JP2000023743A - 塗装用ローラ - Google Patents

塗装用ローラ

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JP2000023743A
JP2000023743A JP10214825A JP21482598A JP2000023743A JP 2000023743 A JP2000023743 A JP 2000023743A JP 10214825 A JP10214825 A JP 10214825A JP 21482598 A JP21482598 A JP 21482598A JP 2000023743 A JP2000023743 A JP 2000023743A
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JP
Japan
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core
cover
support cylinder
cylinder
fixed
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JP10214825A
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English (en)
Inventor
Tatsunari Noriki
達成 法木
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OHTSUKA BRUSH MANUFACTURING CO
Ohtsuka Brush Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
OHTSUKA BRUSH MANUFACTURING CO
Ohtsuka Brush Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロッドの直線部にカバーを取り付けるタイプ
のローラ本体に、単なる筒状で、かつ熱可塑性樹脂から
なるコアを備えたカバーを取り付けることができる安価
な塗装用ローラを提供すること。 【解決手段】 筒状のコア14の外周面に刷毛部15を
固定したカバー13と、コア14の内径とほぼ同じ外径
を有する支持筒31と、この支持筒31内に抜き差し自
在で、かつ回転自在に挿入したロッド29とを備え、上
記コア14および支持筒31を熱可塑性樹脂製にすると
ともに、コア14の内周面と支持筒31の外周面とを溶
着させたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カバーに含ませ
た塗料を、壁面などに塗装する塗装用ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示した従来の塗装用ローラは、ロ
ーラ本体aとカバーCとから構成されている。ローラ本
体aは、グリップ1とこのグリップ1に固定した金属製
のロッド2とからなり、ロッド2の先端側を直線部3と
している。また、カバーCは、型成形によって製造した
円筒状のコア4と、このコア4の外周に設けた刷毛部5
とからなり、コア4をプラスチックなどの合成樹脂で構
成し、刷毛部5を、塗料を十分に含むことができる化学
繊維やスポンジなどで構成している。そして、このよう
にコア4と刷毛部5とからなるカバーCを、次のように
してローラ本体aに取り付けている。
【0003】カバーCを構成するコア4は、その内部に
ストッパー6を備えるとともに、このストッパー6に上
記ロッド2の直線部3を回転自在に支持する孔6aを形
成している。このようなコア4内には、一方の開口4a
側から合成樹脂製で、しかも径方向の弾性を有する固定
筒7を挿入している。ただし、この固定筒7の内径は、
上記直線部3の直径よりも少し小さくしている。コア4
に固定筒7を挿入したら、開口4a側から合成樹脂製の
ガイド筒8を圧入する。このガイド筒8にも、上記ロッ
ド2の直線部3を回転自在にする孔8aを形成してい
る。
【0004】このようにコア4に固定筒7とガイド筒8
とを組み付けたら、今度はガイド筒8側からロッド2の
直線部3を挿入する。挿入する直線部3は、固定筒7の
内径よりも大きいため、この固定筒7では、直線部3に
よってその径が押し広げられることとなる。なお、上記
ストッパー6は、このように直線部3を固定筒7に押し
込むときに、固定筒7の軸線方向の移動を防止する。
【0005】直線部3を挿入された固定筒7は、その径
が広げられるため、元の径に戻ろうとする弾性力が生じ
る。そして、この弾性力によって直線部3に固定筒7が
締め付けられることになる。そして、この締め付け力に
よって両者の軸線方向の相対移動が規制される。このよ
うに直線部3を締め付ける固定筒7は、ストッパー6と
ガイド筒8とによってコア4内から抜け出せないように
している。そのため、この固定筒7から直線部3が抜け
ない限り、カバーCもローラ本体aから外れたりしな
い。つまり、この従来の塗装用ローラでは、固定筒7を
介してカバーCをローラ本体aに取り付けている。
【0006】また、このようにしてローラ本体aに取り
付けたカバーCは、ストッパー6とガイド筒8との2カ
所で回転自在に支持されることになる。なお、直線部3
を固定筒7から抜けば、ローラ本体aからカバーCを取
り外すことができる。このようにしたのは、カバーCの
交換を簡単にできるようにするためである。
【0007】上記のようにした塗装用ローラは、カバー
Cを、ロッド2の直線部3に直接取り付ける構造にした
ので、ローラ本体aは、グリップ1と、棒状のロッド2
との簡単な構成になっている。したがって、このローラ
本体aの製造コストは安くできる。一方、カバーCを構
成するコア4は、その内部にストッパー6を形成する必
要があるため、型成形で製造している。そして、このよ
うに型成形で製造したコア4の外周に、刷毛部5を巻き
付けるようにしている。このようにコア4の製造と、刷
毛部5の固定とを別々の作業工程で行わなければならな
いので、カバーCの生産効率が悪い。そのため、カバー
Cの製造コストが高くなるという問題があった。
【0008】これに対して図4に示した別の塗装用ロー
ラは、コア内にストッパーがないタイプのものである。
この図4の塗装用ローラは、上記図3の塗装用ローラと
同様に、ローラ本体bとカバー13とから構成されてい
る。ただし、ローラ本体bのロッド9の先端には、カゴ
部10を回転自在に取り付けている。このカゴ部10
は、一対の取付部材11、11に、複数の金属製ワイヤ
ー12を湾曲させた状態で取り付けている。このように
ワイヤー12を湾曲させたのは、径方向の弾性力を得る
ためである。
【0009】上記のようにしたカゴ部10には、カバー
13を取り付けるが、このカバー13も、上記図3に示
したカバーCと同様に、コア14と刷毛部15とで構成
されている。ただし、コア14は、単なる筒状になって
いて、その内部にストッパーなどを一切形成していな
い。そして、このコア14に上記カゴ部10を挿入する
が、このカゴ部10の最大径は、コア14の内径よりも
大きくしている。したがって、コア14にカゴ部10を
挿入すると、ワイヤー12がたわむとともにその弾性力
によってカゴ部10にコア14がしっかりと取り付けら
れる。
【0010】このようにカゴ部10にカバー13を取り
付けるタイプの塗装用ローラは、コア14内にストッパ
ーなどがいらない。したがって、コア14は、単なる筒
状のもので足りる。そして、このようなコア14を用い
るカバー13を製造する装置を図5に示す。ただし、上
記コア14には、紙製のものと熱可塑性樹脂からなるも
のとがあるので、まず最初に、紙製のコア14を用いた
カバー13を製造する装置について説明する。
【0011】図5に示すカバー製造装置は、紙製のコア
14を用いたカバー13を製造する装置で、本体16に
心棒17を設けるとともに、この心棒17の周囲にフェ
ノール樹脂を含ませた紙製のストリップ18〜20を螺
旋状に巻き付けている。このように巻き付けたストリッ
プ18〜20は、その巻き付け位置よりも図中右側に設
けた回転駆動機構21の作動によって、回転しながら図
中右方向に前進するようにしている。
【0012】また、これらストリップ18〜20には、
螺旋状に巻き付けられる前に、接着剤を塗り付けるよう
にしているが、この接着剤は、固着剤供給機構24のパ
イプ25、26の先端に取り付けたブラシ25a、26
aで塗り付けている。このように接着剤を塗り付けられ
たストリップ18〜20は、螺旋状に巻き付けられた状
態で互いに固着されて、3層のストリップ18〜20か
らなるコア14が構成される。このようにストリップ1
8〜20で構成されたコア14の表面には、パイプ27
の先端に設けたブラシ27aで接着剤を塗り付ける。そ
して、この接着剤を塗り付けた表面には、刷毛部を構成
するストリップ22を螺旋状に巻き付けて固着する。
【0013】このようにコア14にストリップ22を巻
き付けて固着すると、連続筒状のカバー13が構成され
ることになるが、このままではコア14の強度が足りな
い。そこで、この連続筒状のカバー13を図示していな
いヒータで加熱する。このように加熱すると、ストリッ
プ18〜20に含まれているフェノール樹脂が硬化し
て、コア14の強度が高まる。このようにコア14の強
度が高められた連続筒状のカバー13は、カッター23
によって一定の長さに切り揃えられた後、図示していな
い乾燥室に入れられる。そして、この乾燥室で十分に乾
燥させたら、さらに製品の長さに切断してカバー13が
完成する。なお、接着剤は、ブラシ25a、26a、2
7aに限らずノズルで吹き付けるようにしてもよい。
【0014】一方、熱可塑性樹脂からなるコア14を用
いたカバー13を製造する装置としては、米国特許第5
195242号が知られている。この装置は、上記図5
の装置のストリップ18〜20を熱可塑性樹脂にする点
と、接着剤の代わりに加熱して溶かした液状の熱可塑性
樹脂を用いた点とが異なるが、その他の構成はほとんど
同じなので、ここでは上記図5を用いて説明する。
【0015】この装置では、熱可塑性樹脂のストリップ
18〜20を螺旋状に巻き付ける際に、液状の熱可塑性
樹脂をこれらストリップ18〜20に塗り付ける。液状
の熱可塑性樹脂は、塗り付けられると急速に固まり、そ
れによってストリップ18〜20が互いに固着してコア
14となる。そして、このコア14の表面に液状の熱可
塑性樹脂を塗り付けてから刷毛部を構成するストリップ
22を螺旋状に巻き付ける。このようにコア14の外周
面に刷毛部を固着することによって連続筒状のカバー1
3が構成される。
【0016】なお、熱可塑性樹脂からなるコア14を用
いたカバー13を製造する別の装置として、特開昭61
−199928号公報に記載されたものが知られてい
る。この装置は、コア14の表面をバーナで溶かし、こ
の溶けた表面に刷毛部を構成するストリップを螺旋状に
巻き付けて溶着する。このようにして連続筒状のカバー
を製造し、これをさらに製品の長さに切断する。上記の
ように熱可塑性樹脂からなるコア14を用いたカバー1
3は、紙製のコア14を用いたカバー13と異なり、加
熱したり乾燥させたりしないので、コア14に刷毛部を
巻き付けた後、すぐに製品の長さに切断することができ
る。
【0017】これに対して紙製のコア14を用いたカバ
ー13は、加熱して乾燥させた後でなければ製品の長さ
に切断することができない。このようなことから、紙よ
りも熱可塑性樹脂のコア14を用いたカバー13の方
が、その生産効率が高い。したがって、熱可塑性樹脂か
らなるコア14を用いたカバー13の方が、紙製のコア
14を用いたカバー13よりもコストを安くできる。
【0018】また、紙製コア14を用いたカバー13で
は、接着剤を使用しているため、塗料によっては接着剤
が溶け出してしまうという問題が生じるが、熱可塑性樹
脂のコア14を用いたカバー13は、接着剤を使用して
いないのでそのような問題が生じない。さらに、紙製の
コア14を用いたカバー13では、フェノール樹脂を加
熱する際、このフェノール樹脂特有の臭気が発生するた
め、特別に脱臭設備を設けなければならないが、その分
設備費が高くなるという問題がある。これに対して熱可
塑性樹脂のコア14を用いるカバー13は、フェノール
樹脂を使用していないので、脱臭設備などいらない。
【0019】なお、熱可塑性樹脂のコア14は、フェノ
ール樹脂で強度を高めるようにしていないので、紙製の
コア14よりも強度が若干劣るという問題がある。しか
し、カバー13の製造コストや、それを製造する設備コ
ストなどを総合して比較すると、熱可塑性樹脂の方が紙
製のコア14を用いるよりもメリットが高い。このよう
なことから、近年、熱可塑性樹脂のコア14を用いたカ
バー13が増えている。
【0020】以上のように、単なる筒状であって、しか
も、それが熱可塑性樹脂からなるコア14を用いたカバ
ー13であれば、図3に示したカバーC、すなわち型成
形によって製造したコア4の表面に、別工程で刷毛部5
を固定しなければならないカバーCよりもはるかに製造
コストを安くできる。そして、このように製造コストの
安いカバー13は、図4に示すように、カゴ部10に取
り付けて使用する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記カゴ部
10は、一対の取付部材11、11間に複数のワイヤー
12を固定するとともに、これらワイヤー12を湾曲さ
せた状態にしなければならないので、非常に組み付けに
くい。そして、組み付けにくい分、カゴ部10の製造コ
ストが高くなり、このカゴ部10を備えたローラ本体b
のコストが高くなるという問題がある。一方、上記図3
に示す塗装用ローラは、ローラ本体aのコストを安くで
きるが、カバーCのコストが高くなるという問題があ
る。
【0022】つまり、図4に示すカゴ部10にカバー1
3を取り付けるタイプの塗装用ローラと、図3に示す直
線部3にカバーCを取り付けるタイプの塗装用ローラと
では、それぞれ相反する長所と短所がある。ただし、ト
ータルで比べると、ローラ本体aの製造コストを安くし
た図3に示す塗装用ローラの方が、図4の塗装用ローラ
よりも安くできる。この発明の目的は、ロッドの直線部
にカバーを取り付けるタイプのローラ本体に、単なる筒
状で、かつ熱可塑性樹脂からなるコアを備えたカバーを
取り付けることができる安価な塗装用ローラを提供する
ことである。
【0023】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、筒状のコ
アの外周面に刷毛部を固定したカバーと、コアの内径と
ほぼ同じ外径を有する支持筒と、この支持筒内に抜き差
し自在で、かつ回転自在に挿入したロッドとを備え、上
記コアおよび支持筒を、熱可塑性樹脂製にするととも
に、コアの内周面と支持筒の外周面とを溶着させたこと
を特徴とする。第2の発明は、径方向の弾性を有すると
ともにロッドを抜き差し自在に支持する固定筒と、径方
向に2分割した支持筒とを備え、固定筒を支持筒で挟み
込んでこの固定筒の軸線方向の移動を規制するととも
に、固定筒を挟み込んだ状態の支持筒をコアに溶着する
構成にしたことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】図1に示した第1実施例の塗装用
ローラは、グリップ28にロッド29を固定し、このロ
ッド29の直線部30に支持筒31を回転自在に取り付
けるようにしている。この支持筒31は、熱可塑性樹脂
からなり、その内部にはストッパー32を形成してい
る。そして、このストッパー32には上記ロッド29の
直線部30を回転自在に支持する孔32aを形成してい
る。また、支持筒31には、一方の開口31a側から、
径方向の弾性を有する合成樹脂製の固定筒33を挿入す
るようにしている。この固定筒33は、上記直線部30
に取り付けるためのもので、その外周にスリット33a
を形成するとともに、その内径を、上記直線部30の外
径よりも少し小さくしている。
【0025】支持筒31には、上記のように固定筒33
を挿入した後、一方の開口31a側から熱可塑性樹脂か
らなるガイド筒34を挿入する。このガイド筒34は、
その外径を上記支持筒31の内径とほぼ同じにするとと
もに、上記ロッド29の直線部30を回転自在に支持す
る孔34aを形成している。このようにしたガイド筒3
4を支持筒31に挿入する場合、その表面を加熱して溶
かし、支持筒31に溶着して固定する。このようにガイ
ド筒34を支持筒31に固定することによって、固定筒
33が支持筒31から抜け出せないようにしている。
【0026】また、ガイド筒34の一端にはフランジ部
34bを備えていて、このフランジ部34bが支持筒3
1の端面に当接するまで挿入するようにしている。この
ようにガイド筒34を挿入すると、このガイド筒34の
端面34cと支持筒31に形成したストッパー32とに
よって固定筒33の軸線方向の移動が規制される。ただ
し、固定筒33の両側には、隙間を設けていて、支持筒
31内で固定筒33が滑らかに回転できるようにしてい
る。
【0027】このように固定筒33やガイド筒34を組
み付けた支持筒31の外周面には、上記図5に示すカバ
ー製造装置で製造した熱可塑性樹脂からなるコア14を
用いたカバー13を取り付けるようにしている。すなわ
ち、このカバー13を構成するコア14の内径を、支持
筒31の外径とほぼ同じにするとともに、支持筒31の
外周面をコテなどによって加熱し、外周面が溶けた状態
の支持筒31をコア14内に挿入する。このように外周
面を溶かした支持筒31をコア14内に挿入すると、支
持筒31とコア14とが同じ熱可塑性樹脂でできている
ので、コア14に支持筒31が溶着する。
【0028】このようにコア14に支持筒31を溶着す
れば、高い結合力でコア14に支持筒31を固定するこ
とができる。そして、この溶着部分は、接着剤で結合し
た場合と異なり、塗料の種類によって溶け出したりしな
い。したがって、コア14と支持筒31との結合力を維
持することができる。なお、この実施例では、支持筒3
1の外周面を溶かしているが、コア14の内周面を溶か
して溶着してもいいし、これら両方を溶かして溶着して
もいい。また、この実施例では、コア14と支持筒31
とを同じ熱可塑性樹脂で構成しているが、同じ系統の熱
可塑性樹脂であれば、これら両者は必ずしも同じ熱可塑
性樹脂でなくても良い。ただし、この実施例のように、
同じ熱可塑性樹脂にすれば、より高い結合力を得ること
ができる。
【0029】上記のように溶着によってカバー13を固
定した支持筒31には、ガイド筒34側からロッド29
の直線部30を挿入する。そして、この直線部30をガ
イド筒34、固定筒33およびストッパー32に貫通さ
せる。このように直線部30をストッパー32まで貫通
させると、支持筒31が、ストッパー32とガイド筒3
4との2カ所でこの直線部30に回転自在に支持される
ことになる。また、固定筒33は、その内径が直線部3
0の直径よりも小さいので、その径が押し広げられた状
態で直線部30が貫通する。
【0030】このように径が広げられた固定筒33は、
元の径に戻ろうとする弾性力によって直線部30を締め
付ける。この締め付け力によってこれら両者の軸線方向
の相対移動が規制される。そして、この固定筒33は、
ストッパー32およびガイド筒34によって支持筒31
からの抜けを防止されているので、直線部30がこの固
定筒33から抜けない限り、直線部30が支持筒31か
ら抜けたりしない。ただし、強く引っ張っることによっ
て固定筒33から直線部30を抜けば、支持筒31から
直線部30を抜くことができる。したがって、カバー1
3を交換する場合には、支持筒31ごと簡単に交換する
ことができる。
【0031】この第1実施例において、支持筒31に固
定筒33とガイド筒34とを組み合わせた構成は、図3
に示した従来のコア4の内部構造と実質的に同じであ
る。しかも、この実施例では、支持筒31の分、部品点
数が従来の塗装用ローラよりも多くなってる。しかし、
このように部品点数が増えたにもかかわらず、この第1
実施例の方が総合的なコストを従来のローラよりも安く
できる。その理由は以下の通りである。
【0032】すなわち、この第1実施例では、ロッド2
9の直線部30に支持筒31を介してコア14を取り付
ける構成にしたため、コア14内にガイド部がいらな
い。このようにガイド部がいらなければ、コア14を連
続的に製造することができる。しかも、このコア14の
外周面には、その連続的な製造過程で刷毛部15も連続
的に巻き付けることができる。このようにして連続生産
されたカバー13は、必要な長さにカットすれば、その
長さも自由にできる。したがって、カバー13を効率よ
く生産することができ、その分、カバー13のコストを
安くできる。
【0033】これに対して従来のローラは、型成形で1
つ1つ作ったコアに、後から刷毛部を巻き付けなければ
ならないので、連続的な生産ができない。このように連
続的な生産ができない分、第1実施例のカバー13より
もコストが高くなる。このように第1実施例では、製造
コストの安いカバー13を用いることができるので、た
とえ従来のローラよりも部品点数が多くなったとして
も、総合的なコストを十分安くできる。
【0034】また、コア14と支持筒31とを溶着によ
って固定したので、高い結合力を得ることができ、しか
も、溶着部分は、塗料によって溶けたりしないので、安
定した結合力を維持することができる。さらに、コア1
4内に支持筒31を挿入する構成にしたので、この支持
筒31が補強材としての機能も発揮する。したがって、
熱可塑性樹脂のコアの欠点、すなわち紙製のコアに比べ
て強度が弱いという唯一の欠点も解消できる。
【0035】図2に示した第2実施例は、熱可塑性樹脂
からなる支持筒35を、径方向に2分割するとともに、
このように2分割された支持筒35によって、固定筒3
6を挟み込む構造にしたものである。その他の構成は上
記第1実施例と同じである。図2に示すように、支持筒
35は、径方向に2分割された第1筒部35aと第2筒
部35bとからなり、これら両筒部35a、35bを組
み合わせると、その直径がコア14の内径とほぼ等しい
筒状になる。また、この支持筒35を構成する両筒部3
5a、35bには、それぞれ一対のストッパー部37、
38を形成している。そして、これらストッパー部3
7、38間に固定筒36を組み込むようにしている。
【0036】支持筒35に組み込まれた固定筒36は、
両ストッパー部37、38によって軸線方向の移動を規
制されるが、両ストッパー部37、38で完全に挟みつ
けられてしまうと回転しにくくなるので、固定筒36の
両側にはわずかに隙間ができるようにしている。また、
固定筒36には、スリット36aを形成して径方向の弾
性力を得るようにしているが、このスリット36aの幅
や数は、必要とする弾性力に応じて適宜決めればいい。
なお、この固定筒36の孔36bも、上記ロッド29の
直線部30の直径より少し小さくしている。
【0037】このような固定筒36を組み込んだ支持筒
35は、上記第1実施例と同様にコア14内に溶着する
が、その外周面を加熱して溶かすと、この支持筒35を
構成する第1筒部35aと第2筒部35bとが溶着され
る。つまり、この第2実施例では、支持筒35をコア1
4に溶着するときに、分割された第1、2筒部35a、
35bも一体化することができる。したがって、第1筒
部35aと第2筒部35bとを一体化する作業を省くこ
とができる。
【0038】
【発明の効果】第1の発明によれば、支持筒をコアに溶
着するとともに、この支持筒にロッドを抜き差し自在
で、かつ回転自在に取り付けることができるので、コア
内にガイド部がなくてもロッドにカバーを取り付けるこ
とができる。そして、このようにコア内にガイド部がい
らないので、このコアを連続生産することができる。し
かも、このコアの製造過程で刷毛部も連続的に取り付け
ることができるので、カバーの生産効率が高くなり、そ
の分、カバーの製造コストを安くできる。このように製
造コストの安いカバーを用いることができるので、支持
筒の分だけ部品点数が増えたとしても、従来のローラよ
りもローラ全体のコストを安くできる。
【0039】また、支持筒とコアとを溶着したので、こ
れら両者を高い結合力で固定することができる。したが
って、コアから支持筒が抜けたりしない。さらに、コア
と支持筒との溶着部分は、塗料によって溶けたりしない
ので、これら両者を接着剤で結合した場合に比べて、安
定した結合力を維持することができる。
【0040】第2の発明によれば、コアと支持筒とを溶
着するときに、2つに分割した支持筒も同時に溶着する
ことができる。したがって、分割した支持筒を組み合わ
せて一体化する作業を省略できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の塗装用ローラの組み付け図であ
る。
【図2】第2実施例の塗装用ローラにおけるカバー13
と支持筒35との組み付け図である。
【図3】従来例の塗装用ローラを示す正面図であり、カ
バーCをロッド2の直線部3に取り付けるタイプの塗装
用ローラを示す図である。
【図4】従来例の別の塗装用ローラを示す正面図であ
り、カバー13をカゴ部10に取り付けるタイプの塗装
用ローラを示す図である。
【図5】カバー13の製造装置を示す全体図である。
【符号の説明】
13 カバー 14 コア 15 刷毛部 29 ロッド 31、35 支持筒 36 固定筒
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月7日(1999.10.
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、筒状のコ
アの外周面に刷毛部を固定したカバーと、コアの内径と
ほぼ同じ外径を有する支持筒と、この支持筒内に抜き差
し自在で、かつ回転自在に挿入したロッドとを備え、上
記コアおよび支持筒を、同じ熱可塑性樹脂製にするとと
もに、コアの内周面と支持筒の外周面とを溶着させたこ
とを特徴とする。第2の発明は、径方向の弾性を有する
とともにロッドを抜き差し自在に支持する固定筒と、径
方向に2分割した支持筒とを備え、固定筒を支持筒で挟
み込んでこの固定筒の軸線方向の移動を規制するととも
に、固定筒を挟み込んだ状態の支持筒をコアに溶着する
構成にしたことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】このようにコア14に支持筒31を溶着す
れば、高い結合力でコア14に支持筒31を固定するこ
とができる。そして、この溶着部分は、接着剤で結合し
た場合と異なり、塗料の種類によって溶け出したりしな
い。したがって、コア14と支持筒31との結合力を維
持することができる。なお、この実施例では、支持筒3
1の外周面を溶かしているが、コア14の内周面を溶か
して溶着してもいいし、これら両方を溶かして溶着して
もいい。また、この実施例では、コア14と支持筒31
とを同じ熱可塑性樹脂で構成しているので、高い結合力
を得ることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】また、同じ熱可塑性樹脂からなる支持筒と
コアとを溶着したので、これら両者を高い結合力で固定
することができる。したがって、コアから支持筒が抜け
たりしない。さらに、コアと支持筒との溶着部分は、塗
料によって溶けたりしないので、これら両者を接着剤で
結合した場合に比べて、安定した結合力を維持すること
ができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のコアの外周面に刷毛部を固定した
    カバーと、コアの内径とほぼ同じ外径を有する支持筒
    と、この支持筒内に抜き差し自在で、かつ回転自在に挿
    入したロッドとを備え、上記コアおよび支持筒を熱可塑
    性樹脂製にするとともに、コアの内周面と支持筒の外周
    面とを溶着させたことを特徴とする塗装用ローラ。
  2. 【請求項2】 径方向の弾性を有するとともにロッドを
    抜き差し自在に支持する固定筒と、径方向に2分割した
    支持筒とを備え、固定筒を支持筒で挟み込んでこの固定
    筒の軸線方向の移動を規制するとともに、固定筒を挟み
    込んだ状態の支持筒をコアに溶着する構成にしたことを
    特徴とする請求項1記載の塗装用ローラ。
JP10214825A 1998-07-14 1998-07-14 塗装用ローラ Pending JP2000023743A (ja)

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