JP2798491B2 - p―ヒドロキシネオフイルm―フエノキシベンジルエーテル類の製造法 - Google Patents

p―ヒドロキシネオフイルm―フエノキシベンジルエーテル類の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、農薬製造時の中間体として有用なp−ヒド
ロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル類の
製造法に関する。
特開昭63−45233号によれば、下記式(III) (式中、Xは臭素原子又は塩素原子を示す) で表わされるジフルオロハロメトキシフエニル系の化合
物が殺虫および殺ダニ活性に優れ、農薬として有用な化
合物であることが知られている。
この式(III)の化合物を製造するうえで式(II) (式中、X1およびX2はそれぞれ独立に水素原子またはハ
ロゲン原子を示す。) で表わされるp−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシ
ベンジルエーテル類は重要な中間体である。
即ち、式(III)の化合物は式(II)の化合物(X1=X
2=H)にジブロムジフルオロメタンまたはブロムクロ
ルジフルオロメタンを作用させることにより製造され
る。
ところで、式(II)の化合物の製造に関しては、特開
昭62−212335号の方法が知られているに過ぎない。それ
によれば、3−クロル−4−ヒドロキシネオフイルm−
フエノキシベンジルエーテル(式(II)においてX1=C
l、X2=H)の製造法として、4−エトキシ−3−クロ
ルネオフイルm−フエノキシベンジルエーテルからのエ
ーテル開裂反応による方法が開示されている。それは、
具体的には、4−エトキシ−3−クロルネオフイルm−
フエノキシベンジルエーテルをN,N′−ジメチルイミダ
ゾリジノン中でエーテル開裂剤として過剰の水酸化カリ
ウムを用いて開裂させる方法であり、150℃で18時間の
反応条件下に、4−ヒドロキシ−3−クロルネオフイル
m−フエノキシベンジルエーテルを得ているが、収率は
たかだか50%程度にすぎない。
この水酸化カリウムをエーテル開裂剤として使用する
方法は、本発明者らの追試ならびに検討結果によれば、
反応温度を高めれば転化率は上がるもののタール状物質
等の副生を伴い、p−アルコキシネオフイルm−フエノ
キシベンジルエーテル類のp−ヒドロキシネオフイルm
−フエノキシベンジルエーテル類への選択率が低下し、
そのため、種々条件の最適化してもp−ヒドロキシネオ
フイルm−フエノキシベンジルエーテル類の収率は70%
程度が限界であることがわかった。また、この方法はp
−アルコキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
ル類としてアルコキシ基の0−位にハロゲン原子を有す
るエーテル化合物を用いた場合には上記のような結果と
なるものの、アルコキシ基の0−位が水素原子であるエ
ーテル化合物の場合にはアルコキシ基の反応性が著しく
低下する為か、エーテル開裂反応が極めて進行し難く収
率は10%にも満たなかった。
一方、エーテル化合物の開裂法として一般的に知られ
ている方法として、臭化水素酸または沃化水素酸などの
如き強酸を用いる方法、ピリジン塩酸塩やホウ素ハロゲ
ン化物を用いる方法、あるいはルイス酸を用いる方法な
どがあるが、これらの方法をp−アルコキシネオフイル
m−フエノキシベンジルエーテル類に適用しても満足で
きる収率で対応するp−ヒドロキシネオフイルm−フエ
ノキシベンジルエーテルに変換することはできない。
本発明の目的は、比較的温和な条件下に、円滑かつほ
ぼ選択的に、高収率でヒドロキシネオフイルm−フエノ
キシベンジルエーテル類を得ることの可能な、従って工
業的に価値の高い、方法を提供することにある。
本発明によれば、このような目的を達成し得る方法と
して、一般式(I) (式中、Rは低級アルキル基を示し、またX1およびX2
それぞれ独立に水素原子またはハロゲン原子を示す。) で示されるp−アルコキシネオフイルm−フエノキシベ
ンジルエーテル類をエーテル開裂させることによって相
当する式(II) (式中、X1およびX2は式(I)のそれと同じ意味を示
す。) で表わされるp−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシ
ベンジルエーテル類を製造する方法において、当該エー
テル開裂反応を、非プロトン性極性溶媒中で、アルカリ
金属またはアルカリ土類金属の低級アルコキシドを使用
して、あるいは、低級アルコールの存在下に金属水酸化
物を使用して、行うことを特徴とする式(II)のp−ヒ
ドロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル類
の製造法が提供される。
式(I)においてRとして表わされる低級アルキル基
とは、炭素数1〜4のものを指し、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基または、tert−ブチル基
が例示される。また、式(I)においてX1およびX2とし
て表わされるハロゲン原子は、弗素、塩素、臭素または
沃素原子である。
本発明において用いられる式(I)の化合物として
は、具体的には、p−メトキシネオフイルm−フエノキ
シベンジルエーテル、p−エトキシネオフイルm−フエ
ノキシベンジルエーテル、p−n−プロポキシネオフイ
ルm−フエノキシベンジルエーテル、p−iso−プロポ
キシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル、p−
n−ブトキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
ル、p−sec−ブトキシネオフイルm−フエノキシベン
ジルエーテル、p−iso−ブトキシネオフイルm−フエ
ノキシベンジルエーテル、3−クロル(またはブロム)
−4−メトキシネオフイルm−フエノキシベンジルエー
テル、3−クロル(またはブロム)−4−エトキシネオ
フイルm−フエノキシベンジルエーテル、3−クロル
(またはブロム)−4−n−プロポキシネオフイルm−
フエノキシベンジルエーテル、3−クロル(またはブロ
ム)−4−iso−プロポキシネオフイルm−フエノキシ
ベンジルエーテル、3−クロル(またはブロム)−4−
n−ブトキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
ル、3−クロル(またはブロム)−4−sec−ブトキシ
ネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル、3−クロ
ル(またはブロム)−4−iso−ブトキシネオフイルm
−フエノキシベンジルエーテル、3,5−ジクロル(また
はジブロム)−4−メトキシネオフイルm−フエノキシ
ベンジルエーテル、3,5−ジクロル(またはジブロム)
−4−エトキシネオフイルm−フエノキシベンジルエー
テル、3,5−ジクロル(またはジブロム)−4−n−プ
ロポキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル、
3,5−ジクロル(またはジブロム)−4−iso−プロポキ
シネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル、3,5−
ジクロル(またはジブロム)−4−n−ブトキシネオフ
イルm−フエノキシベンジルエーテル、3,5−ジクロル
(またはジブロム)−4−sec−ブトキシネオフイルm
−フエノキシベンジルエーテル、3,5−ジクロル(また
はジブロム)−4−iso−ブトキシネオフイルm−フエ
ノキシベンジルエーテル、3−ブロム−5−クロル−4
−メトキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
ル、3−ブロム−5−クロル−4−エトキシネオフイル
m−フエノキシベンジルエーテル、3−ブロム−5−ク
ロル−4−n−プロポキシネオフイルm−フエノキシベ
ンジルエーテル、3−ブロム−5−クロル−4−iso−
プロポキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
ル、3−ブロム−5−クロル−4−n−ブトキシネオフ
イルm−フエノキシベンジルエーテル、3−ブロム−5
−クロル−4−sec−ブトキシネオフイルm−フエノキ
シベンジルエーテル、3−ブロム−5−クロル−4−is
o−ブトキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
ル、などを例示することができる。
本発明における非プロトン性極性溶媒としては、含窒
素非プロトン性極性溶媒又は含硫黄非プロトン性極性溶
媒が好ましい。含窒素非プロトン性極性溶媒としては、
N,N′−ジメチルホルムアミド、N,N′−ジエチルホルム
アミド、N,N′−ジメチルアセトアミド、N,N′−ジエチ
ルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N,N′−ジメ
チルイミダゾリノン、N,N′−ジメチルプロピレンウレ
ア、などが例示される。含硫黄非プロトン性極性溶媒と
しては、ジメチルスルホキシドまたはスルホラン、メチ
ルメチルスルフイニルメチルスルフイド、メチルチオメ
チルp−トリルスルホン、等が例示され、好適にはジメ
チルスルホキシドまたはスルホランであり、より好適に
はジメチルスルホキシドである。
これらの溶媒は通常は単独で使用されるが、二種類以
上の溶媒を併用することも可能である。
溶媒の使用量は、式(I)の化合物に対して通常0.5
重量倍以上、より好適には1重量倍以上である。
溶媒は実質的に無水またはそれに近い状態が好ましい
が、本発明の目的を損なわない範囲で水分の含有は許容
される。
エーテル開裂剤として金属アルコキシドを用いる場合
について以下に説明する。
この場合において用いるアルカリ金属またはアルカリ
土類金属の低級アルコキシドとしては、リチウム低級ア
ルコキシド、ナトリウム低級アルコキシド、カリウム低
級アルコキシド、カルシウム低級アルコキシドまたはマ
グネシウム低級アルコキシドが例示される。この中でも
好適にはナトリウム低級アルコキシドまたはカリウム低
級アルコキシドが挙げられ、とりわけカリウム第三級ブ
トキシドが最も良好な結果を与える。
これらの金属アルコキシドを式(I)の化合物に対し
て理論量(1当量)より少ない量で使用した場合でも目
的のエーテル開裂反応は進行するが、原料の式(I)化
合物の残存が多くなり、その為反応後の後処理の過程
で、生成物と原料との分離が煩雑化する。それ故、金属
アルコシドの使用量は原料の式(I)化合物に対して1
当量以上が好ましい。使用量の上限については特に制限
はないが、通常は経済的見地より式(I)の化合物に対
して5当量以下で使用される。
本発明において原料、溶媒ならびにエーテル開裂剤と
しての金属アルコキシドの装入順序等は特に限定される
ものではなく、例えば式(I)の原料化合物を溶媒に溶
解した溶液中に金属アルコキシドを挿入したちの昇温
し、50乃至200℃、好ましくは80乃至150℃で反応させれ
ば良い。反応雰囲気は、通常雰囲気または窒素等の如き
不活性雰囲気のいずれであってもよい。
反応時間は金属アルコキシドの使用量、反応温度等に
より一義的には決められないが、通常は20時間以内で反
応は完結する。
次にエーテル開裂剤として金属水酸化物を用いる方法
を以下説明する。
この方法は、式(I)の化合物のエーテル開裂剤とし
て金属水酸化物を用いてかつ低級アルコールの存在下で
実施される。金属水酸化物の金属原子としてはアルカリ
金属またはアルカリ土類金属が例示され、具体的には、
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウ
ム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロン
チウムまたはバリウム等を挙げることができるが、より
好適にはカリウムである。
これらの金属水酸化物の使用量が少なすぎるとエーテ
ル開裂反応が緩慢となり、十分に反応が進まず、また、
あまり過剰すぎると副反応を誘起し易くなる。このた
め、金属酸化物は式(I)の化合物に対して1乃至10モ
ル比で、より好適には1.5乃至8モル比の範囲で使用さ
れる。
一方、使用する低級アルコールは、炭素数C1〜C4で表
わされるアルコールが好ましく、具体的にはメタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノー
ル、n−ブタノール、sec−ブタノール、iso−ブタノー
ルまたはtert−ブタノールが好ましい。本発明ではこれ
らの低級アルコール類を共存させることによりエーテル
開裂反応が円滑にかつ選択的に進行する。これらのアル
コールは2種以上を併用することも可能である。また、
アルコールの使用量は、式(I)のエーテル類に対し通
常は0.1乃至20モル比、より好適には0.5乃至10モル比で
ある。
本発明において原料、溶媒、金属水酸化物ならびに低
級アルコールの装入順序は、特に制限されるものではな
く、例えば式(I)の原料化合物を溶媒に溶解した溶液
中に金属酸化物ならびに低級アルコールを装入したのち
昇温し、通常50乃至200℃、より好適には80乃至150℃で
反応させれば良い。反応雰囲気は、通常雰囲気または窒
素等の如き不活性雰囲気のいずれでもよい。
反応時間は金属水酸化物ならびに低級アルコールの使
用量、反応温度等により一義的には決められないが、通
常は20時間以内で反応は完結する。
この金属水酸化物によりエーテル開裂反応を行なう方
法は前述した低級アルコシドによりエーテル開裂を行な
う方法に比べ原料の調整の際の設備ならびに安全面で有
利である。
また、アルコキシ基のO−位にハロゲン原子を持たな
い化合物(I)を用いた場合は収率の向上が困難である
がそのような場合でも、本発明の方法に従って、含硫黄
非プロトン性極性溶媒中で低級アルコールおよび金属水
酸化物を用いてエーテル開裂を行なうならば目的物を高
収率で得ることができる。
以上いずれの方法においても、反応の終点は薄層クロ
マトグラフイーまたは高速液体クロマトグラフイー等の
手段を用いて容易に知ることができる。
エーテル開裂反応後、生成物である式(II)のp−ヒ
ドロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル類
を反応系より単離するには種々の方法があるが、例えば
反応混合物を水中に排出し、塩酸または硫酸にて酸性に
したのち、ベンゼン等の有機溶媒にて抽出し、溶媒を留
去後、残渣をn−ヘキサン等の如き溶媒でスラッジング
し、減圧蒸留またはカラムクロマトグラフイー等の手段
を用いることにより、容易に単離することができる。
本発明の方法で製造される式(II)の化合物の具体例
としては、4−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシベ
ンジルエーテル、3−クロル−4−ヒドロキシネオフイ
ルm−フエノキシベンジルエーテル、3−ブロム−4−
ヒドロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
ル、3,5−ジクロル−4−ヒドロキシネオフイルm−フ
エノキシベンジルエーテル、3,5−ジブロム−4−ヒド
ロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル、3
−ブロム−5−クロム−4−ヒドロキシネオフイルm−
フエノキシベンジルエーテル、等を挙げることができ
る。
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
尚、実施例中の高速液体クロマトグラフイーでの分析
条件は以下の通りである。
<高速液体クロマトグラフイー分析条件> カラム YMC Pack A−312(ODS) 6mm(直径)×15cm 溶離液 CH3CN/H2O=10/1(体積比) 流 量 0.4ml/min 検出器 紫外分光光度計(波長254nm) 実施例1 3−クロロ−4−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシ
ベンジルエーテルの合成 14ツ口フラスコに、3−クロロ−4−エトキシネ
オフイルm−フエノキシベンジルエーテル123.3g(0.3m
ol)、カリウム第3級ブトキシド50.5g(0.44mol)およ
びN,N′−ジメチルイミダゾリジノン450gを装入し、120
℃で5時間反応させた。
反応終了後、反応液を1,000mlの氷水中に注ぎ、さら
に10%塩酸水溶液にてpHを5〜6に調整し、次いで分離
した有機層をベンゼン500mlで3回抽出した。ベンゼン
層は水洗の後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去
し、茶褐色の油状物118.7gを得た。この油状物を高速液
体クロマトグラフイーに分析の結果、3−クロロ−4−
ヒドロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル
の含有率は93.1%であった[収率96.2%(対3−クロロ
−4−エトキシシネオフイルm−フエノキシベンジルエ
ーテル)]。
この油状物をさらに1,000mlのヘキサンにてスラッジ
ングすることにより、白色の3−クロロ−4−ヒドロキ
シネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル105.8g
[収率92%(対3−クロロ−4−エトキシネオフイルm
−フエノキシベンジルエーテル)]を得た。
このものの1RスペクトルならびにNMRスペクトルデー
タは以下の通りである。
IR(cm-1) 1590、1500、1455、1260、1225、 (KBr錠剤法) 1200、1170、1150、1115、1070、102
0、780、700 NMR、δH 1.32(6H、S)、3.42(2H、S) (溶媒;CDCl3) 4.45(2H、S)、6.8〜7.5(12H、
m) 融点 68〜69℃ 元素分析値(%) 実測値 C 72.40、H 6.01、Cl 9.13 計算値 C 72.15、H 6.05、Cl 9.26 実施例2 4−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエー
テルの合成 14ツ口フラスコに、4−エトキシネオフイルm−
フエノキシベンジルエーテル116.6g(0.3mol)、カリウ
ム第3級ブトキシ50.5g(0.45mol)およびN,N′−ジメ
チルプロピレンウレア450gを装入し、140℃で5時間反
応させた。
反応終了後、反応液を1,000mlの氷水中に注ぎ、さら
に10%塩酸水溶液にてpHを5〜6に調整し、次いで分離
した有機層をベンゼン500mlで3回抽出した。ベンゼン
層は水洗の後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去
し、茶褐色の油状物103.0gを得た。この油状物を高速液
体クロマトグラフイーにて分析の結果、4−ヒドロキシ
ネオフイルm−フエノキシベンジルエーテルの含有率は
94.6%であった[収率93.2%(対4−エトキシシネオフ
イルm−フエノキシベンジルエーテル)]。
この油状物をさらにヘキサンスラッジングにて精製
し、白色の4−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシベ
ンジルエーテル95.5g[収率91.3%(対4−エトキシネ
オフイルm−フエノキシベンジルエーテル)]を得た。
IR(cm-1) 3400、1610、1515、1485、1440、 (KBr錠剤法) 1240、1210、825、755、690、675 NMR、δH 1.00〜1.68(4H、m)、1.20(6
H、s) (溶媒;CDCl3) 2.43(2H、t)、5.52(1H、brood、
s)6.56〜7.38(13H、m) 融点 69.0〜70.0℃ 元素分析値(%) 実測値 C 79.41、H 6.87 計算値 C 79.28、H 6.94 実施例3〜6 原料の芳香族エーテル化合物、溶媒および金属アルコ
キシドを種々変えてエーテル開裂反応を行った。結果を
表−1に示す。
尚、エーテル開裂反応後、反応マスを水中に移出し、
塩酸にて酸性化後、ベンゼンで抽出し、水洗を経てベン
ゼンを留去し、相当する芳香族ヒドロキシ化合物の粗製
品を得た。
このものをHPLCにて分析した。
比較例1 14ツ口フラスコに、3−クロロ−4−エトキシネ
オフイルm−フエノキシベンジルエーテル123.3g(0.3m
ol)、95%フレーク状水酸化カリウム70.7g(1.2mol)
およびN,N′−ジメチルイミダゾリジノン450gを装入
し、120℃で5時間反応させた。
反応終了後、反応液を1,000mlの氷水中に注ぎ、さら
に10%塩酸水溶液にてpHを5〜6に調整し、次いで分離
した有機層をベンゼン500mlで3回抽出した。ベンゼン
層は水洗の後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去
し、茶褐色の油状物122.2gを得た。この油状物を高速液
体クロマトグラフイーにて分析の結果、3−クロロ−4
−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
ルの含有率は35.1%であった[収率34.8%(対3−クロ
ロ−4−エトキシネオフイルm−フエノキシベンジルエ
ーテル)]。
この油状物をさらにヘキサンスラッジングを行って分
離精製を行なったが、目的の結晶は副生物が多いため単
離できなかった。
比較例2 14ツ口フラスコに、4−エトキシネオフイルm−
フエノキシベンジルエーテル116.6g(0.3mol)、95%フ
レーク状水酸化カリウム70.7g(1.2mol)および2−メ
チル−2−プロパノール450gを装入し、24時間加熱還流
させた。比較例1と同様の方法にして後処理を行い、油
状物116.1gを得たが、HPLCにて分析の結果、目的の4−
ヒドロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル
は得られず、原料回収に終わった。
実施例7 3−クロル−4−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシ
ベンジルエーテルの合成 14ツ口フラスコに、3−クロル−4−エトキシネ
オフイルm−フエノキシベンジルエーテル123.3g(0.3
モル)、95%フレーク状水酸化カリウム70.7g(1.2モ
ル)、tert−ブタノール10g(0.135モル)およびN,N′
−ジメチルイミダゾリジノン450gを装入し、120℃で5
時間反応させた。
反応終了後、反応液を1の氷水中に注ぎ、さらに10
%塩酸水溶液にてpHを5〜6に調整し、次いで分離した
有機層をベンゼン500mlで3回抽出した。ベンゼン層は
水洗の後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去
し、茶褐色の油状物119.0gを得た。この油状物を高速液
体クロマトグラフイーにて分析の結果、3−クロル−4
−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
ルの含有率は95.1%であった[収率98.5%(対3−クロ
ル−4−エトキシシネオフイルm−フエノキシベンジル
エーテル)]。
この油状物をさらに1,000mlのヘキサンを用いてスラ
ッジングを行い、精製し、白色の3−クロロ−4−ヒド
ロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル109.
8g[収率95.6%(対3−クロロ−4−エトキシネオフイ
ルm−フエノキシベンジルエーテル)]を得た。
元素分析値(%) 実測値 C 72.40、H 6.01、Cl 9.13 計算値 C 72.15、H 6.05、Cl 9.26 IR(cm-1) 1590、1500、1455、1260、1225、 (KBr錠剤法) 1200、1170、1150、1115、1070、102
0、780、700 NMR、δH 1.32(6H、s)、3.42(2H、s) (溶媒;CDCl3) 4.45(2H、s)、6.8〜7.5(12H、
m) 融点 68〜69℃ 実施例8 4−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエー
テルの合成 14ツ口フラスコに、4−エトキシネオフイルm−
フエノキシベンジルエーテル116.6g(0.3モル)、95%
フレーク状水酸化カリウム70.7g(1.2モル)、n−ブタ
ノール10g(0.135モル)およびN,N′−ジメチルプロピ
レンウレア450gを装入し、120℃で5時間反応させた。
反応終了後、反応液を1の氷水中に注ぎ、さらに10
%塩酸水溶液にてpHを5〜6に調整し、次いで分離した
有機層をベンゼン500mlで3回抽出した。ベンゼン層は
水洗の後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去
し、茶褐色の油状物108.4gを得た。この油状物を高速液
体クロマトグラフイーにて分析の結果、4−ヒドロキシ
ネオフイルm−フエノキシベンジルエーテルの含有率は
58.7%であった[収率60.9%(対4−エトキシシネオフ
イルm−フエノキシベンジルエーテル)]。
この油状物をさらに1,000mlのヘキサンを用いてスラ
ッジングを行い、精製し、白色の4−ヒドロキシネオフ
イルm−フエノキシベンジルエーテル60.4g(収率57.8
%(対4−エトキシネオフイルm−フエノキシベンジル
エーテル)]を得た。
元素分析値(%) 実測値 C 79.41、H 6.87 計算値 C 79.28、H 6.94 IR(cm-1) 3400、1610、1515、1485、1440、 (KBr錠剤法) 1240、1210、825、755、690、675 NMR、δH 1.00〜1.68(4H、m)、1.20(6
H、s) (溶媒;CDCl3) 2.43(2H、t)、5.52(1H、brood、
s)6.56〜7.38(13H、m) 融点 69.0〜70.0℃ 実施例9 14ツ口フラスコに、4−エトキシネオフイルm−
フエノキシベンジルエーテル108.7g(0.3モル)、95%
フレーク状水酸化カリウム70.7g(1.2モル)、エタノー
ル10g(0.217モル)およびN,N′−ジメチルイミダゾリ
ジノン450gを装入し、120℃で5時間反応させた。
反応終了後、反応液を1,000mlの氷水中に注ぎ、さら
に10%塩酸水溶液にてpHを5〜6に調整し、次いで分離
した有機層をベンゼン500mlで3回抽出した。ベンゼン
層は水洗の後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去
し、茶褐色の油状物109.4gを得た。この油状物を高速液
体クロマトグラフイーにて分析の結果、p−ヒドロキシ
ネオフイルm−フエノキシベンジルエーテルの含有率は
79.5%であった[収率83.2%(対4−エトキシシネオフ
イルm−フエノキシベンジルエーテル)]。
この油状物をさらに1,000mlのヘキサンを用いてスラ
ッジングを行い、精製し、白色のp−ヒドロキシネオフ
イルm−フエノキシベンジルエーテル78.5g(収率75.1
%(対4−エトキシネオフイルm−フエノキシベンジル
エーテル)]を得た。
実施例10 14ツ口フラスコに、3−クロロ−4−エトキシネ
オフイルm−フエノキシベンジルエーテル123.3g(0.3
モル)、95%フレーク状水酸化カリウム70.7g(1.2モ
ル)、メタノール10g(0.312モル)およびN,N′−ジメ
チルイミダゾリジノン450gを装入し、110℃で7時間反
応させた。
反応終了後、反応液を1,000mlの氷水中に注ぎ、さら
に10%塩酸水溶液にてpHを5〜6に調整し、次いで分離
した有機層をベンゼン500mlで3回抽出した。ベンゼン
層は水洗の後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去
し、茶褐色の油状物118.6gを得た。この油状物を高速液
体クロマトグラフイーにて分析の結果、p−ヒドロキシ
ネオフイルm−フエノキシベンジルエーテルの含有率は
90.1%であった[収率93.0%(対3−クロロ−4−エト
キシシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
ル)]。
この油状物をさらに1,000mlのヘキサンを用いてスラ
ッジングを行い、精製し、白色の3−クロル−4−ヒド
ロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル103.
8g[収率90.4%(対3−クロル−4−エトキシネオフイ
ルm−フエノキシベンジルエーテル)]を得た。
比較例3 14ツ口フラスコに、3−クロロ−4−エトキシネ
オフイルm−フエノキシベンジルエーテル123.3g(0.3
モル)、95%フレーク状水酸化カリウム70.7g(1.2モ
ル)およびN,N′−ジメチルイミダゾリジノン450gを装
入し、120℃で5時間反応させた。
反応終了後、反応液を1,000mlの氷水中に注ぎ、さら
に10%塩酸水溶液にてpHを5〜6に調整し、次いで分離
した有機層をベンゼン500mlで3回抽出した。ベンゼン
層は水洗の後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去
し、茶褐色の油状物122.2gを得た。この油状物を高速液
体クロマトグラフイーにて分析の結果、p−ヒドロキシ
ネオフイルm−フエノキシベンジルエーテルの含有率は
35.1%であった[収率34.8%(対3−クロロ−4−エト
キシシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
ル)]。
この油状物をさらにヘキサンスラツジングを行って精
製を試みたが、目的の結晶は副生物が多いため単離でき
なかった。
比較例4 14ツ口フラスコに、4−エトキシネオフイルm−
フエノキシベンジルエーテル116.6g(0.3モル)、95%
フレーク状水酸化カリウム70.7g(1.2モル)およびN,
N′−ジメチルイミダゾリジノン450gを装入し、120℃で
5時間反応させた。
反応終了後、反応液を1の氷水中に注ぎ、さらに10
%塩酸水溶液にてpHを5〜6に調整し、次いで分離した
有機層をベンゼン500mlで3回抽出した。ベンゼン層は
水洗の後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去
し、茶褐色の油状物127.2gを得た。この油状物を高速液
体クロマトグラフイーにて分析の結果、4−ヒドロキシ
ネオフイルm−フエノキシベンジルエーテルの含有率は
6.9%であった[収率8.4%(対4−エトキシネオフイル
m−フエノキシベンジルエーテル)]。
この油状物をさらに1,000mlのヘキサンを用いてスラ
ッシングを行ったが、未反応物及び副生物が多いため相
当する4−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシベンジ
ルエーテルは生成しなかった。
実施例11 4−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエー
テルの合成 14ツ口フラスコに、4−エトキシネオフイルm−
フエノキシベンジルエーテル116.6g(0.3モル)、95%
フレーク状水酸化カリウム70.7g(1.2モル)、tert−ブ
タノール10g(0.135モル)およびジメチルスルホキシド
450gを装入し、120℃で5時間反応させた。
反応終了後、反応液を1の氷水中に注ぎ、さらに10
%塩酸水溶液にてpHを5〜6に調整し、次いで分離した
有機層をベンゼン500mlで3回抽出した。ベンゼン層は
水洗の後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去
し、茶褐色の油状物110.3gを得た。この油状物を高速液
体クロマトグラフイーにて分析の結果、4−ヒドロキシ
ネオフイルm−フエノキシベンジルエーテルの含有率は
95.2%であった[収率97.2%(対4−エトキシネオフイ
ルm−フエノキシベンジルエーテル)]。
この油状物をさらに500mlのヘキサンを用いてスラッ
ジングを行い、精製し、白色の4−ヒドロキシネオフイ
ルm−フエノキシベンジルエーテル101.8g[収率94.2%
(対4−エトキシネオフイルm−フエノキシベンジルエ
ーテル)]を得た。
元素分析値(%) 実測値 C 79.41、H 6.87 計算値 C 79.28、H 6.94 IR(cm-1) 3400、1610、1515、1485、1440、 (KBr錠剤法) 1240、1210、825、755、690、675 NMR、δH 1.00〜1.68(4H、m)、1.20(6
H、s)、 (溶媒;CDCl3) 2.43(2H、t)、5.52(1H、brood、
s)、6.56〜7.38(13H、m) 融点 69.2〜70.0℃ 実施例12 3−クロル−4−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシ
ベンジルエーテルの合成 14ツ口フラスコに、3−クロル−4−エトキシネ
オフイルm−フエノキシベンジルエーテル123.3g(0.3
モル)、95%フレーク状水酸化カリウム70.7g(1.2モ
ル)、n−ブタノール10g(0.135モル)およびジメチル
スルホキシド450gを装入し、110℃で7時間反応させ
た。
反応終了後、反応液を1の氷水中に注ぎ、さらに10
%塩酸水溶液にてpHを5〜6に調整し、次いで分離した
有機層をベンゼン500mlで3回抽出した。ベンゼン層は
水洗の後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去
し、茶褐色の油状物117.3gを得た。この油状物を高速液
体クロマトグラフイーにて分析の結果、3−クロロ−4
−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
ルの含有率は95.9%であった[収率97.9%(対3−クロ
ル−4−エトキシネオフイルm−フエノキシベンジルエ
ーテル)]。
この油状物をさらに500mlのヘキサンにてスラッジン
グを行い、精製し、白色の3−クロル−4−ヒドロキシ
ネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル109.1g[収
率95.0%(対3−クロル−4−エトキシネオフイルm−
フエノキシベンジルエーテル)]を得た。
元素分析値(%) 実測値 C 72.40、H 6.01、Cl 9.13 計算値 C 72.15、H 6.05、Cl 9.26 IR(cm-1) 1590、1500、1455、1260、1225 (KBr錠剤法) 1200、1170、1150、1115、1070、102
0、780、700 NMR、δH 1.32(6H、s)、3.42(2H、s) (溶媒;CDCl3) 4.45(2H、s)、6.8〜7.5(12H、
m) 融点 68.0〜69.0℃ 実施例13 実施例11で用いた式(I)の化合物4−エトキシネオ
フイルm−フエノキシベンジルエーテルの代わりに4−
メトキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル10
8.7g(0.3モル)を用いた他は全て同じ条件で行い、反
応終了後、同様に処理し、褐色の油状物107.1gを得た。
高速液体クロマトグラフイーにて分析の結果、4−ヒド
ロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテルの含
有率は94.2%であった[収率96.5%(対4−メトキシネ
オフイルm−フエノキシベンジルエーテル)]。
比較例5 14ツ口フラスコに、4−エトキシネオフイルm−
フエノキシベンジルエーテル116.6g(0.3モル)、95%
フレーク状水酸化カリウム70.7g(1.2モル)およびジメ
チルスルホキシド450gを装入し、120℃で5時間反応さ
せた。
反応終了後、反応液を1の氷水中に注ぎ、さらに10
%塩酸水溶液にてpHを5〜6に調整し、次いで分離した
有機層をベンゼン500mlで3回抽出した。ベンゼン層は
水洗の後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾過後、減圧下にベンゼンを留去
し、茶褐色の油状物110.1gを得た。この油状物を高速液
体クロマトグラフイーにて分析の結果、4−ヒドロキシ
ネオフイルm−フエノキシベンジルエーテルの含有率は
48.3%であった[収率50.9%(対4−エトキシネオフイ
ルm−フエノキシベンジルエーテル)]。
この油状物をさらに500mlのヘキサンを用いてスラッ
ジングを行ったが、純度の高いp−ヒドロキシネオフイ
ルm−フエノキシベンジルエーテルを結晶として得るこ
とは出来なかった。
本発明の方法によれば、式(I)のアルコキシネオフ
イルm−フエノキシベンジルアルコール類のエーテル開
裂反応が比較的温和な条件下に、円滑かつほぼ選択的に
進行し、高収率で、ある種の農薬製造時の中間体として
有用な式(II)のヒドロキシネオフイルm−フエノキシ
ベンジルエーテル類の製造が可能である。それ故、本発
明の方法は、工業的製法として価値の高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅本 光政 福岡県大牟田市正山町86番地 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 43/295 C07C 41/26

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) (式中、Rは低級アルキル基を示し、またX1およびX2
    それぞれ独立に水素原子またはハロゲン原子を示す。) で表わされるp−アルコキシネオフイルm−フエノキシ
    ベンジルエーテル類をエーテル開裂させることによって
    相当する式(II) (式中、X1およびX2は式(I)のそれと同じ意味を示
    す。) で表わされるp−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシ
    ベンジルエーテル類を製造する方法において、当該エー
    テル開裂反応を、非プロトン性極性溶媒中で、アルカリ
    金属またはアルカリ土類金属の低級アルコキシドを使用
    して、あるいは、低級アルコールの存在下に金属水酸化
    物を使用して、行うことを特徴とする式(II)のp−ヒ
    ドロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル類
    の製造法。
  2. 【請求項2】非プロトン性極性溶媒が、N,N′−ジメチ
    ルホルムアミド、N,N′−ジエチルホルムアミド、N,N′
    −ジメチルアセトアミド、N,N′−ジエチルアセトアミ
    ド、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、N,
    N′−ジメチルイミダゾリジノン、N,N′−ジメチルプロ
    ピレンウレア、ジメチルスルホキシド、スルホランおよ
    びヘキサメチレンホスホルアミドの群より選ばれる1種
    または2種以上の溶媒である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】アルカリ金属またはアルカリ土類金属の低
    級アルコキシドが、ナトリウムまたはカリウムの低級ア
    ルコキシドである請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】アルカリ金属またはアルカリ土類金属の低
    級アルコキシドが、カリウム第三級ブトキシドである請
    求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】アルカリ金属またはアルカリ土類金属の低
    級アルコキシドの使用量が、式(I)のp−アルコキシ
    ネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル類に対して
    1当量以上である請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】低級アルコールが、炭素数1〜4の低級ア
    ルコールである請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】低級アルコールの使用量が、式(I)のp
    −アルコキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
    ル類に対して0.1ないし20モル比である請求項1記載の
    方法。
  8. 【請求項8】金属水酸化物が、アルカリ金属またはアル
    カリ土類金属の水酸化物である請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】金属水酸化物が、水酸化カリウムである請
    求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】金属水酸化物の使用量が、式(I)のp
    −アルコキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテ
    ル類に対して1〜10当量である請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】エーテル開裂の反応温度が、50〜200℃
    である請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】一般式(I) (式中、Rは低級アルキル基を示し、またX1およびX2
    それぞれ独立に水素原子またはハロゲン原子を示す。) で表わされるp−アルコキシネオフイルm−フエノキシ
    ベンジルエーテル類をエーテル開裂させることによって
    相当する式(II) (式中、X1およびX2は式(I)のそれと同じ意味を示
    す。) で表わされるp−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシ
    ベンジルエーテル類を製造する方法において、該エーテ
    ル開裂反応を非プロトン性極性溶媒中でアルカリ金属ま
    たはアルカリ土類金属の低級アルコキシドの存在下に行
    うことを特徴とする式(II)のp−ヒドロキシネオフイ
    ルm−フエノキシベンジルエーテルの製造法。
  13. 【請求項13】アルカリ金属またはアルカリ土類金属の
    低級アルコキシドが、ナトリウム低級アルコキシドまた
    はカリウム低級アルコキシドである請求項12記載の製造
    法。
  14. 【請求項14】アルカリ金属またはアルカリ土類金属の
    低級アルコキシドが、カリウム第三級ブトキシドである
    請求項12記載の製造法。
  15. 【請求項15】アルカリ金属またはアルカリ土類金属の
    低級アルコキシドの使用量が、式(I)のp−アルコキ
    シネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル類に対し
    て1当量以上である請求項12記載の製造法。
  16. 【請求項16】非プロトン性極性溶媒が、N,N′−ジメ
    チルホルムアミド、N,N′−ジエチルホルムアミド、N,
    N′−ジメチルアセトアミド、N,N′−ジエチルアセトア
    ミド、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、
    N,N′−ジメチルイミダゾリジノン、N,N′−ジメチルプ
    ロピレンウレア、ジメチルスルホキシド、スルホランお
    よびヘキサメチルホスホルアミドの群から選ばれる一種
    または二種以上の溶媒である請求項12記載の製造法。
  17. 【請求項17】非プロトン性極性溶媒が、N,N′−ジメ
    チルイミダゾリジノン、N,N′−ジメチルプロピレンウ
    レア、ジメチルスルホキシドまたはスルホランである請
    求項12記載の製造法。
  18. 【請求項18】一般式(I) (式中、Rは低級アルキル基を示し、またX1およびX2
    それぞれ独立に水素原子またはハロゲン原子を示す。) で表わされるp−アルコキシネオフイルm−フエノキシ
    ベンジルエーテル類を金属水酸化物にてエーテル開裂さ
    せることによって相当する式(II) (式中、X1およびX2は式(I)のそれと同じ意味を示
    す。) で表わされるp−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシ
    ベンジルエーテル類を製造する方法において、該エーテ
    ル開裂反応を含窒素非プロトン性極性溶媒中で低級アル
    コールの存在下に行うことを特徴とする式(II)のp−
    アルコキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル
    の製造法。
  19. 【請求項19】非プロトン性極性溶媒が、N,N′−ジメ
    チルホルムアミド、N,N′−ジエチルホルムアミド、N,
    N′−ジメチルアセトアミド、N,N′−ジエチルアセトア
    ミド、N−メチルピロリドン、N,N′−ジメチルイミダ
    ゾリジノンおよびN,N′ジメチルプロピレンウレアから
    選ばれる一種又は二種以上の溶媒である請求項18記載の
    方法。
  20. 【請求項20】非プロトン性極性溶媒が、N,N′−ジメ
    チルイミダゾリジノンまたはN,N′−ジメチルプロピレ
    ンウレアてある請求項18記載の方法。
  21. 【請求項21】低級アルコールが、C1〜C4の炭素数から
    なる低級アルコールである請求項18記載の方法。
  22. 【請求項22】低級アルコールの使用量が、式(I)の
    化合物に対して0.1乃至20モル比である請求項18記載の
    方法。
  23. 【請求項23】一般式(I) (式中、Rは低級アルキル基を示し、またX1およびX2
    それぞれ独立に水素原子またはハロゲン原子を示す。) で表わされるp−アルコキシネオフイルm−フエノキシ
    ベンジルエーテル類を金属水酸化物にてエーテル開裂さ
    せることによって相当する式(II) (式中、X1およびX2は式(I)のそれと同じ意味を示
    す。) で表わされるp−ヒドロキシネオフイルm−フエノキシ
    ベンジルエーテル類を製造する方法において、該エーテ
    ル開裂反応を含硫黄非プロトン性極性溶媒中で低級アル
    コールの存在下に行うことを特徴とする式(II)のp−
    ヒドロキシネオフイルm−フエノキシベンジルエーテル
    類の製造法。
  24. 【請求項24】非プロトン性極性溶媒が、ジメチルスル
    ホキシドまたはスルホランである請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】非プロトン性極性溶媒が、ジメチルスル
    ホキシドである請求項23記載の方法。
  26. 【請求項26】低級アルコールが、C1〜C4の炭素数から
    なる低級アルコールである請求項23記載の方法。
  27. 【請求項27】低級アルコールの使用量が、式(I)の
    化合物に対して0.1乃至20モル比である請求項23記載の
    方法。
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