JP5222726B2 - ラセミ体アルキル−5−ハロペンタ−4−エンカルボン酸または−カルボン酸エステルの調製方法 - Google Patents

ラセミ体アルキル−5−ハロペンタ−4−エンカルボン酸または−カルボン酸エステルの調製方法 Download PDF

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発明の詳細な説明
本発明は、ラセミ体アルキル−5−ハロペンタ−4−エンカルボン酸またはそのエステルの調製方法に関する。
アルキル−5−ハロペンタ−4−エンカルボン酸およびそのエステルは、医薬品、例えば、レニン阻害性を有し、降圧剤として医薬製剤に使用することができるデルタ−アミノ−ガンマ−ヒドロキシ−オメガ−アリールアルカンカルボキサミドの調製に有用な中間体である。
アルキル−5−ハロペンタ−4−エンカルボン酸エステルの調製の変形形態の一例が国際公開第01/09079号パンフレットに記載されており、それによると、超強塩基、例えば、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)およびカリウムtert−ブトキシド(KOtBu)の存在下にイソ吉草酸エステルを1,3−ジハロ−1−プロペンと反応させることによって、所望のエステルがラセミ体として84%の収率で得られる。
この方法の重大な欠点は、超塩基を使用していることにあり、そのために反応温度を低く(−15℃)することがさらに必要になる。この方法は、LDAを高価なn−ブチルリチウムから別途調製するため、経済的な理由から、工業規模で用いることができない。
J.Agric.Food Chem.、第32巻、第1号、p.85〜92には、例えば、様々なハロアルケンカルボン酸、例えばラセミ体2−イソプロピル−5−クロロペンタ−4−エンカルボン酸を、対応するイソプロピルマロン酸ジアルキルから出発して調製することが開示されている。このマロン酸エステルは、まず水素化ナトリウムの存在下に1,3−ジクロロ−1−プロペンでアルキル化され、続いて脱アルコキシカルボキシル化され、そしてエステルが加水分解されて、ラセミ体2−イソプロピル−5−クロロペンタ−4−エンカルボン酸となる。これを工業規模で用いる場合の経済上および操作上の欠点は、アルキル化の際に塩基としてNaHを使用することと、脱アルコキシカルボキシル化の際の溶媒としてDMSOを使用することにある。
国際公開第2004/052828号パンフレットによれば、J.Agric.Food Chem.、第32巻、第1号、1、p.85〜92による方法のうちの幾つかの操作条件は容易に変更される。対応するエステルのラセミ体としての収率はわずか75%である。
本発明の目的は、ラセミ体アルキル−5−ハロペンタ−4−エンカルボン酸およびそのエステルの調製方法であって、所望の化合物を従来技術よりも高い収率で調製することができ、経済的に実施可能であり、かつ環境適合性がより高い方法を見出すことにあった。
したがって本発明は、式(I)、
Figure 0005222726

(式中、Rは、C〜Cアルキル基であり、Rは、HまたはC〜Cアルキルであり、Xは、塩素、臭素、またはヨウ素である)のラセミ体アルキル−5−ハロペンタ−4−エンカルボン酸およびそのエステルの調製方法であって、
a)式(II)
Figure 0005222726

(式中、Rは、上記と同義であり、Rは、C〜Cアルキル基である)のアルキルマロン酸ジアルキルを、式MOR(式中、Mは、Na、K、またはLiであってもよく、Rは、C〜Cアルキル基である)の金属アルコキシドの存在下に、有機溶媒中で、1,3−ジハロプロペンと反応させることにより、対応するアリル化マロン酸エステルを得るステップと、次いで、
b)転化完了後、反応混合物に無機塩およびC〜Cアルコールを添加し、この反応混合物を環流温度に加熱するステップと、次いで、
c)抽出または直接蒸留によって所望の式(I)のラセミ体エステルを単離するステップと、
d)所望の最終生成物がラセミ酸である場合は、エステル官能基を加水分解するステップと
を含む方法を提供するものである。
本発明による方法は、式(I)のラセミ体アルキル−5−ハロペンタ−4−エンカルボン酸またはそのエステルを調製するものである。
式(I)中、Rは、C〜Cアルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−、イソ−、およびtert−ブチル、ペンチル、ならびにヘキシルである。
〜Cアルキル基が好ましく、イソプロピル基が特に好ましい。
は、カルボン酸の場合はHであり、エステルの場合はC〜Cアルキル基、好ましくはC〜Cアルキル基、より好ましくはメチル基である。
Xは、塩素、臭素、またはヨウ素であり、好ましくは塩素である。
本発明の式(I)のラセミ体カルボン酸またはそのエステルの調製は、複数のステップで進行する。
最初のステップa)においては、式(II)(式中、Rは、上記と同義であり、Rは、C〜Cアルキル基である)のアルキルマロン酸ジアルキルが1,3−ジハロプロペンと反応する、すなわちアリル化される。
式(II)の化合物は、従来技術に従い、例えば国際公開第2004/052828号パンフレットに従い調製することができる。
式(II)の化合物は、好ましくは、式(III)、
Figure 0005222726

(式中、Rは、上記と同義である)の対応するマロン酸ジアルキルを、式MOR(式中、Mは、Na、K、またはLiであってもよく、Rは、C〜Cアルキル基である)の金属アルコキシドの存在下に、好適な溶媒中で、式R−X(式中、Xは、臭素、塩素、ヨウ素であり、Rは、上記と同義である)のハロゲン化アルキルと反応させることによって調製される。
ハロゲン化物の使用量は、式(III)のマロン酸エステルを基準として、0.8〜1.5モル当量、好ましくは、1.0〜1.1モル当量である。臭化物が特に好ましい。
金属アルコキシドの使用量も同様に、式(III)のマロン酸エステルを基準として、0.8〜1.5モル当量、好ましくは、1.0〜1.1モル当量である。
好適な溶媒は、非プロトン性溶媒、例えば、芳香族炭化水素(トルエン、キシレン、ベンゼン等)、脂肪族炭化水素(ヘキサン、ヘプタン等)、非プロトン性極性溶媒、例えば、アミド、スルホキシド(DMF、DMA、NMP、DMSO、スルホラン等)、エーテル(THF、MTBE等)である。
DMFを使用することが好ましい。
次いで、式(II)の化合物は、抽出により単離される。この化合物は、好ましくは、カラムを用いた蒸留によって減圧下で精製される。
1,3−ジハロプロペンを、0.8〜1.5モル当量、好ましくは、1.0〜1.1モル当量の量で添加する。1,3−ジクロロプロペンを用いることが好ましい。
反応は、式MOR(式中、Mは、Na、K、またはLiであってもよく、Rは、C〜Cアルキル基である)の金属アルコキシドの存在下に、有機溶媒中で実施される。
金属アルコキシドの使用量は、式(II)のマロン酸エステルを基準として、0.6〜1.3モル当量、好ましくは、0.9〜1.1モル当量である。
好適な溶媒は、非プロトン性溶媒、例えば、芳香族炭化水素(トルエン、キシレン、ベンゼン等)、脂肪族炭化水素(ヘキサン、ヘプタン等)、非プロトン性極性溶媒、例えば、アミド、スルホキシド(DMF、DMA、NMP、DMSO、スルホラン等)、エーテル(THF、MTBE等)、DMSO等である。
DMFを使用することが好ましい。
ステップa)の反応温度は、40〜200℃、好ましくは、60〜90℃である。
反応完結後、ステップb)(脱アルコキシカルボキシル化)においては、無機塩、例えば、LiCl、NaCl、CaCl、MgCl、NaBr、LiCN、NaCN等、好ましくは、LiClまたはCaClおよびC〜Cアルコール、好ましくはC〜Cアルコール、より好ましくはメタノールが添加される。
添加される無機塩の量は、アリル化マロン酸エステルを基準として、0.1〜1.5モル当量、好ましくは0.5〜0.75モル当量である。
添加されるアルコールの量は、アリル化マロン酸エステルを基準として、0.5〜3.0モル当量、好ましくは0.8〜1.5モル当量である。
次いで、反応混合物は、溶媒がDMFである場合は、130〜180℃、好ましくは140〜145℃の温度で所定の時間加熱される。
次いで、抽出または直接蒸留によって、式(I)のラセミ体エステルが得られる。
所望の最終生成物が式(I)の適切なカルボン酸である場合は、エステル官能基の加水分解を慣用の方法により、例えばNaOHおよび水を加えることによって実施し、次いで、形成されたアルコールが蒸留される。抽出によって酸が単離される。
本発明による方法により、対応するマロン酸アルキルエステルから出発して、ラセミ体アルキル−5−ハロペンタ−4−エンカルボン酸およびそのエステルが、従来技術よりも高い、最高で理論値の98%という収率で得られる。
従来技術と比較して、水に替えてアルコールを添加した結果として、必要とされる塩の量がはるかに少なくなるとともに、脱アルコキシカルボキシル化の最中に激しい気体の発生が起こらないことが特に有利である。
本発明に従い調製されるラセミ体アルキル−5−ハロペンタ−4−エンカルボン酸およびそのエステルは、次いで、慣用の方法(例えば酵素的または古典的な光学分割)により、その鏡像異性体に分離することができる。
[実施例1]
まずDMF382g(406ml)をシュミゾ(Schmizzo)に仕込み、1.0当量のNaOMe(メタノール中30%溶液)137g(141ml)を加えた。次いで、この混合物を60℃(±3℃)に加熱し、イソプロピルマロン酸ジメチル131g(0.753mol)を1時間以内で計量添加した。次いで、メタノール/DMF混合物(201g)を60℃の温度で加圧(300mbar〜60mbar)下に留去した。その後、80℃(±3℃)で、1,3−ジクロロプロペン86g(79ml、0.779mol、1.03当量)を1時間以内で計量添加し、次いで、反応混合物を80℃(±3℃)で2時間加熱した。
反応混合物を140℃に加熱し、LiCl(0.6当量)のメタノール中25%溶液(メタノール58g中LiCl19g)を2時間以内で計量添加し、反応混合物を140〜142℃でさらに6時間加熱した。その間、メタノールの一部が留去され、気体(主としてCHClおよびCO)約1.5molが形成された。最初の30分間における気体の最大量は約6リットルであった。
反応完結後、溶媒(DMF)および過剰のメタノールを減圧下で実質的に完全に留去した。残留物を水200g、34%HCl89g、およびMTBE200gと混合し、相を分離した。有機相を水50gで1回洗浄し、溶媒を減圧下で除去した。生成物約140gが得られ、そのうち約125gがエステルであり、13gが対応する酸であった。
対応する酸を調製するために、上の生成物をさらに処理した。粗生成物140gを水150gに懸濁させた後、50%NaOH70g(1.15当量)を加えた。まず反応混合物をオートクレーブに仕込み、最大3bar、温度100〜110℃で2時間加熱した。反応完結後、形成されたメタノールを塔頂から留去した。その後、混合物のpHをH2SO4(76%)で1.5に調節し、IPAT各100gで2回抽出し、溶媒を減圧下で除去した。無色の液体として酸125〜127g(理論値の96%)を得た。
[実施例2]
反応器にジメチルホルムアミド(406ml、382g)およびナトリウムメトキシド(140ml、136g、753mmol、メタノール中30%溶液)を仕込んだ。反応混合物を60℃に加熱した。イソプロピルマロン酸ジメチル(127ml、131g、753mmol)を30分間以内で計量添加し、温度69〜74℃、圧力330〜50mbarでメタノールを留去した。
トランス−1,3−ジクロロプロペン(70ml、84g、753mmol)を80℃で1時間以内で計量添加し、反応液を80℃で90分間撹拌した。
CaCl(83.5g、753mmol)を加えて、混合物を140〜145℃に加熱した。メタノールを連続的に計量添加し(合計30ml、24g、742mmol)、その間、反応温度を約140〜145℃に維持した。この懸濁液を同温度で12時間撹拌し、その間に気体(主としてCHClおよびCO)が形成された。最初の30分間における気体の最大量は約6リットルであった。
ジメチルホルムアミド(260ml、247g)を70〜80℃、圧力(150〜25mbar)で留去した。結果として得られた懸濁液を55℃に冷却し、水250g、HCl(34%水溶液)90g、およびMTBE190gと混合した。
相を分離し、有機相を水100gで洗浄した。こうして得られた有機相を以下のように処理した。
有機MTBE相を減圧濃縮した。水50gを加えて、MTBE/水混合物を留去することによって、残留しているMTBEを除去した。
水(135g)および水酸化ナトリウム溶液(75g、49ml、50%水溶液)を加え、反応液を、圧力を最大3barとし、105〜110℃で2時間加熱した。反応完結後、MeOH/水混合物約60mlを留去した。その後、水(135g)を加えて、HSO(76%水溶液)でpHを3.0〜4.0に調節した。この溶液を25℃で酢酸イソプロピルと混合し、相を分離した。有機相を水30gで洗浄し、溶媒を減圧下で除去した。ラセミ酸191gを褐色の液体として得た(理論値の92%)。
有機MTBE相を水(25g)および水酸化ナトリウム溶液(10g、50%水溶液)で抽出し、次いで、水(25g)で洗浄した。合一した水相には、ラセミ酸17g(理論値の13%)が含まれていた。これをMeOHおよび触媒量のHSOを用いてエステル化することができる。
有機相を減圧濃縮し、残渣を170〜171℃、標準圧力で蒸留した。ラセミ体エステル113gを無色の液体として得た(理論値の79%)。

Claims (8)

  1. 式(I)、
    Figure 0005222726
    (式中、Rは、C〜Cアルキル基であり、Rは、HまたはC〜Cアルキルであり、Xは、塩素、臭素、またはヨウ素である)のラセミ体アルキル−5−ハロペンタ−4−エンカルボン酸又はそのエステルの調製方法であって、
    a)式(II)、
    Figure 0005222726
    (式中、Rは、上記と同義であり、Rは、C〜Cアルキル基である)のアルキルマロン酸ジアルキルを、式MOR(式中、Mは、Na、K、またはLiであり、
    は、C〜Cアルキル基である)の金属アルコキシドの存在下に、有機溶媒中で、1,3−ジハロプロペンと反応させることにより、対応するアリル化マロン酸エステルを得るステップと、次いで、
    b)転化完了後、この反応混合物に無機塩およびC〜Cアルコールを添加し、前記反応混合物を流温度に加熱するステップと、次いで、
    c)抽出または直接蒸留によって、前記反応混合物から所望の式(I)のラセミ体エステルを単離するステップと、
    d)所望の最終生成物がラセミ酸である場合は、エステル官能基を加水分解するステップであり、ただし、所望の最終生成物がラセミ体エステルである場合は、このステップを行わない、ステップと
    を含む方法。
  2. ステップa)において、それぞれ式(II)の前記マロン酸エステルを基準として、1,3−ジハロプロペンが0.8〜1.5モル当量の量で、前記金属アルコキシドが0.6〜1.3モル当量の量で使用される、請求項1に記載の方法。
  3. 使用される前記1,3−ジハロプロペンが、1,3−ジクロロプロペンである、請求項1または2に記載の方法。
  4. ステップb)において使用される前記無機塩が、LiCl、CaCl、MgCl、NaCl、NaBr、LiCN、またはNaCNの群からの塩であり、使用される前記アルコールが、C〜Cアルコールである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. ステップb)において、それぞれ前記アリル化マロン酸エステルを基準として、前記無機塩が0.1〜1.5モル当量の量で、前記アルコールが1.0〜3.0モル当量の量で使用される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 式(II)の前記アルキルマロン酸ジアルキルが、まず、式(III)、
    Figure 0005222726
    (式中、Rは、上記と同義である)の対応するマロン酸ジアルキルを、式MOR(式中、Mは、Na、K、またはLiであり、Rは、C〜Cアルキル基である)の金属アルコキシドの存在下に、好適な溶媒中で、式R−X(式中、Xは、臭素、塩素またはヨウ素であり、Rは、上記と同義である)のハロゲン化アルキルと反応させることによって調製され、
    前記好適な溶媒は、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、非プロトン性極性溶媒およびエーテルからなる群から選ばれる、請求項1に記載の方法。
  7. それぞれ式(III)の前記マロン酸エステルを基準として、前記ハロゲン化アルキルが0.8〜1.5モル当量の量で、前記金属アルコキシドが0.8〜1.5モル当量の量で使用される、請求項6に記載の方法。
  8. 式(II)の前記マロン酸エステルが、1,3−ジハロプロペンとの前記反応の前に、カラムを用いた減圧蒸留によって精製される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
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