JP5239037B2 - 3次元造形モデル作製方法および医療・医学・研究・教育用支援ツール - Google Patents

3次元造形モデル作製方法および医療・医学・研究・教育用支援ツール

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Description

本発明は、X線CTあるいはMRIなどの医用診断装置から得られた医用画像の3次元デジタルデータから、3次元造形モデルを複数素材により造形する技術に関する。
医療分野における患部や身体の特定部位の3次元視覚化は、インフォームドコンセント、
診療方針の決定、医療教育、医学研究の場などでのニーズが高まっている。特に、3次元造形モデルを利用した3次元視覚化の場合、視覚だけでなく、立体形状を実際に手に触れて見ることで、コンピュータ画像では伝えきれない多くの情報を伝えることができる。
従来から、X線CTやMRI(Magnetic Resonance Imaging)などの医用診断機器の標準規格であるDICOM(Digital
Imaging and Communications in Medicine)を用い、3次元形状データを製作し、それをもとにして、粉末積層式造型機により石膏ベースの材料にて、高速、高精度の医療用の3次元造形モデルを作製することが知られている。
しかしながら、内部構造を有する肝臓などの複雑な臓器の柔らかさの模擬や、臓器等を扱う医師や看護師に対する臓器等の感触情報の提供が行えないといった問題があった。
近年、医療と工学の融合・連携が急速に進み、先端的な工学計算手法を活用したシミュレータプログラムが提案されている。このシミュレータプログラムでは、手術対象の生体部位をコンピュータ画面上にポリゴンで構成して、肝臓などの臓器の表面を模擬するものである。
また一方で、複数樹脂の同時噴射により、硬性樹脂と柔軟性樹脂を組み合わせ、機械的性質の異なる樹脂を用いた3次元造形モデルを作製できる3次元プリンタが知られている。かかる3次元プリンタを用いて、その形状構造に関して表面のみならずその内部構造まで再現できるようになっている。しかしながら、内部構造を有する肝臓などの複雑な臓器の柔軟性、若しくは骨などの硬さを再現できるものは少ない。
先行技術では、網構造の中に造形用のモデル材を保持できる保持シートに一層の複数種類のモデル材をそれぞれの造形位置に保持して固定し、固定された一層のモデル材の上に次層の保持シートを載置し、次層の保持シートに次層の複数種類のモデル材をそれぞれの造形位置に保持して固定し、モデル材の固定を順次に上の層について繰り返し行い、各層を積層した後に保持シートを溶解除去することにより、多色・多材料で、堅さが部分により異なる複雑な構造の立体物を造形することのできる3次元造形物の作製方法がある(特許文献1を参照。)。しかしながら、特許文献1の方法では、堅さが部分により異なるものは、その部分の堅さに応じた硬いあるいは柔らかいモデル材を準備する必要があった。
再表2005/037529号公報
従来の3次元造形モデルの目的は、形状確認に重点が置かれていた。滑らかな形状や細かいパーツまで再現できる高精度の造形モデルが、製品デザイナーや製品設計者が求めるものであった。しかし、形状だけからは触感や使用感を想像するのは困難である。形状だけでなく、そのものの触感、使用感、質感など実際のものに近似した造形モデルが求められている。
上記状況に鑑みて、本発明は、複数の素材を用いて機械的性質の異なる素材を作製でき、3次元造形モデルを作製できる3次元プリンタを用いて、素材の組み合わせにより、医師などの専門家が有している臓器などの感触を再現できる3次元造形モデルの作製方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明の3次元造形モデル作製方法は、モデル材として少なくとも2種類の素材を用いる3次元プリンタを用いて、3次元造形モデルを作製する方法であって、以下の1)〜6)のステップを少なくとも備える。
1)医用診断装置により得られた2次元データの輝度情報から造形対象の生体部位の3次元形状を抽出し、生体部位とその内部構造部位の3次元形状データを作成する形状データ作成ステップ
2)モデリング機能により生体部位とその内部構造部位の3次元形状データを編集する形状データ編集ステップ
3)生体部位および内部構造部位に対して、それぞれプリミティブ形状を指定する内部構造パターンとパターンサイズとパターン間隔を少なくともパラメータとして含む感触等価パラメータテーブルを作成するテーブル作成ステップ
4)生体部位と内部構造部位毎に造形に用いるモデル材の素材種別及び配合比率ならびにサポート材の素材種別を定義し感触等価パラメータテーブルに追加する素材種別定義ステップ
5)感触等価パラメータテーブルのパラメータからプリミティブ形状データを生成し、データ編集ステップにより得られた生体部位および内部構造部位の部位データと、プリミティブ形状データとの論理和,論理差,論理積のいずれかのブーリアン演算を行うブーリアン演算ステップ
6)ブーリアン演算ステップにより得られた生体部位および内部構造部位の3次元形状データに基づき、素材種別定義ステップにより定義された素材を用いて3次元プリンタにより造形する造形ステップ
ここで、医用診断装置とは、CT,MRI,PET(Positron Emission Tomography)などであり、医用デジタル画像フォーマットと通信プロトコルに関する標準規格であるDICOM(Digital Imaging
and Communications in Medicine)を用い、2次元データの輝度情報から造形対象の生体部位の3次元形状を抽出する。
ここで、MRI画像は、CT画像よりも軟部組織の分解能が高いので、多くの組織の物性値が取得可能である。また、PETは主に癌診断等に利用されており、CT/MRI画像と併用して癌化した臓器の3次元造形モデルを作製する場合に利用する。CT画像やMRI画像、PET画像のいずれかを用いてもよく、また組み合わせてもよい。一方を生体部位の輪郭に、他方を内部構造部位の組織画像用としてもよい。
上記1)の形状データ作成ステップとは、医用診断装置により得られた2次元データの輝度情報から造形対象の生体部位の3次元形状を抽出し、生体部位とその内部構造部位の3次元形状データを作成するステップである。医用診断装置からDICOMフォーマットの輝度情報を含む断層画像のドット情報が得られるので、それらの断層画像を積層して造形対象の生体部位の3次元形状を抽出する。そして、さらに、市販されている3次元画像CADソフトウェアを利用して、生体部位とその内部構造部位の3次元形状データをそれぞれ作成する。3次元画像CADソフトウェアを利用して、生体部位とその内部構造部位の3次元形状データをそれぞれ作成する際は、パッチ面向きの調整や、不要シェルの削除や、隙間の補完や、パッチの間引きや、輪郭形状のスムージング処理を行い、例えば、STL(Standard Triangulated Language)データ形式でデータ保存する。
次に、上記2)の形状データ編集ステップは、モデリング機能により上記1)で作成した3次元形状データを編集するステップである。ここで、モデリング機能とは、市販の3次元画像CADソフトウェアが具備する機能であり、断面(一部断面を含む)形状作成や、平面、曲面、プリミティブ形状の作成や、形状カットや、記号・文字追加や、マーキング符号の追加などである。
この形状データ編集ステップにおいて、文字・記号の追加処理、マーキング符号の追加処理、スケーラの追加処理、バーコードの追加処理の少なくとも何れかが含まれることがより好ましい。今回の3次元造形モデルは、医療分野における患部や身体の特定部位の3次元視覚化を目的とし、インフォームドコンセント、
診療方針の決定、医療教育、医学研究の場での活用を想定している。文字・記号の追加処理を3次元形状データに施すことにより、患者等の個人情報や撮影日などを文字情報として3次元造形モデルに付加することができる。また、マーキング符号の追加処理を3次元形状データに施すことにより、インフォームドコンセント、診療方針の決定に有用な情報を3次元造形モデルに付加することができる。また、スケーラの追加処理を3次元形状データに施すことにより、診療方針の決定や実際の手術の際に役立つ情報を3次元造形モデルに付加することができる。また、バーコードの追加処理を3次元形状データに施すことにより、患者情報を3次元造形モデルに付加することができる。
次に、上記3)のテーブル作成ステップは、生体部位および内部構造部位に対して、それぞれ感触等価パラメータテーブルを作成するステップである。ここで、感触等価パラメータテーブルとは、生体部位および内部構造部位の感触を再現するための情報データである。具体的には、感触等価パラメータテーブルには、プリミティブ形状を指定する内部構造パターン定義と、該パターンサイズ定義と、該パターン間隔定義が含まれる。
ここで、生体部位とは、人や動物に限らず、植物など生体組織をいう。例えば、人の場合、生体部位としては肝臓や心臓などの臓器が挙げられる。その他、犬や猫のペットなどの臓器、植物の果実が挙げられる。また、内部構造部位とは、生体組織の内部にある構造部位であり、例えば、骨や脂肪や血管などである。
また、プリミティブ形状を指定する内部構造パターン定義とは、円柱や直方体などのプリミティブ形状の識別番号を内部構造として定義する。ここで、プリミティブ形状は、円柱、楕円中、直方体、立方体、多角柱、球体、くさび形状体、角錐、円錐など幾何学的な基本形状のものと、基本形状を組み合わせた形状や独自形状など応用形状が含まれる。
また、パターンサイズ定義とは、プリミティブ形状物の大きさであり、例えば、球体であれば半径、直方体であれば高さと幅と厚みで定義する。また、パターン間隔定義とは、それぞれのプリミティブ形状物の配置間隔であり、例えば、隣接するプリミティブ形状物の重心間の距離や側面間の距離で定義する。
次に、上記4)の素材種別定義ステップとは、生体部位と内部構造部位毎に造形に用いるモデル材の素材種別及び配合比率を定義し感触等価パラメータテーブルに追加するステップである。
ここで、素材は、例えば樹脂が好適に用いられる。樹脂は、硬性樹脂や柔軟性樹脂などが選択できる。但し、樹脂に限定されず、石膏粉末、プラスチック粉末、金属粉末、ワックスでも構わない。例えば、素材として樹脂を用いる場合を想定する場合、3次元造形を行う3次元プリンタ側の制約により、使用できる樹脂を自由に選択できるというものではない。このため、素材の配合比率を定義して、樹脂の配合ができるようにした。
また、モデル材とは3次元造形モデルの形状となる造形用材料である。また、サポート材とは、造形時にモデル材に必要な支えとなる材料である。モデル材には半透明、色付き、柔軟性、剛性など様々な材料が用意される。一方、サポート材は材料の硬化後に簡単に取り除くことができるものが用いられる。サポート材を造形物から除去する際には超音波洗浄器や溶解液などを利用する。モデル材やサポート材は、例えばアクリル系樹脂などが好適に用いられる。周囲が他の構造に囲まれた内部構造の造形の場合、上記の素材として、サポート材を用いて造形することも可能である。
また、配合比率を定義するとは、例えば、モデル材として2種類の樹脂を同時噴射し得る3次元プリンタを用いる場合、樹脂の配合比率を制御することで、目的とする硬さ若しくは柔らかさを実現することができる。
また、モデル材は、少なくとも1種が透光性素材から成ることが好ましい。透光性素材によって内部構造の透見が可能となり、空間認識向上が図られる。これは、内部構造の把握を容易なものとして、インフォームドコンセント、 診療方針の決定、医学研究、医療教育などに役立たせるべく、モデル材は、少なくとも1種が透光性素材から成るものとする。
次に、上記5)のブーリアン演算ステップとは、感触等価パラメータテーブルのパラメータからプリミティブ形状データを生成し、データ編集ステップにより得られた生体部位および内部構造部位の部位データと、プリミティブ形状データとの論理和,論理差,論理積のいずれかのブーリアン演算を行うステップである。
ここで、ブーリアン演算とは、3次元コンピュータグラフィックスやCADにおいて、体積を持った形状同士の和、差、積の集合演算により造形する演算方法である。また、論理和は他の形状と一体化するように作用する演算方法であり、論理差は他の形状を削るように作用する演算方法であり、論理積は他の形状と重なる部分を残すように作用する演算方法である。
本発明の特徴は、造形モデルに用いる素材の堅さを実物の感触に近似させるように、感触等価パラメータを定義し、それに従ってブーリアン演算を行うことにより実物に近い感触の素材を定義することである。
次に、上記6)の造形ステップとは、ブーリアン演算ステップにより得られた生体部位および内部構造部位の3次元形状データに基づき、素材種別定義ステップにより定義された素材を用いて3次元プリンタにより造形するステップである。
3次元プリンタは、3次元のオブジェクトを造形するプリンタであり、アクリル系光硬化樹脂を使用したインクジェット紫外線硬化方式のものや、ABS樹脂を使用した熱溶解積層方式のものや、パウダーを使用した粉末固着方式のものがあるが、これらに限定されず、複数の素材を用いて3次元造形が可能なものであれば構わない。
また、モデル材に用いる素材は、色、光透過性、高軟質性、X線透過性、超音波の感受性、シンチレーションの感受性、熱線の感受性、導電性などのパラメータを制御できるような多種多様の素材から選択できることが好ましい。
また、上記の3次元造形モデル作製方法における形状データ作成ステップにおいて、内部構造部位の3次元形状サイズを生体部位の内部構造部位の体積よりも縮小させることにより、生体部位から内部構造だけを抜き取り出すことができる。内部構造部位の3次元形状サイズを縮小することにより生じる空隙部分は造形の際のサポート材で埋めて、硬化後に取り除く。
例えば、生体部位を2分割できるようにすることで、2分割断面部分から、内部構造だけを抜き取り出せることが可能になる。これにより内部構造のみをより詳細に確認できる。
上述した本発明の3次元造形モデル作製方法において、生体部位および内部構造部位の少なくとも1つに軟質性の感触を付与させる場合、ブーリアン演算ステップにおいて、第1軟質性素材が定義された部位データと、第2軟質性素材が定義されたプリミティブ形状データとの論理和を行う。
第1軟質性素材が定義された部位データと、第2軟質性素材が定義されたプリミティブ形状データとの論理和とは、例えば、サポート材のような柔らかい素材に、ゴムライクな柔らかい素材を加えることをいう。求める柔らかさや切削・切開感をゴムライクなモデル材で作成したプリミティブ形状を混ぜ合わせることで、実際の柔らかさと近い等価な感触を再現させる。上述の如く、プリミティブ形状の種類は、円柱、楕円中、直方体、立方体、多角柱、球体、くさび形状体、角錐、円錐など幾何学的な基本形状のものと、基本形状の組み合わせた形状や独自形状など応用形状があり、様々である。このプリミティブ形状の種類や大きさ、混ぜ合わせる個数・量、混ぜ合わせ方を調整して柔らかさを加減して求める感覚を作り出す。
これは主に、脂肪、筋肉、血管などの柔らかい組織感を再現するのに有用である。
また、上述した本発明の3次元造形モデル作製方法において、生体部位および内部構造部位の少なくとも1つに軟質性の感触を付与させる場合、ブーリアン演算ステップにおいて、第1軟質性素材が定義された部位データと、素材が定義されないプリミティブ形状データとの論理差を行う。素材が定義されないプリミティブ形状データとの論理差の場合、プリミティブ形状データには、自動的にサポート材が割り当てられることになる。プリミティブ形状の部位が密封された内部構造であれば、サポート材が洗浄などで取り除かれることはない。従って、柔らかいサポート材の特質が全体形状内部の特質に付加されることになる。一方、プリミティブ形状の部位が密封された内部構造でない場合、例えば、格子状に隙間が空いている構造の場合は、サポート材が洗浄などで取り除かれることになるので、プリミティブ形状の部位は空隙になる。例えば、ゴムライクな柔らかいモデル材で構成される部位から、プリミティブ形状を抜き去ることをいう。求める柔らかさや切削・切開感をゴムライクな造形で作成した部位から、プリミティブ形状を抜き去ることで、実際の柔らかさと近い等価な感触を再現させることができる。抜き去るプリミティブ形状の種類や大きさ、抜き去る個数・量、抜き去り方を調整して柔らかさを加減して求める感覚を作り出す。
これは主に、脂肪、筋肉、血管などの柔らかい組織感を再現するのに有用である。
また、上述した本発明の3次元造形モデル作製方法において、生体部位および内部構造部位の少なくとも1つに硬質性の感触を付与させる場合、ブーリアン演算ステップにおいて、第1硬質性素材が定義された部位データと第2硬質性素材が定義されたプリミティブ形状データとの論理和を行う。
第1硬質性素材が定義された部位データと第2硬質性素材が定義されたプリミティブ形状データとの論理和とは、硬い造形材に更に硬い造形材を加えることをいう。求める硬さを硬質性の造形材で作成したプリミティブ形状を混ぜ合わせることで、実際の硬さと近い等価な感触を再現させる。プリミティブ形状の種類や大きさ、混ぜ合わせる個数・量、混ぜ合わせ方を調整して硬さを加減して求める感覚を作り出す。
これは主に、骨などの硬い組織感を再現し、また切削や切開感を再現するのに有用である。
上述した本発明の3次元造形モデル作製方法において、生体部位および内部構造部位の少なくとも1つに硬質性の感触を付与させる場合、ブーリアン演算ステップにおいて、第1硬質性素材が定義された部位データと、素材が定義されないプリミティブ形状データとの論理差を行う。
第1硬質性素材が定義された部位データと、素材が定義されないプリミティブ形状データとの論理差とは、硬い造形材で作成する形状部位の中身を細かなプリミティブ形状で抜き去ることをいう。実際に近い切削・切開感に近い等価な感触を再現させる。抜き去るプリミティブ形状の種類や大きさ、抜き去る個数・量、抜き去り方を調整して硬さを加減して求める感覚を作り出す。
これは主に、骨などの硬い組織感を再現し、また切削や切開感を再現するのに有用である。
次に、3次元造形モデルを作製した場合に特に有用な生体部位について、内部構造の定義について説明する。
上述した本発明の3次元造形モデル作製方法におけるテーブル作成ステップにおいて、生体部位が肝臓の場合、内部構造部位として、肝実質、肝静脈、門脈、たん管、病変部位から選択された1以上の部位に、内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われる。
生体部位が肝臓の場合、少なくとも、肝動脈、肝静脈、門脈、さらに病状部位に定義が行われるのが好ましい。肝実質、胆管の定義が行われるのが更に好ましい。
また、上述した本発明の3次元造形モデル作製方法におけるテーブル作成ステップにおいて、生体部位が妊婦の腹部の場合、内部構造部位として、子宮、胎児、臍帯(へその緒)、胎盤、羊水、血管、皮下脂肪から選択された1以上の部位に、内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われる。
妊娠中の胎児に関して感触を再現した造形を行うことにより、出生前診断や帝王切開の安全性の確認や、出産時に臍帯(へその緒)が胎児の首に巻きつかないか否かの判断、出産手順の確認などが行える。また、作製した3次元造形モデルは、出産後の記念になり造形アルバムとして利用できる。
また、上述した本発明の3次元造形モデル作製方法におけるテーブル作成ステップにおいて、生体部位が乳房部の場合、内部構造部位として、皮下脂肪、乳腺、乳管、リンパ管、リンパ節、乳癌部位から選択された1以上の部位に、内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われる。皮下脂肪、乳腺、乳癌部位に加えて、更にリンパ管の定義が行われるのがより好ましい。
乳癌部位の硬さを再現することにより、医療教育の一環として乳癌検査のトレーニングや、実際の患者への病状説明に利用できる。
また、上述した本発明の3次元造形モデル作製方法におけるテーブル作成ステップにおいて、生体部位が四肢部の場合、内部構造部位として、四肢・関節を構成する皮膚、皮下脂肪、動脈、静脈、筋肉、骨、腱から選択された1以上の部位に、内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われる。
皮膚、内部の皮下脂肪や血管の柔らかさの感触を再現することにより、医師や看護師等の注射、採血のトレーニングに利用できる。
また、作製したものは、義手や義足として利用できる。
また、上述した本発明の3次元造形モデル作製方法におけるテーブル作成ステップにおいて、生体部位が咽喉部の場合、内部構造部位として、食道、気管、軟骨から選択された1以上の部位に、内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われる。
食道、気管の形状と感触を再現することにより、肺炎患者等に対する医師や看護師等の吸引チューブの挿入のトレーニングに利用できる。
また、上述した本発明の3次元造形モデル作製方法におけるテーブル作成ステップにおいて、生体部位が顔面部の場合、内部構造部位として、皮膚、皮下脂肪、筋肉、軟骨、骨、血管から選択された1以上の部位に、内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われる。
顔の美容整形内容の整形手術前の確認に利用できる。
上述した本発明の3次元造形モデル作製方法におけるテーブル作成ステップにおいて、生体部位が歯と歯茎の場合、内部構造部位として、歯、歯肉、歯槽骨、血管、神経、顎の骨、顎の筋肉、舌から選択された1以上の部位に、内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われる。
上述した本発明の3次元造形モデル作製方法におけるテーブル作成ステップにおいて、生体部位が消化管の場合、内部構造部位として、消化管の内壁あるいは外壁に、内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われる。
また、上述した本発明の3次元造形モデル作製方法におけるテーブル作成ステップにおいて、生体部位が頭部の場合、内部構造部位として、毛髪、眼球、脳、脳の血管、皮膚、皮下脂肪、筋肉、耳の軟骨、鼻の軟骨、頭蓋骨から選択された1以上の部位に、内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われる。
顔の美容整形内容の整形手術前の確認に利用できる。
また、本発明の他の観点からは、上述の3次元造形モデル作製方法によって得られた3次元造形モデルを所定の厚さでスライスしたもの、或いは、スライスしたものを元の3次元形状となるように積層し、軸を通して軸周りに回動自在とした医療・医学・研究・教育用支援ツールが提供される。
作製した3次元造形モデルをスライスした個々のパーツを重ねたものにすることで、全体形状と断面構造を同時に把握でき、診療支援や医療教育ツールとして有用である。
また、本発明の他の観点からは、医用診断装置により得られた2次元データの輝度情報から造形対象の生体部位の3次元形状を抽出し、生体部位とその内部構造部位の3次元形状データを作成する形状データ作成ステップと、モデリング機能により前記3次元形状データを編集する形状データ編集ステップと、生体部位と内部構造部位毎に造形に用いるモデル材の素材種別及び配合比率を定義し感触等価パラメータテーブルに追加する素材種別定義ステップと、素材種別定義ステップにより定義された素材を用いて3次元プリンタにより造形する造形ステップと、を備え、モデル材として少なくとも2種類の素材を用いる3次元プリンタを用いた3次元造形モデルの作製方法によって得られた3次元造形モデルを、所定の厚さでスライスしたものを元の3次元形状となるように積層し、軸を通して軸周りに回動自在とした医療・医学・研究・教育用支援ツールが提供される。
作製した3次元造形モデルをスライスした個々のパーツを重ねたものにすることで、全体形状と断面構造を同時に把握でき、診療支援や医療教育ツールとして有用である。
次に、本発明の3次元造形モデル作製プログラムについて説明する。
本発明の3次元造形モデル作製プログラムは、少なくとも2種類のモデル材として素材を用いる3次元プリンタを用いて、3次元造形モデルを作製するプログラムであって、コンピュータに、下記a)〜e)の手順を実行させるものである。
a)医用診断装置により得られた2次元データの輝度情報から造形対象の生体部位の3次元形状を抽出し、生体部位とその内部構造部位の3次元形状データを生成する形状データ作成手順
b)モデリング機能により3次元形状データを編集する形状データ編集手順
c)生体部位および内部構造部位に対して、それぞれプリミティブ形状を指定する内部構造パターンとパターンサイズとパターン間隔を少なくともパラメータとして含む感触等価パラメータの入力を促し感触等価パラメータテーブルを生成するテーブル作成手順
d)生体部位と内部構造部位毎に造形に用いるモデル材の素材種別及び配合比率の入力を促し感触等価パラメータテーブルに追加定義する素材種別定義手順
e)感触等価パラメータテーブルのパラメータからプリミティブ形状データを生成し、データ編集手順により得られた生体部位および内部構造部位の部位データと、プリミティブ形状データとの論理和,論理差,論理積のいずれかのブーリアン演算を行うブーリアン演算手順
上記a)〜e)の手順をコンピュータに実行させることにより、医用診断装置により得られた画像データを活用して、感触が近似している造形モデルの造形データを作製することができる。上記e)のブーリアン演算手順により得られた生体部位および内部構造部位の3次元形状データと、上記d)の素材種別定義手順により定義された素材情報を、3次元プリンタにデータ送信することにより、3次元プリンタで感触が近似している3次元造形モデルを作製可能になる。
本発明によれば、モデル材として少なくとも2種類の素材を用いる3次元プリンタを用いて、医師などの専門家が有している臓器などの感触と等価な造形モデルを作製することができる。
これにより、例えば診療業務において、臓器の3次元造形モデルを参照し病態を3次元的に評価して、診断・治療方針決定および治療効果の判定に活用できる。特に、手術前後の切除部位決定や術式の立案の一助として利用できる。また手術を初めとした診断治療手技の修練に有効利用できる。また臓器移植においては、代替臓器として容量依存性のある手技に応用できる。患者や家族への説明にも活用できる。
また、実際の外科手術の現場では、手術を行う部位は血液や他の臓器の影響により視野が塞がれることから、触感や経験に頼るケースが多くなる。かかる場合に、患者の部位そのものの形状と触感を再現した3次元造形モデルを準備し、医師が造形モデルを目視で確認し治療部位の形状とその触感を確認したのち、実際の患者に対して治療手技を施すことで安心して手技が行える。
さらに、医学教育の方面では、本発明により作製された3次元造形モデルを実際に手にとって臓器の立体構造やその感触を理解でき、特に感触を疑似体験できる。
本発明の3次元造形モデル作製方法のフロー図 実施例1の3次元造形モデル作製装置の構造図 実施例1の3次元造形モデル作製方法のフロー図 実施例1の3次元造形モデル作製装置に搭載されるプログラムの説明図 3次元造形モデルの一例 肝臓の3次元造形モデルの感触等価パラメータテーブルの説明図 骨の3次元造形モデルの感触等価パラメータテーブルの説明図 骨の3次元造形モデルの一例 筋肉の3次元造形モデルの一例 医療・医学・研究・教育用支援ツールの外観図 肝臓モデルの外観図 妊婦の腹部モデルの外観図 顔面部モデルおよび上半身の外観図(1) 顔面部モデルおよび上半身の外観図(2) 骨モデルの説明図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
図1は、本発明の3次元造形モデル作製方法のフローについて示している。図1に示すように、本発明の3次元造形モデル作製方法は以下のステップ1〜ステップ6の中のS1〜S8を行う。ここで、S2〜S3は3次元形状の視覚化のための設定を行うものであり、S4〜S7は感触等価のための設定を行うものである。
<ステップ1:形状データ作成ステップ11>
(S1)医用診断装置の2次元データの輝度情報から造形対の3次元形状を抽出する。
CT或いはMRI装置からDICOMフォーマットの輝度情報を含む断層画像のドット情報を取得し、それらの断層画像を積層して造形対象の生体部位の3次元形状を抽出する。
(S2)生体部位とその内部構造部位の3次元形状データを作成する。
市販されている3次元画像CADソフトウェアを利用して、生体部位とその内部構造部位の3次元形状データを、パッチ面向きの調整、不要シェルの削除、隙間の補完、パッチの間引き、輪郭形状のスムージング処理などを行って、STLデータ形式でデータを作成する。
<ステップ2:形状データ編集ステップ12>
(S3)モデリング機能により3次元形状データを編集する。
市販されている3次元画像CADソフトウェアを利用して、文字・記号の追加により、患者等の個人情報や撮影日などを文字情報として3次元形状データに付加する。マーキング符号の追加により、診療方針の決定などに有用な情報を3次元形状データに付加する。スケーラの追加により、実際の手術の際に役立つ情報を3次元形状データに付加する。バーコードの追加により、患者情報を3次元形状データに付加する。
<ステップ3:テーブル作成ステップ13>
(S4)生体部位・内部構造部位毎に感触等価パラメータテーブルを作成する。
市販の表作成ソフトウェアを利用して、感触等価パラメータテーブルを作成する。感触等価パラメータテーブルは、プリミティブ形状を指定する内部構造パターン定義と、パターンサイズ定義と、パターン間隔定義を定義する。内部構造パターンはいくつかのパターンが事前に用意されており、それをユーザーがパターン番号などで選択する。
<ステップ4:素材種別定義ステップ14>
(S5)生体部位・内部構造部位毎に造形に用いるモデル材の素材種別及び配合比率を定義する。
また、モデル材に用いる素材として樹脂を用いる場合は、色、光透過性、高軟質性、X線透過性、超音波の感受性、シンチレーションの感受性、熱線の感受性、導電性などのパラメータを制御できるような多種多様の樹脂から選択できる。また、サポート材も造形用のモデル材として利用できる。
モデル材として2種類の樹脂を同時噴射できる場合、モデル材の樹脂を2つ選択すると共に、それらの配合比率(例えば、樹脂A:樹脂B=1:3)を定義する。
<ステップ5:ブーリアン演算ステップ15>
(S6)感触等価パラメータテーブルのパラメータからプリミティブ形状データを生成する。
感触等価パラメータテーブル情報から、プリミティブ形状を決定する。プリミティブ形状はモデル材で形を作るものと、モデル材で形成されるものではなく、サポート材で形を作るものや、サポート材を除去することによりモデル形状からプリミティブ形状を抜き去るものがある。
(S7)生体部位・内部構造部位の部位データとプリミティブ形状データとのブーリアン演算を行う。
モデル材またはサポート材で作成された部位データに対して、プリミティブ形状を加えたり、抜き去りしたりする。
<ステップ6:造形ステップ16>
(S8)定義された素材を用いて3次元プリンタにより造形する。
市販されている3次元プリンタを活用して3次元造形モデルを作製する。例えば、3次元プリンタとして、OBJET社製の3次元プリンタを用いることができる。目的とする3次元造形モデルの内部構造のそれぞれの3次元形状データと定義された素材を用いて、3次元プリンタにより造形する。
図2は実施例1の3次元造形モデル作製装置の構造図を示している。図2に示されるように、3次元造形モデル作製装置はCPU1,メモリ3,表示部6、入力部5、HDD7を備える一般的なコンピュータである。具体的には、入力部5はキーボードとマウスであり、表示部6は液晶ディスプレイである。メモリ3はデータを記憶するものであり、3次元形状データなどのCADデータ記憶部31と、ブーリアン演算で用いるプリミティブ形状データ記憶部32と、感触等価パラメータ記憶部33を備える。3次元形状モデル設計2はプログラム自体のことであり、HDD7からメモリ3上に読みだしてコンピュータが実行するものである。
3次元形状モデル設計2には、表示部6を介してユーザーに樹脂種別の入力を促す樹脂種別入力部21と、感触等価パラメータテーブルの構成要素である内部構成パラメータの入力を促す内部構成パラメータ入力部22と、ブーリアン演算を行うブーリアン演算部23がある。
図3は実施例1の3次元造形モデル作製方法のフローを示している。
図3に示すように、3次元造形モデル作製方法のフローは、可視化部分の設定(S12〜S14)と感触近似部分の設定(S21〜S23)の2段の構成になっており、それらは並行して行う。
まず、CT/MRI装置の出力データ(DICOMデータ)の輝度情報から、造形対象の生体部位の三次元形状を抽出しデータ化する(S11)。そして、可視化部分の設定として、人体部位とその内部器官毎にSTLデータを作成する(S12)。STLデータを修正する(S13)。モデリング機能によりSTLデータを編集する(S14)。図3のフローの場合、S13とS14は両方実施する。なお、S13を省略してS14だけを実施してもかまわない
また、感触近似部分の設定として、生体部位と内部構造毎に内部構造を感触等価パラメータテーブルに内部構造パターン,パターンサイズ,パターン間隔を定義する(S21)。生体部位とその内部器官毎に造形に用いる樹脂種別と配合比率を感触等価パラメータテーブル定義する(S22)。
これら可視化部分の設定と感触近似部分の設定が終了すると、ブーリアン演算(S23)を行う。このブーリアン演算後の3次元形状データを3次元プリンタに送り3次元造形モデルを造形する(S15)。
また、図4は実施例1の3次元造形モデル作製装置に搭載されるプログラムの処理フローの説明図である。
CT又はMRI装置(CT/MRI装置41)からDICOMデータ42を取り込む。形状データ作成手順(S41)によりコンピュータ内部のHDDにSTLデータのファイルとして保存する。市販の3次元形状ソフトでSTLデータを読み込んでモデリング機能などで形状データを編集する(形状データ編集手順:S42)。
また、これらの作業に続いて、もしくは、これらの作業と並行して、コンピュータ端末にて市販の表作成ソフト45を用いて、感触等価パラメータテーブルを作成する(テーブル作成手順:S43)。また、樹脂種別と配合比率をテーブルとして入力する(樹脂種別定義手順:S44)。S43とS44の手順によって、感触等価パラメータのデータベース(D/B)が作成される。そして、ブーリアン演算手順によって目的とする3次元造形モデルを作製する。
図5は3次元造形モデルの一例を示している。図5(1)は、肝臓の3次元造形モデルの一部を拡大したものである。患者情報の標準文字・記号51が描かれている。また、図5(2)は、3次元造形モデルの内部にスケーラ52が埋め込まれた様子を示している。スケーラのような寸法表記以外に、バーコード情報を埋め込んでもよい。
図6は肝臓の3次元造形モデルの感触等価パラメータテーブルの説明図である。図6(1)は正常な肝臓の3次元造形モデルに必要とされる内部構成パラメータの一例を表形式で示したものである。また図6(2)は肝臓の断面図の3次元造形モデルに必要とされる内部構成パラメータの一例を表形式で示したものである。図6(3)は肝臓癌の3次元造形モデルに必要とされる内部構成パラメータの一例を表形式で示したものである。
図6(1)のテーブル情報によれば、肝臓の内部構造として肝実質と肝静脈と門脈が、樹脂Aと樹脂Bの2種類を用いて3次元造形モデル化されることが示されている。肝実質と肝静脈と門脈は、樹脂Aと樹脂Bのいずれか、若しくは、樹脂Aと樹脂Bを配合させた樹脂で造形される。具体的には、肝実質は樹脂A(樹脂Aと樹脂Bが1対0で配合)で造形され、肝静脈は樹脂B(樹脂Aと樹脂Bが0対1で配合)で造形され、門脈は樹脂Aと樹脂Bを3対1で配合した複合樹脂で造形される。肝実質と肝静脈と門脈の3次元形状の論理和のブーリアン演算を行うことにより、肝臓モデルが作製できる。
また、それぞれの内部構造は、図6(1)に示す内部構造パターン、パターンサイズ、パターン間隔をパラメータとして持っている。例えば、肝実質は、一辺1.5mmの立方体が0.5mm間隔で存在する内部構造パターンを有している。この内部構造パターンと肝実質の3次元形状との論理和あるいは論理差のブーリアン演算を行うことにより、実物に感触が近似したものが作製される。論理和のブーリアン演算の場合、内部構造パターンの樹脂としてモデル材が用いられる。論理差のブーリアン演算の場合、内部構造パターンの樹脂としてサポート材が用いられる。
図6(2)のテーブル情報は、図6(1)のテーブル情報と同じである。図6(2)の場合、肝臓の断面図の3次元造形モデルであり、断面部分から内部構造を詳細に観測できるものである。内部構造の各造形モデルは断面部分で外部に露出しているため、全てモデル材を用いて造形する。例えばサポート材を素材として造形することはできない。
図6(3)のテーブル情報によれば、図6(1)のテーブル情報に加えて、更に、病変部位としての癌部の情報が追加されている。図6(3)のテーブル情報によれば、癌部の素材としてサポート材が用いられる。癌部の周囲全体が肝実質で囲まれていることから、サポート材を用いて癌部の造形を行えるのである。
図7は骨の3次元造形モデルの感触等価パラメータテーブルの説明図である。また、図8と図9は、それぞれ骨と筋肉の3次元造形モデルの一例を示している。
図7(1)(a)は正常の骨の造形モデルの画像を示している。また、図7(1)(b)の表は、正常の骨の造形モデルの感触等価パラメータテーブルの一例を示している。図7(1)(b)によれば、内部構造パターンとしてプリミティブ形状の立方体を定義している。パターンサイズは1.5mmで、パターン間隔は1mmである。使用する樹脂は、樹脂Aと樹脂Bを1対1に配合した樹脂である。
この場合、生体部位である骨自体の形状を樹脂Aと樹脂Bを1対1に配合した樹脂で構成し、プリミティブ形状の立方体との論理差をとって、立方体を抜き去ることで骨の硬さと等価な造形モデルを作製する。ここで、パターンサイズは立方体の1辺の長さとなる。またパターン間隔は立方体の側面と側面の間隔になる。
また図7(2)(c)は骨粗鬆症の骨の造形モデルの画像を示している。また、図7(2)(d)の表は、骨粗鬆症の骨の造形モデルの感触等価パラメータテーブルの一例を示している。図7(2)(d)によれば、内部構造パターンとしてプリミティブ形状の立方体を定義している。パターンサイズは4mmで、パターン間隔は0.5mmである。使用する樹脂は、樹脂Aと樹脂Bを1対1に配合した樹脂である。
この場合、生体部位である骨自体の形状を樹脂Aと樹脂Bを1対1に配合した樹脂で構成し、プリミティブ形状の立方体との論理差をとって、立方体を抜き去ることで骨の硬さと等価な造形モデルを作製する。ここで、パターンサイズは立方体の1辺の長さとなる。またパターン間隔は立方体の側面と側面の間隔になる。
骨粗鬆症の骨の造形モデルは、正常の骨の造形モデルと比べて、抜き去るプリミティブ形状の体積が大きく、かつ、隙間が大きくなることで、硬さを調節する。
図8は、骨モデル61の長手方向と直交する断面(図8(2))と内部構造の概念図(図8(3))を示している。骨モデル61の断面図は、樹脂Cだけで形成した断面の様子(図8(2)(a))と、プリミティブ形状のサイズを変えて論理差をとった断面の様子(図8(2)(b)〜(d))を示している。この場合、プリミティブ形状に素材が定義されないと、サポート材で造形されることになり、モデル材が硬化後にサポート材が抜き去られ、結果、プリミティブ形状のサイズ分だけ抜き去られることになる。従って、図8(2)(a)から図8(2)(d)に変化するに従って、骨モデルの硬さがもろくなっていく。
図9は、筋肉モデル62の長手方向と直交する断面(図9(2))と内部構造の概念図(図9(3))を示している。筋肉モデル62の断面図は、サポート材だけで形成した断面の様子(図9(2)(a))と、サポート材よりも硬い樹脂Cで構成されるプリミティブ形状のパターン間隔を変えて論理和をとった断面の様子(図9(2)(b)〜(d))を示している。図9(2)(a)が最も柔軟度が高く、図9(2)(b)から図9(2)(d)に変化するにつれて、プリミティブ形状の構造パターンが多くなり、筋肉モデルが硬くなっていく。
図10に医療・医学・研究・教育用支援ツールの外観図を示す。本発明の3次元造形モデル作製方法によって得られた人体の胴回りから胸回りの3次元造形モデルを所定の厚さでスライスしたもの73である。背骨や肺の断面が確認できる。これを元の3次元形状となるように積層物70とし、背骨に相当する軸71を通して軸71周りに回動自在とする。これにより全体形状と断面構造を同時に把握でき、診療支援や医療教育ツールに活用できる。
図11は、肝臓モデルの外観図を示している。形状全体は肝実質80であり、肝実質80は透光性樹脂で作製されている。肝実質80の内部に肝静脈などの内部構造の形状が確認できる。肝実質80のモデル材として軟質の透光性樹脂を用い、さらに肝実質80を実物の感触に近似させるように、感触等価パラメータに従って肝実質80の内部に内部構造パターンを設けている。
また、図12は、妊婦の腹部モデルの外観図である。形状全体は妊婦の腹部を切り出した形状を呈している。妊婦の腹部91を透光性樹脂で作製している。このモデルによれば、妊婦の腹部91と、その内部に胎児92が居る様子が確認できる。胎児の様子に関して、その形状、大きさ、向き、手足の様子、腹部の形状における位置関係が一目でわかる。
妊婦の腹部91のモデル材として軟質の透光性樹脂を用い、さらに妊婦の腹部91を実物の感触に近似させるように、感触等価パラメータに従って妊婦の腹部91の内部に内部構造パターンを設けている。また、胎児92についても、実物の感触に近似させるように、感触等価パラメータに従って胎児92の内部に内部構造パターンを設けている。
図13と図14は、顔面部モデルおよび上半身の外観図を示している。101は頭蓋骨であり、102は耳の軟骨であり、103は鼻の軟骨であり、104は上腕骨であり、105は心臓である。その他、肋骨、胸骨、他の骨、歯、肺などが確認できる。頭部から上半身、上腕部にかけて、全体の皮膚および耳と鼻の軟骨部分を透明の樹脂で造形している。また、内部構造の頭蓋骨や肋骨、胸骨などの骨を硬質性樹脂で造形している。また、心臓は軟質性の樹脂で造形している。それぞれの造形モデルは、実物の感触に近似させるように、それぞれの感触等価パラメータに従って、内部にそれぞれの内部構造パターンを設けている。
図15は、骨モデルの説明図である。図15に示す骨モデルは、骨の表面である皮質骨部分110とその内部である海綿骨部分(112,114)に分かれた内部構造をしている。海綿骨部分は、海綿骨表面部分112(皮質骨と隣接する所定厚み部分)と海綿骨内部114に分かれる。皮質骨部分110は硬質性樹脂で造形する。皮質骨部分110の堅さを実物の感触に近似させるように、感触等価パラメータに従って、内部に内部構造パターンを設けている。海綿骨表面112は、皮質骨部分110の堅さと若干相違する。この堅さの相違について実物の感触に近似させるように、感触等価パラメータに従って、海綿骨表面部分112に皮質骨部分110と異なる内部構造パターンを設けている。また、海綿骨内部114は最も脆くなっており、この脆さを実物の感触に近似させるように、感触等価パラメータに従って、内部構造パターンを設けている。図15(b)に示すように、海綿骨内部114では、内部構造パターンのプリミティブ形状が取り除かれた格子状になっている。
現在、本発明により作製される3次元造形モデルを用いることにより、医療現場における手技の短縮時間などを大学付属病院と連携して検証している。骨盤骨折におけるインプラント接合の手技に関して、5例程度の評価を実施したところ、通常6〜7hr程度要する手技が、5〜6hrに短縮(すわなち、1hrの短縮)が可能であることが示されている。手技時間が短縮されることにより、患者の負担が軽減され、また術後の回復も早いことが期待できる。今後、様々な医療現場において、本発明により作製される3次元造形モデルが活用されていくであろう。
本発明により作製される3次元造形モデルは、インフォームドコンセント、
診療方針の決定、診療支援や医療教育や医学研究や一般教育の支援ツールとして有用である。感触を疑似体験できることから解剖学や外科学の教材としても有用である。例えば、血管と実質臓器をゴムライクな軟性樹脂で造形したものは、立体解剖を手にとって把握することができる支援ツールだけでなく、ラパロ用手術トレーニングボックス内に設置することで鏡視下手技のトレーニングに最適なシミュレーターとして有用である。
11 形状データ作成ステップ
12 形状データ編集ステップ
13 テーブル作成ステップ
14 素材種別定義ステップ
15 ブーリアン演算ステップ
16 造形ステップ
51 標準文字・記号
52 スケーラ
61 骨モデル
62 筋肉モデル
70 積層物
71 軸
73 所定の厚さでスライスしたもの
80 肝実質
91 妊婦の腹部
92 胎児
101 頭蓋骨
102 耳の軟骨
103 鼻の軟骨
104 上腕骨
105 心臓
110 皮質骨部分
112 海綿骨表面部分
114 海綿骨内部

Claims (20)

  1. モデル材として少なくとも2種類の素材を用いる3次元プリンタを用いて、3次元造形モデルを作製する方法であって、
    1)医用診断装置により得られた2次元データの輝度情報から造形対象の生体部位の3次元形状を抽出し、生体部位とその内部構造部位の3次元形状データを作成する形状データ作成ステップと、
    2)モデリング機能により生体部位とその内部構造部位の前記3次元形状データを編集する形状データ編集ステップと、
    3)前記生体部位および前記内部構造部位に対して、それぞれプリミティブ形状を指定する内部構造パターンとパターンサイズとパターン間隔を少なくともパラメータとして含む感触等価パラメータテーブルを作成するテーブル作成ステップと、
    4)前記生体部位と前記内部構造部位毎に造形に用いるモデル材の素材種別及び配合比率を定義し前記感触等価パラメータテーブルに追加する素材種別定義ステップと、
    5)前記感触等価パラメータテーブルのパラメータからプリミティブ形状データを生成し、前記データ編集ステップにより得られた生体部位および内部構造部位の部位データと、前記プリミティブ形状データとの論理和,論理差,論理積のいずれかのブーリアン演算を行うブーリアン演算ステップと、
    6)前記ブーリアン演算ステップにより得られた生体部位および内部構造部位の3次元形状データに基づき、前記素材種別定義ステップにより定義された素材を用いて、前記3次元プリンタにより造形する造形ステップと、
    を少なくとも備えた3次元造形モデル作製方法。
  2. 前記モデル材は、少なくとも1種が透光性素材から成ることを特徴とする請求項1に記載の3次元造形モデル作製方法。
  3. 前記形状データ編集ステップは、文字・記号の追加処理、マーキング符号の追加処理、スケーラの追加処理、バーコードの追加処理の少なくとも何れかが含まれることを特徴とする請求項1に記載の3次元造形モデル作製方法。
  4. 前記形状データ作成ステップにおいて、前記内部構造部位の3次元形状サイズを前記生体部位の内部構造部位の体積よりも縮小させることを特徴とする請求項1に記載の3次元造形モデル作製方法。
  5. 生体部位および内部構造部位の少なくとも1つに軟質性の感触を付与させる場合、前記ブーリアン演算ステップにおいて、
    第1軟質性素材が定義された部位データと、第2軟質性素材が定義されたプリミティブ形状データとの論理和を行う、
    若しくは、
    第1軟質性素材が定義された部位データと、素材が定義されないプリミティブ形状データとの論理差を行う、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3次元造形モデル作製方法。
  6. 生体部位および内部構造部位の少なくとも1つに硬質性の感触を付与させる場合、前記ブーリアン演算ステップにおいて、
    第1硬質性素材が定義された部位データと、第2硬質性素材が定義されたプリミティブ形状データとの論理和を行う、
    若しくは、
    第1硬質性素材が定義された部位データと、素材が定義されないプリミティブ形状データとの論理差を行う、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3次元造形モデル作製方法。
  7. 生体部位および内部構造部位の少なくとも1つに硬質性の感触を付与させる場合、前記ブーリアン演算ステップにおいて、第1硬質性素材が定義された部位データと、第1軟質性素材が定義されたプリミティブ形状データとの論理和、若しくは論理差を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3次元造形モデル作製方法。
  8. 前記テーブル作成ステップにおいて、前記生体部位が肝臓の場合、前記内部構造部位として、肝実質、肝静脈、門脈、たん管、病変部位から選択された1以上の部位に、前記内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3次元造形モデル作製方法。
  9. 前記テーブル作成ステップにおいて、前記生体部位が妊婦の腹部の場合、前記内部構造部位として、子宮、胎児、臍帯(へその緒)、胎盤、羊水、血管、皮下脂肪から選択された1以上の部位に、前記内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3次元造形モデル作製方法。
  10. 前記テーブル作成ステップにおいて、前記生体部位が乳房部の場合、前記内部構造部位として、皮下脂肪、乳腺、乳管、リンパ管、リンパ節、乳癌部位から選択された1以上の部位に、前記内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3次元造形モデル作製方法。
  11. 前記テーブル作成ステップにおいて、前記生体部位が四肢部の場合、前記内部構造部位として、四肢・関節を構成する皮膚、皮下脂肪、動脈、静脈、筋肉、骨、腱から選択された1以上の部位に、前記内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3次元造形モデル作製方法。
  12. 前記テーブル作成ステップにおいて、前記生体部位が咽喉部の場合、前記内部構造部位として、食道、気管、軟骨から選択された1以上の部位に、前記内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3次元造形モデル作製方法。
  13. 前記テーブル作成ステップにおいて、前記生体部位が顔面部の場合、前記内部構造部位として、皮膚、皮下脂肪、筋肉、軟骨、骨、血管から選択された1以上の部位に、前記内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3次元造形モデル作製方法。
  14. 前記テーブル作成ステップにおいて、前記生体部位が歯と歯茎の場合、前記内部構造部位として、歯、歯肉、歯槽骨、血管、神経、顎の骨、顎の筋肉、舌から選択された1以上の部位に、前記内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3次元造形モデル作製方法。
  15. 前記テーブル作成ステップにおいて、前記生体部位が消化管の場合、前記内部構造部位として、消化管の内壁あるいは外壁に、前記内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3次元造形モデル作製方法。
  16. 前記テーブル作成ステップにおいて、前記生体部位が頭部の場合、前記内部構造部位として、毛髪、眼球、脳、脳の血管、皮膚、皮下脂肪、筋肉、耳の軟骨、鼻の軟骨、頭蓋骨から選択された1以上の部位に、前記内部構造パターン定義とパターンサイズ定義とパターン間隔定義が行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3次元造形モデル作製方法。
  17. 請求項1〜3のいずれかの3次元造形モデル作製方法によって得られた3次元造形モデルを所定の厚さでスライスしたことを特徴とする医療・医学・研究・教育用支援ツール。
  18. 請求項1〜3のいずれかの3次元造形モデル作製方法によって得られた3次元造形モデルを所定の厚さでスライスしたものを元の3次元形状となるように積層し、軸を通して軸周りに回動自在としたことを特徴とする医療・医学・研究・教育用支援ツール。
  19. 医用診断装置により得られた2次元データの輝度情報から造形対象の生体部位の3次元形状を抽出し、生体部位とその内部構造部位の3次元形状データを作成する形状データ作成ステップと、
    モデリング機能により前記3次元形状データを編集する形状データ編集ステップと、
    前記生体部位と前記内部構造部位毎に造形に用いるモデル材の素材種別及び配合比率を定義し前記感触等価パラメータテーブルに追加する素材種別定義ステップと、
    前記素材種別定義ステップにより定義された素材を用いて前記3次元プリンタにより造形する造形ステップと、
    を備え、モデル材として少なくとも2種類の素材を用いる3次元プリンタを用いた3次元造形モデルの作製方法によって得られた3次元造形モデルを、所定の厚さでスライスしたものを元の3次元形状となるように積層し、軸を通して軸周りに回動自在としたことを特徴とする医療・医学・研究・教育用支援ツール。
  20. モデル材として少なくとも2種類の素材を用いる3次元プリンタを用いて、3次元造形モデルを作製するプログラムであって、
    コンピュータに、
    医用診断装置により得られた2次元データの輝度情報から造形対象の生体部位の3次元形状を抽出し、生体部位とその内部構造部位の3次元形状データを生成する形状データ作成手順と、
    モデリング機能により前記3次元形状データを編集する形状データ編集手順と、
    前記生体部位および前記内部構造部位に対して、それぞれプリミティブ形状を指定する内部構造パターンとパターンサイズとパターン間隔を少なくともパラメータとして含む感触等価パラメータの入力を促し感触等価パラメータテーブルを生成するテーブル作成手順と、
    前記生体部位と前記内部構造部位毎に造形に用いるモデル材の素材種別及び配合比率の入力を促し前記感触等価パラメータテーブルに追加定義する素材種別定義手順と、
    前記感触等価パラメータテーブルのパラメータからプリミティブ形状データを生成し、前記データ編集手順により得られた生体部位および内部構造部位の部位データと、前記プリミティブ形状データとの論理和,論理差,論理積のいずれかのブーリアン演算を行うブーリアン演算手順と、
    を実行させるための3次元造形モデル作製プログラム。

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