JP4436554B2 - ペイントローラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、建造物の壁面等の塗装に際し使用するペイントローラに関し、より詳しくはペイントローラの塗装用ロールを回動自在に支持する支持軸の軸受構造に改良を加えたペイントローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、塗装用ロールをペイントローラ用の支持軸に回動可能に支持させるための構造として、種々の構造が提案されている。その一つのタイプとして、特許第2772626号、特開平7−124515号、に記載のものが知られている。このタイプは、図9に示すように、塗装用ロールaをペイントローラ用の支持軸dに回動可能に支持させるための軸受け用部材として、外周に塗装用ロールaを取り付けるための筒部材bと、支持軸dを受容して固定するための固定体cとを用いるものである。この固定体cは筒部材b内に回動可能に装着され、固定体cを内部に装着した筒部材bが、塗装用ロールaの一端から挿入され固定される。そして、支持軸dが、筒部材b及び固定体c内部に挿入され、固定体cに固定されることによって取り付けが完了する。
【0003】
このタイプのペイントローラは、固定部材に支持軸dを挿入するだけで簡単に固定でき、しかも、支持軸dに固定される固定部材が筒部材b内で回動することによって、良好な軸受け構造が実現する。ところが、塗装用ロールaの全長が長くなると、その自重が先端にかかり、回転時にブレが生じやすく、しかもこのブレのために支持軸dが筒部材bの内壁に接触し、その結果として回転にブレーキがかかり、スムーズな回転が阻害されるおそれが生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、本願発明の目的は、筒部材が複数の部材に分割されて別々に成形されたものであり、これらの複数の部材が固定体の受容後に一体に結合されたものであるため、合成樹脂成形並びに成形後の型抜き作業を容易に行うことができ、しかも、固定体の組み込み作業も能率的に行うことができるペイントローラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、塗装用ロールと、この塗装用ロールを回動可能に支持するためのペイントローラ用の支持軸と、軸受け用部材とを備え、軸受け用部材は、外周に塗装用ロールを取り付けることができ、且つ、中心部に挿通孔を有する筒部材と、支持軸を筒部材に対して軸方向に移動不能とするための固定体とを備え、筒部材の挿通孔と固定体に上記の支持軸が挿通され、筒部材は上記の支持軸に回動自在とされ、上記筒部材の挿通孔内には、固定体を回動可能に受容する受容部が設けられており、この受容部は、上記固定体を回動可能に受容すると共に、軸方向に移動不能に保持するものであり、固定体は上記の支持軸に固定されたペイントローラにおいて、上記の筒部材が軸方向に複数の部材に分割されて別々に成形されたものであり、これらの複数の部材が固定体の受容後に一体に結合されたものであり、上記塗装用ロールは、先端側が閉塞され基端側が開口した筒状をなし、上記固定体を組み込んで一体に結合された上記筒部材が、上記塗装用ロールの基端側から筒内に挿入され固定されたものであり、筒部材の先端部の外形は、先端に向かうに従って、その外径が徐々に小さくなるテーパ状であり、筒部材の外周には、軸方向に伸びる鋸刃状の突条が、複数本、周方向に間隔をおいて形成され、上記筒部材の基端側には径外方向に突出するフランジが形成され、上記筒部材が上記塗装用ロール内に挿入され固定された状態で、上記フランジが塗装用ロールの端部に当接していることを特徴とするペイントローラを提供する。
本願の請求項2に係る発明は、上記の筒部材の外周には、上記の鋸刃状の突条の間を結ぶリング状のリブが軸方向に間隔をおいて形成されていることを特徴とする請求項1記載のペイントローラを提供する。
本願の請求項3に係る発明は、上記筒部材の少なくとも外周面と、上記塗装用ロールの筒体の少なくとも内周面との何れか一方又は双方が、熱溶融性の合成樹脂によって形成され、上記筒部材の外周面と、上記塗装用ロールの筒体の内周面との何れか一方又は双方を加熱し、熱溶融性の合成樹脂を溶融させた状態で、上記筒部材を上記筒体内に挿入し、両者を熱溶着させたことを特徴とする請求項1又は2記載のペイントローラを提供する。
本願の請求項4に係る発明は、上記筒部材は、基端側部材と先端側部材と2つの部材に、軸方向において分割されており、上記基端側部材は上記フランジを備え、上記先端側部材は、上記鋸刃状の突条と上記リング状のリブを備えていることを特徴とする請求項2又は3記載のペイントローラを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。図1は本願発明の一つの実施の形態に係るペイントローラの分解斜視図であり、図2は同ペイントローラの軸受け用部材の断面図であり、図3は同ペイントローラの軸受け用部材の分解断面図である。
【0007】
このペイントローラは、塗装用ロール5と、この塗装用ロール5を回動可能に支持するためのペイントローラ用の支持軸1と、軸受け用部材とを備える。支持軸1は金属製等の剛性を有する素材から構成され、この支持軸1の基端側には合成樹脂製等の把手2が設けられ、支持軸1の先端側には塗装用ロール5が装着されている。この支持軸1の形状は自由に変更できるが、この例では、把手2から直線的に延長され、その先端側で略直角に折曲されて、その先端部分に軸受け用部材及び塗装用ロール5が取り付けられる。軸受け用部材は、合成樹脂製の筒部材3とその内部に組み込まれる合成樹脂製の固定体4とから構成される。
【0008】
まず固定体4は、合成樹脂製の筒状の部材からなり、図3に示すように、その長手方向の中心部にペイントローラ用の支持軸1を挿通して固定するための固定孔41が設けられており、その外周部の長手方向に長条孔42を複数設けている。これら長条孔42同士の間の連設部43は、固定体4の固定孔41の中心部に向かって湾曲して形成され、固定孔41の内表面がその中心部に向かって膨出している。このように径内方向に膨出した連設部43の内径は、支持軸1の外径よりも小さく形成され、支持軸1が固定孔41に挿入されると、連設部43が弾性変形し、その弾性力によって固定体4全体がペイントローラ用の支持軸1に固定される。
【0009】
次に、筒部材3は、この例では、基端側部材3aと先端側部材3bと2つの部材に、軸方向において分割されている。より詳しくは、基端側部材3aの先端には筒状の嵌入部分30aが設けられ、先端側部材3bの基端には筒状の被嵌入部分30bが設けられ、嵌入部分30aが被嵌入部分30bに嵌合させられることにより、両部材3a,3bが結合され一体化される。この嵌合を確実になすために、嵌入部分30aと被嵌入部分30bとには、互いに係合する凹凸を形成しておくことが望ましい。両部材3a,3bは、嵌合のみで一体化されるが、必要に応じて、熱溶着等によって固定しておいてもよい。尚、以下の説明では、原則として両部材3a,3bが結合された形態で説明する場合には、筒部材3として説明し、分解状態の説明等必要に応じて、基端側部材3aと先端側部材3bとを区別して説明する。
【0010】
筒部材3は、その外周に塗装用ロール5が取り付けられる筒状体であり、その半径方向の中心部には、支持軸1が挿入される挿通孔31が一端(基端)から他端(先端)にかけて設けられている。この筒部材3の挿通孔31内の基端側には基端側凸部32が設けられ、先端側には先端側凸部33が設けられている。両凸部32,33のそれぞれは、その周方向に連続して環状に形成されたもので、その内径は、挿通孔31の他の部分における内径より小さく形成されている。両凸部32,33は、支持軸1に回動可能に常に接触するように、その内径が設定されたものであるが、両凸部32,33の内径と支持軸1の外径とは、スムーズな回転が実現するように、適当なクリアランスを設けておくことが望ましい。このように、支持軸1は、筒部材3の挿通孔31の内周面に対しては、両凸部32,33に対してのみ接触し、他の部分には接触しない。この例では、基端側凸部32は筒部材3の基端側部材3aに設けられ、先端側凸部33は先端側部材3bに設けられている。
【0011】
筒部材3の挿通孔31内には、基端側凸部32と先端側凸部33との間に、固定体4を回動可能に受容する受容部34が設けられている。この受容部34は、固定体4を回動可能に受容すると共に、軸方向に移動不能に保持するものであり、軸方向に移動不能とするために、受容部34より内径の小さな当たり部分35,36を、受容部34の基端側と先端側とに設けている。尚、当たり部分は固定体4を軸方向に移動不能に規制するものであればよく、例えば、当たり部分を1か所のみに設けて、固定体4に当たり部分に対応する凹溝を設けるなどしてもよい。受容部34の内径は、挿通孔31の他の部分よりも大きく設定されているが、前述の基端側凸部32及び先端側凸部33を除いて、他の部分よりも大きく設定する必要はない。この例では、受容部34と一方の当たり部分35とを基端側部材3aに設け、他方の当たり部分36を先端側部材3bに設けている。そして、前述の固定体4を基端側部材3aの先端側から受容部34内に挿入し、基端側部材3aの先端の嵌入部分30aを、先端側部材3bの被嵌入部分30bに嵌入する。これにより、固定体4は、当たり部分35,36に挟まれることにより軸方向に移動不能の状態で、且つ回転可能に、筒部材3に組み込まれる。
【0012】
この固定体4を組み込んだ筒部材3は、塗装用ロール5の筒内に挿入され固定される。筒部材3は外周形状は、この挿入固定が行えるという条件を満たす範囲で自由に設計することができるが、この例では、塗装用ロール5の筒内への挿入を容易になすために、筒部材3の先端部37の外形を、先端に向かうに従って、その外径が徐々に小さくなるテーパ状にしている。また、塗装用ロール5への固定を確実になすために、筒部材3の外周には凹凸が形成されている。詳しくは、軸方向に伸びる鋸刃状の突条38が、複数本、周方向に間隔をおいて形成され、さらに、これらの突条38の間を結ぶように、リング状のリブ39が軸方向に間隔をおいて形成されている。さらに、筒部材3の基端側には、径外方向に突出するフランジ40が形成され、このフランジ40が塗装用ロール5の端部に当接する。
【0013】
塗装用ロール5は、図4に示すように、円筒形状を有する筒体51の外周面の全体を刷毛部材52にて被覆し熱溶着等によって接着し、一体化したものからなる。筒体51は、合成樹脂製または、紙製のものを使用することができる。紙製のものとしては、紙材を複数回巻回したもの、スパイラル状に巻回したもの、更には、これらに合成樹脂を含浸したものによって円筒形状に固く形成したものを使用することができる。刷毛部材52も、パイル生地、合成繊維製織物地、スポンジ、毛足の長い皮革等各種のものを使用することができる。この塗装用ロール5に前記筒部材3が嵌挿して取り付けられる。筒部材3の基端側端部にはフランジ40が形成されているので、このフランジ40に当接するまで、塗装用ロール5を嵌め込む。
【0014】
塗装用ロール5と筒部材3との接合は、接着剤によって接着固定してもよいが接着を行わずに、嵌合のみによって固定してもよい。その場合、凹凸を設けたり、強制嵌合等によって、塗装用ロール5と筒部材3との少なくとも何れか一方を弾性変形させつつ、嵌合することによって、強固な固定が得られる。また、耐溶剤性を向上させつつ、両者3,5の固定を確実になすためには、熱溶着によって、両者3,5を接着する。筒部材3の少なくとも外周面(この例では全体)と、塗装用ロール5の筒体51の内周面(この例では全体)との何れか一方又は双方を、熱溶融性の合成樹脂によって形成する。そして、筒部材3の外周面と、塗装用ロール5の筒体51の内周面との何れか一方又は双方を加熱し、熱溶融性の合成樹脂を溶融させた状態で、筒部材3を筒体51内に挿入し、両者3,5を熱溶着させる。
【0015】
両者3,5の固定は、両者の接合面のそれぞれの対応する位置に突起やこれに適合する凹部を設けることによって結合強度を増すこともできる。また、凹凸の係合によって、塗装用ロール5を筒部材3に着脱可能に結合固定する手段を採用することもできる。また、塗装用ロール5を構成する筒体51の形状は、図示したように、先端側を閉塞して有底のものとしてもよいが、単なる両端の開口した筒形状としてもよい。また、両端の開口した筒形状の筒体を使用して、先端部にキャップを嵌合して、閉塞状態に形成することも可能である。特に、図6に示すように、合成樹脂製のフィルムやシート53を、筒体51の開口端部に熱溶着することにより、同端部を閉塞することによって、比較的簡単な構造によって、能率的に、耐溶剤性の高いペイントローラを製造することもできる。この場合、合成樹脂製のフィルムやシート53と筒体51との少なくとも何れか一方を熱溶着性の樹脂とし、その少なくとも何れか一方を、熱源により加熱したり、或いは、高周波溶着や超音波溶着等によって、溶着する。合成樹脂製のフィルムやシート53は、溶着前に、筒体51の端部と対応する形状に切断しておいてもよく、溶着と同時に、或いは、溶着後に切断してもよい。
【0016】
組み立て方法は、前述のように、固定体4を組み入れた筒部材3を、塗装用ロール5に嵌挿して固定する。その後、ペイントローラ用の支持軸1の先端を筒部材3の挿通孔31の基端から挿入していく。挿入を続けることにより、図5に示すように、固定体4の固定孔41内にペイントローラ用の支持軸1の先端が挿通し、更に筒部材3の挿通孔31の先端まで貫通させる。固定体4は、ペイントローラ用支持軸1に軸方向に移動不能とされ、筒部材3に回動可能に保持されており、また、筒部材3は、ペイントローラ用支持軸1に回動自在となっているため、固定体4の存在によって、通常の使用状態においては、ペイントローラ用支持軸1から塗装用ロール5は抜け落ちることなく回動可能となる。ただし、塗装用ロール5を交換する際は、これらに手の力を加えることによって、ペイントローラ用支持軸1から抜き取ることが可能である。
【0017】
ここで本願発明のペイントローラにあっては、図5に示すように、この筒部材3の挿通孔31内の基端側には基端側凸部32が設けられ、先端側には先端側凸部33が設けられており、両凸部32,33の内周面は、回転に必要なクリアランスをもって支持軸1に接触する。その結果、塗装用ロール5に横ブレが生じようとしても、筒部材3の両端の凸部32,33による規制が働き、常に円滑な回転が実現する。しかも、支持軸1は、筒部材3の挿通孔31の内周面に対しては、幅の細い(望ましくは10mm以下、より望ましくは5mm以下とし、この例では3mmとしている)両凸部32,33に対してのみ接触し、他の部分には接触しないため、必要以上に回転抵抗が増加することもない。尚、筒部材3の両端の凸部32,33の形状は、断面円弧状にする等して、支持軸1への接触面積をより小さくすることも望ましい。他方、固定体4の外周面は、受容部34の内周面と接触させずに、軸方向への位置決めとしてのみ機能するものとすることが、横ブレ防止や回転抵抗の減少の点から望ましい。以上のように、筒部材3の挿通孔31内に設ける凸部32,33は、2箇所にのみ設けることが最も望ましいが、その数や個数は、塗装用ロール並びに筒部材の長さや径や、横ブレの生じる程度によって、種々変更して実施することができる。また、固定体4についても、受容部34の内周面と接触させないことが最も望ましいが、場合によっては接触するものとして実施することもできる。
【0018】
このように、筒部材3の基端と先端に凸部32,33を設けると、筒部材3を一体に成形することが困難となるが、軸方向に2つ以上に分割して成形し、固定体4を組み込んだ後、結合することによって、成形及び組立作業の良好性をも実現することができる。勿論、筒部材3の結合、完成後に固定体4を組み入れるような構造として実施することもできるが、作業能率の点において、上記の実施例の構造採ることが有利である。
尚、軸方向に2つ以上に分割する他、図7に示すように、半径方向に2つの部材3c,3dに分割することも考えられるが、本願発明は、筒部材3が軸方向に複数の部材に分割されて別々に成形されたことを特徴とする。分割の個数は、3個以上に分割することも可能である。さらに、分割の位置は、受容部34を含んだ位置として、受容部34を複数の部材に分割することによって、固定体4を受容部34へ組み込む作業が容易となるが、受容部34全体を1つの部材にのみ形成し、他の部材は受容部34とは無関係に形成することもできる。固定体4の形状は、基本的に自由であり、長条孔42を設けなくとも単なる筒状態として実施することが可能である。また、固定体4の先端から基端にかけて1本のスリットを形成した断面C字状にすることにより、支持軸1挿入時に容易に弾性変形するようにしてもよい。
【0019】
図8は、固定体4の他の実施の形態を示すもので、固定体4の先端から基端にかけて1本のスリット44を形成した断面C字状としたものであり、さらに、その外周には、複数のリブ45を形成したものである。この固定体4は、固定孔41内にペイントローラ用の支持軸1の先端が挿通された際、弾性変形して、両者4,1を確実に固定する。この挿入に際して、リブ45を設けていない場合、筒部材3の挿通孔31の中心軸と、固定孔41の中心軸とが大きくずれてしまい、支持軸1の挿入が困難になる場合があるが、この例では、リブ45を設けることによって、両者の中心軸が大きくずれないようにしたものである。また、固定孔41の端部、特に、基端側においては、その内径が基端側に向かうに従って徐々に大きくなるテーパ状としているため、両者の中心軸が若干ずれた場合でも、円滑に支持軸1を挿入できる。尚、リブ45を設けた場合でも、中心軸1の挿通後は、リブ45の外周が受容部34の内周壁に接触しないようにしておくことが、塗装用ロール5の円滑な回転の実現には最も望ましい。
【0020】
さらに、上記の図8に示したように、固定体4の内周面に凹凸46を形成して、支持軸1との固定の確実性を増すようにしてもよく、また、場合によっては、支持軸1側に凹凸を設けてもよく、両者4,1に凹凸を設けてもよい。またさらに、固定体4は、その直径より全長の方が長いものを図示したが、全長の方が短いものとしてもよく、リング状のものであってもよく、いずれにしても、支持軸1の挿入によって、支持軸1と固定体4とが軸方向に移動不能に固定され、固定体4が受容部34に受容されて筒部材3に対して軸方向に移動不能となるものであればよい。また、上記の各実施の形態にあっては、筒部材3の挿通孔31の一部分に、固定体4を回動可能に受容する受容部34を設けて、固定体4を筒部材3に内蔵させるものを示したが、固定体4を筒部材3に内蔵させるのではなく、例えば、軸方向に第1の筒部材、固定体、第2の筒部材の順に配列すると言うように、複数の筒部材の間に固定体を挟むようにして塗装用ロール5内に配位するものとし実施することもできる。
【0021】
【発明の効果】
本願発明に係るペイントローラにあっては、筒部材が複数の部材に分割されて別々に成形されたものであり、これらの複数の部材が固定体の受容後に一体に結合されたものであるため、合成樹脂成形並びに成形後の型抜き作業を容易に行うことができ、しかも、固定体の組み込み作業も能率的に行うことができるものである
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一つの実施の形態に係るペイントローラの分解斜視図である。
【図2】同ペイントローラの軸受け用部材の半断面図である。
【図3】同ペイントローラの軸受け用部材の分解半断面図である。
【図4】同ペイントローラの塗装用ロール及び軸受け用部材の断面図である。
【図5】同ペイントローラの要部半断面図である。
【図6】他の実施の形態に係るペイントローラの塗装用ロールの断面図である。
【図7】ペイントローラの軸受け用部材の分解断面に係る参考図である。
【図8】(A)は他の実施の形態に係るペイントローラの固定体の斜視図であり、(B)は同固定体を用いたペイントローラの軸受け用部材の要部半断面図である。
【図9】従来のペイントローラの一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 支持軸
5 塗装用ロール
3 筒部材
3a基端側部材
3b先端側部材
4 固定体
31 挿通孔
32 軸受けとなる凸部
33 軸受けとなる凸部
34 受容部
41 固定孔

Claims (4)

  1. 塗装用ロールと、この塗装用ロールを回動可能に支持するためのペイントローラ用の支持軸と、軸受け用部材とを備え、軸受け用部材は、外周に塗装用ロールを取り付けることができ、且つ、中心部に挿通孔を有する筒部材と、支持軸を筒部材に対して軸方向に移動不能とするための固定体とを備え、筒部材の挿通孔と固定体に上記の支持軸が挿通され、筒部材は上記の支持軸に回動自在とされ、
    上記筒部材の挿通孔内には、固定体を回動可能に受容する受容部が設けられており、この受容部は、上記固定体を回動可能に受容すると共に、軸方向に移動不能に保持するものであり、
    固定体は上記の支持軸に固定されたペイントローラにおいて、
    上記の筒部材が軸方向に複数の部材に分割されて別々に成形されたものであり、これらの複数の部材が固定体の受容後に一体に結合されたものであり、
    上記塗装用ロールは、先端側が閉塞され基端側が開口した筒状をなし、
    上記固定体を組み込んで一体に結合された上記筒部材が、上記塗装用ロールの基端側から筒内に挿入され固定されたものであり、
    筒部材の先端部の外形は、先端に向かうに従って、その外径が徐々に小さくなるテーパ状であり、筒部材の外周には、軸方向に伸びる鋸刃状の突条が、複数本、周方向に間隔をおいて形成され、
    上記筒部材の基端側には径外方向に突出するフランジが形成され、上記筒部材が上記塗装用ロール内に挿入され固定された状態で、上記フランジが塗装用ロールの端部に当接していることを特徴とするペイントローラ。
  2. 上記の筒部材の外周には、上記の鋸刃状の突条の間を結ぶリング状のリブが軸方向に間隔をおいて形成されていることを特徴とする請求項1記載のペイントローラ。
  3. 上記筒部材の少なくとも外周面と、上記塗装用ロールの筒体の少なくとも内周面との何れか一方又は双方が、熱溶融性の合成樹脂によって形成され、上記筒部材の外周面と、上記塗装用ロールの筒体の内周面との何れか一方又は双方を加熱し、熱溶融性の合成樹脂を溶融させた状態で、上記筒部材を上記筒体内に挿入し、両者を熱溶着させたことを特徴とする請求項1又は2記載のペイントローラ。
  4. 上記筒部材は、基端側部材と先端側部材と2つの部材に、軸方向において分割されており、
    上記基端側部材は上記フランジを備え、
    上記先端側部材は、上記鋸刃状の突条と上記リング状のリブを備えていることを特徴とする請求項2又は3記載のペイントローラ。
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