JP5237388B2 - 共有ソース線を備えたmramデバイス - Google Patents

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Description

分野
I.分野
本開示は、一般に、共有ソース線(shared source line)を有する磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(magnetoresistive random access memory)(MRAM)デバイスに関する。
関連技術
II.関連技術の説明
従来の回転転送トルク磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(spin transfer torque magnetoresistive random access memory)(STT−MRAM)のビットセルは、トランジスタと磁気トンネル接合(magnetic tunnel junction)(MTJ)構造を含む。基本MTJ構造は、トンネルバリア層を間にはさんでいる2つの磁気電極から成る。各磁気電極の磁気モーメント(magnetic moment)は、延長されたエレメントの長い軸(a long axis of an elongated element)に沿って方向づけられる(is oriented)。トンネルバリアのいずれかの側の上の2つの磁気層間の平行及び逆平行の磁気モーメント方向(parallel and anti-parallel magnetic moment orientation)は、バリアにわたって2つの異なる抵抗を生じさせ、2つのメモリステートを結果としてもたらす。磁気電極のうちの1つは、流された電流の密度および方向(an applied current density and direction)に基づいて、切り替えられることができる磁気モーメント方向(magnetic moment direction)を有する。他の磁気電極は、特定の方向に押さえ付けられる磁化(magnetization that is pinned to a particular direction)を有する。
メモリアレイにおける従来のSTT−MRAMのビットセルは、列で配列されており、各列につき、個々のビット線(bit lines)とソース線(source lines)を備える。特定の列のビット線とソース線は、列の1つまたは複数のビットセルに、データ値を読み取り書き込むための双方向電流パス(bidirectional current path)を提供する。ワード線(word line)は、ビットセルの特定の行がデータ読み出し及び書き込みオペレーションのために選択されることを可能にするために、ビットセルの各行に結合される。
従来のSTT−MRAMデバイスの1つの限定は、メモリアレイにおけるソース線構成によるビット線とソース線のスペーシング(bit line and source line spacing)を結果としてもたらす、低い配列密度(low array density)である。STT−MRAMは、相補的なデータを書き込むために双方向電流を使用するので、他のメモリ技術において可能であるようには、ソース線は、アース(ground)に接続されることができず、また、全体のアレイにわたって共有されることもできない。代わりに、従来のMRAMメモリアレイは、列毎に1つのソース線を有しており、メモリアレイにおいて増大された数の高密度メタルライン(dense metal lines)に帰因する、他のメモリ技術と比較して、対応する増大されたエリアを有する。
III.概要
具体的な実施形態では、メモリデバイス(memory device)が開示されている。メモリデバイスは、第1のメモリセルと第2のメモリセルを含む。メモリデバイスは、第1のメモリセルに関連づけられた第1のビット線と、第2のメモリセルに関連づけられた第2のビット線と、を含む。メモリデバイスは、第1のメモリセルに、そして、第2のメモリセルに、結合される共有ソース線をさらに含む。
別の実施形態では、メモリデバイスは、第1の磁気トンネル接合(MTJ)デバイスと第1のトランジスタとを含んでいる第1のメモリセル、を含む。メモリデバイスはまた、第2のMTJデバイスと第2のトランジスタとを含んでいる第2のメモリセル、を含む。メモリデバイスは、第1のトランジスタの第1のゲート端子に結合され、第2のトランジスタの第2のゲート端子に結合された、第1のコンダクタを含む。メモリデバイスは、第1のトランジスタの第1のソース端子に結合され、第2のトランジスタの第2のソース端子に結合された、第2のコンダクタをさらに含む。
別の実施形態では、メモリデバイスは、第1のMTJデバイスと第2のMTJデバイスを含む第1のメモリセル、を含む。メモリデバイスはまた、第3のMTJデバイスと第4のMTJデバイスを含む第2のメモリセル、を含む。メモリデバイスは、第1のメモリセルに関連づけられた第1のビット線と、第2のメモリセルに関連づけられた第2のビット線と、を含む。メモリデバイスは、第1のメモリセルに結合され、第2のメモリセルに結合された、ソース線をさらに含む。
別の実施形態では、メモリデバイスのマルチプルユニットに結合された、共有ソース線を使用する方法が開示されている。方法は、メモリデバイスのデータオペレーションの間に(during a data operation of the memory device)、ソース線に電流を流すこと(applying a current)を含む。ソース線は、メモリデバイスの、第1のデータストレージユニットに、そして、第2のデータストレージユニットに、結合される。
開示された実施形態によって提供される具体的な1つの利点は、縮小されたデバイスエリア(reduced device area)である。MTJメモリアレイのセルにアクセスするためにより少ないラインが必要とされており、したがって、より少ないデバイスエリアが、ライン間の分離のために留保される(reserved)。より少ないラインが必要とされるので、配列密度は増加されることができる。別の利点は、減らされた数のソース線による、簡略化されたソース線ルーティング(simplified source line routing)である。開示された実施形態のMRAMデバイスは、類似のSRAMデバイスよりも小さく、また、製造するのにコストがより小さい。さらに、開示された実施形態のMRAMデバイスは、類似のフラッシュメモリデバイスよりも速い。
本開示の他の態様、利益、および特徴は、下記のセクションで、図面の簡単な説明、詳細な説明、そして特許請求の範囲を含んでいる全体の出願を検討した後で、明らかとなるであろう。
図1は、共有ソース線を備えたMRAMデバイスの具体的な説明のための実施形態のブロック図である。 図2は、共有ソース線を備えたMRAMデバイスの第2の説明のための実施形態の図である。 図3は、共有ソース線を備えたMRAMデバイスの第3の説明のための実施形態の図である。 図4は、メモリデバイスのマルチプルユニットに結合された共有ソース線を使用する方法の具体的な説明のための実施形態のフローチャートである。 図5は、マルチプル磁気トンネル接合(MTJ)セルを含むメモリデバイス、を含んでいる通信デバイスのブロック図である。
詳細な説明
図1を参照すると、共有ソース線を備えたMRAMデバイスの具体的な説明のための実施形態のブロック図が図示されており、概して100を指す。デバイス100は、第1の代表的なメモリセル102と第2の代表的なメモリセル104を含む。第1のビット線(BL0)114は、第1のメモリセル102に結合される。第1のビット線114とは異なる第2のビット線116(BL1)は、第2のメモリセル104に結合される。共有ソース線(SL0)118は、第1のメモリセル102に、そして、第2のメモリセル104に、結合される。ワード線(WL0)116は、第1のメモリセル102及び第2のメモリセル104に結合される。
第1のメモリセル102は、第1のビット線114に結合された磁気トンネル接合(MTJ)デバイス106を含む。MTJデバイス106はまた、トランジスタのようなスイッチ110に結合される。スイッチ110は、ワード線116を介して受信された制御信号に応じて、ソース線118にMTJデバイス106を選択的に結合するように構成される。
具体的な実施形態では、MTJデバイス106は、参照フィールドに対して平行あるいは逆平行の方向で、プログラム可能な磁界を保存するように適応された回転転送トルク(STT)デバイスである。磁界が平行であるときには、MTJデバイス106は、磁界が逆平行であるときよりも、より低い抵抗を示す。MTJデバイス106で保存されるデータ値(例、「0」あるいは「1」)は、磁界の平行または逆平行の状態に対応しており、そしてそれは、MTJデバイス106の結果として生じる抵抗によって決定されることができる。
第2のメモリセル104は、第2のビット線116に結合された磁気トンネル接合(MTJ)デバイス108を含む。MTJデバイス108もまた、トランジスタのようなスイッチ112に結合される。スイッチ112は、ワード線116を介して受信された制御信号に応じて、共有ソース線118に、MTJデバイス108を選択的に結合するように構成される。
具体的な実施形態では、MTJデバイス108は、参照フィールドに対して平行あるいは逆平行の方向でプログラム可能な磁界(magnetic field)を保存するように適応されたSTTデバイスである。MTJデバイス108で保存されることができるデータ値(例えば「0」あるいは「1」)は、磁界の平行あるいは逆平行の状態に対応しており、そしてそれは、MTJデバイス108の結果として生じる抵抗によって決定されることができる。
オペレーションの間に、データは、関連のビット線114、116及び共通(すなわち共有)のソース線118を使用して、第1のメモリセル102あるいは第2のメモリセル104から読み取られる、あるいは、第1のメモリセル102あるいは第2のメモリセル104に書き込まれることができる。データは、選択されたメモリセル102あるいは104に関連づけられるそれぞれのビット線114あるいは116と、ソース線118との間の、電位差(potential difference)を適用することにより、読み取られることができる。電流がスイッチ110及び112を通じて流れることを可能にするために、制御信号はワード線116を介して送信されることができる。ソース線118を通じて、あるいは、関連づけられたビット線114あるいは116を通じて、結果として生じる電流は、選択されたメモリセル102あるいは104でデータ値を決定するために、基準電流(reference current)と比較されることができる。データはまた、選択されたメモリセル102あるいは104のそれぞれのMTJデバイス106あるいは108のプログラマブル磁界の方向を変えるのに十分に大きい電流を流すことにより、選択されたメモリセル102あるいは104で保存されることができる。
第1のメモリセル102の読み出しオペレーションの間に、第1のビット線114は、第1の電圧を搬送し、第2のビット線116は、第2の電圧を搬送し、ソース線118は、第3の電圧を搬送する。第2のメモリセル104がソース線118に電流を導入することを防ぐために、第2のビット線116における第2の電圧は、ソース線118における第3の電圧と同じであってもよい。具体的な実施形態では、第2のビット線116とソース線118は、第2の電圧と第3の電圧との間の差異が第2のメモリセル104を妨げるのに十分に大きくないように、バイアスをかけられる。
代替の実施形態では、スイッチ110、112を独立して動作させるために、そして、メモリセル102、104でのデータオペレーションを選択的にアクティブな状態にするあるいは非アクティブな状態にするために、個別のワード線(図示されず)は、第1のメモリセル102と第2のメモリセル104とに結合されることができる。電流はソース線118に流されることができ、アクティブな状態にされたメモリセル102あるいは104の、ビット線114あるいは116における結果として生じる電圧は、アクティブな状態にされた(すなわち選択された)メモリセル102あるいは104で保存されたデータ値を決定するために、基準電圧と比較されることができる。
図2を参照すると、共有ソース線を備えたMRAMデバイスの第2の説明のための実施形態の図が図示されており、概して200を指す。デバイス200は、第1の代表的なメモリセル202と、第2の代表的なメモリセル204と、を含む。メモリセルが選択されており、メモリオペレーションは、例えば、代表的な第1のビット線(BL0)206、第2のビット線208(BL1)、ソース線(SL0)210、およびワード線(WL0)214のような様々なコンダクタで、信号を介して、実行される。第1のメモリセル202を含んでいるメモリセルの第1の列は、第2のメモリセル204を含んでいるメモリセルの第2の列と、ソース線210を共有する。代表的なマルチプレクサ212のような1つまたは複数のマルチプレクサは、ビット線とソース線に結合される。
第1のメモリセル202は、第1のビット線206に、そして、第1のトランジスタ222に、結合される第1の磁気トンネル接合(MTJ)デバイス220を含む。第2のメモリセル204は、第2のビット線208に、そして、第2のトランジスタ232に、結合される第2のMTJデバイス230を含む。第1のトランジスタ222の第1のソース端子と第2のトランジスタ232の第2のソース端子は、それぞれ、ソース線210に結合される。第1のトランジスタ222の第1のゲート端子と第2のトランジスタ232の第2のゲート端子は、それぞれ、ワード線214に結合される。
読み出しあるいは書き込みのオペレーションは、第1のビット線206とソース線210に関連づけられた第1のメモリセル202のような、選択されたセルで実行されることができる。マルチプレクサ212は、回路(図示されず)を読み出す、あるいは、書き込むために、第1のビット線206とソース線210を接続する。第1のメモリセル202が第2のメモリセル204とソース線210を共有するので、読み出しオペレーションが実行されるとき、読み出し回路は、第2のメモリセル204での望ましくないオペレーションを防ぐために、ソース線210と同じ電圧レベルに第2のビット線208を結び付けることができる(may tie)。例えば、読み出し回路は、供給電圧に第1のビット線206を結合することができ、また、ワード線214にアクティベーション信号を送信する前にソース線210と第2のビット線208の両方を結合することができる。
第1のメモリセル202で読み出しオペレーションを実行するために、第1のビット線206は、読み出し電圧レベルでバイアスをかけられ、ソース線210と第2のビット線208は、異なる電圧レベルに結び付けられることができる。メモリセル202及び204を含んでいるメモリセルの対応する列をアクティブな状態にするために、コントロール電圧は、ワード線214に適用されることができる。第1のビット線206とソース線210との間の電圧差は、第1のビット線206、第1のMTJデバイス220、第1のスイッチ222、およびソース線210を通じて、電流を流させる。電流は、「0」の値あるいは「1」の値が第1のメモリセル202で保存されるかどうかを決定するために、基準電流と比較されることができる。
第2のメモリセル204で読み出しオペレーションを実行するために、第1のビット線206は、ソース線210と実質的に同じ電圧レベルでバイアスをかけられることができ、第2のビット線208は、読み出し電圧レベルでバイアスをかけられることができる。第2のビット線208あるいはソース線210上の結果として生じる電流は、第2のメモリセル204で保存されるデータ値を決定するために、基準電流と比較されることができる。
書き込みオペレーションは、ワード線を介して行を選択し選択されたビット線に書き込み電流を流すことにより、実行されることができる。例えば、書き込みオペレーションは、ソース線210を介したリターンパスを用いて、ワード線214を選択し第1のビット線206に電流を流すことにより、第1のメモリセル202で実行されることができる。第1のビット線206とソース線210との間の電流の方向は、選択されたセル202に書き込まれたデータ値を決定する。ソース線210は、第1のメモリセルを含んでいるメモリセルの第1列206と、第2のメモリセルを含んでいるメモリセルの第2列208と、の両方において、読み出しオペレーションの間且つ書き込みオペレーションの間、アクティブである。
図3を参照すると、共有ソース線を備えたMRAMデバイスの第3の説明のための実施形態の図が図示されており、概して300を指す。デバイス300は、第1の代表的なメモリセル302と第2の代表的なメモリセル304のようなメモリセルのアレイ(an array of memory cells)を含む。第1のソース線(SL0)306、第1のビット線(BL1)308、および第2のビット線310(BL2)は、第1のメモリセル302に結合される。第2のソース線312(SL1)は、第1のメモリセル302に、そして、第2のメモリセル304に、結合される。第3のビット線(BL3)314、第4のビット線(BL4)316、および第3のソース線(SL2)318は、第2のメモリセル304に結合される。第1のメモリセル302と第2のメモリセル304は、それぞれ、ワード線(WL0)322に結合される。マルチプレクサ324は、アレイのマルチプルメモリセルに関連づけられたソース線とビット線に結合される。
第1のメモリセル302は、第1の磁気トンネル接合(MTJ)デバイス330と第2のMTJデバイス332を含む。第1のトランジスタ334は、第1のMTJデバイス330に結合され、第2のトランジスタ336は、第2のMTJデバイス332に結合される。トランジスタ334とトランジスタ336のうちの少なくとも1つは、第2のソース線312に結合されており、そしてそれは、第2のメモリセル304と共有される。図示されているように、第1のソース線306は、第1のトランジスタ334に結合され、第2のソース線312は、第2のトランジスタ336に結合される。ワード線322は、第1のトランジスタ334と第2のトランジスタ336のそれぞれの制御端末に結合される。具体的な実施形態では、第1のメモリセル302は、補足的なデバイスセルとして動作し、第1のMTJデバイス330と第2のMTJデバイス332は、補足的なデータ値を保存する。
第2のメモリセル304は、第3のMTJデバイス340と第4のMTJデバイス342を含む。第3のトランジスタ344は、第3のMTJデバイス340に結合され、第4のトランジスタ346は、第4のMTJデバイス342に結合される。トランジスタ344及び346のうちの少なくとも1つは、第2のソース線312に結合されており、そしてそれは、第1のメモリセル304と共有される。図示されるように、第2のソース線312は、第3のトランジスタ344に結合され、第3のソース線318は、第4のトランジスタ346に結合される。ワード線322は、第3のトランジスタ344と第4のトランジスタ346のそれぞれの制御端末に結合される。具体的な実施形態では、第2のメモリセル304は、補足的なデバイスセルとして動作し、第3のMTJデバイス340と第4のMTJデバイス342は、補足的なデータ値を保存する。
具体的な実施形態では、読み出しオペレーションは、ワード線322を介して、メモリセルの第1行を選択することにより、第1のメモリセル302で実行されることができる。ワード線322に適用された制御信号は、MTJデバイス330、332、340、および342を含む、関連する列におけるMTJデバイスのそれぞれを通じた電流パスを可能にする。マルチプレクサ324における読み出し回路(図示されず)は、第1のMTJデバイス330で保存された第1のデータ値を読み出すために、第1のソース線306と第1のビット線308に、第1セットの読み出し信号を適用する。マルチプレクサ324の読み出し回路はまた、MTJデバイス332で保存された第2のデータ値を読み出すために、第2のソース線312に、そして、第2のビット線310に、第2セットの読み出し信号を適用する。
具体的な実施形態では、読み出し信号は、ビット線とソース線とにわたって適用される電圧差異を含むことができる。第2のメモリセル304が第1のメモリセル302と第2のソース線312を共有するので、少なくとも第3のビット線314は、第3のMTJデバイス340を通じた第2のソース線312からの、あるいは、第2のソース線312への、追加の電流パスを防ぐために、第2のソース線312と同じ電圧に設定される。
具体的な実施形態では、読み出し回路は、第1のメモリセル302で保存されるデータ値を決定するために、第2のビット線310を通じた電流と、第1のビット線308を通じた電流と、を比較する。第1のメモリセル302において補足MTJデバイス330及び332を使用することは、比較のために基準電流あるいは電圧を生成することなく、保存されたデータ値が決定されることを可能にする。
具体的な実施形態では、書き込みオペレーションは、MTJデバイス330、332、340、及び342を含む、関連づけられた行におけるMTJデバイスのそれぞれを通じて電流パスをイネーブルするために、ワード線322に制御信号を適用することによって第1のメモリセル302で実行されることができる。マルチプレクサ324での書き込み回路(図示されず)は、第1のMTJデバイス330で第1のデータ値を書き込むために、第1のソース線306に、そして、第1のビット線308に、第1セットの書き込み信号を適用する。書き込み回路はまた、第2のMTJデバイス332で補足的なデータ値を書き込むために、第2のソース線312に、そして、第2のビット線310に、第2セットの書き込み信号を適用する。少なくとも第3のビット線314は、第3のMTJデバイス340を通じて、第2のソース線312からの、あるいは、第2のソース線312への追加の電流パスを防ぐために、第2のソース線312と同じ電圧に設定される。
図4を参照すると、メモリデバイスのマルチプルユニットを備えた共有ソース線を使用する方法の具体的な説明のための実施形態のフローチャートが図示されている。402で、具体的な実施形態では、第1の電圧は、メモリデバイスの第1のデータストレージユニットに結合された第1のビット線で設定され、第2の電圧は、メモリデバイスの第2のデータストレージユニットに結合された第2のビット線で設定される。説明のための実施形態では、第1及び第2のデータストレージユニットは、図1−3で図示されたデバイスのメモリセルであることができる。
404に移ると、電流は、メモリデバイスのデータオペレーションの間に、ソース線に流される。ソース線は、メモリデバイスの第1のデータストレージユニットに、そして、第2のデータストレージユニットに、結合される。電流は、電流ソースを介してソース線に供給されてもよく、あるいはメモリデバイスのソース線とビット線との間の電位差に応じて、ソース線で生成されてもよい。具体的な実施形態では、データオペレーションは、データに読み出しオペレーション、あるいは、データ書き込みオペレーションである。第1のデータストレージユニットおよび第2のデータストレージユニットの出力は、マルチプレクサに供給されることができる。
具体的な実施形態では、第1のデータストレージユニットは、単独の磁気トンネル接合(MTJ)デバイスを含んでいる第1のメモリセルである。別の具体的な実施形態では、第1のデータストレージユニットは、マルチプル補足MTJデバイスを含む組み合わせられたセルである。マルチプル補足MTJデバイスは、第1のデータアイテムを保存する第1のMTJデバイスと、第2のデータアイテムを保存する第2のMTJデバイスと、を含む。
図5は、マルチプル磁気トンネル接合(MTJ)セルを含むメモリデバイス、を含んでいる通信デバイス500のブロック図である。通信デバイス500は、MTJセル532のメモリアレイとMTJセル564のキャッシュメモリとを含んでおり、それらは、デジタル信号プロセッサ(DSP)510のようなプロセッサに結合される。通信デバイス500はまた、DSP510に結合される磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)デバイス566を含む。具体的な例では、MTJセル532のメモリアレイ、MTJセル564のキャッシュメモリ、およびMRAMデバイス566、のうちの1つまたは複数は、図1−4に関連して説明されているように、MRAMアレイエリアを減らすためにソース線を共有するマルチプルMTJセルを含むデバイスとしてインプリメントされる。
図5は、デジタル信号プロセッサ510に、そして、ディスプレイ528に、結合されたディスプレイコントローラ526を示す。符号化器/復号器(CODEC)534はまた、デジタル信号プロセサ510に結合されることができる。スピーカー536とマイクロホン538は、CODEC534に結合されることができる。
図5はまた、ワイヤレスコントローラ540は、デジタル信号プロセッサ510に、そして、ワイヤレスアンテナ542に、結合されることができるということを示す。具体的な実施形態では、入力デバイス530と電力供給(power supply)544は、オンチップシステム522に結合される。さらに、具体的な実施形態では、図5で図示されているように、ディスプレイ528、入力デバイス530、スピーカー536、マイクロホン538、ワイヤレスアンテナ542および電力供給544は、オンチップシステム522の外にある。しかしながら、それぞれは、インターフェースまたはコントローラのようなオンチップシステム522のコンポーネントに、結合されることができる。
当業者は、ここで開示されている実施形態に関連して説明されている、様々な説明のための、論理ブロック、構成、モジュール、回路、及びアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、あるいは両方の組み合わせとしてインプリメントされることができる、ということをさらに理解するであろう。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明瞭に説明するために、様々な説明のためのコンポーネント、ブロック、構成、モジュール、回路、およびステップが、一般に、それらの機能性という観点から、上記で説明されてきた。そのような機能性が、ハードウェアあるいはソフトウェアとしてインプリメントされるかどうかは、特定のアプリケーションと全体のシステムに課された設計制約に依存する。熟練職人は、各特定のアプリケーションについての様々な方法で、説明された機能性をインプリメントすることができるが、そのようなインプリメンテーションの決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈されるべきでない。
ここで開示された実施形態に関連して説明されたアルゴリズムあるいは方法のステップは、ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されたソフトウェアモジュールにおいて、あるいはこれら2つの組み合わせにおいて、直接的に具現化されることができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、PROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、あるいは当技術分野において知られているストレージ媒体のいずれの他の形態、において存在する(reside)ことができる。例示的なストレージ媒体は、プロセッサがストレージ媒体から情報を読み取ることができ、またストレージ媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。あるいは、ストレージ媒体は、プロセッサと一体化していてもよい。プロセッサとストレージ媒体は、ASICにおいて存在していてもよい。ASICは、コンピューティングデバイスあるいはユーザ端末に存在していてもよい。あるいは、プロセッサとストレージ媒体は、コンピューティングデバイスあるいはユーザ端末におけるディスクリートコンポーネントとして存在することができる。
開示された実施形態の以上の説明は、いずれの当業者も開示された実施形態を作り、使用することができるように提供されている。これらの実施形態に対する様々な修正は、当業者にとって容易に明らかであろう、そして、ここで定義された包括的な原理は、本開示の範囲または精神から逸脱することなく、他の実施形態に適用されることができる。したがって、本開示は、ここで示された実施形態に限定されるようには意図されてはおらず、特許請求の範囲によって定義されるような原理および新規な特徴に整合する最も広い範囲が与えられるべきである。
以下に、本願発明の当初の[特許請求の範囲]に記載された発明を付記する。
[1]
第1のメモリセルと、
第2のメモリセルと、
前記第1のメモリセルに関連づけられた第1のビット線と、
前記第2のメモリセルに関連づけられた第2のビット線と、
前記第1のメモリセルに結合され、前記第2のメモリセルに結合されたソース線と、
を備えている、メモリデバイス。
[2]
前記第1のメモリセル及び前記第2のメモリセルは、磁気トンネル接合(MTJ)デバイスを含む、[1]に記載のメモリデバイス。
[3]
前記第1のメモリセル及び前記第2のメモリセルのうちの少なくとも1つに結合されたワード線、をさらに備えている[1]に記載のメモリデバイス。
[4]
前記第1のメモリセルの読み出しの間に、前記第1のビット線が第1の電圧を搬送し、前記第2のビット線が第2の電圧を搬送し、そして前記ソース線が第3の電圧を搬送する、[1]に記載のメモリデバイス。
[5]
前記第2の電圧と前記第3の電圧は実質的に同じである、[4]に記載のメモリデバイス。
[6]
前記第2の電圧と前記第3の電圧との差異は、前記第2のメモリセルを妨げるのに十分ではない、[4]に記載のメモリデバイス。
[7]
前記第1のビット線は、前記第2のビット線とは別個である、[1]に記載のメモリデバイス。
[8]
第1の磁気トンネル接合(MTJ)デバイスと第1のトランジスタとを含む第1のメモリセルと、
第2の磁気トンネル接合(MTJ)デバイスと第2のトランジスタとを含む第2のメモリセルと、
前記第1のトランジスタの第1のゲート端子に結合され、前記第2のトランジスタの第2のゲート端子に結合された、第1のコンダクタと、
前記第1のトランジスタの第1のソース端子に結合され、前記第2のトランジスタの第2のソース端子に結合された、第2のコンダクタと、
を備えるメモリデバイス。
[9]
前記第1のMTJデバイスに結合された第3のコンダクタと、
前記第2のMTJデバイスに結合された第4のコンダクタと、
をさらに備える[8]に記載のメモリデバイス。
[10]
前記第3のコンダクタは、第1のビット線であり、前記第4のコンダクタは、第2のビット線である、[9]に記載のメモリデバイス。
[11]
前記第1のコンダクタは、ワード線である、[8]に記載のメモリデバイス。
[12]
前記第2のコンダクタは、ソース線である、[11]に記載のメモリデバイス。
[13]
前記ソース線は、読み出しオペレーションの間及び書き込みオペレーションの間、アクティブである、[12]に記載のメモリデバイス。
[14]
第1の磁気トンネル接合(MTJ)デバイスと第2のMTJデバイスとを含む第1のメモリセルと、
第3のMTJデバイスと第4のMTJデバイスとを含む第2のメモリセルと、
前記第1のメモリセルに関連づけられた第1のビット線と、
前記第2のメモリセルに関連づけられた第2のビット線と、
前記第1のメモリセルに結合され、前記第2のメモリセルに結合された、ソース線と、
を備えるメモリデバイス。
[15]
前記第1のメモリセルは、前記第1のMTJデバイスに結合された第1のトランジスタと前記第2のMTJデバイスに結合された第2のトランジスタとを含んでおり、前記ソース線は、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタのうちの少なくとも1つに結合されている、[14]に記載のメモリデバイス。
[16]
前記第2のメモリセルは、前記第3のMTJデバイスに結合された第3のトランジスタと前記第4のMTJデバイスに結合された第4のトランジスタとを含んでおり、前記ソース線は、前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタのうちの少なくとも1つに結合されている、[15]に記載のメモリデバイス。
[17]
前記第1のメモリセルと前記第2のメモリセルは、それぞれ、ワード線に結合されている、[16]に記載のメモリデバイス。
[18]
前記ワード線は、前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ、前記第3のトランジスタ、前記第4のトランジスタ、のそれぞれの制御端末に結合されている、[17]に記載のメモリデバイス。
[19]
メモリデバイスのマルチプルユニットを備えた共有ソース線を使用する方法であって、
前記方法は、
前記メモリデバイスのデータオペレーションの間にソース線に電流を流すことと、
を備え、
前記ソース線は、前記メモリデバイスの、第1のデータストレージユニットに、そして、第2のデータストレージユニットに、結合されている、
方法。
[20]
前記第1のデータストレージユニットは、第1の磁気トンネル接合(MTJ)デバイスを含んでいる第1のメモリセルである、[19]に記載の方法。
[21]
前記第1のデータストレージユニットは、マルチプル補足磁気トンネル接合(MTJ)デバイスを含む組み合わせられたセルであり、前記マルチプル補足MTJデバイスは、第1のデータアイテムを保存する第1のMTJデバイスと第2のデータアイテムを保存する第2のMTJデバイスとをそれぞれ含む、[19]に記載の方法。
[22]
前記第1のデータストレージユニット及び前記第2のデータストレージユニットの出力は、マルチプレクサに提供される、[19]に記載の方法。
[23]
前記データオペレーションは、データ読み出しオペレーションとデータ書き込みオペレーションのうちの1つである、[19]に記載の方法。

Claims (11)

  1. 第1のメモリセルと、
    第2のメモリセルと、
    前記第1のメモリセルに関連づけられた第1のビット線と、
    前記第2のメモリセルに関連づけられた第2のビット線と、
    前記第1のメモリセルに結合され、前記第2のメモリセルに結合されたソース線と、
    を備え
    前記第1のメモリセルの読み出しの間に、前記第1のビット線が第1の電圧を搬送し、前記第2のビット線が第2の電圧を搬送し、前記ソース線が第3の電圧を搬送し、
    前記第2の電圧と前記第3の電圧は実質的に同じである、
    メモリデバイス。
  2. 前記第1のメモリセル及び前記第2のメモリセルは、磁気トンネル接合(MTJ)デバイスを含む、請求項1に記載のメモリデバイス。
  3. 前記第1のメモリセル及び前記第2のメモリセルのうちの少なくとも1つに結合されたワード線、をさらに備えている請求項1に記載のメモリデバイス。
  4. 前記第1のビット線は、前記第2のビット線とは別個である、請求項1に記載のメモリデバイス。
  5. 第1の磁気トンネル接合(MTJ)デバイスと第1のトランジスタとを含む第1のメモリセルと
    第2の磁気トンネル接合(MTJ)デバイスと第2のトランジスタとを含む第2のメモリセルと
    前記第1のトランジスタの第1のゲート端子に結合され、前記第2のトランジスタの第2のゲート端子に結合された、第1のコンダクタと、なお、前記第1のコンダクタは、ワード線である;
    前記第1のトランジスタの第1のソース端子に結合され、前記第2のトランジスタの第2のソース端子に結合された、第2のコンダクタと、なお、前記第2のコンダクタは、ソース線である;
    前記第1のMTJデバイスに結合された第3のコンダクタと、なお、前記第3のコンダクタは、第1のビット線である;
    前記第2のMTJデバイスに結合された第4のコンダクタと、なお、前記第4のコンダクタは、第2のビット線である:
    を備え、
    前記第1のメモリセルの読み出しの間に、前記第1のビット線が第1の電圧を搬送し、前記第2のビット線が第2の電圧を搬送し、前記ソース線が第3の電圧を搬送し、
    前記第2の電圧と前記第3の電圧は実質的に同じである、
    メモリデバイス。
  6. 前記ソース線は、読み出しオペレーションの間及び書き込みオペレーションの間、アクティブである、請求項に記載のメモリデバイス。
  7. 第1の磁気トンネル接合(MTJ)デバイスと第2のMTJデバイスとを含む第1のメモリセルと、
    第3のMTJデバイスと第4のMTJデバイスとを含む第2のメモリセルと、
    前記第1のメモリセルに関連づけられた第1のビット線と、
    前記第2のメモリセルに関連づけられた第2のビット線と、
    前記第1のメモリセルに結合され、前記第2のメモリセルに結合された、ソース線と、
    を備え
    前記第1のメモリセルの読み出しの間に、前記第1のビット線が第1の電圧を搬送し、前記第2のビット線が第2の電圧を搬送し、前記ソース線が第3の電圧を搬送し、
    前記第2の電圧と前記第3の電圧は実質的に同じである、
    メモリデバイス。
  8. 前記第1のメモリセルは、前記第1のMTJデバイスに結合された第1のトランジスタと前記第2のMTJデバイスに結合された第2のトランジスタとを含んでおり、前記ソース線は、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタのうちの少なくとも1つに結合されている、請求項に記載のメモリデバイス。
  9. 前記第2のメモリセルは、前記第3のMTJデバイスに結合された第3のトランジスタと前記第4のMTJデバイスに結合された第4のトランジスタとを含んでおり、前記ソース線は、前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタのうちの少なくとも1つに結合されている、請求項に記載のメモリデバイス。
  10. 前記第1のメモリセルと前記第2のメモリセルは、それぞれ、ワード線に結合されている、請求項に記載のメモリデバイス。
  11. 前記ワード線は、前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ、前記第3のトランジスタ、前記第4のトランジスタ、のそれぞれの制御端末に結合されている、請求項10に記載のメモリデバイス。
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