JP5234706B2 - ころ軸受、カムシャフト支持構造および内燃機関 - Google Patents

ころ軸受、カムシャフト支持構造および内燃機関 Download PDF

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Description

この発明は、自動車エンジン用のカムシャフト、クランクシャフト、およびロッカーシャフト等を支持するころ軸受、ころ軸受を採用したカムシャフト支持構造および内燃機関に関するものである。
従来の自動車および自動二輪車用内燃機関に採用されるカムシャフト支持構造が、例えば、特開2005−90696号公報(特許文献1)に記載されている。図18を参照して、同公報に記載されているカムシャフト支持構造は、カムローブ101a、ころ軸受102により支持される円筒状のジャーナル部101b、および端部大径部101cを有するカムシャフト101と、シリンダヘッド108およびキャップ109で構成されるハウジングと、複数のころ103、略半円筒状の保持体104,105、および略半円筒状のレース板106,107とを有し、カムシャフト101をハウジングに対して回転自在に支持するころ軸受102とを備える。
また、上記に示したようなカムシャフト101周辺の潤滑構造が、例えば、特開2000−110533号公報(特許文献2)に記載されている。同公報に記載されている潤滑構造を図18を参照して説明すると、カムシャフト101には、内部に軸方向に伸びるオイル通路(図示省略)と、オイル通路からジャーナル部101bの表面に向かって延びる複数の油孔(図示省略)とが設けられている。一方、ハウジングには、外部から潤滑油を供給する複数の給油路(図示省略)およびオイル溝(図示省略)が形成されている。そして、ハウジングに設けられた給油路から供給される潤滑油が、オイル溝、カムシャフト101の油孔、オイル通路を流れて各部に分配される。
特開2005−90696号公報 特開2000−110533号公報
特開2000−110533号公報(特許文献2)に記載されている潤滑構造において、ハウジングに設けられるオイル溝を切削加工によって形成する場合、内燃機関の製造工数および製造コストが増大する。この問題は、特に気筒数の多いエンジンにおいて顕著である。また、ハウジングを鋳造によって製造する場合、熱による型の変形(だれ)が問題となる。これは、オイル溝の位置や形状に誤差を生じる原因となる。
そこで、この発明の目的は、製造工数および製造コストを抑えると共に、潤滑性に優れたころ軸受を提供することである。また、このようなころ軸受を採用したカムシャフト支持構造および内燃機関を提供することを目的とする。
この発明に係るころ軸受は、円弧形状の外輪部材を円周方向に複数連ねて形成される外輪と、外輪の内径面に沿って配置される複数のころとを備える。そして、外輪部材の外径面には、円周方向に延びる油溝が形成されている。
上記構成のころ軸受を採用することにより、ハウジングの内径面に油溝を形成する必要がなくなる。その結果、ハウジングの製造工数および製造コストを抑制することが可能となる。
好ましくは、隣接する外輪部材の突合部に形成される円周方向隙間は、油溝を含む領域で相対的に大きく、その他の領域で相対的に小さい。これにより、油溝を流れる潤滑油が、隣接する外輪部材の間の円周方向隙間を通って軸方向に流出するのを抑制することができる。
この発明に係るカムシャフト支持構造は、カムシャフトと、カムシャフトを収容するハウジングと、カムシャフトをハウジングに対して回転自在に支持するころ軸受とを備える。ハウジングのカムシャフトを収容する領域には、潤滑油が流れる油路の開口が設けられている。ころ軸受は、円弧形状の外輪部材を円周方向に複数連ねて形成される外輪と、外輪の内径面に沿って配置される複数のころとを備える。そして、外輪部材の外径面には、油路の開口に対面する位置を含んで円周方向に延びる油溝が形成されている。
上記構成のカムシャフト支持構造において、油溝を外輪部材の外径面に形成することにより、ハウジングの製造工数および製造コストを削減することができる。一方、外輪部材は順送プレス等によって製造可能であるので、容易に油溝の形成工程を追加しても大きなコストアップとはならない。
また、上記構成のころ軸受は、製造誤差や熱膨張等を考慮して隣接する外輪部材の突合部分にある程度の隙間が設けられている。ハウジングの油路から供給される潤滑油は、この隙間からも軸受内部に流入することができるので、一体型の外輪を採用した軸受と比較して、より潤滑性に優れたカムシャフト支持構造を得ることができる。
一実施形態として、油溝はコイニング加工によって形成されている。油溝の形成にコイニング加工を採用することにより、高精度の加工が可能となる。
好ましくは、外輪部材は、内径面に前記ころと接触する軌道面が形成されている中央領域と、中央領域に隣接する端部領域とに区分され、油溝は端部領域に配置される。このように、軌道面となる部分から外れた位置に油溝を形成することにより、ころのスムーズな回転を阻害することがない。
この発明に係る内燃機関は、ハウジングと、ハウジング内に設けられたシリンダと、シリンダに連通する吸気路および排気路を開閉する弁と、弁の開閉のタイミングを制御するカムシャフトと、カムシャフトを回転自在に支持するころ軸受とを備える。ハウジングのカムシャフトを収容する領域には、潤滑油が流れる油路の開口が設けられている。ころ軸受は、円弧形状の外輪部材を円周方向に複数連ねて形成される外輪と、外輪の内径面に沿って配置される複数のころとを備える。そして、外輪部材の外径面には、油路の開口に対面する位置を含んで円周方向に延びる油溝が形成されている。
上記構成のカムシャフト支持構造を採用することにより、潤滑性に優れ、信頼性の高い内燃機関を得ることができる。
この発明によれば、製造工数および製造コストを抑えると共に、潤滑性に優れたころ軸受、およびこのようなころ軸受を採用した信頼性の高いカムシャフト支持構造および内燃機関を得ることができる。
図11〜図13を参照して、この発明の一実施形態に係る内燃機関11を説明する。なお、図11はこの発明の一実施形態に係る内燃機関11のシリンダの1つを示す断面図、図12は内燃機関11に使用されるクランクシャフト15を示す図、図13は内燃機関11に使用されるカムシャフト19を示す図である。
まず、図11を参照して、内燃機関11は、ハウジングとしてのシリンダブロック12およびシリンダヘッド13と、往復運動を回転運動に変換する運動変換機構と、混合気の吸気および燃焼ガスの排気を行う給排気機構と、点火装置としてのスパークプラグ20とを備えるレシプロエンジンである。
運動変換機構は、シリンダブロック12に収容され、シリンダブロック12内に設けられたシリンダ12aの内部を往復運動するピストン14と、フライホイール(図示省略)やクラッチ(図示省略)を介してトランスミッション(図示省略)に接続されるクランクシャフト15と、一端がピストン14に接続され他端がクランクシャフト15に接続されて、ピストン14の往復運動をクランクシャフト15の回転運動に変換するコンロッド16とを備える。
給排気機構は、シリンダヘッド13に形成され、シリンダ12aに連通する吸気路13aおよび排気路13bと、シリンダ12aおよび吸気路13aの間に配置される弁としての吸気バルブ17と、シリンダ12aおよび排気路13bの間に配置される弁としての排気バルブ18と、吸気バルブ17および排気バルブ18の開閉のタイミングを制御するカムシャフト19とを備える。
吸気バルブ17は、バルブステム17aと、バルブステム17aの一方側端部に設けられたバルブヘッド17bと、吸気バルブ17を吸気路13aを閉鎖する方向に付勢するバルブスプリング17cとを含み、バルブステム17aの他方側端部には、カムシャフト19が接続される。なお、排気バルブ18は、吸気バルブ17と同様の構成であるので、説明を省略する。
図12を参照して、内燃機関11に使用されるクランクシャフト15は、軸部15aと、クランクアーム15bと、隣接するクランクアーム15bの間にコンロッド16を配置するためのクランクピン15cとを有する。このクランクシャフト15は、軸部15aが後述するこの発明の一実施形態に係る針状ころ軸受21によって回転自在に支持されている。また、クランクピン15cは内燃機関11のシリンダ数と同数設けられている。
図13を参照して、内燃機関11に使用されるカムシャフト19は、軸部19aと、複数のカム19bとを含む。軸部19aは、後述するこの発明の一実施形態に係る針状ころ軸受21によって回転自在に支持される。このカムシャフト19は、クランクシャフト15とタイミングベルト(図示省略)によって連結されて、クランクシャフト15の回転に伴って回転する。
カム19bは、吸気バルブ17または排気バルブ18それぞれと接続されているので、バルブ17,18と同数設けられる。また、カム19bは、図11に示すように、相対的に径の大きい長径部19cと相対的に径の小さい短径部19dとを含み、複数のカム19bは、図13に示すように、長径部19cの位置を円周方向にずらして配置される。これにより、複数のカム19bそれぞれに接続されるバルブ17,18をタイミングをずらして開閉することが可能となる。
なお、内燃機関11は、カムシャフト19が、シリンダヘッド13の上側に配置され、かつ、吸気バルブ17側と排気バルブ18側とにそれぞれ設けられるDOHC(Double Over Head Camshaft)方式のエンジンである。
次に、この内燃機関の作動原理を説明する。
まず、この内燃機関11は、ピストン14がシリンダ12a内で最も上昇した位置(上死点)と最も降下した位置(下死点)との間を移動する工程を1工程とすると、吸気工程、圧縮工程、燃焼工程、および排気工程の4工程からなる4サイクルエンジンである。
吸気工程では、吸気バルブ17が開いた状態、かつ、排気バルブ18が閉じた状態で、ピストン14が上死点から下死点まで移動する。これにより、シリンダ12a内部(ピストン14の上側の空間を指す、以下同じ)の容積が増加して内部の圧力が低下するので、混合気が吸気路13aからシリンダ12a内部に流入する。なお、混合気とは、空気(酸素)と霧状にしたガソリンの混合物を指す。
圧縮工程では、吸気バルブ17および排気バルブ18が閉じた状態で、ピストン14が下死点から上死点まで移動する。これにより、シリンダ12a内部の容積が減少して内部の圧力が上昇する。
燃焼工程では、吸気バルブ17および排気バルブ18が閉じた状態で、スパークプラグ20を点火する。これにより、圧縮状態の混合気が燃焼することによって急激に膨張してピストン14を上死点から下死点まで押し下げる。この力をコンロッド16を介してクランクシャフト15に回転運動として伝達することによって、駆動力が発生する。
排気工程では、吸気バルブ17が閉じた状態、かつ、排気バルブ18が開いた状態で、ピストン14が下死点から上死点まで移動する。これにより、シリンダ12a内部の容積が減少して、燃焼ガスが排気路13bに流出する。なお、この工程でピストン14が上死点に達した後は、吸気工程に戻る。
なお、上記の各工程において、「吸気バルブ17が開いた状態」とは、カム19bの長径部19cが吸気バルブ17に当接して、吸気バルブ17をバルブスプリング17cに逆らって下方に押し下げられた状態を指し、「吸気バルブ17が閉じた状態」とは、カム19bの短径部19dが吸気バルブ17に当接して、吸気バルブ17がバルブスプリング17cの復元力によって上方に押し上げられた状態を指す。また、排気バルブ18についても同様であるので、説明は省略する。
上記の各工程において、駆動力が発生するのは燃焼工程のみであり、その他の工程では、他のシリンダで発生した駆動力によってピストン14が往復運動する。そのため、クランクシャフト15の円滑な回転を維持する観点からは、複数のシリンダで燃焼行程のタイミングをずらすことが望ましい。
図1〜図9を参照して、この発明の一実施形態に係るころ軸受としての針状ころ軸受21と、この針状ころ軸受21を使用したカムシャフト支持構造を説明する。なお、図1、図8、および図9はこの発明の一実施形態に係るカムシャフト支持構造の組込み前後の状態を示す図、図2〜図7はこの発明の一実施形態に係る針状ころ軸受21の各構成要素を示す図である。
まず、図1を参照して、この発明の一実施形態に係るカムシャフト支持構造は、カムシャフト19と、カムシャフト19を収容するハウジングとしてのシリンダヘッド13およびベアリングキャップ13cと、カムシャフト19をハウジングに対して回転自在に支持する針状ころ軸受21とを備える。
針状ころ軸受21は、円弧形状の外輪部材22a,22bを円周方向に複数連ねて形成される外輪22と、外輪22の内径面に沿って配置される複数のころとしての針状ころ23と、円周上の一箇所に軸受の軸線方向に延びる分割線を有し、複数の針状ころ23の間隔を保持する保持器24とを備える。
なお、カムシャフト19を支持する軸受としては、針状ころ軸受21が採用されるのが一般的である。針状ころ軸受21は、針状ころ23と軌道面とが線接触するので、軸受投影面積が小さい割に高負荷容量と高剛性が得られる利点を有している。したがって、負荷容量を維持しつつ、支持部分の径方向の厚み寸法を削減することができる点で好適である。
図2〜図5を参照して、外輪部材22aを説明する。なお、図2は外輪部材22aの側面図、図3は図2をIII方向から見た図、図4は図2をIV方向から見た図、図5は隣接する外輪部材22a,22bの突合部分の拡大図である。また、外輪部材22bは外輪部材22aと同一の形状であるので、説明は省略する。
まず、図2を参照して、外輪部材22aは、中心角180°の半円形状であって、円周方向の一方側端部に径方向外側に折り曲げられた係合爪22cと、軸方向の両端部から径方向内側に突出する鍔部22dとを有する。係合爪22cは、シリンダヘッド13と係合して外輪部材22aがハウジングに対して回転するのを防止する。鍔部22dは、保持器24の軸方向への移動を規制すると共に、軸受の潤滑油保持性を向上させる。そして、この2つの外輪部材22a,22bを円周方向に連ねて円環形状の外輪22を形成する。また、外輪22の内径面の軸方向中央部は、針状ころ23の軌道面として機能する。
また、図3を参照して、外輪部材22aの円周方向一方側端部には、軸方向の両端部に係合爪22cが2つ設けられており、2つの係合爪22cの間には円周方向に凹んだ略V字型の凹部22eが形成されている。なお、2つの係合爪22cは、外輪部材22aの軌道面となる軸方向中央部を避けて両端部に、かつ、針状ころ軸受21の回転軸線と平行な直線上に配置される。すなわち、2つの係合爪22cの間の長さLは、針状ころ23の有効長さlより長く設定されている。なお、本明細書中「ころの有効長さ」とは、ころ長さから両端の面取り部の長さを除いた長さを指すものとする。
また、図4を参照して、外輪部材22aの円周方向他方側端部には、軸方向両端部に係合爪22cの軸方向幅と同一幅の2つの平坦部22fと、2つの平坦部22fの間に先端が円弧形状で円周方向に突出した略V字型の凸部22gとが設けられている。なお、凹部22eは、外輪部材22a,22bを円周方向に連ねたときに隣接する外輪部材の凸部22gを受け入れる。このように、突合部分の形状を略V字型とすることにより、針状ころ23がスムーズに回転可能となる。なお、外輪部材22a,22bの突合部分の形状は、略V字型に限らず、針状ころ23がスムーズに回転可能な任意の形状、例えば、略W型であってもよい。
また、図3および図4を参照して、外輪部材22aの外径面には、軸方向中央部を円周方向に延びる油溝22iと、油溝22iの底壁に外径側から内径側に貫通する油穴22hが設けられている。この油溝22iは、ハウジング(図示省略)に設けられた油路の開口部に対面する位置を含むように設けられており、開口部から供給される潤滑油が油溝22iを通って油穴22hや隣接する外輪部材22a,22bの突合部分から軸受内部に流入する。
さらに、図5を参照して、隣接する外輪部材22a,22bの突合部には、外輪部材22a,22bの熱膨張や製造誤差を考慮して円周方向に隙間が設けられる。そして、この円周方向隙間は、油溝22iを含む領域で相対的に大きく、その他の領域で相対的に小さく設定する。この実施形態においては、軸方向中央部の円周方向隙間が大きく、軸方向両端部の円周方向隙間が小さい。
油溝22iを含む領域で円周方向隙間を大きくすることにより、軸受内部に流れ込む潤滑油量が増加する。その結果、針状ころ軸受21の潤滑性が向上する。一方、油溝22iが形成されていない領域での円周方向隙間を小さくすることにより、潤滑油がこの隙間を通って軸方向に流出するのを抑制することができる。
なお、油溝22iを含む領域、およびその他の領域における円周方向隙間量は一定である必要はなく、場所によって異なっていてもよい。この実施形態においては、軸方向中央部の円周方向隙間が最も大きく、軸方向両端部に向かって徐々に小さくなり、油溝22iより外側では同じ大きさとなっている。
次に、図6および図7を参照して、保持器24を説明する。なお、図6は保持器24の側面図、図7は保持器24の分割部分を含む部分断面図である。図6および図7を参照して、保持器24は、円周上の一箇所に軸受の軸線方向に延びる分割線を有する略C型形状であって、針状ころ23を収容するポケット24cが円周方向の等間隔に設けられている。また、この保持器24は、樹脂材料を射出成型して形成される。
また、分割部分の円周方向一方側の切断端面24aには凹部24dが、他方側の切断端面24bには凹部24dに対応する凸部24eが設けられており、凹部24dおよび凸部24eが係合することにより、円環形状の保持器24を得ることができる。なお、この実施形態においては、凸部24eの先端部分の幅が根元部分より大きく、凹部24dは開口部分の幅が最奥部より小さく設定されている。これにより、凹部24dと凸部24eの係合を確実なものとしている。
次に、図1、図8、および図9を参照して、針状ころ軸受21をカムシャフト19に組み込む手順を説明する。
まず、保持器24のポケット24cそれぞれに針状ころ23を組み込む。次に、保持器24の弾性を利用して分割部分を広げ、カムシャフト19に組み込む。さらに、凹部24dと凸部24eとを係合させて、保持器24が外れないようにする。
次に、シリンダヘッド13の上に、一方側の外輪部材22a、保持器24を巻きつけて固定したカムシャフト19、他方側の外輪部材22b、およびベアリングキャップ13cの順に組込み、シリンダヘッド13とベアリングキャップ13cとをボルト等で固定する。このとき、外輪部材22aの凹部22eと外輪部材22bの凸部22g、外輪部材22aの凸部22gと外輪部材22bの凹部22eとがそれぞれ突合するように配置する。
また、外輪部材22aの係合爪22cは、シリンダヘッド13のベアリングキャップ13cとの突合面に設けられた係合溝13dと係合するように配置し、外輪部材22bの係合爪22cは、ベアリングキャップ13cのシリンダヘッド13との突合面に設けられた係合溝13dと係合するように配置する。これにより、外輪部材22a,22bが、軸受回転中にハウジング内部で回転するのを防止することができる。
ここで、ハウジングとしてのシリンダヘッド13およびベアリングキャップ13cには、カムシャフト19を収容する領域に潤滑油を供給する油路の開口13eが設けられている。また、カムシャフト19には、内部に軸方向に伸びるオイル通路19eと、オイル通路19eから軸部19aに向かって延びる油孔19fとが形成されている。そこで、針状ころ軸受21を組み込む際には、外輪部材22a,22bの外径面に形成された油溝22iが、開口13eに対面するように配置する。
上記の組み込み手順とすることにより、カムシャフト19と、外輪22と、保持器24と、ハウジングとが同心円状に配置され、針状ころ23が安定して回転可能な針状ころ軸受21を得ることができる。また、上記構成の針状ころ軸受21は、外輪22を2つの外輪部材22a,22bに分割し、保持器24を円周方向の一箇所で分割したことにより、支持部分の径方向から組み込むことが可能となるので、カムシャフト19を支持する軸受として採用することができる。
また、外輪部材22a,22bの外径面に油溝22iを設けることにより、開口13eから供給された潤滑油が、油溝22iを経由して油穴22hや隣接する外輪部材22a,22bの突合部分から軸受内部に流入し、さらに、カムシャフト19の油孔19fとオイル通路19eとを通って各部へ分配される。また、潤滑油の他の流路としては、上記と反対にカムシャフト19の油孔19fから供給された潤滑油が、針状ころ軸受21の油穴22hや隣接する外輪部材22a,22bの突合部分、および油溝22iを通って開口13eからハウジングの油路に流出する経路、さらには、開口13eから油溝22iを通って他の位置に設けられた開口13eからハウジングの油路に戻る経路等が考えられる。
このように、外輪部材22a,22bの外径面に油溝22iを形成してハウジングと針状ころ軸受21との間に潤滑油が流れる隙間を設けることにより、潤滑性に優れたカムシャフト支持構造、およびこのようなカムシャフト支持構造を採用した信頼性の高い内燃機関を得ることができる。また、油溝22iの中に油穴22hを設けたことにより、ハウジングの開口13eと油孔22hとの位置を合わせる必要がなくなるので、組込み性が向上すると共に、軸受の汎用性が高まる。この発明は、突合部分に隙間を生じる分割型外輪22に採用することにより、より高い効果が期待できる。
上記の実施形態においては、カムシャフト19を支持する軸受として針状ころ軸受21を採用した例を示したが、この発明は、他のころ軸受、例えば、円筒ころ軸受や棒状ころ軸受にも適用することができる。
また、上記の実施形態における針状ころ軸受21は、外輪22と、針状ころ23と、保持器24とを含む例を示したが、これに限ることなく、保持器24を省略した総ころ形式のころ軸受であってもよい。
また、上記の実施形態における外輪22は、円周方向の二箇所で外輪部材22a,22bに分割した例を示したが、これに限ることなく、任意の個数に分割することが可能である。例えば、中心角120°の外輪部材を円周方向に3つ連ねて外輪を形成してもよい。さらには、互いに中心角の異なる複数の外輪部材を組み合わせて円環形状の外輪を形成してもよい。同様に、保持器24についても任意の形態のものを採用することができる。
また、上記の実施形態における保持器24は、生産効率が高く、かつ、弾性変形能の高い樹脂製保持器の例を示したが、これに限ることなく、切削加工による削り出し保持器でもよく、または、鋼板をプレス加工したプレス保持器であってもよい。
また、上記の実施形態における針状ころ軸受21は、カムシャフト19を支持する軸受としてだけではなく、図12に示したようなクランクシャフト15の軸部15aやロッカーシャフト等を支持する軸受としても広く使用することが可能である。
さらに、この発明は、単気筒の内燃機関にも適用可能であるが、図12に示すような多気筒エンジンに採用されるクランクシャフト15の軸部15aや、図13に示すようなカムシャフト19の軸部19bのように、軸方向から針状ころ軸受21を挿入できない箇所を支持する軸受として好適である。
次に、図10を参照して、この発明の一実施形態に係る外輪部材22aの製造方法を説明する。なお、図10は、外輪部材22aの製造工程の一部を示す図であって、上段は平面図、下段は断面図を示す。また、外輪部材22bの製造方法は、外輪部材22aと同様であるので、説明は省略する。
まず、出発材料としては、炭素含有量が0.15wt%以上、1.1wt%以下の炭素鋼を使用する。具体的には、炭素含有量が0.15wt%以上、0.5wt%以下のSCM415やS50C等、または、炭素含有量が0.5wt%以上、1.1wt%以下のSAE1070やSK5等が考えられる。
なお、炭素含有量が0.15wt%未満の炭素鋼は、焼入処理によって浸炭硬化層が形成されにくく、外輪部材22aに必要な硬度を得るためには、浸炭窒化処理を行う必要がある。浸炭窒化処理は、後述する各焼入処理と比較して設備費用が高額になるので、結果として、針状ころ軸受21の製造コストが上昇する。また、炭素含有量が0.15wt%未満の炭素鋼では浸炭窒化処理によっても十分な浸炭硬化層が得られない場合があり、軌道面に表面起点型の剥離が早期に発生する恐れがある。一方、炭素含有量が1.1wt%を超える炭素鋼はで加工性が著しく低下するので、加工精度が低下したり、加工工数の増加による製造コストの上昇が問題となる。
図10を参照して、第1の工程としては、鋼板を打ち抜き加工して外輪部材22aの外形を形成する(a工程)。また、長手方向の一方側端部に凹部22eおよび係合爪22cとなる部分を形成し、他方側端部に平坦部22fおよび凸部22gを形成する。
このとき、外輪部材22aの長手方向の長さは、カムシャフト19の直径に基づいて決定し、短手方向の長さは、使用する針状ころ23のころ長さに基づいて決定する。ただし、短手方向には鍔部22dとなる部分が含まれているので、この工程での短手方向の長さは、外輪部材22aの完成品の軸方向幅寸法より長くなる。
この工程は、一度の打ち抜き加工で全ての部分を打ち抜いてもよいし、打ち抜き加工を複数回繰り返して所定の形状を得てもよい。なお、順送プレスを用いる場合には、各加工工程の加工位置を決めるためのパイロット穴25を形成すると共に、隣接する外輪部材との間に連結部26を設けるとよい。
第2の工程としては、コイニング加工(圧印加工)によって、外輪部材22aの外径面となる面に油溝22iを形成する(b工程)。具体的には、油溝22iと同一形状の凸部を浮き彫りした外型を外輪部材22aの外径面となる面に、表面が平坦な内型を外輪部材22aの内径面となる面にそれぞれ押し当てて加圧することにより、内径面は平坦な状態のまま外径面に油溝22iが形成される。このとき、油溝22iの底壁の任意の位置に打ち抜き加工によって油穴22hを形成してもよい。
第3の工程としては、曲げ加工により外輪部材22aの円周方向端部を径方向外側に折り曲げて、係合爪22cを形成する(c工程)。係合爪22cの曲げ角度は、ハウジングの係合溝13cに沿う角度とする。なお、この実施形態では、係合爪22cが、外輪部材22aに対して90°の角度となるように折り曲げている。
第4の工程としては、曲げ加工により外輪部材22aの外形を所定の曲率に曲げる工程と、外輪部材22aの軸方向両端部から径方向内側に突出する鍔部22dを形成する工程とを含む(d工程〜h工程)。具体的には、連結部26を含む中央部分を残して、長手方向の両端部側から順に曲げていく(d工程、e工程)。次に、曲げ加工を施した長手方向両端部について、短手方向の両端部に曲げ加工を施して鍔部22dを形成する(f工程)。次に、外輪部材22aの外形が所定の曲率となるように、長手方向中央部についても曲げ加工を行う(g工程)。最後に、連結部26を除去して、長手方向中央部に鍔部22dを形成する(h工程)。
上記のプレス加工工程終了後、外輪部材22aに必要とされる硬度等の所定の機械的性質を得るために、熱処理を行う。なお、軌道輪として機能する外輪部材22aの内径面の表面硬さHvは、635以上が必要となる。
外輪部材22aが十分な深さの硬化層を得るためには、出発材料の炭素含有量によって適切な熱処理方法を選択する必要がある。具体的には、炭素含有量が0.15wt%以上、0.5wt%以下の材料の場合には浸炭焼入処理を、炭素含有量が0.5wt%以上、1.1wt%以下の材料の場合には光輝焼入処理または高周波焼入処理を施す。
浸炭焼入処理は、高温の鋼に炭素が固溶する現象を利用した熱処理方法であって、鋼内部は炭素量が低いまま、炭素量の多い表面層(浸炭硬化層)を得ることができる。これにより、表面は硬く、内部は軟らかく靭性の高い性質が得られる。また、浸炭窒化処理設備と比較して設備費用が安価である。
光輝焼入処理は、保護雰囲気や真空中で加熱することによって、鋼表面の酸化を防止しながら行う焼入処理を指す。また、浸炭窒化処理設備や浸炭焼入処理設備と比較して設備費用が安価である。
高周波焼入処理は、誘導加熱の原理を利用して、鋼表面を急速に加熱、急冷して焼入硬化層を作る方法である。他の焼入処理設備と比較して設備費用が大幅に安価であると共に、熱処理工程でガスを使用しないので環境に優しいというメリットがある。また、部分的な焼入処理が可能となる点でも有利である。
さらに、焼入によって生じた残留応力や内部ひずみを低減し、靭性の向上や寸法を安定化させるために、上記の焼入処理の後に焼戻を行うのが望ましい。
なお、この実施形態においては、外輪部材22aの外形の曲率を形成する工程と、鍔部22dを形成する工程とを平行して行う例を示したが、これに限ることなく、外形の曲率を形成する工程と、鍔部22dを形成する工程とを独立して行ってもよい。
また、外輪部材22aの外径面に油溝22iを形成する方法として、コイニング加工の例を示したが、これに限ることなく、プレス加工等の他の冷間加工を採用してもよい。
また、上記の第1の工程から第4の工程は、この発明に係る外輪部材の製造方法の一例であって、各工程をさらに細分化してもよいし、必要な工程をさらに追加することもできる。また、加工工程の順番も任意に入れ替えることができるものとする。
さらに、上記の各工程(a工程〜h工程)は、それぞれ別々の工程として単能プレスで行ってもよいが、順送プレス、または、トランスファプレスによって行うこととしてもよい。これにより、各工程を連続的に行うことができる。また、上記の各工程(a工程〜h工程)の全部または一部に相当する加工部を有する外輪部材22aの製造装置を使用することにより、生産性を高めることができ、結果として針状ころ軸受21の製品価格を抑えることができる。
なお、本明細書中で「順送プレス」とは、プレス内に複数の加工工程を持ち、材料をプレス入口のフィーダにより各工程を移動させることによって、材料を連続的に加工する方法を指すものとする。また、本明細書中で「トランスファプレス」とは、複数の加工工程を必要とする場合に、各工程を行うステージを必要数分設け、搬送装置によって工程品を移動させながら、各ステージで加工を行う方法を指すものとする。
なお、上記の実施形態における外輪部材22a,22bは、ころ22と接触する軌道面が内径面に形成されている中央領域に油溝22iを配置した例を示したが、これに限ることなく、任意の位置に配置することができる。図14〜図17を参照して、この発明の他の実施形態に係る針状ころ軸受31,41,51を説明する。なお、図14は針状ころ軸受31の断面図、図15は図14の部分拡大図、図16は針状ころ軸受41の断面図、図17は針状ころ軸受51の外輪部材52aの外径面の拡大図である。また、針状ころ軸受31,41,51の基本構成は針状ころ軸受21と共通するので、共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。
まず、図14および図15を参照して、針状ころ軸受31に採用される外輪部材32aは、内径面に針状ころ33と接触する軌道面が形成されている中央領域32j(図14中の破線lで囲まれた領域を指す)と、中央領域32jに隣接する端部領域32k(図14中の破線lと破線lとで囲まれた領域を指す)とに区分される。そして、油溝32iは端部領域32kに配置される。
具体的には、図15に示すように、針状ころ33および保持器34が軸方向一方側に最大限偏った状態での針状ころ33の転動面の端に対応する位置(破線lで示す位置)より軸方向外側であって、かつ外輪部材32の内径面の屈曲開始点に対応する位置(鍔部32dの折り曲げの基点、破線lで示す位置)より軸方向内側(図15中両矢印で示す範囲、端部領域32k)に油溝32iを形成するのが望ましい。
上記構成とすることにより、軌道面が形成される中央領域32jの板厚を減じる必要がなくなるので、針状ころ33のスムーズな回転を妨げることがない。この場合、油溝は、左右の端部領域32kのどちらか一方にのみ設けてもよいし、両方に設けてもよい。
次に、図16を参照して、針状ころ軸受41に採用される外輪部材42aには、その外径面に3つの油溝42iが設けられている。具体的には、軸方向中央部に一箇所と軸方向両端部にそれぞれ一箇所ずつ設けられている。このように、油溝42iを複数箇所に設けることによって各油溝42iの幅および深さを小さくすることができるので、外輪部材42aの局部的な剛性低下を防止することができる。
さらに、図17を参照して、針状ころ軸受51に採用される外輪部材52aには、その外径面に略Y字形状の油溝52iが設けられている。すなわち、油溝52iは、軸方向中央部を円周方向に延びる第1の部分52jと、第1の部分52jから左右に分岐して軸方向両端部を円周方向に延びる第2の部分52kとを有する。そして、第1の部分52jと第2の部分52kとの分岐部分は、軸受回転軸線に対して所定の角度傾斜している。
上記構成のように油溝52iを分岐させることにより、任意の位置への潤滑油の分配が可能となる。また、第1の部分52jと第2の部分52kとの分岐部分を斜めにすることで円周方向における外輪部材52aの剛性を平準化することができるので、針状ころ53の回転がスムーズになる。
なお、上記実施形態における油溝52iの形状は、略Y字形状に限られず、任意の形状を採用することが可能である。また、上記の実施形態においては、外輪部材52aの剛性の観点、および潤滑油量の観点から第1の部分52jの溝幅を第2の部分52kの溝幅より大きくしている。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明は、自動車用エンジンのカムシャフトを支持するころ軸受、カムシャフト支持構造、内燃機関に有利に利用される。
この発明の一実施形態に係るカムシャフト支持構造の組込み前の状態を示す図である。 この発明の一実施形態に係るころ軸受の外輪部材を示す図である。 図2のIII方向から見た図である。 図2のIV方向から見た図である。 隣接する外輪部材の突合部分の拡大図である。 この発明の一実施形態に係るころ軸受の保持器の側面図を示す図である。 図6の保持器の分割部分を含む部分断面図である。 図1のカムシャフト支持構造の組込み後の状態を軸方向から見た断面図である。 図1のカムシャフト支持構造の組込み後の状態を径方向から見た断面図である。 この発明の一実施形態に係る外輪部材の製造工程の一部を示す図であって、上段は平面図、下段は断面図である。 この発明の一実施形態に係る内燃機関のシリンダ1つを示す断面図である。 図11の内燃機関に採用されるクランクシャフトを示す図である。 図11の内燃機関に採用されるカムシャフトを示す図である。 この発明の他の実施形態に係るころ軸受を示す図である。 図14の部分拡大図である。 この発明の他の実施形態に係るころ軸受を示す図である。 この発明のさらに他の実施形態に係るころ軸受を示す図である。 従来のカムシャフト支持構造を示す図である。
符号の説明
11 内燃機関、12 シリンダブロック、12a シリンダ、13,108 シリンダヘッド、13a 吸気路、13b 排気路、13c ベアリングキャップ、13d 係合溝、13e 開口、14 ピストン、15 クランクシャフト、15a 軸部、15b クランクアーム、15c クランクピン、16 コンロッド、17,18 バルブ、17a,18a バルブステム、17b,18b バルブヘッド、17c,18c バルブスプリング、19,101 カムシャフト、19a 軸部、19b カム、19c 長径部、19d 短径部、19e オイル通路、19f 油孔、101a カムローブ、101b ジャーナル部、101c 端部大径部、20 スパークプラグ、21,31,41,51 針状ころ軸受、22 外輪、22a,22b,32a,42a,52a 外輪部材、22c 係合爪、22d,32d,42d,52d 鍔部、22e,24d 凹部、22f 平坦部、22g,24e 凸部、22h 油穴、22i,32i,42i,52i 油溝、32j 中央領域、32k 端部領域、52j 第1の部分、52k 第2の部分、23,33,43,53 針状ころ、24,34,44 保持器、24a,24b 切断端面、24c ポケット、102 ころ軸受、103 ころ、104,105 保持体、106,107 レース板、109 キャップ。

Claims (4)

  1. 円弧形状の外輪部材を円周方向に複数連ねて形成される外輪と、
    前記外輪の内径面に沿って配置される複数のころとを備え、
    前記外輪部材の外径面には、円周方向に延びる油溝が形成されており、
    隣接する前記外輪部材の突合部に形成される円周方向隙間は、前記油溝が形成されていない領域よりも前記油溝を含む領域の方が大きい、ころ軸受。
  2. カムシャフトと、
    前記カムシャフトを収容するハウジングと、
    前記カムシャフトを前記ハウジングに対して回転自在に支持するころ軸受とを備えるカムシャフト支持構造であって、
    前記ハウジングの前記カムシャフトを収容する領域には、潤滑油が流れる油路の開口が設けられており、
    前記ころ軸受は、円弧形状の外輪部材を円周方向に複数連ねて形成される外輪と、前記外輪の内径面に沿って配置される複数のころとを備え、
    前記外輪部材の外径面には、前記油路の開口に対面する位置を含んで円周方向に延びる油溝が形成されており、
    前記外輪部材は、内径面に前記ころと接触する軌道面が形成されている中央領域と、前記中央領域に隣接する端部領域とに区分され、
    前記油溝は、前記端部領域に配置され
    隣接する前記外輪部材の突合部に形成される円周方向隙間は、前記油溝が形成されていない領域よりも前記油溝を含む領域の方が大きい、カムシャフト支持構造。
  3. 前記油溝は、コイニング加工によって形成されている、請求項2に記載のカムシャフト支持構造。
  4. ハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられたシリンダと、
    前記シリンダに連通する吸気路および排気路を開閉する弁と、
    前記弁の開閉のタイミングを制御するカムシャフトと、
    前記カムシャフトを回転自在に支持するころ軸受とを備える内燃機関であって、
    前記ハウジングの前記カムシャフトを収容する領域には、潤滑油が流れる油路の開口が設けられており、
    前記ころ軸受は、円弧形状の外輪部材を円周方向に複数連ねて形成される外輪と、前記外輪の内径面に沿って配置される複数のころとを備え、
    前記外輪部材の外径面には、前記油路の開口に対面する位置を含んで円周方向に延びる油溝が形成されており、
    前記外輪部材は、内径面に前記ころと接触する軌道面が形成されている中央領域と、前記中央領域に隣接する端部領域とに区分され、
    前記油溝は、前記端部領域に配置され
    隣接する前記外輪部材の突合部に形成される円周方向隙間は、前記油溝が形成されていない領域よりも前記油溝を含む領域の方が大きい、内燃機関。
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