JP2002102786A - ペイントローラ - Google Patents

ペイントローラ

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JP2002102786A
JP2002102786A JP2000297927A JP2000297927A JP2002102786A JP 2002102786 A JP2002102786 A JP 2002102786A JP 2000297927 A JP2000297927 A JP 2000297927A JP 2000297927 A JP2000297927 A JP 2000297927A JP 2002102786 A JP2002102786 A JP 2002102786A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装用ロールの全長にかかわらず、回転時に
ブレが生じにくく、塗装用ロールのスムーズな回転を実
現することのできるペイントローラの提供を図る。 【解決手段】 塗装用ロール5と、この塗装用ロール5
を回動可能に支持するためのペイントローラ用の支持軸
1と、軸受け用部材とを備える。軸受け用部材は、塗装
用ロール5に固定される筒部材3と、支持軸1を筒部材
3に対して軸方向に移動不能に固定するための固定体4
とを備る。筒部材3の挿通孔41の内周壁には、上記の
支持軸1に接触して軸受けとなる凸部32,33が設け
られ、この軸受け用の凸部32,33以外の筒部材3の
挿通孔31の内周壁は、上記の支持軸1に接触しない。
これにより、塗装用ロールのスムーズな回転を実現す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、建造物の壁面等
の塗装に際し使用するペイントローラに関し、より詳し
くはペイントローラの塗装用ロールを回動自在に支持す
る支持軸の軸受構造に改良を加えたペイントローラに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、塗装用ロールをペイントロー
ラ用の支持軸に回動可能に支持させるための構造とし
て、種々の構造が提案されている。その一つのタイプと
して、特許第2772626号、特開平7−12145
15号、に記載のものが知られている。このタイプは、
図9に示すように、塗装用ロールaをペイントローラ用
の支持軸dに回動可能に支持させるための軸受け用部材
として、外周に塗装用ロールaを取り付けるための筒部
材bと、支持軸dを受容して固定するための固定体cと
を用いるものである。この固定体cは筒部材b内に回動
可能に装着され、固定体cを内部に装着した筒部材b
が、塗装用ロールaの一端から挿入され固定される。そ
して、支持軸dが、筒部材b及び固定体c内部に挿入さ
れ、固定体cに固定されることによって取り付けが完了
する。
【0003】このタイプのペイントローラは、固定部材
に支持軸dを挿入するだけで簡単に固定でき、しかも、
支持軸dに固定される固定部材が筒部材b内で回動する
ことによって、良好な軸受け構造が実現する。ところ
が、塗装用ロールaの全長が長くなると、その自重が先
端にかかり、回転時にブレが生じやすく、しかもこのブ
レのために支持軸dが筒部材bの内壁に接触し、その結
果として回転にブレーキがかかり、スムーズな回転が阻
害されるおそれが生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、本願発明の
目的は、塗装用ロールの全長にかかわらず、回転時にブ
レが生じにくく、塗装用ロールのスムーズな回転を実現
することのできるペイントローラを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明の第1の発明
は、塗装用ロール5と、この塗装用ロール5を回動可能
に支持するためのペイントローラ用の支持軸1と、軸受
け用部材とを備え、軸受け用部材は、外周に塗装用ロー
ル5を取り付けることができ、且つ、中心部に挿通孔3
1を有する筒部材3と、支持軸1を筒部材3に対して軸
方向に移動不能に固定するための固定体4とを備え、筒
部材3の挿通孔31の一部分に固定体4を回動可能に受
容する受容部34が設けられ、筒部材3の挿通孔31と
固定体4に上記の支持軸1が挿通され、筒部材3は上記
の支持軸1に回動自在とされ、固定体4は上記の支持軸
1に固定されたペイントローラにおいて、筒部材3の挿
通孔31の内周壁に、上記の支持軸1に接触して軸受け
となる凸部32,33が設けられ、この軸受け用の凸部
32,33以外の筒部材3の挿通孔31の内周壁が、上
記の支持軸1に接触しないようにしたことを特徴とする
ペイントローラを提供することにより、上記の課題を解
決する。本願の第2の発明は、第1の発明に係るペイン
トローラにあって、上記の軸受け用の凸部32,33
が、筒部材3の挿通孔31の両端に1か所ずつ設けられ
たものであり、この2か所の軸受け用の凸部32,33
の間に、固定体4が配位されたものであり、この固定体
4が中心部に支持軸1を受容して固定する固定孔41を
有する筒状部材から構成されたことを特徴とするものを
提供する。本願の第3の発明は、第1又は第2の発明に
係るペイントローラにあって、筒部材3が複数の部材に
分割されて別々に成形されたものであり、これらの複数
の部材が固定体4の受容後に一体に結合されたものであ
ることを特徴とするものを提供する。本願の第4の発明
は、第1乃至第3の何れかの発明に係るペイントローラ
にあって、塗装用ロール5の内周面と筒部材3の外周部
との少なくとも何れか一方が熱溶融性の合成樹脂により
構成され、塗装用ロール5と筒部材3とが熱溶着により
固定されたものであることを特徴とするものを提供す
る。本願の第5の発明は、第1乃至第4の何れかの発明
に係るペイントローラにあて、塗装用ロール5の一端に
上記の軸受け用部材が装着され、塗装用ロール5の他端
が熱溶融性のシートによる溶着により閉ざされたもので
あることを特徴とするものを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の実
施の形態を説明する。図1は本願発明の一つの実施の形
態に係るペイントローラの分解斜視図であり、図2は同
ペイントローラの軸受け用部材の断面図であり、図3は
同ペイントローラの軸受け用部材の分解断面図である。
【0007】このペイントローラは、塗装用ロール5
と、この塗装用ロール5を回動可能に支持するためのペ
イントローラ用の支持軸1と、軸受け用部材とを備え
る。支持軸1は金属製等の剛性を有する素材から構成さ
れ、この支持軸1の基端側には合成樹脂製等の把手2が
設けられ、支持軸1の先端側には塗装用ロール5が装着
されている。この支持軸1の形状は自由に変更できる
が、この例では、把手2から直線的に延長され、その先
端側で略直角に折曲されて、その先端部分に軸受け用部
材及び塗装用ロール5が取り付けられる。軸受け用部材
は、合成樹脂製の筒部材3とその内部に組み込まれる合
成樹脂製の固定体4とから構成される。
【0008】まず固定体4は、合成樹脂製の筒状の部材
からなり、図3に示すように、その長手方向の中心部に
ペイントローラ用の支持軸1を挿通して固定するための
固定孔41が設けられており、その外周部の長手方向に
長条孔42を複数設けている。これら長条孔42同士の
間の連設部43は、固定体4の固定孔41の中心部に向
かって湾曲して形成され、固定孔41の内表面がその中
心部に向かって膨出している。このように径内方向に膨
出した連設部43の内径は、支持軸1の外径よりも小さ
く形成され、支持軸1が固定孔41に挿入されると、連
設部43が弾性変形し、その弾性力によって固定体4全
体がペイントローラ用の支持軸1に固定される。
【0009】次に、筒部材3は、この例では、基端側部
材3aと先端側部材3bと2つの部材に、軸方向におい
て分割されている。より詳しくは、基端側部材3aの先
端には筒状の嵌入部分30aが設けられ、先端側部材3
bの基端には筒状の被嵌入部分30bが設けられ、嵌入
部分30aが被嵌入部分30bに嵌合させられることに
より、両部材3a,3bが結合され一体化される。この
嵌合を確実になすために、嵌入部分30aと被嵌入部分
30bとには、互いに係合する凹凸を形成しておくこと
が望ましい。両部材3a,3bは、嵌合のみで一体化さ
れるが、必要に応じて、熱溶着等によって固定しておい
てもよい。尚、以下の説明では、原則として両部材3
a,3bが結合された形態で説明する場合には、筒部材
3として説明し、分解状態の説明等必要に応じて、基端
側部材3aと先端側部材3bとを区別して説明する。
【0010】筒部材3は、その外周に塗装用ロール5が
取り付けられる筒状体であり、その半径方向の中心部に
は、支持軸1が挿入される挿通孔31が一端(基端)か
ら他端(先端)にかけて設けられている。この筒部材3
の挿通孔31内の基端側には基端側凸部32が設けら
れ、先端側には先端側凸部33が設けられている。両凸
部32,33のそれぞれは、その周方向に連続して環状
に形成されたもので、その内径は、挿通孔31の他の部
分における内径より小さく形成されている。両凸部3
2,33は、支持軸1に回動可能に常に接触するよう
に、その内径が設定されたものであるが、両凸部32,
33の内径と支持軸1の外径とは、スムーズな回転が実
現するように、適当なクリアランスを設けておくことが
望ましい。このように、支持軸1は、筒部材3の挿通孔
31の内周面に対しては、両凸部32,33に対しての
み接触し、他の部分には接触しない。この例では、基端
側凸部32は筒部材3の基端側部材3aに設けられ、先
端側凸部33は先端側部材3bに設けられている。
【0011】筒部材3の挿通孔31内には、基端側凸部
32と先端側凸部33との間に、固定体4を回動可能に
受容する受容部34が設けられている。この受容部34
は、固定体4を回動可能に受容すると共に、軸方向に移
動不能に保持するものであり、軸方向に移動不能とする
ために、受容部34より内径の小さな当たり部分35,
36を、受容部34の基端側と先端側とに設けている。
尚、当たり部分は固定体4を軸方向に移動不能に規制す
るものであればよく、例えば、当たり部分を1か所のみ
に設けて、固定体4に当たり部分に対応する凹溝を設け
るなどしてもよい。受容部34の内径は、挿通孔31の
他の部分よりも大きく設定されているが、前述の基端側
凸部32及び先端側凸部33を除いて、他の部分よりも
大きく設定する必要はない。この例では、受容部34と
一方の当たり部分35とを基端側部材3aに設け、他方
の当たり部分36を先端側部材3bに設けている。そし
て、前述の固定体4を基端側部材3aの先端側から受容
部34内に挿入し、基端側部材3aの先端の嵌入部分3
0aを、先端側部材3bの被嵌入部分30bに嵌入す
る。これにより、固定体4は、当たり部分35,36に
挟まれることにより軸方向に移動不能の状態で、且つ回
転可能に、筒部材3に組み込まれる。
【0012】この固定体4を組み込んだ筒部材3は、塗
装用ロール5の筒内に挿入され固定される。筒部材3は
外周形状は、この挿入固定が行えるという条件を満たす
範囲で自由に設計することができるが、この例では、塗
装用ロール5の筒内への挿入を容易になすために、筒部
材3の先端部37の外形を、先端に向かうに従って、そ
の外径が徐々に小さくなるテーパ状にしている。また、
塗装用ロール5への固定を確実になすために、筒部材3
の外周には凹凸が形成されている。詳しくは、軸方向に
伸びる鋸刃状の突条38が、複数本、周方向に間隔をお
いて形成され、さらに、これらの突条38の間を結ぶよ
うに、リング状のリブ39が軸方向に間隔をおいて形成
されている。さらに、筒部材3の基端側には、径外方向
に突出するフランジ40が形成され、このフランジ40
が塗装用ロール5の端部に当接する。
【0013】塗装用ロール5は、図4に示すように、円
筒形状を有する筒体51の外周面の全体を刷毛部材52
にて被覆し熱溶着等によって接着し、一体化したものか
らなる。筒体51は、合成樹脂製または、紙製のものを
使用することができる。紙製のものとしては、紙材を複
数回巻回したもの、スパイラル状に巻回したもの、更に
は、これらに合成樹脂を含浸したものによって円筒形状
に固く形成したものを使用することができる。刷毛部材
52も、パイル生地、合成繊維製織物地、スポンジ、毛
足の長い皮革等各種のものを使用することができる。こ
の塗装用ロール5に前記筒部材3が嵌挿して取り付けら
れる。筒部材3の基端側端部にはフランジ40が形成さ
れているので、このフランジ40に当接するまで、塗装
用ロール5を嵌め込む。
【0014】塗装用ロール5と筒部材3との接合は、接
着剤によって接着固定してもよいが接着を行わずに、嵌
合のみによって固定してもよい。その場合、凹凸を設け
たり、強制嵌合等によって、塗装用ロール5と筒部材3
との少なくとも何れか一方を弾性変形させつつ、嵌合す
ることによって、強固な固定が得られる。また、耐溶剤
性を向上させつつ、両者3,5の固定を確実になすため
には、熱溶着によって、両者3,5を接着する。筒部材
3の少なくとも外周面(この例では全体)と、塗装用ロ
ール5の筒体51の内周面(この例では全体)との何れ
か一方又は双方を、熱溶融性の合成樹脂によって形成す
る。そして、筒部材3の外周面と、塗装用ロール5の筒
体51の内周面との何れか一方又は双方を加熱し、熱溶
融性の合成樹脂を溶融させた状態で、筒部材3を筒体5
1内に挿入し、両者3,5を熱溶着させる。
【0015】両者3,5の固定は、両者の接合面のそれ
ぞれの対応する位置に突起やこれに適合する凹部を設け
ることによって結合強度を増すこともできる。また、凹
凸の係合によって、塗装用ロール5を筒部材3に着脱可
能に結合固定する手段を採用することもできる。また、
塗装用ロール5を構成する筒体51の形状は、図示した
ように、先端側を閉塞して有底のものとしてもよいが、
単なる両端の開口した筒形状としてもよい。また、両端
の開口した筒形状の筒体を使用して、先端部にキャップ
を嵌合して、閉塞状態に形成することも可能である。特
に、図6に示すように、合成樹脂製のフィルムやシート
53を、筒体51の開口端部に熱溶着することにより、
同端部を閉塞することによって、比較的簡単な構造によ
って、能率的に、耐溶剤性の高いペイントローラを製造
することもできる。この場合、合成樹脂製のフィルムや
シート53と筒体51との少なくとも何れか一方を熱溶
着性の樹脂とし、その少なくとも何れか一方を、熱源に
より加熱したり、或いは、高周波溶着や超音波溶着等に
よって、溶着する。合成樹脂製のフィルムやシート53
は、溶着前に、筒体51の端部と対応する形状に切断し
ておいてもよく、溶着と同時に、或いは、溶着後に切断
してもよい。
【0016】組み立て方法は、前述のように、固定体4
を組み入れた筒部材3を、塗装用ロール5に嵌挿して固
定する。その後、ペイントローラ用の支持軸1の先端を
筒部材3の挿通孔31の基端から挿入していく。挿入を
続けることにより、図5に示すように、固定体4の固定
孔41内にペイントローラ用の支持軸1の先端が挿通
し、更に筒部材3の挿通孔31の先端まで貫通させる。
固定体4は、ペイントローラ用支持軸1に軸方向に移動
不能とされ、筒部材3に回動可能に保持されており、ま
た、筒部材3は、ペイントローラ用支持軸1に回動自在
となっているため、固定体4の存在によって、通常の使
用状態においては、ペイントローラ用支持軸1から塗装
用ロール5は抜け落ちることなく回動可能となる。ただ
し、塗装用ロール5を交換する際は、これらに手の力を
加えることによって、ペイントローラ用支持軸1から抜
き取ることが可能である。
【0017】ここで本願発明のペイントローラにあって
は、図5に示すように、この筒部材3の挿通孔31内の
基端側には基端側凸部32が設けられ、先端側には先端
側凸部33が設けられており、両凸部32,33の内周
面は、回転に必要なクリアランスをもって支持軸1に接
触する。その結果、塗装用ロール5に横ブレが生じよう
としても、筒部材3の両端の凸部32,33による規制
が働き、常に円滑な回転が実現する。しかも、支持軸1
は、筒部材3の挿通孔31の内周面に対しては、幅の細
い(望ましくは10mm以下、より望ましくは5mm以下と
し、この例では3mmとしている)両凸部32,33に対
してのみ接触し、他の部分には接触しないため、必要以
上に回転抵抗が増加することもない。尚、筒部材3の両
端の凸部32,33の形状は、断面円弧状にする等し
て、支持軸1への接触面積をより小さくすることも望ま
しい。他方、固定体4の外周面は、受容部34の内周面
と接触させずに、軸方向への位置決めとしてのみ機能す
るものとすることが、横ブレ防止や回転抵抗の減少の点
から望ましい。以上のように、筒部材3の挿通孔31内
に設ける凸部32,33は、2箇所にのみ設けることが
最も望ましいが、その数や個数は、塗装用ロール並びに
筒部材の長さや径や、横ブレの生じる程度によって、種
々変更して実施することができる。また、固定体4につ
いても、受容部34の内周面と接触させないことが最も
望ましいが、場合によっては接触するものとして実施す
ることもできる。
【0018】このように、筒部材3の基端と先端に凸部
32,33を設けると、筒部材3を一体に成形すること
が困難となるが、軸方向に2つ以上に分割して成形し、
固定体4を組み込んだ後、結合することによって、成形
及び組立作業の良好性をも実現することができる。勿
論、筒部材3の結合、完成後に固定体4を組み入れるよ
うな構造として実施することもできるが、作業能率の点
において、上記の実施例の構造採ることが有利である。
尚、軸方向に2つ以上に分割する他、図7に示すよう
に、半径方向に2つの部材3c,3dに分割することも
可能である。また、分割の方向にかかわらず、分割の個
数は、3個以上に分割することも可能である。さらに、
分割の位置は、受容部34を含んだ位置として、受容部
34を複数の部材に分割することによって、固定体4を
受容部34へ組み込む作業が容易となるが、受容部34
全体を1つの部材にのみ形成し、他の部材は受容部34
とは無関係に形成することもできる。固定体4の形状
は、基本的に自由であり、長条孔42を設けなくとも単
なる筒状態として実施することが可能である。また、固
定体4の先端から基端にかけて1本のスリットを形成し
た断面C字状にすることにより、支持軸1挿入時に容易
に弾性変形するようにしてもよい。
【0019】図8は、固定体4の他の実施の形態を示す
もので、固定体4の先端から基端にかけて1本のスリッ
ト44を形成した断面C字状としたものであり、さら
に、その外周には、複数のリブ45を形成したものであ
る。この固定体4は、固定孔41内にペイントローラ用
の支持軸1の先端が挿通された際、弾性変形して、両者
4,1を確実に固定する。この挿入に際して、リブ45
を設けていない場合、筒部材3の挿通孔31の中心軸
と、固定孔41の中心軸とが大きくずれてしまい、支持
軸1の挿入が困難になる場合があるが、この例では、リ
ブ45を設けることによって、両者の中心軸が大きくず
れないようにしたものである。また、固定孔41の端
部、特に、基端側においては、その内径が基端側に向か
うに従って徐々に大きくなるテーパ状としているため、
両者の中心軸が若干ずれた場合でも、円滑に支持軸1を
挿入できる。尚、リブ45を設けた場合でも、中心軸1
の挿通後は、リブ45の外周が受容部34の内周壁に接
触しないようにしておくことが、塗装用ロール5の円滑
な回転の実現には最も望ましい。
【0020】さらに、上記の図8に示したように、固定
体4の内周面に凹凸46を形成して、支持軸1との固定
の確実性を増すようにしてもよく、また、場合によって
は、支持軸1側に凹凸を設けてもよく、両者4,1に凹
凸を設けてもよい。またさらに、固定体4は、その直径
より全長の方が長いものを図示したが、全長の方が短い
ものとしてもよく、リング状のものであってもよく、い
ずれにしても、支持軸1の挿入によって、支持軸1と固
定体4とが軸方向に移動不能に固定され、固定体4が受
容部34に受容されて筒部材3に対して軸方向に移動不
能となるものであればよい。また、上記の各実施の形態
にあっては、筒部材3の挿通孔31の一部分に、固定体
4を回動可能に受容する受容部34を設けて、固定体4
を筒部材3に内蔵させるものを示したが、固定体4を筒
部材3に内蔵させるのではなく、例えば、軸方向に第1
の筒部材、固定体、第2の筒部材の順に配列すると言う
ように、複数の筒部材の間に固定体を挟むようにして塗
装用ロール5内に配位するものとし実施することもでき
る。
【0021】
【発明の効果】本願の第1の発明に係るペイントローラ
にあっては、筒部材の挿通孔の内周壁に、支持軸に接触
して軸受けとなる凸部が設けられているため、塗装用ロ
ールの回転のブレが規制され、円滑な回転が実現するも
のである。しかも、この軸受け用の凸部以外の筒部材の
挿通孔の内周壁が、上記の支持軸に接触しないようにし
たものであるため、必要以上に回転抵抗が増加すること
もない。本願の第2の発明に係るペイントローラにあっ
ては、上記の軸受け用の凸部が、筒部材の挿通孔の両端
に1か所ずつ設けられたものであり、この2か所の軸受
け用の凸部の間に、固定体が配位されたものであるた
め、筒部材の回転のブレは両端で正確に規制され、より
円滑な回転が実現する。本願の第3の発明に係るペイン
トローラにあっては、筒部材が複数の部材に分割されて
別々に成形されたものであり、これらの複数の部材が固
定体の受容後に一体に結合されたものであるため、軸受
け用の凸部を設けた場合、特に、2か所以上に設けた場
合にあっても、合成樹脂成形並びに成形後の型抜き作業
を容易に行うことができ、しかも、固定体の組み込み作
業も能率的に行うことができるものである。本願の第4
の発明に係るペイントローラにあっては、塗装用ロール
と筒部材とが熱溶着により固定されたものであるため、
ペイントローラの耐溶剤性を向上させることができたも
のである。本願の第5の発明に係るペイントローラにあ
っては、塗装用ロールの他端が熱溶融性のシートによる
溶着により閉ざされたものであるため、ペイントローラ
の耐溶剤性を向上させることができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一つの実施の形態に係るペイントロ
ーラの分解斜視図である。
【図2】同ペイントローラの軸受け用部材の半断面図で
ある。
【図3】同ペイントローラの軸受け用部材の分解半断面
図である。
【図4】同ペイントローラの塗装用ロール及び軸受け用
部材の断面図である。
【図5】同ペイントローラの要部半断面図である。
【図6】他の実施の形態に係るペイントローラの塗装用
ロールの断面図である。
【図7】他の実施の形態に係るペイントローラの軸受け
用部材の分解断面図である。
【図8】(A)は他の実施の形態に係るペイントローラ
の固定体の斜視図であり、(B)は同固定体を用いたペ
イントローラの軸受け用部材の要部半断面図である。
【図9】従来のペイントローラの一部切欠斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 支持軸 5 塗装用ロール 3 筒部材 4 固定体 31 挿通孔 32 軸受けとなる凸部 33 軸受けとなる凸部 34 受容部 41 固定孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装用ロール(5) と、この塗装用ロール
    (5) を回動可能に支持するためのペイントローラ用の支
    持軸(1) と、軸受け用部材とを備え、 軸受け用部材は、外周に塗装用ロール(5) を取り付ける
    ことができ、且つ、中心部に挿通孔(31)を有する筒部材
    (3) と、支持軸(1) を筒部材(3) に対して軸方向に移動
    不能とするための固定体(4) とを備え、 筒部材(3) の挿通孔(31)と固定体(4) に上記の支持軸
    (1) が挿通され、筒部材(3) は上記の支持軸(1) に回動
    自在とされ、固定体(4) は上記の支持軸(1) に固定され
    たペイントローラにおいて、 筒部材(3) の挿通孔(31)の内周壁に、上記の支持軸(1)
    に接触して軸受けとなる凸部(32,33) が設けられ、 この軸受け用の凸部(32,33) 以外の筒部材(3) の挿通孔
    (31)の内周壁が、上記の支持軸(1) に接触しないように
    したことを特徴とするペイントローラ。
  2. 【請求項2】 上記の軸受け用の凸部(32,33) が、筒部
    材(3) の挿通孔(31)の両端に1か所ずつ設けられたもの
    であり、この2か所の軸受け用の凸部(32,33) の間に、
    固定体(4) が配位されたものであり、この固定体(4) が
    中心部に支持軸(1) を受容して固定する固定孔(41)を有
    する筒状部材から構成されたことを特徴とする請求項1
    記載のペイントローラ。
  3. 【請求項3】 筒部材(3) が複数の部材に分割されて別
    々に成形されたものであり、これらの複数の部材が固定
    体(4) の受容後に一体に結合されたものであることを特
    徴とする請求項1又は2記載のペイントローラ。
  4. 【請求項4】 塗装用ロール(5) の内周面と筒部材(3)
    の外周部との少なくとも何れか一方が熱溶融性の合成樹
    脂により構成され、塗装用ロール(5) と筒部材(3) とが
    熱溶着により固定されたものであることを特徴とする請
    求項1〜3の何れかに記載のペイントローラ。
  5. 【請求項5】 塗装用ロール(5) の一端に上記の軸受け
    用部材が装着され、塗装用ロール(5) の他端が熱溶融性
    のシートによる溶着により閉ざされたものであることを
    特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のペイントロー
    ラ。
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