JP6873252B2 - 熱交換器、空気調和装置の室外機及び空気調和装置 - Google Patents

熱交換器、空気調和装置の室外機及び空気調和装置 Download PDF

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Description

本発明は、フィンと、フィンに接触する多数の伝熱管と、を備える熱交換器、空気調和装置の室外機及び空気調和装置に関する。
熱交換器は、空気調和装置の室外機あるいは室内機での熱交換に用いられる。熱交換器は、室外機用であれば屋外にて使用され、結露したり雨が付着したりする。また、熱交換器は、室内機用であっても冷房運転時に着露する。このため、熱交換器に用いられる金属材料が水に濡れて急速に腐食することによる性能低下あるいは機能不全が問題となる。
この対策として、冷媒の流れる伝熱管を挿通されるフィンは、伝熱管より酸化還元電位が卑である材料により構成されることが多い。これは、伝熱管より先にフィンが腐食することにより伝熱管が防食されるという防食設計のためである。
しかしながら、その防食設計では、フィンからある一定の範囲内でしか伝熱管が防食されない問題がある。すなわち、フィン同士が疎に離間して伝熱管が露出する部分、あるいは、フィンが存在せずに伝熱管が露出する部分では、伝熱管が防食されない。
このような防食上の問題を解決する方法として、特許文献1には、フィンと、フィンに接触する多数の伝熱管と、を備える室外熱交換器が開示されている。特許文献1では、フィン及び伝熱管よりも低電位の金属で構成される防食部材が設けられる。防食部材は、フィン及び伝熱管よりも低電位の金属で構成されるので、フィン及び伝熱管を防食でき、伝熱管からの冷媒漏れが抑制できるとされている。
特開2016−205653号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術では、フィン及び伝熱管よりも低電位の金属によって構成された防食部材と、防食を施したい伝熱管と、は、ほとんどの部分にて接触しない、あるいは、水を介してつながり難い。このため、接触したり、水を介してつながったりする両者が接近するごく一部の伝熱管のみが防食できるに過ぎなかった。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、露出する伝熱管の腐食が長期的に抑制できる熱交換器、空気調和装置の室外機及び空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明に係る熱交換器は、並列配置される一対のヘッダと、前記一対のヘッダ相互間に架設され、前記ヘッダの軸方向に沿って間隔をおいて平行に設けられる多数の伝熱管と、隣り合う前記伝熱管相互間に設けられる複数のフィンと、を備える熱交換器であって、前記伝熱管のうち前記フィンを接触させる領域から前記ヘッダまでの間に延長される延長部に電気的に接触し、前記伝熱管よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される接触部と、前記接触部を前記伝熱管に固定する固定部と、を有する優先腐食部材を備え、前記接触部は、前記延長部にて前記伝熱管の外周のうち少なくとも上部に電気的に接触し、電気的に接触する前記伝熱管に対して間隙を介して上方に隣接する隣接伝熱管とは離間し、前記固定部は、多数の前記伝熱管のうち少なくとも2つ以上の前記伝熱管に電気的にそれぞれ接触する多数の前記接触部を固定するものである。
本発明に係る空気調和装置の室外機は、上記の熱交換器を備えるものである。
本発明に係る空気調和装置は、上記の空気調和装置の室外機を備えるものである。
本発明に係る熱交換器における接触部は、延長部にて伝熱管の外周のうち少なくとも上部に電気的に接触し、電気的に接触する伝熱管に対して間隙を介して上方に隣接する隣接伝熱管とは離間する。このため、延長部にて露出する伝熱管には、優先腐食部材の接触部が電気的に接触して優先的に腐食する。したがって、露出する伝熱管の腐食が長期的に抑制できる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器を図2のA部を拡大して示す拡大図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器を図3のB−B断面で示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器と分離させる優先腐食部材を示す説明図である。 本発明の実施の形態1の変形例1に係る熱交換器を図3のB−B断面で示す断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例2に係る熱交換器を図3のB−B断面で示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る熱交換器を示す拡大図である。 本発明の実施の形態3に係る熱交換器及び挟持状態の優先腐食部材を示す断面図である。 本発明の実施の形態3の変形例3に係る熱交換器及び挟持状態の優先腐食部材を示す断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。さらに、明細書全文に示す構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。
実施の形態1.
<空気調和装置の構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置を示す冷媒回路図である。図1に示すように、空気調和装置100は、室外機101と室内機102とを備え、冷媒配管103を用いて接続された室外機101と室内機102とに冷媒を循環させる。
室外機101には、圧縮機104、本発明の熱交換器である室外熱交換器1、四方弁105、膨張弁106などが設置される。室内機102には、室内熱交換器107などが設置される。
<空気調和装置の動作>
まず、暖房運転の場合には、圧縮機104により圧縮された気体状態の冷媒が、四方弁105を通って室内熱交換器107に流れる。気体状態の冷媒は、室内熱交換器107の室内空気と熱交換することにより気体状態から凝縮して液状態となる。このとき、熱交換により空調対象室の室内空気が冷媒から熱を奪って暖められる。液状態となった冷媒は、膨張弁106を通って室外熱交換器1に流れる。液状態の冷媒は、室外熱交換器1の周囲の外気と熱交換することにより液状態から蒸発して気体状態となる。このとき、熱交換により冷媒が外気を冷やして暖められる。そして、気体状態となった冷媒は、再び圧縮機104に流れる。
一方、冷房運転の場合には、四方弁105を切り替えることにより冷媒の流れが暖房運転の場合とは逆になる。圧縮機104により圧縮された気体状態の冷媒は、四方弁105を通って室外熱交換器1に流れる。気体状態の冷媒は、室外熱交換器1の周囲の外気と熱交換することにより気体状態から凝縮して液状態となる。このとき、冷媒が外気に熱を奪われて冷やされる。液状態となった冷媒は、膨張弁106を通って室内熱交換器107に流れる。液状態の冷媒は、室内熱交換器107の室内空気と熱交換することにより液状態から蒸発して気体状態となる。このとき、室内空気は、冷媒に熱を奪われて冷やされる。気体状態となった冷媒は、再び圧縮機104に流れる。
なお、本発明に係る熱交換器、熱交換器を備える空気調和装置の室外機、及び、空気調和装置の室外機を備える空気調和装置としては、図1に示す構成要素全てを備える必要は無い。たとえば、四方弁を有しない、冷房専用装置又は暖房専用装置であってもよい。また、圧縮機の形態あるいは運転方式は特に限定しない。圧縮機は、たとえば容量制御可能なインバータ圧縮機を用いる。
<室外熱交換器>
図2は、本発明の実施の形態1に係る熱交換器としての室外熱交換器1を示す正面図である。図2に示す室外熱交換器1は、パラレルフロー型熱交換器である。
図2に示すように、室外熱交換器1は、並列配置された一対のヘッダ4と、一対のヘッダ4相互間に架設され、ヘッダ4の軸方向に沿って間隔をおいて平行に設けられる多数の伝熱管3と、隣り合う扁平管3相互間に設けられるフィン2と、を備える、いわゆるパラレルフロー型の熱交換器である。フィン2は、コルゲート状、すなわち、波状に配置される金属平板からなる。フィン2の頂部又は谷部は、扁平管3の扁平面にロウ付けされて接触している。扁平管3は、冷媒が流通する冷媒流路であり、フィン2に冷媒の熱を伝える伝熱管として作用する。多数の扁平管3のそれぞれの両端部は、一対のヘッダ4に接合されている。一対のヘッダ4の一方に流入した冷媒は、多数の扁平管3に分流される。分流された冷媒は、フィン2に伝わる熱を用い、フィン2の周囲の空気と熱交換される。多数の扁平管3を流通した冷媒は、一対のヘッダ4の他方において合流する。ヘッダ4には、室内機102及び四方弁105と繋がる冷媒配管103が接続されている。なお、ヘッダ4の内部には、1つ又は複数の仕切りが設けられ、冷媒の流通箇所を規制してもよい。
<優先腐食部材10>
図3は、本発明の実施の形態1に係る熱交換器としての室外熱交換器1を図2のA部を拡大して示す拡大図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る熱交換器としての室外熱交換器1を図3のB−B断面で示す断面図である。
<<腐食の問題>>
図3、図4に示すように、室外熱交換器1では、扁平管3の内部とヘッダ4の内部とを冷媒が流れる。扁平管3あるいはヘッダ4に腐食により孔が開くと、開いた孔から冷媒が漏れる。これにより、暖房能力又は冷房能力の低下のおそれがある。特に、扁平管3は、一台の室外熱交換器1に大量に使用されることと、冷媒が流れている間に熱交換を行うために高い熱伝導性を求められることと、の理由により、ヘッダ4に比べて肉厚が薄い場合が多く、冷媒漏れのリスクが高い。
<<基本の防食方法>>
基本の防食方法では、フィン2とヘッダ4とは、扁平管3よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される。フィン2とヘッダ4とは、扁平管3よりも電位的に卑であるため、扁平管3より優先的に腐食する。その結果、フィン2とヘッダ4との配置されている周辺領域では、扁平管3の腐食が抑制される。ただし、この防食方法が作用するためには、水滴が扁平管3に付着する際に、扁平管3とフィン2又はヘッダ4とに渡って水滴が付着するという水滴の付着形態が必要になる。水滴が扁平管3の上に孤立した島状に付着し、フィン2又はヘッダ4に接触しない場合には、この防食方法は成立せず、扁平管3の腐食が進んでしまう可能性がある。特に、実施の形態1で伝熱管として用いる扁平管は、上面に平坦面を有する扁平形状であるから上面に水が溜まり易い。このため、この防食方法が成立しない可能性がある。
<<従来技術の課題>>
上記基本の防食方法での腐食リスクに対し、特許文献1記載の構造では、フィン及び伝熱管よりも低電位の金属で構成された部材と、防食を施したい伝熱管と、が、互いに接触せず、あるいは、水を介して接続し難い構造である部分をほとんどの領域で有する。そのため、両者が接触した部分又は水を介して接続する部分といったごく一部の伝熱管のみの防食しかできない。また、特許文献1記載の構造では、腐食を引き起こす要因の1つである伝熱管への水の浸入が抑制できない。また、特許文献1記載の構造では、防食部材がフィン及び伝熱管を防食し続けることにより、防食部材が腐食しきってしまうと、フィン及び伝熱管が腐食して冷媒の漏れにつながる可能性がある。また、特許文献1記載の構造の空気調和装置が一度市場に販売されてしまうと、防食部材の交換が困難であるという課題がある。
<<優先腐食部材10の構成>>
そこで、図3、図4に示すように、室外熱交換器1は、扁平管3のうちフィン2を挿通する領域から延長される延長部3aに電気的に接触し、扁平管3よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される接触部11を有する優先腐食部材10を備える。また、優先腐食部材10は、接触部11を扁平管3に固定する固定部12を有する。
<<<接触部11>>>
接触部11は、延長部3aにて扁平管3の外周のうち少なくとも上部に電気的に接触及び導通する。実施の形態1では、接触部11は、延長部3aにて扁平管3の一部を除いた大部分の上部に電気的に接触及び導通する。接触部11は、電気的に接触する扁平管3に対して間隙を介して上方にて隣接する隣接伝熱管である、隣接する扁平管3とは離間する。
<<<固定部12>>>
固定部12は、扁平管3の上方に水平に延びた接触部11の端部から接触部11よりも下方に延びて接触部11に付着した水を下方へ案内する。固定部12は、多数の扁平管3のうち少なくとも2つ以上の扁平管3に電気的にそれぞれ接触する多数の接触部11を固定する。すなわち、上下方向に延びる棒状の固定部12に対し、多数の接触部11が櫛歯状に並列して配置される。
<<優先腐食部材10の動作>>
優先腐食部材10は、冷媒の流れる扁平管3よりも優先的に腐食するため、上記基本の防食方法に重複し、扁平管3の延長部3aでの腐食も抑制できる。また、優先腐食部材10は、扁平管3の少なくとも上部を覆うため、扁平管3の平坦な上面に水が溜まらず、扁平管3に水が付着することを防止する。さらに、優先腐食部材10は、上方の隣接する扁平管3とは離間するので、優先腐食部材10が上方の隣接する扁平管3と接触して上方の隣接する扁平管3の下側に水を浸入させて溜めることがなく、接触部11が上側から早期に腐食しない。
<<各部品の材料>>
室外熱交換器1は、アルミニウム又はアルミニウム合金、銅又は銅合金といった材料などで構成される。以下では特に、室外熱交換器1の材料としてアルミニウム又はアルミニウム合金を用いた場合について説明する。
扁平管3の材料にアルミニウム又はアルミニウム合金を用いた場合には、フィン2及びヘッダ4の材料としては、扁平管3よりも酸化還元電位が卑である材料を用いることが好ましい。具体的には、フィン2及びヘッダ4の材料としては、純アルミニウムに添加することで電位を卑にする材料を添加したアルミニウム合金、亜鉛又は亜鉛合金、マグネシウム又はマグネシウム合金、リチウム又はリチウム合金、シリコン又はシリコンにその他の元素を添加した材料、あるいは、これらの材料を組み合わせた材料を用いる。
フィン2及びヘッダ4は、扁平管3よりも酸化還元電位的に貴である材料から構成されても、クラッド、溶射、メッキなどの公知の方法を用いて扁平管3よりも酸化還元電位的に卑である材料で、フィン2及びヘッダ4の表面又は表面の一部を覆う構成でもよい。
扁平管3にアルミニウム又はアルミニウム合金を用いた場合、扁平管材料よりも酸化還元電位が卑である材料から構成され、フィン2とヘッダ4との間の扁平管3の延長部3aの上面の少なくとも一部を覆う優先腐食部材10には、純アルミニウムに添加することで電位を卑にする材料を添加したアルミニウム合金、亜鉛又は亜鉛合金、マグネシウム又はマグネシウム合金、リチウム又はリチウム合金、シリコン又はシリコンにその他の元素を添加した材料、あるいは、これらの材料を組み合わせた材料を用いる。
また、優先腐食部材10は、扁平管3よりも酸化還元電位的に貴である材料から構成されても、クラッド、溶射、メッキなどの公知の方法を用いて扁平管3よりも酸化還元電位的に卑である材料で、優先腐食部材10の表面又は表面の一部を覆う構成でもよい。
なお、優先腐食部材10は、同一の材料で構成されてもよいし、異なる材料を組み合わせて構成されてもよい。
固定部12の材料を接触部11と同一の材料にすれば、接触部11の部分だけでなく、固定部12でも水分が付着する範囲にて、扁平管3を防食する機能を有する。一方、固定部12の材料を接触部11と異なる材料にする場合には、固定部12を接触部11とは別の機能を付与できる。別の機能を具体的に一例挙げると、固定部12に親水性を持たせて水滴を落ち易くし、固定部12を腐食し難くできる。あるいは、固定部12に樹脂材料を用いれば、金属材料に比べて著しく腐食し難くなる。
なお、固定部12の材料を接触部11と異なる材料にする場合には、固定部12の材料については、扁平管3よりも酸化還元電位的に卑である材料に限定されず、一般的な材料を用いてもよい。
<<優先腐食部材10の位置>>
優先腐食部材10は、室外熱交換器1を構成する全ての扁平管3のうちのそれぞれの延長部3aに設置される必要はない。扁平管3の場所によって特に腐食し易い場所などがあれば、その一部の延長部3aだけに設置されてよい。特に腐食し易い場所の具体例を挙げると、たとえば、室外熱交換器1の下部の一部である。室外熱交換器1の下部は、水分が滞留し易く、腐食が促進され易いためである。
また、優先腐食部材10は、室外熱交換器1に設置する際に、室外機101における風の流れの方向に対して風上側に設置しても、風下側に設置してもよい。特に、優先腐食部材10は、水滴の侵入を抑制する効果に鑑みると、風上側に設置した方がより好ましい。
なお、優先腐食部材10は、1つを室外熱交換器1の片側に設置してもよいし、2つを室外熱交換器1の両側に設置してもよい。
<<優先腐食部材10の接触>>
優先腐食部材10の固定部12は、扁平管3に接触してもよいし、接触しなくてもよい。一方、優先腐食部材10の複数の接触部11は、全ての接触部11が扁平管3に接触することが望ましい。しかし、何らかの理由で接触部11全て又は一部が扁平管3と接触しない状態であってもよい。接触部11が扁平管3に接触しない場合であっても、水滴が接触部11と扁平管3に渡って存在すれば、接触部11による扁平管3への防食の機能が働くため、扁平管3の腐食が抑制される。
<<優先腐食部材10の形状>>
優先腐食部材10の接触部11は、図4では、板面を水平方向とした矩形形状で表している。しかし、接触部11は、矩形形状に限定されず、たとえば多角形形状、円形形状などでもよい。接触部11の厚さは、扁平管3の腐食を抑制したい期間から適宜選択すればよい。
<<優先腐食部材の着脱>>
図5は、本発明の実施の形態1に係る熱交換器としての室外熱交換器1と分離させる優先腐食部材10を示す説明図である。図5に示すように、優先腐食部材10は、扁平管3に対して着脱自在である。この場合には、優先腐食部材10は、室外熱交換器1の製造工程において、室外熱交換器1に事前に装着できる。また、優先腐食部材10は、空気調和装置100として市場投入された後などにおいて、室外熱交換器1に後付けで装着できる。加えて、優先腐食部材10は、室外熱交換器1から取り外しできる。このため、使用耐久後の室外熱交換器1において、腐食が進んだ優先腐食部材10を取り外し、新品の優先腐食部材10を装着するように優先腐食部材10が交換できる。
<変形例1>
図6は、本発明の実施の形態1の変形例1に係る熱交換器としての室外熱交換器1を図3のB−B断面で示す断面図である。なお、変形例1では、実施の形態1と同様な事項については説明を省略し、その特徴部分だけを説明する。
図6に示すように、接触部11は、扁平管3に電気的に接触する側とは反対側である上側に、下方に傾斜して接触部11に付着した水を下方へ案内する傾斜面11aを有する。この場合には、接触部11の上面である傾斜面11aに水滴が溜まり難くなるため、接触部11の上面からの腐食が抑制され、結果的に扁平管3の腐食がより長期間にわたり抑制できる。
また、固定部12の左右方向の幅は、接触部11の左右方向の幅と同一でよい。しかし、固定部12の左右方向の幅は、接触部11の左右方向の幅よりも広くし、フィン2とヘッダ4との間に架かる形状としてもよい。
<変形例2>
図7は、本発明の実施の形態1の変形例2に係る熱交換器としての室外熱交換器1を図3のB−B断面で示す断面図である。なお、変形例2では、実施の形態1と同様な事項については説明を省略し、その特徴部分だけを説明する。
図7に示すように、優先腐食部材10は、室外熱交換器1に対し、風の流れる方向に対しして手前側の風上方向及び奥側の風下方向から、互いに重ねて配置してもよい。この場合には、扁平管3の延長部3aに対して、水滴の侵入が風上側及び風下側の両側から抑制でき、扁平管3の延長部3aの腐食がより抑制できる。
<実施の形態1の効果>
実施の形態1によれば、熱交換器である室外熱交換器1は、フィン2を備える。室外熱交換器1は、フィン2に接触して冷媒を流通させる多数の伝熱管である扁平管3を備える。室外熱交換器1は、優先腐食部材10を備える。優先腐食部材10は、伝熱管である扁平管3のうちフィン2を接触させる領域から延長される延長部3aに電気的に接触し、伝熱管である扁平管3よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される接触部11を有する。優先腐食部材10は、接触部11を伝熱管である扁平管3に固定する固定部12を有する。接触部11は、延長部3aにて伝熱管である扁平管3の外周のうち少なくとも上部に電気的に接触し、電気的に接触する伝熱管である扁平管3に対して間隙を介して上方に隣接する隣接伝熱管である扁平管3とは離間する。
この構成によれば、扁平管3の延長部3aにて水が溜まって扁平管3が腐食し易い扁平管3の外周のうちの上部に接触部11が電気的に接触する。このため、接触部11は、扁平管3よりも酸化還元電位が卑である材料により構成されるので、水が溜まって扁平管3が腐食し易い扁平管3の外周のうちの上部にて、接触部11が扁平管3よりも優先的に腐食する。一方、接触部11は、上方に隣接する隣接伝熱管である扁平管3とは離間する。このため、接触部11は、扁平管3と隣接する扁平管3との間を塞ぐ厚みを有さず薄く形成でき、低コスト化が図れる。このように、優先腐食部材10が扁平管3よりも先に腐食し、接触部11の接触する個別の扁平管3が防食できる。したがって、露出する扁平管3の腐食が長期的に抑制できる。
実施の形態1によれば、優先腐食部材10は、伝熱管である扁平管3に対して着脱自在である。
この構成によれば、優先腐食部材10は、室外熱交換器1の製造工程において、室外熱交換器1に事前に装着できる。また、優先腐食部材10は、空気調和装置100として市場投入された後などにおいて、室外熱交換器1に後付けで装着できる。加えて、優先腐食部材10は、室外熱交換器1から取り外しできる。このため、使用耐久後の室外熱交換器1において、腐食が進んだ優先腐食部材10を取り外し、新品の優先腐食部材10を装着するように優先腐食部材10が交換できる。したがって、露出する扁平管3の腐食が長期的に抑制できる。
実施の形態1によれば、固定部12は、接触部11よりも下方に延びて接触部11に付着した水を下方へ案内する。
この構成によれば、固定部12は、接触部11に付着した水を下方へ案内する。これにより、接触部11の腐食が抑制できる。
実施の形態1によれば、固定部12は、多数の伝熱管である扁平管3のうち少なくとも2つ以上の伝熱管である扁平管3に電気的にそれぞれ接触する多数の接触部11を固定する。
この構成によれば、優先腐食部材10は、腐食し易い2つ以上の扁平管3の領域を多数の接触部11を共通して固定する1つの固定部12により固定できる。これにより、優先腐食部材10は、1度にまとめて多数の接触部11を装着、着脱などでき、取扱い易い。
実施の形態1によれば、接触部11は、伝熱管である扁平管3に電気的に接触する側とは反対側に、下方に傾斜して接触部11に付着した水を下方へ案内する傾斜面11aを有する。
この構成によれば、接触部11の傾斜面11aは、接触部11に付着した水を下方へ案内する。これにより、接触部11の不必要な腐食が抑制できる。
実施の形態1によれば、多数のフィン2は、伝熱管である扁平管3よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される。
この構成によれば、優先腐食部材10が装着されない多数のフィン2が配置される領域にて、扁平管3の腐食がフィン2により防止できる。
実施の形態1によれば、室外熱交換器1は、多数の伝熱管である扁平管3の端部にて、多数の伝熱管である扁平管3のそれぞれに形成される多数の冷媒流路を集合させるヘッダ4を備える。ヘッダ4は、伝熱管である扁平管3よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される。延長部3aは、ヘッダ4とフィン2との間に設けられる。
この構成によれば、優先腐食部材10がヘッダ4とフィン2との間の延長部3aに配置され、扁平管3の腐食が防止できる。また、ヘッダ4周辺に配置される扁平管3は、ヘッダ4により扁平管3の腐食が防止できる。
実施の形態1によれば、伝熱管である扁平管3は、上面に平坦面3bを有する扁平管3である。
この構成によれば、伝熱管である扁平管3の上面の平坦面3bには、水が溜まり易い。しかし、優先腐食部材10の接触部11が扁平管3の外周のうち上部に電気的に接触する。接触部11は、扁平管3よりも酸化還元電位が卑である材料により構成されるので、接触する扁平管3よりも優先的に腐食する。このように、優先腐食部材10が伝熱管である扁平管3よりも先に腐食し、接触部11の接触する扁平管3が防食できる。したがって、露出する扁平管3の腐食が長期的に抑制できる。
実施の形態1によれば、空気調和装置100の室外機101は、室外熱交換器1を備える。
この構成によれば、優先腐食部材10が伝熱管である扁平管3よりも先に腐食し、接触部11の接触する扁平管3が防食できる。したがって、露出する扁平管3の腐食が長期的に抑制でき、空気調和装置100の室外機101に搭載される室外熱交換器1が長期的に使用できる。
実施の形態1によれば、空気調和装置100は、空気調和装置100の室外機101を備える。
この構成によれば、優先腐食部材10が扁平管3よりも先に腐食し、接触部11の接触する扁平管3が防食できる。したがって、露出する扁平管3の腐食が長期的に抑制でき、空気調和装置100の室外機101に搭載される室外熱交換器1が長期的に使用でき、空気調和装置100の室外機101が使用耐久性に優れる空気調和装置100が提供できる。
実施の形態2.
<優先腐食部材10>
図8は、本発明の実施の形態2に係る熱交換器としての室外熱交換器1を示す拡大図である。なお、実施の形態2では、実施の形態1と同様な事項については説明を省略し、その特徴部分だけを説明する。
図8に示すように、優先腐食部材10の固定部12は、接触部11を扁平管3に付勢する付勢部13を有する。固定部12は、接触部11が電気的に接触する扁平管3に対して間隙を介して上方に隣接する隣接伝熱管である扁平管3と接触する隣接接触部14を有する。付勢部13は、接触部11と隣接接触部14との間に介在する。隣接接触部14は、接触部11と同様に、扁平管3よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される。付勢部13は、接触部11と隣接接触部14との間にて、接触部11と隣接接触部14との間を広げるように延びる弾性反発する。
優先腐食部材10は、接触部11と隣接接触部14とをそれぞれの扁平管3に接触させることにより、扁平管3の延長部3aが防食され、延長部3aの腐食が抑制できる。また、接触部11と隣接接触部14とが腐食して厚みが薄くなった場合でも、付勢部13の弾性反発する復元力により、接触部11と隣接接触部14とが常に扁平管3に押し付けられる。このため、接触部11及び隣接接触部14の厚みが存在する限り、接触部11及び隣接接触部14が接触するそれぞれの扁平管3が防食できる。
接触部11及び隣接接触部14の材料は、実施の形態1と同様の材料を用いることができる。接触部11と隣接接触部14との間に介在する付勢部13の材料は、弾性反発する機能を発揮できれば特に制限なく、一般的なばね材料を用いることができる。
接触部11と隣接接触部14との間に介在する付勢部13が接触部11及び隣接接触部14に接合されるときの接合方法については、公知の接合方法を用いることができる。一例を挙げると、溶接、はんだ付け、ロウ付けなどの方法を用いることができる。
付勢部13は、弾性反発する復元力をもって接触部11及び隣接接触部14を接触するそれぞれの扁平管3に押し付ければよい。このため、付勢部13は、一般的なばね形状に限らず、種々の形状を用いることができる。たとえば、付勢部13の形状は、蛇腹構造、コイルスプリングなどの形状を挙げられる。あるいは、付勢部13は、形状記憶合金などを用いてもよい。また、付勢部13は、1つのばね部材から構成される必要は無く、複数のばね部材を組み合わせて弾性反発する復元力を得る構造であってもよい。
接触部11及び隣接接触部14の扁平管3に接触する接触面は、扁平管3と接する箇所又は面が存在していれば、特に限定されない。たとえば、接触部11及び隣接接触部14の接触面は、多角形の板状面、円状面などを挙げられる。また、接触部11及び隣接接触部14の接触面は、接触するそれぞれの扁平管3と接する箇所又は面が存在すれば、凹凸が有ってもよい。
優先腐食部材10は、扁平管3とヘッダ4との間の多数の延長部3aのうち全ての延長部3a同士の間の空間に設置される必要はない。優先腐食部材10は、たとえば、室外熱交換器1の下部のみの延長部3a同士の間に設置してもよい。また、優先腐食部材10は、延長部3a同士の間であればどの位置に設置してもよい。優先腐食部材10は、室外熱交換器1の片側のみに設置してもよいし、室外熱交換器1の両側に設置してもよい。
<実施の形態2の効果>
実施の形態2によれば、固定部12は、接触部11を伝熱管である扁平管3に付勢する付勢部13を有する。
この構成によれば、付勢部13の復元力により、接触部11が常に扁平管3に押し付けられる。このため、扁平管3に接触する接触部11が腐食しても、付勢部13が復元力を発揮する方向に接触部11の厚みが存在している限り、扁平管3が防食できる。
実施の形態2によれば、固定部12は、接触部11が電気的に接触する伝熱管である扁平管3に対して間隙を介して隣接する隣接伝熱管である扁平管3と接触する隣接接触部14を有する。付勢部13は、接触部11と隣接接触部14との間に介在する。
この構成によれば、伝熱管である扁平管3と隣接伝熱管である扁平管3との間にて接触部11の接触する個別の伝熱管である扁平管3が防食できる。したがって、露出する扁平管3の腐食が長期的に抑制できる。
実施の形態2によれば、隣接接触部14は、隣接伝熱管である扁平管3よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される。
この構成によれば、接触部11の接触する個別の扁平管3が防食できる。同時に、隣接接触部14の接触する個別の隣接伝熱管である扁平管3が防食できる。したがって、露出する多数の伝熱管である扁平管3の腐食が長期的に抑制できる。
実施の形態3.
<優先腐食部材10>
図9は、本発明の実施の形態3に係る熱交換器としての室外熱交換器1及び挟持状態の優先腐食部材10を示す断面図である。なお、実施の形態3では、実施の形態1と同様な事項については説明を省略し、その特徴部分だけを説明する。
図9に示すように、優先腐食部材10の接触部11と固定部12とは、一体化され、接触部11が電気的に接触する扁平管3を接触部11と固定部12とによって挟む。言い換えれば、優先腐食部材10の接触部11と固定部12とは、クリップ状であり、扁平管3の延長部3aの上面と下面を併せて覆う。固定部12は、扁平管3よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される。接触部11と固定部12とを折り返す固定部の一部の部分は、挟持力を発揮する付勢部13を有する。接触部11は、扁平管3に電気的に接触する下側とは反対側である上側に、下方に傾斜して接触部11に付着した水を下方へ案内する傾斜面11aを有する。
優先腐食部材10は、接触部11及び固定部12を扁平管3よりも酸化還元電位が卑である材料を用いて構成される。このため、扁平管3の延長部3aの上面及び下面が防食でき、延長部3aの腐食が抑制できる。また、優先腐食部材10は、クリップ状であり、延長部3aの上面及び下面の双方を覆うように設置される。このため、腐食を引き起こす因子の1つである水滴が扁平管3の延長部3aに付着することが防止でき、その点からも延長部3aの腐食が抑制できる。
接触部11及び固定部12の材料は、実施の形態1の接触部11の材料と同一のものを用いることができる。なお、接触部11及び固定部12の材料は、接触部11と固定部12とに分けて材料が異なってもよい。
優先腐食部材10は、接触部11及び固定部12を扁平管3の延長部3aを覆うクリップ状である。クリップ状の優先腐食部材10は、水滴の付着を防止する観点からは扁平管全面を覆っていることが望ましい。しかし、その形状に必ずしも限定するものではない。
優先腐食部材10は、接触部11及び固定部12における折り曲げ部分を室外機101における風の流れの方向の風上側に設置してもよいし、風下側に設置してもよい。水滴の浸入を抑制する効果から鑑みると、折り曲げ部分を風上側に設置した方がより好ましい。また、優先腐食部材10は、1つのみ設置してもよいし、複数設置してもよい。
<変形例3>
図10は、本発明の実施の形態3の変形例3に係る熱交換器としての室外熱交換器1及び挟持状態の優先腐食部材10を示す断面図である。なお、変形例3では、実施の形態3と同様な事項については説明を省略し、その特徴部分だけを説明する。
図10に示すように、優先腐食部材10は、1つの扁平管3の延長部3aに対して2つ設置してもよい。このとき、最初に設置した優先腐食部材10は、次に重ねて設置する2つ目の優先腐食部材10で覆うように設置すると更によい。また、優先腐食部材10は、風上側に1つ又は複数、風下側に1つ又は複数などといった設置でもよい。
<実施の形態3の効果>
実施の形態3によれば、接触部11と固定部12とは、一体化され、接触部11が電気的に接触する伝熱管である扁平管3を接触部11と固定部12とによって挟む。
この構成によれば、優先腐食部材10の接触部11は、延長部3aにて露出するある1つの扁平管3の外周の少なくとも一部領域に電気的に接触する。接触部11は、扁平管3よりも酸化還元電位が卑である材料により構成されるので、接触する扁平管3よりも優先的に腐食する。このように、優先腐食部材10が扁平管3よりも先に腐食し、接触部11の接触する個別の扁平管3が防食できる。したがって、露出する扁平管3の腐食が長期的に抑制できる。また、固定部12が付勢部13を有すると、優先腐食部材10が復元力を有するクリップのように着脱自在に設けられる。そのため、付勢部13を有する優先腐食部材10が交換できる。なお、優先腐食部材10の固定部12は、多数の接触部11を固定するものでもよい。
<その他>
本発明に係る実施の形態1〜3は、冷媒管として扁平管3を用いた室外熱交換器1について説明した。しかし、本発明は、扁平管3を用いた室外熱交換器1に限るものではない。伝熱管を用いた熱交換器であってよい。そして、フィン2同士が疎にしか存在していない部分の冷媒管の延長部、フィン2が存在していない部分の冷媒管の延長部などに優先腐食部材10が装着されてもよい。伝熱管としての冷媒管は、形状に特に関係が無く、円管形状の冷媒管、楕円形状の冷媒管、多角形形状の冷媒管、凹凸のある冷媒管など、あらゆる伝熱管を用いることができる。また、実施の形態1〜3に記載のヘッダ4を有する構成に限られず、パラレルフロー型ではない冷媒が直列に流れるタイプの熱交換器、積層ヘッダを有する熱交換器、種々の熱交換器などの形態に用いることができる。
実施の形態1〜3では、冷媒管より優先して腐食する冷媒管より酸化還元電位が卑である優先腐食部材10をフィン2とヘッダ4との間の扁平管3の延長部3aに設置する構成を説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。優先腐食部材10は、フィン2同士が疎にしか存在していない部分の延長部に装着されてもよい。
実施の形態1〜3では、扁平管3が地面と平行な水平方向に延びるように配置される構成を説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。たとえば、伝熱管が地面に垂直に配置される構造、地面と一定又は複数の角度をもって配置される構造などの熱交換器にも用いることができる。また、パラレルフロー型の熱交換器において、扁平管が地面と平行ではなく、地面に対して一定又は複数の角度をもって配置される構造でも用いることができる。
実施の形態1〜3では、フィン2の形状及び構造として、コルゲートフィンを用いて説明した。しかし、フィンの形状としてはこの形態に限定されず、熱交換器に一般的に用いられるフィンの形状及び構造を用いることができる。
なお、本発明の実施の形態1〜3を組み合わせてもよいし、他の部分に適用してもよい。
1 室外熱交換器、2 フィン、3 扁平管、3a 延長部、3b 平坦面、4 ヘッダ、10 優先腐食部材、11 接触部、11a 傾斜面、12 固定部、13 付勢部、14 隣接接触部、100 空気調和装置、101 室外機、102 室内機、103 冷媒配管、104 圧縮機、105 四方弁、106 膨張弁、107 室内熱交換器。

Claims (13)

  1. 並列配置される一対のヘッダと、
    前記一対のヘッダ相互間に架設され、前記ヘッダの軸方向に沿って間隔をおいて平行に設けられる多数の伝熱管と、
    隣り合う前記伝熱管相互間に設けられる複数のフィンと、
    を備える熱交換器であって、
    前記伝熱管のうち前記フィンを接触させる領域から前記ヘッダまでの間に延長される延長部に電気的に接触し、前記伝熱管よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される接触部と、
    前記接触部を前記伝熱管に固定する固定部と、
    を有する優先腐食部材を備え、
    前記接触部は、前記延長部にて前記伝熱管の外周のうち少なくとも上部に電気的に接触し、電気的に接触する前記伝熱管に対して間隙を介して上方に隣接する隣接伝熱管とは離間し、
    前記固定部は、多数の前記伝熱管のうち少なくとも2つ以上の前記伝熱管に電気的にそれぞれ接触する多数の前記接触部を固定する熱交換器。
  2. 並列配置される一対のヘッダと、
    前記一対のヘッダ相互間に架設され、前記ヘッダの軸方向に沿って間隔をおいて平行に設けられる多数の伝熱管と、
    隣り合う前記伝熱管相互間に設けられる複数のフィンと、
    を備える熱交換器であって、
    前記伝熱管のうち前記フィンを接触させる領域から前記ヘッダまでの間に延長される延長部に電気的に接触し、前記伝熱管よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される接触部と、
    前記接触部を前記伝熱管に固定する固定部と、
    を有する優先腐食部材を備え、
    前記接触部は、前記延長部にて前記伝熱管の外周のうち少なくとも上部に電気的に接触し、電気的に接触する前記伝熱管に対して間隙を介して上方に隣接する隣接伝熱管とは離間し、
    前記接触部と前記固定部とは、一体化され、前記接触部が電気的に接触する前記伝熱管を前記接触部と前記固定部とによって挟む熱交換器。
  3. 並列配置される一対のヘッダと、
    前記一対のヘッダ相互間に架設され、前記ヘッダの軸方向に沿って間隔をおいて平行に設けられる多数の伝熱管と、
    隣り合う前記伝熱管相互間に設けられる複数のフィンと、
    を備える熱交換器であって、
    前記伝熱管のうち前記フィンを接触させる領域から前記ヘッダまでの間に延長される延長部に電気的に接触し、前記伝熱管よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される接触部と、
    前記接触部を前記伝熱管に固定する固定部と、
    を有する優先腐食部材を備え、
    前記接触部は、前記延長部にて前記伝熱管の外周のうち少なくとも上部に電気的に接触し、電気的に接触する前記伝熱管に対して間隙を介して上方に隣接する隣接伝熱管とは離間し、
    前記接触部は、前記伝熱管に電気的に接触する側とは反対側に、下方に傾斜して前記接触部に付着した水を下方へ案内する傾斜面を有する熱交換器。
  4. 前記優先腐食部材は、前記伝熱管に対して着脱自在である請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換器。
  5. 前記固定部は、前記接触部よりも下方に延びて前記接触部に付着した水を下方へ案内する請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱交換器。
  6. 前記固定部は、前記接触部を前記伝熱管に付勢する付勢部を有する請求項1〜のいずれか1項に記載の熱交換器。
  7. 前記固定部は、前記接触部が電気的に接触する前記伝熱管に対して間隙を介して隣接する隣接伝熱管と接触する隣接接触部を有し、
    前記付勢部は、前記接触部と前記隣接接触部との間に介在する請求項に記載の熱交換器。
  8. 前記隣接接触部は、前記隣接伝熱管よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される請求項に記載の熱交換器。
  9. 前記フィンは、前記伝熱管よりも酸化還元電位が卑である材料により構成される請求項1〜のいずれか1項に記載の熱交換器。
  10. 前記ヘッダは、多数の前記伝熱管の端部にて、多数の前記伝熱管のそれぞれに形成される多数の冷媒流路を集合させ、
    前記ヘッダは、前記伝熱管よりも酸化還元電位が卑である材料を含んで構成される請求項1〜のいずれか1項に記載の熱交換器。
  11. 前記伝熱管は、上面に平坦面を有する扁平管である請求項1〜10のいずれか1項に記載の熱交換器。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の熱交換器を備える空気調和装置の室外機。
  13. 請求項12に記載の空気調和装置の室外機を備える空気調和装置。
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