WO2022064677A1 - 推定方法、推定装置及び推定プログラム - Google Patents

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Abstract

車列の原因を推定する。車列の原因を推定する推定方法は、車列に属する車両である第一車両に搭載されたセンサで取得されたセンサ情報、若しくは/及び、第二車両に搭載されたセンサで取得されたセンサ情報を取得するステップと、前記センサ情報を取得した前記第一車両が存在する位置情報を取得するステップと、前記センサ情報と前記位置情報を用いて車列の原因を推定するステップと、を有し、前記推定するステップは、前記位置情報より探索される前記第一車両の付近に存在する施設の情報、地物の情報、若しくは前記センサ情報より推定される前記第一車両の状態を示す情報、若しくは前記センサ情報に含まれる前記第一車両の前方に存在する物体の情報、若しくは前記位置情報より探索される走行に影響を及ぼす道路の情報、のいずれかを用いて推定する。

Description

推定方法、推定装置及び推定プログラム
 本開示は、推定方法、推定装置及び推定プログラムに関する。
 一般道路や高速道路等に設置されている監視カメラの映像を解析し、道路状況を認識することで、例えば、渋滞等の車列の発生を検知する状況認識技術が知られている(例えば、下記非特許文献1等)。当該技術によれば、車列の発生等を低コスト、かつ、リアルタイムに検知することができる。
"機械学習による画像認識を活用した交通映像解析技術を開発"[令和2年3月16日検索]、インターネット(URL:https://pr.fujitsu.com/jp/news/2016/10/18-2.html)
 しかしながら、固定の監視カメラの場合、設置位置や撮影方向によって撮影範囲が限られており、撮影範囲内における車列の発生等を検知することしかできず、また、上記非特許文献1には、車列の要因について推定することは記載されていない。
 加えて、上記非特許文献1に記載された技術を用いて車列の要因を推定しようとしても、監視カメラの撮影範囲外(例えば、撮影範囲よりも更に先)において、車列の原因が存在していた場合にあっては、当然、車列の原因を推定することはできない。
 本開示は、車列の原因を推定することを目的とする。
 本開示の一態様によれば、推定方法は、
 車両に搭載されたセンサを用いて車列の原因を推定する推定方法であって、
 車列に属する車両である第一車両に搭載されたセンサで取得されたセンサ情報、若しくは/及び、前記第一車両もセンシングされている、第二車両に搭載されたセンサで取得されたセンサ情報を取得するステップと、
 前記センサ情報を取得した前記第一車両が存在する位置情報を取得するステップと、
 前記センサ情報と前記位置情報を用いて車列の原因を推定するステップと、を有し、
 前記推定するステップは、
 前記位置情報より探索される前記第一車両の付近に存在する施設の情報、地物の情報、若しくは前記センサ情報より推定される前記第一車両の状態を示す情報、若しくは前記センサ情報に含まれる前記第一車両の前方に存在する物体の情報、若しくは前記位置情報より探索される走行に影響を及ぼす道路の情報、のいずれかを用いて推定する。
 本開示によれば、車列の原因を推定することができる。
図1は、情報提供システムのシステム構成の一例を示す図である。 図2は、情報提供システムの適用例を示す図である。 図3は、車列原因推定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、車列原因推定装置の機能構成の一例を示す図である。 図5は、位置情報及び映像情報の一例を示す第1の図である。 図6は、位置情報及び映像情報の一例を示す第2の図である。 図7は、車列原因推定処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、対象車両の車載システムの機能構成の一例を示す図である。 図9は、情報提供処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、情報提供システムが適用可能な他の適用例を示す第1の図である。 図11は、情報提供システムが適用可能な他の適用例を示す第2の図である。 図12は、情報提供システムが適用可能な他の適用例を示す第3の図である。
 以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
 [第1の実施形態]
 <情報提供システムのシステム構成>
 はじめに、第1の実施形態に係る情報提供装置を有する情報提供システム全体のシステム構成について説明する。図1は、情報提供システムのシステム構成の一例を示す図である。図1に示すように、情報提供システム100は、車列原因推定装置110と、車載システム120_1~120_nと、車載システム121_1と、車載システム122_1とを有する。車列原因推定装置110と、各車載システム120_1~122_1とは、ネットワーク160を介して通信可能に接続される。
 車列原因推定装置110は、周知の方法を用いて、車列の発生を検知する。なお、車列とは、2台以上の車両が並んでいる状態を指し、いわゆる渋滞のほか、例えば、右折または左折の信号待ちで並んでいる状態や、路上駐車して並んでいる状態、施設の入庫のために並んでいる状態等、様々な原因のものが含まれる。また、車列に属する各車両は停車している(時速0kmである)必要はなく、車列に属していない車両と比べて予め定められた値よりも低速で走行している状態であればよい。
 また、車列原因推定装置110は、車列の発生を検知した場合に、車列の発生位置を判定し、判定した発生位置(及びその周辺)の各車両に搭載された車載システムと通信することで、各車両より、位置情報と映像情報とを取得する。なお、車列の発生位置は発生領域であってもよい。
 なお、車列原因推定装置110が車列の発生を検知した際に位置情報と映像情報とを取得する車両には、例えば、
・車列の先頭に位置する車両(車列先頭車両)、
・車列の先頭から2番目あるいは3番目に位置する車両(車列先頭周辺車両)、
・車列に属するその他の車両(車列車両)、
・車列が発生した車線と対向する対向車線を走行する車両(対向車両)、
・車列が発生した車線に隣接する車線を走行する車両(観測車両)、
等が含まれる。なお、上記車両に、車列車両が含まれるのは、例えば、次のような理由による。即ち、車列の原因が複数存在していた場合に、車列先頭車両や車列先頭周辺車両等より取得した位置情報及び映像情報に加えて、車列車両より取得した位置情報及び映像情報を用いることで、当該複数の原因を推定することができるからである。また、車両自体が車列の原因である場合は、当該原因となる車両を撮影しうる車両、例えば、前述した車列車両や対向車両等により撮影された映像情報を取得して用いることが考えられる。
 また、車列原因推定装置110は、各車両より取得した位置情報と映像情報とに基づいて、対象車両の進行方向における車列の原因を推定し、推定結果を、対象車両の車載システム120_nに送信する。
 車載システム120_1~120_n-1、121_1、122_1は、それぞれ、車列先頭車両、車列先頭周辺車両、車列車両、対向車両、観測車両に搭載されたシステムである。車載システム120_1~120_n-1、121_1、122_1は、それぞれ、位置情報取得装置130_1~130_n-1、131_1、132_1と、映像情報記録装置140_1~140_n-1、141_1、142_1とを有する。
 なお、車両の属性(車列先頭車両、車列先頭周辺車両、車列車両、対向車両、観測車両)に関わらず、いずれの車載システムも位置情報取得装置と映像情報記録装置とを有するのは、車両の属性は、時間の経過とともに変化するからである。例えば、車列車両は、時間の経過とともに、車列先頭周辺車両や車列先頭車両に変化し、対象車両は、観測車両に変化するからである。
 位置情報取得装置130_1~130_n-1、131_1、132_1は、例えば、GPS(Global Positioning System)により、各車両の現在の位置情報を取得する。また、位置情報取得装置130_1~130_n-1、131_1、132_1は、車列原因推定装置110に、取得した位置情報を送信する。
 映像情報記録装置140_1~140_n-1、141_1、142_1はセンサ情報記録装置の一例であり、例えば、車両のフロントガラスやダッシュボード等に取り付けられた車載型の映像記録装置である。映像情報記録装置140_1~140_n-1、141_1、142_1は、各車両の現在の車外の様子を映像として記録し、車列原因推定装置110に、記録した映像情報を送信する。
 なお、本実施形態では、車外の様子を記録する装置として、映像情報記録装置を用いる場合について説明するが、映像情報記録装置に代えて、あるいは、映像情報記録装置に加えて、映像情報記録装置以外のセンサ情報記録装置を用いてもよい。映像情報記録装置以外のセンサ情報記録装置には、例えば、LiDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)情報記録装置等が含まれる。
 車載システム120_nは、対象車両に搭載されたシステムである。車載システム120_nは、位置情報取得装置130_n、映像情報記録装置140_nに加えて、情報提供装置150を有する。
 情報提供装置150は、車列が発生した際に、車列原因推定装置110より車列原因の推定結果を取得し、対象車両の搭乗者等に推定結果(または推定結果に応じた指示)を提供する。これにより、対象車両の運転者は、車列原因の推定結果に応じた適切な運転操作を行うことができる。
 車列原因の推定結果に応じた適切な運転操作とは、例えば、車列原因の推定結果から車列が一定時間以上継続すると判定された場合には、迂回ルートで走行するように運転操作を行うことを指す。また、車列原因の推定結果から車列が一定時間未満に解消すると判定された場合には、そのまま車列に追従して走行するように運転操作を行うことを指す。
 あるいは、車列原因の推定結果から、隣接する車線の先では車列が発生していないと判定された場合には、隣接する車線に車線変更して走行するように運転操作を行うことを指す。また、車列原因の推定結果から、隣接する車線の先でも車列が発生していると判定された場合には、そのまま車列に追従して走行するように運転操作を行うことを指す。
 なお、情報提供装置150は、例えば、対象車両がナビゲーション装置による経路案内中であった場合には、推定結果(または推定結果に応じた指示)をナビゲーション装置に提供してもよい。これにより、ナビゲーション装置では、推定結果(または推定結果に応じた指示)に基づいて経路案内を行うことが可能となり、対象車両の運転者は、車列原因の推定結果に応じた適切な運転操作を行うことができる。
 また、情報提供装置150は、例えば、対象車両が自動運転機能を有し、自動運転モード中であった場合には、推定結果(または推定結果に応じた指示)を自動運転機能に提供してもよい。これにより、自動運転機能では、車列原因の推定結果に応じた適切な運転操作(自動運転)を行うことができる。
 <情報提供システムの適用例>
 次に、情報提供システム100の適用例について説明する。図2は、情報提供システムの適用例を示す図である。図2の例は、
・片側2車線の道路に沿って、施設210("商業施設A")があり、
・施設210の駐車場の入口が、片側2車線の道路に面しており(隣接しており)、
・施設210の駐車場の入口より先に、信号機が設置されており、
・片側2車線の道路のうち、左側の車線は、信号機の手前で左折レーンに指定されており、
・片側2車線の道路のうち、左側の車線は、施設210の駐車場の入口付近から、入庫待ちの車列が発生している、
状況を示している。
 かかる道路状況において、車載システム120_nが搭載された対象車両が、信号機を左折して目的地に向かうために、車列の最後尾に並んだとする。このような場合、情報提供システム100では、車列原因推定装置110が、
・車列先頭車両の車載システム120_1、
・車列先頭周辺車両の車載システム120_2、
・対向車両の車載システム121_1、
・観測車両の車載システム122_1、
から取得した位置情報及び映像情報に基づいて、対象車両の進行方向における車列の原因が、施設210の入庫待ちであると推定し、推定結果を対象車両の車載システム120_nに送信する。
 これにより、例えば、対象車両の運転者は、隣接する車線の先に車列が発生していないと判定し、隣接する右側の車線に車線変更する。また、対象車両の運転者は、施設210の駐車場の入口付近を通過した後、左側の車線に車線変更して、信号機のある交差点を左折する。
 このように、情報提供システム100では、車載システムが取得した情報(位置情報、映像情報)を用いることで、より広範囲の情報を取得することが可能となる。このため、情報提供システム100によれば、固定の監視カメラでは推定することができなかった、車列の原因を推定して、推定結果を提供することが可能となる。この結果、車列の発生時に、車列が一定時間以上継続するか否かを判定したり、隣接する車線の先でも車列が発生しているのか否かを判定することができ、適切な運転操作を行うことができる。
 <車列原因推定装置のハードウェア構成>
 次に、車列原因推定装置110のハードウェア構成について説明する。図3は、車列原因推定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、車列原因推定装置110は、プロセッサ301、メモリ302、補助記憶装置303、I/F(Interface)装置304、通信装置305、ドライブ装置306を有する。なお、車列原因推定装置110の各ハードウェアは、バス307を介して相互に接続される。
 プロセッサ301は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の各種演算デバイスを有する。プロセッサ301は、各種プログラム(例えば、後述する車列原因推定プログラム等)をメモリ302上に読み出して実行する。
 メモリ302は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の主記憶デバイスを有する。プロセッサ301とメモリ302とは、いわゆるコンピュータを形成し、プロセッサ301が、メモリ302上に読み出した各種プログラムを実行することで、当該コンピュータは各種機能を実現する。
 補助記憶装置303は、各種プログラムや、各種プログラムがプロセッサ301によって実行される際に用いられる各種データを格納する。例えば、後述する地物データ格納部421、構造データ格納部422は、補助記憶装置303において実現される。
 I/F装置304は、外部装置の一例である操作装置310、表示装置311と、車列原因推定装置110とを接続する接続デバイスである。I/F装置304は、車列原因推定装置110に対する操作を、操作装置310を介して受け付ける。また、I/F装置304は、車列原因推定装置110による処理の結果を出力し、表示装置311に表示する。
 通信装置305は、ネットワーク160を介して車載システムと通信するための通信デバイスである。
 ドライブ装置306は記録媒体312をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体312には、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体312には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
 なお、補助記憶装置303にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体312がドライブ装置306にセットされ、該記録媒体312に記録された各種プログラムがドライブ装置306により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置303にインストールされる各種プログラムは、通信装置305を介してネットワークからダウンロードされることで、インストールされてもよい。
 また、図3では、車列原因推定装置110のハードウェア構成について説明したが、各車両に搭載された車載システムの各装置(例えば、対象車両に搭載された車載システム120_nの情報提供装置150)も同様のハードウェア構成を有しているものとする。
 <車列原因推定装置の機能構成>
 次に、車列原因推定装置110の機能構成について説明する。図4は、車列原因推定装置の機能構成の一例を示す図である。上述したように、車列原因推定装置110には、車列原因推定プログラムがインストールされており、当該プログラムが実行されることで、車列原因推定装置110は、
・車列検知部410、
・位置情報取得部411、
・映像情報取得部412(センサ情報取得部の一例)、
・車両特定部413、
・地物探索部414、
・構造探索部415、
・車列原因推定部416(推定部の一例)、
として、機能する。
 車列検知部410は、周知の方法を用いて、対象車両の近傍での車列の発生を検知する。車列検知部410は、車列の発生を検知すると、車列の発生位置を判定し、判定した発生位置を位置情報取得部411、映像情報取得部412に通知する。
 位置情報取得部411は、車列検知部410より通知された発生位置(及びその周辺)の各車両に搭載された車載システムと通信することで、各車両より、位置情報を取得し、車両特定部413に通知する。
 映像情報取得部412は、車列検知部410より通知された発生位置(及びその周辺)の各車両に搭載された車載システムと通信することで、各車両より、映像情報を取得し、地物探索部414、構造探索部415に通知する。
 なお、ここでは、車列の発生を検知する車両と、車列の原因推定のために位置情報及び映像情報を取得する車両とが別の車両であるとして説明したが、これらは、同一の車両であってもよい。つまり、車列検知部410は、各車両より取得した位置情報及び映像情報から、車列の発生を検知するように構成してもよい。
 車両特定部413は、位置情報取得部411より、各車両の位置情報が通知されると、各車両の属性(車列先頭車両、車列先頭周辺車両、対向車両、観測車両)を判定し、位置情報とともに、地物探索部414、構造探索部415に通知する。
 地物探索部414は、車両特定部413より通知された、各車両の属性及び各車両の位置情報と、映像情報取得部412より通知された映像情報とに基づいて、地物データ格納部421より、対応する地物データ(所定の距離以内の地物データ)を探索する。また、地物探索部414は、地物データの探索結果を、車列原因推定部416に通知する。
 なお、地物データ格納部421に格納される地物データには、
(a)交差点、信号機、道路標識等、道路を走行する際の走行ルールに関するデータ、若しくは、
(b)施設情報、例えば、
 ・観光地または商業施設の駐車場の入口(道路に面した入口)に関するデータ、
 ・料金所に関するデータ、
 ・バス停、タクシー乗り場、電車の駅等の公共交通機関の停車場に関するデータ、若しくは、
(c)地物情報(道路上に存在する地物情報)、例えば、
 ・災害(土砂崩れ)に関するデータ、
 ・一時車線閉塞(工事、低速車両(移動販売車両、宣伝車両、選挙車両等))に関するデータ、
等が含まれる。なお、走行ルールに関するデータには、法律で定められたルールや、ユーザ間で共通化されているデファクトなルールが含まれていてもよい。
 構造探索部415は、車両特定部413より通知された、各車両の属性及び各車両の位置情報と、映像情報取得部412より通知された映像情報とに基づいて、構造データ格納部422より、対応する構造データを探索する。また、構造探索部415は、構造データの探索結果を、車列原因推定部416に通知する。
 なお、構造データ格納部422に格納される構造データには、
(d)走行に影響を及ぼす道路の情報、例えば、
 ・周辺道路の高度の変化、車線数の変化に関するデータ、
 ・道路リンク間の接続部に関するデータ、
 ・サグ部、合流部に関するデータ、
等が含まれる。
 車列原因推定部416は、地物探索部414より通知された地物データの探索結果と、構造探索部415より通知された構造データの探索結果とに基づいて、車列原因を推定する。
 加えて、車列原因推定部416は、映像情報取得部412により取得された映像情報に基づいて、直接、車列原因を推定する。
 例えば、車列原因推定部416は、車列先頭車両より取得された映像情報に基づいて、車列先頭車両の速度を算出し、車列先頭車両の状態が、対象車両と比べて予め定められた値より低速で走行している状態にある場合、車列先頭車両を車列原因と推定する。
 また、車列原因推定部416は、車列先頭車両より取得された映像情報において、車列先頭車両が走行する道路上の前方に一時的に存在する(つまり、平常時には存在しない)物体(事故車両、故障車両、落下物等の障害物)を、車列原因と推定する。
 車列原因推定部416は、車列原因の推定結果を、対象車両の車載システム120_nに送信する。
 なお、地物データの探索結果及び構造データの探索結果が複数通知された場合、車列原因推定部416では、地物データ間において、あるいは、構造データ間において、あるいは、地物データと構造データとの間において、優先順位をつけて車列原因を推定する。
 また、地物データの探索結果及び構造データの探索結果が存在しなかった場合、車列原因推定部416では、原因不明の車列、または、特に原因のない車列であるとの推定結果を、対象車両の車載システム120_nに送信する。
 特に原因のない車列とは、例えば、運転者の休憩のために停止した車両(例えば、運搬車両やタクシーなどに代表される商用車両)による車列、離れた場所の施設への入庫待ちのために停止した車両による車列等のように、車列の近傍に原因となる地物、構造が存在しないケースでの車列を指す。なお、特に原因のない車列については、"路上駐車"と推定して、対象車両の車載システム120_nに送信してもよい。また、休憩のために停止した車両に基づく車列について原因を推定しようとする場合、時間を更に考慮してもよい。例えば、昼食時などであれば、休憩のために停止した車両を、車列の原因として推定するフラグをONにするように構成してもよい。
 <位置情報及び映像情報の具体例>
 次に、位置情報及び映像情報の具体例について説明する。図5及び図6は、位置情報及び映像情報の一例を示す第1及び第2の図である。
 図5(a)は、位置情報(緯度=X度、経度=Y度、高度=Z度)に基づいて、車両属性が、車列先頭車両と判定された車両の映像情報510を示している。映像情報510によれば、
・前方に信号機511があること、
・車列先頭車両と信号機511との間に、車両がないこと、
・車列先頭車両が駐車場の入口512の手前で停車していること、
・対向車両513が走行していること、
等を把握することができる。
 図5(b)は、位置情報(緯度=X度、経度=Y度、高度=Z度)に基づいて、車両属性が、車列先頭周辺車両と判定された車両の映像情報520を示している。映像情報520によれば、映像情報510から把握できる情報に加えて、更に、
・車列先頭車両522が"商業施設A"の駐車場の入口512の手前で停車していること、
等を把握することができる。
 図6(a)は、位置情報(緯度=X度、経度=Y度、高度=Z度)に基づいて、車両属性が、対向車両と判定された車両の映像情報610を示している。映像情報610によれば、
・車列先頭車両522が駐車場の入口512の手前の車列の先頭に停車していること、
・車列先頭周辺車両611が駐車場の入口512の手前の車列の2番目に停車していること、
等を把握することができる。
 図6(b)は、位置情報(緯度=X度、経度=Y度、高度=Z度)に基づいて、車両属性が、観測車両と判定された車両の映像情報620を示している。映像情報620によれば、映像情報610から把握できる情報に加えて、更に、
・車列が発生している左側の車線に隣接する右側の車線の先において、車列が発生していないこと、
等を把握することができる。
 <車列原因推定処理の流れ>
 次に、車列原因推定装置110による車列原因推定処理の流れについて説明する。図7は、車列原因推定処理の流れを示すフローチャートである。
 ステップS701において、車列原因推定装置110の車列検知部410は、対象車両の近傍で、車列が発生したか否かを判定する。ステップS701において、車列が発生していないと判定した場合には(ステップS701においてNOの場合には)、車列が発生したと判定するまで待機する。
 一方、ステップS701において、車列が発生したと判定した場合(ステップS701においてYESの場合)には、ステップS702に進む。ステップS702において、車列原因推定装置110の位置情報取得部411及び映像情報取得部412は、車列の発生位置(及びその周辺)の各車両より、位置情報及び映像情報を取得する。
 ステップS703において、車列原因推定装置110の車両特定部413は、各車両の位置情報に基づいて車列に対する位置を特定し、各車両の属性を判定する。
 ステップS704において、車列原因推定装置110の地物探索部414及び構造探索部415は、各車両の属性及び各車両の位置情報と、各車両の映像情報とに基づいて、車列に関わる地物データ及び構造データを探索する。
 ステップS705において、車列原因推定装置110の車列原因推定部416は、地物データ及び構造データの探索結果に基づいて、対象車両の進行方向における車列の原因を推定する。なお、車列の発生を検知する車両と、車列の原因推定のために位置情報及び映像情報を取得する車両とが同一の車両の場合にあっては、車列原因の推定方法はこの限りでない。例えば、車列の発生を検知する車両からの位置情報及び映像情報に基づいて、予め格納されている全国各所で過去に発生した車列の原因に関する情報を参照することで(つまり、地物データ及び構造データを検索することなく)推定するように構成してもよい。
 ステップS706において、車列原因推定装置110の車列原因推定部416は、推定結果を対象車両の車載システムに送信する。
 なお、車列原因推定装置110の車列原因推定部416は、推定結果に加えて、映像情報510、520、610、620から把握できる情報をあわせて対象車両の車載システムに送信してもよい。
 <対象車両の車載システムの機能構成>
 次に、対象車両の車載システム120_nの機能構成について説明する。図8は、対象車両の車載システムの機能構成の一例を示す図である。上述したように、車載システム120_nは、位置情報取得装置130_n、映像情報記録装置140_n、情報提供装置150を有する。このうち、以下では、情報提供装置150の詳細について説明する。
 情報提供装置150には、情報提供プログラムがインストールされており、当該プログラムが実行されることで、情報提供装置150は、車列原因取得部801、判定部802、車列原因報知部803、誘導部804、運転制御部805として機能する。
 車列原因取得部801は、車列が発生した際に、車列原因推定装置110より車列原因の推定結果を取得する。
 判定部802は、取得された車列原因の推定結果に基づいて、種々の判定を行い、判定結果を、車列原因報知部803に通知する。ここでいう種々の判定結果には、例えば、車列原因の推定結果から車列が一定時間以上継続するか否か(一定時間未満に解消するか否か)の判定結果が含まれる。あるいは、車列原因の推定結果から、隣接する車線の先で車列が発生しているか否かの判定結果が含まれていてもよい。
 なお、判定部802は、種々の判定を行うにあたり、車列原因の推定結果に加えて、映像情報510、520、610、620から把握できる情報をあわせて取得してもよい。
 車列原因報知部803は指示部の一例である。車列原因報知部803は、車列原因取得部801により車列原因の推定結果が取得された場合に、取得された車列原因の推定結果を、対象車両の搭乗者に提供する。また、車列原因報知部803は、判定部802により種々の判定が行われた場合に、推定結果に応じた指示(例えば、いずれの車線を走行すべきかの指示)を提供する。これにより、対象車両の運転者は、車列の推定結果に応じた適切な運転操作を行うことができる。
 誘導部804は、対象車両がナビゲーション装置による経路案内中であった場合に、取得された車列原因の推定結果(または推定結果に応じた指示)を、ナビゲーション装置に提供する。
 運転制御部805は、対象車両が自動運転機能を有し、かつ、自動運転モード中であった場合に、取得された車列原因の推定結果(または推定結果に応じた指示)を、自動運転機能に提供する。
 <情報提供処理の流れ>
 次に、対象車両の車載システム120_nの情報提供装置150による情報提供処理の流れについて説明する。図9は、情報提供処理の流れを示すフローチャートである。
 ステップS901において、情報提供装置150の車列原因取得部801は、車列原因推定装置110より、車列原因の推定結果を取得したか否かを判定する。ステップS801において、車列原因の推定結果を取得していないと判定した場合には(ステップS901においてNOの場合には)、ステップS907に進む。
 一方、ステップS901において、車列原因の推定結果を取得したと判定した場合には(ステップS901においてYESの場合には)、ステップS902に進む。
 ステップS902において、情報提供装置150の運転制御部805は、自動運転モード中であるか否かを判定し、自動運転モード中であると判定した場合には(ステップS902においてYESの場合には)、ステップS903に進む。
 ステップS903において、情報提供装置150の運転制御部805は、自動運転機能に車列原因の推定結果(または推定結果に応じた指示)を提供する。これにより、自動運転機能では、車列原因の推定結果に応じた適切な運転操作(自動運転)を行うことができる。
 一方、ステップS902において、自動運転モード中でないと判定した場合には(ステップS902においてNOの場合には)、ステップS904に進む。
 ステップS904において、情報提供装置150の誘導部804は、ナビゲーション装置による経路案内中であるか否かを判定する。ステップS904において、ナビゲーション装置による経路案内中であると判定した場合には(ステップS904においてYESの場合には)、ステップS905に進む。
 ステップS905において、情報提供装置150の誘導部804は、車列原因の推定結果(または推定結果に応じた指示)を、ナビゲーション装置に提供する。これにより、ナビゲーション装置では、車列原因の推定結果に応じた(または推定結果に応じた指示)に基づいて経路案内を行うことが可能となり、対象車両の運転者は、車列原因に応じた適切な運転操作を行うことができる。
 一方、ステップS904において、ナビゲーション装置による経路案内中でないと判定した場合には(ステップS904においてNOの場合には)、ステップS906に進む。
 ステップS906において、情報提供装置150の車列原因報知部803は、車列原因の推定結果(または推定結果に応じた指示)を、搭乗者に提供する。これにより、対象車両の運転者は、車列原因の推定結果に応じた適切な運転操作を行うことができる。
 ステップS907において、情報提供装置150の車列原因取得部801は、情報提供処理を終了するか否かを判定する。ステップS907において、情報提供処理を継続すると判定した場合には(ステップS907においてNOの場合には)、ステップS901に戻る。
 一方、ステップS907において、情報提供処理を終了すると判定した場合には、情報提供処理を終了する。
 <まとめ>
 以上の説明から明らかなように、車列原因推定装置110は、
・対象車両の近傍において車列の発生を検知した場合に、発生位置及びその周辺の各車両と通信し、各車両より、位置情報及び映像情報を取得する。
・各車両の位置情報と、位置情報に基づいて判定した各車両の属性と、各車両の映像情報とに基づいて、車列に関わる地物データ及び構造データを探索する。
・探索した地物データ及び構造データに基づいて、対象車両の進行方向における車列の原因を推定し、推定結果を対象車両に送信する。
 これにより、車列の原因を推定することができる。
 また、対象車両の情報提供装置150は、
・対象車両以外の各車両で取得された位置情報及び映像情報に基づいて推定された、対象車両の進行方向における車列の原因の推定結果を取得する。
・取得した車列の原因の推定結果に応じて、対象車両がいずれの車線を走行すべきかを指示する。
 これにより、対象車両では、車列の発生時に、適切な運転操作を行うことができる。
 [第2の実施形態]
 上記第1の実施形態では、情報提供システム100の適用例として、図2に示すケースを例示した。しかしながら、情報提供システム100の適用例はこれに限定されず、他のケースに適用してもよい。以下、第2の実施形態では、情報提供システム100が適用可能な、他のケースについて例示する。
 <情報提供システムの他の適用例1>
 はじめに、情報提供システム100が適用可能な他の適用例1について説明する。図10は、情報提供システムが適用可能な他の適用例を示す第1の図である。図10の例は、
・片側2車線の道路に沿って、施設1010("商業施設B")があり、
・施設1010の駐車場の入口が、片側2車線の道路の反対側の道路に面しており、
・施設1010の先に、信号機が設置されており、
・片側2車線の道路のうち、左側の車線は、左折した後の道路の車列から連続した車列となっており、
・左折後の道路は、更に左折した後の道路の車列から連続した車列となっており、
・更に左折した後の道路に面して、施設1010の駐車場の入口があり、
・施設1010の駐車場の入口付近から、入庫待ちの車列が発生している、
状況を示している。
 かかる道路状況において、車載システム120_nが搭載された対象車両が、信号機を左折して目的地に向かうために、車列の最後尾に並んだとする。このような場合、情報提供システム100では、車列原因推定装置110が、
・車列先頭車両の車載システム120_1、
・車列先頭周辺車両の車載システム120_2、
・対向車両の車載システム121_1、121_2、
・観測車両の車載システム122_1、
から取得した位置情報及び映像情報に基づいて、対象車両の進行方向における車列の原因が、施設1010の入庫待ちであると推定し、推定結果を対象車両の車載システム120_nに送信する。
 これにより、例えば、対象車両の運転者は、隣接する車線の先に車列が発生していないと判定し、隣接する右側の車線に車線変更する。また、対象車両の運転者は、信号機のある交差点を左折した後、直進する。
 このように、情報提供システム100によれば、より広範囲の情報を取得して車列の原因を推定することができるため、車列の発生時に、適切な運転操作を行うことができる。
 <情報提供システムの他の適用例2>
 次に、情報提供システム100が適用可能な他の適用例2について説明する。図11は、情報提供システムが適用可能な他の適用例を示す第2の図である。図11の例は、
・片側2車線の道路に沿って、施設210("商業施設A")があり、
・施設210の駐車場の入口が、片側2車線の道路に面しており、
・施設210の駐車場の入口より先に、第1の信号機が設置されており、
・片側2車線の道路のうち、左側の車線は、第1の信号機の手前で左折レーンに指定されており、
・片側2車線の道路のうち、左側の車線は、施設210の駐車場の入口付近から、入庫待ちの車列が発生しており、
・入庫待ちの車列の途中に、T字路があり、片側2車線の道路に合流する道路側にも車列が連なっており、かつ、片側2車線の道路側にも車列が連なっており、
・片側2車線の道路において、T字路が合流する位置の手前には、第2の信号機が設置されている、
状況を示している。
 かかる道路状況において、車載システム120_nが搭載された対象車両が、第1の信号機を左折して目的地に向かうために、車列の最後尾に並んだとする。このような場合、情報提供システム100では、車列原因推定装置110が、
・車列先頭車両の車載システム120_1、120n-1、120_4、
・車列先頭周辺車両の車載システム120_2、120n、120_5、
・対向車両の車載システム121_1、121_2、
・観測車両の車載システム122_1、122_2
から取得した位置情報及び映像情報に基づいて、対象車両の進行方向における車列の原因が、第2の信号機ではなく、施設210の入庫待ちであると推定し、推定結果を対象車両の車載システム120_nに送信する。
 これにより、例えば、対象車両の運転者は、隣接する車線の先に車列が発生していないと判定し、隣接する右側の車線に車線変更する。また、対象車両の運転者は、第2の信号機及び施設210の駐車場の入口付近を通過した後、左側の車線に車線変更して、信号機のある交差点を左折する。
 このように、情報提供システム100によれば、より広範囲の情報を取得して車列の原因を推定することができるため、車列の発生時に、適切な運転操作を行うことができる。
 <情報提供システムの他の適用例3>
 次に、情報提供システム100が適用可能な他の適用例3について説明する。図12は、情報提供システムが適用可能な他の適用例を示す第3の図である。図12の例は、
・片側2車線の道路において、事故車両1210が止まっており、
・事故車両1210の先には、信号機が設置されており、
・片側2車線の道路のうち、左側の車線は、信号機の手前で左折レーンに指定されており、
・事故車両1210に対して、片側2車線の道路の左側の車線を走行する車両と、片側2車線の道路の右側を走行する車両とが、交互に、右側の車線から通過している、
状況を示している。
 かかる道路状況において、車載システム120_nが搭載された対象車両が、信号機を左折して目的地に向かうために、車列の最後尾に並んだとする。このような場合、情報提供システム100では、車列原因推定装置110が、
・車列先頭車両の車載システム120_1、120_1'
・車列先頭周辺車両の車載システム120_2、120_2'
・対向車両の車載システム121_1、
から取得した位置情報及び映像情報に基づいて、対象車両の進行方向における車列の原因が、事故車両であると推定し、推定結果を対象車両の車載システム120_nに送信する。
 この場合、例えば、対象車両の運転者は、隣接する車線の先に車列が発生していると判定し、車線変更することなく、車列の最後尾を走行する。また、対象車両の運転者は、事故車両1210の手前で、右側の車線に車線変更して事故車両1210を回避した後、左側の車線に再度車線変更して、信号機のある交差点を左折する。
 このように、情報提供システム100によれば、より広範囲の情報を取得して車列の原因を推定することができるため、車列の発生時に、適切な運転操作を行うことができる。
 <まとめ>
 以上の説明から明らかなように、対象車両の情報提供装置150は、車列が発生する様々なシーンにおいて、車列原因の推定結果を提供する。これにより、対象車両の運転者は、車列原因の推定結果に応じた適切な運転操作を行うことができる。
 なお、上記各適用例では、推定結果を提供する場合について説明したが、上記第1の実施形態同様、推定結果に応じた指示を提供してもよい。また、上記各適用例では、推定結果を対象車両の搭乗者に提供する場合について説明したが、上記第1の実施形態同様、ナビゲーション装置や自動運転機能に提供してもよい。
 [その他の実施形態]
 上記第1及び第2の実施形態では、車列原因推定装置110が、車列原因の推定結果を、対象車両の車載システム120_nに送信するものとして説明した。しかしながら、車列原因の推定結果の送信先は、対象車両の車載システム120_nに限定されず、例えば、車列情報を提供するサービスや、地図情報を提供するサービスのサーバ装置、サーバシステムに送信してもよい。あるいは、車列原因推定装置110は、車列原因の推定結果に代えて、車列原因の推定に用いた位置情報及び映像情報を、これらのサーバ装置、サーバシステムに送信してもよい。
 また、上記第1及び第2の実施形態では、車列原因推定装置110が、対象車両以外の車両の位置情報及び映像情報を取得し、車列の原因を推定するものとして説明した。しかしながら、対象車両が、対象車両以外の車両の位置情報及び映像情報を取得し、車列の原因を推定してもよい。あるいは、車列原因推定装置110が実現する機能(車列検知部410、位置情報取得部411、映像情報取得部412、車両特定部413、地物探索部414、構造探索部415、車列原因推定部416)の一部は対象車両が実現してもよい。
 また、上記第1及び第2の実施形態では、対象車両の近傍で発生した車列を検知するものとして説明したが、対象車両から離れた位置で発生した車列を検知してもよい。
 また、上記第1及び第2の実施形態では、映像情報記録装置やセンサ情報記録装置等、直接センシングされたセンサ情報を用いて、車列の原因を推定するものとして説明した。しかしながら、車列原因の推定方法は、これに限定されず、直接センシングされたセンサ情報とは異なる非センサ情報を用いて、車列の原因を推定してもよい。
 一例として、近隣の施設(特に、車載型の映像情報記録装置では撮影されない施設)が原因で慢性的な車列が発生するケースについて説明する。かかるケースでは、映像情報に基づいて車列の原因を推定することができない。
 これに対して、例えば、現実空間を所定の範囲ごとに分割したメッシュにおいて、所定の時間単位で算出された自動車数の情報等を用いて、慢性的な渋滞であることを推定してもよい。あるいは、予め車列の原因となる施設を登録しておき、原因を推定することができない車列が発生した場合に、同じメッシュ内に存在する、または、近傍のメッシュ内に存在する、当該登録された施設を、車列の原因として推定してもよい。
 このように、非センサ情報を用いれば、原因不明の車列について、車列の原因を推定することができる。
 なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
 100          :情報提供システム
 110          :車列原因推定装置
 120_1~120_n  :車載システム
 121_1、122_1  :車載システム
 130_1~130_n  :位置情報取得装置
 131_1、132_1  :位置情報取得装置
 140_1~140_n  :映像情報取得装置
 141_1、142_1  :映像情報取得装置
 150          :情報提供装置
 410          :車列検知部
 411          :位置情報取得部
 412          :映像情報取得部
 413          :車両特定部
 414          :地物探索部
 415          :構造探索部
 416          :車列原因推定部
 801          :車列原因取得部
 802          :判定部
 803          :車列原因報知部
 804          :誘導部
 805          :運転制御部

Claims (8)

  1.  車両に搭載されたセンサを用いて車列の原因を推定する推定方法であって、
     車列に属する車両である第一車両に搭載されたセンサで取得されたセンサ情報、若しくは/及び、第二車両に搭載されたセンサで取得されたセンサ情報を取得するステップと、
     前記センサ情報を取得した前記第一車両が存在する位置情報を取得するステップと、
     前記センサ情報と前記位置情報を用いて車列の原因を推定するステップと、を有し、
     前記推定するステップは、
     前記位置情報より探索される前記第一車両の付近に存在する施設の情報、地物の情報、若しくは前記センサ情報より推定される前記第一車両の状態を示す情報、若しくは前記センサ情報に含まれる前記第一車両の前方に存在する物体の情報、若しくは前記位置情報より探索される走行に影響を及ぼす道路の情報、のいずれかを用いて推定する推定方法。
  2.  前記推定するステップは、
     前記センサ情報から前記第一車両の状態を推定し、前記第一車両の状態が前記第二車両と比べて予め定められた値より低速で走行している状態にある場合、前記第一車両が車列の原因であると推定する、請求項1に記載の推定方法。
  3.  前記推定するステップは、
     前記位置情報により探索される前記第一車両の付近に存在する施設のうち、前記第一車両の存在する位置が所定の距離以内である施設、かつ、前記第一車両の走行する道路に隣接する施設を、車列の原因として推定する、請求項1に記載の推定方法。
  4.  前記推定するステップは、
     前記位置情報により探索される前記第一車両の付近に存在する地物のうち、前記第一車両の存在する位置が所定の距離以内である地物、かつ、前記第一車両の走行する道路上に存在する地物を、車列の原因として推定する、請求項1に記載の推定方法。
  5.  前記推定するステップは、
     前記センサ情報に含まれる前記第一車両の前方に存在する物体のうち、前記第一車両の走行する道路上における平常時に存在しない物体を、車列の原因として推定する、請求項1に記載の推定方法。
  6.  更に、直接センシングされたセンサ情報ではない非センサ情報を取得するステップを有し、
     前記推定するステップは、
     運搬車両の路上駐車を含む、前記センサ情報では原因を推定することができない車列が発生した場合、前記非センサ情報を用いて車列の原因を推定する、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の推定方法。
  7.  車両に搭載されたセンサを用いて車列の原因を推定する推定装置であって、
     車列に属する車両である第一車両に搭載されたセンサで取得されたセンサ情報、若しくは/及び、第二車両に搭載されたセンサで取得されたセンサ情報を取得するセンサ情報取得部と、
     前記センサ情報を取得した前記第一車両が存在する位置情報を取得する位置情報取得部と、
     前記センサ情報と前記位置情報を用いて車列の原因を推定する推定部と、を有し、
     前記推定部は、
     前記位置情報より探索される前記第一車両の付近に存在する施設の情報、地物の情報、若しくは前記センサ情報より推定される前記第一車両の状態を示す情報、若しくは前記センサ情報に含まれる前記第一車両の前方に存在する物体の情報、若しくは前記位置情報より探索される走行に影響を及ぼす道路の情報、のいずれかを用いて推定する推定装置。
  8.  車両に搭載されたセンサを用いて車列の原因を推定する推定方法であって、
     車列に属する車両である第一車両に搭載されたセンサで取得されたセンサ情報、若しくは/及び、第二車両に搭載されたセンサで取得されたセンサ情報を取得するステップと、
     前記センサ情報を取得した前記第一車両が存在する位置情報を取得するステップと、
     前記センサ情報と前記位置情報を用いて車列の原因を推定するステップと、をコンピュータに実行させるための推定プログラムであって、
     前記推定するステップは、
     前記位置情報より探索される前記第一車両の付近に存在する施設の情報、地物の情報、若しくは前記センサ情報より推定される前記第一車両の状態を示す情報、若しくは前記センサ情報に含まれる前記第一車両の前方に存在する物体の情報、若しくは前記位置情報より探索される走行に影響を及ぼす道路の情報、のいずれかを用いて推定する推定プログラム。
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