記載されている(下記特許文献2参照)。
特開2004−176305号公報 特開2002−81102号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の住宅用移動式給排水設備システムでは、床下に埋設ユニットを埋設する工事をしなければならないため、大掛かりな工事が必要となるという問題点がある。
また、上記の特許文献2に記載の食器洗浄乾燥器では、食器洗浄乾燥器は分岐給水管の開口部と接続される機器用給水管及び分岐排水管の開口部と接続される機器用排水管を備える必要があり、食器洗浄乾燥器の構成が複雑化してしまうという問題点がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、容易に接続可能であるとともに簡易な構成の移動式の設備機器を有する設備機器ユニット及び給排水方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る給排水設備ユニットは、第一給水管及び第一排水管を有するとともに、建築物に固定された固定側衛生設備機器と、外部に向かって開口可能な第二給水管及び第二排水管を有するとともに、移動可能とされた移動側衛生設備機器と、前記第一給水管から分岐され、前記第二給水管に着脱可能に構成された給水側接続部と、前記第一排水管から分岐され、前記第二排水管に着脱可能に構成された排水側接続部と、を備えることを特徴とする。
このように構成された給排水設備ユニットでは、移動側衛生設備機器の第二給水管は、固定側衛生設備機器の第一給水管から分岐された給水側接続部に接続される。また、移動側衛生設備機器の第二排水管は、固定側衛生設備機器の第一排水管から分岐された排水側接続部に接続される。つまり、第二給水管を給水側接続部に接続し第二排水管を排水側接続部に接続するだけで、第二給水管と第一給水管とが接続されるとともに第二排水管と第一排水管とが接続される。よって、移動側衛生設備機器を固定側衛生設備機器に容易に接続可能である。
また、移動側衛生設備機器において、第二給水管及び第二排水管における外部に向かって開口する部分を利用して、給水側接続部及び排水側接続部が接続される。よって、移動側衛生設備機器に、固定側衛生設備機器との接続のための部材等を別途設ける必要がないため、移動側衛生設備機器を簡易な構成とすることができる。
また、本発明に係る給排水設備ユニットは、前記給水側接続部及び前記排水側接続部は、それぞれ可撓性の管状部材で構成された給水側管状部及び排水側管状部を有し、前記給水側管状部及び前記排水側管状部がそれぞれ前記第二給水管及び前記第二排水管に接続されていない状態で、前記給水側管状部及び前記排水側管状部の少なくとも一部は前記固定側衛生設備機器内に収容され、前記給水側管状部及び前記排水側管状部がそれぞれ前記第二給水管及び前記第二排水管に接続された状態で、前記固定側衛生設備機器内に収容された前記給水側管状部及び前記排水側管状部が前記固定側衛生設備機器内から引き出されていることが好ましい。
このように構成された給排水設備ユニットでは、給水側接続部及び排水側接続部がそれぞれ第二給水管及び第二排水管に接続されていない状態(以下、「非接続状態」とする)では、給水側接続部及び排水側接続部の少なくとも一部は固定側衛生設備機器内に収容されている。この収容された給水側接続部及び排水側接続部が固定側衛生設備機器内から引き出されることで、それぞれ第二給水管及び第二排水管に接続される。よって、非接続状態において、給水側接続部及び排水側接続部の体裁を良好とすることができる。
また、本発明に係る給排水設備ユニットは、前記給水側接続部は、前記第一給水管から分岐した分岐給水管と、該分岐給水管の先端に設けられた給水側接続口と、を有し、前記排水側接続部は、前記第一排水管から分岐した分岐排水管と、該分岐排水管の先端に設けられた排水側接続口と、を有していてもよい。
このように構成された給排水設備ユニットでは、給水側接続口を第二給水管に接続することにより、給水側接続部と第二給水管とが接続される。また、排水側接続口を第二排水管に接続することにより、排水側接続部と第二排水管とが接続される。よって、例えばワンタッチ等簡易な構成で、移動側衛生設備機器を固定側衛生設備機器に接続することができる。
また、本発明に係る給排水設備ユニットは、前記給水側接続口の形状と前記排水側接続口の形状とが、相違していてもよい。
このように構成された給排水設備ユニットでは、第二給水管の開口する部分の形状と対応する給水側接続口の形状と、第二排水管の開口する部分の形状と対応する排水側接続口の形状とが、相違している。よって、給水側接続口を第二排水管に接続したり、排水側接続口を第二給水管に接続したりするような誤接続を防止することができる。
また、本発明に係る給排水設備ユニットは、前記第二給水管の前記外部に向かって開口する給水側接続口と、前記第二排水管の前記外部に向かって開口する排水側接続口とは、所定距離離間して配置され、前記給水側接続口と前記排水側接続口との間を前記所定距離離間させるとともに、前記給水側接続口および前記排水側接続口を一体的に連結するノズル連結体を備えていてもよい。
このように構成された給排水設備ユニットでは、給水側接続口と排水側接続口は、その離間距離が、第二給水管の給水側接続口と第二排水管の排水側接続口との離間距離と同一になるように、ノズル連結体により一体的に連結されている。よって、給水側接続口及び排水側接続口をそれぞれ、給水側接続口及び排水側接続口に同時に取り付け、取り外しをすることができる。
また、本発明に係る給排水設備ユニットは、前記分岐排水管には、ポンプが設けられていてもよい。
このように構成された給排水設備ユニットでは、分岐排水管にポンプが設けられている。よって、例えば移動側衛生設備機器の排水の水位が、第二排水管の外部に向かって開口する部分の高さよりも低い場合でも、第二排水管を流通する流体を固定側衛生設備機器に向かって排水することができる。
また、本発明に係る給排水設備ユニットは、前記移動側衛生設備機器は、前記第二給水管に接続され、該第二給水管を流通する水を貯留可能な給水貯留部と、前記給水貯留部から供給された前記水を排水として貯留可能であって、前記第二排水管に接続された排水貯留部と、を有していてもよい。
このように構成された給排水設備ユニットでは、第二給水管を流通した水は、給水貯留部で貯留される。この給水貯留部から供給された水は、排水貯留部において貯留される。よって、第二給水管及び第二排水管が給水側接続部及び排水側接続部に接続されていない状態でも、給水貯留部で貯留された水を使用し、使用した水(排水)を排水貯留部に貯留しておくことができるため、移動側衛生設備機器の利便性を高めることができる。
また、本発明に係る給排水方法は、建築物に固定され、第一給水管及び第一排水管を有する固定側衛生設備機器と、移動可能とされ、外部に向かって開口可能な第二給水管及び第二排水管を有する移動側衛生設備機器と、前記第一給水管から分岐され、前記第二給水管に着脱可能に構成された給水側接続部と、前記第一排水管から分岐され、前記第二排水管に着脱可能に構成された排水側接続部と、を備え、前記給水側接続部及び前記排水側接続部は、それぞれ可撓性の管状部材で構成された給水側管状部及び排水側管状部を有する給排水設備ユニットにおいて、前記固定側衛生設備機器と前記移動側衛生設備機器との間で給排水を行う給排水方法であって、少なくとも一部が前記固定側衛生設備機器内に収容された前記給水側管状部及び前記排水側管状部を、前記固定側衛生設備機器内から引き出して、それぞれ前記第二給水管及び前記第二排水管に接続することを特徴とする。
このように構成された給排水方法では、少なくとも一部が固定側衛生設備機器内に収容された給水側管状部及び排水側管状部を、固定側衛生設備機器内から引き出して、それぞれ第二給水管及び第二排水管に接続することにより、第一給水管と第二給水管とが接続されるとともに第一排水管と第二排水管とが接続される。よって、移動側衛生設備機器を固定側衛生設備機器に容易に接続可能である。
本発明に係る給排水設備ユニット及び給排水方法によれば、容易に接続可能であるとともに簡易な構成の移動式の設備機器とすることができる。
本発明の一実施形態に係る給排水設備ユニットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る給排水設備ユニットにおいて、固定側衛生設備機器と移動側衛生設備機器とが接続されていない状態の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る給排水設備ユニットを構成する固定側衛生設備機器の給水側接続部及び排水側接続部の構成を模式的に示した図である。 本発明の一実施形態に係る給排水設備ユニットにおいて、固定側衛生設備機器と移動側衛生設備機器との接続部分の構成を示し、互いに接続されていない状態の斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る給排水設備ユニットを構成する移動側衛生設備機器の構成を模式的に示した図である。 本発明の第一実施形態に係る給排水設備ユニットを構成する移動側衛生設備機器において、水栓具から上水を吐水する状態を模式的に示した図である。 本発明の第一実施形態に係る給排水設備ユニットを構成する移動側衛生設備機器において、上水の吐出が完了した状態を模式的に示した図である。 本発明の第一実施形態に係る給排水設備ユニットを構成する移動側衛生設備機器において、上水を満タンに給水した状態を模式的に示した図である。 本発明の一実施形態の変形例1に係る給排水設備ユニットにおいて、固定側衛生設備機器と移動側衛生設備機器との接続部分の構成を示し、互いに接続されていない状態の斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例2に係る給排水設備ユニットを構成する固定側衛生設備機器の給水側接続部及び排水側接続部の構成を模式的に示した図である。 本発明の一実施形態の変形例3に係る給排水設備ユニットを構成する固定側衛生設備機器の給水側接続部及び排水側接続部の構成を模式的に示した図である。 本発明の一実施形態の変形例4に係る給排水設備ユニットを構成する固定側衛生設備機器の斜視図である。
(給排水設備ユニット)
本発明の一実施形態である給排水設備ユニットについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る給排水設備ユニットの斜視図である。図2は、給排水設備ユニットにおいて、固定側衛生設備機器と移動側衛生設備機器とが接続されていない状態の斜視図である。
図1,2に示すように、給排水設備ユニット1は、例えば、建築物100の洗面室に固着された洗面台101(固定側衛生設備機器)と、移動可能とされた可動式手洗い装置201(移動側衛生設備機器)とを備えている。これら洗面台101の給排水と可動式手洗い装置201の給排水とは、着脱可能に構成されている。
この可動式手洗い装置201は、建築物100のテラス、寝室、玄関等に設けられている。適宜、可動式手洗い装置201を移動させて、洗面台101の水を利用して給水し、使用した水(排水)を洗面台101から排水することができる。
(洗面台)
洗面台101は、略箱型の筐体102と、筐体102の上部に設けられ物品を収容可能とされるとともに正面に鏡103aが設けられた収容部103と、を有している。さらに、洗面台101は、床下等に設けられた床下給水管H1と接続された第一給水管110と、床下給湯管H2と接続された給湯管120と、を有している。さらに、洗面台101は、筐体102の上部に設けられた第一水栓具123と、筐体102の上面に凹部形状に形成されるとともに第一水栓具123から吐水された上水(水)を受けて貯留と排水が可能な第一ボウル部125と、床下排水管H3と接続された第一排水管130と、を有している。
第一給水管110は、管状に形成されている。第一給水管110は、一端が床下給水管H1に接続され、他端が第一水栓具123に接続されている。
給湯管120は、管状に形成されている。第一給水管110は、一端が床下給湯管H2に接続され、他端が第一水栓具123に接続されている。
第一水栓具123には、第一給水管110との接続部分において開閉可能なバルブ(不図示)が設けられている。また、第一水栓具123には、給湯管120との接続部分において開閉可能なバルブ(不図示)が設けられている。
第一ボウル部125の下面には、排水口125aが設けられている。第一排水管130は、一端が第一ボウル部125の排水口125aに接続され、他端が床下排水管H3に接続されている。
第一排水管130は、管状に形成されている。第一排水管130は、排水口125aから下方に向かって延びる上管部131と、上管部131の下端から下方に向かって膨らむように湾曲するU字状に形成された下湾曲管部132と、を有している。さらに、第一排水管130は、下湾曲管部132の上端から上方に向かって膨らむように湾曲する下向きU字状に形成された上湾曲管部133と、上湾曲管部133の下端から下方に向かって延び床下排水管H3に接続される下管部134と、を有している。これら、上管部131、下湾曲管部132、上湾曲管部133及び下管部134は、連通している。これら下湾曲管部132及び上湾曲管部133は、トラップ部を構成している。
第一給水管110の途中部分では、管状に形成されて分岐給水管20が分岐している。分岐給水管20は、第一給水管110から水平方向に延びる横給水管部21と、横給水管部21の端部から上方に向かって延びる上下給水管部22と、上下給水管部22の上端で湾曲して水平方向に延びる延出給水管部(給水側管状部)23と、を有している。これら横給水管部21、上下給水管部22及び延出給水管部23は、連通している。また、横給水管部21には、電磁弁21aが設けられている。
第一排水管130の上管部131では、分岐排水管30が分岐している。分岐排水管30は、第一排水管130から水平方向に延びる横排水管部31と、横排水管部31の端部から上方に向かって延びる上下排水管部32と、上下排水管部32の上端で湾曲して水平方向に延びる延出排水管部(排水側管状部)33と、を有している。これら横排水管部31、上下排水管部32及び延出排水管部33は、連通している。横排水管部31には、ポンプ31aが設けられている。
図3は、給排水設備ユニット1を構成する洗面台101の給水側ノズル(給水側接続口)29及び排水側ノズル(排水側接続口)39の構成を示す正面図である。
図2,3に示すように、延出給水管部23及び延出排水管部33の先端側は、それぞれ可撓性の管状部材で形成されている。また、延出給水管部23及び延出排水管部33は、管状の被覆材で一体として覆われた延出管部40とされている。
延出管部40は、筐体102の正面を覆う開閉可能な扉102bに設けられた挿通孔102xに挿通されている。換言すると、延出管部40は、筐体102の内側から外側に向かって配置されている。
この延出管部40には、余剰部分(不図示)が設けられている。この余剰部分は、筐体102の内側で巻回されていたり、束ねられたりして収容されている。
延出給水管部23及び延出排水管部33において、延出管部40よりも先端側には、ノズル連結体50が設けられている。ノズル連結体50は、中空状であって、直方体状に形成されている。なお、ノズル連結体50の形状は、適宜選択可能である。
図4は、給排水設備ユニット1において、洗面台101と可動式手洗い装置201との接続部分の構成を示し、互いに接続されていない状態の斜視図である。
図4に示すように、ノズル連結体50は、延出管部40が挿通される貫通孔51xが形成された底壁部51と、底壁部51と反対側に設けられた上壁部52と、底壁部51と上壁部52とを連結する4枚の側壁部53,54,55,56と、を有している。
側壁部53には、第一磁気吸着部53aが設けられている。第一磁気吸着部53aは磁石で構成されている。
側壁部53には、延出給水管部23が挿通される貫通孔53x及び延出排水管部33が挿通される貫通孔53yが形成されている。また、側壁部53には、給水側ノズル29及び排水側ノズル39が突出するように設けられている。
給水側ノズル29及び排水側ノズル39は、側壁部53と直交する向きを軸線方向とする筒状に形成されている。これら給水側ノズル29及び排水側ノズル39の外周面は、それぞれ径方向外側に向かって突出する環状の環状突起29t,39tが設けられている。この環状突起29t,39tは、軸線方向に離間して2個形成されている。
給水側ノズル29の形状と排水側ノズル39の形状とは、相違している。本実施形態では、排水側ノズル39の径の方が、給水側ノズル29の径よりも大きい。
また、給水側ノズル29と排水側ノズル39とは、軸線方向と直交する向きに所定距離離間して配置されている。
換言すると、延出給水管部23は、ノズル連結体50の底壁部51に形成された貫通孔51xに挿通され、ノズル連結体50内を通って、側壁部53に形成された貫通孔53xに挿通されている。そして、延出給水管部23の先端は、側壁部53に形成された給水側ノズル29に連通されている。
また、延出排水管部33は、ノズル連結体50の底壁部51に形成された貫通孔51xに挿通され、ノズル連結体50内を通って、側壁部53に形成された貫通孔53yに挿通されている。そして、延出排水管部33の先端は、側壁部53に形成された排水側ノズル39に連通されている。
上記に示す分岐給水管20及び給水側ノズル29が、給水側接続部を構成している。また、分岐排水管30及び排水側ノズル39が、排水側接続部を構成している。
ノズル連結体50の上壁部52には、把持可能な把持部52tが設けられている。筐体102の扉102b(図2参照)には、係合部(不図示)が設けられている。この把持部、筐体102の係合部に係合されている。これにより、ノズル連結体50は、筐体102の扉102bに着脱自在に取り付けられている。
また、ノズル連結体50の第一磁気吸着部53aには、センサ61が設けられている。センサ61には給電及び信号の送受信が可能な接続線62が設けられている。この接続線62は、制御部(不図示)に接続されている。この制御部には、接続線、第一の接続線(不図示)及び第二の接続線(不図示)が接続されている。
第一の接続線は、一端が制御部に接続され、他端が第一給水管110に設けられた電磁弁21a(図1参照)の制御部(不図示)に接続されている。また、第二の接続線は、一端が制御部に接続され、他端が第一排水管130に設けられたポンプ31a(図1参照)の制御部(不図示)に接続されている。
(可動式手洗い装置)
図5は、給排水設備ユニット1を構成する可動式手洗い装置201の構成を模式的に示した図である。図6は、給排水設備ユニット1を構成する可動式手洗い装置201において、水栓具から上水を吐水する状態を模式的に示した図である。
図5,6に示すように、可動式手洗い装置201は、例えば略箱型の筐体202と、筐体202の上面の側端部に設けられた例えば金属製の第二水栓具(水栓具)203と、を有している。さらに、可動式手洗い装置201は、筐体202の上面に凹部形状に形成されるとともに第二水栓具203から吐水された上水(水)を受けて貯留と排出が可能な第二ボウル部(ボウル部)204と、筐体202の下面に設けられていて可動式手洗い装置201を移動可能な複数の車輪205と、を有している。
筐体202内には、上水と使用後の排水を個別に貯留する液密のタンク207が設けられている。タンク207は例えば下側に設置された排水貯留部208と上側に設置された給水貯留部209とを連結して備えている。なお、タンク207は必ずしも液密である必要はなく、例えば水槽のように上端が開口になっていてもよい。この場合、給水貯留部209の天面は剛性の高い固定部材で固定して構成することが好ましい。
排水貯留部208は内部排水管211を介して第二ボウル部204に連通しており、内部排水管211の上端部は第二ボウル部204の底面の排水口204aに連結され、他端は排水貯留部208の下端部208bに連結されている。
また、第二ボウル部204の排水口204aに近接する位置の内部排水管211には開閉可能な排水バルブ212が設置されている。なお、排水バルブ212として、プッシュ式の排水栓やプッシュワンウェイ式の排水栓等を設置して、第二ボウル部204内に排水や上水を溜められるようにしてもよい。
また、排水貯留部208の下端部には、貯留された排水を排出するための外部排水路(第二排水管)213が接続されている。
図2,4に示すように、筐体202の側面には、磁石で構成された第二磁気吸着部202aが設けられている。外部排水路213の端部(排水側接続口)213aは、第二磁気吸着部202aにおいて、外部に向かって開口可能に配置されている。なお、外部排水路213の端部213aにはバルブやキャップ等(不図示)が設けられており、不使用時には開口を閉じ、使用時に開口を開くことができる構成であってもよい。
外部排水路213の端部213aの内面形状は、洗面台101の排水側ノズル39の外面形状と対応するように形成され、排水側ノズル39の環状突起39tに対応する環状の凹部(不図示)が設けられている。また、外部排水路213には、開閉可能な外部排水バルブ214が設けられている。
図5に示すように、給水貯留部209には、上端部に上水給水路(第二給水管)215が接続されている。
図2,4に示すように、上水給水路215の端部(給水側接続口)215aは、筐体202の側面の第二磁気吸着部202aにおいて、外部に向かって開口可能に配置されている。なお、上水給水路215の端部215aにはバルブやキャップ等(不図示)が設けられており、不使用時には開口を閉じ、使用時に開口を開くことができる構成であってもよい。
上水給水路215の端部215aの内面形状は、洗面台101の給水側ノズル29の外面形状と対応するように形成され、給水側ノズル29の環状突起29tに対応する環状の凹部(不図示)が設けられている。また、第二磁気吸着部202aには、給電が可能な接続線202sが設けられている。また、上水給水路215には、開閉可能な給水バルブ216が設けられている。
外部排水路213の端部213aと上水給水路215の端部215aとは、水平方向に所定距離離間して配置されている。この外部排水路213の端部213aと上水給水路215の端部215aとの離間距離は、洗面台101の排水側ノズル39と給水側ノズル29との離間距離と同一である。
上水給水路215において、給水バルブ216と給水貯留部209との間には水栓給水路217が連通している。水栓給水路217の上端部は、第二水栓具203に連結されている。また、第二水栓具203には手動操作によって開閉可能な水栓用バルブ218が取り付けられている。
また、給水貯留部209は上部がタンク207の天板であり、側面には蛇腹状の仕切り壁209aが伸縮可能に形成されており、その底部209bは排水貯留部208との間の仕切り部材を構成する例えば平板状で剛性の高い仕切り板220に連結されている。
また、排水貯留部208において、その側面208aの内周面下部には、断面略L字形状の受け部221が設置されている。仕切り板220と受け部221との間には、弾性部材として圧縮状態のバネ、例えばコイルばね2222が設置されている。ここで、タンク207を例えば筒状、具体的には略円筒状に形成した場合、仕切り板220はタンク207の内径と略同一外径の円板型に形成されていて、その周縁部には図示しないパッキン等をタンク207の内周面に摺動可能で液密に当接するように固着する。
タンク207において、排水貯留部208はその側面208aがタンク207の側面と一体であり、タンク207の底部と側面208aと上下動可能な仕切り板220によって液密に仕切られている。給水貯留部209はタンク207の内側面に取り付けられた蛇腹状の仕切り壁209aとタンク207の上面と仕切り板220に固定した底部209bとによって液密に仕切られている。
そして、給水貯留部209内に貯留された上水の水圧と、排水貯留部208内に貯留された排水の水圧及びコイルばね222の上向きの付勢力とがバランスのとれた高さ位置で、仕切り板220が保持されるように調整されることになる。
なお、排水貯留部208の最大容積が第二ボウル部204の容積より大きくてもよい。この場合には、第二ボウル部204内に溜めた排水を内部排水管211を介して排水貯留部208内に給水した場合でも排水が溢れて第二ボウル部204に逆流することを防止できる。
図7は、給排水設備ユニット1を構成する可動式手洗い装置201において、上水の吐出が完了した状態を模式的に示した図である。図8は、給排水設備ユニット1を構成する可動式手洗い装置201において、上水を満タンに給水した状態を模式的に示した図である。
図7に示すように、給水貯留部209内には、コイルばね222が上方に伸びた位置で仕切り板220を停止させるストッパー224が設けられている。ストッパー224により、仕切り板220はこれ以上タンク207内を上昇できないため、これ以上、給水貯留部209内から第二水栓具203に上水を供給することができない。仕切り板220がストッパー224に当接した位置で、給水貯留部209内の容量よりも排水貯留部208内の容量の方が大きければ、排水が内部排水管211から第二ボウル部204内に溢れたり、筐体202の外部に溢れたりすることを防止できる。
なお、図7に示す構成に代えて、コイルばね222が伸びて仕切り板220はストッパー224に当接した位置で給水貯留部209内の上水を全て供給し終えるように構成にしてもよい。
また、ストッパー224の高さ位置を可動としてもよい。例えば、排水貯留部208内の水量によって自動調整させたりしてもよく、或いはストッパー224の位置を手動調整できるようにしてもよい。
また、上水給水路215から給水貯留部209内に上水を供給するべく給水バルブ216を開弁させた際、同時に外部排水バルブ214を開弁させて排水貯留部208内の排水を排出するように操作することが好ましい。これによって、排水貯留部208内に排水が貯留された状態で給水貯留部209内に上水を供給することで排水が満タンになって第二ボウル部204から溢れ出ることを防止できる。
次に、上記のように構成された洗面台101と可動式手洗い装置201との間の給排水方法について説明する。
まず、上記に示すように、建築物100に洗面台101を設置する工事等の段階において、第一給水管110から分岐給水管20を分岐させるとともに、第一排水管130から分岐排水管30を分岐させておく。
次に、洗面台101の給水側ノズル29を上水給水路215の端部215aに接続するとともに、排水側ノズル39を外部排水路213の端部213aに接続する。
詳細には、洗面台101の扉102bの係合部からノズル連結体50の把持部52tを取り外し、把持部52tを持って延出管部40を洗面台101の扉102tの外側に向かって引っ張る。すると、筐体102の内側に配置されていた延出管部40の余剰部分が、洗面台101から引き出される。そして、延出管部40の先端に設けられたノズル連結体50の給水側ノズル29及び排水側ノズル39と、それぞれ可動式手洗い装置201の上水給水路215の端部215a及び外部排水路213の端部213aに押し込む。給水側ノズル29及び排水側ノズル39を押し込んでいくと、給水側ノズル29及び排水側ノズル39のそれぞれに形成された環状突起29t,39tが、上水給水路215及び外部排水路213の内周面に形成された環状凹部に嵌合されるとともに、当該位置にて位置決めされる。
また、この際、ノズル連結体50の第一磁気吸着部53aが、可動式手洗い装置201の筐体202側面に設けられた第二磁気吸着部202aに対して、磁力により取り付けられる。このようにして、洗面台101の給水側ノズル29及び排水側ノズル39は、可動式手洗い装置201の上水給水路215の端部215a及び外部排水路213の端部213aに取り付けられる。
次に、可動式手洗い装置201において、給水バルブ216を開弁状態に保持し、第二ボウル部204の排水バルブ212、外部排水バルブ214及び水栓用バルブ218を閉弁状態に保持する。
この状態で、洗面台101の給排水と可動式手洗い装置201の給排水とを接続する。詳細には、洗面台101の給水側ノズル29が可動式手洗い装置201の上水給水路215の端部215aに取り付け、排水側ノズル39が外部排水路213の端部213aに取り付けるととともに、ノズル連結体50の第一磁気吸着部53aが可動式手洗い装置201の第二磁気吸着部202aに取り付ける。
これにより、洗面台101のノズル連結体50の第一磁気吸着部53aに設けられた接続線62と、可動式手洗い装置201の第二磁気吸着部202aに設けられた接続線202sとが、通電する。そして、第一磁気吸着部53aのセンサ61が通電を検出し、センサ61と接続線62で接続された制御部が、電磁弁21aの開弁信号を第一の接続線に送信する。第一の接続線に接続された第一給水管110の電磁弁21aの制御部は、開弁信号を受信して、電磁弁21aを開弁する。
すると、上水が、床下給水管H1、第一給水管110、分岐給水管20、上水給水路215を流通して、給水貯留部209内に貯留される。給水貯留部209内に所望の上水が貯留されると、ノズル連結体50を可動式手洗い装置201から取り外す。つまり、洗面台101の給排水と可動式手洗い装置201の給排水とを切断する。
この状態で、洗面台101側では、第一磁気吸着部53aのセンサ61が通電されていない状態を検出する。これにより、センサ61に接続された制御部が、第一給水管110に設けられた電磁弁21aを閉弁する。すると、上水の分岐給水管20への供給が停止される。
一方、可動式手洗い装置201において、給水バルブ216を閉弁する。そして、可動式手洗い装置201を所定の位置に移動させる。図6に示すように、使用者が手洗い等をする際には、ボウル部4の排水バルブ212及び水栓用バルブ218を開弁すると、給水貯留部209内の圧力が低下してコイルばね222の付勢力で仕切り板220が上方に移動する。
これにより、上水は給水貯留部209から水栓給水路217と第二水栓具203を通って吐水され、この水で使用者が手洗い等を行うことができる。そして、第二ボウル部204内に落下した水は排水として内部排水管211を経由して排水貯留部208内に給送される。
ここで、水栓用バルブ218を開弁することで給水貯留部209内の圧力が低下するために仕切り板220がコイルばね222の付勢力で上方に移動し、給水貯留部209の容積が縮小し排水貯留部208の容積は増大する。そして、第二ボウル部204に落下した排水が内部排水管211から排水貯留部208内に流れることで排水貯留部208内の圧力及びコイルばね222の付勢力と給水貯留部209内の圧力とのバランスがとられる。
このように、仕切り板220が次第に上昇して給水貯留部209内の容積は小さくなり排水貯留部208の容積は増大すると、図7に示すように、仕切り板220がタンク207内のストッパー224に当接する上限位置で給水貯留部209内の上水の量は最少になり、これ以上第二水栓具203から給水することはできなくなるため、内部排水管211の排水バルブ212と第二水栓具203の水栓用バルブ218を閉弁する。
この状態で、可動式手洗い装置201を洗面台101の近傍に移動させ、再び上記のように洗面台101の給排水と可動式手洗い装置201の給排水とを接続する。これにより、洗面台101のノズル連結体50の第一磁気吸着部53aに設けられた接続線62と、可動式手洗い装置201の第二磁気吸着部202aに設けられた接続線202sとが、通電する。そして、第一磁気吸着部53aのセンサ61が通電を検出する。すると、センサ61と接続線62で接続された制御部が、第一の接続線に開弁信号を送信するとともに、第二の接続線に作動信号を送信する。第一の接続線に接続された第一給水管110の電磁弁21aの制御部は、開弁信号を受信して電磁弁21aを開弁する。また、第二の接続線に接続された第一排水管130のポンプ31aの制御部は、作動信号を受信してポンプ31aを作動させる。
この状態で、給水バルブ216を開弁するとともに、外部排水路213の外部排水バルブ214を開弁する。すると、上水が、床下給水管H1、第一給水管110、分岐給水管20、上水給水路215を流通して、給水貯留部209内に貯留される。この際、コイルばね222の付勢力に抗して仕切り板220がストッパー224の位置から降下する。排水貯留部208内では、排水の自重と仕切り板220の降下及び洗面台101のポンプ31aの作動により、排水が外部排水路213を介して外部に押し出される。つまり、排水は、外部排水路213、分岐排水管30、第一排水管130を流通して、床下排水管H3に排水される。
図8に示すように、給水貯留部209内に貯留される上水の水圧によって仕切り板220が次第に降下し、タンク207の受け部221に当接することで停止する。この位置が仕切り板220の下限位置であり、給水貯留部209は満水状態になる。この状態で、再度、第二水栓具203から吐水を再開できる。
このように構成された給排水設備ユニット1では、可動式手洗い装置201の上水給水路215の端部215aは、洗面台101の第一給水管110から分岐された分岐給水管20の給水側ノズル29に接続される。また、可動式手洗い装置201の外部排水路213の端部213aは、洗面台101の第一排水管130から分岐された分岐排水管30の排水側ノズル39に接続される。つまり、上水給水路215の端部215aを給水側ノズル29に接続し外部排水路213の端部213aを排水側ノズル39に接続するだけで、上水給水路215と第一給水管110とが接続されるとともに外部排水路213と第一排水管130とが接続される。よって、可動式手洗い装置201を洗面台101に容易に接続可能である。
また、可動式手洗い装置201において、上水給水路215及び外部排水路213における外部に向かって開口する端部215a,231aを利用して、給水側ノズル29及び排水側ノズル39が接続される。よって、可動式手洗い装置201に、洗面台101との接続のための部材等を別途設ける必要がないため、可動式手洗い装置201を簡易な構成とすることができる。
また、可動式手洗い装置201と洗面台101とが接続されていない非接続状態では、延出管部40の余剰部分は、筐体102内に収容されている。この収容された延出管部40は、洗面台101から引き出されることで、上水給水路215及び外部排水路213に接続される。よって、非接続状態において、延出管部40の体裁を良好とすることができる。
また、排水側ノズル39の径は、給水側ノズル29の径よりも大きい。また、排水側ノズル39と対応する外部排水路213の径は、給水側ノズル29外周形状と対応する上水給水路215の径よりも大きい。よって、給水側ノズル29を外部排水路213に接続したり、排水側ノズル39を上水給水路215に接続したりするような誤接続を防止することができる。
また、給水側ノズル29と排水側ノズル39は、その離間距離が、上水給水路215の端部215aと外部排水路213の端部213aとの離間距離と同一になるように、ノズル連結体50により一体的に連結されている。よって、給水側ノズル29及び排水側ノズル39を、上水給水路215及び外部排水路213にワンタッチで、同時に取り付け、取り外しをすることができる。
また、分岐排水管30にポンプ31aが設けられているため、可動式手洗い装置201の外部排水路213を通過する排水が、分岐排水管30側に確実に排水される。また、例えば可動式手洗い装置201の排水の水位が、外部排水路213の端部213aの高さよりも低い場合でも、外部排水路213を流通する排水を洗面台101に向かって確実に排水することができる。また、可動式手洗い装置201にはポンプを設けなくてよいため、可動式手洗い装置201の設備の小型化、構成の簡易化が可能となる。
また、可動式手洗い装置201において、第二水栓具203から吐出した上水を使用した場合に、使用した水(排水)は第二ボウル部204で受けられ、第二ボウル部204から排出して排水貯留部208で貯留される。よって、可動式手洗い装置201を、手洗い、食器洗い等の洗浄が可能な機器として使用することができるとともに、可動式手洗い装置201から排水を洗面台101に排出するまでの間、排水貯留部208で排水を貯留できる。したがって、外部排水路213が排水側ノズル39に接続されていない状態でも、上水給水路215から供給された水を使用して排水を排水貯留部208に貯留しておくことができるため、可動式手洗い装置201の利便性を高めることができる。
(変形例1)
上記に示す実施形態の変形例1について、主に図9を用いて説明する。
図9は、上記に示す実施形態の変形例1に係る給排水設備ユニットを構成する固定側衛生設備機器の給水側ノズル及び排水側ノズルの構成を示す斜視図である。
以下の変形例において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9に示すように、洗面台101のノズル連結体50の側壁部53には、延出給水管部23と連通された給水側ノズル29eが突出するように設けられている。給水側ノズル29eは、側壁部53と直交する向きを軸線方向とする筒状に形成されている。
また、側壁部53には、延出排水管部33の端部33aが外部に向かって開口するように配置されている。
一方、可動式手洗い装置201の第二磁気吸着部202aには、上水給水路215eの端部215fが外部に向かって開口するように配置されている。
また、第二磁気吸着部202aには、外部排水路213eと連通されたノズル214eが突出するように設けられている。ノズル214eは、第二磁気吸着部202aと直交する向きを軸線方向とする筒状に形成されている。
上記のように構成された洗面台101及び可動式手洗い装置201において、ノズル連結体50の給水側ノズル29eは、可動式手洗い装置201の上水給水路215eの端部215fに接続される。また、可動式手洗い装置201のノズル214eは、ノズル連結体50の延出排水管部33の端部33aに接続される。よって、可動式手洗い装置201を洗面台101に容易に接続可能である。
また、洗面台101及び可動式手洗い装置201において、筒状に形成された給水側ノズル29e及びノズル214eは、それぞれ外部に向かって開口するように形成された端部215f,33aに嵌合されて接続される。よって、給水側ノズル29eとノズル214eとが接続されたり、端部215f,33a同士が接続されたりするような接続間違いが防止される。
(変形例2,3)
上記に示す実施形態の変形例2について、主に図10,11を用いて説明する。
図10は、上記に示す実施形態の変形例2に係る給排水設備ユニットを構成する固定側衛生設備機器の給水側接続部及び排水側接続部の構成を模式的に示した図である。図11は、上記に示す実施形態の変形例3に係る給排水設備ユニットを構成する固定側衛生設備機器の給水側接続部及び排水側接続部の構成を模式的に示した図である。
図10に示すように、変形例2では、延出給水管部23及び延出排水管部33は、可撓性の管状部材の被覆材等で一体として覆われておらず、延出給水管部23及び延出排水管部33の外周が露出している。
図11に示すように、変形例3では、延出給水管部23及び延出排水管部33の延在方向途中部分は、それぞれ可撓性の管状部材の被覆材で一体として覆われた延出管部40gとされている。
延出給水管部23及び延出排水管部33の先端側は、可撓性の管状部材の被覆材等で一体として覆われておらず、延出給水管部23及び延出排水管部33の外周が露出している。
この延出給水管部23のさらに先端側には、ノズル連結体50gが設けられている。ノズル連結体50gの側壁部50iには、延出給水管部23と連通する給水側ノズル29が設けられている。
また、延出排水管部33のさらに先端側には、ノズル連結体50hが設けられている。ノズル連結体50hの側壁部50jには、延出排水管部33と連通する排水側ノズル39が設けられている。これらノズル連結体50gとノズル連結体50hとは、一体に形成されておらず、離間して配置可能とされている。
(変形例4)
上記に示す実施形態の変形例4について、主に図12を用いて説明する。
図12は、上記に示す実施形態の変形例4に係る給排水設備ユニットを構成する固定側衛生設備機器の斜視図である。
図12に示すように、第一ボウル部125の縁部には、水平面をなす支持面125hが形成されている。支持面125hには、支持台125iが設けられている。これら支持面125h及び支持台125iには、互いに連通する挿通孔126h,126iが形成されている。
延出給水管部23及び延出排水管部33の延出管部40は、これら挿通孔126h,126iに挿通されている。このように、延出管部40が、筐体102の上面から延出する構成であってもよい。
なお、上述した実施の形態において示した組立手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態においては、可動式手洗い装置201が、給水貯留部209内に貯留された上水を加熱する熱源を有していてもよい。または、分岐給水管20が給湯管120に接続されるとともに、供給された湯を保温可能な保温部(不図示)を有していてもよい。この場合には、可動式手洗い装置201の第二水栓具203から湯の供給が可能となる。
また、上記に示す実施形態においては、洗面台101の制御部が、洗面台101の接続線62と可動式手洗い装置201の接続線202sとの通電を検出することにより、電磁弁21aを開弁する構成であったが、本発明はこれに限られない。
例えば、洗面台101の給水側ノズル29を可動式手洗い装置201の上水給水路215の端部215aに取り付け、排水側ノズル39を外部排水路213の端部213aに取り付ける。この後、スイッチ(不図示)を手動で開閉することにより、分岐給水管20の開閉が可能な構成であってもよい。
また、上記に示す実施形態においては、排水側ノズル39の径の方が、給水側ノズル29の径よりも大きいように設定しているが、本発明はこれに限られない。給水側ノズル29の径の方が、排水側ノズル39の径よりも大きくてもよい。
また、上記に示す実施形態においては、環状突起29t,39tと上水給水路215及び外部排水路213の環状凹部との嵌合、及び第一磁気吸着部53aと第二磁気吸着部202aとの磁力により、給水側ノズル29及び排水側ノズル39が、それぞれ上水給水路215の端部215a及び外部排水路213の端部213aに取り付けられる構成であるが、本発明はこれに限られない。例えば、給水側ノズル(排水側ノズル)と上水給水路(外部排水路)とが、磁力によらずに取り付けられる構成であってもよい。具体的には、給水側ノズル(排水側ノズル)及び上水給水路(外部排水路)の一方に設けられた凹部と他方に設けられた凸部との嵌合による構成や、一方に設けられた突起に他方に設けられた係合部が係合する構成や、一方に設けられた雌ネジに他方に設けられた雄ネジが螺合する構成等が挙げられる。
また、上記に示す実施形態においては、可動式手洗い装置201の排水貯留部208内の排水は、その自重と仕切り板220の降下及び洗面台101のポンプ31aの作動により、外部に押し出される構成であるが、本発明はこれに限られない。例えば、排水貯留部と給水貯留部とを仕切る仕切り板が上下に移動せずに、排水貯留部はその容量が一定とされる構成であってもよい。この場合には、排水貯留部内の排水は、洗面台101に設けられたポンプ31aの作動により、洗面台101側に押し出されて排水される。
1…給排水設備ユニット
20…分岐給水管(給水側接続部)
23…延出給水管部(給水側管状部)
29…給水側ノズル(給水側接続部、給水側接続口)
30…分岐排水管(排水側接続部)
31a…ポンプ
33…延出排水管部(排水側管状部)
39…排水側ノズル(排水側接続部、排水側接続口)
100…建築物
101…洗面台(固定側衛生設備機器)
110…第一給水管
130…第一排水管
201…可動式手洗い装置(移動側衛生設備機器)
203…第二水栓具(水栓具)
204…第二ボウル部(ボウル部)
208…排水貯留部
213…外部排水路(第二排水管)
213a…外部排水路213の端部(排水側接続口)
215…上水供給路(第二給水管)
215a…上水給水路215の端部

Claims (8)

  1. 第一給水管及び第一排水管を有するとともに、建築物に固定された固定側衛生設備機器と、
    外部に向かって開口可能な第二給水管及び第二排水管を有するとともに、移動可能とされた移動側衛生設備機器と、
    前記第一給水管から分岐され、前記第二給水管に着脱可能に構成された給水側接続部と、
    前記第一排水管から分岐され、前記第二排水管に着脱可能に構成された排水側接続部と、を備えることを特徴とする給排水設備ユニット。
  2. 前記給水側接続部及び前記排水側接続部は、それぞれ可撓性の管状部材で構成された給水側管状部及び排水側管状部を有し、
    前記給水側管状部及び前記排水側管状部がそれぞれ前記第二給水管及び前記第二排水管に接続されていない状態で、前記給水側管状部及び前記排水側管状部の少なくとも一部は前記固定側衛生設備機器内に収容され、
    前記給水側管状部及び前記排水側管状部がそれぞれ前記第二給水管及び前記第二排水管に接続された状態で、前記固定側衛生設備機器内に収容された前記給水側管状部及び前記排水側管状部が前記固定側衛生設備機器内から引き出されていることを特徴とする請求項1に記載の給排水設備ユニット。
  3. 前記給水側接続部は、前記第一給水管から分岐した分岐給水管と、該分岐給水管の先端に設けられた給水側接続口と、を有し、
    前記排水側接続部は、前記第一排水管から分岐した分岐排水管と、該分岐排水管の先端に設けられた排水側接続口と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給排水設備ユニット。
  4. 前記給水側接続口の形状と前記排水側接続口の形状とが、相違していることを特徴とする請求項3に記載の給排水設備ユニット。
  5. 前記第二給水管の前記外部に向かって開口する給水側接続口と、前記第二排水管の前記外部に向かって開口する排水側接続口とは、所定距離離間して配置され、
    前記給水側接続口と前記排水側接続口との間を前記所定距離離間させるとともに、前記給水側接続口および前記排水側接続口を一体的に連結するノズル連結体を備えていることを特徴とする請求項3または4に記載の給排水設備ユニット。
  6. 前記分岐排水管には、ポンプが設けられていることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の給排水設備ユニット。
    移動側衛生設備機器
  7. 前記移動側衛生設備機器は、
    前記第二給水管に接続され、該第二給水管を流通する水を貯留可能な給水貯留部と、
    前記給水貯留部から供給された前記水を排水として貯留可能であって、前記第二排水管に接続された排水貯留部と、を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の給排水設備ユニット。
  8. 建築物に固定され、第一給水管及び第一排水管を有する固定側衛生設備機器と、
    移動可能とされ、外部に向かって開口可能な第二給水管及び第二排水管を有する移動側衛生設備機器と、
    前記第一給水管から分岐され、前記第二給水管に着脱可能に構成された給水側接続部と、
    前記第一排水管から分岐され、前記第二排水管に着脱可能に構成された排水側接続部と、を備え、
    前記給水側接続部及び前記排水側接続部は、それぞれ可撓性の管状部材で構成された給水側管状部及び排水側管状部を有する給排水設備ユニットにおいて、前記固定側衛生設備機器と前記移動側衛生設備機器との間で給排水を行う給排水方法であって、
    少なくとも一部が前記固定側衛生設備機器内に収容された前記給水側管状部及び前記排水側管状部を、前記固定側衛生設備機器内から引き出して、それぞれ前記第二給水管及び前記第二排水管に接続することを特徴とする給排水方法。
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