JP4300499B2 - フィンコイルタイプ熱交換器およびその製造方法 - Google Patents
フィンコイルタイプ熱交換器およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4300499B2 JP4300499B2 JP29432799A JP29432799A JP4300499B2 JP 4300499 B2 JP4300499 B2 JP 4300499B2 JP 29432799 A JP29432799 A JP 29432799A JP 29432799 A JP29432799 A JP 29432799A JP 4300499 B2 JP4300499 B2 JP 4300499B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- straight
- bend
- burring
- fin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は空調用熱交換器の如く、多数のプレートフィンと、そのフィンのチューブ挿通孔に挿通されたチューブとを有するフィンコイルタイプ熱交換器およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
汎用されている従来のフィンコイルタイプ熱交換器は、アルミニューム製のプレートフィンと銅製のチューブとで構成されている。プレートフィンは夫々多数のチューブ挿通孔が形成された細長いプレートとからなり、銅製のチューブは通常、全体が細長いU字状に曲折された図5に示すヘアピンチューブ9と、その端部間を連結するUベンドチューブ5とからなる。そして、多数のプレートフィン3を並列させ、そのプレートフィン3のチューブ挿通孔に、前記ヘアピンチューブ9の直線部分を挿通すると共に、その両端開口から拡管治具を圧入し、ヘアピンチューブ9の直線部を拡管して、その外周とプレートフィン3のチューブ挿通孔とを密着固定する。次いで、ヘアピンチューブ9の両端開口を口拡して、そこにUベンドチューブ5の端部を挿通し、その挿通部をろう付け固定していた。なお、ヘアピンチューブ9の口拡部はプレートフィンの存在しない端部に形成されている。そして、Uベンドチューブ5とヘアピンチューブ9との挿通部は、最外側のプレートフィン3の外方位置に存在した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなヘアピンチューブ9およびUベンドチューブ5内には、加圧状態の冷媒が流通するため、耐圧性を高くする必要がある。通常、ヘアピンチューブ9の直線部分で且つプレートフィン3が存在する部分は、チューブ外周がプレートフィンで補強されている。したがって、ヘアピンチューブ9はそのUベンドチューブ5との境目部分および、U字状部が最も強度的に脆弱である。そのため、その部分が充分なる耐圧性を有するように、ヘアピンチューブ9の肉厚が設計される。したがって、その脆弱部以外ではヘアピンチューブ9は過剰板厚となっていた。
そこで本発明は、耐圧性を保持しつつチューブの薄肉化を達成することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、夫々多数のチューブ挿通孔1が形成されると共に、夫々のチューブ挿通孔1の孔縁部が短い筒状に一体形成されたバーリング加工部2を有し、そのバーリング加工部2の高さで互いに離間して並列された多数のプレートフィン3と、
夫々互いに整合された前記プレートフィン3の前記チューブ挿通孔1に挿入され、その挿入部が互いに接触固定され、軸線が直線状で薄肉の多数の直線チューブ4と、
夫々の直線チューブ4の両開口端部に端部外周が挿入され、その挿入部が互いに接合され、その直線チューブ4よりも厚肉で、軸線がU字状に形成されたUベンドチューブ5と、を具備し、
前記直線チューブ4は、その両端部が前記プレートフィン3の前記チューブ挿通孔1と共に拡管されて、その直径が中間部のそれよりも大に形成され、その直線チューブ4の両端拡開部にUベンドチューブ端部の挿入部が設けられ、その挿入部にUベンドチューブ5の端部が挿入されて、その挿入部まで前記プレートフィン3の前記バーリング加工部2が存在するフィンコイルタイプ熱交換器である。
【0005】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のフィンコイルタイプ熱交換器の製造方法において、
夫々のチューブ挿通孔1の孔縁部が短い筒状に一体形成されたバーリング加工部2を有する多数のプレートフィン3を、そのバーリング加工部2の高さで互いに離間して並列すると共に、互いに整合された前記プレートフィン3の夫々の前記チューブ挿通孔1に、軸線が直線状で薄肉の直線チューブ4を挿通するチューブ挿通工程と、
その直線チューブ4内に拡管治具7を圧入して拡管することにより、直線チューブ4の外周と前記チューブ挿通孔1とを密着固定する拡管工程と、
次いで、前記直線チューブ4の開口端部であって、前記プレートフィン3の前記バーリング加工部2が存在する部分まで、そのバーリング加工部と共に、口拡する口拡工程と、
その直線チューブ4よりも厚肉で、軸線がU字状に形成されたUベンドチューブ5の端部外周を、夫々の直線チューブ4の開口端部に挿入して、そのUベンドチューブ5の挿入部が前記プレートフィン3の前記バーリング加工部2に達するようにするUベンド挿入工程と、
その挿入部を互いに接合する接合工程と、を具備するフィンコイルタイプ熱交換器の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
図1は、本発明の熱交換器の要部縦断面図であり、図2はその部分拡大図である。また、図3は同熱交換器の複数の直線チューブ4とUベンドチューブ5との接続状態を示す略図である。この熱交換器は、並列された多数のプレートフィン3と、そのプレートフィン3のチューブ挿通孔1に挿通された多数の直線チューブ4とを有する。プレートフィン3は夫々多数のチューブ挿通孔1が形成されると共に、夫々のチューブ挿通孔1の孔縁部が短い筒状に一体的に形成されたバーリング加工部2を有する。そして、夫々整合するプレートフィン3は、バーリング加工部2の高さに互いに離間して並列されている。このような多数のプレートフィン3のチューブ挿通孔1に、夫々軸線が直線状で薄肉の多数の直線チューブ4が圧入される。このとき、直線チューブ4の両端までプレートフィン3が存在する。この直線チューブ4の肉厚は一例として0.2mmとすることができる。
【0008】
次いで、図4(A)に示す如く、直線チューブ4内に拡管治具7を挿通し、直線チューブ4を拡開して、その外周をプレートフィン3のバーリング加工部2に圧着固定する。それにより、直線チューブ4とプレートフィン3とは伝熱的に接合される。次いで図4(B)に示す如く、直線チューブ4の両端開口部に口拡治具8を圧入する。そして、直線チューブ4の両端開口部のみを拡管する。このとき、直線チューブ4の両端外周を被覆するプレートフィン3のバーリング加工部2も拡開される。
次いで図1および図2に示す如く、直線チューブ4よりも肉厚のUベンドチューブ5の端部が直線チューブ4の口拡部6に挿入される。そしてその挿入部がろう材10によりろう付け固定される。このときUベンドチューブ5の板厚は0.3mm以上のものを選択することができる。またプレートフィン3の板厚は0.1mm程のアルミニューム板を用いることができる。その結果、直線チューブ4の外周は、プレートフィン3の板厚分だけバーリング加工部2により被覆されて、耐圧強度が増す。しかも口拡部6自体もその耐圧強度を有する。
【0009】
【発明の作用・効果】
本発明のフィンコイルタイプ熱交換器およびその製造方法によれば、Uベンドチューブ5の挿入部を含めて、直線チューブ4の外周にプレートフィン3のバーリング加工部2が被覆され、それが軸線方向に連続して繋がるように形成されたから、直線チューブ4全体の耐圧性を向上し得る。それにより、直線チューブ4の肉厚を薄くでき材料の節約と、伝熱性の向上とを図ることができる。また、Uベンドチューブ5は直線チューブ4の肉厚よりも厚く形成されているから、その部分も含め全体として充分なる耐圧性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換器の要部縦断面図。
【図2】図1の部分拡大図。
【図3】同熱交換器の複数の直線チューブ4とUベンドチューブ5との接続状態を示す略図。
【図4】本発明の熱交換器の製造工程説明図。
【図5】従来型熱交換器の要部略図。
【符号の説明】
1 チューブ挿通孔
2 バーリング加工部
3 プレートフィン
4 直線チューブ
5 Uベンドチューブ
6 口拡部
7 拡管治具
8 口拡治具
9 ヘアピンチューブ
10 ろう材
Claims (2)
- 夫々多数のチューブ挿通孔(1)が形成されると共に、夫々のチューブ挿通孔(1)の孔縁部が短い筒状に一体形成されたバーリング加工部(2)を有し、そのバーリング加工部(2)の高さで互いに離間して並列された多数のプレートフィン(3)と、
夫々互いに整合された前記プレートフィン(3)の前記チューブ挿通孔(1)に挿入され、その挿入部が互いに接触固定され、軸線が直線状で薄肉の多数の直線チューブ(4)と、
夫々の直線チューブ(4)の両開口端部に端部外周が挿入され、その挿入部が互いに接合され、その直線チューブ(4)よりも厚肉で、軸線がU字状に形成されたUベンドチューブ(5)と、を具備し、
前記直線チューブ(4)は、その両端部が前記プレートフィン(3)の前記チューブ挿通孔(1)と共に拡管されて、その直径が中間部のそれよりも大に形成され、その直線チューブ(4)の両端拡開部にUベンドチューブ端部の挿入部が設けられ、その挿入部にUベンドチューブ(5)の端部が挿入されて、その挿入部まで前記プレートフィン(3)の前記バーリング加工部(2)が存在するフィンコイルタイプ熱交換器。 - 請求項1に記載のフィンコイルタイプ熱交換器の製造方法において、
夫々のチューブ挿通孔(1)の孔縁部が短い筒状に一体形成されたバーリング加工部(2)を有する多数のプレートフィン(3)を、そのバーリング加工部(2)の高さで互いに離間して並列すると共に、互いに整合された前記プレートフィン(3)の夫々の前記チューブ挿通孔(1)に、軸線が直線状で薄肉の直線チューブ(4)を挿通するチューブ挿通工程と、
その直線チューブ(4)内に拡管治具(7)を圧入して拡管することにより、直線チューブ(4)の外周と前記チューブ挿通孔(1)とを密着固定する拡管工程と、
次いで、前記直線チューブ(4)の開口端部であって、前記プレートフィン(3)の前記バーリング加工部(2)が存在する部分まで、そのバーリング加工部と共に、口拡する口拡工程と、
その直線チューブ(4)よりも厚肉で、軸線がU字状に形成されたUベンドチューブ(5)の端部外周を、夫々の直線チューブ(4)の開口端部に挿入して、そのUベンドチューブ(5)の挿入部が前記プレートフィン(3)の前記バーリング加工部(2)に達するようにするUベンド挿入工程と、
その挿入部を互いに接合する接合工程と、を具備するフィンコイルタイプ熱交換器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29432799A JP4300499B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | フィンコイルタイプ熱交換器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29432799A JP4300499B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | フィンコイルタイプ熱交換器およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001116480A JP2001116480A (ja) | 2001-04-27 |
JP4300499B2 true JP4300499B2 (ja) | 2009-07-22 |
Family
ID=17806275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29432799A Expired - Fee Related JP4300499B2 (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | フィンコイルタイプ熱交換器およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4300499B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101033926B (zh) * | 2006-12-31 | 2010-04-14 | 广东科龙电器股份有限公司 | 一种换热器 |
JP5238428B2 (ja) * | 2008-09-24 | 2013-07-17 | 東芝キヤリア株式会社 | 熱交換器および空気調和機 |
JP2013164215A (ja) * | 2012-02-10 | 2013-08-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | フィンチューブ型熱交換器 |
JP2017223387A (ja) * | 2016-06-14 | 2017-12-21 | 株式会社サムソン | 給水予熱装置 |
JP7227512B2 (ja) * | 2021-04-28 | 2023-02-22 | ダイキン工業株式会社 | 配管連結構造及び冷凍サイクル装置 |
CN113266962A (zh) * | 2021-05-21 | 2021-08-17 | 浙江酷灵信息技术有限公司 | 铝管蒸发器及其制造方法 |
-
1999
- 1999-10-15 JP JP29432799A patent/JP4300499B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001116480A (ja) | 2001-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9322602B2 (en) | Heat exchanger having a plurality of plate-like fins and a plurality of flat-shaped heat transfer pipes orthogonal to the plate-like fins | |
JPH06341788A (ja) | 熱交換器の製造方法および熱交換器 | |
JP3567133B2 (ja) | 熱交換器の組立方法 | |
US5404942A (en) | Heat exchanger and method of making the same | |
JP2004301454A (ja) | 熱交換器用のヘッダタンク | |
JPH11333539A (ja) | 熱交換器の製造方法 | |
JP4300499B2 (ja) | フィンコイルタイプ熱交換器およびその製造方法 | |
JP2002181486A (ja) | 熱交換器 | |
US7013961B2 (en) | End plate for heat exchangers, heat exchanger having the same, and manufacturing method thereof | |
JP3664783B2 (ja) | 凝縮器 | |
US20020157814A1 (en) | Heat exchanger header and tank unit | |
JP5107641B2 (ja) | 熱交換器の製造方法 | |
JP3880098B2 (ja) | 熱交換器及びヘッダーパイプの製造方法 | |
JP2004301455A (ja) | 熱交換器用のヘッダタンク | |
JP2003314973A (ja) | 完全独立フィンチューブ型熱交換器およびこの完全独立フィンチューブ型熱交換器を備えた冷蔵庫 | |
JPH07127985A (ja) | 熱交換器およびその製造方法 | |
JPH02298796A (ja) | 熱交換器コア | |
JP3726045B2 (ja) | アキュームレータ及び熱交換器並びにその製造方法 | |
WO2004018954A1 (en) | Connecting heat-radiating fins and tubes for radiator | |
JPS63259395A (ja) | フインチユ−ブ型熱交換器 | |
JP2007078252A (ja) | 熱交換器 | |
JPH02247498A (ja) | 熱交換器 | |
JPH04122986U (ja) | 空調用熱交換器 | |
JP2001059687A (ja) | 熱交換器 | |
JP2001205375A (ja) | ラジエータの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060829 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090309 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090407 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090409 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |