JP5225218B2 - 車両搭載型画像記録装置および画像記録方法 - Google Patents

車両搭載型画像記録装置および画像記録方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の外部状況を連続的に撮影して記録媒体に効率的に記録する車両搭載型画像記録装置および画像記録方法に関する。
特許文献1には、CCDカメラによる画像情報と、車速センサ、加速度センサ等の各センサ情報とをランダムアクセスメモリに逐次更新しつつ記録し、自車が衝撃を受けることにより衝撃センサが作動したとき、ランダムアクセスメモリの記録情報(画像及びセンサ情報)を、不揮発性のフラッシュメモリに転送して記録する車両用ドライブレコーダが開示されている。これにより、事故解析を行う際に、フラッシュメモリに記憶された事故直前の画像及びセンサ情報を再生することができ、事故発生状況を把握することができる。
特許文献2には、通常はフレームレートを落として連続的に記録を行い、記録媒体のコストを抑え、磁気センサが他車の急接近を検出したときに、記録画像のフレームレートを切替える自動車用ドライブレコーダが開示されている。これにより、事故を鮮明に記録するだけでなく、衝撃センサが反応するような衝撃を伴うような事故だけでなく、衝撃センサが反応しないような軽い接触や事故を間際で回避した画像をも鮮明に記録可能である。
特許文献3には、車両に複数の撮影カメラ(左前、右前、左後ろ、右後ろ、後ろなど)を設置し、ドライバが登録した地点に到達するとドライバが予め設定したカメラに切替え、そのカメラの画像をモニタに表示する車載用撮影装置が開示されている。これにより、ドライバが望む危険度合いの高い方向の画像が表示されるため、交通の事故リスクを減らすことができる。
特開2000−6854号公報 特開2007−88541号公報 特開2005−318519号公報
特許文献1に記載の車両用ドライブレコーダは、衝撃センサが働いた前後数十秒のみの記録を行う。このため、更に時間を遡った状況の確認ができない他、衝撃センサが働かないような小さな衝撃であったり、衝突間際で回避したような場合には記録画像自体を残すことができないという問題があった。
また、特許文献2に記載の自動車用ドライブレコーダは、連続記録により万一全センサが反応しない場合でも記録を残すことができ、磁気センサ(もしくは人体センサ)に反応して鮮明な画像を記録する。しかしながら、磁気センサ(もしくは人体センサ)が反応してから衝突までの時間が余りに短い場合は、衝突にいたる過程を鮮明に記録できないケースがあったり、磁気センサ(もしくは人体センサ)に反応しない物体の衝突時は鮮明な記録ができないといった問題があった。
また、特許文献3に記載の車載用撮影装置は、重要と判断した地点を登録する手段を持ち、危険が発生する可能性のある方向に向いたカメラに切替えることで、危険画像を表示することができる。しかしながら、撮影した画像を効率的に記録するための手段がなく、仮に撮影した画像を連続記録した場合は大容量の記録媒体が必要となるという問題があった。
近年防犯目的や事故の発生状況を記録に残す理由で、車両搭載型画像記録装置が搭載されるケースが増えている。車両搭載型画像記録装置は、タクシーや輸送トラックだけではなく、公共の交通機関(電車や路線バスなど)に搭載されることも一般的になりつつある。特に、公共の交通機関に搭載される車両搭載型画像記録装置は、万一にも記録し損なう危険をなくすため、運行中(1日十数時間など)は連続記録することが望まれる。ただし連続記録を行うと、画像記録装置の画像記録手段の記録媒体の記録容量(必要容量)が膨大になるという問題を持つ。ハードディスクドライブ(HDD)など安価で大容量の画像記録手段もあるが、駆動装置のある画像記録手段は振動に弱いと言う弱点を持つため、車両に搭載する画像記録手段は駆動装置のないものが望ましい。半導体メモリなど駆動装置のない画像記録手段を選ぶことで振動による弱点を克服することもできるが、半導体メモリからなる画像記録手段は非常に高価であるという欠点を持つ。運行中全工程において低画質で記録すれば、連続記録をしていても画像記録手段の記録媒体の記録容量を小さくすることができるが、事故が発生した際に記録された画像が低画質であると、事故原因の特定が難しくなる。
上記課題に鑑み本発明は、事故解析の際有用な高画質の画像を記録すると共に、記録媒体の記録容量の増大を抑えることができる車両搭載型画像記録装置および画像記録方法を提供することを目的とする。
本発明に係る車両搭載型画像記録装置は、車両の外部を撮影する撮像手段と、車両の現在位置の重要度を決定し、この重要度に基づいて動画像の画質を制御する画質制御手段と、前記画質制御手段により制御された画質が得られるように、撮影した動画像を圧縮し、圧縮画像を記録媒体に記録する画像記録手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る画像記録方法は、車両の外部を撮影するステップと、車両の現在位置の重要度を決定するステップと、前記決定した重要度に基づいて動画像の画質を制御するステップと、前記重要度に基づいて制御された画質が得られるように、撮影した動画像を圧縮し、圧縮画像を記録媒体に記録するステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、車両の現在位置の重要度を決定し、この重要度に基づいて、記録する動画像の画質(圧縮率等)を制御する。すなわち、事故発生の可能性が高い地点では、動画像を高画質で記録するので、事故解析の際有用な画像を記録しておくことができ、事故発生の可能性が低い地点では、動画像を低画質で記録するので、記録媒体の記憶容量の増大を抑えることができる。
実施形態1による車両搭載型画像記録装置の構成図 重要度管理データベースの一例を示す図 車両の経路および重要撮影地点の一例を示す図 実施形態1の車両搭載型画像記録装置による圧縮率制御部の動作のフローチャート 実施形態2の車両搭載型画像記録装置による圧縮率制御部の動作のフローチャート 図5のステップS207の重要度ランクAの処理のフローチャート 図5のステップS209の重要度ランクBの処理のフローチャート 図5のステップS210の重要度ランクCの処理のフローチャート 図3の重要撮影地点と前方を撮影するカメラから入力された画像の圧縮率を示す図 実施形態3による車両搭載型画像記録装置の構成図 図3の重要撮影地点と前方を撮影するカメラ及び後方を撮影するカメラから入力された画像の圧縮率を示す図 実施形態4による車両搭載型画像記録装置の構成図 実施形態4の車両搭載型画像記録装置による圧縮率制御部の動作のフローチャート 実施形態5による車両搭載型画像記録装置の構成図 時刻表データベースの一例を示す図 実施形態5の車両搭載型画像記録装置による圧縮率制御部の動作のフローチャート 実施形態6による車両搭載型画像記録装置の構成図 車両の経路への信号発生器の配置の一例を示す図 実施形態6の車両搭載型画像記録装置による圧縮率制御部の動作のフローチャート 実施形態7による車両搭載型画像記録装置の構成図 標識の一例を示す図 車両の経路への標識の配置の一例を示す図 実施形態7の車両搭載型画像記録装置による圧縮率制御部の動作のフローチャート
以下、本発明を実施するための形態について、公共の交通機関である電車を例に図面を参照しながら説明する。
実施形態1
本発明の出願人は、車両が移動する経路において、事故発生の確率が必ずしも一定ではないことに着目した。本実施形態では、車両の現在位置と予め記憶された重要撮影地点の2地点間の距離が第1の所定距離以内のときは圧縮率を低くし、2地点間の距離が第1の所定距離を超えたときは圧縮率を高くする車両搭載型画像記録装置について説明する。これにより、事故発生の確率が高い地点では、事故原因の特定が行いやすいよう低圧縮率にて高画質の画像記録を行い、事故発生の確率が低い地点では、記録媒体の記録容量節約のために高圧縮率にて低画質の画像記録を行うことができる。
[車両搭載型画像記録装置の構成]
図1に、実施形態1による車両搭載型画像記録装置の構成を示す。車両搭載型画像記録装置110は、A/D変換機111と、フレームメモリ112と、画像圧縮手段113と、メモリ114と、画像記録手段115と、圧縮率制御部116と、重要度管理データベース117と、付帯情報入力部119とを備える。車両の前方を撮影するカメラ101から入力された画像は、A/D変換機111によりデジタル変換され、デジタル変換された画像データは、一時的にフレームメモリ112に蓄積される。
さらに、画像データは、圧縮率制御部116が指定した圧縮率(512Kbps、1Mbps、2Mbps、4Mbpsなど)で画像圧縮手段113によりデジタル圧縮される。圧縮された画像データは、一時的にメモリ114に記憶された後、画像記録手段115により記録媒体に記憶される。画像記録手段115は、振動に強く、不揮発性の半導体メモリを記録媒体として有している。
一方で、GPS受信装置121はGPS電波を受信し、車速センサ122は現在の車両の速度を検出し、ブレーキセンサ123はブレーキを検出する。付帯情報入力部119は、GPS受信装置121、車速センサ122、ブレーキセンサ123から入力された情報を圧縮率制御部116に出力するインタフェースである。圧縮率制御部116は1秒毎に、GPS受信装置121から現在位置情報(緯度/経度/高度など)を受け取り、車速センサ122から現在の車両の速度を受け取る。圧縮率制御部116は、緯度と経度から現在位置を知ることができる。
また、重要度管理データベース117には、車両搭載型画像記録装置110の利用者が重要と感じた地点、すなわち事故の起きる可能性のある地点(以下、「重要撮影地点」という。)の情報が登録されている。図2に、重要度管理データベース117の一例を示す。ここでは、重要撮影地点の緯度、経度、高度、および重要度ランクが登録されている。図3に、車両の経路および重要撮影地点の一例を示す。ここでは、車両は電車とする。太線が電車の経路であり、黒丸、黒四角、黒三角が重要撮影地点である。重要撮影地点は、例えば、駅、踏み切り、信号、分岐、急カーブなどの地点である。重要撮影地点には、それぞれ重要度ランクを付けてもよい。人の立ち入る可能性のある駅や踏み切りは最も事故の可能性が高いので最大ランクA(黒丸)とし、運転手や鉄道管理者の操作ミスにより分岐の制御を誤ったり速度の出しすぎなどから脱線するなど、頻度は低いが発生すると大事故に繋がるような箇所は中ランクB(黒四角)とし、通過時の信号の色などを確認するような、事故には繋がりにくいが証拠として残しておくべき地域は低ランクC(黒三角)とするなどが考えられる。
[車両搭載型画像記録装置の動作]
図4に、本発明の実施形態1の車両搭載型画像記録装置110による圧縮率制御部116の動作のフローチャートを示す。現在位置情報が、1秒毎にGPS受信装置121から付帯情報入力部119を経由して圧縮率制御部116に入力される(S101)。圧縮率制御部116は、現在位置情報の緯度/経度、および重要撮影地点の緯度/経度から、現在位置と重要度管理データベース117に登録された全ての重要撮影地点の距離を計算する(S102)。2地点間の距離計算式は一般化されているのでここでは記載しない。1箇所でも2地点間の距離が第1の所定距離以内になったとき(S103でYes)、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率の変更(低圧縮)を要求する(S104)。ここでは、第1の所定距離は100m(メートル)である。一方、2地点間の距離が第1の所定距離を超えたとき(S103でNo)、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率の変更(高圧縮)を要求する(S105)。
画像圧縮手段113は、一時的に圧縮作業を中断できるタイミング、例えば、画像1コマ完了時点、MPEGに代表される動画圧縮符号化方式を用いる場合はグループ「GOP」単位の符号化完了時点で圧縮率を変更し、すぐさま圧縮を再開する。このように、圧縮率が車両と重要撮影地点の間の距離によって変更された画像は、メモリ114を経由して連続的に画像記録手段115により記録媒体に記録される。
重要撮影地点から距離が離れている地点では、事故発生の確率が低く、重要撮影地点との距離が近い地点では、事故発生の確率が高い。よって、本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、車両と重要撮影地点の距離が長いと判定したときは、その地点での事故発生の確率が低いとして、画像を高圧縮して記録する、一方、車両と重要撮影地点の距離が短いと判定したときは、その地点での事故発生の確率が高いとして、画像を低圧縮して記録する。これにより、事故発生の確率が低いときは(画像の重要度が低いときは)低画質で記録されるので、記録媒体の記録容量を小さくでき、装置自体のコストを軽減することができる。さらに、連続記録しているので、事故発生時の撮りこぼしをなくすこともできる。事故発生の確率が高いときは(画像の重要度が高いときは)高画質で記録されるので、事故原因の特定が行いやすくなる。
なお、本実施形態においては、圧縮率制御部116が圧縮率を制御している。これに代えて、フレームレート制御部が単位時間あたり記録する画像の数であるフレームレート(例えば、1秒10フレーム)を制御してもよいし、また画面解像度制御部が画面解像度(例えば、720×480,360×240)を制御してもよい。これらによっても同様に、記録媒体の記録容量を小さくすることができる。
なお、本実施形態においては車両として電車を例に説明したが、これに代えて路線バスでもよい。
なお、本実施形態においては、GPS受信装置から現在位置情報を受け取っているが、管制センター等から現在位置情報を受け取ってもよい。
本実施形態において、さらに、ブレーキセンサ123により検出されたブレーキ量が所定量より大きい場合に、圧縮率を最低にする処理を加えてもよい。
実施形態2
実施形態1の車両搭載型画像記録装置は、重要撮影地点を想定よりもはるかに遅い速度で走行、もしくは停車している場合は、圧縮率の低い高画質の記録が長時間行われる。これは、記録媒体を効率的に利用しているとは言えない。逆に想定よりも遥かに早い速度で通過した場合は、高画質の記録が短時間しか行われないため、事故の記録を高画質な画像で十分に記録しきれない可能性がある。
そこで、本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、重要撮影地点に最接近するまでの時間を算出し、算出した時間が第1の所定時間以下になった時点から、算出した時間に基づき段階的に圧縮率を低くすることを特徴とする。これにより、実施形態1の車両搭載型画像記録装置よりも正確に事故発生の確率に応じて圧縮率を制御することができ、より効率的に記録媒体に画像を記録することができる。本実施形態による車両搭載型画像記録装置の構成は、実施形態1と同じであるため説明を省略する。
[車両搭載型画像記録装置の動作]
図5〜8に、実施形態2の車両搭載型画像記録装置による圧縮率制御部の動作のフローチャートを示す。GPS受信装置121は、前回(1秒前などに)計測した現在位置と今回計測した現在位置の差から車両の進行方向を得ることができる。現在位置情報および車両の進行方向が、1秒毎にGPS受信装置121から付帯情報入力部119を経由して圧縮率制御部116に入力される。また、現在の車速が、1秒毎に車速センサ122から付帯情報入力部119を経由して圧縮率制御部116に入力される(S201)。ここでは、現在の車速は車速センサ122から入力されるが、GPS受信装置121から入力されてもよい。
圧縮率制御部116は、現在位置情報の緯度/経度、重要撮影地点の緯度/経度、および車両の進行方向から、重要度管理データベース117に登録された重要撮影地点の内最も近い重要撮影地点に車両が最接近したときの距離を計算する(S202)。計算した距離が第3の所定距離以上のとき、圧縮率制御部116はその重要撮影地点を考慮に入れず、画像圧縮手段113に最も高圧縮(512Kbps)で画像圧縮するように指示を出す(S211)。ここでは、第3の所定距離は50mである。最接近したときの距離が50m未満で(S203でYes)、且つ最も近い重要撮影地点に接近中のとき(S204でYes)、圧縮率制御部116は、現在位置情報の緯度/経度、重要撮影地点の緯度/経度、車両の進行方向、および現在の車速から、最も近い重要撮影地点に最接近するまでの最接近予測時間を計算する(S205)。
本実施形態では、重要度管理データベース117の重要撮影地点には、図2のように3段階の重要度ランクが付けられている。例えば、ランクAの地点付近の画像は最も重要度が高く、ランクB、ランクCの順にその地点付近の画像の重要度は低くなる。圧縮率制御部116は、計算された最接近予測時間および重要度ランクにより4段階(512Kbps、1Mbps、2Mbps、4Mbpsなど)に圧縮率を切替える。
最も近い重要撮影地点の重要度ランクがAのとき(S206でYes)、ステップS207(図6)の重要度ランクAの処理に進む。図6において、圧縮率制御部116は、最接近予測時間が6秒を超えると判断したとき(S301でYes)、画像圧縮手段113に最も高圧縮(512Kbps)で画像圧縮するように指示を出す(S302)。圧縮率制御部116は、最接近予測時間が4秒超で6秒以下と判断したとき(S303でYes)、画像圧縮手段113に高圧縮(1Mbps)で画像圧縮するように指示を出す(S304)。圧縮率制御部116は、最接近予測時間が2秒超で4秒以下と判断したとき(S305でYes)、画像圧縮手段113に低圧縮(2Mbps)で画像圧縮するように指示を出す(S306)。圧縮率制御部116は、最接近予測時間が2秒以下と判断したとき(S305でNo)、画像圧縮手段113に、最も低圧縮(4Mbps)で画像圧縮するように指示を出す(S307)。
図5に戻り、最も近い重要撮影地点の重要度ランクがBのとき(S208でYes)、ステップS209(図7)の重要度ランクBの処理に進む。図7において、圧縮率制御部116は、最接近予測時間が4秒を超えると判断したとき(S401でYes)、画像圧縮手段113に最も高圧縮(512Kbps)で画像圧縮するように指示を出す(S402)。圧縮率制御部116は、最接近予測時間が2秒超で4秒以下と判断したとき(S403でYes)、画像圧縮手段113に高圧縮(1Mbps)で画像圧縮するように指示を出す(S404)。圧縮率制御部116は、最接近予測時間が2秒以下と判断したとき(S403でNo)、画像圧縮手段113に低圧縮(2Mbps)で画像圧縮するように指示を出す(S405)。
図5に戻り、最も近い重要撮影地点の重要度ランクがCのとき(S208でNo)、ステップS210(図8)の重要度ランクCの処理に進む。図8において、圧縮率制御部116は、最接近予測時間が2秒を超えると判断したとき(S501でYes)、画像圧縮手段113に最も高圧縮(512Kbps)で画像圧縮するように指示を出す(S502)。圧縮率制御部116は、最接近予測時間が2秒以下と判断したとき(S501でNo)、画像圧縮手段113に高圧縮(1Mbps)で画像圧縮するように指示を出す(S503)。
重要撮影地点は事故発生率の高い地点であり、重要撮影地点及びその直前の画像は重要だが、通り過ぎた直後からの画像は重要ではないと考えられる。よって、最も近い重要撮影地点から遠ざかっているとき(S204でNo)、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に最も高圧縮(512Kbps)で画像圧縮するように指示を出す(S211)。
このように圧縮率を変化させることにより、重要撮影地点に近づくほど高画質の画像を記録媒体に記憶できる。具体例を図9に示す。図9は、横軸を時間として、図3の重要撮影地点とカメラ101から入力された画像の圧縮率を示す。最も高圧縮130は白で、高圧縮131は斜線で、低圧縮132は格子で、最も低圧縮133は黒で示される。重要度ランクAの駅や踏み切り(黒丸)に近づいたときは、記録画像の圧縮率は4段階で切替えられる。重要度ランクBの分岐(黒四角)に近づいたときは、記録画像の圧縮率は3段階で切替えられる。重要度ランクCの信号(黒三角)に近づいたときは、記録画像の圧縮率は2段階で切替えられる。さらに、重要撮影地点を過ぎた直後から最も高圧縮に切替えられる。
本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、重要撮影地点に最接近するまでの時間および重要撮影地点の重要度ランクによって事故発生の確率の程度を判定する。これにより、実施形態1の車両搭載型画像記録装置に比べて、より正確に事故発生の確率が低いときは低画質で記録され、事故発生の確率が高いときは高画質で記録される。従って、車両の走行速度や運用状況によっては記録媒体の記録容量を更に小さくすることができると同時に、重要撮影地点だけでなく直前の状況も中程度の画質で確認することができる。
また、本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、重要撮影地点を通り過ぎた直後から圧縮率を最大にして記録サイズを小さくするように制御する。これにより、記録媒体の記録容量をさらに小さくすることができる。
実施形態3
本実施形態では、さらに車両の後方を撮影するカメラを備えた車両搭載型画像記録装置について説明する。
[車両搭載型画像記録装置の構成]
図10に、実施形態3による車両搭載型画像記録装置の構成を示す。本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、車両の後方を撮影するカメラ102をさらに備える。車両の後方を撮影するカメラ102から入力された画像は、A/D変換機111によりデジタル変換される。デジタル変換された画像データは、圧縮率制御部116が指定した圧縮率で画像圧縮手段113によりデジタル圧縮される。圧縮された画像データは、画像記録手段115により記録媒体に記憶される。本実施形態では、圧縮率制御部116によって指定される、カメラ101から入力された画像の圧縮率とカメラ102から入力された画像の圧縮率の切替えのタイミングが異なる。本実施形態による車両搭載型画像記録装置の構成は、カメラ102以外は実施形態1のものと同じであるため説明を省略する。
[車両搭載型画像記録装置の動作]
車両の前方を撮影するカメラ101から入力された画像は、実施形態2で説明した方法で決定された圧縮率で圧縮される。
車両の後方を撮影するカメラ102から入力された画像は、重要撮影地点を通り過ぎた直後が最も重要度の高く、遠ざかるにつれて重要度が徐々に低下する。よって、車両の後方を撮影するカメラ102から入力された画像は、車両の前方を撮影するカメラ101から入力された画像とは逆の記録方法がとられるべきである。従って、車両の後方を撮影するカメラ102から入力された画像は、実施形態2で説明した方法とは異なる、以下に説明する方法で決定された圧縮率で圧縮される。
最も近い重要撮影地点の重要度ランクがAの場合において、最も近い重要撮影地点に接近中であるとき、圧縮率制御部116は、最接近予測時間が2秒を超えると判断したときは、画像圧縮手段113に最も高圧縮(512Kbps)で画像圧縮するように指示を出す。一方、圧縮率制御部116は、最接近予測時間が2秒以下と判断したとき、画像圧縮手段113に最も低圧縮(4Mbps)で画像圧縮するように指示を出す。
最も近い重要撮影地点から遠ざかっているとき、圧縮率制御部116は、最接近してからの時間が2秒以下と判断したときは、画像圧縮手段113に最も低圧縮(4Mbps)で画像圧縮するように指示を出す。最接近してからの時間が2秒超で4秒以下と判断したときは、画像圧縮手段113に低圧縮(2Mbps)で画像圧縮するように指示を出す。最接近してからの時間が4秒超で6秒以下と判断したときは、画像圧縮手段113に高圧縮(1Mbps)で画像圧縮するように指示を出す。最接近してからの時間が6秒を越えたと判断したときは、画像圧縮手段113に最も高圧縮(512Kbps)で画像圧縮するように指示を出す。
最も近い重要撮影地点の重要度ランクがBの場合において、最も近い重要撮影地点に接近中であるとき、圧縮率制御部116は、最接近予測時間が2秒を超えると判断したときは、画像圧縮手段113に最も高圧縮(512Kbps)で画像圧縮するように指示を出す。一方、圧縮率制御部116は、最接近予測時間が2秒以下と判断したとき、画像圧縮手段113に低圧縮(2Mbps)で画像圧縮するように指示を出す。
最も近い重要撮影地点から遠ざかっているとき、圧縮率制御部116は、最接近してからの時間が2秒以下と判断したときは、画像圧縮手段113に低圧縮(2Mbps)で画像圧縮するように指示を出す。最接近してからの時間が2秒超で4秒以下と判断したときは、画像圧縮手段113に高圧縮(1Mbps)で画像圧縮するように指示を出す。最接近してからの時間が4秒を越えたと判断したときは、画像圧縮手段113に最も高圧縮(512Kbps)で画像圧縮するように指示を出す。
最も近い重要撮影地点の重要度ランクがCの場合において、最も近い重要撮影地点に接近中であるとき、圧縮率制御部116は、最接近予測時間が2秒を超えると判断したときは、画像圧縮手段113に最も高圧縮(512Kbps)で画像圧縮するように指示を出す。一方、圧縮率制御部116は、最接近予測時間が2秒以下と判断したとき、画像圧縮手段113に高圧縮(1Mbps)で画像圧縮するように指示を出す。
最も近い重要撮影地点から遠ざかっているとき、圧縮率制御部116は、最接近してからの時間が2秒以下と判断したときは、画像圧縮手段113に高圧縮(1Mbps)で画像圧縮するように指示を出す。最接近してからの時間が2秒を越えたと判断したときは、画像圧縮手段113に最も高圧縮(512Kbps)で画像圧縮するように指示を出す。
具体例を図11に示す。図11は、図9に示す内容にさらに後方を撮影するカメラ102から入力された画像の圧縮率を追加したものである。前方記録画像の圧縮率と後方記録画像の圧縮率は、切替タイミングが異なる。重要撮影地点の直前で、後方記録画像の圧縮率を低くする。さらに、重要度ランクAの駅や踏み切り(黒丸)から遠ざかるときは、後方記録画像の圧縮率は4段階で切替えられる。重要度ランクBの分岐(黒四角)から遠ざかるときは、後方記録画像の圧縮率は3段階で切替えられる。重要度ランクCの信号(黒三角)から遠ざかるときは、後方記録画像の圧縮率は2段階で切替えられる。
本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、車両の後方を撮影するカメラをさらに備え、このカメラから入力された動画像については、重要撮影地点に最接近する直前に圧縮率を低くし、重要撮影地点から遠ざかるにつれて段階的に圧縮率を高くする。これにより、車両の後方を撮影するカメラを設置した場合でも、効率的に画像を記録することができる。
実施形態4
本実施形態では、さらに現在位置と重要撮影地点の高度差、GPS電波受信状況、現在時刻、および車両の速度に基づいて記録する動画像の圧縮率を制御し、より効率的に動画像を記録する車両搭載型画像記録装置について説明する。
[車両搭載型画像記録装置の構成]
図12に、実施形態4による車両搭載型画像記録装置の構成を示す。本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、現在時刻を持つクロック118をさらに備える。クロック118は、正確な現在時刻とともに、日中か夜間かを圧縮率制御部116に入力する。本実施形態による車両搭載型画像記録装置の構成は、クロック118以外は実施形態1のものと同じであるため説明を省略する。
[車両搭載型画像記録装置の動作]
図13に、実施形態4の車両搭載型画像記録装置による圧縮率制御部の動作のフローチャートを示す。現在位置情報および車両の進行方向が、1秒毎にGPS受信装置121から付帯情報入力部119を経由して圧縮率制御部116に入力される。また、現在の車速が、1秒毎に車速センサ122から付帯情報入力部119を経由して圧縮率制御部116に入力される(S601)。クロック118は、正確な現在時刻とともに、日中か夜間かを圧縮率制御部116に通知する(S602)。日中とは現在時刻が夜明け後から日没前までであり、夜間とは現在時刻が日没後から夜明け前までである。
圧縮率制御部116は、現在夜間であると通知されたとき(S603でYes)、暗くて見通しの悪い状況が連続すると推測される。よって、圧縮率制御部116は、重要度管理データベース117に登録された重要撮影地点の接近を無視して、画像圧縮手段113に最も低圧縮(4Mbps)で画像圧縮するように指示を出す(S612)。これにより、画像は高画質で記録されるので、暗い場所の画像であっても画像の濃淡がはっきりする。さらに、明るい場所の画像に比べて暗い場所の画像は、記録サイズが抑えられるので、記録媒体の記録容量の増加につながらないというメリットもある。
圧縮率制御部116は、現在日中であると通知されたとき(S603でNo)、GPS受信装置121が位置検出に失敗したか否かを判断する(S604)。GPS電波が地形や建物やトンネルなどに遮断されると、GPS受信装置121はGPS電波を受信できない場合があり、位置検出に失敗してしまう。
連続10回未満しか失敗していない間(S605でNo)、すなわち受信不可時間が短い(ここでは、10秒未満)間は、圧縮率制御部116は最後に受信したGPS受信データである緯度/経度、最後に受信したGPS受信データから求めた進行方向、車速センサ122から入力された現在の車速、およびクロック118から入力された現在時刻に基づいて現在の緯度/経度を推測する(S606)。
一方、連続10回以上失敗しているとき(S605でYes)、すなわち受信不可時間が長い(ここでは、10秒以上)ときは、圧縮率制御部116は、画像圧縮手段113に最も低圧縮(4Mbps)で画像圧縮するように指示を出す(S612)。受信不可時間が長いと、ステップS606のように現在の緯度/経度を推測するのが難しくなる。さらに、受信不可の理由として、建物内のターミナルやトンネル内に入った、またはGPS電波の届かない山地に囲まれた地形やトンネルに侵入したことが考えられる。前者の場合は事故発生の影響は重大なものとなる可能性が高いため、低圧縮で画像圧縮する必要があり、後者の場合は暗くて見通しの悪い状況が連続すると推測されるため、低圧縮で画像圧縮する必要がある。さらに、夜間の記録と同様に、暗い場所の画像であっても画像の濃淡がはっきりし、記録サイズが抑えられる。
圧縮率制御部116は、検出した現在位置または推測した現在位置と、重要度管理データベース117に登録された全ての重要撮影地点の距離を計算する(S607)。1箇所でも2地点間の距離が第1の所定距離以内になったときは(S608でYes)、ステップS609に進む。ここでは、第1の所定距離は100メートルである。
車両が移動する道路(線路も含む)には、一般道と高速道路が高さを変えて(上下)平行に走っているケースがある。一方の道路(線路)付近には信号や駅、踏み切りといった重要撮影地点が存在するが、他方の道路(線路)付近には重要撮影地点が存在せず、他方の道路(線路)付近は事故の起きにくい環境であるケースがある。そこで、圧縮率制御部116は現在位置と最も近い重要撮影地点の高度差を計算する(S609)。高度差が第2の所定距離以上のときは(S610でYes)、圧縮率制御部116は重要撮影地点に近づいているとはみなさず、画像圧縮手段113に最も高圧縮(512Kbps)で画像圧縮するように指示を出す(S613)。ここでは、第2の所定距離は7メートルである。高度差が第2の所定距離未満のときは(S610でNo)、ステップS611に進む。
車両は、何らかの理由で長時間停車を続ける可能性がある。停車場所は、信号や駅や停留所などが考えられる。車両が停車している間は事故を考慮する必要はない。そこで、圧縮率制御部116は車両の速度が5秒以上継続して0km/hか否かを判断する(S611)。具体的には、現在の車速は1秒毎に車速センサ122から圧縮率制御部116に入力されるので、圧縮率制御部116は連続5回以上速度が0km/hか否かを判断する。車両の速度が5秒以上継続して0km/hのとき(S611でYes)、すなわち車両が5秒以上継続して停止しているときは、例え現在位置が重要度管理データベース117に登録された重要撮影地点であったとしても、事故が起きる可能性は低い。よって、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に最も高圧縮(512Kbps)で画像圧縮するように指示を出す(S613)。
本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、現在位置の高度と重要撮影地点の高度が大きく異なる場合は、例え重要撮影地点に接近したとしても、圧縮率を最大のまま保ち記録サイズを小さくするように制御する。
また、本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、位置検出に失敗したときは、前回検出に成功したときの緯度/経度/速度/進行方向と検出失敗してからの経過時間から現在位置を推測し、推測した現在位置を用いて圧縮率を制御する。さらに、連続所定回数以上位置検出に失敗したときは、圧縮率を最低にして高画質の記録を行う。
また、本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、日没後から夜明け前までは、重要撮影地点記憶手段や位置検出手段からの入力に関係なく、圧縮率を最低にして高画質の記録を行う。
また、本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、車速が0km/hである時間が例えば5秒続いた場合は、重要撮影地点記憶手段や位置検出手段の入力に関係なく、圧縮率を最大にして低画質の記録を行う。これらにより、さらなる記録媒体の有効利用が実現できる。
なお、本実施形態においては、クロック118が正確な現在時刻とともに、日中か夜間かを圧縮率制御部116に入力しているが、クロック118は正確な現在時刻のみを圧縮率制御部116に入力し、圧縮率制御部116が現在時刻から日中か夜間かを判定してもよい。
なお、本実施形態においては、ステップS605において圧縮率制御部116が連続10回以上位置検出に失敗したか否かを判断しているが、基準となる回数は10回に限らない。また同様に、ステップS611において圧縮率制御部116が車両の速度が5秒以上継続して0km/hか否かを判断しているが、基準となる時間は5秒に限らない。
なお、本実施形態は、実施形態1との組み合わせだが、実施形態2または3と組み合わせてもよい。
実施形態5
実施形態1では、重要度管理データベース117で管理された位置情報に基づき、重要撮影地点に近づいたことを判断し、記録する動画像の圧縮率を制御した。本実施形態では、車両の通過時刻に基づき、重要撮影地点に近づいたことを判断し、記録する動画像の圧縮率を制御し、圧縮画像を記録する車両搭載型画像記録装置について説明する。
[車両搭載型画像記録装置の構成]
図14に、実施形態5による車両搭載型画像記録装置の構成を示す。本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、実施形態1に示す構成において、重要度管理データベース117、及びGPS受信装置121に代えて、重要地点を通過する時刻を記録した時刻表データベース120と、現在時刻を持つクロック118とを備える。クロック118は、正確な現在時刻を圧縮率制御部116に入力する。なお、その他の構成は、実施形態1の構成と同じであるため説明を省略する。
時刻表データベース120には、重要撮影地点を通過する時刻の情報が登録されている。図15に、時刻表データベース120に登録されている情報の一例を示す。ここでは、重要撮影地点を通過する時刻、重要度ランク、および重要撮影地点の内容が登録されている。なお、重要撮影地点、及び重要度ランクの意味するところは、第1実施形態で説明したのと同様であり、詳しい説明は省略する。
圧縮率制御部116は、時刻表データベース120で記憶されている通過時刻と現在時刻とに基づいて現在位置の重要度ランクを決定し、この決定した重要度ランクに対応する圧縮制御を、画像圧縮手段113に指示する。
[車両搭載型画像記録装置の動作]
図16に、実施形態5の車両搭載型画像記録装置110による圧縮率制御部116の動作のフローチャートを示す。このフローチャートによる処理は、少なくとも1秒に1回実行される。クロック118は、現在時刻を圧縮率制御部116に通知する(S701)。
圧縮率制御部116は、現在時刻と、時刻表データベースに登録された全ての重要撮影地点の通過時刻との時間差を計算し(S702)、この算出された時間差(絶対値)が所定値以下の重要撮影地点が1箇所でも存在するか否か判定する(S703)。ここで、所定値は例えば5秒である。
時間差が所定値以下の重要撮影地点が存在すれば(S703でYes)、圧縮率制御部116は、所定値以下と判定した重要撮影地点の重要度ランクがAか否か判定する(S704)。重要度ランクがAであれば(S704でYes)、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率を最も低圧縮とするように指示する(S705)。一方、重要度ランクがAでなければ(S704でNo)、圧縮率制御部116は、重要度ランクがBか否か判定する(S706)。重要度ランクがBであれば(S706でYes)、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率を低圧縮とするように指示する(S707)。一方、重要度ランクがBでなければ(S706でNo)、すなわち重要度ランクがCであれば、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率を高圧縮とするように指示する(S708)。
これに対し、ステップS702において、時間差が所定値以下の重要撮影地点が存在しなければ(S703でNo)、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率を最も高圧縮とするように指示する(S709)。
以上説明したように、本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、重要地点を通過する時刻を記憶する時刻表データベース120を備え、時刻表データベース120で記憶されている通過時刻と現在時刻とに基づいて現在位置の重要度を決定する。これにより、前記実施形態1〜4のようなGPS受信装置を設けることなく、簡易な構成で、車両の現在位置の重要度を決定することができる。また、前記各実施形態同様、重要撮影地点の重要度に応じて、記録する動画像の圧縮率を制御することができる。
実施形態6
本実施形態では、車両の経路上の重要撮影地点に配置された信号発生器が発生する信号に基づいて、記録する動画像の圧縮率を制御し、この制御された画質に、撮影した動画像を圧縮し、圧縮画像を記録する車両搭載型画像記録装置について説明する。
[車両搭載型画像記録装置の構成]
図17に、実施形態6による車両搭載型画像記録装置の構成を示す。本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、第1実施形態の構成において、重要度管理データベース117、及びGPS受信装置121に代えて、重要撮影地点に配置された信号発生器131が発生する電波を受信可能な信号入力部124を備える。なお、その他の構成は、実施形態1の構成と同じであるため説明を省略する。また、重要撮影地点、及び重要度ランクの意味するところは、第1実施形態で説明したのと同様であり、詳しい説明は省略する。
信号発生器131は、当該信号発生器が配置された重要撮影地点の重要度ランク(A,B,C,Dのいずれか)に応じて変調された所定出力の電波を常時送信する。なお、重要度ランクDは、前記実施形態1〜4の車両の経路におけるランクA,B,C以外の部分をランク付けしたものである。これにより、本実施の形態においても、前記各実施の形態と同じ4段階の圧縮率制御が可能なように構成されている。
信号入力部124は、信号発生器131が送信した電波を受信可能である。信号入力部124は、信号発生器131から、受信した信号を付帯情報入力部119を介して圧縮率制御部116に出力する。信号発生器131から出力される信号には、信号発生器131が配置された地点の重要度ランクを示す情報が含まれている。ここで、信号入力部124は、信号発生器131に所定距離(例えば、約5m)内に近づいたときのみ、信号発生器131からの信号を受信できる。
圧縮率制御部116は、信号入力部124から付帯情報入力部119を介して信号を受信すると、受信した信号を解析して重要度ランクを判断する。そして、圧縮率制御部116は、重要度ランクに応じた圧縮制御を、画像圧縮手段113に指示する。
[車両搭載型画像記録装置の動作]
図18は、車両の経路上の重要撮影地点への信号発生器の配置の一例を示している。図18では、重要度ランクAの重要撮影地点の前後に2つの信号発生器131a、131bが配置されている。信号発生器131aは、重要度ランクAの重要撮影地点の進行方向後端から第1所定距離L1後方に配置され、重要度ランクAを示す信号を送信する。また、信号発生器131bは、重要撮影地点の進行方向前端位置から第2所定距離L2前方に配置され、重要度ランクDを示す信号を送信する。圧縮率制御部116は、重要度ランクAを示す信号を受信すると、重要度ランクAに応じた画像圧縮処理(すなわち最も低圧縮率の圧縮処理)を開始するように画像圧縮手段113に指示を出す。その後、圧縮率制御部116は、重要度ランクDを示す信号を受信すると、重要度ランクAに応じた画像圧縮処理を終了して、重要度ランクDに応じた画像圧縮処理(すなわち最も高圧縮率の圧縮処理)を開始するように画像圧縮手段113に指示を出す。
なお、前記第1所定距離L1、第2所定距離L2は、重要撮影地点の画像を確実に撮影可能なように、信号入力部124が信号発生器131a,131bからの電波を検出可能な範囲を考慮して設定される。そして、このように信号発生器131a,131bを配置した場合、車両が、信号発生器131aから第1所定距離L1内に接近すると、信号入力部124が信号発生機131aから受信した重要度ランクAに対応する信号を出力する。そして、この信号に従って、圧縮率制御部116は、画像圧縮手段113に圧縮率の変更(最も低圧縮)を指示する。車両がさらに進行して、信号発生器131bから第2所定距離L2内に接近すると、信号入力部124は、信号発生機131bから受信した重要度ランクDに対応する信号を出力する。そして、この信号に従って、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率の変更(最も高圧縮)を指示する。
図19に、実施形態6の車両搭載型画像記録装置110による圧縮率制御部116の動作のフローチャートを示す。
圧縮率制御部116は、信号入力部124を介して信号発生器131から信号を受信したか否か判定する(S801)。
信号入力部124から信号を受信した場合(S801でYes)、圧縮率制御部116は、信号が示す重要度ランクがAか否か判定する(S802)。重要度ランクがAであれば(S802でYes)、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率を最も低圧縮とするように(S803)。一方、重要度ランクがAでなければ(S802でNo)、圧縮率制御部116は、検出した重要度ランクがBか否か判定する(S804)。重要度ランクがBであれば(S804でYes)、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率を低圧縮とするように指示する(S805)。一方、重要度ランクがBでなければ(S804でNo)、圧縮率制御部116は、検出した重要度ランクがCか否か判定する(S806)。重要度ランクがCであれば(S806でYes)、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率を高圧縮とするように指示する(S807)。一方、重要度ランクがCでなければ(S806でNo)、すなわち重要度ランクがDであれば、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率を最も高圧縮とするように指示する(S808)。
以上説明したように、本実施形態では、重要撮影地点に信号発生器131を配置し、車両搭載型画像記録装置は、重要撮影地点に配置された信号発生器131が発生する信号を受信し、その受信結果に基づいて現在位置の重要度を決定する。これにより、前記実施形態1〜4のような重要度管理データベース等を設けなくても、車両の現在位置の重要度を決定することができる。また、前記各実施形態同様、重要撮影地点の重要度に応じて、記録する動画像の圧縮率を制御することができる。
実施形態7
本実施形態では、車両の経路上に配置された標識に基づいて、記録する動画像の圧縮率を制御し、この制御された画質に、撮影した動画像を圧縮し、圧縮画像を記録する車両搭載型画像記録装置について説明する。
[車両搭載型画像記録装置の構成]
図20に、実施形態7による車両搭載型画像記録装置の構成を示す。本実施形態の車両搭載型画像記録装置は、第1実施形態の構成において、重要度管理データベース119、及びGPS受信装置121に代えて、重要撮影地点に配置された標識132を、カメラ101の撮像画像を解析して検出する画像認識部130を備える。なお、この他の構成は、実施形態1の構成と同じであるため説明を省略する。また、重要撮影地点、及び重要度ランクの意味するところは、第1実施形態で説明したのと同様であり、詳しい説明は省略する。
標識132には、当該標識が配置された重要撮影地点の重要度ランク(A,B,C,Dのいずれか)を示すパターンが描かれている。図21は、標識132のパターンの例を示している。図21(a)に示す標識132aは、重要度ランクAに対応する標識であり、○が描かれている。図21(b)に示す標識132bは、重要度ランクBに対応する標識であり、□が描かれている。図21(c)に示す標識132cは、重要度ランクCに対応する標識であり、△が描かれている。図21(d)に示す標識132dは、重要度ランクDに対応する標識であり、×が描かれている。
画像認識部130は、カメラ101の撮像画像を解析して、前記標識132a〜132dに描かれたパターンを検出する。具体的には、画像認識部130は、カメラ101で撮像されてA/D変換機111でA/D変換された画像データを、フレームメモリ112を介して入力する。画像認識部130は、○、□、△、×等の各パターンに対応する基準パターンを記憶している。画像認識部130は、入力した画像を解析し、予め登録された複数の基準パターンのうちから一致するパターンを検出する。画像認識部130は、入力した画像中に基準パターンと一致するパターンを検出した場合、この検出したパターンを示す信号を圧縮率制御部116に出力する。なお、画像認識部130は、所定以上の大きさのパターンに対してのみ、上記のパターン検出処理を行うようにしてもよい。パターンの大きさを考慮することで、車両が標識に対して所定距離(例えば5m)まで接近したときに、圧縮率の変更を開始するようにすることが可能になる。
圧縮率制御部116は、画像認識部130から、検出したパターンを示す信号を受信すると、その信号に基づき、その地点の重要度を判断し、その重要度に対応する圧縮制御を、画像圧縮手段113に指示する。
[車両搭載型画像記録装置の動作]
図22は、車両の経路上の重要撮影地点への標識の配置の一例を示している。図22では、重要度ランクAの重要撮影地点の前後に2つの標識132a、132dが配置されている。標識132aは、重要度ランクAの重要撮影地点の進行方向後端から第1所定距離L1後方に配置され、重要度ランクAに対応するパターンが描かれている。また、標識132dは、重要撮影地点の進行方向前端位置から第2所定距離L2前方に配置され、重要度ランクDに対応するパターンが描かれている。圧縮率制御部116は、重要度ランクAを示すパターンが検出されると、重要度ランクAに応じた画像圧縮処理(すなわち最も低圧縮率の圧縮処理)を開始するように画像圧縮手段113に指示を出す。その後、圧縮率制御部116は、重要度ランクDを示すパターンが検出されと、重要度ランクAに応じた画像圧縮処理を終了させて、重要度ランクDに応じた画像圧縮処理(すなわち最も高圧縮率の圧縮処理)を開始するように画像圧縮手段113に指示を出す。
なお、前記第1所定距離L1、第2所定距離L2は、重要撮影地点の画像を確実に撮影可能なように、カメラ101で撮像される画像の大きさ等を考慮して設定される。そして、このように標識132a,132dを配置した場合、車両が、標識132aに接近すると、画像認識部130が、撮像された画像中から標識132aの重要度Aを示すパターンを検出し、圧縮率制御部116は、画像圧縮手段113に圧縮率の変更(最も低圧縮)を指示する。車両がさらに進行して、標識Dに接近すると、画像認識部130は、撮像された画像中から標識132dの重要度Dを示すパターンを検出し、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率の変更(最も高圧縮)を指示する。
図23に、実施形態7の車両搭載型画像記録装置110による圧縮率制御部116の動作のフローチャートを示す。
圧縮率制御部116は、画像認識部124からの出力に基づき、入力画像中に、標識132の所定パターンが検出されたか否か判定する(S901)。
入力画像中に所定のパターンが検出された場合(S901でYes)、圧縮率制御部116は、検出されたパターンに対応する重要度ランクがAか否か判定する(S902)。重要度ランクがAであれば(S902でYes)、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率を最も低圧縮とするように指示する(S903)。一方、重要度ランクがAでなければ(S902でNo)、圧縮率制御部116は、検出した重要度ランクがBか否か判定する(S904)。重要度ランクがBであれば(S904でYes)、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率を低圧縮とするように指示する(S905)。一方、重要度ランクがBでなければ(S904でNo)、圧縮率制御部116は、検出した重要度ランクがCか否か判定する(S906)。重要度ランクがCであれば(S906でYes)、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率を高圧縮とするように指示する(S907)。一方、重要度ランクがCでなければ(S906でNo)、すなわち重要度ランクがDであれば、圧縮率制御部116は画像圧縮手段113に圧縮率を最も高圧縮とするように指示する(S908)。
以上説明したように、本実施形態では、重要撮影地点に標識132を配置し、車両搭載型画像記録装置は、撮影した画像を解析し、重要撮影地点に配置された標識132のパターンを検出し、検出されたパターンに応じた重要度に基づいて車両の現在位置の重要度を決定する。これにより、重要度管理データベース等を設けなくても、車両の現在位置の重要度を決定することができる。また、前記各実施形態同様、重要撮影地点の重要度に応じて、記録する動画像の圧縮率を制御することができる。
本発明にかかる車両搭載型画像記録装置は、事故発生頻度の高い地域と低い地域により記録する画像圧縮率を切替えることにより、記録媒体の記録容量を節約しながら車両の運行を連続記録することで、万一の事故発生時の撮りこぼしをなくすと同時に、事故が起きやすい地域では高精細な記録を行うことで、事故発生時の事故原因の追求を容易にできるので、車両前方や後方の外部状況を連続的に撮影して記録媒体に効率的に記録する車両搭載型画像記録装置等の用途として有用である。
本発明は、特定の実施形態について説明されてきたが、当業者にとっては他の多くの変形例、修正、他の利用が明らかである。それゆえ、本発明は、ここでの特定の開示に限定されず、添付の請求の範囲によってのみ限定され得る。なお、本出願は日本国特許出願、特願2008−173339号(2008年7月2日提出)に関連し、それらの内容は参照することにより本文中に組み入れられる。
101,102 カメラ
111 A/D変換機
112 フレームメモリ
113 画像圧縮手段
114 メモリ
115 画像記録手段
116 圧縮率制御部
117 重要度管理データベース
118 クロック
119 付帯情報入力部
120 時刻表データベース
121 GPS受信装置
122 車速センサ
123 ブレーキセンサ
124 信号入力部
130 画像認識部

Claims (18)

  1. 車両の外部を撮影する撮像手段と、
    車両の現在位置の重要度を決定し、この重要度に基づいて動画像の画質を制御する画質制御手段と、
    前記画質制御手段により制御された画質が得られるように、撮影した動画像を圧縮し、圧縮画像を記録媒体に記録する画像記録手段と、
    所定の撮影地点の位置を予め記憶する撮影地点記憶手段と、
    車両の現在位置を検出する位置検出手段と、を備え、
    前記画質制御手段は、前記位置検出手段で検出された車両の現在位置と前記撮影地点記憶手段に記憶されている所定の撮影地点の位置とに基づいて、前記撮影地点への接近度合いを求め、この接近度合いに基づいて現在位置の重要度を決定することを特徴とする車両搭載型画像記録装置。
  2. 車両の外部を撮影する撮像手段と、
    車両の現在位置の重要度を決定し、この重要度に基づいて動画像の画質を制御する画質制御手段と、
    前記画質制御手段により制御された画質が得られるように、撮影した動画像を圧縮し、圧縮画像を記録媒体に記録する画像記録手段と、
    車両が所定の地点を通過する時刻を記憶する時刻記憶手段と、を備え、
    前記画像制御手段は、前記記憶手段で記憶されている通過時刻と現在時刻とに基づいて現在位置の重要度を決定することを特徴とする車両搭載型画像記録装置。
  3. 車両の外部を撮影する撮像手段と、
    車両の現在位置の重要度を決定し、この重要度に基づいて動画像の画質を制御する画質制御手段と、
    前記画質制御手段により制御された画質が得られるように、撮影した動画像を圧縮し、圧縮画像を記録媒体に記録する画像記録手段と、
    所定の地点に配置された信号発生器が発生する信号を受信可能な受信手段と、を備え、
    前記画質制御手段は、前記受信手段の受信結果に基づいて現在位置の重要度を決定することを特徴とする車両搭載型画像記録装置。
  4. 車両の外部を撮影する撮像手段と、
    車両の現在位置の重要度を決定し、この重要度に基づいて動画像の画質を制御する画質制御手段と、
    前記画質制御手段により制御された画質が得られるように、撮影した動画像を圧縮し、圧縮画像を記録媒体に記録する画像記録手段と、
    前記撮像手段で撮像された画像を解析することにより所定の地点に配置された標識を検出する画像認識手段と、を備え、
    前記画質制御手段は、前記画像認識手段の検出結果に基づいて現在位置の重要度を決定することを特徴とする車両搭載型画像記録装置。
  5. 前記撮影地点記憶手段は、さらに撮影地点の重要度ランクを記録しており、
    前記画質制御手段は、前記撮影地点との接近度合いと、前記重要度ランクとの組み合わせに基づいて、撮影した動画像の画質を制御することを特徴とする請求項に記載の車両搭載型画像記録装置。
  6. 前記撮像手段は、車両の前方方向を撮像するものであり、
    前記画質制御手段は、前記現在位置と前記撮影地点の距離が第1の所定距離以内になったときは低画質から高画質に切替え、前記距離が第1の所定距離を超えたときは高画質から低画質に切替えることを特徴とする請求項に記載の車両搭載型画像記録装置。
  7. 前記撮像手段は、車両の前方方向を撮影するものであり、
    前記位置検出手段は、さらに進行方向および速度を検出し、
    前記画質制御手段は、前記撮影地点に最接近するまでの時間を算出し、算出した時間が第1の所定時間以下になった時点から、算出した時間に基づき段階的に低画質から高画質に切替えることを特徴とする請求項に記載の車両搭載型画像記録装置。
  8. 前記撮像手段は、車両の前方方向を撮影するものであり、
    前記画質制御手段は、前記撮影地点を通り過ぎた後に、前記撮像手段から入力された動画像の画質を最低にすることを特徴とする請求項1、5、6、7のいずれか1つに記載の車両搭載型画像記録装置。
  9. 前記車両の後方方向を撮影する第2の撮影手段をさらに備え、
    前記画質制御手段は、前記撮影地点に最接近するまでの時間を算出し、算出した時間が第2の所定時間以下になったときに、前記第2の撮影手段から入力された動画像の画質を低画質から高画質に切替え、前記撮影地点から遠ざかるにつれて前記第2の撮影手段から入力された動画像の画質を、最接近してからの時間に基づき段階的に高画質から低画質に切替えることを特徴とする請求項1、5、6、7、8のいずれかに1つに記載の車両搭載型画像記録装置。
  10. 前記撮影地点記憶手段は、前記撮影地点の高度を記憶しており、
    前記画質制御手段は、現在位置と前記撮影地点の高度差が第2の所定距離以上のときは、接近度合いに基づく動画像の画質の変更を行わないことを特徴とする請求項1、5、6、7、8、9のいずれか1つに記載の車両搭載型画像記録装置。
  11. 前記位置検出手段が位置検出に失敗したときは、前記画質制御手段は、最後に正常に検出した車両の位置と最後に正常に検出してからの経過時間とに基づいて現在位置を推測し、推測した現在位置を用いて、撮影した動画像の画質を制御することを特徴とする請求項1、5、6、7、8、9、10のいずれか1つに記載の車両搭載型画像記録装置。
  12. 前記位置検出手段が連続して所定回数以上位置検出に失敗したときは、前記画質制御手段は、動画像の画質を最高にすることを特徴とする請求項1、5、6、7、8、9、10、11のいずれか1つに記載の車両搭載型画像記録装置。
  13. 前記画質制御手段は、現在時刻を取得し、取得した現在時刻が日没後から夜明け前であるときは、前記撮影地点との接近度合いにかかわらず、動画像の画質を最高にすることを特徴とする請求項1、5、6、7、8、9、10、11、12のいずれか1つに記載の車両搭載型画像記録装置。
  14. 前記画質制御手段は、車両の速度が第3の所定時間継続して0km/hのときは、前記撮影地点との接近度合いにかかわらず、動画像の画質を最低にすることを特徴とする請求項1、5、6、7、8、9、10、11、12、13のいずれか1つに記載の車両搭載型画像記録装置。
  15. 前記画像制御手段は、圧縮率を制御することにより、撮影した動画像の画質を制御する圧縮率制御手段であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1つに記載の車両搭載型画像記録装置。
  16. 前記画質制御手段は、フレームレートを制御することにより、撮影した動画像を制御するフレームレート制御手段であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1つに記載の車両搭載型画像記録装置。
  17. 前記画質制御手段は、画面解像度を制御することにより、撮影した動画像の画質を制御する画面解像度制御手段であることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1つに記載の車両搭載型画像記録装置。
  18. 車両の外部を撮影するステップと
    車両の現在位置の重要度を決定するステップと、
    前記決定した重要度に基づいて動画像の画質を制御するステップと、
    前記重要度に基づいて制御された画質が得られるように、撮影した動画像を圧縮し、圧縮画像を記録媒体に記録するステップと、
    所定の撮影地点の位置を予め記憶するステップと、
    車両の現在位置を検出するステップと、を含み、
    前記画質を制御するステップは、検出された車両の現在位置と記憶されている所定の撮影地点の位置とに基づいて、前記撮影地点への接近度合いを求め、この接近度合いに基づいて現在位置の重要度を決定することを特徴とする画像記録方法。
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