JP5232255B2 - ペイントローラ - Google Patents
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Description
その一つのタイプとして、特許文献1や2に記載のものが知られている。このタイプは、図9に示すように、塗装用ロールaをペイントローラ用の支持軸dに回動可能に支持させるための軸受け用部材として、外周に塗装用ロールaを取り付けるための筒部材bと、支持軸dを受容して固定するための固定体cとを用いるものである。この固定体cは筒部材b内に回動可能に装着され、固定体cを内部に装着した筒部材bが、塗装用ロールaの一端から挿入され固定される。そして、支持軸dが、筒部材b及び固定体c内部に挿入され、固定体cに固定されることによって取り付けが完了する。
本願の第2の発明は、第1の発明に係るペイントローラにあって、上記の軸受け用の凸部32,33が、筒部材3の挿通孔31の両端に1か所ずつ設けられたものであり、この2か所の軸受け用の凸部32,33の間に、固定体4が配位されたものであり、この固定体4が中心部に支持軸1を受容して固定する固定孔41を有する筒状部材から構成されたことを特徴とするものを提供する。
本願の第3の発明は、第1又は第2の発明に係るペイントローラにあって、筒部材3が複数の部材に分割されて別々に成形されたものであり、これらの複数の部材が固定体4の受容後に一体に結合されたものであることを特徴とするものを提供する。
本願の第4の発明は、第1乃至第3の何れかの発明に係るペイントローラにあって、塗装用ロール5の内周面と筒部材3の外周部との少なくとも何れか一方が熱溶融性の合成樹脂により構成され、塗装用ロール5と筒部材3とが熱溶着により固定されたものであることを特徴とするものを提供する。
本願の第5の発明は、第1乃至第4の何れかの発明に係るペイントローラにあて、塗装用ロール5の一端に上記の軸受け用部材が装着され、塗装用ロール5の他端が熱溶融性のシートによる溶着により閉ざされたものであることを特徴とするものを提供する。
本願の第2の発明に係るペイントローラにあっては、上記の軸受け用の凸部が、筒部材の挿通孔の両端に1か所ずつ設けられたものであり、この2か所の軸受け用の凸部の間に、固定体が配位されたものであるため、筒部材の回転のブレは両端で正確に規制され、より円滑な回転が実現する。
本願の第3の発明に係るペイントローラにあっては、筒部材が複数の部材に分割されて別々に成形されたものであり、これらの複数の部材が固定体の受容後に一体に結合されたものであるため、軸受け用の凸部を設けた場合、特に、2か所以上に設けた場合にあっても、合成樹脂成形並びに成形後の型抜き作業を容易に行うことができ、しかも、固定体の組み込み作業も能率的に行うことができるものである。
本願の第4の発明に係るペイントローラにあっては、塗装用ロールと筒部材とが熱溶着により固定されたものであるため、ペイントローラの耐溶剤性を向上させることができたものである。
本願の第5の発明に係るペイントローラにあっては、塗装用ロールの他端が熱溶融性のシートによる溶着により閉ざされたものであるため、ペイントローラの耐溶剤性を向上させることができたものである。
図1は本願発明の一つの実施の形態に係るペイントローラの分解斜視図であり、図2は同ペイントローラの軸受け用部材の断面図であり、図3は同ペイントローラの軸受け用部材の分解断面図である。
軸受け用部材は、合成樹脂製の筒部材3とその内部に組み込まれる合成樹脂製の固定体4とから構成される。
この例では、基端側凸部32は筒部材3の基端側部材3aに設けられ、先端側凸部33は先端側部材3bに設けられている。
この塗装用ロール5に前記筒部材3が嵌挿して取り付けられる。筒部材3の基端側端部にはフランジ40が形成されているので、このフランジ40に当接するまで、塗装用ロール5を嵌め込む。
また、耐溶剤性を向上させつつ、両者3,5の固定を確実になすためには、熱溶着によって、両者3,5を接着する。筒部材3の少なくとも外周面(この例では全体)と、塗装用ロール5の筒体51の内周面(この例では全体)との何れか一方又は双方を、熱溶融性の合成樹脂によって形成する。そして、筒部材3の外周面と、塗装用ロール5の筒体51の内周面との何れか一方又は双方を加熱し、熱溶融性の合成樹脂を溶融させた状態で、筒部材3を筒体51内に挿入し、両者3,5を熱溶着させる。
また、塗装用ロール5を構成する筒体51の形状は、図示したように、先端側を閉塞して有底のものとしてもよいが、単なる両端の開口した筒形状としてもよい。また、両端の開口した筒形状の筒体を使用して、先端部にキャップを嵌合して、閉塞状態に形成することも可能である。
他方、固定体4の外周面は、受容部34の内周面と接触させずに、軸方向への位置決めとしてのみ機能するものとすることが、横ブレ防止や回転抵抗の減少の点から望ましい。
さらに、分割の位置は、受容部34を含んだ位置として、受容部34を複数の部材に分割することによって、固定体4を受容部34へ組み込む作業が容易となるが、受容部34全体を1つの部材にのみ形成し、他の部材は受容部34とは無関係に形成することもできる。
5 塗装用ロール
3 筒部材
4 固定体
31 挿通孔
32 軸受けとなる凸部
33 軸受けとなる凸部
34 受容部
41 固定孔
Claims (5)
- 塗装用ロール(5)と、この塗装用ロール(5)を回動可能に支持するためのペイントローラ用の支持軸(1)と、軸受け用部材とを備え、
軸受け用部材は、外周に塗装用ロール(5)を取り付けることができ、且つ、中心部に挿通孔(31)を有する筒部材(3)と、支持軸(1)を筒部材(3)に対して軸方向に移動不能とするための固定体(4)とを備え、
筒部材(3)の挿通孔(31)と固定体(4)に上記の支持軸(1)が挿通され、筒部材(3)は上記の支持軸(1)に回動自在とされ、固定体(4)は上記の支持軸(1)に固定されたペイントローラにおいて、
筒部材(3)の挿通孔(31)の内周壁に、上記の支持軸(1)に接触して軸受けとなる凸部(32,33)が設けられ、
この軸受け用の凸部(32,33)以外の筒部材(3)の挿通孔(31)の内周壁が、上記の支持軸(1)に接触しないようにしたことを特徴とするペイントローラ。 - 上記の軸受け用の凸部(32,33)が、筒部材(3)の挿通孔(31)の両端に1か所ずつ設けられたものであり、この2か所の軸受け用の凸部(32,33)の間に、固定体(4)が配位されたものであり、この固定体(4)が中心部に支持軸(1)を受容して固定する固定孔(41)を有する筒状部材から構成されたことを特徴とする請求項1記載のペイントローラ。
- 筒部材(3)が複数の部材に分割されて別々に成形されたものであり、これらの複数の部材が固定体(4)の受容後に一体に結合されたものであることを特徴とする請求項1又は2記載のペイントローラ。
- 塗装用ロール(5)の内周面と筒部材(3)の外周部との少なくとも何れか一方が熱溶融性の合成樹脂により構成され、塗装用ロール(5)と筒部材(3)とが熱溶着により固定されたものであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のペイントローラ。
- 塗装用ロール(5)の一端に上記の軸受け用部材が装着され、塗装用ロール(5)の他端が熱溶融性のシートによる溶着により閉ざされたものであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のペイントローラ。
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