JP5238428B2 - 熱交換器および空気調和機 - Google Patents

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本発明は、適材適所的に素材を選択した熱交換器と、この熱交換器を室内熱交換器もしくは室外熱交換器として用いた空気調和機に関する。
空気調和機において、室内熱交換器もしくは室外熱交換器に用いられる熱交換器は、伝熱管挿通孔を有し、互いに所定間隔を存して並設され、互いの隙間に熱交換空気が流通する複数枚の伝熱フィンと、前記伝熱挿通孔に挿通し、伝熱フィンを貫通して設けられ、内部に熱交換媒体が導通するU字状に曲成された伝熱管とから構成される。
いわゆるプレートフィンチューブタイプと呼ばれる熱交換器であって、特に伝熱管には、ろう付け性、耐食性、耐圧性および熱伝達性能のそれぞれに優れた銅管が用いられるのが一般的である。
その反面、銅材は比重が大きいうえに、室内機容積のほとんど大部分を室内熱交換器が占め、室外機の少なくとも半分以上は室外熱交換器が占めている関係上、室内機と室外機の重量が重くなる。そして、銅材は高価であるところから、空気調和機としての価格の低減化を抑制している。
[特許文献1]には、アルミニウム製フィンと、アルミニウム製チューブとからなるアルミニウム製熱交換器が開示されている。このアルミニウム製熱交換器を用いることにより、ヒートポンプ式空気調和機に組み込んだ場合に、特に冬季の低温暖房時に高伝熱特性を維持できる、とある。
また、[特許文献2]において、熱交換器を構成する伝熱管として、内面にフィン溝が形成されるアルミニウム管が提案されている。このアルミニウム管を用いて熱交換器を構成することにより、高品質化や高機能化を得るとともに、リサイクルのし易さと、分解のし易さを得る、とある。
特開平8−247678号公報 特開2001−289585号公報
しかしながら、アルミニウム材は、従来の銅材に比べて、ろう付け性、耐食性、耐圧性、熱伝達性能、電食性等が劣るという課題がある。そのため、熱交換器全体をアルミニウム製にして、空気調和機の熱交換器として用いるには不向きである。
なお、電食性とは、電気化学的反応による腐蝕のことを言い、金属のプラスイオンと水や環境下で発生するマイナスイオンが電池作用して腐蝕反応を起すこと、もしくは電位差による反応のことである。上記腐蝕は、湿気や水(H2O)を介在して発生することが多い、と言われている。
また、電食性や接続部自体の強度の点で、銅管とアルミニウム管とを溶着接続するには大変困難である、そこで、一般には、銅管とアルミニウム管とを、ステンレス材(管)を介して溶着接続するようにしている。
いわゆるスプリットタイプ(室内機と室外機との分離形)の空気調和機の場合、熱交換器の冷媒出入り口部と冷媒配管との接続部には、圧縮機の振動がかかり、応力が集中し易い。さらに、空気調和機の据付け組立時においても、応力集中の影響を受け易い。いずれも、ガスリークが生じる要因となる。
本発明は上記事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、基本的には、軽量であるとともに廉価であるアルミニウム管からなり、冷凍サイクルの冷媒配管と接続される冷媒の出入り口部は、ろう付け性、耐食性、耐圧性、熱伝達性能に優れた銅管を用いて構成され、適材適所的に素材を選択して、軽量化とコストの低減化および耐食性の向上化を得られる熱交換器と、室内熱交換器および室外側熱交換器の少なくともいずれか一方に上記熱交換器を用いた空気調和機を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため本発明の熱交換器は、複数枚の伝熱管挿通孔を有する伝熱フィンを互いの隙間に熱交換空気が流通するよう所定間隔を存して並設し、内部に熱交換媒体が導通するU字状に曲成した伝熱管を伝熱管挿通孔に挿通して全ての伝熱フィンを貫通して設け、冷凍サイクルの銅管からなる冷媒配管と接続する伝熱管の全てが銅管からなり、それ以外の部分全てをアルミニウム管から構成する。
さらに、上記目的を満足するため本発明の空気調和機は、圧縮機、四方切換弁、室外熱交換器、膨張装置、室内熱交換器を冷媒配管で連結した冷凍サイクルを備え、室外熱交換器および室内熱交換器の少なくともいずれか一方は、複数枚の伝熱管挿通孔を有する伝熱フィンを互いの隙間に熱交換空気が流通するよう所定間隔を存して並設し、内部に熱交換媒体を導通させるU字状に曲成した伝熱管を伝熱管挿通孔に挿通して全ての伝熱フィンを貫通して設け、冷凍サイクルの銅管からなる冷媒配管と接続する伝熱管の全てが銅管からなり、それ以外の部分全てをアルミニウム管から構成する。
本発明によれば、適材適所的に素材を選択して、軽量化とコストの低減化および耐食性の向上化を得られる熱交換器と、室内熱交換器および室外側熱交換器の少なくともいずれか一方に上記熱交換器を用いて同様の効果を得る空気調和機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて説明する。
図1は、空気調和機の冷凍サイクル構成図である。
この空気調和機は、圧縮機1と、四方切換弁2と、室外熱交換器3と、膨張装置4と、室内熱交換器5が冷媒配管Pを介して順次接続され、ヒートポンプ式の冷凍サイクルを構成する。
上記圧縮機1と、四方切換弁2と、室外熱交換器3および膨張装置4は、室外機1Aに配置され、上記室内熱交換器5は室内機1Bに配置される。また、全ての冷媒配管Pは銅管からなる。
図2は、上記室外機1A内に収容される室外熱交換器3の正面図であり、ドレンパン6とともに示している。
上記室外熱交換器3は、複数枚の伝熱フィンFと、複数本の伝熱管7および複数本のUベンド管8とから組立てられる。
上記伝熱フィンFは、それぞれ伝熱管挿通孔10を有していて、互いに所定間隔を存して並設される。伝熱フィンFの互いの隙間には、熱交換空気が流通するようになっている。上記伝熱管7は、略U字状に曲成された長尺のU字管であり、伝熱フィンFの伝熱管挿通孔に挿通され、複数枚の全ての伝熱フィンFを貫通して設けられる。
上記Uベンド管8は、略U字状に曲成された短尺のU字管であり、伝熱フィンFから突出する伝熱管7の開口端部で、かつ隣接する伝熱管7相互に亘って接続される。伝熱管7とともに内部に熱交換媒体(冷媒)が導通するようになっていて、蛇行状に形成される冷媒流路を構成する。
このように、いわゆるプレートフィンチューブタイプの室外熱交換器3であって、特に、室外熱交換器3を構成する伝熱管7は、後述する箇所を除いて、そのほとんど大部分はアルミニウム材(アルミニウム合金を含む)からなるアルミニウム管である。
ただし、室外熱交換器3の出入り口部における伝熱管7、すなわち冷凍サイクルの冷媒配管Pと接続される伝熱管7には、銅管が用いられる。なお説明すると、銅管からなる冷媒配管Pと同じ銅管が、室外熱交換器3の出口パイプと入口パイプとして採用される。
さらに、ここでは室外熱交換器3の最下部に位置する伝熱管7も、銅管が用いられる。この室外熱交換器3はドレンパン6上に載置されていて、室外熱交換器3の最下部に位置する伝熱管7は、ドレンパン6に直接、接触する、もしくはわずかの間隙を存して載置される位置にある。
暖房運転時は、室外熱交換器3で冷媒が蒸発し、それにともないドレン水が生成される。ドレン水は室外熱交換器3に沿って流下し、ドレンパン6に集溜される。室外熱交換器3最下部の伝熱管7は、集溜されたドレン水に浸漬する位置にある。しかも、最下部の伝熱管7は、冷凍サイクルの冷媒配管Pと接続される伝熱管を兼用している。
このように、従来から実績のある銅管同士のロー付け接続を行えるように、室外熱交換器3における応力集中し易い出入り口部を銅管として、銅管からなる冷媒配管Pとロー付け接続をなす。製造方法的に、従来そのままのものを流用でき、工数増大の抑制化を得られる。
また、上記室外熱交換器3における最下部の伝熱管7として銅管を用いたので、伝熱フィンFに対して凝縮した腐蝕成分を持つドレン水に浸漬した状態であっても、耐食信頼性を維持できる。
なお、上記室内熱交換器5を構成する伝熱管7として、上記室外熱交換器3と同様に、アルミニウム管を用いてもよい。ただし、アルミニウム材は銅材と比較して、化学物質による耐食性あるいは電食性に劣るものである。
家庭用エアコンとして用いられる空気調和機では、室内居室を構成する、いわゆる新建材に多くの化学物質の発生源が存在するので、室内機1Bに備えられる室内熱交換器5は耐食性に優れた素材が必要になる。これに対して、室外熱交換器3は防錆処理が必要とされる。
したがって、室外熱交換器3と室内熱交換器5の、いずれか一方の熱交換器のアルミニウム管を伝熱管7として使用する場合は、むしろ室外熱交換器3を対象とする方が素材特性上の面で好ましいものである。
また、冷凍サイクルにHFC冷媒としてR410A冷媒を用いるとともに、室外機1Aと室内機1Bとから構成されるスプリットタイプの空気調和機では、熱交換器の形態上の制約や、冷暖房効率の向上を図るために、室外熱交換器3を構成する伝熱管の管径が、室内熱交換器5を構成する伝熱管の管径よりも太く設計されている。
そこで、アルミニウム材による伝熱管7の耐圧信頼性を維持しつつ、熱伝達効率を向上するために、室外熱交換器3においてアルミニウム管からなる伝熱管7の管径を細く変更して、室内熱交換器5の銅管からなる伝熱管7の管径に近付けたことで、信頼性を確保できる。
上記伝熱管7は、アルミニウム材を母材として、亜鉛系の表面処理を施した、いわゆるクラッド管を用いるとともに、伝熱フィンFとしてアルミニウム材を用いた室外熱交換器3であってもよい。
すなわち、従来の空気調和機における熱交換器として、伝熱管7には銅管を用いているが、比重の低いアルミニウム材を用いることで、製品の重量を軽減できる。したがって、据付作業性の向上を図れるとともに、省資源化を得られる。併せて、クラッド管を用いることで、電食の防止を得られ、伝熱管の長期信頼性の向上を得られる。
図3は、熱交換器における伝熱管7とUベンド管8との接合構造を示す概略の構成図である。
ここで、上記伝熱管7の肉厚(内面溝付き管の場合は、溝底肉厚)は、0.25mmであり、この伝熱管7の表面は亜鉛系の材料で表面処理されている。これに対してUベンド管8の肉厚は、0.30mmであって、伝熱管7の肉厚よりは厚くなっている。
上記伝熱管7は、伝熱フィンFに密着した状態で挿通することで耐圧強度を確保できるが、Uベンド管8は伝熱フィンFと無関係であるので、耐圧強度は伝熱管7よりも劣る。そのため、Uベンド管8をアルミニウム管から形成した場合に、アルミニウム管からなる伝熱管7と同等の耐圧強度を維持するには、伝熱管7以上の肉厚が必要となる。
上述の実施の形態では、アルミニウム管からなる伝熱管7の肉厚よりも、アルミニウム管からなるUベンド管8の肉厚を厚くした。このことで、熱交換器全体の耐圧強度を確保できる。
再び図2に示すように、上記室外熱交換器3を全体的に平板状に形成した。冷凍サイクルにR410A冷媒を用いるとともに、室外機1Aと室内機1Bとからなる分離形の空気調和機においては、筐体寸法の制約から、室外熱交換器3は平面視で略L字状に形成されるのが通常構成である。
また、従来の銅管を用いた伝熱管では、曲げた場合の扁平、編肉に対して強度的に充分であった。その一方で、アルミニウム管を用いた伝熱管7では、曲げ強度が弱く、平面視で略L字状に形成される熱交換器には不向きである。
しかしながら、本実施の形態では、上記室外熱交換器3を曲げることなく平板状に形成したので、強度低下を防止できる。
さらに、アルミニウム管からなる伝熱管7と、銅管からなる伝熱管7を接続するUベンド管8は、電食性を確保するために鋼材を用いてもよい。
また、伝熱フィンFの両側部に並設される端板11は、従来から製造性や軽量化の面から伝熱フィンFの板厚よりも厚い板厚のアルミニウム材のものを用いていたが、本実施の形態では鋼板を用いている。
そのため、圧縮機1が配置される機械室と、室外熱交換器3および室外送風機が配置される熱交換室とを仕切る仕切り板への固定や、輸送中に誤って落下した際の強度の確保を充分に図ることができる。
一方、熱交換器内で冷媒流路系統が増えると、分流器等が必要となる。分流器の製造性や精度を生かすためには、銅材を使用せざるを得ない。そのため、伝熱管7への接続方法がUベンド管8の場合と異なる可能性が高く、製造工数も大きくなる。
これに対して本実施の形態では、室外熱交換器3における冷媒流路が、蛇行状に形成される1系統のみであるので、上記不具合の発生を防止できる。ただし、伝熱管7は、その直径が複数種類のものを使用してもよい。
このように本発明においては、熱交換器を構成する伝熱管7の応力が集中し易い出入り口部は、従来から実績のある銅管同士のロー付け接続を行えるように、銅管からなる冷媒配管Pに対して出入り口パイプに銅管を用いた。したがって、製造方法が従来と流用できる空気調和機を提供できる。
アルミニウム管からなる伝熱管7と、銅管からなる伝熱管7とを接続するUベンド管8は、電食を確実に防止するために、鋼材を用いてもよい。
プレートフィンチューブタイプの熱交換器において、伝熱管7としてアルミニウム管を用いる場合、従来から用いられる銅管と比較して耐食性に劣る。また、腐蝕成分はドレン水とともに下方へ集積する傾向がある。
上述したように、銅管を室外熱交換器3の最下部に用いたことで、伝熱フィンFに凝縮した腐蝕成分をもつドレン水が熱交換器の下部に溜まっても、耐食信頼性を保持できる。また、伝熱管7として、アルミニウム材を母材と亜鉛系の表面処理を施すクラッド管を用いることで、耐食性と電食(腐蝕)信頼性が向上する。
アルミニウム管を伝熱管7として用いる場合、従来から用いられる銅管に比べて、耐圧性の低下と素材の特性上、耐圧バランスが大きいものである。そのため、従来の銅管からなる伝熱管と同一の径とすると、肉厚は銅管よりも厚くしなければならない。
上記伝熱管7は伝熱フィンFと密着することで耐圧強度を確保できるが、伝熱フィンFとは係り合いのないUベンド管8の耐圧強度はそれよりも劣る。したがって、アルミニウム管からなるUベンド管8が、アルミニウム管からなる伝熱管7と同等の耐圧強度を保持するには、伝熱管7以上の肉厚が必要になる。
そこで、アルミニウム管からなるUベンド管8の肉厚をアルミニウム管からなる伝熱管7の肉厚以上に確保したことで、熱交換器全体の耐圧強度を確保できる。
HFC冷媒のうち、圧力損失が小さく、熱伝達率が高い特性があり、エアコン向けに最適なR410A冷媒を用いた分離形空気調和機では、筐体寸法の制約から室外機の熱交換器は平面視でL字状に曲げられている。
従来の銅管からなる伝熱管では、曲げに対しても扁平、編肉に対して強度的に充分であった。しかしながら、アルミニウム材を用いた伝熱管7は、曲げ強度が弱く、平面視で略L字状に形成した熱交換器に対しては不向きである。
本発明では、塑性特性の異なる、アルミニウム管からなる伝熱管7と銅管からなる伝熱管7が混在するため、熱交換器を曲げずに平板状に形成した。そのため、強度的に満足できる熱交換器を得られることとなった。
ところで、アルミニウム材は耐食性が悪く、長期の使用に耐えられないため、アルミニウム材を母材とし、耐食性の低い材料である亜鉛系の表面処理を施して、母材の腐蝕を抑えるクラッド管を、伝熱管7として用いている。
一方、アルミニウム管では温度条件などからロー付けにより接合が困難であるため、接着剤を用いた接合が行われている。しかしながら、クラッド管相互を接着剤によって接合させた場合に、外側に位置するパイプの端面の母材が露出するため、露出した箇所から母材が侵食され、冷媒のリークが生じたり、伝熱管として破壊の要因になってしまう。
そこで、以下に述べるようなクラッド管相互の接続構造を採用することにより、母材が直接、外環境と接することを防止でき、母材からの腐蝕を抑えることができ、信頼性の高いクラッド管相互の接続を得られる。
図4ないし図6は、互いに異なるクラッド管相互の接続構造を説明する図である。
図4に示す、下部側のクラッド管7aは上端開口部aが拡大加工され、開口端はラッパ状に拡開される。これに対して上部側のクラッド管7bは下端開口部に至るまで直径が変らないストレート管である。
このような拡大加工された下部側クラッド管7aの上端開口部a内に、上部側クラッド管7bの下端部を挿入し嵌め込む。そして、下部側クラッド管7aの上端開口部と下部側クラッド管7bとの間の隙間に接着剤Tを注入する。
接着剤Tは、下部側クラッド管7aの上端開口部内周面と、上部側クラッド管7bの外周面との隙間に浸透し、上部側クラッド管7bの開口端と下部側クラッド管7aの拡大されたテーパ部分に溜まるとともに、下部側クラッド管7aの上端開口部aを完全に覆い、固形化する。
したがって、下部側クラッド管7aを構成する母材Maは勿論のこと、上部側クラッド管7bの母材Mbが全く露出しないですむ。これら母材Ma,Mbが露出しないから、母材Ma,Mbが直接外環境と接することを防止し、母材Ma,Mbからの腐蝕を抑えることができて、信頼性の高いクラッド管7a,7b同士の接続を得られる。
図5に示す、下部側クラッド管7cはストレート状に形成されており、上部側クラッド管7dは下端部bが直径を絞られている。上部側クラッド管7dの直径が絞られた下端細径部bを、下部側クラッド管7cの上端開口部内に挿入し、嵌め込む。
この状態で下部側クラッド管7cの内周面と、上部側クラッド管7dの直径が絞られた下端部b外周面との隙間に接着剤Tを注入する。接着剤Tは、これらの隙間を浸透して、上部側クラッド管7dの下端開口部b端部に溜まるとともに、下部側クラッド管7cの上端開口部端部と上部側クラッド管7dの細径部分を完全に覆い、固形化する。
したがって、下部側クラッド管7cの母材Maは勿論のこと、上部側クラッド管7dの母材Mbが全く露出しないですむ。母材Ma,Mbが露出しないから、母材Ma,Mbが直接外環境と接することを防止し、母材Ma,Mbからの腐蝕を抑えることができて、信頼性の高いクラッド管7c,7d同士の接続を得られる。
図6に示す、下部側クラッド管7eは、図4の下部側クラッド管7aの変形例であり、上部側クラッド管7bは同じ物を用いている。下部側クラッド管7eの上端開口部は、ここでは内側に折り曲げて母材の露出をより少なくした構造となっている。
しかしながら、そのままでは母材Maが露出することは変りがないので、図4で説明したようにして接着剤を注入する。
結果として、上部側クラッド管7bの母材Mbは勿論のこと、下部側クラッド管7eの母材Maが全く露出しないですむ。母材Ma,Mbが露出しないから、母材Ma,Mbが直接外環境と接することを防止し、母材Ma,Mbからの腐蝕を抑えることができて、信頼性の高いクラッド管同士の接続を得られる。
なお、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
本発明における実施の形態に係る、空気調和機の冷凍サイクル構成図。 同実施の形態に係る、室外熱交換器の正面図。 同実施の形態に係る、室外熱交換器要部の説明図。 同実施の形態に係る、クラッド管同士の接続説明図。 同実施の形態に係る、他のクラッド管同士の接続説明図。 同実施の形態に係る、さらに他のクラッド管同士の接続説明図。
符号の説明
10…伝熱管挿通孔、F…伝熱フィン、7…伝熱管、3…室外熱交換器、5…室内熱交換器、P…冷媒配管、8…Uベンド管、7a〜7e…クラッド管。

Claims (5)

  1. 伝熱管挿通孔を有し、互いの隙間に熱交換空気が流通するよう所定間隔を存して並設される複数枚の伝熱フィンと、
    前記伝熱管挿通孔に挿通し前記全ての伝熱フィンを貫通して設けられ、内部に熱交換媒体が導通するU字状に曲成された伝熱管とを有する熱交換器において、
    上記伝熱管は、冷凍サイクルの銅管からなる冷媒配管と接続される伝熱管の全てが銅管からなり、それ以外の部分は全てアルミニウム管からなる
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 圧縮機、四方切換弁、室外熱交換器、膨張装置、室内熱交換器を冷媒配管で連結した冷凍サイクルを備えた空気調和機において、
    上記室外熱交換器および室内熱交換器の少なくともいずれか一方は、
    伝熱管挿通孔を有し、互いの隙間に熱交換空気が流通するよう所定間隔を存して並設される複数枚の伝熱フィンと、
    前記伝熱管挿通孔に挿通し前記全ての伝熱フィンを貫通して設けられ、内部に熱交換媒体が導通するU字状に曲成された伝熱管とを有し、
    上記伝熱管は、冷凍サイクルの銅管からなる冷媒配管と接続される伝熱管の全てが銅管からなり、それ以外の部分は全てアルミニウム管からなる
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 上記室外熱交換器において、上記伝熱管同士を接続するUベンド管はアルミニウム管からなり、このUベンド管の肉厚は伝熱管の肉厚よりも厚く設定されることを特徴とする請求項2記載の空気調和機。
  4. 上記請求項1記載の熱交換器は上記室外熱交換器として用いられ、かつ上記室外熱交換器は平板状に成形されることを特徴とする請求項2記載の空気調和機。
  5. 上記伝熱管は、アルミニウム材を母材とし、亜鉛系の表面処理を施したクラッド管が用いられ、上記伝熱フィンはアルミニウム材からなることを特徴とする請求項2記載の空気調和機。
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