JP5228913B2 - 含フッ素エラストマー組成物 - Google Patents

含フッ素エラストマー組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5228913B2
JP5228913B2 JP2008537477A JP2008537477A JP5228913B2 JP 5228913 B2 JP5228913 B2 JP 5228913B2 JP 2008537477 A JP2008537477 A JP 2008537477A JP 2008537477 A JP2008537477 A JP 2008537477A JP 5228913 B2 JP5228913 B2 JP 5228913B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
fluorine
containing elastomer
weight
elastomer composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008537477A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008041557A1 (ja
Inventor
満 前田
康徳 谷内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unimatec Co Ltd
Original Assignee
Unimatec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unimatec Co Ltd filed Critical Unimatec Co Ltd
Priority to JP2008537477A priority Critical patent/JP5228913B2/ja
Publication of JPWO2008041557A1 publication Critical patent/JPWO2008041557A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5228913B2 publication Critical patent/JP5228913B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/34Silicon-containing compounds
    • C08K3/36Silica
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/0025Crosslinking or vulcanising agents; including accelerators
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/315Compounds containing carbon-to-nitrogen triple bonds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

本発明は、含フッ素エラストマー組成物に関する。さらに詳しくは加工性、製品外観性、耐プラズマ性などに優れたシール材を与え得る含フッ素エラストマー組成物に関する。
半導体製造装置用シールは、半導体の基板であるシリコンウェハー等の表面にエッチングあるいは薄膜を形成させるなどの処理をするための加工室等に用いられるシールとして適用されるものであり、耐熱性、低ガス透過性、低発塵性(シールからの塵の発生が少ないこと)などが要求される。
シリコンウェハーエッチング処理時などには、酸素あるいはCF4雰囲気下などでプラズマ照射されるため、酸素あるいはハロゲン等のガスが励起された状態となり、その結果、半導体製造装置用シールは劣化しやすく、またその表面が脆くなり、劣化物あるいは脆化物が飛散してシリコンウェハー上に付着するなどの不具合がある。したがって、半導体製造装置用シール材料としては、耐熱性などの上記特性に加えて耐プラズマ性も要求される。
ここで半導体装置において、300℃といった高温での使用要求に対しては、高耐熱性に優れるシアノ基含有パーフルオロエラストマーなどが使用されている。一方、耐プラズマ性の要望に対しては、架橋性フッ素系エラストマー成分と平均粒子径0.5μm以下の酸化アルミニウム微粒子を含む架橋性フッ素系エラストマー組成物、あるいは補強用金属含有充填材および二酸化チタンを含んでいて実質的に元素状炭素を含まないパーフルオロエラストマー組成物など種々の提案がなされている。
WO 01/32782号公報 特表2000−502122号公報 USP5,696,189
このように、シリカ、硫酸バリウム、アルミナ、ケイ酸アルミニウムなどの充填材の添加は、プラズマ照射環境下での重量減少防止に効果があり、かつ超微粒化することで半導体に形成される微細パターンの線間距離よりも小さく、超微粒子化された状態で線間を埋めるため結線をおこさせないといった効果を奏する。
しかるに、チタン、バリウム、アルミニウムといった元素自身が半導体業界で嫌われるケースがあり、シリカのみでの材料要求があるのが現状である。これに対して、フッ素系エラストマー100重量部に対して、シリカ1〜50重量部、金属元素1重量部以下、カーボンブラック1重量部以下および有機過酸化物1〜10重量部からなる組成物が提案されている。
特許第2,858,198号公報
ここでシリカの粒径とプラズマ重量減少においても相関がみられ、粒径が細かいほうが優位であるものの、上記した耐熱性にすぐれるシアノ基含有パーフルオロエラストマーへの使用にあっては、使用される加硫剤との相溶性が悪いため、加硫後製品表面に析出物がでるといった不具合を生ずる。従って、上記特許文献4記載の発明において、フッ素系エラストマーとしてシアノ基含有パーフルオロエラストマーを用いた場合には、プラズマ重量減少と加硫剤の相溶性とのバランスを満足させるといったことが困難であった。
シリカには、湿式シリカおよび乾式シリカがあり、湿式シリカは水分を含んでいて、この水分が加硫速度や製品発泡に影響を及ぼし、またNa2O等の不純物が乾式シリカよりも多いので、加硫に際しては湿式シリカよりは乾式シリカの使用が好ましい。しかるに、乾式シリカを使用すると増粘効果が大きく、押出し後の生地肌にメルトフラクチャーの発生がみられる。また、硬度の上昇も大きいため、シリカの添加量には限定がみられ、シリカ添加量を少なくすると耐プラズマ性に劣るようになる。さらに、乾式シリカのみを使用した製品は、半透明性を示すので、製品に斑模様(生地流れ模様であるフローマーク)が見え、製品外観の均一性が保たれないという問題がみられる。
本発明の目的は、含フッ素エラストマーとして耐熱性にすぐれるシアノ基含有パーフルオロエラストマーを用い、シリカのみを添加することによって、加工性、製品外観性、耐プラズマ性などにすぐれたシール材を提供し得る含フッ素エラストマー組成物を提供することにある。
かかる本発明の目的は、(A)(a)テトラフルオロエチレン、(b)パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)またはパーフルオロ(アルコキシアルキルビニルエーテル)および(c)シアノ基含有パーフルオロビニルエーテルを含有する共重合体からなる含フッ素エラストマー100重量部に対して、(B)架橋剤0.1〜10重量部および(C)金属けい素粉末を焼成させることによって生成する蒸気状のけい素酸化物を冷却して得られた、レーザ回折式粒度分布計で測定した粒径が0.3〜2μmの高純度アモルファスシリカ粒子である球状シリカ25〜50重量部を含有してなる含フッ素エラストマー組成物によって達成される。
耐熱性にすぐれるシアノ基含有パーフルオロエラストマーに、球状シリカを添加して用いることにより、押出し後の表面肌状態ではメルトフラクチャーを発生させず、すなわち加工性にすぐれ、また製品外観や耐プラズマ性にすぐれたシール材が得られるといった優れた効果を奏する。
本発明で用いられる含フッ素エラストマー(A)は、(a)テトラフルオロエチレン、(b)パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)またはパーフルオロ(アルコキシアルキルビニルエーテル)および(c)シアノ基含有パーフルオロビニルエーテルの三元共重合体であり、テトラフルオロエチレンが50〜74.8モル%、好ましくは60〜74.5モル%、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)またはパーフルオロ(アルコキシアルキルビニルエーテル)が49.8〜25モル%、好ましくは39.5〜25モル%、シアノ基含有パーフルオロビニルエーテルが0.2〜5モル%、好ましくは0.5〜2モル%の割合で共重合させたものが用いられる。なお、本発明の目的が阻害されない範囲内において、他の共単量体、特に含フッ素共単量体を共重合させた含フッ素エラストマーを用いることもできる。含フッ素エラストマー(A)としては、一般にはポリマームーニー粘度ML1+10(121℃)が20〜150pts、好ましくは60〜100ptsのものが用いられる。
パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)としては、アルキル基として炭素数1〜5のものが用いられ、具体的にはパーフルオロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)などが、好ましくはパーフルオロ(メチルビニルエーテル)が用いられる。
パーフルオロ(アルコキシアルキルビニルエーテル)としては、ビニルエーテル基CF2=CFO-に結合する基の炭素数が3〜11のものが用いられ、具体的には
CF2=CFOCF2CF(CF3)OCnF2n+1(n:1〜5)
CF2=CFO(CF2)3OCnF2n+1(n:1〜5)
CF2=CFOCF2CF(CF3)O(CF2O)mCnF2n+1(n:1〜5、m:1〜3)
CF2=CFO(CF2)2OCnF2n+1(n:1〜5)
などが用いられる。
シアノ基含有パーフルオロビニルエーテルは、架橋部位単位を提供するものであって、例えば以下の如き化合物が用いられる。
CF2=CFO(CF2)nOCF(CF3)CN(n:2〜4)
また、下記の各特許文献に記載された各化合物を用いることもできる。
CF2=CFO(CF2)nCN(n:2〜12)
CF2=CFO[CF2CF(CF3)O]m(CF2)nCN(n:2、m:1〜5)
CF2=CFO[CF2CF(CF3)O]m(CF2)nCN(n:1〜4、m:1〜2)
CF2=CFO[CF2CF(CF3)O]nCF2CF(CF3)CN (n:0〜4)
USP3,546,186 USP4,138,426 USP4,281,092 USP3,852,326 USP3,933,767
架橋剤(B)としては、下記一般式[I]〜[IV]で表わされる化合物のいずれかが含フッ素エラストマー100重量部当り0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部の割合で用いられる。なお、化合物〔II〕はビスアミドキシム化合物であり、また化合物〔III〕はビスアミドラゾン化合物である。

Figure 0005228913
R1:炭素数1〜6のアルキリデン基、炭素数1〜10のパーフルオロアルキリデン基
、-SO2-基、-O-基、-C(=O)-基または2つのベンゼン環を直接結合させる炭
素−炭素結合
X:水酸基またはアミノ基

Figure 0005228913
n:1〜10の整数

Figure 0005228913
R2:H、NH2
n:1〜10の整数
好ましくは、
Figure 0005228913
n:1〜10の整数

Figure 0005228913
n:1〜10の整数

Figure 0005228913
R3:H、OH
R4:H、NH2
好ましくは、
Figure 0005228913
Figure 0005228913
Figure 0005228913
特開平9−31284号公報 特開平9−31283号公報
球状シリカ(C)は、金属けい素粉末を空気中で焼成させることによって生成する蒸気状のけい素酸化物を冷却して得られた高純度アモルファスシリカ粒子であり、本発明においては粒径(レーザ回折式粒度分布計で測定)約0.3〜2μm、好ましくは約0.4〜0.6μmの球状粒子が用いられる。これ以下の粒径の球状シリカは、その製法上黒色粒子が発生し、それが製品の外観不良につながることがあり、一方これ以上の粒径の球状シリカは、プラズマ照射後に発生するパーティクルが大きすぎて、半導体用途にとって好ましくない。実際には、このような粒径範囲を有する市販品、例えばアドマテックス社製品SO-E2、SO-E5等をそのまま用いることができる。
特公平7−61855号公報 特公平7−102188号公報
球状シリカは、上記含フッ素エラストマー100重量部当り25〜50重量部、好ましくは25〜40重量部の割合で用いられる。シリカがこれより多い割合で用いられると、加硫後の製品が弾性を失い、許容されない硬度上昇および伸びの低下を生じるようになり、一方これより少ない割合で用いられると、耐プラズマ性が低下するようになる。
以上の各成分よりなる組成物の調製は、2本ロールミルなどを用いて、例えば20〜100℃、好ましくは30〜80℃で各配合剤を混合することにより行われる。組成物は、押出機を用いて約60〜120℃、好ましくは約80〜100℃の押出温度で一旦紐状に押出された後、圧縮成形機等によりOリング等の所望する形状に成形することができる。成形は、成形温度150〜250℃、好ましくは170〜220℃、成形時間5〜60分間、好ましくは5〜30分間程度で行われる。
さらに成形品の特性を向上させるために、当該組成物からの成形物を不活性雰囲気下で150〜320℃、好ましくは200〜300℃で10〜50時間程度オーブン加硫するのがよい。オーブン加硫は、下記実施例に示されるように、その温度を段階的に上げて行うことが好ましい。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1
下記共重合組成を有する含フッ素エラストマーA
Figure 0005228913
100重量部に、
Figure 0005228913
を加え、2本ロールミルを用いて40〜60℃で混練し、組成物を調製した。
このようにして得られた含フッ素エラストマー組成物を、押出機(押出温度80℃、回転速度5rpm、ダイ直径4.5mm)を通して紐状とし、その際の紐表面の肌状態を目視で観察し、メルトフラクチャーの発生がなく、表面肌がスムースなものをメルトフラクチャーなし、またメルトフラクチャーの発生がみられたものをメルトフラクチャーありと評価した。
また、このようにして得られた紐状組成物を、200℃で15分間圧縮成形して所望の成形物を得、さらに窒素雰囲気下に、(1)90℃で4時間保持、(2)90℃から204℃まで6時間かけて昇温、(3)204℃で18時間保持、(4)204℃から288℃まで6時間かけて昇温、(5)288℃で18時間保持といった条件下でオーブン加硫した。
得られたポリマー加硫物について、常態値、圧縮永久歪、製品表面状態およびテトラフルオロメタン雰囲気下におけるプラズマ重量減少量の測定が行われた。
常態値:DIN53505(硬度)、DIN53503(引張試験)準拠
圧縮永久歪:ASTM D 395 Method B(214 Oリング)準拠;300℃、70時間
製品表面状態:斑模様(生地流れ模様であるフローマーク)が確認されるか否かを目
視で判断
プラズマ試験:ULVAC RBH3030(reactive ion etching)により、CF4雰囲気中、RF出
力1500W、照射時間6時間、真空0.1Paの条件下での重量減少率(重
量%)を測定
実施例2
実施例1において、含フッ素エラストマーAの代わりに、下記共重合組成を有する含フッ素エラストマーB
Figure 0005228913
が同量用いられ、また前記架橋剤〔II〕としての2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロヘキサンジアミドキシム1重量部がさらに用いられた。
比較例1
実施例1において、球状シリカ量が20重量部に変更されて用いられた。
実施例3
実施例1において、含フッ素エラストマーAの代わりに、下記共重合組成を有する含フッ素エラストマーC
Figure 0005228913
が同量用いられた。
実施例4
実施例1において、含フッ素エラストマーAの代わりに同量の含フッ素エラストマーB(実施例2記載)が、また2,2-ビス(3-アミノ-4-ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンの代わりに、前記架橋剤〔III〕としてのパーフルオロアジピン酸ビスアミドラゾン1重量部がそれぞれ用いられた。
実施例5
実施例1において、2,2-ビス(3-アミノ-4-ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンの代わりに、前記架橋剤〔IV〕としての2,2-ビス(4-カルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンビスアミドラゾンが同量用いられた。
比較例2
実施例1において、球状シリカの代りに乾式シリカ(デグザ製品AEROSIL R972;粒径16nm)が20重量部用いられた。
比較例3
実施例1において、球状シリカの代りに乾式シリカ(デグザ製品AEROSIL 200V;粒径12nm)が20重量部用いられた。
比較例4
実施例1において、球状シリカの代りに乾式シリカ(AEROSIL 200V)が同量用いられた。
以上の各実施例および比較例で得られた測定・評価結果は、次の表に示される。

測定・評価項目 実-1 実-2 比-1 実-3 実-4 実-5 比-2 比-3 比-4
押出後の表面肌の状態
(メルトフラクチャーの有無) なし なし なし なし なし なし あり あり あり
常態値
硬度 (ショア-A) 81 80 75 70 80 80 81 80 91
破断強度 (MPa) 18.4 17.9 18.2 15.4 18.1 18.6 19.7 18.2 20.3
破断時伸び (%) 250 260 260 200 250 240 140 130 90
圧縮永久歪
300℃、70時間 (%) 29 30 30 36 30 30 30 32 34
製品表面状態
斑模様の有無 なし なし なし なし なし なし あり あり あり
プラズマ試験
重量減少率 (%) 9 9 19 10 9 9 21 20 9
本発明にかかる含フッ素エラストマー組成物から得られるシール材は、耐熱性および耐プラズマ性にすぐれているため、半導体製造装置用シールとして有効に用いられる。

Claims (5)

  1. (A)(a)テトラフルオロエチレン、(b)パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)またはパーフルオロ(アルコキシアルキルビニルエーテル)および(c)シアノ基含有パーフルオロビニルエーテルを含有する共重合体からなる含フッ素エラストマー100重量部に対して、(B)架橋剤0.1〜10重量部および(C)金属けい素粉末を焼成させることによって生成する蒸気状のけい素酸化物を冷却して得られた、レーザ回折式粒度分布計で測定した粒径が0.3〜2μmの高純度アモルファスシリカ粒子である球状シリカ25〜50重量部を含有してなる含フッ素エラストマー組成物。
  2. 架橋剤が、下記一般式[I]〜[IV]
    Figure 0005228913
    (ここで、R 1 は炭素数1〜6のアルキリデン基、炭素数1〜10のパーフルオロアルキリデン基、-SO 2 -基、-O-基、-C(=O)-基または2つのベンゼン環を直接結合させる炭素−炭素結合であり、Xは水酸基またはアミノ基である)
    Figure 0005228913
    (ここで、nは1〜10の整数である)
    Figure 0005228913
    (ここで、R 2 は水素原子またはアミノ基であり、nは1〜10の整数である)
    Figure 0005228913
    (ここで、R 3 は水素原子または水酸基であり、R 4 は水素原子またはアミノ基である)
    で表わされるいずれかの化合物である請求項1記載の含フッ素エラストマー組成物。
  3. シール材の成形材料として用いられる請求項1記載の含フッ素エラストマー組成物。
  4. 請求項3記載の含フッ素エラストマー組成物を加硫成形して得られたシール材。
  5. 半導体製造装置用シールとして用いられる請求項4記載のシール材。
JP2008537477A 2006-10-03 2007-09-25 含フッ素エラストマー組成物 Active JP5228913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008537477A JP5228913B2 (ja) 2006-10-03 2007-09-25 含フッ素エラストマー組成物

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006271527 2006-10-03
JP2006271527 2006-10-03
JP2008537477A JP5228913B2 (ja) 2006-10-03 2007-09-25 含フッ素エラストマー組成物
PCT/JP2007/068561 WO2008041557A1 (fr) 2006-10-03 2007-09-25 Composition élastomère contenant du fluor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008041557A1 JPWO2008041557A1 (ja) 2010-02-04
JP5228913B2 true JP5228913B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=39268419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008537477A Active JP5228913B2 (ja) 2006-10-03 2007-09-25 含フッ素エラストマー組成物

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8044132B2 (ja)
EP (1) EP2070982B1 (ja)
JP (1) JP5228913B2 (ja)
WO (1) WO2008041557A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008274104A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Daikin Ind Ltd 架橋性組成物およびそれからなる成形品
JP2010024339A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Daikin Ind Ltd 含フッ素エラストマー組成物およびそれからなる成形品
JP2012505948A (ja) 2008-10-22 2012-03-08 ダイキン工業株式会社 パーフルオロエラストマー組成物
RU2471827C1 (ru) * 2011-07-19 2013-01-10 Федеральное государственное унитарное предприятие "Ордена Ленина и ордена Трудового Красного Знамени научно-исследовательский институт синтетического каучука имени академика С.В. Лебедева" Эластомерная композиция на основе сополимера тетрафторэтилена и перфторалкилвиниловых эфиров
WO2013070723A1 (en) * 2011-11-09 2013-05-16 3M Innovative Properties Company Curing compositions for fluoropolymers
JP6166577B2 (ja) * 2013-04-16 2017-07-19 三井・デュポンフロロケミカル株式会社 フッ素樹脂組成物、及びその成形物
US20220041773A1 (en) * 2018-12-04 2022-02-10 Valqua, Ltd. Elastomer composition and sealing material
TW202407029A (zh) * 2022-05-31 2024-02-16 美商3M新設資產公司 包含催化劑及含雙鄰苯二甲腈化合物之可固化氟聚合物組成物及來自其之固化物品
JP2024101544A (ja) 2023-01-17 2024-07-29 ユニマテック株式会社 含フッ素エラストマー組成物

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03170319A (ja) * 1989-11-29 1991-07-23 Toyota Motor Corp 二酸化珪素粉末の製造方法
JPH06302527A (ja) * 1993-04-19 1994-10-28 Mitsubishi Cable Ind Ltd 半導体製造装置用シール
JPH08119926A (ja) * 1994-10-21 1996-05-14 Nippon Mektron Ltd ビスアミドラゾン化合物およびそれを用いた含フッ素エラストマー用加硫剤
JPH0931284A (ja) * 1995-07-19 1997-02-04 Nippon Mektron Ltd 含フッ素エラストマー組成物
JPH0931283A (ja) * 1995-07-13 1997-02-04 Nippon Mektron Ltd 含フッ素エラストマー組成物
WO2000032782A2 (en) * 1998-12-02 2000-06-08 E.I. Du Pont De Nemours And Company Plant transcription factors
WO2000042100A1 (fr) * 1999-01-12 2000-07-20 Daikin Industries, Ltd. Composition d'elastomere reticulable et objet forme a partir de ladite composition
WO2001032782A1 (fr) * 1999-11-04 2001-05-10 Daikin Industries, Ltd. Moulage d'elastomere pour appareil de fabrication de semiconducteur et composition d'elastomere fluore reticulable
JP2001176329A (ja) * 1999-12-14 2001-06-29 Asahi Glass Co Ltd 低誘電率材料
JP2002515525A (ja) * 1998-05-20 2002-05-28 デュポン ダウ エラストマーズ エルエルシー 熱的に安定したパーフルオロエラストマー組成物
JP2007126558A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Daicel Chem Ind Ltd 泥土改質剤及びそれを用いた泥土改質方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1145445A (en) * 1966-02-16 1969-03-12 Du Pont Fluorinated perfluorovinylethers, their preparation and copolymers thereof
US3852326A (en) * 1972-06-14 1974-12-03 Du Pont Cyanoperfluoro(vinyl ethers), their preparation and copolymers thereof
US3933767A (en) * 1972-06-14 1976-01-20 E. I. Du Pont De Nemours And Company Cyanoperfluoroether acid fluorides and copolymers derived therefrom
US4131740A (en) * 1977-04-20 1978-12-26 E. I. Du Pont De Nemours And Company Alkyl perfluoro-ω-fluoroformyl esters and their preparation
US4281092A (en) * 1978-11-30 1981-07-28 E. I. Du Pont De Nemours And Company Vulcanizable fluorinated copolymers
JPH07102188B2 (ja) 1992-07-07 1995-11-08 株式会社日立ホームテック ジャーポット
US5696189A (en) 1995-12-01 1997-12-09 E. I. Du Pont De Nemours And Company Perfluoroelastomer compositions
US6992143B2 (en) * 2003-08-15 2006-01-31 Dupont Dow Elastomers Llc Curable perfluoroelastomer composition
JP4534956B2 (ja) 2005-11-04 2010-09-01 ユニマテック株式会社 含フッ素エラストマー組成物

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03170319A (ja) * 1989-11-29 1991-07-23 Toyota Motor Corp 二酸化珪素粉末の製造方法
JPH06302527A (ja) * 1993-04-19 1994-10-28 Mitsubishi Cable Ind Ltd 半導体製造装置用シール
JPH08119926A (ja) * 1994-10-21 1996-05-14 Nippon Mektron Ltd ビスアミドラゾン化合物およびそれを用いた含フッ素エラストマー用加硫剤
JPH0931283A (ja) * 1995-07-13 1997-02-04 Nippon Mektron Ltd 含フッ素エラストマー組成物
JPH0931284A (ja) * 1995-07-19 1997-02-04 Nippon Mektron Ltd 含フッ素エラストマー組成物
JP2002515525A (ja) * 1998-05-20 2002-05-28 デュポン ダウ エラストマーズ エルエルシー 熱的に安定したパーフルオロエラストマー組成物
WO2000032782A2 (en) * 1998-12-02 2000-06-08 E.I. Du Pont De Nemours And Company Plant transcription factors
WO2000042100A1 (fr) * 1999-01-12 2000-07-20 Daikin Industries, Ltd. Composition d'elastomere reticulable et objet forme a partir de ladite composition
WO2001032782A1 (fr) * 1999-11-04 2001-05-10 Daikin Industries, Ltd. Moulage d'elastomere pour appareil de fabrication de semiconducteur et composition d'elastomere fluore reticulable
JP2001176329A (ja) * 1999-12-14 2001-06-29 Asahi Glass Co Ltd 低誘電率材料
JP2007126558A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Daicel Chem Ind Ltd 泥土改質剤及びそれを用いた泥土改質方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2070982B1 (en) 2012-05-30
US8044132B2 (en) 2011-10-25
US20100029831A1 (en) 2010-02-04
JPWO2008041557A1 (ja) 2010-02-04
EP2070982A1 (en) 2009-06-17
WO2008041557A1 (fr) 2008-04-10
EP2070982A4 (en) 2011-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5228913B2 (ja) 含フッ素エラストマー組成物
JP5553320B2 (ja) 架橋性含フッ素エラストマー組成物および該組成物から作製された成形品
EP2824144B1 (en) Fluorine rubber composition capable of forming crack-resistant sealing material and crack-resistant sealing material obtained from the composition
JP4534956B2 (ja) 含フッ素エラストマー組成物
TWI247024B (en) Elastomer formed product
TWI801343B (zh) 全氟彈性體組合物及密封材
EP2596057B1 (en) Fluoroelastomer composition
JP2014114383A (ja) 含フッ素エラストマー組成物およびゴム部材
JP7015418B2 (ja) 含フッ素エラストマー組成物、およびシール材
JP7270504B2 (ja) エラストマー組成物及びシール材
WO2009087814A1 (ja) 含フッ素エラストマー
WO2024135527A1 (ja) 高圧水素ガス用シール材組成物
TW202313821A (zh) 具有全氟化熱塑性填料之氟彈性體
JP2024143288A (ja) フッ素ゴム組成物、フッ素ゴム成形物
JP2021130782A (ja) 含ハロゲン系ゴム用加硫助剤、含ハロゲン系ゴムコンパウンド及びその加硫物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120807

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121206

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130304

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5228913

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250