JP2021018024A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】犠牲防食層を形成するコストを低減する。【解決手段】冷凍装置は、熱交換部と、配管32bと、を備えている。配管32bは、熱交換部に冷媒を送る。熱交換部は、外部を流れる空気と熱交換する冷媒が流れる伝熱管を有している。配管32b及び伝熱管のそれぞれは、アルミニウムまたはアルミニウム合金製である。配管32b及び伝熱管のそれぞれには、表面の少なくとも一部に犠牲防食層Sbが形成されている。配管32bの犠牲防食層Sbの最大深さD2は、伝熱管の犠牲防食層の最大深さよりも小さい。【選択図】図5

Description

冷凍装置に関する。
特許文献1(特開2013−11419号公報)に開示されているように、アルミニウム合金製内面溝付き管が知られている。特許文献1には、Zn溶射法を施して、管外側表面に、犠牲防食層としてのZn拡散層を形成することが開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に開示されているZn拡散層を形成するためには、コストを要してしまう。
本発明者は、犠牲防食層の形成に要するコストを低減するために鋭意検討した結果、伝熱管に比べて配管への塩化物の飛来量が少ないことに着目した。そして、伝熱管よりも配管の防食層の深さが小さくても耐食性への影響が小さいことを見出し、本発明を完成させた。
第1観点に係る冷凍装置は、熱交換部と、配管と、を備えている。配管は、熱交換部に冷媒を送る。熱交換部は、外部を流れる空気と熱交換する冷媒が流れる伝熱管を有している。伝熱管及び配管のそれぞれは、アルミニウム(Al)またはアルミニウム合金製である。伝熱管及び配管のそれぞれには、表面の少なくとも一部に犠牲防食層が形成されている。配管の犠牲防食層の最大深さは、伝熱管の犠牲防食層の最大深さよりも小さい。
第1観点に係る冷凍装置では、伝熱管よりも配管は腐食しにくいので、配管の犠牲防食層の最大深さが、伝熱管の犠牲防食層の最大深さよりも小さくても、耐食性への影響が小さい。配管の犠牲防食層の最大深さを小さくできるので、犠牲防食層を形成するためのコストを低減できる。
第2観点に係る冷凍装置は、第1観点の冷凍装置であって、配管は、伝熱管における拡管による塑性変形よりも大きく塑性変形させた分岐部を含む。
犠牲防食層の最大深さが大きい程、伸びが低下することに本発明者は着目した。配管の犠牲防食層の最大深さが小さいので、加工性が良好である。第2観点に係る冷凍装置では、配管が塑性変形の大きい分岐部を含んでいても、配管の割れ、傷などの発生を防止できる。
第3観点に係る冷凍装置は、第1または第2観点の冷凍装置であって、伝熱管は、曲がっている伝熱管曲げ部を含む。配管は、伝熱管曲げ部の曲げ半径よりも小さい曲げ半径の配管曲げ部を含む。
第3観点に係る冷凍装置では、曲げ半径の小さい配管曲げ部は、犠牲防食層の最大深さが小さい配管に形成されている。配管は加工性が良好なので、配管の割れ、傷などの発生を防止できる。
第4観点に係る冷凍装置は、第1から第3観点のいずれかの冷凍装置であって、犠牲防食層は、亜鉛が溶射された亜鉛拡散層である。
第4観点に係る冷凍装置では、Alに対してZn拡散層を形成することにより、犠牲防食作用が大きくなる。このため、亜鉛拡散層は、犠牲防食層の材料として好適である。
第5観点に係る冷凍装置は、第1から第4観点のいずれかの冷凍装置であって、伝熱管は、内面溝付き管である。配管は、内面溝無し管である。
第5観点に係る冷凍装置では、クロスフィン型の熱交換器の伝熱管及び配管として、好適に用いられる。
第6観点に係る冷凍装置は、第1から第5観点のいずれかの冷凍装置であって、伝熱管における肉厚に対する犠牲防食層の最大深さの比である第2値は、配管における肉厚に対する犠牲防食層の最大深さの比である第1値の、3.5倍以上である。
第6観点に係る冷凍装置では、伝熱管及び配管の耐食性を向上できる。
第7観点に係る冷凍装置は、第1から第6観点のいずれかの冷凍装置であって、伝熱管における肉厚に対する犠牲防食層の最大深さの比は、0.28以上である。配管における肉厚に対する犠牲防食層の最大深さの比は、0.08以上である。
第7観点に係る冷凍装置では、伝熱管及び配管の耐食性を向上できる。
本開示の一実施形態に係る空気調和装置の外観図である。 本開示のケーシングの一部が取り外された室外機の外観図である。 本開示の室外交換機を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図である。 本開示の配管の断面図である。 本開示の伝熱管の断面図である。 本開示の犠牲防食層の最大深さと、耐用年数との関係を示すグラフである。 本開示の肉厚に対する犠牲防食層の最大深さの比と、耐用年数との関係を示すグラフである。
本開示の一実施形態に係る冷凍サイクル装置としての空気調和装置について、図面を参照しながら説明する。
(1)全体構成
図1に示すように、本開示の一実施形態に係る冷凍装置としての空気調和装置1は、室内の壁面等に取り付けられている室内機2と、室外に設置されている室外機3とに分かれて構成されており、室内の冷房運転や暖房運転等を行うことができる。
室内機2の内部には、室内熱交換器(図示せず)等が収納されている。室外機3の内部には、室外熱交換器32(図2参照)等が収納されている。そして、室内機2の室内熱交換器及び室外機3の室外熱交換器32は、冷媒配管4を介して接続されている。以下、本実施形態では、空気調和装置の室外機3について説明する。
(2)室外機の詳細構成
本実施形態に係る室外機3の構成について、図1〜図5を参照して説明する。なお、図2は、図1の室外機3においてケーシング31の一部が取り外された状態を示す。
図1及び図2に示すように、室外機3は、ケーシング31と、室外熱交換器32と、圧縮機33と、送風部34と、電装品ユニット35と、を備える。なお、以下の説明においては、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」等の方向を示す表現を適宜用いているが、これらは、室外機3が図1に示すように室外に取り付けられ、通常使用される状態での各方向を表す。
(2−1)ケーシング
図1に示すように、ケーシング31は、略直方体の形状を有している。ケーシング31は、図2に示す内部に収容された室外熱交換器32、圧縮機33などを覆う。図1に示すように、ケーシング31は、前板311と、天板312と、底板313と、側板314とを含む。
前板311は、ケーシング31の前側の面を構成する板状部材である。前板311には、吹出口311aが形成されている。吹出口311aは、ケーシング31の外部から内部に取り込まれた空気を、ケーシング31の外部に吹き出すための開口である。
天板312は、ケーシング31の上側の面を構成する板状部材である。底板313は、ケーシング31の下側の面を構成する板状部材である。天板312と底板313とは、対向する。
側板314は、ケーシング31の側面を構成する板状部材である。側板314の下部は、底板313に固定される。
図2に示すように、ケーシング31は、仕切板315をさらに含む。仕切板315は、略上下方向に延びる板状部材である。仕切板315の下部は、底板313に固定される。仕切板315は、ケーシング31の内部空間を、機械室S1及び送風室S2の2つの空間に区画する。機械室S1は、室外機3の外部と内部との間において空気が導かれない非導風路である。送風室S2は、室外機3の外部と内部との間において空気が導かれる導風路である。機械室S1には、圧縮機33及び電装品ユニット5が設置さている。送風室S2には、室外熱交換器32の熱交換部及び送風部34が設置されている。
(2−2)圧縮機
圧縮機33は、図1に示す冷媒配管4内を流れる冷媒を圧縮する。圧縮機33は、機械室S1内のうち、仕切板315の近傍であって、かつ電装品ユニット5の下側に配置されている。圧縮機33は、円柱状のケース331を有している。円柱状のケース331内部には、冷媒を圧縮するための機構や圧縮機用モータ等が設けられている。
(2−3)送風部
送風部34は、送風室S2内の空気を室外機3の外部に送る。送風部34は、送風室S2に配置されている。送風部34は、ファンモータ341と、ファン342と、ファン台343とを有する。
ファンモータ341は、ファン342の回転駆動源であって、電装品ユニット35内の制御基板351により回転駆動を制御される。ファン342は、3枚の翼を有するプロペラファンであって、送風室S2の空気を外部に排出可能なように、ケーシング31の吹出口311aに対応する位置に設けられている。ファン台343は、ファンモータ341やファン342を支持するための部材であって、室外熱交換器32に取り付けられている。
(2−4)電装品ユニット
電装品ユニット35は、複数の電装品を収納するためのものであって、図2に示すように、機械室S1において圧縮機33の上側に配置されている。
(2−5)室外熱交換器
室外熱交換器32は、吸気口(図示せず)を介してケーシング31内に吸い込まれた空気と熱交換を行う。室外熱交換器32は、冷房運転時には冷媒の凝縮器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する。室外熱交換器32は、例えば、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。
室外熱交換器32は、熱交換部32aと、この熱交換部32aに冷媒を送る配管32bと、を備えている。熱交換部32aは送風室S2に位置し、配管32bは機械室S1に位置する。
(2−5−1)熱交換部
熱交換部32aは、室外機3の外部の空気と、室外熱交換器32を通過する冷媒と、が熱交換する領域である。具体的には、熱交換部32aは、室外熱交換器32の左側において空気流の進行方向に対して交差する方向に広がる領域であり、室外熱交換器32の大部分を占める。熱交換部32aは、平面視において略L字状の形状を有しており、ケーシング31の左側面から背面に沿うように配置されている。
図2、図3(a)及び(b)に示すように、熱交換部32aは、主として、複数の伝熱管321と、複数の伝熱フィン322と、管板323と、を含んでいる。
伝熱管321は、内部に複数の流路が形成された扁平多穴管である。なお、扁平管とは、複数の貫通孔が所定の方向に並んで形成されている扁平な管である。伝熱管の貫通孔は、長手方向に沿って貫通する。伝熱管321の貫通孔には、室外熱交換器32で熱交換される冷媒が通過する。
図2及び図3(a)に示すように、伝熱管321は、伝熱管延在部321aと、伝熱管曲げ部321bと、を含む。伝熱管延在部321aは、伝熱管321においてまっすぐに延びる部分である。本実施形態の伝熱管延在部321aは、左右方向または前後方向に沿って延びる。
伝熱管曲げ部321bは、伝熱管321において曲がっている部分である。図2に示す伝熱管曲げ部321bは、上下方向に隣り合う伝熱管延在部321aの端部を連結するように折り返されている。この伝熱管曲げ部321bは、ヘアピン状に曲げられている。図3(a)の伝熱管曲げ部321bは、左右方向に沿って延びる伝熱管延在部321aと前後方向に沿って延びる伝熱管延在部321aと連なっている。
伝熱管321は、拡管により塑性変形されている。本実施形態では、伝熱管延在部321aが、拡管により塑性変形されている。なお、拡管による塑性変形とは、伝熱管321とフィンとを密着させるために、伝熱管321の径を広げる拡管加工である。
図4に示すように、伝熱管321は、内面溝付き管である。内面溝付き管は、外部に露出する外表面は断面視において円形である一方、冷媒が流れる内表面には溝が形成されることで、伝熱性能を高めている。
伝熱フィン322は、伝熱管321の表面に接触するように配置されている。複数の伝熱フィン322は、伝熱管321を挿通している。
伝熱フィン322は、伝熱管321と室外空気との伝熱面積を増大させる平板状の部材である。伝熱フィン322は、アルミニウム製もしくはアルミニウム合金製である。伝熱フィン322は、熱交換部32aにおいて、伝熱管321に交差するように上下方向に延びている。
図3(b)に示すように、管板323は、伝熱フィン322を支持する。管板323は、上下方向に延びる板状部材である。図3に示すように、管板323は、伝熱フィン322の長手方向の両端部と接触するように配置されている。
(2−5−2)配管
配管32bは、図1に示す冷媒配管4と接続されている。また配管32bは、伝熱管321と接続されている。このため、伝熱管321の内部には、配管32bを介して、冷媒配管4内を流れる冷媒が流れる。
図3(a)及び(b)に示すように、配管32bは、配管延在部324と、分岐部325と、配管曲げ部326と、を含む。配管延在部324は、配管32bにおいてまっすぐに延びる部分である。本実施形態の配管延在部324は、上下方向に延びる部分と、左右方向に延びる部分と、を有している。
分岐部325は、一端と他端とで配管32bの本数が変わる分岐点を含む。分岐部325は、伝熱管321における拡管による塑性変形よりも大きく塑性変形されている。分岐部325は、曲がっていてもよく、まっすぐに延びてもよい。分岐部325が曲がっている場合、分岐部325の曲げ半径は、伝熱管曲げ部321bの曲げ半径よりも小さくてもよく、大きくてもよい。
配管曲げ部326は、配管32bにおいて曲がっている部分である。配管曲げ部326は、例えばU字状に曲げられている。配管曲げ部326の少なくとも一部は、伝熱管曲げ部321bの曲げ半径よりも小さい曲げ半径を有している。このため、配管曲げ部326は、伝熱管曲げ部321bよりも大きく変形させる加工が施されている。
図5に示すように、配管32bは、内面溝無し管である。内面溝無し管は、冷媒が流れる内表面には溝が形成されていない。本実施形態では、配管32bは、外部に露出する外表面及び冷媒の流れる内表面は、断面視において円形である。
(2−5−3)伝熱管及び配管の犠牲防食層
伝熱管321及び配管32bのそれぞれは、アルミニウムまたはアルミニウム合金製である。図4及び図5に示すように、伝熱管321及び配管32bのそれぞれには、表面の少なくとも一部に犠牲防食層Sa、Sbが形成されている。換言すると、配管32bの犠牲防食層Sb及び伝熱管321の犠牲防食層Saは、露出する外表面の全体に形成されてもよく、露出する外表面の一部に形成されてもよい。犠牲防食層Sa、Sbは、伝熱管321及び配管32bの外表面から冷媒の流れる内表面に向かう厚さ方向の一部に形成されており、肉厚全体には形成されていない。換言すると、伝熱管321及び配管32bにおいて、冷媒の流れる内表面の少なくとも一部には犠牲防食層Sa、Sbは形成されていない。本実施形態では、伝熱管321及び配管32bの内表面の全体には、犠牲防食層Sa、Sbは形成されていない。
犠牲防食層Sa、Sbは、アルミニウムよりもイオン化傾向の大きい金属(卑な金属)で構成され、好ましくは亜鉛(Zn)で構成される。犠牲防食層Sa、Sbは、アルミニウムよりもイオン化傾向の大きい金属を含み、残部が不可避的不純物からなってもよい。また犠牲防食層Sa、Sbは、アルミニウムよりもイオン化傾向の大きい金属及びアルミニウムを含み、残部が不可避的不純物からなってもよい。本実施形態の犠牲防食層Sa、Sbは、亜鉛が溶射された亜鉛拡散層である。犠牲防食層Sa、Sbは、伝熱管321及び配管32bにおいて、外表面側の犠牲防食層Sa、Sbによって内表面側の腐食の進行を防止する。
図5に示す配管32bの犠牲防食層Sbの最大深さD2は、図4に示す伝熱管321の犠牲防食層Saの最大深さD1よりも小さい。犠牲防食層Sa、Sbの最大深さD1、D2は、伝熱管321及び配管32bの外部に露出する外表面のそれぞれから冷媒の通る内表面に向かう距離である。犠牲防食層Sa、Sbの最大深さD1、D2は、配管32b及び伝熱管321の任意の10箇所の断面において測定される最大深さの平均値である。
ここで、配管32bの犠牲防食層Sb及び伝熱管321の犠牲防食層Saの好ましい数値について説明する。配管32bにおける肉厚D4に対する犠牲防食層Sbの最大深さD2の比(D2/D4)は、0.08以上である。伝熱管321における肉厚D3に対する犠牲防食層Saの最大深さD1の比(D1/D3)は、0.28以上である。なお、配管32bの肉厚D4及び伝熱管321の肉厚D3は、最大の厚みである。図4に示す内面溝付き管のように内表面に複数の溝が形成されている場合には、肉厚D3は、溝を区画するフィンが形成されていない部分(溝の底部)における最大厚みである。肉厚D3、D4は、配管32b及び伝熱管321の任意の10箇所の断面において測定される最大肉厚の平均値である。
伝熱管321における肉厚D3に対する犠牲防食層Saの最大深さD1の比(D1/D3)である第2値は、配管32bにおける肉厚D4に対する犠牲防食層Sbの最大深さD1の比(D1/D3)である第1値の、3.5倍以上である。
なお、本実施形態では、伝熱管321の犠牲防食層Saの肉厚D3は、配管32bの犠牲防食層Sbの肉厚D4よりも小さい。
(3)特徴
本実施形態においては、配管32bの犠牲防食層Sbの最大深さD2は、伝熱管321の犠牲防食層Saの最大深さD1よりも小さい。非導風路である機械室S1は、導風路である送風室S2に比べて、外部を流れる空気を吸入しないので、塩化物の飛来量が少ない。このため、機械室S1に位置する配管32bの犠牲防食層Sbの最大深さD2が、伝熱管321の犠牲防食層Saの最大深さD1よりも小さくても、耐食性への影響が小さい。したがって、配管32bの犠牲防食層Sbの最大深さD2を小さくすることによって、犠牲防食層Sa、Sbを形成するためのコストを低減できる。
また、分岐部325及び配管曲げ部326を含む配管32bは、伝熱管321に比べて、大きく変形させる加工が多く施されている。犠牲防食層の最大深さが大きいと、加工性が低下する。このため、変形量の大きい配管32bの犠牲防食層Sbの最大深さを小さくすることによって、加工性を向上できる。
このように、本実施形態の室外機3は、犠牲防食層Sbを形成するためのコストを低減できるとともに、変形量の大きい配管32bの加工性を向上できる。
(4)変形例
上述した実施形態では、配管の犠牲防食層の最大深さが伝熱管の犠牲防食層の最大さよりも小さい室外熱交換器を有する室外機について説明したが、本開示はこれに限定されず、室内機に適用してもよい。また、本開示の冷凍装置は、空気調和装置に限定されず、チラー、給湯装置、冷蔵庫や冷凍庫の庫内を冷却する冷却装置等であってもよい。
本実施例では、導風路及び非導風路に配置されるアルミニウム及びアルミニウム合金製の管の耐用年数について調べた。
具体的には、アルミニウム合金製の7本の管に、犠牲防食層として亜鉛が溶射された亜鉛拡散層を形成した。7本の管の犠牲防食層の最大深さは、異なるものを含む。3本の管を非導風路に配置し、4本の管を導風路に配置し、7本の管の耐用年数を調べた。犠牲防食層の最大深さと耐用年数との関係を図6に示す。また、7本の管のそれぞれについて、肉厚に対する犠牲防食層の最大深さの比と、耐用年数との関係を図7に示す。
図6に示すように、導風路及び非導風路に配置された管の犠牲防食層の最大深さが同じ場合には、非導風路に配置された管は導風路に配置された管に比べて、耐用年数が長かった。具体的には、耐用年数が10年を満たす場合、導風路に配置された管の犠牲防食層の最大深さは140μmであり、非導風路に配置された管の犠牲防食層の最大深さは80μmであった。このことから、耐用年数が同じ場合には、導風路に配置される管の犠牲防食層の最大深さに対する、非導風路に配置される管の犠牲防食層の最大深さの比は、0.57であることがわかる。また、犠牲防食層の最大深さが140μmの場合、導風路に配置された管の耐用年数が10年であるのに対し、非導風路に配置された管の耐用年数は15年であった。したがって、非導路に配置される配管の犠牲防食層の最大深さを、導風路に配置される伝熱管の犠牲防食層の最大深さより小さくしても、伝熱管及び配管を備える冷凍装置の耐用年数への影響が小さいことがわかる。
また、図7に示すように、導風路に配置された管の耐用年数が10年以上を満たすためには、管における肉厚に対する犠牲防食層の最大深さの比は、0.28以上であった。また非導風路に配置された管の耐用年数が10年以上を満たすためには、管における肉厚に対する犠牲防食層の最大深さの比は、0.08以上であった。このことから、導風路に配置された管における肉厚に対する犠牲防食層の最大深さの比である第2値は、非導風路に配置された管における肉厚に対する犠牲防食層の最大深さの比である第1値の、3.5倍以上とすることによって、10年以上の耐用年数を確保できることがわかる。
ここで、本実施例では、アルミニウム合金製の管について説明したが、本発明者は、アルミニウム製の管についても同様の効果を奏するという知見を有している。
以上より、本実施例によれば、伝熱管よりも配管は腐食しにくいので、配管の犠牲防食層の最大深さが、伝熱管の犠牲防食層の最大深さよりも小さくても、耐食性への影響が小さいことが確認できた。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 :空気調和装置
2 :室内機
3 :室外機
4 :冷媒配管
5 :電装品ユニット
31 :ケーシング
32 :室外熱交換器
32a :熱交換部
32b :配管
33 :圧縮機
34 :送風部
35 :電装品ユニット
321 :伝熱管
321a :伝熱管延在部
321b :伝熱管曲げ部
322 :伝熱フィン
323 :管板
324 :配管延在部
325 :分岐部
326 :配管曲げ部
D1,D2:最大深さ
D3,D4:肉厚
S1 :機械室
S2 :送風室
Sa :犠牲防食層
Sb :犠牲防食層
特開2013−11419号公報

Claims (7)

  1. 熱交換部(32a)と、
    前記熱交換部に冷媒を送る配管(32b)と、
    を備え、
    前記熱交換部は、外部を流れる空気と熱交換する冷媒が流れる伝熱管(321)を有し、
    前記配管及び前記伝熱管のそれぞれは、アルミニウムまたはアルミニウム合金製であり、
    前記伝熱管及び前記配管のそれぞれには、表面の少なくとも一部に犠牲防食層(Sa,Sb)が形成されており、
    前記配管の前記犠牲防食層(Sb)の最大深さ(D2)は、前記伝熱管の前記犠牲防食層(Sa)の最大深さ(D1)よりも小さい、冷凍装置。
  2. 前記配管は、前記伝熱管における拡管による塑性変形よりも大きく塑性変形させた分岐部(325)を含む、請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記伝熱管は、曲がっている伝熱管曲げ部(321b)を含み、
    前記配管は、前記伝熱管曲げ部の曲げ半径よりも小さい曲げ半径の配管曲げ部(326)を含む、請求項1または2に記載の冷凍装置。
  4. 前記犠牲防食層は、亜鉛が溶射された亜鉛拡散層である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷凍装置。
  5. 前記伝熱管は、内面溝付き管であり、
    前記配管は、内面溝無し管である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷凍装置。
  6. 前記伝熱管における肉厚に対する前記犠牲防食層の最大深さの比(D1/D3)である第2値は、前記配管における肉厚に対する前記犠牲防食層の最大深さの比(D2/D4)である第1値の、3.5倍以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷凍装置。
  7. 前記伝熱管における肉厚に対する前記犠牲防食層の最大深さの比(D1/D3)は、0.28以上であり、
    前記配管における肉厚に対する前記犠牲防食層の最大深さの比(D2/D4)は、0.08以上である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の冷凍装置。
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