JP2016205653A - 空気調和機の室外機及びこれを用いた空気調和機 - Google Patents

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Takuya Hirata
匠弥 平田
勉 井本
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Abstract

【課題】室外熱交換器の腐食を長期的に抑制する空気調和機の室外機を提供する。【解決手段】複数のフィンとフィンを貫通する複数の伝熱管とを有する室外熱交換器において、フィン及び伝熱管よりも低電位の金属で構成され、フィンを貫通する部材または室外熱交換器の側面に接触する部材とを備えた空気調和機の室外機である。【選択図】図3

Description

本発明は空気調和機の室外機及びこれを用いた空気調和機に関する。
特許文献1には、底板と熱交換器の間にアルミニウムよりも電気的に卑な金属で構成したスペーサを配置することで、アルミニウムまたはアルミニウム合金を使用した熱交換器の異種金属接触腐食を防止する空気調和機の室外ユニットが記載されている。
特開2005−114273号公報
しかしながら、特許文献1に記載の空気調和機の室外ユニットでは、腐食により電気的な卑な金属で構成したスペーサの形状が変形する。すると、スペーサの変形によりスペーサと熱交換器との接触が断たれ、長期的には熱交換器の腐食が進行し、腐食によって熱交換器の配管から冷媒が漏れる可能性がある。
そこで、本発明は、室外熱交換器の腐食を長期的に抑制する空気調和機の室外機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る空気調和機の室外機は、複数のフィンとフィンを貫通する複数の伝熱管とを有する室外熱交換器と、フィン及び伝熱管よりも低電位の金属で構成され、フィンを貫通する部材とを備えている。
本発明によれば、室外熱交換器の腐食を長期的に抑制する空気調和機の室外機を提供することができる。
実施例1に係る空気調和機の構成を示す図である。 実施例1に係る室外機の構成を示す図である。 実施例1に係る室外熱交換器の構成を示す図である。 実施例1に係る室外熱交換器の構成を示す図である。 実施例1に係る室外熱交換器の構成を示す図である。 実施例2に係る室外熱交換器の構成を示す図である。 実施例2に係る室外熱交換器の構成を示す図である。 実施例3に係る室外熱交換器の構成を示す図である。 実施例3に係る室外熱交換器の構成を示す図である。 実施例4に係る室外熱交換器の構成を示す図である。 実施例4に係る室外熱交換器の構成を示す図である。 実施例4に係る室外熱交換器の構成を示す図である。 実施例4に係る室外熱交換器の構成を示す図である。
以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
図1は本実施例の空気調和機のサイクルを示した図である。図1に示すように、空気調和機は大きく分けて室外機(1)と室内機(2)の2つで構成され、冷媒配管(3)で繋がれている。室外機(1)には圧縮機(4)、四方弁(5)、室外熱交換器(6)、室外ファン(7)等が設置されており、室内機(2)には室内熱交換器(8)、室内膨張弁(9)、室内ファン(10)等が設置されている。
空気調和機の基本的な動作について暖房運転、冷房運転に分けて説明する。暖房運転の場合、圧縮機(4)により圧縮されたガス状態の冷媒が四方弁(5)を介して室内熱交換器(8)へ流れ、室内ファン(10)により発生した気流で室内空気と熱交換を行うことで冷媒はガス状態から凝縮して液状態に変化する。液状態となった冷媒は膨張弁(9)を介して室外熱交換器(6)へと流れ、室外ファン(7)により発生した気流で室外空気の熱を吸収し熱交換を行うことで、冷媒は液状態から蒸発してガス状態となり圧縮機(4)に流れる。
冷房運転の場合、四方弁(5)を切り替えることで冷媒の流れる方向が暖房運転と逆になる。圧縮機(4)により圧縮されたガス状態の冷媒は四方弁(5)を介して室外熱交換器(6)へと流れ込み、室外ファン(7)により発生した気流で室外空気に熱を放出し熱交換を行うことでガス状態から凝縮して液状態に変化する。液状態となった冷媒は膨張弁(9)を介して室内熱交換器(8)へと流れ、室内ファン(10)により発生した気流で室内空気から熱を吸収し、蒸発することでガス状態となり圧縮機(4)に流れる。
次に、本実施例の室外機(1)についてより詳しく説明する。図2に室外機(1)の外観を示す。図3及び図4に室外熱交換器の構成を示す。
図2に示すように室外機(1)の筐体は、ベース(10a)、正面板(10b)、天板(10c)、右側面板、左側面板で構成され、鋼板に塗装を施したものを用いる。室外機(1)の内部には室外熱交換器(6)、室外機(1)の内部を送風室と機械室に分ける仕切り板(20)が設置されている。仕切り板(20)上部には電機箱(19)が配置され、仕切り板(20)によって支持されている。送風室には室外熱交換器(6)、送風機(7)及びモータ支持材が配置され、機械室には圧縮機(21)、四方弁(図示せず)及び膨張弁(図示せず)が配置されている。室外の空気は、送風機(7)によって、室外機(1)の背面側から吸い込まれ、室外熱交換器(6)を通過した後、室外機(1)の正面板(10b)から吹き出される。
ここで、室外機(1)は室外に設置されることから、室外熱交換器(6)は室内熱交換器(8)に比べて風雨や潮風により湿潤環境に置かれる頻度が高い。また、室外熱交換器(6)は暖房運転時に蒸発器となり、低温となるため、外部の水蒸気が凝縮して、露又は霜の形で室外熱交換器(6)に付着する。金属材料は、乾燥した状態に比べ水に濡れた環境の方が遥かに腐食が進行しやすい。本実施例の室外機(1)では、天板(10c)のネジ止め部、室外熱交換器(16)とベースの隙間部分、室外熱交換器(16)の下部(フィン間に水が溜まりやすい)、ベース(10a)の水抜き穴、ベース(10a)・正面板(10b)・天板(13)・右側面板(14)・左側面板(15)等の鋼板の隙間部分で腐食が進行しやすい。
図3に示すように、室外熱交換器(16)は内部に冷媒が流れる伝熱管(冷媒管)(34)を備えており、伝熱管(冷媒管)が腐食によって薄肉化・貫通すると、空気調和機が機能しなくなるだけでなく、冷媒が外部に漏れる可能性がある。
また、ベース(10a)の腐食が進行すると、室外機(1)の構造を維持できなくなる可能性がある。特に、天吊りタイプの室外機(1)は据え置きタイプの室外機(1)に比べ付着した塩化ナトリウム(NaCl)が雨水によって流れ落ちづらいため腐食しやすく、また、腐食によって室外機(1)が落下する可能性がある。
ところで、アルミニウム(Al)は銅(Cu)に比べ安価な材料であることから、本実施例では、室外熱交換器(6)のフィン及び伝熱管(冷媒管)としてアルミニウム(Al)を用いている。
しかしながら、腐食は水の存在に加え、水分中の溶質によって腐食の速度や腐食の形態が変化する。沿岸部においては潮風という形で塩化ナトリウム(NaCl)が飛来しやすく、塩化ナトリウム(NaCl)が水に溶けることで生成される塩化物イオン(Clイオン)は鉄(Fe)、アルミニウム(Al)の腐食を促進する特性がある。なお、銅(Cu)の酸化被膜は塩化物イオンから影響を受けないわけではないが、アルミニウム(Al)と比較するとその影響は小さい。
すなわち、室外熱交換器(6)の伝熱管(冷媒管)(34)としてアルミニウム(Al)を用いる場合、腐食によって伝熱管(冷媒管)(34)が貫通し、冷媒が外部に漏れる可能性がより高まることになる。
ここで、アルミニウム(Al)の耐食性を上昇させる方法として、合金元素としてマンガン(Mn)やマグネシウム(Mg)を添加する方法が挙げられるが、マグネシウム(Mg)を添加した合金は海水には高い耐食性を示す一方、酸に弱く、又、ろう付け性が悪化するという問題があるため、ろう付け作業が必要となる室外熱交換器(6)には適用できない。
そこで、本実施例では、フィン(33)及び伝熱管(冷媒管)(34)としてアルミニウム(Al)を用い、室外熱交換器(6)よりも低い電位を持つ金属Aを室外熱交換器(6)に接触させる形で配置し、金属Aの犠牲防食によって室外熱交換器(6)の腐食を防いでいる。
犠牲防食とは、電位の異なる異種金属が電気的・イオン的に接続されている時、湿潤環境において電位の低い金属の腐食速度が高まるという異種金属接触腐食現象を用いることで、電位が高い金属の腐食を防ぐものである。
なお、犠牲防食は金属間の電位が大きいほど、電位の低い金属の表面積に対する電位の高い金属の表面積の値が大きいほど、電位が低い金属の腐食速度は増大し、より電位が低い金属の腐食を防ぐことができる。従って、金属Aとしては亜鉛(Zn)又は亜鉛(Zn)を含む合金等の電位が低い金属を用いることが望ましい。
また、低電位の金属による犠牲防食効果が及ぶ範囲は、湿潤環境時の水膜の厚さと水のイオン伝導度に依存する。水膜の厚さが厚いほど、またイオン伝導度が高いほどより広範囲を防食することができるが、逆に水膜の厚さが薄く、イオン伝導度が低いと犠牲防食効果が及ぶ範囲は狭くなる。
空気調和機の室外機(1)は雨水や凝縮水などによって濡れた状態になる。しかし、室外熱交換器(6)の水膜は厚さが薄く、又、雨水や凝縮水には溶質がほとんど含まれていないことから海水に比べてイオン伝導度も低いため、室外熱交換器(6)における低電位の金属による犠牲防食が及ぶ範囲は数cm程度と考えられる。
一方、本実施例の室外熱交換器(6)は、図2に示すように、横長形状であり、長手方向に数メートルの長さがある。そのため、室外熱交換器(6)の横方向(長手方向)の一部にのみ金属Aを接触させたとしても、室外熱交換器(6)の腐食を防ぐことができないおそれがある。
そこで、本実施例では、フィン(33)及び伝熱管(冷媒管)(34)としてアルミニウム(Al)を用い、図3及び図4に示すように、室外熱交換器(6)のフィン(33)及び伝熱管(冷媒管)(34)よりも低い電位を持つ金属Aでできた棒を室外熱交換器(6)に伝熱管(冷媒管)と同じ要領で貫通させる形で取り付けている。本実施例によれば、金属Aの犠牲防食によって室外熱交換器(6)を腐食から長期的に守ることが可能になる。
尚、腐食対策としては金属Aでできた棒が室外熱交換器(6)の全てのフィン(33)を貫通していることが望ましいが、生産性を高める為に、室外熱交換器(6)の一部のフィン(33)のみを貫通する構成としてもよい。
例えば、図2に示す室外熱交換器(6)は、第1の平面部(6a)と第1の平面部より面積が小さい第2の平面部(6c)と第1の平面部(6a)と第2の平面部(6c)を接続する曲面部(6b)とから構成されており、室外熱交換器(6)のうち第1の平面部(6a)のフィン(33)のみを金属Aでできた棒が貫通する構成としてもよい。このような構成によれば、金属Aを変形しにくい材料(剛性が高い材料)とした場合であっても、室外熱交換器(6)の生産性の悪化を抑制することができる。
また、金属Aでできた棒が室外熱交換器(6)の端部又は両端のフィン(33)を貫通しない構成としてもよい。
また、本実施例では、金属Aでできた棒がサイドプレート(32)を貫通しているが、サイドプレート(32)を貫通させない構成としてもよい。
以上まとめると、本実施例に係る空気調和機は、複数のフィン(33)とフィン(33)を貫通する複数の伝熱管(冷媒管)(34)とを有する室外熱交換器(6a)と、室外熱交換器(6a)よりも低電位の金属で構成され、フィン(33)を貫通する部材(金属Aでできた棒)とを備え、部材(金属Aでできた棒)の犠牲防食効果によって室外熱交換器(6)の腐食を抑制している。
次に、室外熱交換器(6)の高さ方向(短手方向)の腐食を防ぐ方法について説明する。
本実施例の室外熱交換器(6)は、高さ方向においても1メートル程度の長さがある。上述した通り、金属Aによる犠牲防食が及ぶ範囲は数cm程度と考えられることから、金属Aでできた棒を室外熱交換器(6)に伝熱管(冷媒管)と同じ要領で貫通させたとしても、高さ方向において犠牲防食効果が及ばない範囲が存在する。
そこで、本実施例では、室外熱交換器(6)のフィン(33)に親水加工を施し、金属Aでできた棒を室外熱交換器(6)の下部に伝熱管(冷媒管)と同じ要領で貫通させる形で取り付けている。
本実施例によれば、親水加工を施したことにより、室外熱交換器(6)に付着した水滴は重力により上部から下部に流れやすくなり、室外熱交換器(6)の上部を腐食が進行しにくい環境にすることができる。
さらに、ナノチタンやジンクピリチオンなどの脱臭抗菌剤を親水加工によって施される親水層に添加するようにしてもよい。
なお、室外熱交換器(6)のフィン(33)に親水加工を施す場合だけでなく、室外熱交換器(6)の伝熱管(冷媒管)(34)にも親水加工を施すようにしてもよい。
室外熱交換器(6)の下部では湿潤状態を保持しやすく、上部から流れ落ちた水に含まれる塩化ナトリウム(NaCl)等の溶質も濃縮しやすいため、より腐食が進行しやすくなるが、本実施例では、金属Aでできた棒を室外熱交換器(6)の下部に伝熱管(冷媒管)(34)と同じ要領で貫通させる形で取り付けているため、金属Aの犠牲防食によって室外熱交換器(6)の下部での腐食も防ぐことができる。すなわち、本実施例によれば、少ない金属A(犠牲材)によって室外熱交換器(6)全体の腐食を防ぐことができる。
また、室外熱交換器(6)に金属Aでできた棒を取り付けた分、室外熱交換器(6)の性能が低下するが、室外ファン(7)による気流が比較的届きにくい下部に金属Aでできた棒を取り付けていることから、室外熱交換器(6)の熱交換性能の低下を抑制することができる。
尚、本実施例では室外熱交換器(6)の最も下方に位置する伝熱管(冷媒管)(34)の挿入口に金属Aでできた棒を貫通させて取りつけているが、必ずしもこれに限らず、例えば下から2番目又は3番目の伝熱管(冷媒管)(34)の挿入口に金属Aでできた棒を貫通させて取りつけてもよい。
次に、図2及び図5を用いて室外熱交換器(6)の絶縁方法について説明する。本実施例の室外機1では、室外熱交換器(6)で使用する金属よりも高電位の金属でベース(10a)を構成している。そのため、室外熱交換器(6)がベース(10a)に電気的・イオン的に接続されると、室外熱交換器(6)がベース(10a)を犠牲防食するため、室外熱交換器(6)の腐食が進行する。
そこで、本実施例では、図5に示すように、ベース(10a)の上に絶縁材料Bを介して室外熱交換器(6)を配置し、ベース(10a)と室外熱交換器(6)を絶縁している。本実施例によれば、室外熱交換器(6)の防食効果をさらに高めることができる。
又、絶縁材料Bを天板(10c)と室外熱交換器(6)の間に配置することで、天板(10c)と室外熱交換器(6)の電気的な接続を絶ち、室外熱交換器(6)や金属Aの異種金属接触腐食を防ぐようにしている。
又、室外熱交換器(6)と絶縁材料Bの間に水が滞留して室外熱交換器(6)の腐食が進行しないように、絶縁材料Bに親水処理を施し、絶縁材料から水が流れやすくしている。又、絶縁材料Bの上面又は/及び室外熱交換器(6a)と接する面に溝や穴を設けて絶縁材料から水が流れやすくしている。
なお、室外熱交換器(6)とベース(10a)及び天板(10c)の間の絶縁だけでなく、室外熱交換器(6)と他の筐体との間や室外熱交換器(6)とモータ支持材との間など防食したい金属材料間をできる限り絶縁することが望ましい。
以上を整理すると、室外機(1)の防食を考える場合に犠牲防食材を防食したい材料に電気的に接続し、犠牲防食材と防食したい材料をイオン的に接続する(防食したい材料が湿潤環境におかれる場合は同時に犠牲防食材も湿潤環境におかれるように配置する必要がある。特に、腐食しやすい部位付近に犠牲防食材を配置することが望ましく、又、犠牲防食材が腐食により体積減少しても、防食される材料との電気的な接続が失われないように配置する点も考慮する必要がある。
本実施例では、図3及び図4に示すように室外熱交換器(6)より電位の低い金属Aでできた棒状の材料を室外熱交換器(6)の下部に伝熱管(冷媒管)(34)と同じ要領で貫通させる形で取り付けている。このような形態によれば、金属Aの犠牲防食効果により特に腐食しやすい室外熱交換器(6)下部の伝熱管(冷媒管)(34)・アルミフィン(33)を防食することができる。
更に、本実施例によれば、金属Aの消費が進み体積が減少しても、金属Aの室外熱交換器(6)との電気的・イオン的な接続は絶たれない環境を作り出すことができ、持続的な室外熱交換器(6)の防食が可能である。
尚、本実施例では、電位の低い金属Aでできた棒状の材料を室外熱交換器(6)の下部に伝熱管(冷媒管)(34)と同じ要領で貫通させる形態について説明したが、持続的な室外熱交換器(6)の防食が可能であれば、他の形態であってもよい。
更に、本実施例では、室外熱交換器(6)と他の金属材料(ベース(10a)など)とを絶縁し、室外熱交換器(6)の防食効果をより高めている。
本実施例を図6及び図7を用いて説明する。本実施例における基本的構成については実施例1の場合と同様であるため、ここでは相違点のみを述べる。
本実施例では、図6及び図7に示すように、室外熱交換器(6)のフィン(33)及び伝熱管(冷媒管)(34)より電位の低い金属Aでできた板状又はテープ状の材料を室外熱交換器(6)の正面、背面又は側面(上面・底面以外)に配置している。
本実施例によれば、金属Aの室外熱交換器(6)との電気的・イオン的な接続を維持することができ、金属Aによって室外熱交換器(6)を持続的に防食することができる。
本実施例の室外熱交換器(6)は、実施例1の室外熱交換器(6)に比べて、通風抵抗が大きくなり熱交換性能が低下するが、現状の室外熱交換器(6)の設計を変えずにそのまま適用することが可能であり、後付け・交換も容易である。
尚、腐食対策としては金属Aでできた板等を室外熱交換器(6)の全てのアルミフィンに接触させることが望ましいが、生産性を高める為に、室外熱交換器(6)の一部のフィン(33)のみに接触させる構成としてもよい。
例えば、図2に示す室外熱交換器(6)は、第1の平面部(6a)と第1の平面部より面積が小さい第2の平面部(6c)と第1の平面部(6a)と第2の平面部(6c)を接続する曲面部(6b)とから構成されており、室外熱交換器(6)のうち第1の平面部(6a)のアルミフィンのみに金属Aでできた板等を接触させる構成としてもよい。このような構成によれば、金属Aを変形しにくい材料(剛性が高い材料)とした場合であっても、室外熱交換器(6)の生産性の悪化を抑制することができる。
以上まとめると、本実施例に係る空気調和機は、複数のフィン(33)とフィン(33)を貫通する複数の伝熱管(冷媒管)(34)とを有する室外熱交換器(6a)と、室外熱交換器(6a)よりも低電位の金属で構成され、室外熱交換器(6a)の正面、背面又は側面に接触する部材(金属Aでできた板等)とを備え、部材(金属Aでできた板等)の犠牲防食効果によって室外熱交換器(6)の腐食を抑制している。
更に、本実施例では、室外熱交換器(6)に親水加工を施し、金属Aでできた板状又はテープ状の材料を室外熱交換器(6)の下部に配置している。
本実施例によれば、室外熱交換器(6)に付着した水滴は重力により上部から下部に流れやすくなり、室外熱交換器(6)の上部を腐食が進行しにくい環境にすることができる。又、室外熱交換器(6)の下部では湿潤状態を保持しやすく、腐食が進行しやすくなるが、金属Aの犠牲防食によって室外熱交換器(6)の下部での腐食も防ぐことができる。すなわち、少ない金属A(犠牲材)によって室外熱交換器(6)全体の腐食を防ぐことができる。
尚、本実施例では室外熱交換器(6)の最も下方に位置する伝熱管(冷媒管)(34)に対応する側面を含む範囲に部材(金属Aでできた板等)を配置しているが、必ずしもこれに限らず、例えば下から2番目又は3番目の伝熱管(冷媒管)(34)に対応する側面を含む範囲に部材(金属Aでできた板等)を配置させてもよい。
本実施例を図8及び図9を用いて説明する。本実施例における基本的構成については実施例1の場合と同様であるため、ここでは相違点のみを述べる。又、本実施例の室外熱交換器(6)を実施例1又は2の室外熱交換器(6)に加えた形態としてもよい。
図2に示すように、室外ファン(7)は室外熱交換器(6)の中央付近に位置していることから、室外熱交換器(6)の両端部付近は室外ファン(7)により発生した気流が届きにくく、風雨や潮風等により室外熱交換器(6)の両端部付近に付着した水滴は中央部付近に比べて室外ファン(7)の気流によって吹き飛ばされにくい。そのため、特に、室外熱交換器(6)の両端部付近で腐食が進行する可能性がある。
そこで、本実施例では、図8及び図9に示すように、金属Aで構成される金属板をサイドプレート(32)に最も近いフィン(33)とサイドプレート(32)の間に配置している。
本実施例によれば、腐食が進行しやすい両端部付近での防食効果を図ることができる。
尚、必ずしも室外熱交換器(6)の両端に金属Aで構成される金属板を配置する場合だけではなく、室外熱交換器(6)の端部の一方にのみ金属Aで構成される金属板を配置してもよい。
本実施例を図10−図13を用いて説明する。本実施例における基本的構成については実施例1の場合と同様であるため、ここでは相違点のみを述べる。又、本実施例の室外熱交換器(6)を実施例1又は2の室外熱交換器(6)に加えた形態としてもよい。
リターン管(31)は、フィン(33)に接しておらず、フィン(33)が代わりに腐食するということがないため、伝熱管(冷媒管)(34)に比べて、腐食が発生しやすい(特に熱交最下部のリターン管)。
そこで、本実施例では、図10及び図11に示すように、金属Aで構成される金属板をリターン管(31)が貫通するような形に成型し、これを室外熱交換器(6)の側面(サイドプレートの横)に取り付けている。
すなわち、フィン(33)及び伝熱管(34)よりも低電位の金属で構成され、リターン管(31)が貫通する部材(金属Aで構成される金属板)を備えている為、腐食が進行しやすい両端部付近での防食効果に加え、リターン管(31)の防食効果も得ることができる。
尚、室外熱交換器(6)の側面の全面ではなく、図12及び図13に示すように、腐食しやすい室外熱交換器(6)の側面下部に限定して取り付けてもよい。
又、必ずしも室外熱交換器(6)の両端に金属Aで構成される金属板を配置する場合だけではなく、室外熱交換器(6)の端部の一方にのみ金属Aで構成される金属板を配置してもよい。
6・・・室外熱交換器、7・・・室外ファン、10a・・・ベース、10c・・・天板、31・・・リターン管、32・・・サイドプレート、33・・・フィン、34・・・伝熱管(冷媒管)、A・・・金属、B・・・絶縁材料

Claims (12)

  1. 複数のフィンと前記フィンを貫通する複数の伝熱管とを有する室外熱交換器と、
    前記フィン及び前記伝熱管よりも低電位の金属で構成され、前記フィンを貫通している部材とを備えた空気調和機の室外機。
  2. 複数のフィンと前記フィンを貫通する複数の伝熱管とを有する室外熱交換器と、
    前記フィン及び前記伝熱管よりも低電位の金属で構成され、前記室外熱交換器の側面に接触する部材とを備えた空気調和機の室外機。
  3. 複数のフィンと前記フィンを貫通する複数の伝熱管と前記複数のフィンの両側に位置するサイドプレートとを有する室外熱交換器と、
    前記フィン及び前記伝熱管よりも低電位の金属で構成され、前記サイドプレートと前記サイドプレートに最も近い前記フィンとの間に位置する部材とを備えた空気調和機の室外機。
  4. 複数のフィンと前記フィンを貫通する複数の伝熱管と2つの前記伝熱管を接続するリターン管とを有する室外熱交換器と、
    前記フィン及び前記伝熱管よりも低電位の金属で構成され、前記リターン管によって貫通されている部材とを備えた空気調和機の室外機。
  5. 前記室外熱交換器には親水層が形成され、
    前記部材は前記室外熱交換器の下部に位置することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和機の室外機。
  6. 前記室外熱交換器よりも高電位の金属で構成されたベースを備え、
    前記ベースの上に絶縁材料を介して前記室外熱交換器が配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和機の室外機。
  7. 前記室外熱交換器よりも高電位の金属で構成された天板を備え、
    前記天板と前記室外熱交換器の間に絶縁材料が配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和機の室外機。
  8. 前記絶縁材料には親水層が形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の空気調和機の室外機。
  9. 前記絶縁材料の上面又は/及び前記室外熱交換器と接する面に溝や穴が形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の空気調和機の室外機。
  10. 前記フィン及び前記伝熱管はアルミで構成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の空気調和機の室外機。
  11. 前記部材は亜鉛又は亜鉛を含む合金で構成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の空気調和機の室外機。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の空気調和機の室外機と、
    室内熱交換器を有する空気調和機の室内機とを備えたことを特徴とする空気調和機。
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